JP5852835B2 - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明はドラム式洗濯機に関する。
従来、ドラム式洗濯機としては、特開2010−35953号公報(特許文献1)に開示されているように、外箱と、この外箱内に配置された水槽と、この水槽内に回転可能に配置され、洗濯物を収容するドラムとを備え、脱水運転時、ドラムを高速回転させることにより、洗濯物から水分を遠心分離するものがある。
より詳しくは、上記従来のドラム式洗濯機は、脱水運転時、洗濯物をドラムの内面に均一に張り付かせるために、ドラム内の洗濯物全体がドラムの内面に張り付く直前の回転数を目標にドラムを加速させて、所定時間後、上記回転数よりも高く、かつ、共振回転数よりも低い回転数に、ドラムを加速させることにより、ドラムの内面に洗濯物を貼り付ける。このように、上記ドラムの内面に洗濯物を貼り付けた状態で、アンバランス検知手段が、ドラムのバランスは良いと判定すると、予め設定された回転数にドラムが加速するようになっている。
また、上記ドラムの内面に洗濯物を貼り付けた後、ドラムの回転数が上がって共振回転数またはその近傍の回転数になったときに、ドラムの振動が最も激しくなる。その結果、上記水槽も大きく振動して外箱に接触したり、外箱自体が振動したりして、異常な騒音が発生してしまう。したがって、振動や騒音を低減する観点上、ドラムの回転数が共振回転数を短時間で通過するように、ドラムを急加速させるのがよい。
特開2010−35953号公報
ところで、上記従来のドラム式洗濯機では、水槽から外箱への振動が減衰するように、水槽を下方からダンパで弾性支持している。上記ダンパの下端部はブッシュを介して外箱の底部に連結されているが、ブッシュは、弾性材料で形成されているため、温度が上昇するにつれて、硬度が低下し、反発弾性が大きくなる。その結果、上記共振回転数およびその近傍の回転数を含む共振回転数帯が変化してしまう。
したがって、上記ドラムの回転速度の上昇パターン(起動パターン)を決めて振動を低減できるようにしていても、共振回転数帯の変化により、振動を低減できなくなって、静音性が悪化したり、水槽が大きく振動して外箱に衝突して、水槽や外箱などの部品が破損したりする恐れがあるという問題がある。
そこで、本発明の課題は、静音性の悪化と、水槽や外箱などの部品の破損とを防ぐことができるドラム式洗濯機を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のドラム式洗濯機は、
外箱と、
上記外箱内に配置された水槽と、
上記外箱内で上記水槽を弾性支持するダンパと、
上記外箱と上記ダンパとの間に配置された弾性部材と、
上記弾性部材の温度を検出するための温度センサと、
上記水槽内に回転可能に配置され、洗濯物を収容するドラムと、
上記ドラムを回転駆動する駆動装置と、
上記駆動装置を制御する制御装置と
を備え、
上記制御装置は、上記温度センサによって検出された上記弾性部材の温度が比較的高温であるとき、予め設定された時間一定にするドラム回転数が比較的低回転数となるようにする一方、上記弾性部材の温度が比較的低温であるとき、上記ドラム回転数が比較的高回転数となるように、上記駆動装置の立ち上げ制御パターンを変更する立ち上げ制御パターン変更手段を有する
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記立ち上げ制御パターン変更手段は、温度センサによって検出された上記弾性部材の温度が比較的高温であるとき、予め設定された時間一定にするドラム回転数が比較的低回転数となるようにする一方、上記弾性部材の温度が比較的低温であるとき、上記ドラム回転数が比較的高回転数となるように、駆動装置の立ち上げ制御パターンを変更する。これにより、上記弾性部材の温度が変化して共振回転数帯が変化しても、振動の低減効果が得られる。したがって、静音性の悪化を防ぐことができ、水槽が外箱に接触することによる水槽や外箱などの部品の破損を防ぐことができる。
