JP5854812B2 - 洗濯廃液処理装置および洗濯廃液処理方法 - Google Patents

洗濯廃液処理装置および洗濯廃液処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、洗濯廃液処理装置および洗濯廃液処理方法に関する。
原子力発電所においては、管理区域で着用された作業用衣類等は洗濯設備で洗濯され、この洗濯設備で発生した洗濯廃液は、その廃液に含まれる放射性核種濃度等を測定して十分に濃度が低いことを確認した後、環境へ放出している。洗濯廃液の性状は、洗濯方法にもよるが、現在は一般家庭で行われているように洗濯用洗剤を用いた水洗による洗濯が一般的である。洗濯廃液を環境へ放出する場合、前述の放射性核種濃度の他、pH、懸濁固形分(SS:Suspended Solids)濃度、化学的酸素要求量(COD:Chemical Oxigen Demand)を所定の放出基準値内とする必要がある。
このために原子力発電所内には洗濯設備が備わっており、作業用衣類を洗濯する洗濯機と洗濯廃液処理装置から構成されている。洗濯廃液処理装置は、主として廃液中に存在する放射性核種、SS分およびCOD成分を除去することを目的として設置されている。洗濯廃液中に存在する放射性核種はクラッド(CRUD:Chalk River Unclassified Deposit)と呼ばれる水あか等の固形分に随伴しているものが大部分で、フィルタでろ過処理を行うと大部分を取り除くことができる。同様に、SS分についても放射性核種成分と同様にろ過処理で除去可能である。
COD成分は洗剤として投入された界面活性剤が主で、その他、作業用衣類についた油脂類や人体からの皮脂成分などが含まれる。これらのCOD成分を除去するために、従来から種々の処理方法および装置が開発されてきた。COD成分は有機物であるため、活性炭に吸着して除去する方法(例えば特許文献2参照)、過酸化水素やオゾンなどの酸化力を利用してCOD成分を分解する方法(例えば特許文献3参照)、低発泡性洗剤を使用することで洗濯廃液そのものを蒸発蒸留する方法などが開発されてきた。
また、活性炭に吸着して除去する方法にさらに凝集剤を加える方法も併用する技術も開示されている(例えば特許文献1参照)。
特開平06−43292号公報 特開平06−331792号公報 特開平07−27898号公報
杉光英俊:"オゾンの基礎と応用"、光琳(1996)
従来開示されてきた技術では、以下のような課題がある。
第1に、洗濯廃液の活性炭吸着廃液をそのままフィルタへ供給すると、洗濯廃液に含まれている難ろ過性のSS分および界面活性剤を吸着した粉末活性炭がフィルタ表面で緻密なフィルム(水の透過を阻害する膜)を形成して流量低下が生ずる。
第2に、SS分によるフィルタへの負荷を低減するため、洗濯廃液の活性炭吸着廃液を静置して、活性炭を自然沈降させた後に上澄み水をフィルタでろ過処理すると、微細で難ろ過性のSS分や腐敗物質がフィルタ表面にフィルムを形成し、流量低下が生ずる。
第3に、フィルタによる粉末活性炭吸着では、活性炭の濃縮が不十分である。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、活性炭の固液分離処理におけるフィルタの負荷を低下させ、活性炭の含水率を十分に低下させることのできる洗濯廃液処理装置および洗濯廃液処理方法を得ることを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、放射性物質を含む洗濯廃液を処理する洗濯廃液処理装置であって、前記洗濯廃液および粉末活性炭を受け入れて攪拌し前記粉末活性炭に有機成分を吸着させた後、凝集剤を受け入れて沈降させることにより上澄み液と活性炭濃縮スラリーとに分離する活性炭吸着タンクと、前記活性炭吸着タンクで分離された上澄み液を浄化して処理水を生成するとともに固形分を分離する上澄み液フィルタと、前記上澄み液フィルタの逆洗のための少なくとも逆洗弁を含む逆洗ラインと、前記活性炭吸着タンクで分離された前記活性炭濃縮スラリーおよび前記上澄み液フィルタの逆洗によって得られる前記固形分を含有する逆洗水を受け入れて脱水し、固形分を固形廃棄物として分離する脱水機と、を備え、前記活性炭吸着タンクは、前記上澄み液の排出時における前記上澄み液と前記活性炭濃縮スラリーとの分離境界より上部に、前記上澄み液の排出のための取り出し高さを有する、ことを特徴とする。
