JP5852772B2 - 小屋組トラス及び建物 - Google Patents

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本発明は勾配屋根を構成するために用いられる小屋組トラス及び該小屋組トラスを用いた勾配屋根を備えた建物に関するものである。
従来より、切妻屋根や寄棟屋根等の勾配屋根を構成する小屋組トラスは、支持体(対向する桁面の構造壁や桁梁)の間隔に応じて設計がなされ、支持部の間隔が変われば部材の配置や断面が変わるのが一般的であった。
このようにその都度小屋組トラスを設計する手法は、非効率的、非合理的であり、特に、工業化住宅のように、所定の平面モジュールを有し、所定の規格に基づいて構築される建物(使用する部材、工法、納まり、寸法等に所定の規格が設けられ、その規格に従って多数建築される建物)においては、効率的、合理的な小屋組トラスが求められていた。
特許文献1において、小屋組の上部架構が建て込まれる横架材4は、その任意の位置において水平材2と接合される、との記載があり、様々な水平材2の位置に対応可能ではある。
特開2000−064484号公報
しかし、登り梁を支持する支持部材51x、51yや吊束56は水平材2の位置に関係なく配置されている。従って、例えば、水平材2の位置が束材が存在しないJ1の場合と直上に束材が存在するJ2の場合とを比較すると、前者の場合は、水平材2からの反力によって横架材4に曲げが作用してしまい、曲げに対抗しうる断面が必要なのに対し、後者の場合は、水平材2からの反力は直接束材に伝達され、水平材2からの反力による曲げは発生しない。このように水平材2の位置によって作用する応力に大きなばらつきが生じるので、合理的な小屋組の設計手法とは言い難い。
本発明は、例えば工業化住宅のように、所定の平面モジュールを有し規格化された部材を用いて規格化された納まりに基づいて構築される建物において、様々な支持体の間隔に対応し、且つ、合理的な部材設計がなされた小屋組トラス及び該小屋組トラスを用いた勾配屋根を備えた建物を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決する為に、本発明に係る小屋組トラスは、所定の平面モジュールを有し、所定の規格に基づいて構築される建物の勾配屋根に用いられる小屋組トラスであって、一対の上弦材と、下弦材と、該上弦材と下弦材との間に架け渡される複数の中間材と、からなり、前記上弦材と下弦材との接合部及び前記下弦材と中間材との複数の接合部が、前記建物の桁面側構造壁または桁梁からなる支持体の直上に配置される被支持部として設定されており、2つの前記下弦材と上弦材との接合部の間の寸法は、前記平面モジュールの整数倍であり、前記被支持部として設定された下弦材と中間材との複数の接合部は、前記下弦材と上弦材との接合部から夫々内側方向に向かって前記平面モジュールに等しいピッチで、前記複数の接合部のうち中央の束材と前記下弦材との接合部を除いて配置されていることを特徴とするものである。
ここで、支持体とは、枠組壁構法の建物における桁面の構造壁や軸組構法の建物における桁梁等の小屋組トラスを支持しうる部位あるいは部材をさす。
また、本発明に係る建物は、所定の平面モジュールを有し、所定の規格に基づいて構築された建物であって、上記構成の小屋組トラスからなる勾配屋根を備え、該小屋組トラスが、左右それぞれの複数の被支持部の中からひとつずつ選択された2箇所の被支持部において前記支持体で支持されたことを特徴とするものである。
本発明に係る小屋組トラスによれば、支持体からの反力を受ける位置が下弦材における上弦材または中間材が接合された被支持部に限定される。この場合、反力は上弦材または直接中間材に伝達されて、下弦材には材軸方向の力のみが作用し、反力によって曲げが作用することがないので、部材断面を材軸方向の力のみに耐え得るものにすればよい。従って、ひとつの小屋組トラスで様々な支持体の間隔に対応可能であると同時に、経済的な部材設計も行なうことができ、極めて合理的な小屋組トラスとすることができ、本小屋組トラスからなる勾配屋根を備えた建物においても同様の効果が発揮される。
