JP6620795B2 - 燃料配管の固定構造 - Google Patents

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Description

この発明は、車両に搭載された燃料配管を車体に固定する燃料配管の固定構造に関する。
ガソリン車やディーゼル車のように液体燃料を燃料とする車両には、燃料タンクからエンジンに燃料を供給するための燃料配管が搭載されている。この燃料配管は、車両衝突時に損傷を受けないようにエンジンルームの後部側に配置されており、エンジンルームの後壁部であるダッシュパネルに固定されている(特許文献1)。
特開2013−244927号公報
しかしながら、車両走行時には、エンジンや燃料ポンプの振動によって燃料配管が振動するため、燃料配管の振動がダッシュパネルを介して車室内に伝達して、車室内のNVH(noise vibration harshness)性能が低下するという問題があった。
そこで、この発明は、燃料配管の振動がダッシュパネルを介して車室に伝達することを抑制して、燃料配管をダッシュパネルに固定することができる燃料配管の固定構造を提供することを目的とする。
この発明は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの車両前方側に配索された燃料配管を車体に固定する燃料配管の固定構造であって、前記ダッシュパネルと、前記ダッシュパネルから車両前方側に延設された延設部と、前記延設部に固定された前記燃料配管と、前記ダッシュパネルの車両前方側に取り付けられ、車幅方向に延びたカウルクロスと、前記ダッシュパネルから車両前方側に延設され、前記カウルクロスが取り付けられる取付部とを備え、前記取付部が、前記延設部として用いられた燃料配管の固定構造である。
この構成によれば、燃料配管がダッシュパネルから車両前方側に延設された延設部に固定されるため、延設部によって燃料配管の振動がダッシュパネルに伝達することを抑制でき、車室内のNVH(noise vibration harshness)性能を向上させることができる。
さらに、この発明、前記ダッシュパネルの車両前方側に取り付けられ、車幅方向に延びたカウルクロスと、前記ダッシュパネルから車両前方側に延設され、前記カウルクロスが取り付けられる取付部とを備え、前記取付部が前記延設部として用いられたものである
この構成によれば、ダッシュパネルにおけるカウルクロス取付用の取付部が燃料配管固定用の延設部として用いられるため、延設部の配設スペースを新たに確保することなく無く、延設部をダッシュパネルに設けることができる。
また、この発明の態様として、前記燃料配管は、前記カウルクロスの下側に配置されてもよい。
この構成によれば、カウルクロスの下側の空間(即ちデッドスペース)を利用して燃料配管が配置されるため、燃料配管の配置スペースを新たに確保することなく、燃料配管を配置することができる。
また、この発明の態様として、前記カウルクロスに設けられ、ワイパーが取り付けられるワイパーブラケットを備え、前記ワイパーブラケットは、前記カウルクロスにおける前記延設部と重なる重畳部分に設けられてもよい。
この構成によれば、ワイパーブラケットを利用してカウルクロスの上記の重畳部分の剛性を向上でき、これにより延設部の振動を抑制でき、この結果、延設部によって燃料配管の振動がダッシュパネルに伝達することを更に抑制することができる。
また、この発明は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの車両前方側に配索された燃料配管を車体に固定する燃料配管の固定構造であって、前記ダッシュパネルと、前記ダッシュパネルから車両前方側に延設された延設部と、前記燃料配管を保持すると共に前記延設部に固定される固定用部品とを備え、前記延設部は、被係止孔を有し、前記固定用部品は、前記被係止孔に挿入されて係止する挿入係止部を有し、前記挿入係止部が前記延設部の上面側から前記被係止孔に挿入されて係止することで、前記固定用部品が前記延設部に固定される燃料配管の固定構造である。
