JP5846116B2 - 錠剤製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、打錠機等によって錠剤を圧縮成形する錠剤製造方法に関する。
打錠機を用いて錠剤を圧縮成形するにあたり、臼に形成された上下方向の臼孔に上杵及び下杵を嵌合挿入し、上杵の下端の押圧面と、下杵の上端の押圧面とによって臼孔内の粉体を押圧することにより錠剤を圧縮成形する特許文献1に示す錠剤製造方法が公知になっている。
また、このようにして圧縮成形される錠剤内には応力が残存し、特に錠剤内の臼孔内周面側の応力は残留壁面応力と呼ばれる。この残留壁面応力等の応力は、上杵又は下杵を臼孔から抜取る抜圧工程や、その後に圧縮成形した錠剤を取出す放出工程の際、錠剤の表面が剥れるキャッピング等の打錠障害を引起す原因となることが知られており、このような不具合を防止するため、粉体の塑性変形が大きくなるように加工を施したり、摩擦係数を減少させるように加工を施したりする技術が非特許文献1に示されている。
特開平7−8540号公報(第2−3図)
粉体工学会・製剤と粒子設計部会編「粉体の圧縮成形技術」日刊工業新聞社発行、1998年6月30日、p.75−81
上記特許文献1の錠剤製造方法では、水平な押圧面に対して臼孔が鉛直方向に形成されているため、臼孔周面と押圧面との接続端によって、圧縮成形される錠剤にエッジ(凹凸)が成形され、このエッジは比較的欠け易く、製品不良の原因になる場合がある他、このエッジを糖衣コーティングによって覆い隠した場合にはコーティング前の錠剤と比べて、コーティング後の錠剤が大きくなるという問題がある。
また、上記非特許文献1では、圧縮成形した錠剤への押圧解除手段や錠剤の臼孔からの取出手段によって、圧縮成形時に生じる錠剤内の臼孔内周側の応力である残留壁面応力による影響が変わるため、粉体の塑性変形率や臼孔の摩擦係数を変更したとしても、結局、上記押圧解除手段や、取出手段等をどのように構成するのかが、根本的な問題となる。
本発明は、臼に形成された上下方向の臼孔に上杵及び下杵を嵌合挿入し、上杵の下端の押圧面と、下杵の上端の押圧面とによって臼孔内の粉体を押圧することにより錠剤を圧縮成形するにあたり、錠剤表面へのエッジ形成を抑制するとともに、圧縮成形時に錠剤内に生じる応力による品質への影響を少なくした錠剤製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、第1に、臼1に形成された上下方向の臼孔2に上杵3及び下杵4を嵌合挿入し、上杵3の下端の押圧面9aと、下杵4の上端の押圧面11aとによって臼孔2内の粉体5を押圧することにより錠剤6を圧縮成形する錠剤製造方法において、上下の各押圧面9a,11aに一体的に連接される凹曲面状の成形溝2aが臼孔2の内周面に環状に形成されるとともに、該成形溝2aの底部を境に臼が上側の分割片7と下側の分割片8とに上下分割形成され、上下の何れか一方側の杵3,4である最終固定側杵を、押圧面9a,11aが成形溝2aに一体的に連接される圧縮成形位置に移動させて固定させた後、他方側の杵3,4である最終圧縮側杵を圧縮成形位置に移動させることにより、側断面視円形、楕円形又は長円形をなす錠剤6を圧縮成形し、成形溝2aに係止された圧縮成形後の錠剤6を上下の分割片7,8を分離させることにより取出すにあたって、前記最終圧縮側杵及び該最終圧縮側杵側の分割片7,8である最終圧縮側分割片を同一速度で上記最終固定側杵側の分割片7,8である最終固定側分割片から離間させる動作と、最終固定側杵を最終圧縮側杵側に移動させる動作とを同時に開始するにあたり、最終圧縮側杵及び最終圧縮側分割片の上記離間時の離間速度を最終固定側杵の上記移動時の移動速度よりも高速にすることにより、最終固定側分割片及び最終固定側杵から錠剤6を外し、その後、最終圧縮側分割片から錠剤6を外すことを特徴としている。
第2に、下杵4を最終圧縮側杵とし、下側の分割片8を最終圧縮側分割片としたことを特徴としている。
第3に、臼1に形成された上下方向の臼孔2に上杵3及び下杵4を嵌合挿入し、上杵3の下端の押圧面9aと、下杵4の上端の押圧面11aとによって臼孔2内の粉体5を押圧することにより錠剤6を圧縮成形する錠剤製造方法において、上下の各押圧面9a,11aに一体的に連接される凹曲面状の成形溝2aが臼孔2の内周面に環状に形成されるとともに、該成形溝2aの底部を境に臼が上側の分割片7と下側の分割片8とに上下分割形成され、上下の何れか一方側の杵3,4である最終固定側杵を、押圧面9a,11aが成形溝2aに一体的に連接される圧縮成形位置に移動させて固定させた後、他方側の杵3,4である最終圧縮側杵を圧縮成形位置に移動させることにより、側断面視円形、楕円形又は長円形をなす錠剤6を圧縮成形し、成形溝2aに係止された圧縮成形後の錠剤6を上下の分割片7,8を分離させることにより取出すにあたって、前記最終固定側杵側の分割片7,8である最終固定側分割片を前記最終圧縮側杵側の分割片7,8である最終圧縮側分割片から離間させる動作と、最終固定側杵を最終圧縮側杵から遠ざける側に移動させる動作とを同時に開始するにあたり、最終固定側分割片の上記離間時の離間速度よりも最終固定側杵の上記移動時の移動速度を低速にすることにより、最終固定側分割片及び最終固定側杵から錠剤6を外し、その後、最終圧縮側分割片から錠剤6を外すことを特徴としている。
第4に、上杵3を最終圧縮側杵とし、上側の分割片7を最終圧縮側分割片としたことを特徴としている。
上記構成の本発明によれば、錠剤の圧縮成形時、臼孔の内周面に凹設された凹曲面状の成形溝と、上下の押圧面とが一体的に連接されて側断面視円形、楕円形又は長円形をなすため、圧縮成形時における錠剤表面へのエッジ形成を効率的に防止できる他、成形溝の底部を境に臼が上側の分割片と下側の分割片とに上下分割形成されることにより、臼孔の開放端側よりも径が大きくなって成形溝に係止された圧縮成形後の錠剤を、臼から取出すことが可能になる。
