JP5852934B2 - ドラム式洗濯機およびドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類の洗濯を行うドラム式洗濯機および衣類の洗濯から乾燥まで行うドラム式洗濯乾燥機に関する。
ドラム式洗濯乾燥機は、ドラム内に収容した衣類を、ドラム内周面に設けたリフターとドラムの回転による遠心力で持ち上げ、重力で落下するような動きを繰り返しながら洗濯、あるいは乾燥を行う。洗濯はドラム内に溜めた少量の洗濯水に衣類を落下させる、いわゆるたたき洗いで行われる。このため、ドラムの直径が大きいほど落下高さが高くなり洗浄力が高くなる。しかし、直径が大きなドラムを収容するためには、ドラム式洗濯乾燥機本体が大型化し、一般家庭へのドラム式洗濯乾燥機の設置性や搬入性を考えると、ドラムの直径をあまり大きくはできない。
また、最近は回転ドラムの回転中心軸の角度が、衣類の取り出し口側(前側)が高く、後ろ側が低くなるように傾斜した方式のドラム式洗濯機が主流を占めている。この方式のドラム式洗濯乾燥機は、衣類の取り出し側を高くすることで、作業性が向上することや、洗濯時の使用水量を低減できる利点がある。しかし、傾斜式の回転ドラムの場合、衣類が重力の影響で回転ドラムの奥側に集まりやすく、ドラム内での前後方向の衣類の入れ替わりが小さく、ドラム奥側の衣類が前側に移動しづらいため、洗いむらが生じやすい。また、乾燥時の温風はドラムの前側あるいは背面からドラム内に吹き付けているため、前後方向に衣類の入れ替わりが小さいと、衣類全体に温風が当たらず乾きむらが発生しやすく、全体の衣類を乾かすための消費電力量が増加してしまうという問題がある。
そこで、ドラムの奥側の衣類を効率よく動かすことができるリフターを備えたドラム式洗濯乾燥機として、下記特許文献1(特開2006−75479号公報)がある。本ドラム式洗濯乾燥機は、リフターの頂上部がドラムの内周面に対しドラムの奥側から前側に向けて高さが低くなるように形成され、リフターの側面はドラムの回転方向に対して所定の角度を有する平面状になっている。このため、ドラムの回転により衣類を斜め前側に持ち上げる作用が生じる。
特開2006−75479号公報
しかしながら、ドラムの回転中心軸が水平だと衣類はドラムの前側に移動してくるが、ドラムの回転中心軸の後ろ側が低く傾斜している場合、衣類は重力でドラムの奥側に落下するため、確実な前後方向の布動きを実現することはできない。
本発明の目的は、ドラム内での衣類の前後方向の布動きを促進し、洗いむらを抑制し洗浄力を向上するとともに、衣類の乾きむらを防止し乾燥の消費電力量を低減したドラム式洗濯乾燥機を提供することにある。
衣類が収容され、回転中心が水平又は開口部側が高くなるように傾斜させた有底ドラムと、このドラムを回転駆動するモータと、前記ドラムの内周面に突出して回転軸方向に延び、周方向に間隔を置いて複数設けられた第1のリフターを有するドラム式洗濯乾燥機において、間隔を置いて設けられた前記第1のリフターの間に第2のリフターを設け、この第2のリフターに形成される傾斜面を、前記第2のリフターが前記ドラムの最下部に位置する状態となったときに、前記ドラムの底板の中心を通る水平面と前記第2のリフターとの距離が、前記ドラムの開口部側から底面側に向かうに従って小さくなるような傾斜面とするとともに、前記ドラムの底板から内周面にかけて略平面状であり、前記ドラムの回転方向における前記第2のリフターの幅は、前記ドラムの回転方向における前記第1のリフターの幅よりも大きくした。
本発明によれば、洗いむらや乾きむらが少なく、洗浄力や乾燥効率が高いドラム式洗濯乾燥機が提供できる。
実施例1のドラム式洗濯乾燥機を示す外観図である。 ドラム式洗濯乾燥機の筐体の一部を切断して内部構造を示す斜視図である。 ドラム式洗濯乾燥機の内部構造を示す側面図である。 ドラム式洗濯乾燥機の背面カバーを外して内部構造を示す背面図である。 第2のリフターの寸法とドラム内での衣類の動きを示す断面図である。 第2のリフターの形状の一例を示すためにドラムを前後方向の中央で切断した断面図である。 第2のリフターの他の形状の一例を示すためにドラムを前後方向の中央で切断した断面図である。 第2のリフターの他の形状の一例を示すためにドラムを前後方向の中央で切断した断面図である。 第2のリフターの他の形状の一例を示すためにドラムを前後方向の中央で切断した断面図である。 図2に示した洗濯乾燥機の制御系のブロック線図である。 図10に示した制御系のコントローラにおけるマイクロコンピュータが実行する制御処理の一部を示すフローチャートである。 実施例2のドラム式洗濯乾燥機の内部構造を示すために左右の略中央で切断した断面図である。 実施例2の第2のリフターの形状の一例を示すためにドラムを前後方向の中央で切断した断面図である。 第2のリフターを示すために左右の略中央で切断した断面図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