また、本発明は、放射性物質を含む洗濯廃液を処理する洗濯廃液処理方法であって、前記洗濯廃液および粉末活性炭を活性炭吸着タンクに受け入れ、前記活性炭吸着タンク内を攪拌し、前記粉末活性炭に有機成分を吸着させる吸着ステップと、前記吸着ステップの後に、前記攪拌を停止し、前記活性炭吸着タンク内に凝集剤を受け入れ、粉末活性炭を沈降させ、上澄み液と活性炭濃縮スラリーとに分離する分離ステップと、前記分離ステップの後に、前記上澄み液を取り出し上澄み液フィルタを透過させ処理水を得る処理水取出しステップと、前記分離ステップの後に、前記活性炭濃縮スラリーを取り出すスラリー取出しステップと、前記スラリー取出しステップの後に、前記活性炭濃縮スラリーをスラリー攪拌タンクに送る攪拌タンク移送ステップと、前記攪拌タンク移送ステップの後に、前記スラリー攪拌タンクで前記活性炭濃縮スラリーを攪拌するスラリー攪拌ステップと、前記スラリー攪拌ステップの後に、前記活性炭濃縮スラリーを脱水機に送る脱水機移送ステップと、前記脱水機移送ステップの後に、前記脱水機で脱水後、固形廃棄物として取り出す廃棄物取り出しステップと、前記吸着ステップと、前記分離ステップと、前記処理水取り出しステップと、前記廃棄物取り出しステップとを行っていないときに、前記上澄み液フィルタの逆洗を行う逆洗ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、活性炭の固液分離処理におけるフィルタの負荷を低下させ、活性炭の含水率を十分に低下させることが可能となる。
本発明に係る洗濯廃液処理装置の第1の実施形態の構成を示すフロー図である。 本発明に係る洗濯廃液処理装置の第1の実施形態における上澄み液ラインの取り出し高さを説明する概念図であって、(a)は洗濯廃液および粉末活性炭を受け入れ攪拌した直後の状態を、(b)は攪拌を停止して凝集剤を受け入れ粉末活性炭を沈降させた直後の状態を、(c)はさらに時間が経過して活性炭濃縮スラリーが全量沈降した状態を示し、(d)は活性炭濃縮スラリーと上澄み液との界面高さの時間的な経緯を示す。 本発明に係る洗濯廃液処理装置の第1の実施形態におけるフィルタ差圧の従来との比較を示すグラフである。 本発明に係る洗濯廃液処理装置の第2の実施形態の構成を示すフロー図である。 本発明に係る洗濯廃液処理装置の第3の実施形態の構成を示すフロー図である。
以下、図面を参照して本発明に係る洗濯廃液処理装置の実施形態について説明する。ここで、同一または類似の部分には、共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る洗濯廃液処理装置の第1の実施形態の構成を示すフロー図である。
本実施形態による洗濯廃液処理装置は、活性炭吸着タンク30、上澄み液フィルタ50、スラリー攪拌タンク70、脱水機80とその周辺機器を有する。
放射性物質を含む洗濯廃液10aを受け入れる活性炭吸着タンク30は活性炭吸着タンク攪拌機31を有する。また、活性炭吸着タンク30に粉末活性炭を供給する活性炭供給タンク10および活性炭供給ポンプ11と、活性炭吸着タンク30に凝集剤20aを供給する凝集剤供給タンク20および凝集剤供給ポンプ21とが設けられている。
上澄み液フィルタ50は、活性炭吸着タンクで分離された上澄み液40aを浄化して処理水50aを生成するとともに固形分を分離する。活性炭吸着タンク30から上澄み液フィルタ50に上澄み液40aを送水するために上澄み液移送配管40および上澄み液送水ポンプ41が設けられている。さらに上澄み液フィルタ50の出口に処理水移送配管51が設けられている。
