JP5845300B2 - 誤った軸指令をチェックする数値制御装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、ある項目に対して新しく入力された数値が過去に同じ項目に対して設定された数値の平均と標準偏差とを組み合わせて得られる条件を満足するかどうかを判定し、満足しないならばその旨を表示させる技術が開示されている。
マクロ呼出しとは、ある固定した動作や繰返し行われる動作を登録したプログラムで、マクロ呼出しを使用することにより、プログラムを簡単に記述することが可能となる。また、マクロ呼出しの際に引数指定や多重呼出しを行うことにより、より汎用性の高い呼出しを実現することが可能である。
工具径補正は実際に加工する形状をプログラム経路として指定し、加工時に使用する工具の半径値だけ工具中心経路をオフセットする機能である。これにより加工時に使用する工具の径が変わっても、プログラムを変更する必要が無い利点がある。
工具先端点制御とは、プログラムの指令ブロック中にも補間周期毎に時々刻々工具長補正を行い、工具の先端が指令された経路に沿って動く制御である。ただし、回転軸の移動により工具長の補正方向が変わるため、指令していない軸の移動が発生する場合もある。図4において、G43.4が工具先端点制御開始Gコードであり、N11のブロックにおいてZ軸指令はないけれどもB軸の変化にともなって図示するように工具根元側の機械位置としてZ軸の移動が発生する。Z軸の移動量は工具長補正量によるため、工具長補正量によってはオペレータの予期しない大きな移動量となる場合がある。
請求項2に係る発明は、前記軸指令チェック部は前記指令プログラム解析部に属し前記指令プログラムにおいて前記アラーム軸指定部で指定した軸が指令されたかどうかを判断するとともに該軸に指令された量が予め設定された許容範囲を超えるかどうか判断し超えていた場合にアラーム停止させることを特徴する請求項1に記載の数値制御装置である。
請求項4に係る発明は、前記軸指令チェック部は、前記指令プログラム解析部において前記アラーム軸指定部で指定した軸が指令されたかどうかを判断するとともに該軸が指令された場合に指令された量が予め設定された許容範囲を超えるかどうか判断し超えていた場合にアラーム停止させ、さらに前記補間指令生成部において前記アラーム軸指定部で指定した軸が指令されたかどうかを判断するとともに指令された場合に指令された量が予め設定された許容範囲を超えるかどうか判断し超えていた場合にアラーム停止させることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置である。
<実施形態1>プログラムにおいて誤った軸指令を検出
「発明が解決しようとする課題」の欄で説明したように、マクロ呼出しを多重に行なった場合、プログラムが複雑になる。そこで、数値制御装置の指令プログラム解析部に属するプログラム軸指令チェック部がアラーム検出条件にもとづきチェックし、誤った(意図しない)軸指令を行なった際にアラーム停止とする。
「発明が解決しようとする課題」の欄で説明したように、工具径補正を使用したプログラムを作成した場合、オフセットする平面の指定を誤ると意図した平面上に無い軸の移動が発生する場合がある。指令プログラム解析部に属するプログラム軸指令チェック部がアラーム検出条件にもとづきチェックし、誤った(意図しない)軸指令を行なった際にアラーム停止とする。
「発明が解決しようとする課題」の欄で説明したように、工具先端点制御中に回転軸の移動指令を含むプログラムを指令すると、指令していないZ軸の移動が発生する。補間指令生成部に属する補間軸指令チェック部がアラーム検出条件にもとづきチェックし、誤った(意図しない)軸指令を行なった際にアラーム停止とする。
図9に本発明のブロック図を示す。数値制御装置10は、指令プログラム解析部11で指令されたプログラムを解析し、解析されたデータにもとづき補間指令生成部12で補間指令を生成し、生成した補間指令を軸制御部13に送り、軸制御部13は工作機械の各軸モータを駆動し工作機械を制御する。
