JP2989964B2 - 放射性廃液処理装置 - Google Patents
放射性廃液処理装置Info
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- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
Description
放射性廃液として洗濯廃液またはシャワードレンを処理
する放射性廃液処理装置に関する。
液またはシャワードレンは、適切な処理を施し、洗剤成
分および洗濯などにより洗濯物から廃液に移行した汚れ
成分を除去した後、その処理水をプラント内で再使用す
るか、あるいはプラント外へ放出したりする。
処理水の放射性物質濃度およびその他の水質(SS(懸
濁固形物)濃度、COD(化学的酸素要求量)濃度、n
−ヘキサン抽出物濃度、PH)が各発電所で定める管理
値以下になるように実施される。
テムの一つとして、粉末活性炭の添加および凝集沈殿を
行う装置があり、以下にこの装置の一例を図3に基づい
て説明する。
ードレン(図3では洗濯廃液)は収集タンク1に収集さ
れ、バッチ毎に凝集沈殿槽2に移送される。この凝集沈
殿槽2には濃度1000ppm程度に相当する粉末活性
炭を添加し、上記洗濯廃液中のCOD成分、n−ヘキサ
ン抽出物成分を吸着する。
程度に相当する凝集剤(硫酸バン土)を添加し、COD
成分、n−ヘキサン抽出物成分を吸着した粉末活性炭
と、SS(懸濁固形物)成分を凝集沈殿する。ここで、
洗濯廃液に含まれる放射性物質はその大部分がSS成分
であり、本処理により放射性物質も大部分が沈殿物とな
る。
プラント内で再使用したり、あるいはプラント外へ放出
したりする。凝集沈殿槽2の沈殿物は沈降分離槽3にド
レン貯蔵した後、遠心脱水機4により濃縮・脱水を行
い、ドラム缶5に充填する。なお、沈降分離槽3のデカ
ント水および遠心脱水処理での回収水は収集タンク1に
回収される。
液の処理装置は凝集沈殿槽2において4〜5時間の凝集
沈殿時間が必要であり、この時間が待ち時間となり、設
備全体としての平均的な処理容量が低下する問題があ
る。
は、凝集沈殿を利用した浮遊分離法により行っており、
廃液性状により沈降特性が異なるなど精密濾過法に比べ
て回収水質が不安定である。
めするには、沈降分離槽3、遠心脱水機4および配管、
ポンプ類が必要であり、設備が大掛かりになるなどの問
題がある。
もので、設備処理効率が良く、安定した回収水質が得ら
れ、コンパクトな設備規模の放射性廃液処理装置を提供
することを目的とする。
処理装置は、上述した課題を解決するために、原子力発
電所で発生した懸濁固形物を含む放射性廃液のうち洗濯
廃液またはシャワードレンに、粉末活性炭を混合する混
合手段と、この混合手段により混合された混合スラリを
濾過処理するロータリーフィルタと、このロータリーフ
ィルタの濾膜上に生成される固定ケーク層により精密濾
過する精密濾過手段とを備えたものである。
性炭を添加した放射性廃液を直接濾過することにより、
凝集沈殿時間が不要になる。また、ロータリーフィルタ
により放射性廃液中の不純物を吸着させた粉末活性炭を
精密濾過することにより、安定した回収水質が得られ
る。さらに、凝集沈殿槽、沈降分離槽、遠心脱水機およ
び配管、ポンプ類が不要になる。そして、ロータリーフ
ィルタの濾膜上に生成される固定ケーク層を精密濾過手
段として使用することにより、粉末活性炭に吸着されて
いない微小な懸濁固形物すなわち放射性物質を精密濾過
する。
する。
一実施例を示す。この放射性廃液処理装置は混合手段と
しての洗濯廃液収集タンク11を有し、この洗濯廃液収
集タンク11内には洗濯廃液が収集されるとともに、粉
末活性炭が添加される。そして、粉末活性炭添加時およ
び廃液処理時におけるタンク内廃液はポンプ12により
混合される。
スラリは開閉弁13を介してロータリーフィルタ14に
通液された後、処理水と、ケーク排出弁15を経て濃縮
・脱水物(ケーク)とに分離される。この濃縮・脱水物
はドラム缶16に充填される。
に示すように耐圧構造の濾過室20内に濾過板21と撹
拌板22とが狭い間隙で交互に配列され、撹拌板22は
濾過時に一定の速度で回転する。濾過板21は濾液排出
機構23を有し、板の両面に濾布が張ってある。
ら加圧供給され、濾過板21の間隙を縫って移動する間
に濾過・脱水される。ケークは濾過室20の他方に配設
したケーク排出弁15から固いペースト状になって排出
され、濾液は濾過板21の濾液排出機構23を経て外部
に排出される。なお、撹拌板22はトルク制御装置24
によりトルクが制御される。
上に生成されるケーク層を撹拌板22によって撹拌し、
一定の厚さ以上(固定ケーク層以上)のケークに流動性
を与える濾過器であり、濃縮・脱水したケークは濾過処
理を中断することなく、濾過器外に排出される。
濃縮・脱水物が本実施例で処理する粉末活性炭スラリー
のような性状を有するスラリーの精密濾過処理に適して
いる。
ンク11内で洗濯廃液に粉末活性炭を混合し、この粉末
活性炭によりCOD成分およびn−ヘキサン抽出物成分
を吸着させ、この粉末活性炭スラリーをロータリーフィ
ルタ14により濾過している。そして、この粉末活性炭
スラリーをロータリーフィルタ14により濾過した際に
濾膜上に生成される固定ケーク層が精密濾過手段とな
り、この精密濾過手段により、粉末活性炭に吸着されて
いない微小なSS成分を濾過するように構成されてい
る。
集タンク11内に収集され、この洗濯廃液収集タンク1
1のバッチ処理毎に濃度1000ppm程度に相当する
粉末活性炭を添加し、これにCOD成分、n−ヘキサン
抽出物成分を吸着させる。
性炭添加時および廃液処理時のタンク11内の廃液は混
合される。また、ポンプ12によりこの混合された粉末
活性炭スラリーおよびSS成分スラリーは開閉弁13を