また、上記立ち上げ制御パターン変更手段が、弾性部材の温度に基づいて、予め設定された時間一定にするドラム回転数を変更することによって、弾性部材の温度変化で共振回転数帯が変化しても、変化後の共振回転数帯でドラムが回転している時間を短くすることができるので、振動を確実に低減できる。
この発明のドラム式洗濯機は
外箱と
上記外箱内に配置された水槽と、
上記外箱内で上記水槽を弾性支持するダンパと、
上記外箱と上記ダンパとの間に配置された弾性部材と、
上記弾性部材の温度を検出するための温度センサと、
上記水槽内に回転可能に配置され、洗濯物を収容するドラムと、
上記ドラムを回転駆動する駆動装置と、
上記駆動装置を制御する制御装置と
を備え
上記制御装置は、上記温度センサによって検出された上記弾性部材の温度が比較的高温であるとき、共振回転数を通過する際の上記ドラムの回転加速度が比較的小さくなるようにする一方、上記弾性部材の温度が比較的低温であるとき、上記回転加速度が比較的大きくなるように、上記駆動装置の立ち上げ制御パターンを変更する立ち上げ制御パターン変更手段を有することを特徴としている
上記構成によれば、上記立ち上げ制御パターン変更手段は、温度センサによって検出された上記弾性部材の温度が比較的高温であるとき、共振回転数を通過する際の上記ドラムの回転加速度が比較的小さくなるようにする一方、上記弾性部材の温度が比較的低温であるとき、上記回転加速度が比較的大きくなるように、駆動装置の立ち上げ制御パターンを変更する。これにより、上記弾性部材の温度が変化して共振回転数帯が変化しても、振動の低減効果が得られる。したがって、静音性の悪化を防ぐことができ、水槽が外箱に接触することによる水槽や外箱などの部品の破損を防ぐことができる。
また、上記立ち上げ制御パターン変更手段が、弾性部材の温度に基づいて、共振回転数を通過する際のドラムの回転加速度を変更するので、上記弾性部材の温度が変化して共振回転数帯が変化しても、振動の低減効果を確実に得られる。
一実施形態のドラム式洗濯機では、
上記制御装置は、上記ドラム内の洗濯物量を検出する洗濯物量検出手段を有し、
上記立ち上げ制御パターン変更手段は、上記洗濯物量検出手段によって検出された洗濯物量が予め設定された量よりも少ないときには、上記温度センサで検出した上記弾性部材の温度に拘わらず、上記ドラムの回転加速度を変更しない。
上記実施形態によれば、上記ドラム内の洗濯物量が多いときには、大きな下向きの荷重がかかった状態で水槽が振動するため、水槽の振動のエネルギは大きくなる。逆に言えば、上記ドラム内の洗濯物量が少ないときには、下向きの荷重が小さい状態で水槽が振動するため、水槽の振動のエネルギは小さくなる。したがって、上記洗濯物量検出手段によって検出された洗濯物量が予め設定された量よりも少ないときには、温度センサで検出した弾性部材の温度に拘わらず、ドラムの回転加速度を変更しないようにして、ドラムの回転加速度の不必要な変更を減らし、制御の複雑化を防ぐことができる。
一実施形態のドラム式洗濯機では、
上記制御装置は、上記ドラムのアンバランス量を検出するアンバランス検出手段を有し、
上記立ち上げ制御パターン変更手段は、上記アンバランス量検出手段によって検出されたアンバランス量が予め設定された量より小さいときには、上記ドラムの回転加速度を、予め設定された回転加速度よりも低くする。
上記実施形態によれば、上記立ち上げ制御パターン変更手段が、アンバランス量検出手段によって検出されたアンバランス量が予め設定された量より小さいときには、ドラムの回転加速度を、予め設定された回転加速度よりも低くするので、洗濯物から水を徐々に抜いて、良好な脱水を行うことができる。
もし、上記洗濯物から一気に水を抜いてしまうと、水が水槽内に溜まって、水槽内に溜まった水による水拘束や、その水の泡による泡拘束が生じ、ドラムの回転にブレーキがかかる恐れがある。
本発明のドラム式洗濯機は、制御装置が、温度センサによって検出された弾性部材の温度に応じて、駆動装置の立ち上げ制御パターンを変更する立ち上げ制御パターン変更手段を有することによって、弾性部材の温度変化で共振回転数帯が変化しても、振動の低減効果が得られるので、静音性の悪化を防ぐことができ、水槽が外箱に接触することによる水槽や外箱などの部品の破損を防ぐことができる。
