JP2014064727A - ドラム式洗濯機およびドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

ドラム式洗濯機およびドラム式洗濯乾燥機 Download PDF

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Abstract

【課題】ドラム内での衣類の前後方向の布動きを促進し、洗いむらを抑制し洗浄力を向上させたドラム式洗濯機、または、衣類の乾きむらを防止し乾燥の消費電力量をも低減したドラム式洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】衣類が収容され、回転中心が水平又は開口部側が高くなるように傾斜させた有底のドラムと、このドラムを回転駆動するモータと、前記ドラムの内周面に突出して回転軸方向に延び、周方向に間隔を置いて複数設けられたリフターを有するドラム式洗濯機において、前記ドラムの底部内面には、回転中心から放射状に延びる突起形状を設け、この突起形状が存在しない周方向位置に、前記リフターを配置した。
【選択図】 図5

Description

本発明は、衣類の洗濯を行うドラム式洗濯機および衣類の洗濯から乾燥まで行うドラム式洗濯乾燥機に関する。
ドラム式洗濯乾燥機は、ドラム内に収容した衣類を、ドラム内周面に設けたリフターとドラムの回転による遠心力で持ち上げ、重力で落下するような動きを繰り返しながら洗濯、あるいは乾燥を行う。洗濯はドラム内に溜めた少量の洗濯水に衣類を落下させる、いわゆるたたき洗いで行われる。このため、ドラムの直径が大きいほど落下高さが高くなり洗浄力が高くなる。しかし、直径が大きなドラムを収容するためには、ドラム式洗濯乾燥機本体が大型化し、一般家庭へのドラム式洗濯乾燥機の設置性や搬入性を考えると、ドラムの直径をあまり大きくはできない。
また、最近は回転ドラムの回転中心軸の角度が、衣類の取り出し口側(前側)が高く、後ろ側が低くなるように傾斜した方式のドラム式洗濯機が主流を占めている。この方式のドラム式洗濯乾燥機は、衣類の取り出し側を高くすることで、作業性が向上することや、洗濯時の使用水量を低減できる利点がある。しかし、傾斜式の回転ドラムの場合、衣類が重力の影響で回転ドラムの奥側に集まりやすく、ドラム内での前後方向の衣類の入れ替わりが小さく、ドラム奥側の衣類が前側に移動しづらいため、洗いむらが生じやすい。また、乾燥時の温風はドラムの前側あるいは背面からドラム内に吹き付けているため、前後方向に衣類の入れ替わりが小さいと、衣類全体に温風が当たらず乾きむらが発生しやすく、全体の衣類を乾かすための消費電力量が増加してしまうという問題がある。
そこで、ドラムの奥側の衣類を効率よく動かすことができるリフターを備えたドラム式洗濯乾燥機として、下記特許文献1がある。本ドラム式洗濯乾燥機は、リフターの頂上部がドラムの内周面に対しドラムの奥側から前側に向けて高さが低くなるように形成され、リフターの側面はドラムの回転方向に対して所定の角度を有する平面状になっている。このため、ドラムの回転により衣類を斜め前側に持ち上げる作用が生じる。
特開2006−312087号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の補助バッフルのようにドラム内に別途突起形状を設けると、ドラム内容積が減少してしまい、乾燥性能の低下が懸念される。ここで述べる乾燥性能とは、消費電量力量、衣類の仕上がり、乾きムラの総称を指す。従来技術により、ドラム容積が大きいほど衣類の自由度が増し、乾燥性能は向上することがわかっており、ドラム内の中心軸方向の突起は極力少ない方が好ましい。また、上記特許文献1に記載の補助バッフルは、回転軸の半径方向及び周方向に対し、なだらかでない不連続形状となっているため、運転時におけるメインモータの入力電流が上がり、消費電力量は上がる傾向にある。