この構成によれば、固定用部品の挿入係止部が延設部の被係止孔に延設部の上面側から挿入されて係止されるため、延設部からの固定用部品の脱落を抑制でき、これにより、延設部からの燃料配管の脱落を抑制することができる。
また、この発明は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの車両前方側に配索された燃料配管を車体に固定する燃料配管の固定構造であって、前記ダッシュパネルと、前記ダッシュパネルから車両前方側に延設された延設部と、前記延設部に固定された前記燃料配管と、前記ダッシュパネルの車両前方側に配置されたブレーキブースタとを備え、前記燃料配管は、前記ブレーキブースタの車幅方向一方側から前記ブレーキブースタの上方を通過して前記ブレーキブースタの車幅方向他方側に配索された燃料配管の固定構造である。
この構成によれば、ブレーキブースタの上側の空間(即ちデッドスペース)を利用して燃料配管が配置されるため、燃料配管の配置スペースを新たに確保することなく、燃料配管を配置することができる。
また、この発明の態様として、前記ダッシュパネルは、ダッシュロアと、前記ダッシュロアの上端部に設けられたダッシュアッパとを備え、前記延設部は、前記ダッシュアッパの下端部から延設されてもよい。
この構成によれば、プレス加工などの簡単な加工方法でダッシュアッパに延設部を設けることができる
の発明によれば、燃料配管の振動がダッシュパネルを介して車室に伝達することを抑制して、燃料配管をダッシュパネルに固定することができる燃料配管の固定構造を提供することができる。
この発明の実施形態に係る燃料配管の固定構造が適用される車両を示す平面図。 エンジンルームの後壁部(ダッシュパネル)を車両前方側から見た斜視図。 。カウルクロスが取り外された状態のダッシュパネルを車両前方から見た斜視図。 図3の部分拡大図。 (a)は、カウルクロスが取り外された状態のダッシュパネルを上側から見た平面図、(b)は、カウルクロスを上側から見た平面図。 固定用部品が取り外された状態での延設部を車両前方側から見た斜視図。 図2のA−A断面図。 図7の部分拡大図。 (a)は、固定用部品を側面から見た側面図、(b)は固定用部品を下面側から見た平面図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
図1〜図9を参照して、この実施形態に係る燃料配管の固定構造1について説明する。なお、図1等の「前」「後」「左」「右」の矢印はそれぞれ、車両前方側、車両後方側、車幅方向左側、車幅方向右側を示している。
図1に示すように、この燃料配管の固定構造1は、液体燃料を燃料とする車両K(例えばガソリン車やディーゼル車)に適用され、その燃料を燃料タンクNTからエンジンEGに供給するための燃料配管2をエンジンルーム3の後壁部であるダッシュパネル4に固定する構造である。
図1に示すように、車両Kは、エンジンルーム3内に設置されたエンジンEGと、車両Kの適宜箇所(例えば車両後部の荷室の下側)に設置され、燃料が貯留される燃料タンクNTと、燃料をエンジンEGに供給する燃料ポンプNPと、燃料を燃料タンクNTから燃料ポンプNPに送るための燃料配管2と、運転者によるブレーキペダルへの踏力を増幅させるブレーキブースタBBとを備えている。燃料ポンプNP及びブレーキブースタBBは、エンジンルーム3内に配置されている。
図2及び図3に示すように、適用車両Kには、エンジンルーム3と車室との間にダッシュパネル4が設けられ、ダッシュパネル4の上部にはカウルクロス5が設けられている。
ダッシュパネル4は、エンジンルーム3と車室とを前後に仕切るものであり、エンジンルーム3における、車幅方向の両端に亘って拡がると共に上下方向の両端に亘って拡がっている。ダッシュパネル4は、車室の底部を構成するフロアパネル9の前端部に立設されたダッシュロア41と、ダッシュロア41の上端部に設けられたダッシュアッパ42とを備えている。
