JP5848240B2 - 結晶性硫酸化セルロースii及びセルロースの硫酸加水分解からのその製造 - Google Patents

結晶性硫酸化セルロースii及びセルロースの硫酸加水分解からのその製造 Download PDF

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Description

本発明は、結晶性硫酸化セルロースII、及び特にセルロースの硫酸加水分解からのその製造に関する。本発明はまた、結晶性硫酸化セルロースI及び硫酸化セルロースII物質の同時製造に関する。
セルロースは地球上で最も豊富な生体高分子である。セルロースはより高等な植物の細胞壁の主成分であり、また、一部の藻、菌、細菌及び無脊髄海洋動物の群、尾索動物によって形成される[Frenchらによる参考文献を参照]。天然セルロース又は木質繊維素物質の細断からのセルロースは繊維質であり、1,4−連結β−D−グルコースの結晶及び非晶質の領域からなる。セルロースの結晶構造(多形)は、セルロースの起源及びその単離の方法に依存して変動する。様々な多形が存在するため、天然セルロースはその結晶格子に関してセルロースIと命名された。様々な化学的及び熱的な処理で、セルロースIの格子を変化させ他の結晶性多形を生じさせることができる。工業用途の点で、セルロースII多形は最も重要なものである。これは、マーセル化処理において、又は溶解セルロースからの再生からなどの、固体状態の変換によって得ることができる。セルロースIIの格子が熱力学的により安定であるので、これを変換してセルロースIへ戻すことはできない。セルロース多形を特徴づける1つの一般的な方法はX線回折調査による。結晶セルロース物質のX線回折図中の主要なピークは、101、10i及び002の面(2θ値の増加とともに)からの反射と関連し、これらは、セルロースIの場合、6.01、5.35及び3.94Å、また、セルロースIIの場合、7.19、4.42及び4.06Åの間隔に対応する。[Atalla及びNagelによる参考文献a)を参照]。木材パルプに由来する天然セルロース(セルロースI)は、通常、低い分解能の101及び10iピーク(002ピークより低い2θ値を有するピーク)を示す。セルロースIがマーセル化によってセルロースIIに変換されると、101の間隔の増加及び10iの間隔の減少が生じ、これにより、マーセル加工された物質(セルロースII)については、101ピークがより低い2θ値、及び10iピークがより高い2θ値をもたらす。
硫酸HSOを用いて水性媒体中で注意深く制御した条件でセルロースを加水分解すると、ポリマーナノ複合材において優れた強化能力を有するセルロースウィスカー又はナノ結晶が得られる[Favierら及びSamirらによる参考文献参照]。64%HSOを用いて45℃で20分〜4時間、65℃15分間又は70℃10分間セルロースを加水分解すると、セルロース微結晶上に負に帯電した硫酸基が導入され、十分に高い濃度では配列したキラルネマチック液晶相を形成する微結晶懸濁液が得られる[Revolら及びDongらによる参考文献参照]。しかし、安定なコロイド懸濁液を形成することができるセルロース微結晶の収率は、わずか34.4〜48.1%である。
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中で三酸化硫黄(SO)を用いてセルロースを処理することによって、セルロースに硫酸基も導入することができる[Schweigerによる参考文献を参照]。硫酸化剤として三酸化硫黄SO又はルイス塩基SO錯体を使用する、硫酸化セルロース物質を製造するための様々な方法が特許文献に記載されている(米国特許第4,064,342号、同4,141,746号及び同4,389,523号明細書を参照)。これらの方法はすべて、アミン及び/又は有機分散剤又は溶媒などの有機試薬の使用も伴う。