本発明の目的は、ドラム内での衣類の前後方向の布動きを促進し、洗いむらを抑制し洗浄力を向上させたドラム式洗濯機、または、衣類の乾きむらを防止し乾燥の消費電力量をも低減したドラム式洗濯乾燥機を提供することにある。
衣類が収容され、回転中心が水平又は開口部側が高くなるように傾斜させた有底のドラムと、このドラムを回転駆動するモータと、前記ドラムの内周面に突出して回転軸方向に延び、周方向に間隔を置いて複数設けられたリフターを有するドラム式洗濯機において、前記ドラムの底部内面には、回転中心から放射状に延びる突起形状を設け、この突起形状が存在しない周方向位置に、前記リフターを配置した。
本発明によれば、洗いむらが少なく洗浄力の高いドラム式洗濯機や、乾きむらが少なく、乾燥効率の高いドラム式洗濯乾燥機を提供できる。
実施例1のドラム式洗濯乾燥機を示す外観図である。 ドラム式洗濯乾燥機の筐体の一部を切断して内部構造を示す斜視図である。 ドラム式洗濯乾燥機の内部構造を示す側面図である。 ドラム式洗濯乾燥機の背面カバーを外して内部構造を示す背面図である。 ドラム内での衣類の動きを示す断面図である。 図2に示した洗濯乾燥機の制御系のブロック線図である。 図6に示した制御系のコントローラにおけるマイクロコンピュータが実行する制御処理の一部を示すフローチャートである。
以下、実施例を、図面を用いて説明する。
本実施例では、ドラム式洗濯乾燥機の例を説明する。
図1は実施例1におけるドラム式洗濯乾燥機100の外観図である。図2は内部の構造を示すために筐体の一部を切断して示した斜視図、図3は内部の構造を示す側面図、図4は内部の構造を示すために背面カバーを取り外した背面図である。
本実施例のドラム式洗濯乾燥機100は、衣類を収容し洗濯及び脱水、乾燥を行うドラム3と、このドラム3を回転させるモータ4と、ドラム3を支持する筐体1を備えている。ここで、外郭を構成する筐体1は、ベース1hの上に取り付けられており、左右の側板1a、1b、前面カバー1c、背面カバー1d、上面カバー1e、下部前面カバー1fで構成されている。左右の側板1a、1bは、Uの字型の上補強材(図示せず)、前補強材37、後補強材(図示せず)で結合されており、ベース1hを含めて箱状の筐体1を形成し、筐体として十分な強度を有している。
また、衣類を出し入れするための投入口を塞ぐドア9が前面カバー1cの略中央に設けられ、前補強材に設けたヒンジ9cで開閉可能に支持されている。ドア開放レバー9bを引くことでロック機構(図示せず)が外れてドアが開き、ドアを前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じる。前補強材37は、後述する外槽の開口部と同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。ドア9の外槽開口部を閉じる部分は、乾燥時の熱に耐えられるよう凹状のガラス9aでできている。
更に、筐体1の上部右側には、操作パネル6が設けられており、電源スイッチ11、操作スイッチ12、13、表示器14を備える。操作パネル6は、筐体1上部に設けた制御装置38に電気的に接続している。
洗濯水を溜めるための円筒状の外槽2が、筐体1に支持され、有底のドラム3を同軸上に内包し、前面は開口し、背面の外側中央にモータ4を取り付ける。モータ4の回転軸4aは、外槽2を貫通し、ドラム3の底板3dの中央部と結合している。外槽2の前面開口部には外槽カバー2dを設け、外槽内への貯水を可能としている。外槽カバー2dの前側中央には、衣類を出し入れするための開口部2cを有している。本開口部2cと前補強材37に設けた開口部は、ゴム製のベローズ10で接続しており、ドア9を閉じることでドア9のガラス9aがベローズ10のリップ部に接触し、外槽2を水封する。また、ドア9を閉じると、凹状のガラス9aの先端が外槽カバー2dの開口部2c及びドラム3の開口部3aを塞ぐようになる。この時、ガラス9aの先端とドラム3の前端(流体バランサ3cの前端部)との軸方向位置を略一致させており、ガラス9aの外周部と外槽カバー2dとのすき間に洗濯物が入り込まないように配慮してある。
