JP5851939B2 - 石詰篭 - Google Patents

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Description

本発明は、海岸の水質改善に用いられる、各面が金網体からなる石詰篭に関するものである。
近年、海岸に生育する昆布やワカメ等に代表される海藻が減少し、海底の岩の表面が石灰藻類等によって覆われて白色化する所謂「磯焼け」が問題となっている。このような磯焼けが発生すると、磯を生育の場とする海藻類や、かかる海藻類を餌とする魚介類が採れなくなり、漁業等に大きな打撃を与えることが知られている。
磯焼けの発生メカニズムは未だ解明されていないが、従来森林から河川を通じて海へ供給されてきたミネラルや養分が、森林の伐採によって減少していることや、砂防ダム等で沈殿して海への供給が妨げられていることが、磯焼け発生の要因の1つだと言われている。
このため、磯焼け地域の生態系向上を図るべく、例えば、特許文献1には、Fe及び他の栄養塩類を適度に含む多孔質焼石を金網篭類に囲い入れたものを、海底に対して海丘的、海山的、ケルン型、ピラミッド状に投入設置することが開示されている。
一方、従来、中詰め石が詰められた石詰篭を吊り上げる場合には、先ず、ワイヤーロープを地面に敷き並べ、その上で金網製の篭を組み立て、組み立てられた篭に中詰め石を詰めてから、ワイヤーロープをクレーンのフックに掛けて、石詰篭を底から吊り上げて、設置場所に降ろす方法が採用されてきた。しかしながら、この方法では、設置された石詰篭の下敷きになっているワイヤーロープを外すことは困難であることから、石詰篭を海岸等に設置する場合には、ワイヤーロープを海中に埋め殺さなければならないという問題がある。
ここで、ワイヤーロープの埋め殺しを避けるために、石詰篭の底にワイヤーロープを掛け回すのではなく、石詰篭の対向する側網部の上端にワイヤーロープのフック等を引っ掛け、かかるワイヤーロープを石詰篭の中央上方でクレーンのフックに掛けて、ワイヤーロープに吊り角度が生じた状態で石詰篭を吊り上げることが考えられる。しかしながら、ワイヤーロープに吊り角度が生じた状態で吊り上げを行った場合には、ワイヤーロープの張力の水平分力により、対向する側網部が石詰篭の中央に引っ張られることから、石詰篭が大きく変形するという問題がある。
このような問題を解決するために、側網部の枠部材として高強度の鋼材を用いたり、ワイヤーロープに吊り角度が生じないように、石詰篭を垂直に吊るための専用の吊り治具を用いたり(例えば、特許文献2)することが行われている。
特開平7−107879号公報 特開2007−315142号公報
しかしながら、上記特許文献1のものでは、多孔質焼石に含まれるFe及び他の栄養塩類が消費されると、これを補充するには、金網篭自体を撤去および新設しなければならず、多大なコストがかかるという問題がある。
他方、石詰篭の吊りに関しても、吊り作業時の変形を抑えるためだけに、枠部材として高強度の鋼材を用いたり、専用の吊り治具を用いたりする方法は、コストの増大を招くという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各面が金網体からなる石詰篭において、低コストで、磯焼け地域の生態系向上を図るとともに、吊り作業中に石詰篭が変形するのを抑える技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、海藻類の生育に必要なミネラルを含む薬材を充填できるパイプ部材を石詰篭内に脱着可能に設置するのみならず、かかるパイプ部材を石詰篭を吊り上げる際の吊り具として兼用するとともに、当該パイプ部材に作用する荷重を、金網体からなる面で受けて分散させるようにしている。
具体的には、第1の発明は、各面が金網体からなる直方体箱状の石詰篭を対象としている。
そして、吊り金具が設けられたパイプ部材と、一対の側面金網体の各々から、内側に水平に延びた後上方に延びる仕切体と、を備え、上記一対の側面金網体の上端部には、当該側面金網体と上面金網体と上記仕切体とによって囲まれる、中詰め石が詰められる部分と区画された空間部がそれぞれ形成され、上記空間部には、少なくとも吊り上げ時に上記上面金網体の網目から吊り金具が上方に突出するように、上記パイプ部材が収容されており、上記上面金網体は、上記空間部に対応する部分が開閉可能に構成されていることを特徴とするものである。