また、成形溝及び上下の分割片によって、上下の杵による錠剤への押圧解除や錠剤の臼孔から放出等が従来とは異なる工程を経るため、圧縮成形時に生じる錠剤内の応力に起因した特有の影響が予想されるが、成形溝に係止された圧縮成形後の錠剤を上下の分割片を分離させることにより取出すにあたって、最終固定側分割片から錠剤を外した後、該錠剤を最終固定側杵から外し、その後、最終圧縮側分割片から錠剤を外すことにより、錠剤内の圧縮成形時に生じる応力を効率的に開放させることができるため、圧縮成形時に生じる錠剤内の応力の影響を極力小さくすることが可能になる。
さらに、最終圧縮側杵及び最終圧縮側分割片を同一速度で最終固定側分割片から離間させる動作と、最終固定側杵を最終圧縮側杵側に移動させる動作とを同時に開始するにあたり、最終圧縮側杵及び最終圧縮側分割片の上記離間時の離間速度を最終固定側杵の上記移動時の移動速度よりも高速にすることにより、最終固定側分割片及び最終固定側杵から錠剤を外すか、又は、最終固定側分割片を最終圧縮側分割片から離間させる動作と、最終固定側杵を最終圧縮側杵から遠ざける側に移動させる動作とを同時に開始するにあたり、最終固定側分割片の上記離間時の離間速度よりも最終固定側杵の上記移動時の移動速度を低速にすることにより、最終固定側分割片及び最終固定側杵から錠剤を外せば、速度差を設けて2つの動作を同時に開始し、最終固定側分割片から外された錠剤を、その後速やかに、最終固定側杵から外すことが可能になるため、圧縮成形時に生じる錠剤内の応力をさらに効率的に開放可能になるため、より高品質な錠剤を製造可能になる。
(A),(B)は、それぞれ錠剤製造装置の要部側面図及び要部平面図である。 (A)は錠剤圧縮成形時における錠剤製造装置の要部側面図であり、(B)は上臼と下臼の分離時における錠剤製造装置の要部側面図である。 (A),(B)は、それぞれ圧縮成形される錠剤の側面図及び平面図である。 本錠剤製造装置によって錠剤を製造する際の処理フロー図である。 (A)乃至(D)は、それぞれ供給工程の構成を時系列的に示す側面図である。 (A)乃至(E)は、それぞれ成形工程の構成を時系列的に示す側面図である。 (A)乃至(D)は、それぞれ排出工程の構成を時系列的に示す側面図である。 (A)乃至(E)は、それぞれ図7に示す排出工程の変形例の構成を時系列的に示す側面図である。 (A)乃至(E)は、それぞれ成形工程の別実施形態の構成を時系列的に示す側面図である。 (A)乃至(F)は、それぞれ排出工程の別実施形態の構成を時系列的に示す側面図である。 (A)乃至(F)は、それぞれ、図10に示す排出工程の変形例の構成を時系列的に示す側面図である。 (A)乃至(E)は、それぞれ成形工程の別実施形態の構成を時系列的に示す側面図である。 (A)乃至(C)は錠剤の他の形状を示す平面図であり、(D)及び(E)は、成形溝及び上下の押圧面の他の形状を示す打錠装置の要部側断面図である。 (A)は、図4乃至7に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼の位置関係を動作毎に示したタイミングチャート図であり、(B)は、図4乃至7に示す錠剤製造を行うにあたり、供給体の位置を動作毎に示したタイミングチャート図であり、(C)は、図4乃至7に示す錠剤製造を行うにあたり、排出体の位置を動作毎に示したタイミングチャート図である。 (A)は、図4乃至7に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼のそれぞれの位置及び速度を、動作毎に示した一覧表であり、(B)は、(A)の錠剤製造において、離間速度及び移動速度を変化させた場合における錠厚、硬度、摩損度、状態観察の結果一覧表であり、(C)は比較実験を行った場合における錠厚、錠剤硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の結果一覧表である。 図9乃至10に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼の位置関係を動作毎に示したタイミングチャート図である。 (A)は、図9乃至10に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼のそれぞれの位置及び速度を、動作毎に示した一覧表であり、(B)は、(A)の錠剤製造において、離間速度及び移動速度を変化させた場合における錠厚、硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の結果覧表であり、(C)は比較実験を行った場合における錠厚、硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の結果一覧表である。 (A)は、図12に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼の位置関係を動作毎に示したタイミングチャート図であり、(B)は、(A)に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼のそれぞれの位置及び速度を、動作毎に示した一覧表である。 (A)は、図7に示す排出工程及び図18の錠剤製造において、離間速度及び移動速度を変化させた場合における錠厚、錠剤硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の試験・測定結果を示した一覧表であり、(B)は、図10に示す排出工程及び図18の錠剤製造において、離間速度及び移動速度を変化させた場合における錠厚、錠剤硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の試験・測定結果を示した一覧表であり、(C)は、比較実験を行った場合における錠厚、硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の結果一覧表である。 比較実験1において、離間速度及び移動速度を変化させた場合における錠厚、硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の結果一覧表である。
