JP5847548B2 - ガスバリアシート材、及び、ガスバリアシート材の製造方法 - Google Patents
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Description
さらに、金属蒸着は真空室内で行うので、熱可塑性樹脂の場合には残留している溶剤が真空室内に蒸発して樹脂が収縮する樹脂やせが発生することも前記したダレの一因であると推測できる。また、真空室内に溶剤が蒸発すると、溶剤分子が蒸着の邪魔になり、仕上がりにムラを生じ易い。
前記した光硬化樹脂層上に、表面にホログラムの微細凹凸が形成された透光性の版フィルムを該微細凹凸が光硬化樹脂層に密着する状態で被せ、この状態で版フィルムを通して光照射することにより前記ホログラムの微細凹凸を前記光硬化樹脂層の表面に転写するとともに当該光硬化樹脂層を硬化させるホログラム微細凹凸転写工程と、
該ホログラム微細凹凸転写工程の後、版フィルムを剥離する剥離工程と、
前記基材の光硬化樹脂層側の面にアルミニウムを蒸着させてガスバリア層を形成するガスバリア層形成工程と、
を経て処理することを特徴とする。
前記第1光硬化樹脂層に平滑なフィルムを密着させ、この状態で、圧接しながらフィルムを通して光照射して第1光硬化樹脂層を硬化させる第1光硬化樹脂層硬化工程と、
前記第1光硬化樹脂層の基材とは反対側の面に厚さが1〜10ミクロンとなる量の第2光硬化樹脂を塗布して第2光硬化樹脂層を形成する第2光硬化樹脂層形成工程と、
前記した第2光硬化樹脂層上に、表面にホログラムの微細凹凸が形成された透光性の版フィルムを該微細凹凸が第2光硬化樹脂層に密着する状態で被せ、この状態で版フィルムを通して光照射することにより前記ホログラムの微細凹凸を前記第2光硬化樹脂層の表面に転写するとともに当該第2光硬化樹脂層を硬化させるホログラム微細凹凸転写工程と、
該ホログラム微細凹凸転写工程の後、版フィルムを剥離する剥離工程と、
前記第1光硬化樹脂層の第2光硬化樹脂層側の面にアルミニウムを蒸着させてガスバリア層を形成するガスバリア層形成工程と、
を経て処理することを特徴とする。
また、本発明は、いわゆる反応タイプといわれる光硬化樹脂を使用するので、熱可塑性樹脂と比較して輝度の経年低下が少ない。さらに、光硬化樹脂は、熱可塑性ではないので、耐熱性があり、例えば、準レトルト食品用の包装袋に使用した場合に、熱湯に入れてもホログラムが消えることがなく、熱湯に入れるとホログラムが消えたり薄くなってしまう熱可塑性樹脂上のホログラムの場合とは大きく異なる点である。
図1は、樹脂製のシート状基材1に光硬化樹脂を塗布して光硬化樹脂層2を形成した状態を示す光硬化樹脂層形成工程の概略説明図である。
基材1は、ガスバリアシート材3の用途に適したフィルム材であり、ポリプロピレンやポリエチレン等の適宜選択された樹脂で形成されている。なお、基材1の態様は、ガスバリアシート材3の用途に対応して適宜選択可能であり、例えば、枚葉状のシートでもよいし、ロールフィルム等の長尺なシートでもよい。
そして、この紫外線硬化樹脂を基材1の表面に塗布するには、図示しないが、フレキソコーター、ロールコーター、グラビアコーター、スクリーンコーターなど適宜な塗布装置を用いて常温で塗布することができ、加熱する必要はない。また、基材1の全面に塗布するばかりでなく、部分的に塗布することもできる。例えば、塗布する部分のみ凸に形成した版ロールをバックアップロールの周囲にセットしたロールコーターを使用し、基材1の一部にのみ紫外線硬化樹脂を塗布することもできる(図1)。また、紫外線硬化樹脂を塗布する量については、厚さ1〜10ミクロン程度塗布すれば良い。この紫外線硬化樹脂の塗布量は、熱可塑性樹脂の場合には数十ミクロンの厚さが必要であることと比較すると、少量であってもホログラムを形成する上での支障はない。具体的には、フラットな光輝タイプであれば1〜2ミクロン程度塗布すれば良く、ホログラム凹凸の場合にはこれよりも少し厚く数ミクロンでよい。そして、塗布する樹脂の量が少ないと、廃棄する際に燃えるゴミとして処理し易い。
なお、ホログラム微細凹凸4´とガスバリア層7との密着性を高めるために、ガスバリア層形成工程の前に、コロナ処理を行ったり、アンカーコーティング剤を塗布したりすることが望ましい。
ここで、アルミニウムの分子の大きさは、ホログラム微細凹凸4´の大きさに比較すれば遥かに小さなものである。したがって、図6に示すように、光硬化樹脂層2の表面に蒸着により形成されたガスバリア層7は、ホログラムの微細凹凸4´の凹凸に沿って形成される。このため、光の反射率が高く、明るいホログラムができる。また、前記したように、微細凹凸4´の転写精度が高いので、設計した通りの方向に光が反射することとなり、混濁が少なく鮮明なホログラムとなる。さらに、反射率が高いので、ガスバリアシート材3で包装された内容物を外部から見えなくする遮蔽シートとしても使用することができ、また、紫外線等の光による内容物の劣化を防止することもできる。