本実施例では、ドラム式洗濯乾燥機の例を説明する。
図1は実施例1におけるドラム式洗濯乾燥機100の外観図である。図2は内部の構造を示すために筐体の一部を切断して示した斜視図、図3は内部の構造を示す側面図、図4は内部の構造を示すために背面カバーを取り外した背面図である。
本実施例のドラム式洗濯乾燥機100は、衣類を収容し洗濯及び脱水、乾燥を行うドラム3と、このドラム3を回転させるモータ4と、ドラム3を支持する筐体1を備えている。ここで、外郭を構成する筐体1は、ベース1hの上に取り付けられており、左右の側板1a、1b、前面カバー1c、背面カバー1d、上面カバー1e、下部前面カバー1fで構成されている。左右の側板1a、1bは、Uの字型の上補強材(図示せず)、前補強材37、後補強材(図示せず)で結合されており、ベース1hを含めて箱状の筐体1を形成し、筐体として十分な強度を有している。
また、衣類を出し入れするための投入口を塞ぐドア9が前面カバー1cの略中央に設けられ、前補強材に設けたヒンジ9cで開閉可能に支持されている。ドア開放レバー9bを引くことでロック機構(図示せず)が外れてドアが開き、ドアを前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じる。前補強材37は、後述する外槽の開口部と同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。ドア9の外槽開口部を閉じる部分は、乾燥時の熱に耐えられるよう凹状のガラス9aでできている。
更に、筐体1の上部右側には、操作パネル6が設けられており、電源スイッチ11、操作スイッチ12、13、表示器14を備える。操作パネル6は、筐体1上部に設けた制御装置38に電気的に接続している。
洗濯水を溜めるための円筒状の外槽2が、筐体1に支持され、有底のドラム3を同軸上に内包し、前面は開口し、背面の外側中央にモータ4を取り付ける。モータ4の回転軸4aは、外槽2を貫通し、ドラム3の底板3dの中央部と結合している。外槽2の前面開口部には外槽カバー2dを設け、外槽内への貯水を可能としている。外槽カバー2dの前側中央には、衣類を出し入れするための開口部2cを有している。本開口部2cと前補強材37に設けた開口部は、ゴム製のベローズ10で接続しており、ドア9を閉じることでドア9のガラス9aがベローズ10のリップ部に接触し、外槽2を水封する。また、ドア9を閉じると、凹状のガラス9aの先端が外槽カバー2dの開口部2c及びドラム3の開口部3aを塞ぐようになる。この時、ガラス9aの先端とドラム3の前端(流体バランサ3cの前端部)との軸方向位置を略一致させており、ガラス9aの外周部と外槽カバー2dとのすき間に洗濯物が入り込まないように配慮してある。
外槽2底面最下部には、排水口2bが設けてあり、排水ホース26が接続されている。排水ホース26の途中には循環ポンプ22、糸屑フィルタ23、排水弁21が設けてあり、排水弁21を閉じて給水することで外槽2に水を溜め、排水弁21を開いて外槽2内の水を機外へ排出する。
筐体1内の上部左側には、洗剤容器7が設けられており、図1の二点鎖線で示すように開閉式のふた7aを開けて洗剤類を入れる。洗剤容器7は、粉末洗剤、液体洗剤、柔軟仕上げ剤などを別々に投入できるよう、内部が複数の部屋に区切られている。
筐体1内の上部後方には給水電磁弁16や風呂水給水ポンプ17、水位センサ18など給水に関連する部品を設けてある。上面カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口16a、風呂の残り湯の給水ホース接続口17aが設けてある。給水電磁弁16や風呂水給水ポンプ17と洗剤容器7とは、給水パイプで接続されている。洗剤容器7は外槽2に接続されており、給水電磁弁16を開く、あるいは風呂水給水ポンプ17を運転することで、洗剤容器7を経由して外槽2に水道水あるいは風呂水を供給する。使用者が洗剤容器7に投入した洗剤類は、水とともに外槽2の底部に供給されるようになっており、未溶解の粉末洗剤や高濃度の液体洗剤、柔軟仕上げ剤などが直接ドラム3内の衣類にかかり、色落ちや色むらが発生しないようにしている。
循環ポンプ22は吐き出し口を2個有しており、循環ポンプ22の回転方向を切り替えることにより、吐き出し口の切り替えが可能である。これにより、洗剤溶かしと洗濯水の洗濯物への散布が可能となっている。洗剤を溶かす時は、循環ポンプ22を逆回転させる。外槽2の底部に供給された未溶解の粉末洗剤を含んだ少量の水は、排水口2bから糸屑フィルタ23を通り循環ポンプ22に入り、吐き出し口22bから循環水ホース25bを通り外槽2(外槽カバー2d)の底部に戻るよう循環する。この時、循環ポンプ22内で未溶解の洗剤と水が強力に撹拌され、効率よく洗剤を溶かし、高濃度の洗剤液を生成することができる。一方、洗濯中は水循環ポンプ22を正回転させる。外槽2の底部に溜まった洗濯水は排水口2bから糸屑フィルタ23を通り循環ポンプ22に入り、吐き出し口22aから循環水ホース25aを通り槽カバー2dの上部に設けた散水口からドラム3内に散水され、外槽2の底部に戻るように循環する。これにより、洗濯水を洗濯物に万遍なく降りかけることができるため、高い洗浄力やすすぎ性能が得られるとともに、少ない洗濯水を循環ポンプ22で循環させ繰り返し使用するため節水が可能である。