また、上澄み液フィルタ50の逆洗のために処理水移送配管51から分岐して上澄み液フィルタ50までの間にフィルタ逆洗水入口配管56およびフィルタ逆洗用タンク55およびフィルタ逆洗弁58が設けられ、上澄み液フィルタ50出口からスラリー攪拌タンク70の間にはフィルタ逆洗水出口配管57が設けられており、固形分を含む逆洗水50bは、スラリー攪拌タンク70に移送される。この処理水移送配管51から分岐して以降、スラリー攪拌タンク70までの、上澄み液フィルタ50の逆洗のために設けられた部分を逆洗ラインと呼ぶこととする。
上澄み液フィルタ50によるろ過工程と逆洗工程とを切り替えるために、処理水移送配管51には処理水移送弁52が、また、フィルタ逆洗水入口配管56にはフィルタ逆洗弁58が設けられている。
活性炭吸着タンク30において有機成分を吸着した活性炭濃縮スラリー60aをスラリー攪拌タンク70に移送するため活性炭濃縮スラリー移送配管60および活性炭濃縮スラリー移送ポンプ61が設けられている。
スラリー攪拌タンク70出口には、攪拌機排出ポンプ72が設けられ、その出口は脱水機80に接続されている。
脱水機80は、スラリー攪拌タンク70から送られた活性炭濃縮スラリー60aおよび固形分を有する逆洗水50bを受け入れ、脱水により固形廃棄物80bと分離水80aとに分離する。固形廃棄物80bは、コンパクト化した廃棄物として系外で処理される。
分離水80aは、再循環ポンプ81により再循環配管82を経由して、活性炭吸着タンク30に移送される。
図2は、本実施形態における上澄み液ラインの取り出し高さを説明する概念図である。
図2(a)は、洗濯廃液10aおよび活性炭供給タンク10から粉末活性炭を受け入れ、粉末活性炭にCOD成分等を吸着させるために活性炭吸着タンク攪拌機31により攪拌した直後の活性炭混合液60bの状態を示している。図2(b)は、攪拌を停止して、凝集剤供給タンク20から凝集剤20aを受け入れ、粉末活性炭を沈降させた直後の活性炭混合液60bと上澄み液40aとの界面が生じた状態を示している。図2(c)は、さらに時間が経過して全量沈降し活性炭濃縮スラリー60aと上澄み液40aとの界面が下方にある状態を示している。
図2(d)は、この間の活性炭濃縮スラリー60aと上澄み液40aとの界面高さの時間的な経緯を示すグラフである。破線は、凝集剤20aを添加しない場合であり、沈降速度は極めて遅く、図2(c)の状態に至るためには相当の時間を要する。一方、実線は、このように凝集剤20aを添加した場合を示しており、凝集剤20aの添加とともに活性炭濃縮スラリー60aは速やかに沈降する。
ここで、凝集剤20aは、ポリ塩化アルミニウム、ポリ硫酸第2鉄あるいは硫酸アルミニウム、カチオン系高分子凝集剤、アニオン系高分子凝集剤あるいはノニオン系高分子凝集剤の少なくともいずれか一つを含む。
ここで、粉末活性炭の濃度について説明する。たとえば、水道水の生成においては、原水の濁度(度)に対しての凝集剤20aの適切な添加量(mg/L)は一般的に知られている。本実施形態の場合は、粉末活性炭の濃度が濁度に相当する。たとえば、粉末活性炭の添加濃度が1000ppmなら添加すべき凝集剤20aはたとえば80ppmとなる。ただし、洗濯廃液10aと混合した粉末活性炭は洗剤成分を吸着しているため80ppmでは不足であり、たとえば、100ppm〜1000ppmを適切な添加濃度とすることにより、適切な濃度を設定することができる。
図2(c)に示すように、活性炭濃縮スラリー60aが沈降した後の活性炭濃縮スラリー60aと上澄み液40aとの界面高さの上部の記号Nで示す範囲に取り出し高さを設定することにより、この部分より上部の上澄み液40aを上澄み液フィルタ50側に排出し、沈降部分の活性炭濃縮スラリー60aを活性炭濃縮スラリー移送ポンプ61で排出することにより、上澄み液40aと活性炭濃縮スラリー60aとを分離することができる。
記号Nで示す部分は、全液面高さに対して、たとえば下端から1/10から2/10程度の範囲とすることにより、上澄み液フィルタ50におけるフィルタリングは、目詰まりなく首尾よく行うことができる。