West及びWestlandは、超吸収性のセルロースを包含する高吸水性樹脂を製造する様々な方法を記載している(米国特許出願公開第20030045707(A1)号明細書を参照)。前記超吸収性セルロースを製造する1つの方法は、硫酸を用いてセルロース物質を硫酸化し、水性媒体に硫酸化セルロースを溶解し、非水性物質(溶媒)を水性媒体に添加することにより、硫酸化セルロースを沈澱させることを含む。前記超吸収性セルロースを製造する別の方法は、硫酸を用いてセルロース物質を硫酸化し、水性媒体に硫酸化セルロースを溶解し、水を飛ばして乾燥することにより水性媒体から硫酸化セルロースを再生することを含む。
セルロースの硫酸加水分解後にセルロースウィスカー、ナノ結晶又は微結晶に導入された硫酸基の含有率は、硫黄元素の分析によって又は物質の電気伝導度滴定によって、通常、評価される。Whatman No.1濾紙粉末の64%HSO加水分解から得られた微結晶で0.50〜0.75%の硫黄(S)含有率が得られ、一方、80℃で10分間64.8%HSOを使用するドイツトウヒ(Norway spruce)微結晶性セルロース(MCC)の加水分解から、収率23%で得られたナノ結晶では、1.26%のS含有率に対応する最大393mmol/kgの硫酸基含有率が報告されている[Bondesonらによる参考文献を参照]。
漂白軟材クラフトパルプ又はバクテリアセルロースを65%HSOで40又は70℃で加水分解すると、セルロースI多形を有するセルロース微結晶又はナノ結晶が得られることが示された[Arakiら並びにGrunert及びWinterによる参考文献を参照]。
セルロースIからのセルロースIIの商業生産は、ビスコース法又は銅アンモニアレーヨン法によって達成される[Sasakiらによる参考文献を参照]。セルロースIからのセルロースIIの実験室的調製は、セルロースIから非晶性セルロースへの変換によって、振動ボールミル中で粉砕することによって、次いでHOでの加熱による非晶性セルロースの再結晶によって達成された[Hermans及びWeidingerによる参考文献を参照]。Atalla及びNagelは、85%リン酸HPOにセルロース粉末を溶解することによって、次いで溶解したセルロース溶液を室温でHO中へゆっくりと添加することによってセルロースIIを調製した[Atalla及びNagelによる参考文献a]を参照]。Atalla及びNagelは、また、23%NaOHを用いてMCCをマーセル加工することにより、次いでマーセル加工した混合物をHOでゆっくりと希釈し、80℃などのより高い温度で混合物を洗浄することによってより高い結晶度を有するセルロースIIを調製した[Atalla及びNagelによる参考文献b]を参照]。Gertは、68%硝酸HNO中でセルロース又はMCCを膨潤させ、次いで膨潤セルロースから酸を押し出すことによって再生し、HOで希釈して約12%HNO濃度にし、加熱、濾過及び洗浄によってセルロースIIを調製したと報告した[Gertによる参考文献を参照]。より新しくは、Sasakiらは、亜臨界又は超臨界HO中320〜400℃(25〜33MPa)でMCCを可溶化し、次いで20℃でHOへ傾瀉することによって沈澱させてセルロースIIを調製したと記載している[Sasakiらによる参考文献を参照]。
しかしながら、本発明以前には、可溶性硫酸化セルロースは再結晶されておらず、又は可溶性の硫酸化セルロース溶液を単純に水に添加することによって回収されていない。さらに、硫酸化セルロースIIは単離されていない。さらに、セルロース物質はセルロースのHSO加水分解の廃液から回収されていない。