糸屑フィルタ23は、下部前面カバー1fに設けた扉1gを開けることで容易に着脱できる。
外槽2の後部の最下部にはエアトラップ24が設けてあり、チューブ18aで水位センサ18と接続し、外槽2内の水位を検出する。
外槽2は、下側をベース1hに固定されたサスペンション5(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽2の上側は上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽2の前後方向への倒れを防ぐ。
乾燥ダクト29が、筐体1の背面内側に縦方向に設置されており、そのダクト下部は外槽2の背面下方に設けた吸気口2aにゴム製の蛇腹管29aで接続されている。乾燥ダクト29内には、水冷除湿機構(図示せず)を内蔵しており、給水電磁弁16から水冷除湿機構へ冷却水を供給する。冷却水は乾燥ダクト29の壁面を伝わって流下し、吸気口2aから外槽2に入り排水口2bから排出される。
乾燥ダクト29の上部は、筐体1内の上部右側後方に設置した乾燥フィルタ8に接続している。乾燥ダクト29から乾燥フィルタ8へ入った空気は、乾燥フィルタ8のメッシュフィルタで糸くずが除去される。乾燥フィルタ8の掃除は、図1の一点鎖線で示すように乾燥フィルタ8を上方に引き抜いて行う。また、乾燥フィルタ8は吸気ダクト33に接続されており、吸気ダクト33の他端は送風ユニット28の吸気口と接続している。
本実施例では、ドラム3内に風を吹き付ける手段が、筐体1内であってドア9側から見てドラム3の回転軸に対し右上に設けられており、モータ4によりドラム3を右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、ドラム3の回転によって持ち上げられた衣類に風を吹き付けて乾燥させる。ここで、上記風を吹き付ける手段は、送風ユニット28と、この送風ユニット28の吐き出し側に設けられて風を加熱するヒータ31と、ヒータ31の下流に設けられた温風吹き出し口32と、これらを接続する風路とで構成されている。
送風ユニット28は、駆動用のファンモータ28a、ファン(図示せず)、ファンケース28bで構成されている。ファンケース28bにはヒータ31が内蔵されており、ファンから送られる空気を加熱する。送風ユニット28の吐出口は温風ダクト30に接続されている。温風ダクト30は、ゴム製の蛇腹管30a、蛇腹管継ぎ手30bを介して外槽カバー2dに設けた温風吹き出し口32に接続している。
本実施例では、温風吹き出し口32の面積を乾燥ダクト29や温風ダクト30、乾燥フィルタ8などの風路面積に比べ小さくするとともに、ファンモータ28aを高速回転して高圧力の空気を発生させている。これにより、温風吹き出し口32から高速の風をドラム内に吹き出し、この高速の風を衣類に吹き付けて、風の力で衣類に発生するしわを伸ばすことができる。また、送風ユニット28が筐体1内の上部右側に設けてあるので、温風吹き出し口32は外槽カバー2dの右斜め上の位置に設け、温風吹き出し口32までの距離を極力短くするようにしてある。このため、圧力損失の増加を防ぐことができ、効率よく高速の風を衣類に吹き付けることが可能となる。
排水口2b、送風ユニット28の吸気口及び温風吹き出し口32の手前には温度センサ(図示せず)が設けてある。
乾燥運転時の風の流れは次のようになる。送風ユニット28を運転し、ヒータ31に通電すると、温風吹き出し口32からドラム3内に高速の温風が吹き込み(矢印41)、湿った衣類に当たり、衣類を温め衣類から水分が蒸発する。乾燥運転中は、ドラム3を正逆回転させているので、第1のリフター3bにより衣類が温風吹き出し口32の付近まで持ち上がった状態で、衣類に高速の風が当たる。このとき温風吹き出し口32と衣類との距離が最も短くなるので、高速の風で衣類のしわを伸ばすことができる。高温多湿となった空気は、ドラム3に設けた貫通孔3fから外槽2に流れ、吸気口2aから乾燥ダクト29に吸い込まれ、乾燥ダクト29を下から上へ流れる(矢印42)。乾燥ダクト29の壁面には、水冷除湿機構からの冷却水が流れ落ちており、高温多湿の空気は冷却水と接触することで冷却除湿され、乾いた低温空気となり乾燥フィルタ8へ入る。乾燥フィルタ8に設けたメッシュフィルタを通り糸屑が取り除かれ、吸気ダクト33に入り、送風ユニット28に吸い込まれる(矢印43)。そして、送風ユニット28で加圧された後ヒータ31へ流れ(矢印44)再度加熱され、ドラム3内に吹き込むように循環する。