図7に示すように、ダッシュロア41は、フロアパネル9の前端部から上方に延在したダッシュロア本体41aと、ダッシュアッパ42と連結するためのダッシュロア側フランジ部41bとを備えている。ダッシュロア側フランジ部41bは、ダッシュロア本体41aの上端部から車両前方側に略水平に張り出すように延設される共に、ダッシュロア本体41aの横幅全体に亘って設けられている。
図5〜図8に示すように、ダッシュアッパ42は、ダッシュロア41の上端部から上方に延在したダッシュアッパ本体42aと、ダッシュロア側フランジ部41bと連結されるダッシュアッパ側フランジ部42bと、カウルクロス5が取り付けられる取付部42c1,42c2と、燃料配管2が固定される延設部42dとを備えている。
ダッシュアッパ側フランジ部42bは、ダッシュアッパ本体42aの下端部から車両前方側に略水平に張り出すように延設される共に、ダッシュアッパ本体42aの横幅全体に亘って設けられている。ダッシュアッパ側フランジ部42bは、ダッシュロア側フランジ部41bよりも長く車両前方側に延設されている。
取付部42c1,42c2は、例えば舌片状に形成されている。取付部42c1,42c2には、カウルクロス5を取り付けるための貫通孔42eが設けられている。取付部42c1,42c2は、ダッシュアッパ側フランジ部42bの前縁部から車両前方側に前方斜め下方向に向かって張り出すように延設されている。取付部42c1,42c2は、2つ設けられており、ダッシュアッパ側フランジ部42bにおける長手方向の例えば中央付近に互いに間隔を空けて設けられている。なお、取付部42c1,42c2は、2つに限定されず、1つ以上設けられていればよい。
延設部42dは、例えば舌片状に形成されている。延設部42dには、燃料配管2を固定するための被係止孔42fが貫通状に設けられている(図6)。延設部42dは、ダッシュアッパ側フランジ部42bの前縁部から車両前方側に前方斜め下方向に向かって張り出すように延設されている。延設部42dは、ダッシュアッパ側フランジ部42bの長手方向の適宜箇所に1つ設けられている。なお、延設部42dは、1つに限定されず、1つ以上設けられていればよい。
この実施形態では、延設部42dは、2つの取付部42c1,42c2のうちの一方の取付部42c2と兼用されている。即ち、一方の取付部42c2は、貫通孔42eと共に被係止孔42fを有しており、延設部42dとしても機能している。より詳細には、上記の一方の取付部42c2は、他方の取付部42c1よりも幅広(即ちダッシュアッパ側フランジ部42bの長手方向に幅広)に形成されており、上記の一方の取付部42c2において、貫通孔42eと被係止孔42fは、ダッシュアッパ側フランジ部42bの長手方向に沿って互いに間隔を空けて設けられている(図6)。
このように構成されたダッシュアッパ42は、ダッシュアッパ側フランジ部42bがダッシュロア41のダッシュロア側フランジ部41bの上面に重ねられた状態で互いに溶接されることで、ダッシュロア41の上端に設けられている。
また、このように構成されたダッシュパネル4では、ダッシュパネル4の上部であるダッシュアッパ42の下端部から取付部42c1,42c2及び延設部42dが前方斜め下方に向かって突出している。
図3〜図5に示すように、このように構成されたダッシュパネル4の前方側に、燃料ポンプNPと、ブレーキブースタBBとが配置されている。より詳細には、燃料ポンプNPは、エンジンEGに取り付けられており、ダッシュパネル4から前方側に一定距離空けると共に、ダッシュパネル4における車幅方向の中央の左寄りの箇所に配置されている。ブレーキブースタBBは、ダッシュパネル4の正面に隣接すると共にダッシュパネル4における車幅方向の中央の左寄りの箇所(即ち延設部42dの直下付近)に配置されている。
図4及び図5に示すように、燃料配管2は、燃料を燃料タンクNTから燃料ポンプNPに送るメイン配管2aと、燃料ポンプNPでの余剰燃料を燃料ポンプNPから燃料タンクNTに戻すリターン配管2bとを備えている。メイン配管2a及びリターン配管2bの各々の一端は、燃料タンクNTに接続され、メイン配管2a及びリターン配管2bの各々の他端は、燃料ポンプNPに接続されている。