本発明は、比較的低い重合度(DP)を有する結晶性硫酸化セルロースIIを提供することを目的とする。
本発明はまた、結晶性硫酸化セルロースIIを製造する方法を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、結晶性硫酸化セルロース物質を、特にセルロースの硫酸加水分解から結晶性硫酸化セルロースIを、及び同時に結晶性硫酸化セルロースIIを、とりわけセルロースの硫酸加水分解の廃液から製造する方法を提供することを目的とする。
さらにまた、本発明は、比較的低い重合度(DP)を有する結晶性硫酸化セルロースIIを製造する方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によると、比較的低い重合度(DP)を有する結晶性硫酸化セルロースIIが提供される。
本発明の別の態様によると、セルロースの硫酸加水分解からの廃液を水性希釈剤で希釈する工程、希釈した廃液を酸不溶性結晶性硫酸化セルロースI物質から分離する工程、及び分離し希釈した廃液から結晶性硫酸化セルロースIIを生成する工程を含む、結晶性硫酸化セルロースIIを製造する方法が提供される。
本発明のさらに別の態様によると、セルロースの硫酸加水分解から酸不溶性硫酸化セルロースI物質及び廃液を形成する工程、前記廃液を水性希釈剤で希釈する工程、希釈した廃液を前記酸不溶性硫酸化セルロース物質から分離する工程、分離し希釈した廃液から結晶性硫酸化セルロースIIを生成する工程、及び分離した酸不溶性硫酸化セルロース物質から結晶性硫酸化セルロースIを生成する工程を含む、結晶性硫酸化セルロース物質を製造する方法が提供される。
本発明のさらに別の態様によると、濃硫酸にセルロースを溶解し硫酸化セルロース物質を含む溶解したセルロース物質の溶液を形成する工程、水性希釈剤で前記溶液を希釈することによって前記溶液から結晶性硫酸化セルロースIIを生成する工程を含む、比較的低い重合度(DP)を有する結晶性硫酸化セルロースIIを製造する方法が提供される。
ここで、比較的低い重合度(DP)を有する結晶性硫酸化セルロースIIは完全漂白クラフトパルプ繊維などのセルロースのHSO加水分解の廃液から単離することができることが発見された。単離方法は以下を含む:1)例えば、64%HSO加水分解媒体から0〜40%HSOで10〜50%の残留HSO濃度に希釈することによって、続いて沈降(又は遠心分離機にかけて)及び傾瀉によって加水分解した酸不溶性セルロースI物質から廃液を分離する工程;2)希釈した廃液を水に添加する又は30〜80℃で≦48時間希釈した廃液を加熱する工程;及び3)濾過及び洗浄、又は洗浄及び冷凍乾燥のいずれかによって比較的低いDPを有する沈澱した硫酸化セルロースII物質を回収する工程。本方法は、結晶性硫酸化セルロースI及び比較的低いDPを有する結晶性硫酸化セルロースII物質の両方を、同時に製造するために使用することができる。
また、比較的低いDPを有する結晶性硫酸化セルロースIIは、所与の温度(20〜80℃)で既知時間にわたって既知体積の脱イオン化(DI)HOに添加して、硫酸に溶解したセルロース溶液から単離することができることが発見された。
本発明の比較的低いDPを有する結晶性硫酸化セルロースII物質は、抗ヒト免疫不全ウイルス(抗HIV)剤などの可能な抗ウイルス剤、又は薬物錠剤若しくはカプセル剤の製造用の多機能賦形剤(結合剤、充填剤及び崩壊剤)として使用することができる。これらは、糖尿病などの各種疾患の治療で生物学的対象/生きている細胞のマイクロカプセル化用に使用することができる。またこれらは、膜及び繊維の製造のための、又はポリマーナノ複合材若しくは新規の紙製品の製造のための増強/補強成分として使用することもできる。
