JP5847149B2 - ウォッシャ装置付き車体構造 - Google Patents
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Description
これにより、例えば、ウォッシャ液を注水口から注水する際に、注水口から漏れたウォッシャ液がウォッシャタンクの周辺部品に被水することをリブで防止することが可能になる(例えば、特許文献1参照。)。
しかし、リブ(被水防止壁)の厚み寸法を大きくするとウォッシャタンクの重量およびコストが増加してしまう。
また、被水防止壁にキャップ係合部を設けた。被水防止壁を利用してキャップ係合部を形成することにより、被水防止壁およびキャップ係合部をそれぞれ個別に設ける必要がなく構成の簡素化を図ることができ、かつ、ウォッシャタンクの重量およびコストを減らすことができる。
加えて、注水口から外したキャップをキャップ係合部に係合するようにした。これにより、注水口へのウォッシャ液の注水時に、キャップが邪魔になることがなく、ウォッシャ液を注水口から容易に注水できる。
加えて、上係合部を接続部で下係合部に接続した。これにより、下係合部および上係合部で支えたキャップを接続部に接触させて、キャップが注水口に戻らないように接続部で保持できる。
これにより、捩られた連結部の復元力により蓋部が下係合部および上係合部から離れることを接続部で防ぐことができ、蓋部を下係合部および上係合部で確実に支えることができる。
すなわち、キャップを被水防止壁およびガーニッシュの2箇所で支えることができるのでキャップをより確実に保持できる。
さらに、ガーニッシュを利用して他のキャップ係合部を形成することにより、被水防止壁に他のキャップ係合部を形成する必要がなく、被水防止壁の構成を簡素化できる。
また、被水防止壁にチューブ係合部を設け、チューブ係合部にウォッシャチューブを係合させるようにした。このように、被水防止壁を利用してチューブ係合部を形成することにより、被水防止壁およびチューブ係合部を個別に設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができ、かつ、ウォッシャタンクの重量およびコストを減らすことができる。
さらに、被水防止壁にチューブ係合部を設けることにより、被水防止壁をチューブ係合部で補強することが可能になり、被水防止壁の剛性を高める(確保する)ことができる。
また、被水防止壁の両側にチューブ係合部を設けることにより、被水防止壁を挟むようにウォッシャチューブを平行に配策できる。これにより、両側のウォッシャチューブを被水防止壁で仕切り、両側のウォッシャチューブが絡むことを防止できる。
図1に示すように、ウォッシャ装置付き車体構造10は、左右のフロントピラー12間に設けられたフロント窓ガラス(フロントガラス)13と、フロント窓ガラス13の車体前方に設けられたエンジンルーム15と、エンジンルーム15の内部16に設けられた左右のダンパハウジング18(左ダンパハウジング18のみを図示する)と、左ダンパハウジング18の上方に設けられたウォッシャ装置20とを備えている。
以下、左側壁24を「側壁24」として説明する。
さらに、バッテリ31、ECU32に隣接してウォッシャ装置20が収納されている。
アッパダッシュボード22が左右のフロントピラー12に架け渡されることによりアッパダッシュボード22の剛性が高められている。
エンジンルーム15の後部内側に、後壁23に沿って樹脂製のガーニッシュ27(図1、図2参照)が設けられている。
タンク上部51は、後壁23に沿って延びるタンク後壁54と、側壁24に沿って延びるタンク外側壁(タンク側壁)55と、タンク外側壁55に対して車幅方向内側に設けられたタンク内側壁56と、タンク後壁54に対して車体前方側に設けられたタンク前壁57と、各壁54〜57の上端に設けられたタンク頂部(ウォッシャタンク41の上面)58とを備えている。
上タンクコーナ部68および下タンクコーナ部でタンクコーナ部49が形成されている。すなわち、タンクコーナ部49は、コーナ部26と同様に、断面略直交するように形成されている。
すなわち、タンク後壁54が取付手段42で後壁23に取り付けられ、かつ、タンク側壁55が取付手段42で側壁24に取り付けられている。さらに、タンク下部52の前角部(ウォッシャタンクの前部)72が取付手段42で取付ブラケット88の上部88aに取り付けられている。
タンクコーナ部49がコーナ部26に一致させて配置された状態において、グロメット82の差込孔83にピン77がエンジンルーム15の内部16から差し込まれる。グロメット82の差込孔83にピン77が差し込まれることにより、ピン77が側壁24に取り付けられる。
さらに、取付孔81およびピン77間にグロメット82を介在させることにより、ピン77やボス76を車体(具体的には、側壁24)から離すことができる。これにより、ピン77やボス76が車体に接触して摩耗することを防止できる。
後取付部78は、ボルト85、ナット86(締結部材)で後壁23に取り付けられる。
これにより、ピン77が軸方向に変位することをボルト85で抑制でき、ピン77が軸方向に変位して破損を防止できる。
これにより、ウォッシャタンク41を車体に安定させた状態に取り付けることが可能になり、ウォッシャタンク41の取付剛性を高めることができる。
