JP5847639B2 - ゴムクローラ - Google Patents

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Description

本発明は、ゴムクローラに関するものである。
近年、農業用機械をはじめ、建設機械や土木作業用機械の走行部に無端状のゴムクローラが使用されている。
特許文献1には、内周面に機体側の駆動輪と係合して駆動力が入力されるゴム突起をクローラ周方向に一定間隔で形成したゴムクローラが開示されている。このゴムクローラでは、互いに隣り合うゴム突起とゴム突起間に対応する部位の内周面を形成するゴム(以下、単に、内周面ゴムと記載する。)を一体形成している。
特開2006-160069号公報
ところで、特許文献1のゴムクローラが地面上の石や突起物などを踏んだ場合、ゴム厚みの薄い(剛性の低い)ゴム突起間に対応する部位がクローラ内側に凹むように曲げられて逆曲げ状態となる。このとき、ゴムクローラのゴム突起間に対応する部位に曲げ応力が作用する。
ここで、特許文献1のゴムクローラでは、駆動輪からの駆動力の入力を考慮してゴム突起の硬度を高くしていることから、ゴム突起間に対応する部位の内周面ゴムの硬度も高くなっている。このため、逆曲げの状態(曲げ角度)によっては、ゴム突起間に対応する部位の内周面ゴムに過度な引張応力(曲げ応力)が作用する虞がある。
本発明は、ゴム突起間に対応する部位の内周面を形成するゴムに過度な応力が作用するのを抑制することを目的とする。
本発明の請求項1に記載のゴムクローラは、複数の車輪に巻き掛けられる無端状のゴム体と、前記ゴム体に該ゴム体周方向に間をあけて複数設けられ、前記ゴム体の内周側に突出し、前記車輪と当接して該車輪の前記ゴム体幅方向への移動を制限するゴム突起と、前記ゴム体の内周面の一部を構成し、互いに隣り合う前記ゴム突起間に配置され、前記ゴム突起よりも低硬度のゴムにより形成された低硬度ゴム部と、前記低硬度ゴム部の前記ゴム体幅方向外側に配置され、前記低硬度ゴム部よりも低硬度のゴムにより形成されている外側ゴム部と、
を有している。
本発明の請求項1に記載のゴムクローラでは、ゴム体のゴム突起間に対応する部位の内周面をゴム突起よりも低硬度のゴムで形成していることから、例えば、ゴム体のゴム突起間に対応する部位の内周面をゴム突起と同じ硬度のゴムで形成したものと比べて、ゴム体のゴム突起間に対応する部位が曲げ変形(弾性変形)しやすい。
このため、上記ゴムクローラが、例えば、逆曲げ状態となって、ゴム体のゴム突起間に対応する部位のゴム体内周側に引張応力(曲げ応力)が作用しても、ゴム突起よりも硬度の低い上記内周面を形成するゴムが弾性変形する(伸びる)ため、この内周面を形成するゴムに過度な応力(引張応力)が作用するのを抑制することができる。
また、ゴム体において低硬度ゴム部のゴム体幅方向外側の部位を低硬度ゴム部よりも低硬度のゴムで形成していることから、ゴム体の車輪に対する巻き掛け抵抗を効果的に低減させることができる。
本発明の請求項2に記載のゴムクローラは、請求項1に記載のゴムクローラにおいて、前記低硬度ゴム部は、前記ゴム体周方向に連続して延び、前記ゴム突起は、前記低硬度ゴム部上に設けられている。
本発明の請求項2に記載のゴムクローラでは、ゴム体周方向に連続して延びる低硬度ゴム部上にゴム突起を設けていることから、仮に、ゴム突起と低硬度ゴム部との間に硬度差によって亀裂が生じても、この亀裂がゴム体内に進行するのを防止することができる。
本発明の請求項3に記載のゴムクローラは、請求項1又は請求項2に記載のゴムクローラにおいて、前記低硬度ゴム部を形成するゴムには、ノボラック型フェノール樹脂、及び前記ノボラック型フェノール樹脂の硬化剤が含有されている。
本発明の請求項3に記載のゴムクローラでは、低硬度ゴム部を形成するゴムにノボラック型フェノール樹脂、及びノボラック型フェノール樹脂の硬化剤を含有させていることから、低硬度ゴム部の硬度を確保しつつ、伸びを向上させられる。
本発明の請求項4に記載のゴムクローラは、請求項3に記載のゴムクローラにおいて、前記ノボラック型フェノール樹脂の硬化剤は、ヘキサメチレンテトラミンである。