本発明による結晶性硫酸化セルロースI及び結晶性硫酸化セルロースII物質の単離のフローダイヤグラムである。 セルロースI回折パターンを示す酸不溶性物質(−−)、及びセルロースII回折パターンを示す廃液からの再結晶した物質(−)のX線回折図である。 セルロースI回折パターンを示す酸不溶性物質(−−)、及びセルロースII回折パターンを示す廃液から再結晶した物質(−)のX線回折図である。 72%HSOで加水分解した後、透明な溶解したセルロース溶液から再結晶した物質の、セルロースII回折パターンを示すX線回折図である。
セルロースウィスカー、微結晶又はナノ結晶を形成するセルロースのHSO加水分解は、45〜65℃の温度でセルロースを濃(約64%)HSOと混合することにより通常行われる。この濃度で微結晶を製造するために必要な最小加水分解時間は、45℃で20分及び65℃で15分(すなわち0.25時間)である[Dongらによる参考文献を参照]。加水分解は、セルロースの構造上より脆弱な非晶質領域を分解し可溶化することによって酸不溶性の硫酸化セルロースウィスカー、微結晶又はナノ結晶を生成する。そのようなHSO加水分解からの廃液は、残留HSO及び可溶性セルロース分解生成物、並びに加水分解の他の副生成物からなる。収率が通常50%未満の酸不溶性硫酸化セルロース物質は、沈降(又は遠心分離)、傾瀉、繰り返し洗浄によって、又は濾過及び洗浄によって廃液から分離する。この種の加水分解の廃液からセルロースIIを回収するための方法は、文献で報告されていない。
本発明によると、セルロースの濃(56〜68%)HSO加水分解からの廃液を、水性希釈剤、より好ましくは0〜40%HSO溶液、で希釈する工程、酸不溶性硫酸化セルロース物質から希釈した廃液を分離する工程、及び希釈した廃液を水に添加する(又は水で廃液を希釈する)又は30〜80℃で≦48時間これらを加熱する工程により、比較的低いDP(通常、DP≦約60)を有する硫酸化セルロースII物質の生成、より具体的には廃液からの再結晶及び単離を可能にする。分離した酸不溶性硫酸化セルロース物質は、もし必要ならば、余分のHSOの添加なしで又は最大64〜68%HSOの酸濃度になるようにHSOを添加して、さらに加水分解することができ、硫酸化セルロースウィスカー、微結晶、ナノ結晶又は安定コロイド懸濁液などの相異なる形態の高結晶性硫酸化セルロースI物質が得られる。したがって、本発明は、セルロースのHSO加水分解から結晶性硫酸化セルロースI及び硫酸化セルロースII物質の同時製造のための方法を提供する。前記水性希釈剤の体積は、通常、前記廃液の体積の0.2〜5.0倍、より好ましくは前記廃液の体積の0.5〜3.0倍である。前記希釈した廃液に添加する水の体積は、通常、前記希釈する廃液の体積の0.5〜3.0倍である。
本発明によると、比較的低いDPを有する結晶性硫酸化セルロースII物質はまた、濃硫酸(>64%)中で既知温度で既知時間セルロースを溶解することによって、続いて、溶解したセルロース溶液を水で希釈することによって、又は所与の温度(20〜80℃)で既知時間にわたって溶解したセルロース溶液を水に添加することによって製造することができる。
本発明に従って単離した前記セルロースI及び前記セルロースII物質の収率、硫酸基含有率、DP、及び形態的及び他の化学的性質は、使用する出発セルロース物質、セルロースの加水分解の条件(例えば時間、温度、HSO濃度)、HSO濃度及び廃液の希釈に使用する体積、及び希釈した廃液の処理の条件に依存する。セルロースI及びセルロースII物質の同時製造のために、加水分解は、好ましくは、56〜68%HSOで40〜65℃で5〜30分間実施する。希釈は、好ましくは0〜40%HSOを使用して実施する。希釈した廃液中での可溶性セルロース物質の再結晶は、好ましくは、20〜80℃で廃液を水にゆっくり添加することにより、又は30〜80℃で≦48時間それを加熱することにより実施する。図1は、本発明による結晶性硫酸化セルロースI及び結晶性硫酸化セルロースII物質の単離に含まれるステップのフローダイヤグラムを示す。
