JP5846579B2 - ポリメチン色素前駆体、その前駆体の骨格を含むスクアリリウム色素、それを用いた色素増感太陽電池、光電変換素子 - Google Patents
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Description
非特許文献7は、シアノアクリレート基を有する色素を開示するが、スクアリリウム骨格に直接つながるインドレニン環上に有することを教えるものはない。
本発明のポリメチン色素、又はスクアリリウム色素を使用した光電変換素子又はこれから構成した色素増感太陽電池は、近赤外光領域における光電変換効率が高い。また、式(3)で表されるスクアリリウム色素を用いることにより、400nmから500nmと550nmから800nmまでの2つの吸収極大を有する場合があり、吸収ピークの幅が広くなり効率的に光を吸収することができ、光電変換効率がより向上する。また、本発明のスクアリリウム色素は光電変換効率が高い光電変換素子又はこれから構成した色素増感太陽電池を与える。
ここで、芳香族基は、芳香族炭化水素基、芳香族複素環基のいずれでもよい。また、アルキル基としてはn-アルキル基が好ましい。
なお、式(2)においては、R1はC3〜C30の分岐又は直鎖のアルキル基、C3〜C30のフッ化アルキル基であることがより好ましい。
式(3)、式(5)、式(6)において、R2は式(1)又は式(2)において説明したR1と同じ意味を有するが、R1とR2は同じであっても、異なってもよく、独立に変化し得る。
ここで、化合物24は式(1)に含まれる化合物である。
化合物24のアンモニウムハライド塩化合物24-3は、式(2)に含まれる化合物であり、例えば、化合物24-2とブチルアイオダイドを反応させることによりと化合物24-3を得ることができる。
目的とする光源の波長域に合わせるように骨格を選ぶことができる。こうした色素は半導体微粒子の表面に対する適当なアンカー基(interlocking group)を有していることが好ましい。
上記した化合物30を得る反応式に従い、スクアリリウム色素D-1を合成する。
5−シアノ−2,3,3−トリメチル−3H−インドール(17.4mmol)(化合物21)にヨードブタン(88mmol)を加え18時間アセトニトリル中で還流させ、ジエチルエーテルに加えて固体化させ、5.5gの5−シアノ−N−ブチルインドレニンヨージド(化合物22‐1)を得た。
次にN−ブチルインドレニンヨージド(13.5mmol)に2Nの水酸化ナトリウム20mlを加え、化合物22‐2を合成した。
この化合物22‐2 13mmolをジクロロメタン(DCM)30mlに溶解し0℃に冷却して、15.6mmolの水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)をゆっくりと加えた。窒素雰囲気下で10時間攪拌した後、2mlの希塩酸を加え30分間還流させた。反応液をクロロホルムで抽出し、水で洗浄した後Na2SO4で乾燥させ、2.8 g (11.5 mmol, 88%)の5−ホルミル−1−ブチル−3,3−ジメチル−2−メチレンインドール(化合物23)を収率88%で得た。これを30mlのアセトニトリルに溶解し、次にシアノ酢酸ターシャリ−ブチルエステル(3.4 mL、23 mmol)とピペリジン17.3 mmolをアセトニトリル中で8時間還流させ、粗製物のシアノアクリレートエステル置換N−ブチルインドレニンをシリカゲルカラムで精製し、シアノアクリレートエステル置換N−ブチルインドレニン(化合物24)3.5 g (収率83%、純度92%、HPLC)を得た。この化合物24のNMRスペクトルを図2に、MSスペクトルを図3に示す。なお、この化合物は不安定なため、図2では部分的分解物の存在が認められた。
上記化合物24(500 mg、1.4 mmol)を40mlのn−ブタノール:トルエン=1;1の溶媒に溶かし、セミスクアリリウム(化合物28−2)(400 mg、1.4 mmol)を反応させ、ディーンシュターク管をつけて脱水しながら反応させ、溶媒除去の後クロロフォルムとメタノールの混合溶媒でカラムクロマトで精製し、スクアリリウムのシアノアクリレートエステル体(化合物29)を純度98%で、600 mgを得た。
得られたエステル体500 mg (0.8 mmol)にテトラフルオロ酢酸を3 mLに溶解し反応させた後、留去しカラム精製し、シアノアクリル酸置換されたスクアリリウム色素(化合物30)を450 mg、純度98% で得た。この化合物30をスクアリリウム色素D‐1とする。
比較例に使用するスクアリリウム色素は以下の反応式にしたがって合成した。
比較例に使用するスクアリリウム色素D‐3は以下の反応式にしたがって合成した。
化合物26 0.04molと3,4-ジエトキシ-3-シクロブテン-1,2-ジオン(化合物27−2)0.04molと2mlのトリエチルアミンを10mlのエタノールに溶解し、1時間還流した。溶媒を留去した後、粗製物をカラム精製し0,028molのセミスクアリン酸エステル体の化合物28-1を70%収率で得た。
化合物28−1は加水分解を行うとセミスクアリリウム色素化合物28−2が得られる。加水分解は、エタノールに溶かした化合物28−1に20%水酸化ナトリウム水溶液を加え、加熱還流を1時間程度行う。反応終了後は、エバポレータでエタノールを除去し、水を加えて水溶液としたところに、2N塩酸を少量ずつ加え、PH試験紙で途中チェックしながら、中性から酸性に傾いたところで滴下をやめる。カルボン酸ナトリウム塩であったのが中和されてカルボン酸となって沈殿して化合物28−2が得られた。
化合物38を加水分解するため、ナスフラスコに化合物38を(800mg,1.7mmol)とエタノール20ml、40%NaOH水溶液2.0mlを加え、1時間還流させた。その後、エパポレーターで溶媒を蒸発させ、20%HCl水溶液1.5mlを加えた。その残渣をカラムクロマトで精製し、化合物39を250mg 32%の収率で得た。この化合物39をスクアリリウム色素D‐3とする。
30mm×25mm×3mmの透明導電膜付ガラス基板として日本板ガラス製のFTO(フッ素ドープ酸化スズ)膜付ガラス基板(商品名:Low‐Eガラス)を使用した。
次に、導電性膜付き基板の導電性膜上に、酸化チタン膜を形成した。酸化チタンは、市販の酸化チタンペースト(ソラロニクス社製Dペースト)を使用した。これを、導電性膜付き基板の導電性膜上に、スキージ印刷の手法で5mm×5mmの範囲に塗工し、乾燥後450℃で焼成して厚み15μmの酸化チタン層を形成した積層板を得た。
色素D-1に代えて色素D-2、D-3を使用した他は、実施例1と同様にして光電変換素子を得た。
Claims (3)
- 下記式(1)で表わされるインドリン化合物、式(2)で表わされるインドレニン化合物又はそれらの混合物であって、式(1)で表わされるインドリン化合物と式(2)で表わされるインドレニン化合物の混合比(重量比)が、0:100〜100:0の範囲であることを特徴とするポリメチン色素前駆体。
- ポリメチン色素を用いる色素増感太陽電池又は光電変換素子において、ポリメチン色素が下記式(3)で表わされるスクアリリウム色素であることを特徴とする色素増感太陽電池又は光電変換素子。
- 式(3)で表わされるスクアリリウム色素が、下記式(5)で表わされるスクアリリウム色素である請求項2に記載の色素増感太陽電池又は光電変換素子。
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