図1は本発明の一実施形態のドラム式洗濯乾燥機の概略斜視図である。 図2は上記ドラム式洗濯乾燥機の概略断面図である。 図3は上記ドラム式洗濯乾燥機の制御ブロック図である。 図4は上記ドラム式洗濯乾燥機の脱水運転時のドラムの回転数の時間変化を示すグラフである。 図5は上記ドラム式洗濯乾燥機のドラムの回転数制御を説明するためのフローチャートである。 図6は図4に続くフローチャートである。 図7は外気温度の検出方法を説明するためのフローチャートである。 図8は立ち上げ制御パターンを示すグラフである。 図9は振動とモータ回転数との関係を示すグラフである。
以下、本発明のドラム式洗濯機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態のドラム式洗濯乾燥機を斜め上方から見た概略図である。
上記ドラム式洗濯乾燥機は、外箱開口部6を前面部に有する外箱1を備えている。外箱1の前面部には、外箱開口部6を閉鎖するためのドア7をヒンジで左右方向に回動可能に取り付けている。外箱開口部6をドア7で閉鎖しているときに、ドア開ボタン8を押すと、図示しない付勢部材の付勢力によって、ドア7が少し開くようになっている。また、外箱1の上部には、操作キーや表示部を有する操作部9を設けている。この操作部9の裏側(外箱1の内部側)には、ドラム式洗濯乾燥機の動作を制御する制御装置11(図2参照)を配置している。
図2は、上記ドラム式洗濯乾燥機を側方から見た概略断面図である。
上記ドラム式洗濯乾燥機は、外箱1内に配置された有底筒形状の水槽2と、この水槽2内に回転可能に配置され、洗濯物を収容する有底円筒形状のドラム3と、水槽2の後部に取り付けられ、ドラム3を回転駆動するブラシレスモータ4と、水槽2の後部を弾性支持する2本のダンパ12(図2では1本のみ図示)とを備えている。なお、ブラシレスモータ4は駆動装置の一例である。
上記外箱1の上面部の後部には給水口10を設けている。この給水口10は、図示しない給水ホースを介して水道の蛇口に接続される。また、給水口10を外箱1内で給水弁13の注入口に接続している。これにより、水道水が、給水ダクト15と、図示を省略した洗剤ケースとを経由して、水槽2の上部から水槽2内に流入したり、あるいは、冷却水ダクト14を流れて、水槽2の下部から水槽2内に流入したりすることが可能になっている。
上記水槽2の前面部には、斜め上方を向いて外箱開口部6に対向する水槽開口部16を設けている。この水槽開口部16の開口縁は、筒状の接続部材17を介して外箱開口部6の開口縁に接続されている。また、水槽開口部16の開口縁には、ゴムや軟質樹脂等の弾性体から成るパッキン18を固着している。これにより、ドア7を閉じると、ドア7がパッキン18に密着して、水槽2内の液体が水槽2外へ漏れ出るのを防げるようになっている。また、排水モータ23が排水弁22を開放すると、水槽2内の液体は、排水ダクト19、接続ケース20および排水ホース21を順次流れて外箱1外へ流れる。また、排水弁22を閉鎖した状態で循環ポンプ24を駆動すると、水槽2内の液体を水槽2外に出して、排水ダクト19および循環ダクト25を介して水槽2内に戻せるようになっている。また、接続ケース20は糸屑フィルタ70を収容している。
上記ドラム3は前側に対して後側が下がるように水平方向に対して傾斜するように配置されている。また、ドラム3の前面部には、外箱開口部6および水槽開口部16に対向するドラム開口部26を設けている。また、ドラム3の周壁には複数の小孔27(図2では6個のみ図示)を全周にわたって設けている。また、ドラム3の周壁の内面には、半径方向内側に向かって突出する複数のバッフル28(図2では1個のみ図示)を設けている。また、ドラム3のドラム開口部26には液体バランサ29を取り付けている。
また、上記ドラム式洗濯乾燥機は、洗濯物を乾燥させるために、金属性の冷却板30と、送風機33と、ヒータ34とを備えている。乾燥運転時、冷却板30の周辺の空気が、水槽2の後面部(底部)の下部の導出口31から水槽2外に出た後、導出ダクト32、送風機33、ヒータ34および導入ダクト35を順次流れて、ドラム3の後面部の環状の導入孔36からドラム3内に吹き出る。なお、37はエアフィルタである。