第1の発明によれば、パイプ部材が石詰篭内に設けられた空間部に収容されていることから、ミネラルを含む薬材をこのパイプ部材に充填して、石詰篭を海底に設置すれば、海藻類の生育に必要なミネラルを供給することができる。しかも、上面金網体は、空間部に対応する部分が開閉可能に構成されていることから、パイプ部材を空間部に容易に出し入れすることができるので、薬材が消費されたパイプ部材を薬材が充填されたパイプ部材に定期的に交換することができる。これにより、海藻類の生育に必要なミネラルを永続的に供給することが可能となることから、低コストで磯焼け地域の生態系向上を図ることができる。
また、パイプ部材には吊り金具が設けられていることから、ワイヤーロープのフック等を当該吊り金具に係合させることによって、クレーン等を用いて石詰篭を容易に吊り上げて設置箇所へ移動させることができる。このとき、ワイヤーロープに吊り角度が生じていても、ワイヤーロープの張力の鉛直分力を、面(上面金網体)で受けることができる。また、ワイヤーロープの張力の水平分力により、両パイプ部材が石詰篭の中央に引っ張られるが、パイプ部材は少なくとも吊り上げ時に上面金網体の網目から吊り金具が上方に突出するように空間部に収容されていることから、吊り金具を金網に当接させてパイプ部材の移動を抑えることができるとともに、かかる水平分力を面(上面金網体)で受けることができる。これらにより、鉛直分力および水平分力を集中させることなく、上面金網体を構成する金網に効率良く分散させることができる。したがって、専用の吊り治具を用いたり、石詰篭の構成部材をランクアップさせたりすることなく、低コストで、吊り作業中に石詰篭が変形するのを抑えることができる。なお、「少なくとも吊り上げ時に上面金網体の網目から吊り金具が上方に突出するように」とは、吊り上げていないときは吊り金具が上面金網体よりも下にある一方、吊り上げ時には吊り金具が上面金網体の網目から上方に突出する態様と、吊り上げていないときも吊り金具が上面金網体の網目から上方に突出している態様とを含むことを意味する。
さらに、パイプ部材を単に石詰篭内に設置するのではなく、仕切体によって中詰め石が詰められる部分と区画された空間部に、パイプ部材を設置することから、吊り作業中に(パイプ部材が持ち上げられているときに)中詰め石がパイプ部材の下側に潜り込むのを抑えることができ、これにより、中詰め石がパイプ部材の下側に潜り込むことに起因して、設置後に上面金網体のパイプ部材に対応する部位が盛り上がったように変形するのを抑えることができる。
以上より、低コストで、磯焼け地域の生態系向上を図ることができるとともに、吊り作業中に石詰篭が変形するのを抑えることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記上面金網体は、中詰め石が詰められる部分を覆う、溶接金網製の本体部と、上記空間部を覆う、溶接金網製の空間対応部とを有し、上記空間対応部は、結合コイルによって上記本体部に対し、回動可能に連結されていることを特徴とするものである。
第2の発明によれば、上面金網体における空間部に対応する部分を、簡単な構造で、開閉可能に構成することができる。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、対向する側面金網体の中央部同士を繋ぐ、外形が矩形状の枠体をさらに備え、上記枠体は、その外形を構成する枠部材のうち、上記側面金網体の対向方向両端の枠部材が、その略全長に亘って、結合コイルによって上記側面金網体に連結されていることを特徴とするものである。
第3の発明によれば、従来のように、両フックの棒部材やワイヤーロープ等を用いて、対向する側面金網体の中央部同士を「点」で繋ぐのとは異なり、側面金網体の対向方向両端の枠部材を、結合コイルを用いてその略全長に亘って側面金網体に連結することによって、対向する側面金網体の中央部同士を「線」で繋ぐことから、中詰め石を詰める際に、荷重を分散させつつ、側面金網体がはらむ(膨らむ)のを確実に抑制することができる。
第4の発明は、上記第1〜第3のいずれか1つの発明において、上記仕切体は、溶接金網製であり、結合コイルによって上記側面金網体に連結されている一方、上記上面金網体とは連結されていないことを特徴とするものである。
第4の発明によれば、仕切体を結合コイルによって側面金網体に容易に連結することができる。一方、仕切体を上面金網体と連結しないので、吊り作業中の上面金網体の上方への変形に伴ってかかる仕切体が上方に持ち上がるのを抑え、これにより、仕切体の下側に中詰め石が潜り込むのを抑えることができる。したがって、中詰め石が仕切体の下側に潜り込むことに起因して、上面金網体のパイプ部材に対応する部位が盛り上がったように変形するのを抑えることができる。