介してロータリーフィルタ14に通液される。
フィルタ14により濾過した際に生成されるロータリー
フィルタ14の濾膜上の固定ケーク層(一定厚さの緻密
な粉末活性炭ケーク層)を、精密濾過の濾材として使用
することにより、粉末活性炭に吸着されていない洗濯廃
液中のSS成分を精密濾過する。
り上記廃液は、処理水と、ケーク排出弁15を経て濃縮
・脱水物(ケーク)とに分離され、この濃縮・脱水物は
ドラム缶16に充填される。
を添加した廃液を直接濾過することにより、凝集沈殿時
間が不要になる。また、ロータリーフィルタ14により
洗濯廃液中の不純物を吸着させた粉末活性炭を精密濾過
することにより、安定した回収水質が得られる。そし
て、ロータリーフィルタ14の濾膜上の固定ケーク層
を、精密濾過の濾材として使用することにより、洗濯廃
液中のSS成分を精密濾過することができる。さらに、
本実施例では凝集沈殿槽、沈降分離槽、遠心脱水機およ
び配管、ポンプ類が不要である。
洗濯廃液について説明したが、これに限定することな
く、シャワードレンでも適用することができる。また、
上記実施例ではロータリーフィルタ14において撹拌板
22を回転させるようにしたが、これに限らず濾過板2
1を回転させるようにしてもよい。
性廃液処理装置によれば、粉末活性炭を添加した廃液を
直接濾過することにより、従来必要であった凝集沈殿時
間が不要になり、処理時間を大幅に短縮することができ
る。
液中の不純物を吸着させた粉末活性炭を精密濾過するこ
とにより、従来の凝集沈殿(浮遊分離)方法に比べ、安
定した回収水質が得られる。
成される固定ケーク層を精密濾過手段として使用するこ
とにより、粉末活性炭に吸着されていない微小なSS成
分を精密濾過することができる。
る粉末活性炭およびSS成分の濃縮・脱水物は、従来の
システムの遠心脱水機での回収物と同等であり、凝集沈
殿槽、沈降分離槽、遠心脱水機および配管、ポンプ類が
不要になる。その結果、設備の簡素化が図れる。
示す概略系統図。
示す概略図。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 原子力発電所で発生した懸濁固形物を含
む放射性廃液のうち洗濯廃液またはシャワードレンに、
粉末活性炭を混合する混合手段と、この混合手段により
混合された混合スラリを濾過処理するロータリーフィル
タと、このロータリーフィルタの濾膜上に生成される固
定ケーク層により精密濾過する精密濾過手段とを備えた
ことを特徴とする放射性廃液処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4199656A JP2989964B2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 放射性廃液処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4199656A JP2989964B2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 放射性廃液処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0643292A JPH0643292A (ja) | 1994-02-18 |
JP2989964B2 true JP2989964B2 (ja) | 1999-12-13 |
Family
ID=16411462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4199656A Expired - Lifetime JP2989964B2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 放射性廃液処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2989964B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP5782816B2 (ja) * | 2011-04-28 | 2015-09-24 | 株式会社大林組 | 放射性廃液中の放射性物質除去方法、および放射性廃液中の放射性物質除去システム |
JP2013088278A (ja) * | 2011-10-18 | 2013-05-13 | Noatech Corp | 放射能汚染廃水処理方法及び処理システム並びに移動式処理装置 |
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JP5854812B2 (ja) * | 2011-12-19 | 2016-02-09 | 株式会社東芝 | 洗濯廃液処理装置および洗濯廃液処理方法 |
JP6356515B2 (ja) * | 2014-07-22 | 2018-07-11 | 株式会社東芝 | 廃液処理装置 |
JP6470448B2 (ja) * | 2018-05-01 | 2019-02-13 | 株式会社東芝 | 廃液処理装置、廃液処理方法および廃液処理プログラム |
-
1992
- 1992-07-27 JP JP4199656A patent/JP2989964B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
「配管と装置」Vol.30 No.6 PP.2〜10(ロータリーフィルターによるスラリー洗浄) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0643292A (ja) | 1994-02-18 |
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