外槽2底面最下部には、排水口2bが設けてあり、排水ホース26が接続されている。排水ホース26の途中には循環ポンプ22、糸屑フィルタ23、排水弁21が設けてあり、排水弁21を閉じて給水することで外槽2に水を溜め、排水弁21を開いて外槽2内の水を機外へ排出する。
筐体1内の上部左側には、洗剤容器7が設けられており、図1の二点鎖線で示すように開閉式のふた7aを開けて洗剤類を入れる。洗剤容器7は、粉末洗剤、液体洗剤、柔軟仕上げ剤などを別々に投入できるよう、内部が複数の部屋に区切られている。
筐体1内の上部後方には給水電磁弁16や風呂水給水ポンプ17、水位センサ18など給水に関連する部品を設けてある。上面カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口16a、風呂の残り湯の給水ホース接続口17aが設けてある。給水電磁弁16や風呂水給水ポンプ17と洗剤容器7とは、給水パイプで接続されている。洗剤容器7は外槽2に接続されており、給水電磁弁16を開く、あるいは風呂水給水ポンプ17を運転することで、洗剤容器7を経由して外槽2に水道水あるいは風呂水を供給する。使用者が洗剤容器7に投入した洗剤類は、水とともに外槽2の底部に供給されるようになっており、未溶解の粉末洗剤や高濃度の液体洗剤、柔軟仕上げ剤などが直接ドラム3内の衣類にかかり、色落ちや色むらが発生しないようにしている。
循環ポンプ22は吐き出し口を2個有しており、循環ポンプ22の回転方向を切り替えることにより、吐き出し口の切り替えが可能である。これにより、洗剤溶かしと洗濯水の洗濯物への散布が可能となっている。洗剤を溶かす時は、循環ポンプ22を逆回転させる。外槽2の底部に供給された未溶解の粉末洗剤を含んだ少量の水は、排水口2bから糸屑フィルタ23を通り循環ポンプ22に入り、吐き出し口22bから循環水ホース25bを通り外槽2(外槽カバー2d)の底部に戻るよう循環する。この時、循環ポンプ22内で未溶解の洗剤と水が強力に撹拌され、効率よく洗剤を溶かし、高濃度の洗剤液を生成することができる。一方、洗濯中は水循環ポンプ22を正回転させる。外槽2の底部に溜まった洗濯水は排水口2bから糸屑フィルタ23を通り循環ポンプ22に入り、吐き出し口22aから循環水ホース25aを通り槽カバー2dの上部に設けた散水口からドラム3内に散水され、外槽2の底部に戻るように循環する。これにより、洗濯水を洗濯物に万遍なく降りかけることができるため、高い洗浄力やすすぎ性能が得られるとともに、少ない洗濯水を循環ポンプ22で循環させ繰り返し使用するため節水が可能である。
糸屑フィルタ23は、下部前面カバー1fに設けた扉1gを開けることで容易に着脱できる。
外槽2の後部の最下部にはエアトラップ24が設けてあり、チューブ18aで水位センサ18と接続し、外槽2内の水位を検出する。
外槽2は、下側をベース1hに固定されたサスペンション5(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽2の上側は上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽2の前後方向への倒れを防ぐ。
乾燥ダクト29が、筐体1の背面内側に縦方向に設置されており、そのダクト下部は外槽2の背面下方に設けた吸気口2aにゴム製の蛇腹管29aで接続されている。乾燥ダクト29内には、水冷除湿機構(図示せず)を内蔵しており、給水電磁弁16から水冷除湿機構へ冷却水を供給する。冷却水は乾燥ダクト29の壁面を伝わって流下し、吸気口2aから外槽2に入り排水口2bから排出される。