本発明の請求項4に記載のゴムクローラでは、ノボラック型フェノール樹脂の硬化剤を、ヘキサメチレンテトラミンとしていることから、低硬度ゴム部の耐疲労性が向上する。これにより、ゴム体のゴム突起間に対応する部位に繰り返し曲げ応力が作用しても、低硬度ゴム部に不具合が生じるのを抑制することができる。
以上説明したように、本発明のゴムクローラは、ゴム突起間に対応する部位の内周面を形成するゴムに過度な応力が作用するのを抑制することができる。
第1実施形態のゴムクローラをクローラ幅方向から見た側面図である。 第1実施形態のゴムクローラの一部断面を含む斜視図である。 第1実施形態のゴムクローラを内周側から見た平面図である。 第1実施形態のゴムクローラを外周側から見た平面図である。 図4の5X−5X線断面図である。 第1実施形態のゴムクローラをクローラ幅方向の中央で切断した側断面図である。 第2実施形態のゴムクローラをクローラ幅方向の中央で切断した側断面図である。 第3実施形態のゴムクローラのクローラ幅方向に沿った断面図(図4の5X−5X線断面に対応)である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係るゴムクローラについて図1〜図6を用いて説明する。
第1実施形態に係るゴムクローラの一例としての無端状のゴムクローラ10は、芯金をもたない、いわゆる芯金レスタイプのゴムクローラである。
図1に示すように、ゴムクローラ10は、機体としてのクローラ車の駆動軸に連結された駆動輪100とクローラ車に回転自在に取付けられた遊動輪102とに巻き掛けられて用いられる。また、ゴムクローラ10の内周を、駆動輪100と遊動輪102の間に配置され且つクローラ車に回転自在に取り付けられた複数の転輪104が転動するようになっている。
なお、駆動輪100、遊動輪102、及び転輪104は、それぞれ本発明の車輪の一例である。
本実施形態では、無端状のゴムクローラ10の周方向(図3、図4の矢印S方向)を「クローラ周方向」と記載し、ゴムクローラ10の幅方向(図3、図4の矢印W方向)を「クローラ幅方向」と記載する。なお、クローラ周方向とクローラ幅方向は、ゴムクローラ10を外周側または内周側から見た場合に直交する。
また、本実施形態では、駆動輪100、遊動輪102、及び転輪104に巻き掛けて環状となったゴムクローラ10の内周側(図5、図6の矢印IN方向側)を「クローラ内周側」と記載し、上記ゴムクローラ10の外周側(図5、図6の矢印OUT方向側)を「クローラ外周側」と記載する。なお、図5、図6の矢印IN方向(環状の内側方向)、矢印OUT方向(環状の外側方向)は、巻き掛け状態のゴムクローラ10の内外方向を示している。
また、本実施形態では、ゴムクローラ10を駆動輪100及び遊動輪102に巻き掛ける構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、駆動輪100、遊動輪102、及び複数の転輪104の配置によっては、駆動輪100及び遊動輪102に加えて、一つまたは複数の転輪104にゴムクローラ10が巻き掛かる構成としてもよい。
図1に示すように、駆動輪100、遊動輪102、転輪104、及び駆動輪100と遊動輪102に巻き掛けられたゴムクローラ10によって、クローラ車の走行部としての第1実施形態に係るクローラ走行装置90が構成されている。
図1に示すように、駆動輪100は、クローラ車の駆動軸に連結される円盤状の一対の輪部100Aを有している。この輪部100Aは、外周面100Bが後述するゴムクローラ10の車輪転動面16に接触して転動するようになっている。また、一対の輪部100Aには、互いの周縁部に架け渡されるようにピン部(不図示)が円周方向に一定間隔で形成されている。このピン部は、後述するゴム突起14に係合する(噛み合う)ようになっており、ゴム突起14と係合することでクローラ車からの駆動力をゴムクローラ10に伝達するようになっている。このようにして駆動力が伝達されたゴムクローラ10は、駆動輪100及び遊動輪102の間を循環する。そして、ゴムクローラ10の循環により、後述するラグ18が地面を捉えて、クローラ走行装置90を有するクローラ車が移動(走行)する。