小屋組トラスの構成を示す図である。 小屋組トラスを使用した建物の2階平面図である。 同建物の小屋組トラス割付図である。 同建物の屋根伏図である。 同建物の縦断面図である。 同建物の縦断面図である。
以下に図を参照して、本発明に係る小屋組トラスの一実施形態について説明する。本実施形態における建物Bは、いわゆるスチールハウスのカテゴリーに属する2階建の住宅である。スチールハウスは、冷間成形された薄板軽量形鋼(以下単に「形鋼」とする)を所定ピッチで配列して構成した枠体に対し、石膏ボードや構造用合板などの面材をビス等で固着して構成した構造壁、床、屋根を有する枠組壁工法(建築基準法上は「薄板軽量形鋼造」)の建物、と定義される。
また、本実施例の建物は910mmの平面モジュールを有し、前述の部材やその納まり等は規格化されており、その規格に基づいて構築された建物の一例である。同一の規格に基づいて建築される建物であれば、平面的な大きさや全体形状は異なるが各部位のディテールは同一のものとなる
図1は、建物Bの勾配屋根に使用される小屋組トラスAの構成を示す図である。小屋組トラスAは、コ字状断面を有する形鋼からなる一対の上弦材1、下弦材2、複数の中間材3(束材3a、斜材3b)をビスを用いて接合して構成されており、左右対称形をなしている。端部(上弦材と下弦材の接合部)間の寸法は9100mm(平面モジュールの10倍)に設定されている。
小屋組トラスAは、直接的には下弦材2が支持体(枠組壁構法の建物における桁面の構造壁や軸組構法の建物における桁梁等)によって支持されるので、下弦材2には複数の被支持部2aが設定されている。本実施例で設定された被支持部2aは、端部(2a1、2a1´)、端部から910mm(平面モジュールの1倍)内側の位置(2a2、2a2´)、及び端部から1820mm(平面モジュールの2倍)の位置(2a3、2a3´)に設定されており、端部以外の被支持部(2a2、2a2´、2a3、2a3´)の位置には、中間材3の下端部が接合されている。
このように構成することで、支持体が図で三角で表記したいずれの位置にあっても支持体からの反力は直接中間材に伝達されて下弦材2には反力による曲げが作用せず、材軸方向の力のみが作用する。従って、部材断面を材軸方向の力のみに対抗しうる断面性能の小さなものとすることができる。
小屋組トラスAを支持体で支持する際には、向かって右側の3つの被支持部2a1〜2a3及び向かって左側の3つの被支持部2a1´〜2a3´から夫々ひとつの被支持部2aが選択される。従って、被支持部2aの選択のしかたとしては6種類の組み合わせパターン(左右対称形である反転タイプは同じとする)があり、5460mm(平面モジュールの6倍)から910mm(平面モジュール)ピッチで9100mmまでの支持体の間隔に対応できる。なお、全てのパターンについて構造計算が行われ、安全性の確認がなされている。
同一の規格に基づいて建築される異なる屋根のサイズを有する他の建物で用いられる、上弦材の勾配が同一で下弦材の長さが異なる他の小屋組トラスについても、同様の手法で設計され(すなわち、端部間の寸法が平面モジュールの整数倍とされ、被支持部2aが端部から平面モジュールに等しいピッチで複数設定され)、予め安全性の確認がなされている。大きさによって使用する部材の厚さや強度などが異なる場合もあるが、基本的には同一部材で構成され同一の納まりを有する。
このように小屋組トラスを予め複数制定しておくことで、所望の屋根のサイズに対応した小屋組トラスを適宜選択して、構造安全性の検討をその都度行なうことなく直ちに使用することができる。