図5はドラムおよび外槽を左右方向の中心で切断した断面図、図6(A)はドラム3を前後方向の略中央で切断し底板3d側を見た断面図、図6(B)は図6(A)の矢印A−Aで切断した部分断面図である。ドラム3は、回転可能に支持された円筒状で、その外周面の胴板3eおよび背面の底板3dに通水および通風のための多数の貫通孔3fを有し、前側端面に衣類を出し入れするための開口部3aを設けてある。胴板3eの前端部には胴板3eと同心状にドラム3と一体の流体バランサ3cを備えている。ドラム3の回転中心軸は、水平または開口部3a側が高くなるように傾斜している。底板3dには、ドラム内側に放射状に出っ張った複数個所の凸状部3d1が形成されており、その後側空間にドラムフランジ3gを装着する。ドラムフランジ3gの外周面は胴板3eに固定され、ドラム3と一体化している。
胴板3eには、ドラム3の内周面に突出して回転中心軸方向に延びる第1のリフター3bが円周方向に間隔を置いて均等に複数個設けてある。本実施例では3個、120度間隔で設けた場合について説明する。また、間隔を置いて設けられた2つの第1のリフター3bの間、すなわち第1のリフター3bから60度の位置には、第2のリフター61が底板3dに接して設けてある。第2のリフター61は、第2のリフター61がドラム3の最下部に位置する状態となったときに、ドラム3の底板3dの中心を通る水平面Xからの距離が、手前側(開口部3a側)から底板3d側に向かうに従って小さくなるような傾斜面61aを有している。第2のリフター61は、周方向に間隔を置いて設けられた複数の凸状部3d1の間に設けられており、傾斜面61aはドラム3の底板位置から内周面位置にかけて略平面状となっている。
洗濯、乾燥時にドラム3を回転すると、衣類は矢印51で示すように、第1のリフター3bと遠心力で胴板3eに沿って持ち上がり、重力で落下するように動きを繰り返す。ドラム3の奥側にある衣類は、矢印52に示すように第2のリフター61上に落下し、傾斜面61aに沿って滑りながら前側に押し出される。このため、洗濯時はたたき洗いに押し洗いの効果が付加され洗浄力が向上する。なお、本実施例で示したように、傾斜面61aの表面にわずかな凸凹61bを設けると、衣類が傾斜面61a上を滑るときにいわゆる洗濯板効果も加わりより一層洗浄力が向上する。また、傾斜面61aは単一の平面であるため、傾斜面61aの面積を大きくでき、傾斜面61a上へ落下する衣類の量を増やすことができ、洗いむらの低減や洗浄力向上に有効に作用する。さらに、衣類が前方へ押し出されるため、衣類の前後方向の布動きが促進され洗いむらを低減できるとともに、乾燥時の乾きむらを小さくできる。ドラム3内での衣類の前後方向の入れ替わりが少ないと乾きむらが発生しやすく、衣類全体を十分に乾燥させるためには消費電力量が増加してしまうが、本実施例に拠れば、乾きむらを小さくできるため、結果として乾燥時の消費電力量を低減する効果もある。
ドラム3の角部に設けられる第2のリフターの形状は、上記に限らない。以下に3種類の形状例について説明する。
図7は別の形状の第2のリフター62の例である。図7(A)はドラム3を前後方向の略中央で切断し底板3d側を見た断面図、図7(B)は図7(A)の矢印B−Bで切断した部分断面図である。第2のリフター62は、開口部3a側から見て略台形状の傾斜面62aと、略三角形状の側面62b、62cとで形成されている。傾斜面62aは、第2のリフター62がドラム3の最下部に位置した状態で、ドラム3の底板3dの中心を通る水平面Xからの距離が開口部3a側から底板3d側に向けて小さくなるように形成されている。また、側面62a、62bは、底板3dの周方向に対して略左右対称に所定の角度を有した平面状である。したがって、矢印BBをドラム3の外径側へ移動させ第2のリフター62を切断した断面形状は略台形となり、切断面が外径に近づくほど切断面の台形は大きくなる。本実施例によれば、上述した図6の形状と同様に、ドラム3の奥側にある衣類が第2のリフター62上に落下し、傾斜面62aに沿って滑りながら前側に押し出されるため、洗濯時に押し洗いの効果が付加され洗浄力が向上するとともに、衣類の前後方向の布動きが促進され、洗いむらや乾燥時の乾きむらを低減できる。さらに、ドラムの3回転により、ドラム3の回転方向に傾斜した側面62a、62bにより衣類が前方へ押し出される動きが生じる。このため、ドラム3内での衣類の前後方向の布動きが一層良くなるため、洗いむらや乾きむらがさらに低減し、乾燥時の消費電力量の低減を実現できる。