また、上記導入ダクト35には、銀イオン水を噴出するノズル38を取り付けている。このノズル38には、冷却水ダクト14の上端部から分岐した分岐ダクト39の下端部を接続している。また、分岐ダクト39内の水道水は銀イオン溶出装置40を経由して銀イオン水となる。また、分岐ダクト39の下端部には逆止弁41を設けて、銀イオン水が逆流しないようにしている。
上記ダンパ12は、オイルが封入されたシリンダ部42と、上端部がシリンダ部42内に入ったピストンロッド43とを有している。このピストンロッド43の下端部は、弾性材(例えばNBR(ニトリルゴム))からなるダンパブッシュ44を介してダンパ支持金具45に取り付けられている。なお、ダンパブッシュ44は弾性部材の一例である。
図3は上記ドラム式洗濯機の制御ブロック図である。
上記制御装置11は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなり、ブラシレスモータ4,操作部9,給水弁13,排水モータ23,循環ポンプ24,送風機33,ヒータ34,銀イオン溶出装置40,第1温度センサ46Aおよび第2温度センサ46Bが接続されている。この操作部9からの信号や、第1温度センサ46Aおよび第2温度センサ46Bからの検出信号などに基づいて、制御装置11は、ブラシレスモータ4,給水弁13,排水モータ23,循環ポンプ24,送風機33,ヒータ34,銀イオン溶出装置40などを制御する。図2では図示していないが、第1温度センサ46Aは、導出ダクト32の上流側の端部に取り付けられていて、その端部内の空気の温度を示す検出信号を制御装置11へ送出する。一方、第2温度センサ46Bは、導入ダクト35の下流側の端部に取り付けられていて、その端部内の空気の温度を示す検出信号を制御装置11へ送出する。
また、上記制御装置11は不揮発性のメモリ47を有している。このメモリ47には、ブラシレスモータ4,給水弁13,排水モータ23,循環ポンプ24,送風機33,ヒータ34,銀イオン溶出装置40などを制御するための制御プログラムを予め記憶させている。また、メモリ47は、第1温度センサ46Aおよび第2温度センサ46Bを用いて得た外気温度を記憶する。
また、上記ブラシレスモータ4はホールセンサ48を搭載し、ブラシレスモータ4のロータ(図示せず)の回転位置を示す信号がホールセンサ48から制御装置11へ送出される。
図4は、上記ドラム式洗濯機が脱水運転を行っているときのドラム3の回転数の時間変化を示すグラフである。
上記ドラム3は、アンバランス判定を終えてから最高回転数900rpmになるまでに、400rpmまたは550rpmと、650rpmとのそれぞれで、予め設定された時間回転し続ける。ここで、上記アンバランス判定を終えてから、ドラム3の回転数が400rpmまたは550rpmになるまでの間は、脱水立ち上げ区間となる。なお、上記400rpm,550rpmはドラム回転数の一例である。
以下、上記脱水運転が開始してから、ドラム3の回転数が400rpmまたは550rpmに達するまでの制御装置11の制御を、図5,図6のフローチャートに従って説明する。
上記脱水運転が開始すると、ステップS101で、脱水運転起動し、予め設定された回転数でドラム3を回転させる。
次に、ステップS102で、ドラム3の回転負荷に基づいて洗濯物の量を検出する簡易布量検出を行う。
次に、ステップS103で、ドラム3の回転数を上げて、ドラム3の内面に洗濯物を貼り付ける布貼り付かせ制御を行う。
次に、ステップS104で、アンバランス検出を行うと共に、ドラム3の回転数を100rpmまで上昇させる。このアンバランス検出では、ドラム3のアンバランス量が検出される。
次に、ステップS105で、アンバランスはOKか否かを判定する。すなわち、ステップS105で、ドラム3のアンバランス量が予め設定された量以上であるか否かを判定する。このステップS105で、ドラム3のアンバランス量が予め設定された量以上あると判定されると、ステップS112で、ドラム3のバランス修正を行った後、ステップS103に戻る。一方、ステップS105で、ドラム3のアンバランス量が予め設定された量未満であると判定すると、図6に示す次のステップS106に進む。