この様に、印刷を施すと、ホログラムと印刷がいっしょになった特異な美観を生じさせることができ、これにより装飾性が向上する。例えば、ガスバリアシート材3を用いた包装袋で酸化し易い食品を包装すれば、商品棚等に陳列した場合に見栄えが良好になり、商品販売の促進を十分に期待することができる。
まず、塗布装置を用いて紙製の基材1上に第1光硬化樹脂を塗布して第1光硬化樹脂層11をべたに形成し(第1光硬化樹脂層形成工程)、第1光硬化樹脂層11に光を照射して硬化させる(第1光硬化樹脂層硬化工程)。この第1光硬化樹脂硬化工程では、塗布した第1光硬化樹脂(第1光硬化樹脂層11)に透光性の平滑なフィルムを密着させ、この状態でフィルム(密着フィルム)を通して光照射することにより硬化させることが望ましく、更には、圧接して気密性を高めることが望ましい。なお、前記光照射して第1光硬化樹脂層11を硬化したならば、前記密着フィルムを剥離する。
2 光硬化樹脂層
3,3´ ガスバリアシート材
4 版フィルムに形成されたホログラムの微細凹凸
4´ 光硬化樹脂層の表面に転写されたホログラムの微細凹凸
5 版フィルム
6 光照射装置
7 ガスバリア層
8,8´ 印刷のインク
9 ローラー
11 第1光硬化樹脂層
12 第2光硬化樹脂層
Claims (4)
- シート状基材上に、厚さが1〜10ミクロンとなる量の光硬化樹脂層を形成するとともに、該光硬化樹脂層の基材とは反対側の面にホログラム用の微細凹凸を形成し、この微細凹凸を被覆する状態でアルミニウムを蒸着して構成したガスバリア層が形成されていることを特徴とするガスバリアシート材。
- シート状基材上に、厚さが1〜10ミクロンとなる量の光硬化樹脂を塗布して光硬化樹脂層を形成する光硬化樹脂層形成工程と、
前記した光硬化樹脂層上に、表面にホログラムの微細凹凸が形成された透光性の版フィルムを該微細凹凸が光硬化樹脂層に密着する状態で被せ、この状態で版フィルムを通して光照射することにより前記ホログラムの微細凹凸を前記光硬化樹脂層の表面に転写するとともに当該光硬化樹脂層を硬化させるホログラム微細凹凸転写工程と、
該ホログラム微細凹凸転写工程の後、版フィルムを剥離する剥離工程と、
前記基材の光硬化樹脂層側の面にアルミニウムを蒸着させてガスバリア層を形成するガスバリア層形成工程と、
を経て処理することを特徴とするガスバリアシート材の製造方法。 - シート状基材上に第1光硬化樹脂層をべたに形成し、該第1光硬化樹脂層上には、厚さが1〜10ミクロンとなる量の第2光硬化樹脂層を形成するとともに、該第2光硬化樹脂層の基材とは反対側の面にホログラム用の微細凹凸を形成し、この微細凹凸を被覆する状態でアルミニウムを蒸着して構成したガスバリア層が形成されていることを特徴とするガスバリアシート材。
- シート状基材上に、第1光硬化樹脂を塗布して第1光硬化樹脂層をべたに形成する第1光硬化樹脂層形成工程と、
前記第1光硬化樹脂層に平滑なフィルムを密着させ、この状態で、圧接しながらフィルムを通して光照射して第1光硬化樹脂層を硬化させる第1光硬化樹脂層硬化工程と、
前記第1光硬化樹脂層の基材とは反対側の面に厚さが1〜10ミクロンとなる量の第2光硬化樹脂を塗布して第2光硬化樹脂層を形成する第2光硬化樹脂層形成工程と、
前記した第2光硬化樹脂層上に、表面にホログラムの微細凹凸が形成された透光性の版フィルムを該微細凹凸が第2光硬化樹脂層に密着する状態で被せ、この状態で版フィルムを通して光照射することにより前記ホログラムの微細凹凸を前記第2光硬化樹脂層の表面に転写するとともに当該第2光硬化樹脂層を硬化させるホログラム微細凹凸転写工程と、
該ホログラム微細凹凸転写工程の後、版フィルムを剥離する剥離工程と、
前記第1光硬化樹脂層の第2光硬化樹脂層側の面にアルミニウムを蒸着させてガスバリア層を形成するガスバリア層形成工程と、
を経て処理することを特徴とするガスバリアシート材の製造方法。
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JP2011249594A JP5847548B2 (ja) | 2011-11-15 | 2011-11-15 | ガスバリアシート材、及び、ガスバリアシート材の製造方法 |
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JP2011249594A Active JP5847548B2 (ja) | 2011-11-15 | 2011-11-15 | ガスバリアシート材、及び、ガスバリアシート材の製造方法 |
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