図8は別の形状の第2のリフター63の例である。図8(A)はドラム3を前後方向の略中央で切断し底板3d側を見た断面図、図8(B)は図8(A)の矢印C−Cで切断した部分断面図である。第2のリフター63は、ドラム3の胴板3eを底面とする略三角錐状で、稜線63aと側面63b、63cで形成されている。稜線63aは、第2のリフター63がドラム3の最下部に位置した状態で、ドラム3の底板3dの中心を通る水平面Xからの距離が開口部3a側から底板3d側に向けて小さくなるように形成されている。側面63b、63cは、底板3dの周方向に対して略左右対称に所定の角度を有した平面状である。本形状の第2のリフターでも上述した形状と同様の効果を有する。本形状は、図7の傾斜面62aを線状の稜線63aとし、左右の側面63b、63cの面積が増加しているため、図7の形状と比較すると、衣類の落下により前側へ押し出す作用がやや小さくなるのに対して、ドラム3の回転により衣類を前方へ押し出す効果が大きくなる。このため、押し洗いによる洗浄力向上作用も有するが、前後方向の布動きの促進による洗いむらや乾きむらの低減効果が大きく、乾燥時の消費電力低減に適している。
図9はさらに別の形状の第2のリフター64の例である。図9(A)はドラム3を前後方向の略中央で切断し底板3d側を見た断面図、図9(B)は図9(A)の矢印D−Dで切断した部分断面図である。第2のリフター64は傾斜面64aを円錐面の一部を垂直に切り取った形状にしたものである。傾斜面64aは、第2のリフター64がドラム3の最下部に位置した状態で、ドラム3の底板3dの中心を通る水平面Xからの距離が開口部3a側から底板3d側に向けて小さくなるように形成されている。本形状の第2のリフター64は、図8の形状とほぼ同じ布動きを生じさせ、ほぼ同じ効果を有する。ただし、図7や図8で示した第2のリフターは稜線部を有しているので、稜線部に落下した衣類は部分的に強い力を受ける可能性がある。しかし、この第2のリフター64は、稜線部がないため落下する衣類へはほぼ均等な力を作用させるため、布傷みが発生し難いという利点がある。
底板3dには、ドラム内側に放射状に出っ張った複数個所の凸状部3d1が形成されており、その左右面には底板3dの周方向に対して左右対称に所定の角度を有した側面3d2、3d3が形成されている。この側面3d2、3d3もドラム3により衣類を前方向に押し出す効果を有するが、凸状部3d1は、底板3dと平行あるいは本発明の第2のリフターと逆方向に傾斜しており、衣類が落下したときに衣類を前方へ押し出す効果はない。このため、上述した実施例では、凸状部3d1と第1のリフター3bをドラム3の円周方向の同一位相に配置し、その間に第2のリフターを配置する構成とした。しかし、凸状部3d1の胴板3eに近い部分に上述の第2のリフターと同様な形状を形成しても良く、この場合第1のリフターは凸状部3d1の間に配置すればよい。
なお、図7から図9に示した第2のリフターについても、図6と同様、表面にわずかな凹凸形状を形成することで、洗濯板効果による洗浄力向上を図ることができる。
以上述べてきた形状の第2のリフターについてまとめると、衣類が第2のリフター上に落下し衣類を前方へ押し出すことによる押し洗い効果が最も大きいのは傾斜面の面積が大きい図6の形状、次いで図7の形状、次いで図8、図9の形状となる。一方、ドラム3が回転することにより衣類を前方へ押し出す効果が最も大きいのは側面の面積が大きい図8、図9の形状、次いで図7の形状、次いで図6の形状となる。
次に第2のリフターの寸法について説明する。図5に示したように第2のリフターの奥行き方向の寸法をL、高さ(ドラムの胴板面から半径方向寸法)H、傾斜面61aの角度をθとする。衣類を前方へ押し出す力はθが小さすぎると小さくなり、θが大きすぎると衣類が前方へ押し出される変位量が小さくなり洗浄力の向上は望めなくなる。このため、θは15度以上45度以下の範囲、望ましくは25度以上30度以下の程度が望ましい。一方、奥行き寸法Lや高さHが大きい方が衣類を前方へ押し出す効果が大きいが、実質的なドラム3内容積が減少し衣類が動きにくくなってしまう。このため、Lはドラム3の奥行き寸法の1/3以下にすると良い。
一方、第2リフターの回転方向(幅方向)の寸法W1からW4が大きいほど衣類を前方へ押し出す効果が大きくなるが、ドラム3の実質的な内容積が減少してしまい、大きすぎると逆に衣類の動きが悪くなり、洗浄力の低下や乾燥消費電力量の低下につながる。このため、W1からW4には最適値が存在するが、これについては、ドラム3の形状、容積や洗濯容量(最大の洗濯物量)に適した値に設定する。
また、第2のリフターに側面を有する図7、図8の場合、側面62b、62cの底板3dに対する角度θ2の大きさや側面63b、63cの底板3dに対する傾斜角度θ3の大きさにより衣類を前方へ押し出す効果が変化する。θ2、θ3が大きすぎると、ドラム3の回転により衣類がドラムの回転方向へ持ち上げられる作用が支配的となり衣類を前方へ押し出す効果が減少し、θ2、θ3が小さすぎると衣類を前方へ押し出す効果が小さいため、θ2、θ3は30から60度に設定する。なお、図9に示す形状の場合は、底板3dに対する円弧の接線角度θ4の角度を40から70度程度に設定すると、上記の側面の場合と同様な布動きとなる。