次に、ステップS106で、温度判定を行う。より詳しくは、第1温度センサ46Aおよび第2温度センサ46Bを用いて得た外気温度から、ダンパブッシュ44の温度を検出する。この外気温度からダンパブッシュ44の温度を検出する方法としては、例えば、予めメモリ47に記憶させたテーブルを用いる方法がある。なお、第1温度センサ46Aおよび第2温度センサ46Bを用いて外気温を得る方法については、後で詳しく説明する。
次に、ステップS107で、ダンパブッシュ44の温度に基づいて、立ち上げ制御パターン選定を行う。例えば、図8に示すように、ダンパブッシュ44の温度が高温(例えば35℃)であれば、ドラム3の回転数が実線で示すように時間変化する制御パターンを選定する一方、ダンパブッシュ44の温度が低温(例えば5℃)であれば、ドラム3の回転数が一点鎖線で示すように時間変化する制御パターンを選定する。これらの制御パターンのデータはメモリ47に記憶されている。なお、図示しないが、上記高温,低温以外の温度の制御パターンのデータもメモリ47に記憶されている。
次に、図6に示すように、ステップS108で、脱水立ち上げを行い、ブラシレスモータ4に対して、ステップS107で選定した制御パターンの制御を開始する。
次に、ステップS109で、水槽振動はOKか否かを判定する。すなわち、ステップS109で、水槽振動が予め設定された値以上であるか否かを判定する。このステップS109で、水槽振動が予め設定された値以上であると判定すると、図5に示すステップS101に戻る。一方、ステップS109で、水槽振動が予め設定された値未満と判定すると、図6に示す次のステップS110に進む。
次に、ステップS110で、予め設定された時間つまり所定時間が経過したか否かを判定する。このステップS110で、上記所定時間が経過していないと判定すると、ステップS108に戻る。一方、ステップS110で、上記所定時間が経過していないと判定すると、次のステップS111に進む。
最後に、ステップS111で、ドラム3を高速回転させる。すなわち、ドラム3の回転数を400rpmまたは550rpmまで上げる。
本実施形態においては、ステップS102が洗濯物量検出手段の一例で、ステップS104がアンバランス検出手段の一例で、ステップS107が立ち上げ制御パターン変更手段の一例である。
このように、上記ダンパブッシュ44の温度に基づいて選定した立ち上げ制御パターンに従ってブラシレスモータ4の回転数が制御されるので、ダンパブッシュ44の温度変化で共振回転数帯が変化しても、ドラム式洗濯乾燥機の振動を低減できる。したがって、上記ドラム式洗濯乾燥機の静音性の悪化を防ぐことができ、外箱1または外箱1内の部分が水槽2との衝突で破損するのを防ぐことができる。
より詳しく説明すると、図9に示すように、上記ダンパブッシュ44の温度が低温であると、共振回転数が約350rpmであるが、ダンパブッシュ44の温度が高温になると、共振回転数が約200rpmに変化してしまう。
そこで、図8に示すように、ダンパブッシュ44の温度が低温であるときには、ドラム3のアンバンランス判定後に予め設定された時間保持される回転数が550rpmになるようにしているが、ダンパブッシュ44の温度が高温になったときには、ドラム3のアンバンランス判定後に予め設定された時間保持される回転数が400rpmになるようにしているので、共振回転数が変化しても、ドラム3が共振回転数で回転している時間を短くできるので、振動を確実に低減できる。
また、上記ダンパブッシュ44の温度が低温であるときには、ドラム3の回転加速度を50rpm/sにしている状態で、ドラム3の回転数が共振周波数(約350rpm)を通過するようにすると共に、ダンパブッシュ44の温度が高温であるときには、ドラム3の回転加速度を30rpm/sにしている状態で、ドラム3の回転数が共振周波数(約200rpm)を通過するようになっている。したがって、ダンパブッシュ44の温度が高温で、ダンパブッシュ44の反発弾性が大きくなっていても、水槽2の振動がダンパブッシュ44で増幅されるのを防ぐことができる。