遊動輪102は、クローラ車に回転自在に取付けられる円盤状の一対の輪部102Aを有している。この輪部102Aは、外周面102Bが後述するゴムクローラ10の車輪転動面16に接触するようになっている。また、遊動輪102は、クローラ車側が備える図示しない油圧等の加圧機構によって駆動輪100から離間する方向へ押圧されて、ゴムクローラ10の車輪転動面16に押し付けられてゴムクローラ10のテンション(張力)を保持するものである。
転輪104は、クローラ車の重量を支持するものであり、クローラ車に回転自在に取付けられる円盤状の輪部104Aを有している。この輪部104Aは、外周面104Bが後述するゴムクローラ10の車輪転動面16に接触するようになっている。
上記遊動輪102及び転輪104は、駆動輪100及び遊動輪102の間を循環するゴムクローラ10に対して従動回転するようになっている。
図1に示すように、ゴムクローラ10は、ゴム材を無端帯状に形成したゴムベルト12を有している。なお、本実施形態のゴムベルト12は、本発明の無端状のゴム体の一例である。また、本実施形態のゴムベルト12の周方向、幅方向、内周側、外周側は、それぞれクローラ周方向、クローラ幅方向、クローラ内周側、クローラ外周側と一致している。
図1〜3に示すように、ゴムベルト12の内周には、クローラ内周側に突出するゴム突起14がクローラ周方向に間隔をあけて複数形成されている。このゴム突起14は、ゴムベルト12のクローラ幅方向の中央に配置され、後述する車輪転動面16上を転動する車輪のクローラ幅方向への移動を当接により制限するようになっている。具体的には、ゴム突起14のクローラ幅方向の側壁面に、車輪の側面が当接するようになっている。
また、本実施形態では、車輪と接触するゴム突起14の硬度を80〜90の範囲内に設定している。
なお、本明細書中に記載されている「硬度」は、JIS K6253(タイプAデュロメーター)で規定される硬度である。
図2及び図3に示すように、ゴムベルト12のゴム突起14を挟んでクローラ幅方向両側には、クローラ周方向に沿って延びる車輪転動面16がそれぞれ形成されている。この車輪転動面16上を、駆動輪100、遊動輪102、及び転輪104が転動するようになっている。
図4、図5に示すように、ゴムベルト12の外周には、クローラ外周側に突出し、地面と接地するブロック状のラグ18が形成されている。このラグ18は、図4に示すように、中央線CLを挟んで左右にそれぞれ配置される一対のラグ18Aと、中央線CLを横切るように配置される一対のラグ18Bとで構成されており、ラグ18Aとラグ18Bはクローラ周方向に交互に形成されている。また、ラグ18A及びラグ18Bはともに、一部がゴム突起14のクローラ外周側に重なるように配置されている。
図5、図6に示すように、ゴムベルト12には、クローラ周方向に沿って延びる無端帯状のメインコード層20が埋設されている。このメインコード層20は、クローラ周方向に沿って螺旋状に巻回された1本のメインコードをゴム被覆して形成、または、クローラ周方向に沿う複数本のメインコードを並列(クローラ幅方向に並列)させると共にゴム被覆して形成されている。
なお、本実施形態では、引っ張り強度に優れるスチールコードを上記メインコードとして用いているが、本発明はこの構成に限定されず、十分な引張り強度を有していれば、有機繊維(例えば、ナイロン繊維、芳香族ポリアミド繊維など)で構成した有機繊維コードをメインコードとして用いてもよい。
なお、本実施形態では、ゴムベルト12にメインコード層20を1層埋設しているが、本発明はこの構成に限定されず、メインコード層20のクローラ内周側及び外周側の少なくとも一方に、上記メインコードに対して交差する交差コードをクローラ周方向に並列させると共にゴム被覆して形成された交差コード層を1層乃至複数層積層する構成としてもよい。
図5に示すように、本実施形態のゴムベルト12は、クローラ内周側の内周側ゴム部12Aと、クローラ外周側の外周側ゴム部12Bで構成されている。
内周側ゴム部12Aは、クローラ幅方向の中央部を形成する低硬度ゴム部24と、この低硬度ゴム部24のクローラ幅方向両外側の部位を形成する外側ゴム部26とで構成されている。