本発明のセルロースは、完全漂白クラフトパルプ又は亜硫酸パルプなどの木質繊維素物質の細断及び漂白からのセルロースを含むが、これらに限定されない。それはまた、例えばバクテリアセルロース、尾索動物セルロース又は微結晶性セルロースであってもよい。
本発明の結晶性硫酸化セルロースI物質は、硫酸化セルロースウィスカー、微結晶及びナノ結晶、ナノ結晶性セルロース(NCC)及び安定コロイドセルロース懸濁液を含むが、これらに限定されない。
本発明の結晶性硫酸化セルロースII物質は、通常、より高濃度の硫酸溶液に可溶であるが、水又はより低濃度の硫酸溶液には溶けない。
本発明の水性希釈剤は、0〜40%水性硫酸(HSO)を含むが、これに限定されない。
本発明は以下の実施例によって例証されるが、これらに限定されない。
基本手順A:
セルロースの硫酸加水分解からの結晶性硫酸化セルロースI及び希釈した廃液の単離
完全漂白クラフトパルプなどの既知量のセルロースをWiley粉砕機(Thomas−Wiley Lab mill、Model 4、Thomas Scientific、USA)で粉砕し、0.5mmのふるいに通す。既知濃度(56〜68%)、既知体積のHSOを所望の温度(40〜65℃)に加熱し、インペラーで200rpmで撹拌しながら粉砕したセルロースに添加する。混合物をインペラーで500〜600rpmで撹拌しながら、所望の温度(40〜65℃)で既知時間(5〜30分)加熱する。加熱の最後に、インペラーで500〜600rpmで撹拌しながら、既知体積の脱イオン化(DI)HO又はHSO(濃度≦40%)を添加する。この懸濁液を遠心分離機にかける、又は既知時間にわたって静置する。既知体積の透明な最上層を廃液として傾瀉する。
残りの高粘度懸濁液のすべて又は既知部分を、既知量の冷(10℃)DIHOで希釈し、4〜25%(残留HSO濃度は加水分解中のHSOの消費に基づかずに算定する)の残留HSO濃度が得られる、又は、既知量の0〜72%硫酸を添加して若しくは添加しないで所望の温度(40〜65℃)で既知時間さらに加水分解し、次に、既知量の冷(10℃)DIHOで希釈し、4〜25%の残留HSO濃度が得られる。懸濁液を遠心分離機にかけ、又は終夜静置し、次いで遠心分離機にかけ、又は既知時間にわたって静置する。透明な最上層のほとんどを傾瀉して取り出す。残りの高粘度の懸濁液は、傾瀉しておいたものと同量のDIHOを添加することにより2度洗浄し、続いて混合し、遠心分離機にかけて(又は静置して)、最上層を傾瀉する。最終傾瀉後に、白色の高粘度懸濁液を透析膜管(又は透析モジュール)の内部に装入し、ゆっくり流れる水道水又はDIHOに対し3日間透析する。透析の後、既知量の少量の試料を引き抜きオーブン乾燥重量を測定することにより、また、高粘度懸濁液のすべて又は一部のみを使用するかどうかを考慮に入れることにより、収率(不溶性硫酸化セルロースI全体の収率)を求める。凍結乾燥した試料及びオーブン乾燥試料を調製する。凍結乾燥した試料の硫黄(S)含有率は文献の手順に従って燃焼後、滴定によって決定する[Soep及びDemoenによる参考文献を参照]。オーブン乾燥試料のX線回折図は、CoKα線を使用して、X線回折計(Siemens、Bruker AXS D5000)で得られる。凍結乾燥した試料、又は必要な場合、出発セルロースの重合度(DP)は、測定したcm/gでの固有粘度[η]からSCAN−CM15:99試験法に従って、式DP0.905=0.75[η]により求める。この式は式[η]=1.33x10−40.905に由来する。ここで、Mは分子量であり、[η]は100mL/gでの固有粘度である[Immergutらによる参考文献を参照]。