図1(A),(B)は、それぞれ錠剤製造装置の要部側面図及び要部平面図であり、図2(A)は錠剤圧縮成形時における錠剤製造装置の要部側面図であり、(B)は上臼と下臼の分離時における錠剤製造装置の要部側面図であり、図3(A),(B)は、それぞれ圧縮成形される錠剤の側面図及び平面図である。図示する錠剤製造装置は、打錠機の一種であって、水平な臼1と、臼1に穿設された鉛直方向の臼孔2と、臼孔2に挿脱自在に嵌合挿入される上下一対の杵3,4とを備えている。
この錠剤製造装置では、下側の杵である下杵4を上端(先端)側から臼孔2に挿入して臼孔2の下端を閉塞した状態で、臼孔2内に粉体5(図5乃至7参照)を充填供給した後、上側の杵である上杵3を下端(先端)側から臼孔2に挿入し、上下の杵3,4の先端側によって、臼孔2内に充填された粉体5を押圧し、錠剤6を圧縮成形する。
臼孔2は平面視円形をなし、この臼孔2の上下方向中央部には、凹曲面状の成形溝2aが、周方向全体に亘り環状に凹設されている。この成形溝2aは、平断面視円形リング状をなすとともに側断面視で臼孔2の径方向外側に向って凹状に窪み、この成形溝2aの底部の径Rが、臼孔2の成形溝2a以外の部分の径Rよりも大きくなっている。
この臼1は、成形溝2aの底を通過する水平な分割面Mを境に上下に分割形成されており、臼1の上側の分割片が上臼7となる一方で、下側の分割片が下臼8となる。この上臼7は本体10側に固定され、下臼8は上下に移動駆動可能に支持されており、上臼7と下臼8の対向面同士の接触・非接触によって、上臼7と下臼8とを接合・分離させる。具体的には、下臼8の上端位置(下臼位置)Pと、固定された上臼の下端位置(接合位置)Xとが一致するように下臼8を上昇させると、上臼7と下臼8とが接合される。
上下の杵3,4の先端部9,11の径は、杵3,4のその他の部分の径に比べて大きく且つ臼孔2の成形溝2a以外の径Rと略同一となるように形成され、各杵3,4を臼孔2に挿入すると、上記先端部9,11の外周は臼孔2の内周に嵌合された状態になる。この上下一対の先端部9、11の下端及び上端は、凹曲面状の押圧面9a,11aとなる。
錠剤6を圧縮成形する際には、上臼7と下臼8とを接合させ、上杵3の外周下端位置(上杵位置)Pが成形溝2aの上端位置(上側圧縮成形位置,圧縮成形位置)Xと一致するまで、上杵3を臼孔2に押圧挿入するとともに、下杵4の外周上端位置(下杵位置)Pが成形溝2aの下端位置(下側圧縮成形位置,圧縮成形位置)Xと一致するまで、下杵4を臼孔2に押圧挿入すると、成形溝2a及び上下の押圧面9a,11aが一体的に滑らかに連接され、側断面視円形、楕円状又は長円形(図示する例では楕円形)をなし、同形状の錠剤6が圧縮成形される(図2(A)参照)。
このようにして圧縮成形される錠剤6は、平面視で成形溝2aの径Rと略同一径の円形をなすとともに、側面視楕円形をなす形状に成形されている。この錠剤6の径Rが臼孔2の成形溝2a以外の部分の径Rよりも大きいため、この錠剤6は成形溝2aによって係止される。この係止された錠剤6は、接合されている上臼7と下臼8とを分離させ、該錠剤6の上方側を開放することにより取出可能になる。
次に、図4乃至7に基づいて本錠剤製造装置を用いた錠剤製造方法について詳述する。
図4は、本錠剤製造装置によって錠剤を製造する際の処理フロー図である。同図に示す錠剤製造方法は、粉体5を臼孔2に供給する供給工程S10と、臼孔2に供給された粉体5から錠剤6を圧縮成形する成形工程S20と、圧縮成形された錠剤6を排出する排出工程S30と、後処理を行う後処理工程S40とを有している。
図5(A)乃至(D)は、それぞれ供給工程の構成を時系列的に示す側面図である。同図及び図4に示す通り、上述の供給工程S10は、臼孔2に粉体5を供給する供給処理S11と、供給処理の後、臼孔2内の粉体5の量を調整する調整処理S12と、調整処理の後、臼孔2内から押出された粉体5を上臼7の上面に沿って擦切る擦切処理S13と、を有している。
上記供給処理S11によって錠剤6の製造が開始されるが、この開始時、下臼8(下臼位置P)が接合位置Xに位置して上臼7と接合し、上杵3(上杵位置P)が上臼7上方の最上方位置(初期位置)に位置し、下杵4(下杵位置P)が臼孔2内の成形溝2a上方側(初期位置)に位置し、この状態から、充填フィーダと呼ばれる供給体12を後進端から前進端まで前進移動させることにより、粉体5を押出して、臼孔2内に粉体5を落下供給させる。この粉体5の落下供給の際、下杵4が受止位置まで下降され、粉体5がスムーズに臼孔2内に導入される。(図5(A)及び(B)参照)。
上記調整処理S12では、下杵4が臼孔2内における成形溝2aの上方側(調整位置)に位置するように下杵4が上昇し、臼孔2の上方に粉体5が押出され、錠剤成形に必要な量の粉体5のみが臼孔2内に存在した状態になる(同図(B)及び(C)参照)。
上記擦切処理S13では、供給体12を前進端から後進端まで後進移動させることにより、臼孔2から押出された分の粉体5を擦切り、錠剤6の成形に必要な分量の粉体5のみが臼1に残る状態とする(同図(C)及び(D))。
図6(A)乃至(E)は、それぞれ成形工程の構成を時系列的に示す側面図である。同図及び図4に示す通り、上述の成形工程S20は、圧縮成形前の準備を行う予備処理S21と、予備処理S21後に錠剤6の圧縮成形を行う圧縮処理S22とを有している。
上記予備処理S21では、下杵4が臼孔2内における成形溝2aの下方側(準備位置)に位置するように下杵4を下降させ、粉体5の上端の粉面を上臼7の上面よりも下方側に位置させる(図6(A)及び(B)参照)。その後、上杵3が臼孔2内の上端部(閉塞位置)に位置するように上杵3を下降させ、臼孔2の上方を閉塞する(同図(B)及び(C)参照)。
続いて、上杵3を上側圧縮成形位置Xまで下降させるとともに、下杵4が臼孔2内における成形溝2a下方近傍位置(予備圧位置)に位置するように下杵4を上昇させ、臼孔2における上下の押圧面9a,11aの間を粉体5で満たした状態にする(同図(C)及び(D)参照)。
上記圧縮処理S22では、移動駆動を停止させて位置決め停止状態とすることにより上杵3を臼1に対して固定又は略固定状態とし、下杵4を下側圧縮成形位置Xまで押圧上昇させ、錠剤6を圧縮成形する(同図(D)及び(E)参照)。すなわち、本例では、上杵3が錠剤6の圧縮成形時に固定又は略固定されて下杵4側から押圧される最終固定側杵(最終被押圧側杵)となり、下杵4が錠剤6の圧縮成形時に粉体5に圧力(本圧)を付加する最終圧縮側杵になり、上臼7が最終固定側杵側の最終固定側分割片(被押圧側分割片)となり、下臼8が最終圧縮側杵側の最終圧縮側分割片になる。