次に、以上のように構成された本実施形態の作用を説明する。
活性炭吸着タンク30に送られた洗濯廃液10aは、活性炭供給タンク10から活性炭供給ポンプ11により送られた粉末活性炭とともに、活性炭吸着タンク30内で活性炭吸着タンク攪拌機31により攪拌され、洗濯廃液10a中の有機成分は粉末活性炭に吸着される。
攪拌中および攪拌を停止した直後は、図2(a)のように、活性炭吸着タンク30内の液体は全て活性炭混合液60bの状態であり、上澄み液40aとの界面は現れない。攪拌停止後、放置すれば、活性炭混合液60bと上部水40aとの界面が現われ、図2(d)の破線のように時間をかけて界面が下方に移動し、時間が経過すると、図2(c)のように、下部に活性炭濃縮スラリー60aが沈降した状態となる。
凝集剤供給タンク20から凝集剤供給ポンプ21により凝集剤20aが活性炭吸着タンク30に送られると、活性炭吸着タンク30内に浮遊して有機成分を吸着した微細径の粉末活性炭は、凝集剤20aの添加により、活性炭吸着タンク30下部に沈降する。
図2(a)から(b)を経由し(c)に至る時間は、図2(d)の破線に示す放置する場合に比べて、凝集剤20aを添加後の界面の下方への移動の速さは実線のように早く、短時間で沈降し、上澄み液40aと活性炭濃縮スラリー60aとが分離する。
上澄み液40aは、上澄み液移送ポンプ41により上澄み液フィルタ50に送られ浄化され処理水50aとなって処理水移送配管51から送られるとともに、固形分は分離され上澄み液フィルタ50の1次側に残留する。
上澄み液フィルタ50の1次側に残留した固形分は、浄化処理がされていないときに、処理水移送弁52が閉止、フィルタ逆洗弁58が開状態になることにより、フィルタ逆洗用タンク55から逆洗水50bが上澄み液フィルタ50に供給され、固形分を含む逆洗水50bはフィルタ逆洗水出口配管57を経由してスラリー攪拌タンク70に移送され、上澄み液フィルタ50の浄化水の流路状態が維持される。
一方、凝集剤20aの添加により活性炭吸着タンク30下部に沈降し、上澄み液40aと分離した活性炭濃縮スラリー60aは、活性炭濃縮スラリー移送ポンプ61によりスラリー攪拌タンク70に送られる。
スラリー攪拌タンク70に受け入れられた活性炭濃縮スラリー60aおよび固形分を含む逆洗水50bは、スラリー攪拌タンク70内でスラリー攪拌機71によって攪拌され、スラリー攪拌タンク70から攪拌機排出ポンプ72によって脱水機80に送られる。
活性炭濃縮スラリー60aおよび固形分を含む逆洗水50bは、脱水機80で脱水され、固形廃棄物80bと分離水80aとに分離される。分離された分離水80aは、再循環ポンプ81により再循環配管82を経由して活性炭吸着タンク30に戻され再使用される。
図3は、本実施形態におけるフィルタ差圧の従来との比較を示すグラフである。
図中のXで示す実線は、攪拌停止後に凝集剤20aを加えない方式の場合の液体を受け入れるフィルタの差圧を示す。十分に上澄み液40aと活性炭濃縮スラリー60aとが分離できないために、処理量の増加に対しての差圧の上昇率が大きく、逆洗を頻繁に実施する必要がある。
図中のYで示す実線は、本実施形態による上澄み液フィルタ50の差圧を示す。微細な活性炭が十分沈降した状態で上澄み液40aをフィルタリング処理するため差圧の上昇率を抑えることができる。
以上のように構成された本実施形態による洗濯廃液処理装置は、活性炭の固液分離処理におけるフィルタの負荷を低下させ、活性炭の含水率を十分に低下させることが可能となる。
[第2の実施形態]
図4は、本発明に係る洗濯廃液処理装置の第2の実施形態の構成を示すフロー図である。
本実施形態は、第1の実施形態の変形である。第1の実施形態においては、活性炭吸着タンク30内を攪拌するために、活性炭吸着タンク攪拌機31が設けられているが、本実施形態では、活性炭吸着タンク攪拌機31は設けられていない。