図2は、建物Bの2階(最上階)の平面図である。なお、発明とは直接関係しないドア、窓、間仕切壁、設備機器等の表記は省略されている。建物Bの2階には構造壁11によって区画された2つの住戸B1,B2を有している。建物Bの外周壁12は、構造壁11に外装パネル13が貼着されて構成されている。外部床として、外廊下14とバルコニー15を備えている。
図2には、モジュールに基づく基準線(設計のための仮想線)が一点鎖線で格子状に表記されている。床の輪郭は基準線に沿っており、構造壁11もその中心が基準線に一致するように配置されている。支持体として機能する桁面(図の縦方向)の構造壁11´は平面的に一直線状に構成されておらず、外周壁12は凹凸を有している。
図3は、建物Bの屋根伏図であり、図に示すように、桁面の最外端の構造壁ラインを妻面(妻面の最外端の構造壁11の延長線)まで延長して仮想的に形成された仮想支持体ライン(2点鎖線で表記)に対応した単一の棟からなる切妻形式の勾配屋根Cが構成されている。(矢印で勾配方向を示している。)
勾配屋根Cは、最上階の外周壁12よりも外側に配置された外廊下やバルコニー(外部床)を覆うように構成されている。
勾配屋根Cには、図4に示すように等間隔(1820mmの間隔)で配置された5つの小屋組トラスA1〜A5が使用されており、小屋組トラスA2については、図5に示すように、最も外側の被支持部2a1´及び外側から2つ目の被支持部2a2において桁面の構造壁11´で支持され、小屋組トラスA4については、図6に示すように、最も外側の被支持部2a1及び外側から3つ目の被支持部2a3´において桁面の構造壁11´で支持されている。なお、その他の小屋組トラスA1、A3、A5については、下弦材2の一部又は全部が妻方向の構造壁11の上に面が一致するように載置され「線支持」されている。
このように、平面的に凹凸のある建物に対し単一の棟21を有する勾配屋根Cを容易に構築することができ、勾配屋根Cを単純な形状にすることによって、防水納まりや建築コスト等の面で有利な建物とすることができる。
上記実施例の建物Bは切妻形式の勾配屋根Cを有するものであるが、例えば、寄棟形式の屋根であっても中間部(水平な棟が形成される領域)に本発明の小屋組トラスを適用することができる。また、本発明の小屋組トラスは軸組構法の建物にも適用することができる。
A 小屋組トラス
B 建物
C 勾配屋根
1 上弦材
2 下弦材
2a 被支持部
3 中間材
3a 束材
3b 斜材
11 構造壁
11´ 桁面の構造壁(支持体)
12 外周壁
13 外装パネル
14 外廊下
15 バルコニー
16 外階段
21 棟
本発明は、勾配屋根に限らずトラスを用いた構造体全般に応用が可能である。

Claims (2)

  1. 所定の平面モジュールを有し、所定の規格に基づいて構築される建物の勾配屋根に用いられる小屋組トラスであって、
    一対の上弦材と、下弦材と、該上弦材と下弦材との間に架け渡される複数の中間材と、からなり、
    前記上弦材と下弦材との接合部及び前記下弦材と中間材との複数の接合部が、前記建物の桁面側構造壁または桁梁からなる支持体の直上に配置される被支持部として設定されており、
    2つの前記下弦材と上弦材との接合部の間の寸法は、前記平面モジュールの整数倍であり、
    前記被支持部として設定された下弦材と中間材との複数の接合部は、前記下弦材と上弦材との接合部から夫々内側方向に向かって前記平面モジュールに等しいピッチで、前記複数の接合部のうち中央の束材と前記下弦材との接合部を除いて配置されていることを特徴とする小屋組トラス。
  2. 所定の平面モジュールを有し、所定の規格に基づいて構築された建物であって、
    請求項1に記載した小屋組トラスからなる勾配屋根を備え、
    該小屋組トラスが、左右それぞれの前記複数の被支持部の中からひとつずつ選択された2箇所の被支持部において前記支持体で支持されたことを特徴とする建物。
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