また、図6に示すように、低硬度ゴム部24及び外側ゴム部26はともに、クローラ周方向に連続して延びている。なお、本実施形態では、図5、図6に示すように、ゴム突起14は、低硬度ゴム部24の上に設けられている。このため、図3の平面図で示すように、低硬度ゴム部24は、互いに隣り合うゴム突起14間に配置されている。
低硬度ゴム部24は、ゴム突起14よりも硬度が低いゴムによって形成されている。具体的には、低硬度ゴム部24の硬度を、78〜88の範囲内に設定している。
また、ゴム突起14と低硬度ゴム部24との硬度差は、12以内に設定することが好ましい。これは、硬度差が12を超えると、ゴム突起14と低硬度ゴム部24との間(境界)に硬度差(ここでは、剛性差と同じ意味)によって亀裂が生じやすくなるためである。
外側ゴム部26は、低硬度ゴム部24よりも硬度が低いゴムによって形成されている。具体的には、低硬度ゴム部24の硬度を、68〜78の範囲内に設定している。
なお、本実施形態では、低硬度ゴム部24よりも外側ゴム部26の硬度を低くする構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、低硬度ゴム部24と外側ゴム部26とが同じ硬度、または、低硬度ゴム部24よりも外側ゴム部26の硬度が高い構成としてもよい。また、低硬度ゴム部24を形成するゴムと外側ゴム部26を形成するゴムを同じ硬度にしつつ、求められる性能に応じてゴム質を異ならせてもよいことはもちろんである。
また、本実施形態では、外側ゴム部26上に車輪転動面16を形成している。
低硬度ゴム部24を形成するゴムは、ゴム成分、ノボラック型フェノール樹脂、及びノボラック型フェノール樹脂の硬化剤を含有している。
ゴム成分としては、公知の天然ゴムや、ブタジエンゴム、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレンゴム、イソブチレン・イソプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、エポキシ化天然ゴム、アクリレートブタジエンゴム等の合成ゴム、及び、これら天然ゴム又は合成ゴムの分子鎖末端が変性されたもの等を用いることができ、これらの中から1種又は2種以上を適宜選択すればよい。
ノボラック型フェノール樹脂は、ゴムの高剛性化と伸びを向上させるために配合されるものであり、フェノールもしくは変性フェノールとホルムアルデヒドとを、ホルムアルデヒド/フェノール(モル比)が通常0.6〜1.0の範囲となるように縮合重合して得られる固形の樹脂である。該樹脂の融点は、50〜120℃の範囲である。
ノボラック型フェノール樹脂の具体例としては、ストレート型フェノール、アルキル置換フェノール及びオイル変性フェノール等が挙げられる。
また、ノボラック型フェノール樹脂の配合量は、上記ゴム成分100質量部に対して、5〜20質量部に設定することが好ましい。配合量が20質量部を超えると、ゴムの剛性が高くなりすぎて、柔軟性に乏しいものとなるため、耐疲労性の悪化を招くおそれがあり、5質量部未満になると十分な剛性向上効果が得られないおそれがある。
ノボラック型フェノール樹脂の硬化剤としては、ノボラック型フェノール樹脂の硬化剤として公知の化合物を用いることができ、特に制限されるものではないが、本実施形態では、ヘキサメチレンテトラミンを用いている。
硬化剤の配合量は、ノボラック型フェノール樹脂100質量部に対して、5〜20質量部に設定することが好ましい。配合量が20質量部を超えると、耐疲労性が低下するおそれがあり、5質量部未満になると硬化が十分に進行せず、必要とされる剛性を達成できないおそれがある。
次に、本実施形態のゴムクローラ10の作用効果について説明する。
ゴムクローラ10では、ゴムベルト12の互いに隣り合うゴム突起14間に対応する部位の内周面をゴム突起14よりも低硬度のゴム(低硬度ゴム部24)で形成していることから、ゴム突起14間に対応する部位が曲げ変形(弾性変形)しやすい。
このため、ゴムクローラ10が、例えば、地面上の石や突起物を踏んで逆曲げ状態となってゴムベルト12のゴム突起14間に対応する部位のメインコード層20よりもクローラ内周側に引張応力(曲げ応力)が作用しても、ゴム突起14よりも硬度の低い上記内周面を形成する低硬度のゴム(低硬度ゴム部24)が弾性変形する(伸びる)ため、この内周面を形成するゴムに過度な引張応力が作用するのを抑制することができる。