本発明に係る石詰篭によれば、石詰篭内に設けられた開閉可能な空間部に、パイプ部材が収容されていることから、ミネラルを含む薬材をこのパイプ部材に充填するとともに定期的にパイプ部材を交換することができ、これにより、海藻類の生育に必要なミネラルを永続的に供給することが可能となり、低コストで、磯焼け地域の生態系向上を図ることができる。
また、パイプ部材は少なくとも吊り上げ時に上面金網体の網目から吊り金具が上方に突出するように空間部に収容されていることから、パイプ部材を吊り上げた際、両パイプ部材が石詰篭の中央に引っ張られると、吊り金具が金網に当接してパイプ部材の移動が抑えられるとともに、吊り金具に作用する力を面で受けて分散させることから、低コストで、吊り作業中に石詰篭が変形するのを抑えることができる。
さらに、仕切体によって中詰め石が詰められる部分と区画された空間部に、パイプ部材を設置することから、吊り作業中に中詰め石がパイプ部材の下側に潜り込むことに起因して、上面金網体が盛り上がったように変形するのを抑えることができる。
本発明の実施形態に係る石詰篭を模式的に示す斜視図である。 篭本体を展開した状態を示す平面図である。 底網体のフレーム構造を模式的に示す斜視図である。 組み立てられた篭本体およびはらみ防止用補強材を模式的に示す斜視図である。 仕切網を模式的に示す図であり、同図(a)は、全体形状を示す斜視図であり、同図(b)は、第1姿勢をとった状態を示す斜視図であり、同図(c)は、第2姿勢をとった状態を示す斜視図である。 第1はらみ防止用補強材を模式的に示す図であり、同図(a)は、全体平面図であり、同図(b)は、第1はらみ防止用補強材の取付構造を説明する図である。 蓋網体を示す平面図である。 蓋網体を篭本体に取り付けた状態を模式的に示す斜視図である。 丸パイプを示す図であり、同図(a)は側面図であり、同図(b)は端面図である。 丸パイプと蓋網体との位置関係を模式的に示す図であり、同図(a)は斜視図であり、同図(b)は端面図であり、同図(c)は、丸パイプに張力が作用した場合の端面図である。 仕切網を設けない場合の石詰篭の変形の様子を説明する図であり、同図(a)は、吊り上げ時の状態を説明する図であり、同図(b)は、設置時の状態を説明する図である。 石詰篭の組立方法を模式的に示す斜視図である。 石詰篭の組立方法を模式的に示す斜視図である。 石詰篭の組立方法を模式的に示す斜視図である。 石詰篭の組立方法を模式的に示す斜視図である。 石詰篭の組立方法を模式的に示す斜視図である。 石詰篭の組立方法を模式的に示す斜視図である。 石詰篭の組立方法を模式的に示す斜視図である。 石詰篭を吊り上げた状態を模式的に示す斜視図である。 丸パイプの交換方法を模式的に説明する斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図1〜図20においては、図を見易くするために、一部構成要素を各図毎に適宜図示省略している。
−石詰篭の構造−
図1は、本実施形態に係る石詰篭を模式的に示す斜視図である。この石詰篭1は、海岸の水質改善に用いられるものであり、中詰め石37のみならず、海藻類の生育に必要なミネラルを含む薬材を充填可能な丸パイプ(パイプ部材)7を、その内部に配置できるようになっている。石詰篭1は、各面が金網体からなる直方体箱状をなしており、下面及び4つの側面を構成する篭本体3と、上面を構成する蓋網体5と、薬材を充填可能な2本の丸パイプ7と、一対の仕切網9と、はらみ防止用補強材23,25と、を備えている。
篭本体3は、図2に示すように、下面を構成する菱形金網製の底網体(下面金網体)13と、側面を構成する4つの溶接金網製の側網体(側面金網体)15,17と、を備えている。