図7(A)乃至(D)は、それぞれ排出工程の構成を時系列的に示す側面図である。同図及び図4に示す通り、上述の排出工程S30は、成形溝2aの上側半部をなす上臼7の上側曲面7aから錠剤6を外すとともに、成形溝2aの下側半部をなす下臼8の下側曲面8aから錠剤6を外す他、上下の杵3,4の少なくとも上杵3の押圧面9aから錠剤6を外す外し処理S31と、外し処理S31後に下杵4の押圧面11a上の錠剤6を排出する排出処理S32とを有している。
上記外し処理S31では、まず、下杵4及び下臼8が上臼7から離間するように下降させる動作と、下杵4側に移動するように上杵3を下降させる動作を同時に開始する(図7(A)及び(B)参照)。この際、下杵4及び下臼8の上臼7からの離間速度V及び上杵3の下杵4側への移動速度Vは略一定であって、離間速度Vよりも移動速度Vが低速に設定されている。
この上杵3の下降により、上臼7に対して上杵3が下杵4側にずれるため、上臼7の上側曲面7aから錠剤6が外れるとともに、離間速度Vより移動速度Vが低速であるため、上杵3と下杵4との距離が広がって、上杵3の押圧面9aから錠剤6が外れる。
すなわち、離間速度Vと移動速度Vに速度差を設けることにより、上杵3と下杵4と下臼8の同時下降という1つの動作によって、上臼7の上側曲面7aからの錠剤6の外しと、上杵3の押圧面9aからの錠剤6の外しとを殆ど時間差無く速やかに行う。
続いて、下杵4が下杵最下降位置(排出位置)に位置するように、下杵4及び下臼8を同一速度で一体的に下降させるとともに、上杵3が臼孔2の上端(退避位置)に位置するように、上杵3を上昇させる(同図(B)及び(C)参照)。その後、下臼8のみ下臼最下降位置(排出位置)B(図7参照)に下降させる(同図(C)及び(D)参照)。この際、下臼8に対して下杵4が上杵3側にずれるため、下臼8の下側曲面8aから錠剤6が外れる。
上記排出処理S32は、排出ダンパーとよばれ且つスクレーパとして機能する排出体13を、後退端から前進端まで前進駆動させ、下杵4の押圧面11a上の錠剤6を掻き取って排出し、その後、該排出体13を後進端まで後進駆動させる(同図(D)参照)。
図4に示す通り、上述の後処理工程S40は、上下の杵3,4及び下臼8をそれぞれ初期位置に移動させる後処理S41を行い、処理を終了させる。
以上のように構成される本錠剤製造方法によれば、最終圧縮側杵4及び最終圧縮側分割片8と反対側の最終固定側杵3及び最終固定側分割片7から錠剤6を外し、続いて、最終圧縮側分割片8から錠剤6を取外すため、圧縮成形時に生じる錠剤6内の応力が効率的に開放されるため、高品質な錠剤6を製造することが可能になる。
特に、上述したように、最終固定側杵3からの錠剤6の取外しと、最終固定側分割片7からの錠剤6の取外しは、略同一のタイミングで行われるため、圧縮成形時に錠剤6の成形溝2a側に生じる残留壁面応力の影響を極力小さくして、錠剤6を臼1から取外すことが可能になる。
図8(A)乃至(E)は、それぞれ図7に示す排出工程の変形例の構成を時系列的に示す側面図である。同図に示す排出工程S30では、外し処理S31において、上臼7及び上杵3から錠剤6を外すために、下杵4及び下臼8の下降動作と、上杵3の下降動作とを同時に開始する際、上記離間速度Vと移動速度Vを同一に設定し、まず、上臼7から錠剤6を外し(同図(A)及び(B)参照)、その後、下杵4及び下臼8のみを同一速度で上杵3から離間させることにより、上杵3と下杵4との距離が広がるため、上杵3から錠剤6が外される(同図(B)及び(C)参照)。すなわち、上臼7から錠剤6を外す処理と、上杵3から錠剤6を外す処理とを別動作に行う。ちなみに、その他の動作は、図7と同一である。
次に、図9及び10に基づき、錠剤製造方法の別実施形態について上述の例と異なる点を説明する。
図9(A)乃至(E)は、それぞれ成形工程の別実施形態の構成を時系列的に示す側面図である。同図に示す成形工程S20では、上杵3を閉塞位置に下降させ、臼孔2の上方を閉塞してから後の手順が、図6に示す手順とは異なる。具体的には、その後、下杵4を下側圧縮成形位置Xまで上昇させるとともに、上杵3が臼孔2内における成形溝2a上方近傍位置(予備圧位置)に位置するように上杵3を下降させ、臼孔2における上下の押圧面9a,11aの間を粉体5で満たした状態にする(同図(C)及び(D)参照)。
圧縮処理S22では、移動駆動を停止させて位置決め停止状態とすることにより下杵4を臼1に対して固定又は略固定とし、上杵3を上側圧縮成形位置Xまで押圧下降させ、錠剤6を圧縮成形する(同図(D)及び(E)参照)。すなわち、本例では、下杵4が錠剤6の圧縮成形時に固定又は略固定されて上杵3側から押圧される最終固定側杵(最終被押圧側杵)となり、上杵3が錠剤6の圧縮成形時に粉体5に圧力(本圧)を付加する最終圧縮側杵になり、下臼8が最終固定側杵側の最終固定側分割片(最終被押圧側分割片)となり、上臼7が最終圧縮側杵側の最終圧縮側分割片になる。
図10(A)乃至(F)は、それぞれ排出工程の別実施形態の構成を時系列的に示す側面図である。同図に示す排出工程S30では、図7及び8に示す例とは、外し処理の内容が異なり、この排出工程S30は、成形溝2aの下側半部をなす下臼8の下側曲面8aから錠剤6を外すとともに、成形溝2aの上側半部をなす上臼7の上側曲面7aから錠剤6を外す他、上下の杵3,4の各押圧面9a,11aから錠剤6を外す外し処理S31を行い、その後の処理は図7と同様である。
本例の外し処理S31では、まず、下臼8を上臼7から離間するように下降させる動作と、下杵4を上杵3から遠ざける側に下降させる動作を同時に開始する(図10(A)及び(B)参照)。この際、下臼8の上臼7からの離間速度V及び下杵4の上杵3から遠ざかる側への移動速度Vは略一定であって、離間速度Vよりも移動速度Vが低速に設定されている。