なお、ここでいう、「逆曲げ」とは、ゴムクローラ10が駆動輪100や遊動輪102に巻き掛かったときの曲げ方向に対して逆方向の曲げを指している。
また、ゴムクローラ10が駆動輪100や遊動輪102に巻き掛かった場合に主に曲げ変形するゴム突起14間に対応する部位の内周面を低硬度ゴム部24で構成していることから、ゴムクローラ10の駆動輪100及び遊動輪102に対する巻き掛け抵抗を低減することができる。
特に、ゴムクローラ10では、ゴムベルト12の外側ゴム部26を、低硬度ゴム部24よりも低硬度のゴムで形成していることから、駆動輪100及び遊動輪102に対する巻き掛け抵抗をさらに低減することができる。
このようにゴムクローラ10の巻き掛け抵抗が低減されると、クローラ車側のエネルギーロスが減少し、燃費が向上する。また、駆動輪100のピン部とゴムクローラ10のゴム突起14との係合性(噛み合い)が向上する。
また、ゴムクローラ10では、ゴム突起14を低硬度ゴム部24上に設けることで、ゴム突起14と低硬度ゴム部24の境界がゴムベルト12の内側に向わないようにしている。これにより、仮に、ゴム突起14と低硬度ゴム部24との間に硬度差によって亀裂が生じたとしても、この亀裂はゴムベルト12の内側に進行しないため、ゴムベルト12の耐久性を確保することができる。また、ゴムベルト12の内側に亀裂が進行することによって生じるメインコード層20の劣化を抑制することができる。
またさらに、ゴムクローラ10の製造時には、低硬度ゴム部24となる未加硫の帯状低硬度ゴムを配設した後で、その両側に外側ゴム部26となる未加硫の帯状外側ゴムを配設するため、帯状低硬度ゴムの位置決めが容易になる。そして、未加硫の帯状低硬度ゴムの上にゴム突起14となる未加硫のゴム塊を一定の間隔で配置し、加硫するため、ゴム塊の位置決めが容易になる。このため、ゴムクローラ10の製造が容易になる。
低硬度ゴム部24を形成するゴムにノボラック型フェノール樹脂、及びノボラック型フェノール樹脂の硬化剤を含有させていることから、低硬度ゴム部24の硬度を確保しつつ、伸びを向上させられる。
また、低硬度ゴム部24に含有されるノボラック型フェノール樹脂の硬化剤を、ヘキサメチレンテトラミンとしていることから、低硬度ゴム部24の耐疲労性が向上する。これにより、ゴムクローラ10のゴム突起14間に対応する部位に曲げや逆曲げなどの曲げ応力が繰り返し作用しても、低硬度ゴム部24に不具合が生じるのを抑制することができる。
またさらに、ゴムクローラ10は、長期保管により、駆動輪100や遊動輪102に巻き掛かっていた部分に、駆動輪100や遊動輪102の外周に沿った巻き癖がつくことがある。このように巻き癖がついた部分が、引き延ばされると、ゴムベルト12のゴム突起14間に対応する部位のクローラ内周側に引張応力が作用するが、ゴム突起14間に対応する部位の内周面を低硬度ゴム部24で構成し、かつこの低硬度ゴム部24が上記ノボラック型フェノール樹脂、及びノボラック型フェノール樹脂の硬化剤の含有により耐久性及び耐疲労性が向上していることから、ゴム突起14間に対応する部位の内周面を形成するゴム(低硬度ゴム部24)に過度な応力(引張応力)が作用するのを抑制することができ、さらに低硬度ゴム部24に不具体が生じるのを抑制することができる。
第1実施形態では、内周側ゴム部12Aを低硬度ゴム部24と外側ゴム部26とで構成しているが、本発明はこの構成に限定されず、それぞれ必要とされる機能に応じて内周側ゴム部12Aの各部位を、異なる硬度のゴムで形成してもよい。例えば、車輪が転動する車輪転動面16を形成するゴムを低硬度ゴム部24よりも硬いゴムで形成してもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態のゴムクローラについて図7を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態のゴムクローラ30は、ゴムベルトの内周側ゴム部の構成以外は、第1実施形態のゴムクローラ10と同一の構成である。このため、以下では、内周側ゴム部32Aの構成について説明する。