基本手順B:水への添加による希釈した廃液からの結晶性硫酸化セルロースIIの単離
既知量の廃液を、ガラス棒で手混合しながら既知量の水又はDIHOへ注ぎ、別段の定めがない限り19.2%(加水分解中のHSOの消費に基づかずに算定した)の残留HSO濃度を得る。HOへ廃液を添加すると、白色沈殿物が形成される。白色沈殿物及び溶液の混合物を遠心分離機にかけ(又は静置し)、続いて、既知体積の透明な最上層を傾瀉する。既知体積のDIHO(通常傾瀉した最上層の体積と同じ)を添加し、続いて混合し、遠心分離機にかけて(又は静置して)、最上層を傾瀉する。同じ洗浄手順をもう1度繰り返す。最終傾瀉後に、白色の高粘度懸濁液を透析膜管(又は透析モジュール)の内部に装入し、ゆっくり流れる水道水又はDIHOに対し3日間透析する。透析の後、懸濁液を凍結乾燥し、再結晶した硫酸化セルロースIIを得る。物質の収率は、加水分解、希釈及び遠心分離後に傾瀉した廃液の体積に基づいて算定する。凍結乾燥した試料の硫黄(S)含有率は文献の手順に従って燃焼後、滴定によって求める[Soep及びDemoenによる参考文献を参照]。オーブン乾燥試料を調製する。オーブン乾燥試料のX線回折図は、CoKα線を使用して、X線回折計(Siemens、Bruker AXS D5000)で得られる。凍結乾燥した試料のDPは、必要な場合、一般手順Aに記載したものと同一の方法を使用して求める。
一般手順C:加熱による希釈した廃液からの結晶性硫酸化セルロースIIの単離
既知量の希釈した廃液を濾過し、次いで、別段の定めがない限り、45℃で46時間加熱する。加熱すると、白色沈殿物が形成される。既知量の透明な最上層(通常、合計体積の半分)を傾瀉して取り出す。白色沈殿物を含む残りの残渣を透析膜管へ移送し、水道水又はDIHOに対し3日間透析する。透析中に、透明な最上層を残して、白色沈殿物は膜の底に沈降する。既知量の透明な最上層(通常体積の合計の3/4)を傾瀉して取り出し、同量のDIHOと置き換える。この置換洗浄をさらに2回繰り返す。最終傾瀉後に、残りの懸濁液を凍結乾燥し、再結晶した硫酸化セルロースIIを得る。物質の収率は、加水分解、希釈及び遠心分離後に傾瀉した廃液の体積に基づいて算定する。凍結乾燥した材料の硫黄(S)含有率は文献の手順に従って燃焼後、滴定によって求める[Soep及びDemoenによる参考文献を参照]。オーブン乾燥試料を調製する。オーブン乾燥試料のX線回折図は、CoKα線を使用して、X線回折計(Siemens、Bruker AXS D5000)で得られる。凍結乾燥した試料のDPは、必要な場合、一般手順Aに記載したものと同一の方法を使用して求める。
一般手順D:硫酸に溶解したセルロースの溶液からの結晶性硫酸化セルロースIIの単離
完全漂白クラフトパルプなどの既知量のセルロースをWiley粉砕機(Thomas−Wiley Lab mill、Model 4、Thomas Scientific、USA)で粉砕し、0.5mmのふるいに通す。既知濃度(>64%)、既知体積のHSOを、インペラーで200rpmで撹拌しながら粉砕したセルロースに室温(約23℃)で添加する。この混合物を、インペラーで500〜600rpmで既知時間(5〜30分)、撹拌し、透明で溶解したセルロース溶液を得る。既知体積の脱イオン化(DI)HOをインペラーで500〜600rpmで撹拌しながらセルロース溶液に添加し、又は、所与の温度(20〜80℃)で既知時間にわたってセルロース溶液を既知体積のDIHOに添加し、白色沈殿物を形成する。白色沈殿物及び溶液の混合物を遠心分離機にかける、又は静置する。