燃料配管2は、燃料タンクNTからエンジンルーム3の後部左端付近の下側からエンジンルーム3内に引き込まれ、ブレーキブースタBBの左側からブレーキブースタBBの上方(即ち延設部42d付近)を通過してブレーキブースタBBの右側に配索され、そこから車両前方側に配索されて燃料ポンプNPに接続されている。
燃料配管2は、固定用部品11によって、ダッシュパネル4の延設部42dに固定されている。固定用部品11は、例えば樹脂部材で一体形成されており、図9に示すように、燃料配管2を保持する保持部111と、延設部42dの被係止孔42fに挿入されて係止する挿入係止部112と、保持部111と挿入係止部112とを連結する連結部113と、挿入係止部112の基端部に設けられた傘部114とを備えている。
保持部111は、例えば略直方体状に形成されている。保持部111には、燃料配管2が挿通される貫通孔111aが設けられている。貫通孔111aに燃料配管2が挿通されることで、燃料配管2が保持部111に保持される。貫通孔111aは、保持部111を上面側(又は下面側)から見た状態で、保持部111の短手方向に貫通するように保持部111に設けられている。貫通孔111aは、メイン配管2aが挿通されるメイン配管用貫通孔111a1と、リターン配管2bが挿通されるリターン配管用貫通孔111a2とで構成されている。メイン配管用貫通孔111a1及びリターン配管用貫通孔111a2は、保持部111を上面側から見た状態で、保持部111における長手方向に並んで設けられている。なお、燃料配管2の径が貫通孔111aの径に対して小さい場合は、燃料配管2の周囲に径の差に対応したサイズのスペーサ等を介在させて燃料配管2を貫通孔111aに保持させるようにしても良い。
より詳細には、保持部111は、上記のように貫通孔111aが設けられた略直方体形の保持部本体111Aと、保持部111の底壁部を構成し、保持部本体111Aの下面111Aaに対して開閉可能に設けられた可動底壁部111Bとを備えている。
貫通孔111aの断面(即ち孔軸方向に直交する断面)は、略逆U字状に形成されており、貫通孔111aの内周面のうち上記略逆U字の開放側に対応する面111bは、保持部本体111Aの下面111Aaで開放している。即ち、保持部本体111Aの下面111Aa上の開放面111bから、燃料配管2を貫通孔111a内に嵌合配置可能になっている。
保持部本体111Aの下面111Aaには、その長手方向の両側のうちの一側(例えば挿入係止部112の側)の縁部に、可動底壁部111Bの後述の係止爪111Bcが係止可能な被係止穴111Abが設けられている。被係止穴111Abは、保持部本体111Aの下面111Aaに鉛直に設けられ、その奥で保持部111における長手方向両側から被係止部111Aeが形成されており、その被係止部111Aeに係止爪111Bcが係止可能になっている。
可動底壁部111Bは、平面視矩形の板状に形成されている。可動底壁部111Bの上側主面111Baの4辺のうちの1辺(例えば挿入係止部112とは反対側の辺)111Bbは、保持部本体111Aの下面111Aaの4辺のうちの同側の辺111Acにヒンジ連結されている。これにより、可動底壁部111Bがヒンジ連結部分を中心に保持部本体111Aの下面111Aaを閉塞又は開放可能に回動可能になっている。これにより、可動底壁部111Bによって、貫通孔111aの開放面111bが閉塞又は開放可能になっている。
可動底壁部111Bの上側主面111Baには、その長手方向の両側のうちの一側(例えば挿入係止部112側)の縁部には、保持部本体111Aの被係止穴111Abに係止可能な係止爪111Bcが立設されている。可動底壁部111Bが保持部本体111Aの下面111Aaを閉塞した状態で、係止爪111Bcは、保持部本体111Aの被係止穴111Abに挿入されて係止する。これにより、可動底壁部111Bの閉塞状態が保持され、この結果、貫通孔111aに嵌挿配置された燃料配管2が貫通孔111aの開放面111bから脱抜することが防止される。