ウォッシャタンク41の前取付部79を取付ブラケット88の上部88aに上方から載置することによりウォッシャタンク41を上部88aで仮保持できる。これにより、ウォッシャタンク41を手間をかけないで組み付けることができ、組付作業の容易化を図ることができる。
この状態において、タンクコーナ部49がコーナ部26に一致された状態で配置されている。
さらに、ウォッシャタンク41の取付剛性を高めることにより車両の振動によるウォッシャタンク41の振動を抑制できる。
ウォッシャポンプ43は、タンク下部52の支持部位71aに一対の係止アーム94で挟持され、ウォッシャポンプ43の下部43aが吸込部でタンク下部52に連結されている。これにより、ウォッシャポンプ43がタンク下部52の支持部位71aに支持されている。
ここで、前取付部79の車幅方向内側に空間(いわゆる、デットスペース)95が形成される。このデットスペースを利用してウォッシャポンプ43を配置することができるので、ウォッシャポンプ43を配置する空間95を容易に確保できる。
これにより、ウォッシャタンク41の車幅方向の幅寸法Wを小さく抑えることができ、ウォッシャタンク41の車幅方向内側に周辺部品(バッテリ31、ECU32(図2参照)など)を収納する空間を確保できる。
図11、図12に示すように、タンク上部51のタンク頂部58の略中央に注水部61が設けられている(図7も参照)。注水部61は、タンク頂部58から上方に突出され、ウォッシャタンク41の内部48に連通するように開口された注水口62が設けられている。この注水口62からウォッシャタンク41の内部48にウォッシャ液44が注入される。
キャップ63は、注水部61(注水口62)に嵌合される環状のリング106と、リング106から突出された連結部107と、連結部107に連結された蓋部108とを備えている。
蓋部106が注水部61から外されることにより注水口62が開かれる。一方、蓋部106が注水部61に取り付けられることにより注水口62が塞がれる(覆われる)(図6参照)。
被水防止壁64は、タンク内側壁56に沿って車体前後方向に延出され、タンク内側壁56に対して略面一に形成されている。
また、被水防止壁64を注水部61(注水口62)の上端62aよりも上方まで延ばす(張り出す)ことも可能である。
下係合部99は、蓋部108の下方に位置し、蓋部108の下端(キャップの下端)108bに係合するように形成されている。さらに、下係合部99は、注水部61の上端61aに一致するように高さ位置Hになるように形成されている。
加えて、上係合部98を接続部96で下係合部99に接続した。これにより、下係合部99および上係合部98で支えた蓋部108を接続部96に接触させて、蓋部108が注水口62に戻らないように接続部96で保持できる。
よって、注水部61(注水口62)から外した蓋部108を連結部107を中心として捩ることにより回転させ、下係合部99および上係合部98で蓋部108を支えることができる(図2参照)。
そこで、蓋部108の回転軌跡109上(すなわち、蓋部108が連結部107の復元力により回転する軌跡上)に接続部96を設けた。
これにより、捩られた連結部107の復元力により蓋部108が下係合部99および上係合部98から離れることを接続部96で防ぐことができ、蓋部108を下係合部99および上係合部98で確実に支えることができる。
これにより、注水部61の上端61aを利用して蓋部108を挟持できるので、構成の簡素化を図ることができ、かつ、ウォッシャタンク41の重量およびコストを減らすことができる。
これにより、下係合部99および注水部61の上端61aの2箇所で蓋部108の下端63bを支えることができるので蓋部108をより確実に保持できる。
加えて、注水部61(注水口62)から外した蓋部108を第1キャップ係合部65に係合するようにした。これにより、注水口62にウォッシャ液44(図6参照)を注水する際に、蓋部108が邪魔になることがなく、ウォッシャ液44を注水口62から容易に注水できる。
第2キャップ係合部101は、キャップ63上端63aに係合する部位である。
ガーニッシュ27を利用して第2キャップ係合部101を形成することにより、被水防止壁64に第2キャップ係合部101を形成する必要がなく、被水防止壁64の構成を簡素化できる。
すなわち、蓋部108の上端108aを被水防止壁64およびガーニッシュ27の2箇所で支えることができるので蓋部108の上端108aをより確実に保持できる。
前チューブ係合部66は、被水防止壁64の車幅方向外側面64eのうち第1キャップ係合部65の車体前方側に設けられている。この前チューブ係合部66は、上方が開口され、上方から前ウォッシャチューブ45が係合(嵌合)される。
後チューブ係合部67は、被水防止壁64の車幅方向内側面64fのうち第1キャップ係合部65の車体前方側に設けられている。この後チューブ係合部67は、前チューブ係合部66と同様に、上方が開口され、上方から後ウォッシャチューブ46が係合(嵌合)される。
さらに、被水防止壁64に前後のチューブ係合部66,67を設けることにより、被水防止壁64を前後のチューブ係合部66,67で補強できる。これにより、被水防止壁64の剛性を前後のチューブ係合部66,67で高める(確保する)ことができる。
前後のウォッシャチューブ45,46の色彩が異なるように色分けされ、前後の嵌合部103,104にマーキングが施されている。よって、前後のウォッシャチューブ45,46の色彩および前後の嵌合部103,104のマーキングを確認することにより、前後のウォッシャチューブ45,46を誤って組み付けることを防止し、さらに、メンテナンス性を高めることができる。