プログラム軸指令チェック部15、補間軸指令チェック部16の処理を、それぞれ図10、図11に示す。指令プログラム解析部11では指令されたプログラムを解析して各ブロック毎、各アドレス毎の指令値が作成されている。指令プログラム解析部11はそのように各ブロックの解析をして各軸の指令値作成毎にプログラム軸指令チェック部15を呼び出す。補間指令生成部12は指令プログラム解析部11の解析データにもとづいて補間周期毎に各軸の補間指令を作成することにより補間を行う。補間指令生成部12は各補間周期での各軸の補間指令作成毎に補間軸指令チェック部16を呼び出す。補間軸指令チェック部16の対象軸の補間指令積算値Sは検出開始指令が行われたときに0に初期化されている。補間周期での対象軸の補間指令をΔSとする。
[ステップsa01]検出開始指令から検出終了指令までの間か否か判断し、YESの場合にはステップsa02へ移行し、NOの場合には処理を終了する。
[ステップsa02]対象軸の指令か否か判断し、YESの場合はステップsa03へ移行し、NOの場合には処理を終了する。
[ステップsa03]許容範囲は空白か否か判断し、YESの場合はステップsa05移行し、NOの場合はステップsa04へ移行する。
[ステップsa04]指令値は許容範囲内か否か判断し、YESの場合は処理を終了し、NOの場合はステップsa05へ移行する。
[ステップsa05]指令プログラム解析部に対してアラーム停止依頼を行い、処理を終了する。
[ステップsb01]検出開始指令から検出終了指令までの間か否か判断し、YESの場合にはステップsb02へ移行し、NOの場合には処理を終了する。
[ステップsb02]対象軸の補間指令か否か判断し、YESの場合はステップsb03へ移行し、NOの場合には処理を終了する。
[ステップsb03]許容範囲は空白か否か判断し、YESの場合はステップsb06移行し、NOの場合はステップsb04へ移行する。
[ステップsb04]対象軸の補間指令ΔSをSに加算する。S=S+ΔS
[ステップsb05]Sは許容範囲内か否か判断し、YESの場合は処理を終了し、NOの場合はステップsa06へ移行する。
[ステップsb06]補間指令生成部に対してアラーム停止依頼を行い、処理を終了する。
11 指令プログラム解析部
12 補間指令生成部
13 軸制御部
14 軸指令チェック部
15 プログラム軸指令チェック部
16 補間軸指令チェック部
17 アラーム軸指定部
Claims (4)
- 指令プログラム解析部で指令プログラムを解析し解析した結果によって補間指令生成部で補間指令を生成する数値制御装置において、
アラームとする軸を指定するアラーム軸指定部を有し、
前記指令プログラム解析部が指令プログラムを解析した結果、前記アラーム軸指定部で指定した軸が指令される場合、又は、前記補間指令生成部が前記アラーム軸指定部で指定した軸を補間しようとした場合に、アラーム停止させる軸指令チェック部を有することを特徴とする数値制御装置。 - 前記軸指令チェック部は前記指令プログラム解析部に属し前記指令プログラムにおいて前記アラーム軸指定部で指定した軸が指令されたかどうかを判断するとともに該軸に指令された量が予め設定された許容範囲を超えるかどうか判断し超えていた場合にアラーム停止させることを特徴する請求項1に記載の数値制御装置。
- 前記軸指令チェック部は前記補間指令生成部に属し前記補間指令において前記アラーム軸指定部で指定した軸が指令されたかどうかを判断するとともに誤った軸指令が指令された場合に指令された量が予め設定された許容範囲を超えるかどうか判断し超えていた場合にアラーム停止させることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
- 前記軸指令チェック部は、前記指令プログラム解析部において前記アラーム軸指定部で指定した軸が指令されたかどうかを判断するとともに該軸が指令された場合に指令された量が予め設定された許容範囲を超えるかどうか判断し超えていた場合にアラーム停止させ、さらに前記補間指令生成部において前記アラーム軸指定部で指定した軸が指令されたかどうかを判断するとともに指令された場合に指令された量が予め設定された許容範囲を超えるかどうか判断し超えていた場合にアラーム停止させることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
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