連結部113は、弾性的に可撓可能な舌片状に形成されている。連結部113は、保持部111の上面において、その長手方向の一端部から当該長手方向に突出するように延設されている。
挿入係止部112は、ダッシュパネル4の延設部42dの被係止孔42fに嵌挿可能な筒状挿入部112aと、筒状挿入部112aの外周に設けられた係止突起部112bとを備えている。係止突起部112bは、筒状挿入部112aの先端側では、筒状挿入部112aの先端側に向かって傾斜しており、筒状挿入部112aの基端側では、筒状挿入部112aの外周面に対して段差状になっている。係止突起部112bは、筒状挿入部112aの周方向に間隔を空けて複数(例えば3つ)設けられている。なお、係止突起部112bは、1つだけ設けられてもよい。なお、筒状挿入部112aには、筒状挿入部112aの被係止孔42fへの挿入時に、筒状挿入部112aが容易に弾性的に縮径可能なように、筒状挿入部112aの先端から基端に向かって延びるスリットが設けられていてもよい。
傘部114は、挿入係止部112がダッシュパネル4の延設部42dの被係止孔42fに挿入されて係止された状態で、延設部42dの上面を弾性的に押圧することで、挿入係止部112の当該挿入方向のガタツキを防止するものである。傘部114は、例えば平面視略円形の底浅皿状で且つ弾性的に可撓可能なように薄肉状に形成されている。傘部114は、挿入係止部112の基端部(即ち根元)に同心状に設けられており、挿入係止部112の外周側に張り出しており、傘部114の開放面が挿入係止部112の先端側に向けられている。
このように構成された固定用部品11は、図4に示すように、燃料配管2をダッシュパネル4の延設部42dに固定する。即ち、固定用部品11は、その保持部111の貫通孔111aに燃料配管2が挿通されることで、燃料配管2における延設部42dに最も近い部分(最近接部分)を保持するように、燃料配管2に取り付けられる。
この取付状態で、固定用部品11の挿入係止部112が延設部42dの上面側から延設部42dの被係止孔42fに挿入される。この挿入状態では、図8に示すように、挿入係止部112の係止突起部112bが、被係止孔42fを通り抜けて、延設部42dの裏面側から被係止孔42fの周縁に係止する。この係止により、固定用部品11が延設部42dに固定される。即ち、固定用部品11によって燃料配管2が延設部42dに固定される。
なお、上記の係止状態(即ち係止突起部112bの被係止孔42fへの係止状態)では、固定用部品11の傘部114が延設部42dの上面を弾性的に押圧することで、係止突起部112bが被係止孔42fの周縁に常時当接する。この当接により、固定用部品11が、挿入係止部112の挿入方向にガタ付くことなく、延設部42dに固定される。この固定により、燃料配管2の配策経路が上述のようにブレーキブースタBBの上方を通過する経路に固定される。
図5及び図8に示すように、カウルクロス5は、車幅方向に帯状に延在した形に形成されると共にその延在方向に直交する断面が上下逆ハット状に形成されている。カウルクロス5は、ダッシュパネル4の上部の前側において、車幅方向に沿って設けられている。カウルクロス5の上面には、その前後方向の中央において車幅方向に延在した凹状部51が設けられている。
凹状部51の後壁部51aは、ダッシュパネル4の取付部42c1,42c2の傾斜角と同程度に車両後方側に傾斜しており、後壁部51aには、カウルクロス5を取付部42c1,42c2に取り付けるための貫通孔51bが設けられている。この実施形態では、後壁部51aには、凹状の座部が形成され、その座部の底面に貫通孔51bが設けられている。貫通孔51bは、後壁部51aにおいて、車幅方向の中央の両側に1つずつ設けられている。
また、カウルクロス5には、車両Kのフロントガラスの汚れ等を拭い取るためのワイパー装置を固定するためのワイパーブラケット13が設けられている。ワイパーブラケット13は、その長手方向に直交する断面形状が下面開放の略コ字状に形成されている。ワイパーブラケット13は、カウルクロス5の上面において、凹状部51に跨るように設けられている。例えば、ワイパーブラケット13における長手方向の一端部が凹状部51の前側壁部51dに連結され、ワイパーブラケット13における長手方向の他端部がカウルクロス5の上面の後側縁部51cに連結されている。また、ワイパーブラケット13は、カウルクロス5の上面において、2つの貫通孔51bのうちの延設部42d側の貫通孔51bの付近(即ち延設部42dの付近)に設けられている。