以下、上記第1温度センサ46Aおよび第2温度センサ46Bを用いて外気温を得る方法について、図6のフローチャートに従って説明する。
上記外気温度を検出するための処理が開始すると、まず、ステップS201で、第1温度センサ46Aからの検出信号に基づいて、給気温度の検出を行う。ここで、給気温度とは、導出ダクト32の上流側の端部内の空気の温度を指す。
次に、ステップS202で、第2温度センサ46Bからの検出信号に基づいて、排気温度検出を行う。ここで、排気温度とは、導入ダクト35の下流側の端部内の空気の温度を指す。
次に、ステップS203で、上記給気温度と上記排気温度との差が3℃未満であるか否かを判定する。このステップS203で、上記給気温度と上記排気温度との差が3℃未満であると判定するすると、次のステップS204に進む。一方、ステップS203で、上記給気温度と上記排気温度との差が3℃未満でないと判定すると、ステップS206に進んで、メモリ47に記憶されているメモリ値を外気温度とみなして、上記外気温度を検出するための処理が終了する。なお、メモリ47に記憶されているメモリ値は、直前に行われた外気温度の検出で得た外気温度に対応する。
次に、ステップS204で、上記排気温度を外気温度とみなして、ステップS205で、外気温度メモリ情報メモリを行うと、上記外気温度を検出するための処理が終了する。ここで、外気温度メモリ情報メモリとは、メモリ47に記憶されているメモリ値を上記排気温度に書き換えることを意味する。
このように保持または書き換えられたメモリ値がステップS106で外気温度として使用される。
また、上記第1温度センサ46Aおよび第2温度センサ46Bを用いて外気温度を検出して、この外気温度からダンパブッシュ44の温度を検出するので、ダンパブッシュ44の温度を直接検出する温度センサを設置しなくてもよい。したがって、部品点数を減らして製造コストを下げることができる。
上記実施形態では、ダンパブッシュ44の温度を直接検出する温度センサを設置していなかったが、ダンパブッシュ44の温度を直接検出する温度センサを設置してもよい。この温度センサは、接触式でもあってもよいし、あるいは、非接触式であってもよい。要するに、上記ドラム式洗濯乾燥機では、ダンパブッシュ44およびその付近の温度と相間のある外気温度に基づいて、ダンパブッシュ44の温度を間接的に検出するようにしてもよいし、ダンパブッシュ44付近に温度センサの一例としてのサーミスタを設置して、このサーミスタでダンパブッシュ44の温度を直接的に検出するようにしてもよい。
上記実施形態において、ステップS102の簡易布量検出で検出された洗濯物の量が、予め設定された量よりも少ないときには、メモリ47に記憶されているメモリ値に拘わらず、ドラム3の回転加速度を変更しないようにしてもよい。例えば、ダンパブッシュ44の温度が低温であるときには、ドラム3の回転加速度を50rpm/sにしている状態で、ドラム3の回転数が共振周波数(約350rpm)を通過するようにすると共に、ダンパブッシュ44の温度が高温であるときにも、ドラム3の回転加速度を50rpm/sにしている状態で、ドラム3の回転数が共振周波数(約200rpm)を通過するようにしてもよい。このような制御を行うことにより、ドラム3の回転加速度の不必要な変更を減らし、制御の複雑化を防ぐことができる。
上記実施形態において、ステップS104のアンバランス検出で検出されたドラム3のアンバランス量が予め設定された量より小さいときには、ドラム3の回転加速度を、予め設定された回転加速度よりも低くしてもよい。このような制御を行うことにより、洗濯物から水を徐々に抜いて、良好な脱水を行うことができる。
上記実施形態のステップS201,S202の温度検出は、送風機33を駆動しながら行ってもよいし、送風機33を駆動せずに行ってもよい。