乾燥ダクト29の上部は、筐体1内の上部右側後方に設置した乾燥フィルタ8に接続している。乾燥ダクト29から乾燥フィルタ8へ入った空気は、乾燥フィルタ8のメッシュフィルタで糸くずが除去される。乾燥フィルタ8の掃除は、図1の一点鎖線で示すように乾燥フィルタ8を上方に引き抜いて行う。また、乾燥フィルタ8は吸気ダクト33に接続されており、吸気ダクト33の他端は送風ユニット28の吸気口と接続している。
本実施例では、ドラム3内に風を吹き付ける手段が、筐体1内であってドア9側から見てドラム3の回転軸に対し右上に設けられており、モータ4によりドラム3を右回りに回転させたり左回りに回転させたりを繰り返しているときに、ドラム3の回転によって持ち上げられた衣類に風を吹き付けて乾燥させる。ここで、上記風を吹き付ける手段は、送風ユニット28と、この送風ユニット28の吐き出し側に設けられて風を加熱するヒータ31と、ヒータ31の下流に設けられた温風吹き出し口32と、これらを接続する風路とで構成されている。
送風ユニット28は、駆動用のファンモータ28a、ファン(図示せず)、ファンケース28bで構成されている。ファンケース28bにはヒータ31が内蔵されており、ファンから送られる空気を加熱する。送風ユニット28の吐出口は温風ダクト30に接続されている。温風ダクト30は、ゴム製の蛇腹管30a、蛇腹管継ぎ手30bを介して外槽カバー2dに設けた温風吹き出し口32に接続している。
本実施例では、温風吹き出し口32の面積を乾燥ダクト29や温風ダクト30、乾燥フィルタ8などの風路面積に比べ小さくするとともに、ファンモータ28aを高速回転して高圧力の空気を発生させている。これにより、温風吹き出し口32から高速の風をドラム内に吹き出し、この高速の風を衣類に吹き付けて、風の力で衣類に発生するしわを伸ばすことができる。また、送風ユニット28が筐体1内の上部右側に設けてあるので、温風吹き出し口32は外槽カバー2dの右斜め上の位置に設け、温風吹き出し口32までの距離を極力短くするようにしてある。このため、圧力損失の増加を防ぐことができ、効率よく高速の風を衣類に吹き付けることが可能となる。
排水口2b、送風ユニット28の吸気口及び温風吹き出し口32の手前には温度センサ(図示せず)が設けてある。
乾燥運転時の風の流れは次のようになる。送風ユニット28を運転し、ヒータ31に通電すると、温風吹き出し口32からドラム3内に高速の温風が吹き込み(矢印41)、湿った衣類に当たり、衣類を温め衣類から水分が蒸発する。乾燥運転中は、ドラム3を正逆回転させているので、リフター3bにより衣類が温風吹き出し口32の付近まで持ち上がった状態で、衣類に高速の風が当たる。このとき温風吹き出し口32と衣類との距離が最も短くなるので、高速の風で衣類のしわを伸ばすことができる。高温多湿となった空気は、ドラム3に設けた貫通孔3fから外槽2に流れ、吸気口2aから乾燥ダクト29に吸い込まれ、乾燥ダクト29を下から上へ流れる(矢印42)。乾燥ダクト29の壁面には、水冷除湿機構からの冷却水が流れ落ちており、高温多湿の空気は冷却水と接触することで冷却除湿され、乾いた低温空気となり乾燥フィルタ8へ入る。乾燥フィルタ8に設けたメッシュフィルタを通り糸屑が取り除かれ、吸気ダクト33に入り、送風ユニット28に吸い込まれる(矢印43)。そして、送風ユニット28で加圧された後ヒータ31へ流れ(矢印44)再度加熱され、ドラム3内に吹き込むように循環する。