このように構成されたカウルクロス5は、固定用部品11が延設部42dに固定された状態で、ダッシュパネル4の2つの取付部42c1,42c2の上面に取り付けられる。即ち、カウルクロス5の凹状部51の後壁部51aが2つの取付部42c1,42c2の上面に重ねられて、後壁部51aの2つの貫通孔51bがそれぞれ2つの取付部42c1,42c2の貫通孔42eに連通される。この連通状態で、連通した各貫通孔51b,43eを挿通する形でボルト及びナットなどの締結部品で後壁部51aが取付部42c1,42c2に締結される。これにより、カウルクロス5が取付部42c1,42c2に取り付けられる。
この取付状態では、カウルクロス5の下側に燃料配管2が配索されている。また、カウルクロス5に設けられたワイパーブラケット13は、延設部42dの上側に配置している(図5及び図7)。即ち、ワイパーブラケット13は、カウルクロス5における延設部42dと重なる重畳部分に設けられている。
以上、この実施形態に係る燃料配管の固定構造1によれば、エンジンルーム3と車室とを仕切るダッシュパネル4の車両前方側に配索された燃料配管2を車体に固定する燃料配管2の固定構造であって、ダッシュパネル4と、ダッシュパネル4から車両前方側に延設された延設部42dと、延設部42dに固定された燃料配管2とを備え、燃料配管2がダッシュパネル4から車両前方側に延設された延設部42dに固定されるため、延設部42dによって燃料配管2の振動がダッシュパネル4に伝達することを抑制でき、車室内のNVH性能を向上させることができる。
また、ダッシュパネル4の車両前方側に取り付けられ、車幅方向に延びたカウルクロス5と、ダッシュパネル4から車両前方側に延設され、カウルクロス5が取り付けられる取付部42c2とを備え、取付部42c2が延設部42dとして用いられているため、延設部42dの配設スペースを新たに確保することなく無く、延設部42dをダッシュパネル4に設けることができる。
また、燃料配管2は、カウルクロス5の下側に配置されるため、カウルクロス5の下側の空間(即ちデッドスペース)を利用して燃料配管2を配置することができる。即ち、燃料配管2の配置スペースを新たに確保することなく、燃料配管2を配置することができる。
また、カウルクロス5に設けられ、ワイパーが取り付けられるワイパーブラケット13を備え、ワイパーブラケット13は、カウルクロス5における延設部42dと重なる重畳部分に設けられるため、ワイパーブラケット13を利用してカウルクロス5の上記の重畳部分の剛性を向上でき、これにより延設部42dの振動を抑制でき、この結果、延設部42dによって燃料配管2の振動がダッシュパネル4に伝達することを更に抑制することができる。
また、ダッシュパネル4は、ダッシュロア41と、ダッシュロア41の上端部に設けられたダッシュアッパ42とを備え、延設部42dは、ダッシュアッパ42の下端部から延設されるため、プレス加工などの簡単な加工方法でダッシュアッパ42に延設部42dを設けることができる。
また、燃料配管2を保持すると共に延設部42dに固定される固定用部品11を備え、延設部42dは、被係止孔42fを有し、固定用部品11は、被係止孔42fに挿入されて係止する挿入係止部112を有し、挿入係止部112が延設部42dの上面側から被係止孔42fに挿入されて係止することで、固定用部品11が延設部42dに固定されるため、延設部42dからの固定用部品11の脱落を抑制でき、これにより、延設部42dからの燃料配管2の脱落を抑制することができる。