上記実施形態において、ステップS107で、ダンパブッシュ44の温度が0℃〜35℃の範囲内にあれば、ダンパブッシュ44の低温時の制御パターンを選定する一方、ダンパブッシュ44の温度が35℃を越えていれば、ダンパブッシュ44の高温時の制御パターンを選定するようにしてもよい。また、ダンパブッシュ44の高温時の制御パターンに対応するダンパブッシュ44の温度や、ダンパブッシュ44の低温時の制御パターンを選定するダンパブッシュ44の温度は、ダンパブッシュ44の材料の変更に伴って変えてもよい。
本発明の具体的な実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々変更して実施することができる。例えば、乾燥機能を有さないドラム式洗濯機にも本発明を適用することができる。
また、本発明の一実施形態のドラム式洗濯機は、立ち上げ制御パターン変更手段が、弾性部材の温度に基づいて、共振回転数を通過する際のドラムの回転加速度を変更するものであればどのようなものであってもよい。
1…外箱
2…水槽
3…ドラム
4…ブラシレスモータ
11…制御装置
12…ダンパ
44…ダンパブッシュ
46A…第1温度センサ
46B…第2温度センサ

Claims (4)

  1. 外箱と、
    上記外箱内に配置された水槽と、
    上記外箱内で上記水槽を弾性支持するダンパと、
    上記外箱と上記ダンパとの間に配置された弾性部材と、
    上記弾性部材の温度を検出するための温度センサと、
    上記水槽内に回転可能に配置され、洗濯物を収容するドラムと、
    上記ドラムを回転駆動する駆動装置と、
    上記駆動装置を制御する制御装置と
    を備え、
    上記制御装置は、上記温度センサによって検出された上記弾性部材の温度が比較的高温であるとき、予め設定された時間一定にするドラム回転数が比較的低回転数となるようにする一方、上記弾性部材の温度が比較的低温であるとき、上記ドラム回転数が比較的高回転数となるように、上記駆動装置の立ち上げ制御パターンを変更する立ち上げ制御パターン変更手段を有する
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 外箱と
    上記外箱内に配置された水槽と、
    上記外箱内で上記水槽を弾性支持するダンパと、
    上記外箱と上記ダンパとの間に配置された弾性部材と、
    上記弾性部材の温度を検出するための温度センサと、
    上記水槽内に回転可能に配置され、洗濯物を収容するドラムと、
    上記ドラムを回転駆動する駆動装置と、
    上記駆動装置を制御する制御装置と
    を備え
    上記制御装置は、上記温度センサによって検出された上記弾性部材の温度が比較的高温であるとき、共振回転数を通過する際の上記ドラムの回転加速度が比較的小さくなるようにする一方、上記弾性部材の温度が比較的低温であるとき、上記回転加速度が比較的大きくなるように、上記駆動装置の立ち上げ制御パターンを変更する立ち上げ制御パターン変更手段を有する
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 請求項1または2に記載のドラム式洗濯機において、
    上記制御装置は、上記ドラム内の洗濯物量を検出する洗濯物量検出手段を有し、
    上記立ち上げ制御パターン変更手段は、上記洗濯物量検出手段によって検出された洗濯物量が予め設定された量よりも少ないときには、上記温度センサで検出した上記弾性部材の温度に拘わらず、上記ドラムの回転加速度を変更しない
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 請求項1からまでのいずれか一項に記載のドラム式洗濯機において、
    上記制御装置は、上記ドラムのアンバランス量を検出するアンバランス検出手段を有し、
    上記立ち上げ制御パターン変更手段は、上記アンバランス量検出手段によって検出されたアンバランス量が予め設定された量より小さいときには、上記ドラムの回転加速度を、予め設定された回転加速度よりも低くする
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
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