図5はドラム3および外槽2を左右方向の中心で切断した断面図、図5(A)はドラム3を前後方向の略中央で切断し底板3d側を見た断面図、図5(B)は図5(A)の矢印イ方向から見た矢指図である。ドラム3は、回転可能に支持された円筒状で、その外周面の胴板3eおよび背面の底板3dに通水および通風のための多数の貫通孔3fを有し、前側端面に衣類を出し入れするための開口部3aを設けてある。胴板3eの前端部には胴板3eと同心状にドラム3と一体の流体バランサ3cを備えている。ドラム3の回転中心軸は、水平または開口部3a側が高くなるように傾斜している。ドラム3の底部を形成する底板3dの内面には、内径側から外径側へ伸びる複数の突起形状である凸状部3d1が周方向になだらかに形成されており、その後側の空間にドラムフランジ3gを装着する。ドラムフランジ3gの外周面は胴板3eに固定され、ドラム3と一体化している。
胴板3eには、ドラム3の内周面に突出して回転中心軸方向に延びるリフター3bが円周方向に間隔を置いて均等に複数個設けてある。本実施例では、3個のリフター3bが、それぞれ120度間隔で設けられた場合について説明する。また、間隔を置いて設けられた2つのリフター3bの間、すなわちリフター3bから60度の位置には、底板3dの突起部3d1が位置するように取り付けてある。この底板3dに設けられた突起部3d1は、その背面側にドラムフランジ3gを取り付ける役割と、底板3dの他の部分を軸方向に極力広げてドラム3の内容積を出来るだけ確保する役割を果たしている。そのため、回転中心から放射状に延びる複数の突起部3d1が、外径側端よりも回転中心の方がドラム開口部側に向けて高く形成されている。
また、各突起形状は、回転中心側で連続的に繋がるように形成されているため、ドラム3が回転しているときの衣類の動きがスムーズになる。回転中心側の軸方向寸法が外周側の軸方向寸法よりも大きいことは、衣類を開口部側へ移動させる作用に繋がる。
なお、突起部3d1とリフター3bとの位置関係は、上述のような、突起形状と突起形状との中間にリフター3bが配置される実施例に限らない。具体的には、突起形状が存在しない周方向位置にリフター3bが配置される構成、例えば、突起形状の周方向位置とリフターの周方向位置とが、15度以上105度以下のズレを以って配置されるような構成であっても良い。
このような実施例の構成において、洗濯、乾燥時にドラム3を回転すると、衣類は矢印51で示すように、リフター3bと遠心力で胴板3eに沿って持ち上がり、重力で落下するように動きを繰り返す。ドラム3の奥側にある衣類は、矢印52に示すように底板3dの突起形状3d1に沿って落下し、滑りながら前側に押し出される。図5(B)にも示すように、リフター3bによって持ち上げられた衣類が落下する時には、ちょうど底板3dの突起形状3d1に落下するような位置関係にある。このため、洗濯時は衣類の前後方向の入れ替わりが促進されるため洗浄力が向上する。また、乾燥時においても、衣類の前後方向の入れ替わりが促進されるため、乾きムラが低減する。ドラム3内での衣類の前後方向の入れ替わりが少ないと乾きむらが発生しやすく、衣類全体を十分に乾燥させるためには消費電力量が増加してしまうが、本実施例に拠れば、乾きむらを小さくできるため、結果として乾燥時の消費電力量を低減する効果もある。
図6は、本実施例のドラム式洗濯乾燥機の制御装置38のブロック図である。50はマイクロコンピュータで、各スイッチ12、13に接続される操作ボタン入力回路51や水位センサ18、温度センサ52と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程、乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータ50からの出力は、駆動回路54に接続され、給水電磁弁16、排水弁21、循環ポンプ22、モータ4、送風ユニット28、ヒータ31などに接続され、これらの開閉や回転、通電を制御する。また、使用者に洗濯機の動作状態を知らせるための7セグメント発光ダイオードもしくは液晶の表示器14や発光ダイオード56、ブザー57に接続される。