なお、実施例2のウォッシャ装置120において実施例1のウォッシャ装置20と同一・類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図15、図16に示すように、ウォッシャ装置120は、実施例1の被水防止壁64および前後のチューブ係合部66,67を内被水防止壁(被水防止壁)121および前後のチューブ係合部126,127に代えたものである。
さらに、ウォッシャ装置120は、外被水防止壁124を備えている。
前チューブ係合部126に前ウォッシャチューブ45が係合(嵌合)され、後チューブ係合部127に後ウォッシャチューブ46が係合(嵌合)される。
外被水防止壁124は、内被水防止壁121と同様に形成された部位であり、以下、内被水防止壁121について説明して外被水防止壁124の説明を省略する。
これにより、ウォッシャ液44が凍結したり膨張した場合に、ウォッシャ液44を一時的に凹部122に貯める(逃がす)ことができ、ウォッシャタンク41の損傷を抑制できる。
これにより、注水部61の上端61aぎりぎりまで注入されたウォッシャ液44が凍結して体積が増したり、膨張した場合に、ウォッシャ液44を一時的に凹部122に貯める(逃がす)ことができ、ウォッシャタンク41の損傷を抑制できる。
これにより、内被水防止壁121の剛性、すなわちウォッシャタンク41の剛性を高める(確保する)ことができる。
例えば、前記実施例1および実施例2では、タンク上部51を後壁23および側壁24に取り付ける例について説明したが、これに限らないで、タンク下部52を後壁23および側壁24に取り付けることも可能である。
被水防止壁64の片側に前チューブ係合部66のみを設けた場合でも、構成の簡素化を図ることができ、かつ、ウォッシャタンク41の重量およびコストを減らすことができる。
さらに、被水防止壁64を前チューブ係合部66で補強することが可能になり、被水防止壁64の剛性を高める(確保する)ことができる。
Claims (8)
- 車両用窓ガラスのウォッシャ液を蓄えるウォッシャタンクを備えたウォッシャ装置付き車体構造であって、
前記ウォッシャタンクは、
該ウォッシャタンクの上面に設けられ、前記ウォッシャタンクの内部にウォッシャ液を注入可能な注水口と、
前記注水口を塞ぐキャップと、
前記上面に設けられ、前記注水口よりも上方まで延びる被水防止壁と、
該被水防止壁に設けられ、前記注水口から取り外された前記キャップを係合するキャップ係合部と、
を備えたことを特徴とするウォッシャ装置付き車体構造。 - 前記キャップ係合部は、
前記キャップの下端に係合する下係合部と、
該下係合部の上方に位置し、前記キャップの上端に係合する上係合部と、
該上係合部を前記下係合部に接続する接続部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のウォッシャ装置付き車体構造。 - 前記キャップは、
前記注水口に連結される連結部と、
該連結部に連結され、前記注水口を覆う蓋部と、を備え、
前記蓋部は、前記連結部を中心として回転可能に設けられ、
前記接続部は、前記蓋部の回転軌跡上に設けられたことを特徴とする請求項2記載のウォッシャ装置付き車体構造。 - 前記注水口の上端に前記蓋部を載せた状態において、前記注水口の上端および前記上係合部で前記蓋部が挟持可能に構成されたことを特徴とする請求項2または請求項3記載のウォッシャ装置付き車体構造。
- 前記下係合部の高さ位置を前記注水口の上端に一致させたことを特徴とする請求項4記載のウォッシャ装置付き車体構造。
- 前記ウォッシャタンクに隣接して、エンジンルームを仕切るガーニッシュが設けられ、
該ガーニッシュに、前記キャップに係合する他のキャップ係合部が設けられたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のウォッシャ装置付き車体構造。 - 車両用窓ガラスのウォッシャ液を蓄えるウォッシャタンクを備えたウォッシャ装置付き車体構造であって、
前記ウォッシャタンクは、
該ウォッシャタンクの上面に設けられ、前記ウォッシャタンクの内部にウォッシャ液を注入可能な注水口と、
前記上面に設けられ、前記注水口よりも上方まで延びる被水防止壁と、
該被水防止壁に設けられ、前記ウォッシャタンクの内部に蓄えられたウォッシャ液を前記車両用窓ガラスに送るウォッシャチューブが係合されるチューブ係合部と、
を備えたことを特徴とするウォッシャ装置付き車体構造。 - 前記チューブ係合部は、前記被水防止壁の両側にそれぞれ設けられたことを特徴とする請求項7記載のウォッシャ装置付き車体構造。
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KR20180068813A (ko) * | 2016-12-14 | 2018-06-22 | 현대자동차주식회사 | 와셔액 분사장치 및 그 제조방법 |
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KR102417395B1 (ko) * | 2016-12-14 | 2022-07-06 | 현대자동차주식회사 | 와셔액 분사장치 및 그 제조방법 |
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