底網体13は、矩形状に形成されていて、当該底網体13の外形の長辺を構成する2本の第1底枠線13aと、当該底網体13の外形の短辺を構成する2本の第2底枠線13bと、これら第1及び第2底枠線13a,13bによって形成される矩形枠に掛け渡される菱形金網13dと、2本の補強線13cと、を有している。第1及び第2底枠線13a,13bは、合金メッキ鉄線からなり、図3に示すように、その一方端に曲げ加工によって円環部13fが形成されている一方、その他方端に転造ネジ13gが形成されている。そうして、第1底枠線13a同士、及び、第2底枠線13b同士を対向配置し、第1底枠線13a(又は第2底枠線13b)の転造ネジ13gを第2底枠線13b(又は第1底枠線13a)の円環部13fに挿入してナット13eで締めることにより、矩形枠が形成されている。また、補強線13cは、合金メッキ鉄線からなり、その両端に円環部13hが形成されており、矩形枠を組むのに先立ち、その円環部13hに第1底枠線13aを挿入しておくことにより、一対の第1底枠線13aに掛け渡されて、矩形枠の補強部材として機能する。こうして組み立てられた矩形枠に、菱形金網13dを掛け渡すことにより、底網体13が形成されている。このように、底網体13を菱形金網製とすることによって、本実施形態の石詰篭1では、設置後の石詰篭1の下面を海底の形状に追従させることが可能になっている。
一方、4つの側網体は、石詰篭1の長手直角方向に対向する一対の第1側網体15と、石詰篭1の長手方向に対向する一対の第2側網体17と、から構成されており、これら第1及び第2側網体15,17はともに、矩形枠の内部に複数の合金メッキ鉄線15d,17dを格子状に溶接したものである。各第1側網体15は、2本の縦枠線15aと、第1底枠線13aと略同じ長さの上側第1枠線15b及び下側第1枠線15cとからなる矩形枠を有しており、これら上側第1枠線15b、下側第1枠線15cおよび縦枠線15aには、矩形枠内で格子状に組まれた合金メッキ鉄線15dよりも径の大きい合金メッキ鉄線が用いられている。同様に、各第2側網体17は、2本の縦枠線17aと、第2底枠線13bと略同じ長さの上側第2枠線17b及び下側第2枠線17cとからなる矩形枠を有しており、これら上側第2枠線17b、下側第2枠線17cおよび縦枠線17aには、矩形枠内で格子状に組まれた合金メッキ鉄線17dよりも径の大きい合金メッキ鉄線が用いられている。
このように構成された第1側網体15は、底網体13の第1底枠線13aと、第1側網体15の下側第1枠線15cとを取り囲むように、結合コイル29を回転させながら取り付けることにより、底網体13に対して第1底枠線13a廻りに回動可能に連結されている。同様に、第2側網体17は、底網体13の第2底枠線13bと、第2側網体17の下側第2枠線17cとを取り囲むように、結合コイル31を取り付けることにより、底網体13に対して第2底枠線13b廻りに回動可能に連結されている。なお、結合コイルは、図中では長尺の1本ものとして表現しているが、実際には取り付け易すさを考慮して、短尺の結合コイルを複数用いるのが好ましい。
そうして、一対の第1側網体15と一対の第2側網体17とを、底網体13に対して垂直になるように起こし、図4に示すように、隣り合う、第1側網体15の縦枠線15aと第2側網体17の縦枠線17aとを取り囲むように結合コイル33を取り付けることにより、直方体箱状の篭本体3が形成される。
上記仕切網(仕切体)9は、図5(a)に示すように、直角二等辺状に曲げ加工された複数の合金メッキ鉄線9aに、格子状を形成するように直線状の合金メッキ鉄線9bを溶接することにより形成された溶接金網製の部材である。換言すると、仕切網9は、あたかも断面L字状のアングル材のように形成されていて、底壁部9cと竪壁部9dとを有している。この仕切網9は、底壁部9cの外縁を構成する直線状の合金メッキ鉄線と、第1側網体15の上端部に位置する(より詳しくは第1側網体15の上端から竪壁部9dの高さ分だけ下がった箇所に位置する)長手方向に延びる合金メッキ鉄線と、を取り囲むように結合コイル35を取り付けることにより、第1側網体15に対して回動可能に連結されている。
これにより仕切網9は、図5(b)に示すように、底壁部9cが第1側網体15と略面一になり且つ竪壁部9dが篭本体3から外側に突き出した姿勢(以下、第1姿勢ともいう)と、図5(c)に示すように、底壁部9cと底網体13とが平行であり且つ竪壁部9dと第1側網体15とが平行である姿勢(以下、第2姿勢ともいう)と、をとることが可能になっている。換言すると、仕切網9は、第2姿勢では、一対の第1側網体15の各々から、内側に水平に延びた後上方に延びるようになっており、これにより、一対の第1側網体15の上端部には、当該第1側網体15と仕切網9とによって囲まれる、中詰め石37が詰められる部分と区画された空間部11が形成されるようになっている。