その代わりに、活性炭濃縮スラリー移送ポンプ61の出口側から再び活性炭吸着タンク30に戻る再循環配管32が設けられている。再循環配管32の途中には再循環配管止め弁33が、また分岐後のスラリー攪拌タンク70への配管には再循環用止め弁34が設けられている。
再循環用止め弁34を閉状態、再循環配管止め弁33を開状態とすることにより、活性炭吸着タンク30と活性炭濃縮スラリー移送ポンプ61の再循環ラインが構成され、再循環により粉末活性炭へのCOD等の吸着が行われる。
以上のように構成された本実施形態による洗濯廃液処理装置は、第1の実施形態と同様に、活性炭の固液分離処理におけるフィルタの負荷を低下させ、活性炭の含水率を十分に低下させることが可能となる。
[第3の実施形態]
図5は、本発明に係る洗濯廃液処理装置の第3の実施形態の構成を示すフロー図である。
本実施形態は、第1の実施形態の変形である。第1の実施形態においては、活性炭吸着タンク30から上澄み液40aを排出した後流に上澄み液フィルタ50が設けられているが、本実施形態においては、上澄み液フィルタ50は、活性炭吸着タンク30内に設けられている。
上澄み液40aは、上澄み液フィルタ50で浄化され処理水50aとなって、処理水移送ポンプ53によって処理水移送配管51から送られる。
こうすることにより、配置上の制限があり、配管の引き回しや、上澄み液フィルタ50の設置スペースが確保できないような場合には、第1の実施形態と同様の効果を得つつ配置上の問題も解決できる本実施形態が有効である。また、配管引き回しが少ない分、物量も削減できる。
以上のように構成された本実施形態による洗濯廃液処理装置は、第1の実施形態と同様に、活性炭の固液分離処理におけるフィルタの負荷を低下させ、活性炭の含水率を十分に低下させることが可能となる。
[その他の実施形態]
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。また、各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10・・・活性炭供給タンク
11・・・活性炭供給ポンプ
20・・・凝集剤供給タンク
21・・・凝集剤供給ポンプ
30・・・活性炭吸着タンク
31・・・活性炭吸着タンク攪拌機
32・・・再循環配管
33・・・再循環配管止め弁
34・・・再循環用止め弁
40・・・上澄み液移送配管
41・・・上澄み液移送ポンプ
50・・・上澄み液フィルタ
51・・・処理水移送配管
52・・・処理水移送弁
53・・・処理水移送ポンプ
55・・・フィルタ逆洗用タンク
56・・・フィルタ逆洗水入口配管
57・・・フィルタ逆洗水出口配管
58・・・フィルタ逆洗弁
60・・・活性炭濃縮スラリー移送配管
61・・・活性炭濃縮スラリー移送ポンプ
70・・・スラリー攪拌タンク
71・・・スラリー攪拌機
72・・・攪拌機排出ポンプ
80・・・脱水機
81・・・再循環ポンプ
82・・・再循環配管
10a・・・洗濯廃液
20a・・・凝集剤
40a・・・上澄み液
50a・・・処理水
50b・・・逆洗水
60a・・・活性炭濃縮スラリー
60b・・・活性炭混合液
80a・・・分離水
80b・・・固形廃棄物

Claims (10)

  1. 放射性物質を含む洗濯廃液を処理する洗濯廃液処理装置であって、
    前記洗濯廃液および粉末活性炭を受け入れて攪拌し前記粉末活性炭に有機成分を吸着させた後、凝集剤を受け入れて沈降させることにより上澄み液と活性炭濃縮スラリーとに分離する活性炭吸着タンクと、
    前記活性炭吸着タンクで分離された上澄み液を浄化して処理水を生成するとともに固形分を分離する上澄み液フィルタと、
    前記上澄み液フィルタの逆洗のための少なくとも逆洗弁を含む逆洗ラインと、
    前記活性炭吸着タンクで分離された前記活性炭濃縮スラリーおよび前記上澄み液フィルタの逆洗によって得られる前記固形分を含有する逆洗水を受け入れて脱水し、固形分を固形廃棄物として分離する脱水機と、
    を備え、