前記マイクロコンピュータ50は、電源スイッチ11が押されて電源が投入されると起動し、図7に示すような洗濯および乾燥の基本的な制御処理プログラムを実行する。
ステップS101
洗濯乾燥機の状態確認及び初期設定を行う。
ステップS102
操作パネル6の表示器14を点灯し、操作ボタンスイッチ13からの指示入力にしたがって洗濯/乾燥コースを設定する。指示入力がない状態では、標準の洗濯/乾燥コースまたは前回実施の洗濯/乾燥コースを自動的に設定する。
ステップS103
操作パネル6のスタートスイッチ12からの指示入力を監視して処理を分岐する。
ステップS104
スタートスイッチ12が押されたら、布量センシングを実施する。布量センシングは、例えば、ドラム3を低速で回転させ、あるいは規定の回転数まで加速させ、そのときのモータ4の電流値から測定する。そして、表示器14に洗剤量や洗い時間、すすぎ回数、脱水時間、洗濯乾燥が終了するまでの時間などを表示する。使用者は、洗剤量表示を参考に、ふた7aを開け洗剤容器7に適量の洗剤を入れる。必要に応じて、柔軟仕上げ剤を柔軟仕上げ剤投入室に入れる。
ステップS105
給水電磁弁16を開き、洗剤容器7へ水道水を給水し、粉末洗剤を外槽2の底部に流す。洗剤溶かし水位まで給水したことを水位センサ18で検知したら給水を停止する。この水位は、この次の洗剤溶かし工程(ステップS106)で生成される洗い水の洗剤濃度が、最大で10倍となるように設定している。洗剤濃度は洗剤メーカの指定標準濃度(一般の粉末合成洗剤では水30リットルに洗剤20グラムを溶かしたときの濃度)を1倍と定義している。洗剤濃度を10倍としたのは、洗剤濃度が高すぎると、洗剤に含まれる蛍光増白剤による衣類の色むら(紫外線を当てると特に顕著)が発生するという問題があるためである。この色むらを目立たなくするには、洗剤濃度を10倍以下に抑える必要がある。
ステップS106
循環ポンプ22を逆回転させ洗剤溶かしを実行する。洗剤は循環ポンプ22で撹拌され溶解していき、高洗剤濃度の洗い水が生成される。洗剤溶かしの時間は1分間から2分間である。
ステップS107
予洗いを実行する。ドラム3を低速で生逆回転させながら、循環ポンプ22を正回転させ、外槽2の底部に生成した高濃度の洗い水を外槽カバー2dの上部に設けた散水口からドラム3内の洗濯物に散布する。高濃度の洗い水は、洗剤の浸透作用で洗濯物にむら無く行き渡る。また、油汚れに対する溶解力が強いため、洗濯物から汚れを浮き上がらせる効果が非常に大きく、次工程の本洗いで容易に汚れを落とすことができる。洗濯物に洗い水が含まれた分外槽2内の水位が低下するので、給水電磁弁16を開き、外槽2内に給水を行いながら既定の水位になるまで予洗いを継続する。
ステップS108
本洗いを実行する。ドラム3を低速で正逆回転させながら循環ポンプ22を正回転させて外槽2の底部に溜まった洗い水を散水口から洗濯物に降り掛けるように循環する。本実施例では、ドラムの奥行き寸法Ldが大きいので、断水口形状は、洗い水がドラム3の前側から奥側まで散水されるようにしてあり、洗濯物にむら無く洗い水が行き渡るようになっている。
ステップS109
第1回目のすすぎを実行する。先ず、排水弁21を開き外槽2内の水を排水した後、ドラム3を一方向に高速回転させて洗濯物に含まれている洗い水を遠心脱水する。
その後、給水電磁弁16を開き、設定水位になるまで外槽2底部に給水する。次に、本洗いと同様、ドラム3を正逆回転させながら、循環ポンプ22を正回転して、外槽2の底部に溜まったすすぎ水を散水口から洗濯物に振り掛けるように循環し、すすぎを実行する。
ステップS110
すすぎ回数は、ステップS102で設定した回数行うが、ここではすすぎ回数を2回とした場合について述べる。第2回目(最終)すすぎを実行する。柔軟剤投入室に柔軟仕上げ剤が投入されていると、最終すすぎの給水時に柔軟仕上げ剤が外槽2内へ供給される。