効果の一例を示すと、図9に示す形状の第2のリフター64(θ=30度、L=75mm、周方向の幅W4=350mm)を適用した場合、洗浄力は約8%向上した。また、図8に示す形状の第2のリフター63(θ=30度、L=95mm、W3=240mm、θ3≒53度)を適用した場合、乾燥消費電力量が約10〜20Wh低減した(布量6kg、綿65%、化繊35%の衣類の場合)。
図10は、本実施例のドラム式洗濯乾燥機の制御装置38のブロック図である。50はマイクロコンピュータで、各スイッチ12、13に接続される操作ボタン入力回路51や水位センサ18、温度センサ52と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程、乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータ50からの出力は、駆動回路54に接続され、給水電磁弁16、排水弁21、循環ポンプ22、モータ4、送風ユニット28、ヒータ31などに接続され、これらの開閉や回転、通電を制御する。また、使用者に洗濯機の動作状態を知らせるための7セグメント発光ダイオードもしくは液晶の表示器14や発光ダイオード56、ブザー57に接続される。
前記マイクロコンピュータ50は、電源スイッチ11が押されて電源が投入されると起動し、図11に示すような洗濯および乾燥の基本的な制御処理プログラムを実行する。
ステップS101
洗濯乾燥機の状態確認及び初期設定を行う。
ステップS102
操作パネル6の表示器14を点灯し、操作ボタンスイッチ13からの指示入力にしたがって洗濯/乾燥コースを設定する。指示入力がない状態では、標準の洗濯/乾燥コースまたは前回実施の洗濯/乾燥コースを自動的に設定する。
ステップS103
操作パネル6のスタートスイッチ12からの指示入力を監視して処理を分岐する。
ステップS104
スタートスイッチ12が押されたら、布量センシングを実施する。布量センシングは、例えば、ドラム3を低速で回転させ、あるいは規定の回転数まで加速させ、そのときのモータ4の電流値から測定する。そして、表示器14に洗剤量や洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、洗濯乾燥が終了するまでの時間などを表示する。使用者は、洗剤量表示を参考に、ふた7aを開け洗剤容器7に適量の洗剤を入れる。必要に応じて、柔軟仕上げ剤を柔軟仕上げ剤投入室に入れる。
ステップS105
給水電磁弁16を開き、洗剤容器7へ水道水を給水し、粉末洗剤を外槽2の底部に流す。洗剤溶かし水位まで給水したことを水位センサ18で検知したら給水を停止する。この水位は、この次の洗剤溶かし工程(ステップS106)で生成される洗い水の洗剤濃度が、最大で10倍となるように設定している。洗剤濃度は洗剤メーカの指定標準濃度(一般の粉末合成洗剤では水30リットルに洗剤20グラムを溶かしたときの濃度)を1倍と定義している。洗剤濃度を10倍としたのは、洗剤濃度が高すぎると、洗剤に含まれる蛍光増白剤による衣類の色むら(紫外線を当てると特に顕著)が発生するという問題があるためである。この色むらを目立たなくするには、洗剤濃度を10倍以下に抑える必要がある。
ステップS106
循環ポンプ22を逆回転させ洗剤溶かしを実行する。洗剤は循環ポンプ22で撹拌され溶解していき、高洗剤濃度の洗い水が生成される。洗剤溶かしの時間は1分間から2分間である。
ステップS107
予洗いを実行する。ドラム3を低速で生逆回転させながら、循環ポンプ22を正回転させ、外槽2の底部に生成した高濃度の洗い水を外槽カバー2dの上部に設けた散水口からドラム3内の洗濯物に散布する。高濃度の洗い水は、洗剤の浸透作用で洗濯物にむら無く行き渡る。また、油汚れに対する溶解力が強いため、洗濯物から汚れを浮き上がらせる効果が非常に大きく、次工程の本洗いで容易に汚れを落とすことができる。洗濯物に洗い水が含まれた分外槽2内の水位が低下するので、給水電磁弁16を開き、外槽2内に給水を行いながら既定の水位になるまで予洗いを継続する。
ステップS108
本洗いを実行する。ドラム3を低速で正逆回転させながら循環ポンプ22を正回転させて外槽2の底部に溜まった洗い水を散水口から洗濯物に降り掛けるように循環する。本実施例では、ドラムの奥行き寸法Ldが大きいので、断水口形状は、洗い水がドラム3の前側から奥側まで散水されるようにしてあり、洗濯物にむら無く洗い水が行き渡るようになっている。
ステップS109
第1回目のすすぎを実行する。先ず、排水弁21を開き外槽2内の水を排水した後、ドラム3を一方向に高速回転させて洗濯物に含まれている洗い水を遠心脱水する。
その後、給水電磁弁16を開き、設定水位になるまで外槽2底部に給水する。次に、本洗いと同様、ドラム3を正逆回転させながら、循環ポンプ22を正回転して、外槽2の底部に溜まったすすぎ水を散水口から洗濯物に振り掛けるように循環し、すすぎを実行する。
ステップS110