このように離間速度Vよりも移動速度Vが低速なので、下臼8に対して下杵4が上杵3側にずれて、下臼8の下側曲面8aから錠剤6が外れるとともに、この下杵4の下降により、上杵3と下杵4との間の距離が長くなり、下杵4の押圧面11aから錠剤6が外れる。すなわち、離間速度Vと移動速度Vに速度差を設けることにより、下杵4と下臼8の同時下降という1つの動作によって、下臼8の下側曲面8aからの錠剤6の外しと、下杵4の押圧面11aからの錠剤6の外しとを殆ど時間差無く速やかに行う。
続いて、上杵3を、上側圧縮成形位置Xの下方近傍(押出位置)に位置させ、上臼7に対して上杵3を下杵4側にずらし、上臼7の上側曲面7aから錠剤6を外し、錠剤6を下杵4の押圧面11a上に落下させる(同図(C)及び(D)参照)。
続いて、下杵4が排出位置に位置するように、下杵4及び下臼8を同一速度で一体的に下降させるとともに、上杵3を退避位置まで上昇させ(同図(D)及び(E)参照)、その後、図7及び8に示す例と同様に、下臼8を排出位置Bに下降させ(同図(E)及び(F)参照)、それ以降、同様の処理を行う。
図11(A)乃至(F)は、それぞれ、図10に示す排出工程の変形例の構成を時系列的に示す側面図である。同図に示す同図に示す排出工程S30では、外し処理S31において、下臼8及び下杵4から錠剤6を外すために、まず下臼8の下降動作のみを行って下臼8から錠剤6を外し(同図(A)及び(B)参照)、その後、下杵4のみを上杵3から離間させることにより、上杵3と下杵4との距離を広げ、下杆4から錠剤6を外す(同図(B)及び(C)参照)。すなわち、下臼8から錠剤6を外す処理と、下杵4から錠剤6を外す処理とを別動作に行う。ちなみに、その他の動作は、図10と同一である。
次に、図12に基づき、錠剤製造方法の別実施形態について上述の例と異なる点を説明する。
図12(A)乃至(E)は、それぞれ成形工程の別実施形態の構成を時系列的に示す側面図である。同図に示す成形工程S20では、上杵3を閉塞位置に下降させ、臼孔2の上方を閉塞してから後の処理が、図6に示す工程とは異なる。具体的には、その後、上杵3を成形溝2a上方近傍の前記予備圧位置に下降させるとともに、下杵4を成形溝2a下方近傍の前記予備圧位置に上昇させ、臼孔2における上下の押圧面9a,11aの間を粉体5で満たした状態にする(同図(C)及び(D)参照)。この際、上側の予備圧位置と上側圧縮成形位置Xとの間の距離と、下側の予備圧位置と下側圧縮成形位置Xとの間の距離とは略同一となる。
圧縮処理S22では、上杵3の上側圧縮成形位置Xへの押圧下降と、下杵4の上側圧縮成形位置Xへの押圧上昇とを同時に同一速度で開始し、上下の杵3,4によって、錠剤6を圧縮成形する(同図(D)及び(E)参照)。すなわち、本例では、上杵3及び下杵4の両方が錠剤6の圧縮成形時に粉体5に圧力(本圧)を付加する最終圧縮側杵になり、上臼7及び下臼8の両方が最終圧縮側分割片になる。
また、排出工程S30は、図7の示すもの、図8に示すもの、図10に示すもの、又は、図11に示すものの何れか一を用いる。
次に、図13に基づき、錠剤製造装置の別実施形態について説明する。
図13(A)乃至(C)は錠剤の他の形状を示す平面図であり、(D)及び(E)は、成形溝及び上下の押圧面の他の形状を示す打錠装置の要部側断面図である。上述の例では、錠剤6を平面視円形状に成形する例につき説明したが、臼孔2及び成形溝2aを平面視楕円形に成形することにより、錠剤6を平面視楕円形状になるように圧縮成形してもよいし(同図(A)参照)、臼孔2及び成形溝2aを平面視長円形(角丸長方形)に成形することにより、錠剤6を平面視長円形になるように圧縮成形してもよいし(同図(B)参照)、臼孔2及び成形溝2aを平面視丸みを帯びた三角形状(おむすび形状)に成形することにより、錠剤6を平面視おむすび形状をなすように圧縮成形してもよい(同図(C)参照)。
また、錠剤6の圧縮成形完了時に一体的に連結される成形溝2a及び一対の押圧面9a,11aが、前述したような側面視楕円形状では無く側面視円形状になるように、成形溝2a及び押圧面9a,11aの曲率を変形してもよし(同図(D)参照)、錠剤6の圧縮成形完了時に一体的に連結される成形溝2a及び一対の押圧面9a,11aが、側面視長円形になるように、成形溝2aの曲率を変形するとともに、押圧面9a,11aをフラットに成形してもよい(同図(E)参照)。
図4乃至7に示す錠剤製造方法の具体的な実施例について図14及び15に基づいて以下に説明する。
最初に粉体5を生産し、この生産された粉体5を用いて図4乃至7に示す錠剤製造方法によって錠剤6を製造し、この製造された錠剤6の錠厚計測、硬度試験及び摩損度試験を行って、該錠剤製造方法の評価を行った。
まず、粉体5の生産について説明すると、有効成分であるアセトアミノフェン4950gと、賦形剤である乳糖3310gと、同じく賦形剤である結晶セルロース3150gと、原料の粒子同士を結びつけるために用いる結合剤であるヒドロキシプロピルセルロース900gとを、それぞれ秤量(正確に計測)し、ポリエチ袋で混合した後、粉砕機(ヤリヤ機械製作所社製のヤリヤ粉砕機 No.1)を用いてスクリーンサイズ0.7mmで粉砕した。この粉砕物を3分割し、この分割物4000gを造粒機(パウレック社製のバーチカルグラニュレータ FM−VG−25)に投入するとともに、精製水720gを添加して造粒を行った。
続いて、得られた造粒物を乾燥機(パウレック社製の流動造粒乾燥機 FD−3S)で乾燥し、この乾燥物を22メッシュの篩によって分級し、篩を通過した篩通過物と、篩に残った残留物である篩残とに分けた。残りの粉砕物においても同様の処理を行うとともに、篩に残った残留物である篩残は、粉砕機(岡田精工社製のニュースピードミル ND−10S)を用いてスクリーンサイズ1.0mmで粉砕し、上記篩通過物と混合して造粒物とした。この造粒物11680gと、粒状物の流動性をよくし圧縮成形を容易にするために添加する滑沢剤であるステアリン酸マグネシウム64gとを混合機(徳寿工作所社製のV型混合機 V−60)に投入して5分間混合し、この混合物を打錠用顆粒(粉体5)とした。