これ以外の動作は、第1回目のすすぎと同様なので、説明を省略する。
ステップS111
洗濯乾燥コースが設定されているかどうかを確認して処理を分岐する。洗濯コースのみが設定されている場合はステップS112を実行し、洗濯乾燥コースが設定されている場合はステップS113を実行する。
ステップS112
最終脱水を実行する。ドラム3を一方向に高速回転させて洗濯物に含まれているすすぎ水を遠心脱水する。規定時間脱水を実行したら、ドラム3を停止する。そして、ドラム3を低速回転で正逆回転させ、脱水時に遠心力でドラム3の胴板3eに張り付いた洗濯物を落下させて運転を終了する。
ステップS113
洗濯乾燥コースが設定されている場合は、ステップS112より高速回転の高速脱水を実行し、衣類の残水量を減らす。このとき、送風ユニット28を低速回転で運転し、ヒータ31に通電して温風をドラム3内に吹き込み衣類の温度を上昇させてもよい。衣類が暖まり衣類から効果的に水分を脱水できる(温度が上がると水の表面張力が低下するため効率よく脱水できる)。
ステップS114
乾燥運転を実行する。送風ユニット28を回転させ、ヒータ31に通電し、ドラム3を予め決められた回転数、回転時間で正逆回転を繰り返し、ドラム3内の衣類の位置を入れ替えながら、高速の温風を衣類に吹き付ける。衣類全体の温度が上昇し衣類から水分が蒸発するとともに、衣類のしわを伸ばしながら乾燥が進行する。
乾燥は、温度センサにより温風や冷却水排水温度を監視しながら実行し、温度変化の割合が所定の値になったときに終了する。
なお、本実施例では、ドラム式洗濯乾燥機について説明したが、乾燥機能を有しないドラム式洗濯機についても同様である。
1 筐体、2 外槽、2d 外槽カバー、3 ドラム、3b リフター、3c 流体バランサ、3d ドラム底板、3d1 凸状部、3e ドラム胴板、3f 貫通孔、3g ドラムフランジ、4 モータ、4a 回転軸、9 ドア

Claims (5)

  1. 衣類が収容され、回転中心が水平又は開口部側が高くなるように傾斜させた有底のドラムと、このドラムを回転駆動するモータと、前記ドラムの内周面に突出して回転軸方向に延び、周方向に間隔を置いて複数設けられたリフターを有するドラム式洗濯機において、前記ドラムの底部内面には、回転中心から放射状に延びる突起形状を有し、この突起形状が存在しない周方向位置に、前記リフターが配置されていることを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 請求項1において、前記突起形状は、外径側端よりも回転中心の方がドラム開口側に向けて高く形成されていることを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 請求項1又は2において、各前記突起形状は、回転中心側で連続的に繋がるように形成されていることを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記突起形状の周方向位置と前記リフターの周方向位置とが、15度以上105度以下のズレを以って配置されていることを特徴とするドラム式洗濯機。
  5. 衣類が収容され、回転中心が水平又は開口部側が高くなるように傾斜させた有底のドラムと、このドラムを回転駆動するモータと、前記ドラムの内周面に突出して回転軸方向に延び、周方向に間隔を置いて複数設けられたリフターを有するドラム式洗濯乾燥機において、前記ドラムの底部内面には、内径側から外径側へ延びる複数の突起形状を有し、これら突起形状と突起形状との間に、前記リフターが配置されていることを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
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