ほとんどの透明な最上層(通常体積の合計の80〜90%)は、傾瀉して取り出す。残りの白色の高粘度懸濁液を、既知量のDIHOで希釈し、混合し遠心分離機にかけ(又は静置し)、続いて、希釈に使用したDIHOの体積と同じ又はほとんど同じ体積の透明な最上層を傾瀉する。同じ希釈、混合、遠心分離(又は静置)及び傾瀉を、2度繰り返す。最終傾瀉後に、白色の高粘度懸濁液を透析膜管(又は透析モジュール)の内部に装入し、ゆっくり流れる水道水又はDIHOに対し3日間透析する。透析の後、白色沈殿物/再結晶した物質の収率は、既知量の少量の試料を引き抜きオーブン乾燥重量を測定することにより求める。凍結乾燥試料及びオーブン乾燥試料を調製する。凍結乾燥した試料の硫黄(S)含有率は、文献の手順に従って燃焼後、滴定によって求める[Soep及びDemoenによる参考文献を参照]。オーブン乾燥試料のX線回折図は、CoKα線を使用して、X線回折計(Siemens、Bruker AXS D5000)で得られる。凍結乾燥した試料のDPは、必要な場合、一般手順Aに記載したものと同一の方法を使用して求める。
(例1)
上に開示した一般手順Aに従って、29.2g(オーブン乾燥基準)の完全漂白市販軟材クラフトパルプ(DP=972±43)を粉砕し、64%HSO265mLで45℃で10分間加水分解し、40%HSO545mLで希釈し(濃度48%の残留HSOが得られる)、遠心分離し、傾瀉した後、透明な廃液425mL及び高粘度懸濁液350mLが得られる。
高粘度懸濁液175mLを冷脱イオンHO1300mLで希釈し、濃度5.7%の残留HSOが得られ、次いで、上に開示した一般手順Aに従って処理し、酸不溶性物質7.04gが得られる。酸不溶性物質の収率は、単離した350mLの高粘度懸濁液に基づいて48.2%と求められる。酸不溶性物質のS含有率は0.95%と求められる。酸不溶性物質のDPは68±6と求められる。
上に開示した一般手順Bに従って、廃液の一部(400mL)を600mLDIHOへ注ぎ、白色の沈殿物を得る。上に開示した一般手順Bに従って、白色沈殿物及び溶液の混合物を、傾瀉する透明な最上層の体積、及び使用するDIHOの体積を600mLとして処理し、4.36gの再結晶した物質を得る。再結晶した物質の収率は425mlの傾瀉した廃液に基づいて15.9%と算定される。物質のS含有率は1.09%と求められる。再結晶した物質のDPは20±2と求められる。
図2は、酸不溶性物質(−−)及び廃液から再結晶した物質のX線回折図を示す。酸不溶性物質のX線回折図は、セルロースIの特徴である17.8、19.1及び26.4°の2θ(2シータ)ピークを有する回折パターンを示す。再結晶した物質のX線回折図は、セルロースIIの特徴である14.4、23.4及び25.7°の2θ(2シータ)ピークを有する回折パターンを示す。
(例2)
上に開示した一般手順Aに従って、29.1g(オーブン乾燥基準)の完全漂白市販軟材クラフトパルプを粉砕し、64%HSO265mLで45℃で25分間加水分解し、DIHO635mLで希釈(18.8%の残留HSO濃度が得られる)し、遠心分離し、傾瀉した後、透明な廃液400mL及び高粘度懸濁液500mLが得られる。
高粘度懸濁液を冷DIHO500のmLで希釈し、次いで、上に開示した一般手順Aに従って処理/洗浄し、酸不溶性物質が得られる。物質の収率は32.9%と求められる。酸不溶性物質のS含有率は0.86%と求められる。
廃液(400mL)を濾過し、次いで、上に開示した一般手順Cに従って45℃で46時間加熱する。加熱の最後に、透明な最上層200mLを傾瀉し取り出す。上に開示した一般手順Cに従って、白色沈殿物を含む残りの残渣を透析膜へ移送し、透析し、傾瀉した透明な最上層の体積及び添加したDIHOの体積が150mLとなるように洗浄する。最終傾瀉後に、残りの懸濁液50mlを凍結乾燥し、70mgの再結晶した物質が得られる。再結晶した物質の収率は、傾瀉した廃液400mLに基づいて0.24%であると算定される。物質のS含有率は0.70%と求められる。