ちなみに、該粉体5を290mg用いて錠剤6を圧縮成形するが、この290mgの粉体5中には、アセトアミノフェン116mgと、乳糖77.5mgと、結晶セルロース73.8mgと、ヒドロキシプロピルセルロース21.1mgと、ステアリン酸マグネシウム1.6mgが含有された状態になる。
このようにして生産される粉体5によって図3に示す錠剤6を圧縮成形するにあたり、錠剤6の径(錠剤6の平面視形状である円の直径)Rは9mmに設定され、錠厚(錠剤6の側面視における最大上下厚)d(図3参照)は4.7〜4.9mmに設定される。ちなみに、上下の圧縮成形位置X,Xは不変であるが、上述の離間速度V,Vや移動速度V,Vを後述するように変化させるので、錠剤6を取出す際の膨張率が変化し、錠圧dは完全に一定にはならない。
続いて、錠厚計測、硬度試験及び摩損度試験について説明すると、錠厚dの計測は、マイクロメータ(ミツトヨ社製のクリックマイクロ MDQ−30M)によって行った。
硬度試験は、錠剤6を厚み方向と直交する方向から挟持する一対の挟持体を備えた錠剤硬度計(シュロイニゲル社製のシュロイニゲル錠剤硬度計 8M)を用い、この錠剤硬度計によって、錠剤6が破壊されるまで挟持体の挟持力を徐々に強め、錠剤6が破壊された際の該挟持力に基づいて、その錠剤6の硬度(単位はkgf)を測定するものであり、詳しくは、日本薬局方に定められている。
摩損度試験は、三薬局方で規定された試験法であって(日本薬局方解説書編集委員会で編集されて平成18年6月20日に初版が株式会社廣川書店発行から発行された題号「第十五改正 日本薬局方解説書」の文献のF−131〜134を参照)、錠剤6の縁が衝撃によって摩損する性質を測定するものであって、本例では、摩損度試験器(ジャパンマシナリー社製の摩損度試験器 PTF30ERA)を用いてこの試験を行った。
簡単に説明すると、定められた所定径を有する横方向の円筒状をなす樹脂製のドラムを軸回りに回転駆動可能に支持し、該ドラム内に、圧縮成形した23錠の錠剤6を導入し、この状態で、定められた所定回転数でドラムを回転駆動させ、ドラム中で一体回転するドラム径方向の中板によって錠剤6を繰り返し落下させ、所定時間経過後、ドラム中から錠剤6を取出し、欠けた箇所を取り除いて、試験前の総重量から試験後の総重量を減算した差分量を、試験前の総重量で除算した値を摩損度(単位は%)とし、この摩損度が零に近い程、良好な結果であることを意味する。ちなみに、本例では、摩損試験後の錠剤6の状態観察も行う。
次に、錠剤製造方法について説明すると、上述の粉体5を用いて、錠剤6を圧縮成形するにあたり、上下の杵3,4の先端部9,11の直径(=臼孔2の成形溝2a以外の部分の径)Rを7mmに設定する。
図14(A)は、図4乃至7に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼の位置関係を動作毎に示したタイミングチャート図であり、(B)は、図4乃至7に示す錠剤製造を行うにあたり、供給体の位置を動作毎に示したタイミングチャート図であり、(C)は、図4乃至7に示す錠剤製造を行うにあたり、排出体の位置を動作毎に示したタイミングチャート図であり、図15(A)は、図4乃至7に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼のそれぞれの位置及び速度を、動作毎に示した一覧表であり、(B)は、(A)の錠剤製造において、離間速度及び移動速度を変化させた場合における錠厚、硬度、摩損度、状態観察の結果一覧表であり、(C)は比較実験を行った場合における錠厚、錠剤硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の結果一覧表である。
これらの図において、上杵位置P、下杵位置Pは、上臼7の上端位置を基準位置B12(図1(A)参照)とした場合における、該基準位置B12からの高さであり、基準位置B12よりも下側にある場合にはこれらの値はマイナスになり、上側にある場合にはこれらの値はプラスになる一方で、下臼位置Pは、排出位置Bからの高さを表す他、下臼8、上杵3及び下杵4の速度は、上昇や下降に関係なく、速さのみで示されている。ちなみに、排出位置Bは基準位置Bから57.7mm下がった箇所に位置している。
このようにして、図4乃至7に示された手順より各部を図14及び図15(A)に示すように動作させ、実験を行った結果、図15(B)に示すように、離間速度V及び移動速度Vをどのように設定した場合でも、摩損度が略0%又はそれに近い値であり、錠厚d及び硬度も略一定で、各錠剤6に欠け等も見当らなかった。
一方、図15(C)に示す比較実験では、図8に示す変形例により、錠剤製造を行った。同図(C)の一覧表のインターバルの欄の記載は、上杵3、下杵4及び下臼8の同一速度での下降動作(前ステップ)の完了から、下杵4及び下臼8の同一速度での下降動作(後ステップ)の開始までの時間を示しており(図8(A)及び(B)参照)、前ステップ時の上杵3、下杵4及び下臼8の下降速度及び下降量と、後ステップ時の下杵4及び下臼8の下降速度及び下降量とは、それぞれ同一であって、インターバルが0.5秒の場合には下降速度が1mm/秒、下降量が0.5mm(すなわち、下杵4及び下臼8は前ステップと後ステップを合計して計1mm下降)にそれぞれ設定され、インターバルが0.1秒の場合には下降速度が5mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、インターバルが0.05秒の場合には下降速度が10mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、インターバルが0.025秒の場合には下降速度が20mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、インターバルが0.01秒の場合には下降速度が50mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、インターバルが0.005秒の場合には下降速度が100mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、その他の上下の杵3,4及び下臼8の動作は、図14及び図15(A)に示す動作と同様である。