上記はらみ防止用補強材(枠体)23,25は、石詰篭1に中詰め石37を詰めていく過程で、第1及び第2側網体15,17が外側に膨らむ(はらむ)のを防止するためのものであり、本実施形態では、長手方向における第2側網体17のはらみを抑える第1はらみ防止用補強材23と、長手直角方向における第1側網体15のはらみを抑える第2はらみ防止用補強材25とが用いられている。なお、第2はらみ防止用補強材25は長さが短いことを除けば、第1はらみ防止用補強材23とほぼ同様の構造なので、以下では、第1はらみ防止用補強材23について説明し、第2はらみ防止用補強材25については説明を省略する。
第1はらみ防止用補強材23は、図6(a)に示すように、長手方向に延びる3本の縦部材23a(合金メッキ鉄線)の両端部を、長手直角方向に延びる2本の横部材23b,23c(合金メッキ鉄線)をそれぞれ溶接することで連結したものであり、その外形が矩形状の枠体に形成されている。この第1はらみ防止用補強材23は、図6(b)に示すように、その端部の横部材23bと、第2側網体17の中央部に位置する、長手直角方向に延びる合金メッキ鉄線17dと、を取り囲むように結合コイル41を取り付けることにより、第2側網体17に対して取り付けられている。換言すると、第1はらみ防止用補強材23は、その外形を構成する枠部材23a,23bのうち、長手方向(第2側網体17の対向方向)両端の横部材(枠部材)23bが、その略全長に亘って、結合コイル41によって第2側網体17に連結されている。このようにして、第1はらみ防止用補強材23の両端部を、対向する第2側網体17の中央部に連結して、対向する第2側網体17の中央部同士を繋ぐことにより、当該第1はらみ防止用補強材23は、対向する第2側網体17が長手方向外側に膨らむのを抑えるように機能する。
そうして、第1はらみ防止用補強材23と同様の手順で、第2はらみ防止用補強材25の横部材25bを第1側網体15の中央部に取り付けると、石詰篭1は、図4に示すように、第1及び第2はらみ防止用補強材23,25によって、長手方向および長手直角方向の両方向が補強されることになる。
ここで、従来のはらみ防止用補強材は、両フックの合金メッキ鉄線を、対向する側網体に引っ掛けるタイプのものが多く、石詰め時に中詰め石37が側網体を押す力が、フックが引っ掛けられた1点に集中荷重として作用するため、側網体の変形を抑えるのが困難であった。これに対し、本実施形態のはらみ防止用補強材23,25は、結合コイル41によって、横部材23b,25bがその略全長に亘って第1及び第2側網体15,17に連結されているので、石詰め時に中詰め石37が第1及び第2側網体15,17を押す力が、分散されて線荷重として作用することから、第1及び第2側網体15,17の変形を抑えることができる。
上記蓋網体(上面金網体)5は、図7に示すように、中詰め石37が詰められる部分を覆う、溶接金網製の蓋網本体部19と、上記空間部11を覆う、溶接金網製の空間対応部21とを有している。
蓋網本体部19は、矩形枠の内部に複数の合金メッキ鉄線19cを格子状に溶接したものである。矩形枠は、第1底枠線13aと略同じ長さの2本の第1蓋枠線19aと、第2底枠線13bよりも短い2本の第2蓋枠線19bとからなり、これら第1及び第2蓋枠線19a,19bには、矩形枠内で格子状に組まれた合金メッキ鉄線19cよりも径の大きい合金メッキ鉄線が用いられている。
一方、空間対応部21は、蓋網本体部19と同様に、複数の合金メッキ鉄線を格子状に溶接したものであるが、当該空間対応部21には後述するように石詰篭1を吊り上げた際の荷重が直接作用することから、全て径の大きい合金メッキ鉄線で構成されている。この空間対応部21は、蓋網本体部19の第1蓋枠線19aと空間対応部21の長手直角方向内側の合金メッキ鉄線21aとを取り囲むように結合コイル43を取り付けることにより、蓋網本体部19に対して第1蓋枠線19a廻りに回動可能に連結される。
そうして、蓋網体5は、図8に示すように、蓋網本体部19の第2蓋枠線19bと、第2側網体17の上側第2枠線17bと、を取り囲むように結合コイル45を取り付けることにより、及び、空間対応部21の長手直角方向外側の合金メッキ鉄線21bと第1側網体15の上側第1枠線15bと、を取り囲むように結合コイル47を取り付けることにより、及び、空間対応部21の長手方向外側の合金メッキ鉄線21cと第2側網体17の上側第2枠線17bと、を取り囲むように結合コイル49を取り付けることにより、篭本体3に取り付けられている。これにより、本実施形態の石詰篭1の内部には、第1側網体15と空間対応部21と仕切網9とによって囲まれる、中詰め石37が詰められる部分と区画された空間部11が形成されることになる。そうして、空間対応部21の長手直角方向外側の合金メッキ鉄線21bと第1側網体15の上側第1枠線15bとを連結する結合コイル47、及び、空間対応部21の長手方向外側の合金メッキ鉄線21cと第2側網体17の上側第2枠線17bとを連結する結合コイル49を逆回転させながら取り外せば、空間対応部21を容易に開閉できるようになっている。換言すると、蓋網体5は、空間部11に対応する部分が開閉可能に構成されている。