すすぎ回数は、ステップS102で設定した回数行うが、ここではすすぎ回数を2回とした場合について述べる。第2回目(最終)すすぎを実行する。柔軟剤投入室に柔軟仕上げ剤が投入されていると、最終すすぎの給水時に柔軟仕上げ剤が外槽2内へ供給される。これ以外の動作は、第1回目のすすぎと同様なので、説明を省略する。
ステップS111
洗濯乾燥コースが設定されているかどうかを確認して処理を分岐する。洗濯コースのみが設定されている場合はステップS112を実行し、洗濯乾燥コースが設定されている場合はステップS113を実行する。
ステップS112
最終脱水を実行する。ドラム3を一方向に高速回転させて洗濯物に含まれているすすぎ水を遠心脱水する。規定時間脱水を実行したら、ドラム3を停止する。そして、ドラム3を低速回転で正逆回転させ、脱水時に遠心力でドラム3の胴板3eに張り付いた洗濯物を落下させて運転を終了する。
ステップS113
洗濯乾燥コースが設定されている場合は、ステップS112より高速回転の高速脱水を実行し、衣類の残水量を減らす。このとき、送風ユニット28を低速回転で運転し、ヒータ31に通電して温風をドラム3内に吹き込み衣類の温度を上昇させてもよい。衣類が暖まり衣類から効果的に水分を脱水できる(温度が上がると水の表面張力が低下するため効率よく脱水できる)。
ステップS114
乾燥運転を実行する。送風ユニット28を回転させ、ヒータ31に通電し、ドラム3を予め決められた回転数、回転時間で正逆回転を繰り返し、ドラム3内の衣類の位置を入れ替えながら、高速の温風を衣類に吹き付ける。衣類全体の温度が上昇し衣類から水分が蒸発するとともに、衣類のしわを伸ばしながら乾燥が進行する。
乾燥は、温度センサにより温風や冷却水排水温度を監視しながら実行し、温度変化の割合が所定の値になったときに終了する。
なお、本実施例では、ドラム式洗濯乾燥機について説明したが、乾燥機能を有しないドラム式洗濯機についても、筐体の大きさと、ドラム直径、ドラム奥行き寸法、ドラム容積の関係は全く同様である。
実施例1では、乾燥時の温風が外槽2の背面から吸い込まれ、ドラム3の前側からドラム内に吹き込むように循環する構成で説明したが、図12から図14に示すような構成でも良い。
図12は実施例2のドラム式洗濯乾燥機の内部の構造を示す側面図、図13(A)はドラム3を前後方向の略中央で切断し底板3d側を見た断面図、図13(B)は図13(A)の矢印E−Eで切断した部分断面図である。
基本的な構造は、実施例1のドラム式洗濯乾燥機100と同様なので、ここでは、温風の循環経路と第2のリフターを設けてあるドラム103について主に説明する。乾燥ダクト129が筐体101の上部に設置されており、乾燥ダクト129の一端は外槽102の外周部の上部前側に設けた吸気口102aにゴム製の蛇腹管129aで接続されており、他端は筐体101の上部に設けた乾燥フィルタ108に接続されている。乾燥フィルタ108は乾燥時に衣類から発生する糸くずを除去する。乾燥フィルタ108はヒートポンプユニット127に接続されており、乾燥時に衣類から蒸発した水分を冷却用熱交換器127aで冷やし結露させて除湿した後、加熱用熱交換器127bで加温される。ヒートポンプ127ユニットは送風ファンユニット128の吸気口に接続されており、送風ファンユニット128の吐出口はゴム製の蛇腹管130aを介して温風ダクト130に接続されている。温風ダクト130は外槽102の背面に設けた温風吹き出し口132に接続している。
ドラム103の胴板103eには通水のための多数の貫通孔103fを有している。温風吹き出し口132と対面する底板103dには、通風のための扇状の開口部133が円周方向に等間隔に複数個(本実施例では6個、60度間隔)形成されている。開口部133には、通風のための多数の貫通孔134aを有するカバー134を取り付けてある。
ドラム3の胴板103eの内側には軸方向に延びる第1のリフター103bが円周方向に略等ピッチで3個設けてある。そして、第1のリフター103b間に第2のリフター65が底板103dに接して設けてある。第2のリフター65の形状は本実施例では、上述した図8のものと同形状であるが、他の形状であってもかまわない。第1のリフター103bおよび第2のリフター65の円周方向の中心と、開口部133の円周方向の中心は略一致するように設定してある。第2のリフター65の一部とカバー134の一部が重なるため、第2のリフター65の側面65b、65cにも通風のための多数の貫通孔65dを有する。なお、カバー134と第2のリフター65を一体に成形し、重なり部分をなくしたほうが、抵抗が減り、温風の流量を減少させずにすむ。また、第2のリフターを風路として使用できるため、ドラム3内の外周に近い部分へ温風を吹き出すことが可能となり、より広い範囲に温風を吹き出すことができるため、乾燥むらの防止と乾燥時の消費電力量の低減に効果がある。