    前記活性炭吸着タンクは、前記上澄み液の排出時における前記上澄み液と前記活性炭濃縮スラリーとの分離境界より上部に、前記上澄み液の排出のための取り出し高さを有する、
    ことを特徴とする洗濯廃液処理装置。
  2. 前記活性炭吸着タンクは、前記洗濯廃液および前記粉末活性炭を攪拌する活性炭吸着タンク攪拌機を有することを特徴とする請求項1に記載の洗濯廃液処理装置。
  3. 前記活性炭吸着タンク内の前記洗濯廃液および前記粉末活性炭を再循環させてこれらを攪拌する再循環ラインをさらに有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯廃液処理装置。
  4. 前記上澄み液フィルタは、前記活性炭吸着タンク内に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の洗濯廃液処理装置。
  5. 前記活性炭吸着タンクに前記粉末活性炭を供給するために前記粉末活性炭と水とを混合させ貯留する活性炭供給タンクをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の洗濯廃液処理装置。
  6. 前記活性炭吸着タンクに前記凝集剤を供給するために前記凝集剤を貯留する凝集剤供給タンクをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の洗濯廃液処理装置。
  7. 前記脱水機で分離された水分を前記活性炭吸着タンクに再循環させる分離水再循環ラインをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の洗濯廃液処理装置。
  8. スラリー攪拌機を有し、前記活性炭吸着タンクで分離された前記活性炭濃縮スラリーと前記上澄み液フィルタの逆洗水とを受け入れて攪拌するとともに、攪拌された活性炭濃縮スラリーおよび前記逆洗水を前記脱水機に供給するスラリー攪拌タンクをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の洗濯廃液処理装置。
  9. 前記凝集剤は、ポリ塩化アルミニウム、ポリ硫酸第2鉄あるいは硫酸アルミニウム、カチオン系高分子凝集剤、アニオン系高分子凝集剤あるいはノニオン系高分子凝集剤の少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の洗濯廃液処理装置。
  10. 放射性物質を含む洗濯廃液を処理する洗濯廃液処理方法であって、
    前記洗濯廃液および粉末活性炭を活性炭吸着タンクに受け入れ、前記活性炭吸着タンク内を攪拌し、前記粉末活性炭に有機成分を吸着させる吸着ステップと、
    前記吸着ステップの後に、前記攪拌を停止し、前記活性炭吸着タンク内に凝集剤を受け入れ、粉末活性炭を沈降させ、上澄み液と活性炭濃縮スラリーとに分離する分離ステップと、
    前記分離ステップの後に、前記上澄み液を取り出し上澄み液フィルタを透過させ処理水を得る処理水取出しステップと、
    前記分離ステップの後に、前記活性炭濃縮スラリーを取り出すスラリー取出しステップと、
    前記スラリー取出しステップの後に、前記活性炭濃縮スラリーをスラリー攪拌タンクに送る攪拌タンク移送ステップと、
    前記攪拌タンク移送ステップの後に、前記スラリー攪拌タンクで前記活性炭濃縮スラリーを攪拌するスラリー攪拌ステップと、
    前記スラリー攪拌ステップの後に、前記活性炭濃縮スラリーを脱水機に送る脱水機移送ステップと、
    前記脱水機移送ステップの後に、前記脱水機で脱水後、固形廃棄物として取り出す廃棄物取り出しステップと、
    前記吸着ステップと、前記分離ステップと、前記処理水取り出しステップと、前記廃棄物取り出しステップとを行っていないときに、前記上澄み液フィルタの逆洗を行う逆洗ステップと、
    を有することを特徴とする洗濯廃液処理方法。
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