図3は、酸不溶性物質(−−)及び廃液からの再結晶した物質(−)のX線回折図を示す。酸不溶性物質のX線回折図はセルロースIの特徴である回折パターンを有し、一方、再結晶した物質のX線回折図はセルロースIIの特徴である回折パターンを有する。
(例3)
上に開示した一般手順Dに従って、24.5g(オーブン乾燥基準)の完全漂白市販軟材クラフトパルプ(DP=972±43)を粉砕し、72%HSO250mLで室温(約23℃)で25分間加水分解し、透明で溶解しセルロース溶液が得られる。上に開示した一般手順Dに従って、セルロース溶液を冷(10℃)DIHO3Lで希釈し白色沈殿物を生成する。白色沈殿物及び溶液の混合物を遠心分離機にかける。上に開示した一般手順Dに従って、透明な最上層2.75Lを傾瀉して取り出し、白色の高粘度懸濁液およそ500mLが得られる。白色の懸濁液をDIHO400mLで希釈し、混合し、遠心分離し、続いて透明な最上層400mLを傾瀉する。同一の希釈、混合、遠心分離、傾瀉を2度繰り返し、上に開示した一般手順Dに従って、最終傾瀉後の白色の高粘度懸濁液(500mL)を透析する。白色沈殿物/再結晶した物質の収率は73.6%と求められる。物質のS含有率は1.18%と求められる。再結晶した物質のDPは43±3と求められる。図4は再結晶した物質のX線回折図であり、セルロースIIの特徴である回折パターンを示す。
(参考文献)

Claims (7)

  1. セルロースを56〜68%の硫酸中で処理し、40〜65℃、5〜30分間で硫酸加水分解を行って酸不溶性硫酸化セルロース物質及び硫酸化セルロース物質を含む溶解セルロース物質の溶液を形成する工程、並びに
    該溶液を水及び最大40%までの水性硫酸からなる群から選択される水性希釈剤で希釈し、酸不溶性硫酸化セルロース物質から該希釈した溶液を分離し、該希釈した溶液から結晶性硫酸可溶性硫酸化セルロースIIを生成する工程
    を含む、≦60の重合度(DP)を有する結晶性硫酸可溶性硫酸化セルロースIIを製造する方法。
  2. 前記セルロースが、完全漂白クラフトパルプ、亜硫酸パルプ、バクテリアセルロース、尾索動物セルロース又は微結晶性セルロースである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記生成工程が、分離し希釈した溶液を水と混合する工程を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記生成工程が、分離し希釈した溶液を30から80℃で最大48時間加熱する工程を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  5. さらに、分離した酸不溶性硫酸化セルロース物質から、結晶性硫酸化セルロースIを生成する工程を含む、請求項1又は2に記載の方法。
  6. 前記結晶性硫酸化セルロースIの生成工程が、分離した酸不溶性硫酸化セルロース物質を単離して、前記結晶性硫酸化セルロースIを製造する工程を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記結晶性硫酸化セルロースIの生成工程が、分離した酸不溶性硫酸化セルロース物質を、最大68%の硫酸濃度でさらに加水分解し、次いで酸不溶性硫酸化セルロース物質を単離して、前記結晶性硫酸化セルロースIを製造する工程を含む、請求項5に記載の方法。
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