上記丸パイプ7は、配管用炭素鋼管であり、その内部に、ミネラルを含む薬材を充填できるようになっている。この丸パイプ7は、図9(a)に示すように、その上部に、ワイヤーロープ53のフック等を係合させるためのアイナット(吊り金具)27が溶接により4つ取り付けられているとともに、その両側部に5箇所づつ、及び、その上部及び下部に6箇所づつ、充填された薬材が徐々に海中に放出されるように径の小さな穴7aが貫通形成されている。また、この丸パイプ7は、充填された薬材が一度に大量に放出するのを防ぐべく、図9(b)に示すように、その両端部が円形の鉄板7bによって閉塞されている。
この丸パイプ7は、篭本体3に対して溶接や結束部材等によって取り付けられるのではなく、通常時はアイナット27を含むその全体が空間部11内に収まるとともに、図10(a)に示すように、吊り上げ時に蓋網体5の網目からアイナット27が上方に突出するように、空間部11に収容されている。なお、図10では、図を見易くするために、ワイヤーロープ53及びシャックル55を簡略化するとともに、結合コイル43を図示省略している。
このように、丸パイプ7を配置することにより、図10(b)に示すように、ワイヤーロープ53に取り付けられたシャックル55をアイナット27に係合させ、丸パイプ7を吊り上げることによって、蓋網体5の網目からアイナット27を上方に突出させて、図10(c)に示すように、吊り角度が生じた状態で石詰篭1を吊り上げると、ワイヤーロープ53に作用する張力Tの鉛直分力Tyを空間対応部21全体すなわち面で受けることができる。また、ワイヤーロープ53に作用する張力Tの水平分力Txによって丸パイプ7は石詰篭1の中央に寄ろうとするが、蓋網体5の網目からアイナット27が上方に突出していることから、アイナット27がその直ぐ内側に位置する、空間対応部21の長手方向に延びる合金メッキ鉄線21dに当接し、これにより、丸パイプ7の移動を抑えることができるとともに、水平分力Txをかかる合金メッキ鉄線21dに伝達させることができる。そうして、この合金メッキ鉄線21dは、複数の長手直角方向に延びる合金メッキ鉄線21c,21eと溶接により強固に連結されていることから、合金メッキ鉄線21dに作用する力は、複数の長手直角方向に延びる合金メッキ鉄線21c,21eに分散されるとともに、これを伝って、長手方向に延びるその他の合金メッキ鉄線21a,21b,21fにも分散される。換言すると、ワイヤーロープ53に作用する張力Tの水平分力Txをも空間対応部21全体すなわち面で受けることができる。
すなわち、本実施形態の石詰篭1では、空間部11に収容された丸パイプ7を介して石詰篭1を吊り上げることにより、吊り角度が生じた状態で石詰篭1を吊り上げた場合にも、鉛直分力Tyおよび水平分力Txを集中させることなく、蓋網体5に効率良く分散させることが可能となっている。これにより、専用の吊り治具を用いたり、石詰篭1の構成部材をランクアップさせたりすることなく、低コストで、吊り作業中に石詰篭1が変形するのを確実に抑えることができる。
また、丸パイプ7を単に石詰篭1に設置するのではなく、石詰篭1内に空間部11を形成し、かかる空間部11に設置する構成には、以下のようなメリットがある。すなわち、ワイヤーロープ53のシャックル55をアイナット27に係合させて石詰篭1を吊り上げると、吊り上げている間は、図11(a)に示すように、蓋網体5の丸パイプ7に対応する部分が盛り上がる。このとき、丸パイプ7を吊り上げることによって丸パイプ7の下方に生じた隙間に中詰め石37が入り込むと、図11(b)に示すように、設置後も蓋網体5の丸パイプ7に対応する部分が盛り上がったまま元に戻らないおそれがあり、最悪の場合には、結合コイル等が変形して空間対応部21を開閉することが困難になるおそれすらある。この点、本実施形態の石詰篭1では、丸パイプ7の下方には仕切網9が存在しているので、丸パイプ7の下方に中詰め石37が入り込むのを抑えることができる。なお、ワイヤーロープ53のシャックル55をアイナット27に係合させて石詰篭1を吊り上げた際に、仕切網9が変形するのを抑えるべく、仕切網9は、蓋網体5とは連結されていない。
−石詰篭の組立手順−