この比較実験によれば、摩損度が上述の結果より高くなっており、摩損度試験後、半数程度の錠剤6において上臼7側面に欠けが見られるが、硬度は略一定であって、錠剤6がある程度の品質で圧縮成形されている。
図9及び10に示す錠剤製造方法の具体的な実施例について図16及び17に基づいて以下に説明するが、粉体5の生産と、成形する錠剤6の大きさ(径Rと錠厚d)と、錠剤6の評価と、供給体12及び排出体13の動作タイミングは上述の実施例1と同一とする。
図16は、図9乃至10に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼の位置関係を動作毎に示したタイミングチャート図であり、図17(A)は、図9乃至10に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼のそれぞれの位置及び速度を、動作毎に示した一覧表であり、(B)は、(A)の錠剤製造において、離間速度及び移動速度を変化させた場合における錠厚、硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の結果覧表であり、(C)は比較実験を行った場合における錠厚、硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の結果一覧表である。
このようにして、図9及び10に示された手順より各部を図16及び図17(A)に示すように動作させ、実験を行った結果、図17(B)に示すように、離間速度V及び移動速度Vを変化させた場合、摩損度が0.12〜1.54%の幅広い範囲で変化し、両面側又は下臼側が欠けている錠剤6の数も、5〜23錠と幅広い数値を示しているが、錠剤6の圧縮成形には一応成功している。
一方、図17(C)に示す比較実験では、図11に示す変形例により、錠剤製造を行った。同図(C)の一覧表のインターバルの欄の記載は、下臼8の下降動作(前ステップ)の完了から、下杵4の下降動作(後ステップ)の開始までの時間を示しており(図11(A)乃至(C)参照)、前ステップ時の下臼8の下降速度及び下降量と、後ステップ時の下杵4の下降速度及び下降量とは、それぞれ同一であって、インターバルが0.5秒の場合には下降速度が1mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、インターバルが0.1秒の場合には下降速度が5mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、インターバルが0.05秒の場合には下降速度が10mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、インターバルが0.025秒の場合には下降速度が20mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、インターバルが0.01秒の場合には下降速度が50mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、インターバルが0.005秒の場合には下降速度が100mm/秒、下降量が0.5mmにそれぞれ設定され、その他の上下の杵3,4及び下臼8の動作は、図16及び図17(A)に示す動作と同様である。
この比較実験によれば、摩損度は低い値に抑えられているが、インターバルが長い場合(同表では0.5秒)では、錠剤6の成形ができない場合があった。
図12に示す錠剤製造方法に具体的な実施例について図18及び19に基づいて以下に説明するが、粉体5の生産と、成形する錠剤6の大きさ(径Rと錠厚d)と、錠剤6の評価と、供給体12及び排出体13の動作タイミングと、供給工程S10及び後処理工程S40とは、上述の実施例1及び2と同一とする。
図18(A)は、図12に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼の位置関係を動作毎に示したタイミングチャート図であり、(A)に示す錠剤製造を行うにあたり、上杵、下杵及び下臼のそれぞれの位置及び速度を、動作毎に示した一覧表である。この錠剤製造方法では、排出工程S30において、図7に示す手順(具体的には、図14(A)のステップ13〜17の手順であって、ステップ13の際の上杵位置Pを−16.8mmとし、その他は同様とする手順)と、図10に示す手順(具体的には、図16のステップ13〜17の手順であって、ステップ13の際の上杵位置Pを−14.8mmとし、その他は同様とする手順)とを行った。
図19(A)は、図7に示す排出工程及び図18の錠剤製造において、離間速度及び移動速度を変化させた場合における錠厚、錠剤硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の試験・測定結果を示した一覧表であり、(B)は、図10に示す排出工程及び図18の錠剤製造において、離間速度及び移動速度を変化させた場合における錠厚、錠剤硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の試験・測定結果を示した一覧表であり、(C)は、比較実験を行った場合における錠厚、硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の結果一覧表である。
同図(A)に示す実験結果では、離間速度V及び移動速度Vの変化に応じて、摩損度が0.00〜1.13%の間の広い範囲で変動し、両面側又は下臼側が欠けている錠剤数も、0〜23錠の間の広い範囲で変動し、硬度や錠圧dも上述した例に比べて広い範囲で変動しており、離間速度Vと移動速度Vの組合せによっては、錠剤6が圧縮成形できない場合があった。
同図(B)に示す実験結果では、同図(A)と同じような傾向の結果が得られ、離間速度Vと移動速度Vの組合せによっては、錠剤6が圧縮成形できない場合があった。
一方、同図(C)に示す比較実験では、(A)の実験において、下杵4及び下臼8の移動速度Vを変化させる場合には、下杵4と下臼8をそれぞれ異なる値に設定した。その結果、摩損度も低く、上臼7側に欠け等があった錠剤6が数錠見つけられた程度で、概ね良好な結果が得られた。