また、ダッシュパネル4の車両前方側に配置されたブレーキブースタBBを備え、燃料配管2は、ブレーキブースタBBの車幅方向一方側(例えば左側)からブレーキブースタBBの上方を通過してブレーキブースタBBの車幅方向他方側(例えば右側)に配索されるため、ブレーキブースタBBの上側の空間(即ちデッドスペース)を利用して燃料配管2を配置することができる。これにより、燃料配管2の配置スペースを新たに確保することなく、燃料配管2を配置することができる。
この実施形態では、取付部42c2が延設部42dとして兼用されたが、取付部42c2と延設部42dとを別々に設けてもよい。
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの車両前方側に配索された燃料配管を車体に固定する燃料配管の固定構造の分野に適用可能である。
1…燃料配管の固定構造
2…燃料配管
3…エンジンルーム
4…ダッシュパネル
5…カウルクロス
11…固定用部品
13…ワイパーブラケット
41…ダッシュロア
42…ダッシュアッパ
42c1,42c2…取付部
42d…延設部
42f…被係止孔
112…挿入係止部
BB…ブレーキブースタ

Claims (6)

  1. エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの車両前方側に配索された燃料配管を車体に固定する燃料配管の固定構造であって、
    前記ダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルから車両前方側に延設された延設部と、
    前記延設部に固定された前記燃料配管と
    前記ダッシュパネルの車両前方側に取り付けられ、車幅方向に延びたカウルクロスと、
    前記ダッシュパネルから車両前方側に延設され、前記カウルクロスが取り付けられる取付部とを備え、
    前記取付部が、前記延設部として用いられた
    燃料配管の固定構造。
  2. 前記燃料配管は、前記カウルクロスの下側に配置された
    請求項に記載の燃料配管の固定構造。
  3. 前記カウルクロスに設けられ、ワイパーが取り付けられるワイパーブラケットを備え、
    前記ワイパーブラケットは、前記カウルクロスにおける前記延設部と重なる重畳部分に設けられた
    請求項又は請求項に記載の燃料配管の固定構造。
  4. エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの車両前方側に配索された燃料配管を車体に固定する燃料配管の固定構造であって、
    前記ダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルから車両前方側に延設された延設部と、
    前記燃料配管を保持すると共に前記延設部に固定される固定用部品とを備え、
    前記延設部は、被係止孔を有し、
    前記固定用部品は、前記被係止孔に挿入されて係止する挿入係止部を有し、
    前記挿入係止部が前記延設部の上面側から前記被係止孔に挿入されて係止することで、前記固定用部品が前記延設部に固定される
    燃料配管の固定構造。
  5. エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルの車両前方側に配索された燃料配管を車体に固定する燃料配管の固定構造であって、
    前記ダッシュパネルと、
    前記ダッシュパネルから車両前方側に延設された延設部と、
    前記延設部に固定された前記燃料配管と、
    前記ダッシュパネルの車両前方側に配置されたブレーキブースタとを備え、
    前記燃料配管は、前記ブレーキブースタの車幅方向一方側から前記ブレーキブースタの上方を通過して前記ブレーキブースタの車幅方向他方側に配索された
    燃料配管の固定構造。
  6. 前記ダッシュパネルは、ダッシュロアと、前記ダッシュロアの上端部に設けられたダッシュアッパとを備え、
    前記延設部は、前記ダッシュアッパの下端部から延設された
    請求項1から請求項のうちの一項に記載の燃料配管の固定構造。
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