次いで、石詰篭1の組立手順について説明する。
先ず、図12に示すように、篭本体3を展開した状態で、2つの第1側網体15の端部に仕切網9を結合コイル35によってそれぞれ取り付ける。
次いで、図13に示すように、第1及び第2側網体15,17を、底網体13に対して垂直になるように起こし、隣り合う、第1側網体15の縦枠線15aと第2側網体17の縦枠線17aとを結合コイル33によって連結して、直方体箱状の篭本体3を形成する。そうして、中詰め石37を篭本体3に詰めるが、石詰め時に篭本体3がはらむの防止すべく、石詰めに先立ち、単管パイプを組み上げて篭本体3の周囲に単管パイプ補強枠39を設ける。なお、図14〜図17では図を見易くするために、単管パイプ補強枠39を図示省略する。
次いで、図14に示すように、中詰め石37を篭本体3に詰める。このとき、仕切網9は、石詰め作業の支障とならないように第1姿勢をとっている。そうして、篭本体3の半分の高さまで、中詰め石37を篭本体3に詰めると、対向する第2側網体17の中央部同士を繋ぐように、第1はらみ防止用補強材23を結合コイル41によって第2側網体17の中央部に取り付けるとともに、対向する第1側網体15の中央部同士を繋ぐように、第2はらみ防止用補強材25を結合コイル41によって第1側網体15の中央部に取り付ける。
次いで、図15に示すように、仕切網9の下端すなわち仕切網9が第1側網体15に取り付けられた高さまで、中詰め石37を篭本体3に詰める。そうして、仕切網9が第1側網体15に取り付けられた高さまで、中詰め石37を篭本体3に詰めると、図16に示すように、仕切網9を篭本体3の内側に回動させて、仕切網9を第2姿勢とするとともに、仕切網9の長手方向両端に位置するL字状の合金メッキ鉄線9aを、結合コイル51によって第2側網体17に取り付ける(図5(b)参照)。
次いで、図17に示すように、薬材が充填された丸パイプ7を、第1側網体15と仕切網9とによって区画された空間部11に設置する。丸パイプ7の設置が完了すると、第1及び第2側網体15,17の天端まで中詰め石37を詰める。
次いで、図18に示すように、石詰めが完了した篭本体3に蓋網体5を被せ、蓋網本体部19の第2蓋枠線19bと第2側網体17の上側第2枠線17bとを結合コイル45によって連結し、空間対応部21の長手直角方向外側の合金メッキ鉄線21bと第1側網体15の上側第1枠線15bとを結合コイル47によって連結し、及び、空間対応部21の長手方向外側の合金メッキ鉄線と第2側網体17の上側第2枠線17bとを結合コイル49によって連結する。その後、単管パイプ補強枠39を撤去する。
以上のようにして組み立てられた石詰篭1は、図19に示すように、丸パイプ7に設けられたアイナット27にシャックル55等の吊り具を用いて係合されたワイヤーロープ53を介してクレーンで吊り上げられ、海底に設置される。そうして、薬材を出し切った丸パイプ7を、薬材が充填された新たな丸パイプ7に交換するときは、図20に示すように、結合コイル47,49を組立時とは逆回転させて取り外し、空間部11を開放させて交換を行う。
−効果−
本実施形態によれば、丸パイプ7が石詰篭1内に設けられた空間部11に収容されていることから、ミネラルを含む薬材をこの丸パイプ7に充填して、石詰篭1を海底に設置すれば、海藻類の生育に必要なミネラルを供給することができる。しかも、蓋網体5は、空間対応部21が開閉可能に構成されていることから、定期的に丸パイプ7を入れ換えることができる。これにより、海藻類の生育に必要なミネラルを永続的に供給することが可能となることから、低コストで、磯焼け地域の生態系向上を図ることができる。
また、クレーン等を用いて石詰篭1を吊り上げて設置箇所へ移動させる場合、ワイヤーロープに吊り角度が生じていても、ワイヤーロープ53の張力の鉛直分力Tyを、面で受けることができる。また、ワイヤーロープ53の張力Tの水平分力Txにより、両丸パイプ7が石詰篭1の中央に引っ張られるが、丸パイプ7は吊り上げ時に蓋網体5の網目からアイナット27が上方に突出するように空間部11に収容されていることから、アイナット27を金網に当接させて丸パイプ7の移動を抑えることができるとともに、かかる水平分力Txをも面で受けることができる。このように、鉛直分力Tyおよび水平分力Txを面で受けて、蓋網体5を構成する金網に効率良く分散させることができることから、専用の吊り治具を用いたり、石詰篭1の構成部材をランクアップさせたりすることなく、低コストで、吊り作業中に石詰篭1が変形するのを抑えることができる。