図7に示すように、本実施形態のゴムベルト32は、クローラ内周側の内周側ゴム部32Aと、クローラ外周側の外周側ゴム部12B(第1実施形態の外周側ゴム部12Bと同じ)で構成されている。
内周側ゴム部32Aは、互いに隣り合うゴム突起14間を形成する低硬度ゴム部34と、それ以外の部分を形成する外側ゴム部36と、で構成されており、ゴム突起14は、外側ゴム部36の上に設けられている。
なお、低硬度ゴム部34は、第1実施形態の低硬度ゴム部24と同じゴムによって形成され、外側ゴム部36は、第1実施形態の外側ゴム部26と同じゴムによって形成されている。
次に、第2実施形態のゴムクローラ30の作用効果について説明する。
なお、本実施形態の作用効果のうち、第1実施形態と同様の作用効果については、その説明を適宜省略する。
ゴムクローラ30では、図7に示すように、ゴムベルト12の互いに隣り合うゴム突起14間のみを低硬度ゴム部34で構成していることから、ノボラック型フェノール樹脂及びノボラック型フェノール樹脂の硬化剤(ヘキサメチレンテトラミン)を含有させたゴムの使用量を減らすことができる。これにより、ゴムクローラ30の製品コストを抑えることができる。
第2実施形態では、図7に示すように、ゴムベルト12の互いに隣り合うゴム突起14間の内周面全域を低硬度ゴム部34で構成しているが、本発明はこの構成に限定されず、上記内周面の一部を低硬度ゴム部で構成してもよい。例えば、ゴムベルト12のゴム突起14間の内周面のクローラ周方向の中央部をクローラ幅方向に延びる低硬度ゴム部で構成してもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態のゴムクローラについて図8を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態のゴムクローラ40は、ゴムベルトの内周側ゴム部の構成以外は、第1実施形態のゴムクローラ10と同一の構成である。このため、以下では、内周側ゴム部42Aの構成について説明する。
図8に示すように、本実施形態のゴムベルト42は、クローラ内周側の内周側ゴム部42Aと、クローラ外周側の外周側ゴム部12B(第1実施形態の外周側ゴム部12Bと同じ)で構成されている。
内周側ゴム部42Aは、車輪転動面16を含むクローラ周方向の中央部を形成する低硬度ゴム部44と、低硬度ゴム部44のクローラ幅方向両外側の部位を形成する外側ゴム部46と、で構成されている。
低硬度ゴム部44及び外側ゴム部46はともに、クローラ周方向に連続して延びており、ゴム突起14は、低硬度ゴム部44の上に設けられている。
なお、低硬度ゴム部44は、第1実施形態の低硬度ゴム部24と同じゴムによって形成され、外側ゴム部46は、第1実施形態の外側ゴム部26と同じゴムによって形成されている。
次に、第3実施形態のゴムクローラ40の作用効果について説明する。
なお、本実施形態の作用効果のうち、第1実施形態と同様の作用効果については、その説明を適宜省略する。
ゴムクローラ40では、図8に示すように、外側ゴム部46よりも硬度の高いゴムで形成された低硬度ゴム部44で車輪転動面16を形成していることから、車輪の転動による車輪転動面16の摩耗の進行を効果的に抑制することができる。
第1〜第3実施形態では、駆動輪100のピン部(不図示)がゴム突起14に係合してクローラ車からの駆動力をゴムクローラに伝達する構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、駆動輪100にピン部を設けずに、駆動輪100の外周面100Bとゴムクローラの内周面(車輪転動面16)との間の摩擦力でクローラ車からの駆動力をゴムクローラに伝達する構成としてもよい。
第1〜第3実施形態では、本発明の無端状のゴム体(ゴム弾性を有する物体(すなわちゴム弾性体))の一例としてゴム材を無端帯状に形成したゴムベルト12を用いているが、本発明はこの構成に限定されず、ゴム弾性を有するエラストマ材を無端帯状に形成したエラストマベルトを用いてもよい。このエラストマベルトを用いる場合には、本発明の低硬度ゴム部(低硬度ゴム弾性体部)を低硬度エラストマ部とし、外側ゴム部(外側ゴム弾性体部)を外側エラストマ部とする。