実施例1乃至3の結果と比較するために、図6に示す成形工程S20(具体的には、図15(A)のステップ7〜12と同一の手順)と、図10に示す排出工程S30(具体的には、図17(A)のステップ13〜17の手順であって、ステップ13の際の上杵位置Pを−14.7mmとし、その他は同様とする手順)とを組合せて、錠剤製造を行う実験を比較実験1とし、図6に示す成形工程S20と、図11に示す排出工程S30(具体的には、実施例2の比較実験における排出工程S20)とを組合せて、錠剤製造を行う実験を比較実験2とし、図9に示す成形工程S20(具体的には、図16のステップ7〜12と同一の手順)と、図7に示す排出工程S30(具体的には、図15(A)のステップ13〜17の手順であって、ステップ13の際の上杵位置Pを−16.7mmとし、その他は同様とする手順)とを組合せて、錠剤製造を行う実験を比較実験3とし、図9に示す成形工程S20と、図8に示す排出工程S30(具体的には、実施例1の比較実験における排出工程S20)とを組合せて、錠剤製造を行う実験を比較実験4とし、これらの比較実験1〜4を行った。
なお、粉体5の生産と、成形する錠剤6の大きさ(径Rと錠厚d)と、錠剤6の評価と、供給体12及び排出体13の動作タイミングと、供給工程S10及び後処理工程S40とは、上述の実施例1乃至3と同一とする。
図20は、比較実験1において、離間速度及び移動速度を変化させた場合における錠厚、硬度、摩損度、摩損度試験後の状態観察の結果一覧表である。まず、比較実験2〜4では、離間速度V及び移動速度Vを変化させた何れの場合においても、錠剤6が正常な形状に成形できなかった一方で、比較実験1では、一応、錠剤6の圧縮成形には一応成功した。ただし、これらの比較実験1〜4と、上述の例とを比較すると、総じて、結果は悪いものとなった。
1 臼
2 臼孔
2a 成形溝
3 上杵(杵,最終固定側杵,最終被押圧側杵,最終圧縮側杵)
4 下杵(杵,最終固定側杵,最終被押圧側杵,最終圧縮側杵)
5 粉体
6 錠剤
7 上臼(分割片,最終固定側分割片,最終被押圧側分割片,最終圧縮側分割片)
8 下臼(分割片,最終固定側分割片,最終被押圧側分割片,最終圧縮側分割片)
9a 押圧面
11a 押圧面
,V 離間速度
,V 移動速度
上側圧縮成形位置(圧縮成形位置)
下側圧縮成形位置(圧縮成形位置)

Claims (4)

  1. 臼(1)に形成された上下方向の臼孔(2)に上杵(3)及び下杵(4)を嵌合挿入し、
    上杵(3)の下端の押圧面(9a)と、下杵(4)の上端の押圧面(11a)とによって臼孔(2)内の粉体(5)を押圧することにより錠剤(6)を圧縮成形する錠剤製造方法において、
    上下の各押圧面(9a),(11a)に一体的に連接される凹曲面状の成形溝(2a)が臼孔(2)の内周面に環状に形成されるとともに、該成形溝(2a)の底部を境に臼が上側の分割片(7)と下側の分割片(8)とに上下分割形成され、
    上下の何れか一方側の杵(3),(4)である最終固定側杵を、押圧面(9a),(11a)が成形溝(2a)に一体的に連接される圧縮成形位置に移動させて固定させた後、他方側の杵(3),(4)である最終圧縮側杵を圧縮成形位置に移動させることにより、側断面視円形、楕円形又は長円形をなす錠剤(6)を圧縮成形し、
    成形溝(2a)に係止された圧縮成形後の錠剤(6)を上下の分割片(7),(8)を分離させることにより取出すにあたって、
    前記最終圧縮側杵及び該最終圧縮側杵側の分割片(7),(8)である最終圧縮側分割片を同一速度で上記最終固定側杵側の分割片(7),(8)である最終固定側分割片から離間させる動作と、最終固定側杵を最終圧縮側杵側に移動させる動作とを同時に開始するにあたり、最終圧縮側杵及び最終圧縮側分割片の上記離間時の離間速度を最終固定側杵の上記移動時の移動速度よりも高速にすることにより、最終固定側分割片及び最終固定側杵から錠剤(6)を外し、
    その後、最終圧縮側分割片から錠剤(6)を外す
    ことを特徴とする錠剤製造方法。
  2. 下杵(4)を最終圧縮側杵とし、下側の分割片(8)を最終圧縮側分割片とした
    請求項1に記載の錠剤製造方法。
  3. 臼(1)に形成された上下方向の臼孔(2)に上杵(3)及び下杵(4)を嵌合挿入し、
    上杵(3)の下端の押圧面(9a)と、下杵(4)の上端の押圧面(11a)とによって臼孔(2)内の粉体(5)を押圧することにより錠剤(6)を圧縮成形する錠剤製造方法において、
    上下の各押圧面(9a),(11a)に一体的に連接される凹曲面状の成形溝(2a)が臼孔(2)の内周面に環状に形成されるとともに、該成形溝(2a)の底部を境に臼が上側の分割片(7)と下側の分割片(8)とに上下分割形成され、
    上下の何れか一方側の杵(3),(4)である最終固定側杵を、押圧面(9a),(11a)が成形溝(2a)に一体的に連接される圧縮成形位置に移動させて固定させた後、他方側の杵(3),(4)である最終圧縮側杵を圧縮成形位置に移動させることにより、側断面視円形、楕円形又は長円形をなす錠剤(6)を圧縮成形し、
    成形溝(2a)に係止された圧縮成形後の錠剤(6)を上下の分割片(7),(8)を分離させることにより取出すにあたって、
    前記最終固定側杵側の分割片(7),(8)である最終固定側分割片を前記最終圧縮側杵側の分割片(7),(8)である最終圧縮側分割片から離間させる動作と、最終固定側杵を最終圧縮側杵から遠ざける側に移動させる動作とを同時に開始するにあたり、最終固定側分割片の上記離間時の離間速度よりも最終固定側杵の上記移動時の移動速度を低速にすることにより、最終固定側分割片及び最終固定側杵から錠剤(6)を外し、
    その後、最終圧縮側分割片から錠剤(6)を外す
    ことを特徴とする錠剤製造方法。
  4. 上杵(3)を最終圧縮側杵とし、上側の分割片(7)を最終圧縮側分割片とした
    請求項3に記載の錠剤製造方法。
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