さらに、丸パイプ7を単に石詰篭1内に設置するのではなく、仕切網9によって中詰め石37が詰められる部分と区画された空間部11に、丸パイプ7を設置することから、吊り作業中に中詰め石37が丸パイプ7の下側に潜り込むことに起因して、蓋網体5の丸パイプ7に対応する部位が盛り上がったように変形するのを抑えることができる。
また、従来のように、両フックの棒部材やワイヤー等を用いて、対向する側網体15,17の中央部同士を「点」で繋ぐのとは異なり、枠部材をその略全長に亘って側網体15,17に連結して、対向する側網体15,17の中央部同士を「線」で繋ぐことから、中詰め石37を積める際に、第1及び第2側網体15,17がはらむのを確実に抑制することができる。
さらに、仕切網9を蓋網体5と連結しないので、吊り作業中の蓋網体5の上方への変形に伴ってかかる仕切網9が上方に持ち上がるのを抑えることができる。したがって、中詰め石37が仕切網9の下側に潜り込むことに起因して、蓋網体5の丸パイプ7に対応する部位が盛り上がったように変形するのを抑えることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、パイプ部材として丸パイプ7を用いたが、薬材を充填できる構造であれば、これに限らず、例えば角パイプを用いてもよい。
また、上記実施形態では、蓋網体5及び第1及び第2側網体15,17を溶接金網製とし、底網体13を菱形金網製としたが、これに限らず、底網体13も溶接金網製としてもよい。
さらに、上記実施形態では、吊り上げ時に蓋網体5の網目からアイナット27が上方に突出するように、丸パイプ7を空間部11に収容したが、丸パイプ7は、「少なくとも吊り上げ時に」蓋網体5の網目からアイナット27が上方に突出するように空間部11に収容されていればよいので、通常時(吊り上げていないとき)にアイナット27の全部または一部が蓋網体5の網目から上方に突出した状態で、丸パイプ7を空間部11に収容してもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、海岸の水質改善に用いられる、各面が金網体からなる石詰篭等について有用である。
1 石詰篭
5 蓋網体(上面金網体)
7 丸パイプ(パイプ部材)
9 仕切網(仕切体)
11 空間部
13 底網体(下面金網体)
15 第1側網体(側面金網体)
17 第2側網体(側面金網体)
19 蓋網本体部(本体部)
21 空間対応部
23 第1はらみ防止用補強材(枠体)
25 第2はらみ防止用補強材(枠体)
27 アイナット(吊り金具)
23b 横部材(枠部材)
25b 横部材(枠部材)
35 結合コイル
41 結合コイル
43 結合コイル

Claims (4)

  1. 各面が金網体からなる直方体箱状の石詰篭であって、
    吊り金具が設けられたパイプ部材と、
    一対の側面金網体の各々から、内側に水平に延びた後上方に延びる仕切体と、を備え、
    上記一対の側面金網体の上端部には、当該側面金網体と上面金網体と上記仕切体とによって囲まれる、中詰め石が詰められる部分と区画された空間部がそれぞれ形成され、
    上記空間部には、少なくとも吊り上げ時に上記上面金網体の網目から吊り金具が上方に突出するように、上記パイプ部材が収容されており、
    上記上面金網体は、上記空間部に対応する部分が開閉可能に構成されていることを特徴とする石詰篭。
  2. 請求項1記載の石詰篭において、
    上記上面金網体は、中詰め石が詰められる部分を覆う、溶接金網製の本体部と、上記空間部を覆う、溶接金網製の空間対応部とを有し、
    上記空間対応部は、結合コイルによって上記本体部に対し、回動可能に連結されていることを特徴とする石詰篭。
  3. 請求項1又は2記載の石詰篭において、
    対向する側面金網体の中央部同士を繋ぐ、外形が矩形状の枠体をさらに備え、
    上記枠体は、その外形を構成する枠部材のうち、上記側面金網体の対向方向両端の枠部材が、その略全長に亘って、結合コイルによって上記側面金網体に連結されていることを特徴とする石詰篭。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の石詰篭において、
    上記仕切体は、溶接金網製であり、結合コイルによって上記側面金網体に連結されている一方、上記上面金網体とは連結されていないことを特徴とする石詰篭。
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