本実施例においても、第1の実施例と同様、衣類が第2のリフター65上に落下した後、第2のリフターの傾斜に沿って前方へ押し出されることによる押し洗い効果による洗浄力の向上や、衣類の前後方向の布動きの促進による洗いむらや乾きむらの低減などが実現できる。
本実施例は、ドラム3の底板103d側からガラスドア9側に向かい温風が吹き出すが、図12で示すように、温風は筐体101の上部に設けた送風ユニット128からでた温風は、矢印141で示すように下方に流れ、温風吹き出し口132の手前で流れ方向を変える(図では左側に曲がる)。このため、温風は、常に温風吹き出し口132から斜め下方向の風向きでドラム103内に吹き込む。そこで、図14に示すように、第2のリフター65の背面に風向板65eを設けると、第2のリフター65が温風吹き出し口132と対面したときに温風の吹き出し方向を変えることができる。本実施例では、風向板65eをドラム103の胴板側に向け、温風が胴板側に吹き出すようにしてある(矢印142)。これにより、ドラム103内の衣類へ温風を吹き付ける範囲が拡大し、衣類からの水分の蒸発が促進され、乾燥時の消費電力量を低減できる。さらに、3つの第2のリフターに設けた風向板65eの向きをそれぞれ変えることにより、より広範囲に温風を吹き付けることができ、さらに消費電力量を低減できる。
1 筐体
2 外槽
2a 吸気口
2d 外槽カバー
3 ドラム
3b 第1のリフター
3c 流体バランサ
3d ドラム底板
3e ドラム胴板
4 モータ
6 操作パネル
8 乾燥フィルタ
9 ドア
16 給水電磁弁
22 循環ポンプ
28 送風ユニット
28a ファンモータ
28b ファンケース
29 乾燥ダクト
31 ヒータ
32 温風吹き出し口
33 吸気ダクト
38 制御装置
61、62、63、64、65 第2のリフター

Claims (6)

  1. 衣類が収容され、回転中心が水平又は開口部側が高くなるように傾斜させた有底ドラムと、このドラムを回転駆動するモータと、前記ドラムの内周面に突出して回転軸方向に延び、周方向に間隔を置いて複数設けられた第1のリフターを有するドラム式洗濯乾燥機において、
    間隔を置いて設けられた前記第1のリフターの間に第2のリフターを設け、この第2のリフターに形成される傾斜面が、
    前記第2のリフターが前記ドラムの最下部に位置する状態となったときに、前記ドラムの底板の中心を通る水平面と前記第2のリフターとの距離が、前記ドラムの開口部側から底面側に向かうに従って小さくなるような傾斜面であるとともに、前記ドラムの底板から内周面にかけて略平面状であり、
    前記ドラムの回転方向における前記第2のリフターの幅は、前記ドラムの回転方向における前記第1のリフターの幅よりも大きいことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 請求項1において、前記第2のリフターの傾斜面と前記ドラムの底板との角度が15度以上45度以下であることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  3. 請求項1乃至2のいずれかにおいて、前記第2のリフターのドラム回転軸方向長さが、前記ドラムの奥行き寸法の1/3以下であることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記第2のリフターは前記ドラムの角部に設けられており、前記ドラムの底板位置から内周面位置にかけて傾斜していることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、前記ドラムの底板には、放射状に出っ張った凸部が周方向に間隔を置いて複数形成されており、これら凸部の間に前記第2のリフターが設けられていることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  6. 衣類が収容され、回転中心が水平又は開口部側が高くなるように傾斜させた有底ドラムと、このドラムを回転駆動するモータと、前記ドラムの内周面に突出して回転軸方向に延び、周方向に間隔を置いて複数設けられた第1のリフターを有するドラム式洗濯機において、
    間隔を置いて設けられた前記第1のリフターの間に第2のリフターを設け、この第2のリフターに形成される傾斜面が、
    前記第2のリフターが前記ドラムの最下部に位置する状態となったときに、前記ドラムの底板の中心を通る水平面と前記第2のリフターとの距離が、前記ドラムの開口部側から底面側に向かうに従って小さくなるような傾斜面であるとともに、前記ドラムの底板から内周面にかけて略平面状であり、
    前記ドラムの回転方向における前記第2のリフターの幅は、前記ドラムの回転方向における前記第1のリフターの幅よりも大きいことを特徴とするドラム式洗濯機。
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