第1〜第3実施形態では、各低硬度ゴム部を形成するゴムにノボラック型フェノール樹脂及びノボラック型フェノール樹脂の硬化剤としてのヘキサメチレンテトラミンを含有させているが、本発明はこの構成に限定されず、ゴム突起14やゴムベルトの他の部位に、ノボラック型フェノール樹脂及びノボラック型フェノール樹脂の硬化剤としてのヘキサメチレンテトラミンを含有させる構成としてもよい。なお、ゴム成分100質量部に対するノボラック型フェノール樹脂の配合量や、ノボラック型フェノール樹脂100質量部に対するヘキサメチレンテトラミンの配合量は、ゴム突起14やゴムベルトに求められる条件に応じて設定することが好ましい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、本発明に含まれる実施例のゴムクローラと、本発明に含まれない比較例のゴムクローラとを以下のように試験した。試験には、同じサイズの供試クローラを用いた。
<供試ゴムクローラ>
・実施例:第1実施形態と同じ構造のゴムクローラである。
・比較例:第1実施形態のゴムクローラと同じ構造であるが、ゴム突起を形成するゴムと、ゴム突起間を形成するゴムとが同じ硬度であり、且つゴム突起間を形成するゴムにノボラック型フェノール樹脂及びヘキサメチレンテトラミンが含有されていない。
<試験方法>
供試ゴムクローラを実験装置の駆動輪及び従動輪に巻き掛け、所定の張力を付与し、駆動輪と従動輪との間の部分に従動回転するローラを押し付けて逆曲げを再現した状態でゴム突起間のゴムに亀裂が生じるまで、供試ゴムクローラを駆動輪及び従動輪の間で循環させた。試験結果については、表1に示す。なお、表1中の亀裂発生までの走行距離(回転数)については、比較例を100とした指数表示とし、数値が大きいほど良好な結果を表す。また、表1中のノボラック型フェノール樹脂の配合量は、ゴム成分100質量部に対する値であり、ヘキサメチレンテトラミンの配合量は、ノボラック型フェノール樹脂100質量部に対する値である。
Figure 0005847639
表1から分かるように、本発明に含まれる実施例のゴムクローラは、比較例のゴムクローラと比べて、繰り返し逆曲げされた場合に、ゴム突起間に対応する部位の内周面を形成するゴムに亀裂が発生するまでの走行距離が向上している。すなわち、実施例のゴムクローラは、ゴム突起間に対応する部位の内周面を形成するゴムに過度な引張応力が作用するのが抑制されていることが分かる。
10、30、40 ゴムクローラ(ゴムクローラ)
12、32、42 ゴムベルト(無端状のゴム体)
14 ゴム突起(突起)
24、34、44 低硬度ゴム部
26、36、46 外側ゴム部
100 駆動輪(車輪)
102 遊動輪(車輪)
104 転輪(車輪)
CL 中央線
S クローラ周方向(ゴム体周方向)
W クローラ幅方向(ゴム体幅方向)
IN クローラ内周側(ゴム体の内周側)
OUT クローラ外周側(ゴム体の外周側)

Claims (4)

  1. 複数の車輪に巻き掛けられる無端状のゴム体と、
    前記ゴム体に該ゴム体周方向に間をあけて複数設けられ、前記ゴム体の内周側に突出し、前記車輪と当接して該車輪の前記ゴム体幅方向への移動を制限するゴム突起と、
    前記ゴム体の内周面の一部を構成し、互いに隣り合う前記ゴム突起間に配置され、前記ゴム突起よりも低硬度のゴムにより形成された低硬度ゴム部と、
    前記低硬度ゴム部の前記ゴム体幅方向外側に配置され、前記低硬度ゴム部よりも低硬度のゴムにより形成されている外側ゴム部と、
    を有するゴムクローラ。
  2. 前記低硬度ゴム部は、前記ゴム体周方向に連続して延び、
    前記ゴム突起は、前記低硬度ゴム部上に設けられている請求項1に記載のゴムクローラ。
  3. 前記低硬度ゴム部を形成するゴムには、ノボラック型フェノール樹脂、及び前記ノボラック型フェノール樹脂の硬化剤が含有されている、請求項1又は請求項2に記載のゴムクローラ。
  4. 前記ノボラック型フェノール樹脂の硬化剤は、ヘキサメチレンテトラミンである、請求項3に記載のゴムクローラ。
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