JP5844143B2 - エアーダンパー - Google Patents

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Description

本発明は、エアーダンパーのうち、特にピストンに周設された収容溝、収容溝に嵌められたOリング、収容溝の溝底面から後室又は前室に通じている通気溝などにより形成されるオリフィスを有したタイプに関する。
エアーダンパーは、例えば、第1部材に対する第2部材の移動速度を制動する点で回転ダンパーと同じであるが、回転ダンパーに比べギアなどを必要とせず組込が簡易となる。図7はその一例として特許文献1に開示のものを示している。同(a)はエアーダンパーの使用例を示し、同(b)はエアーダンパーの構造を示している。このエアーダンパーDは、取付片18付きのシリンダー11、及びシリンダー内に前後動可能に配置されたピストン31、並びにピストンと同期して移動される取付部42付きのロッド41を備えている。取付部18は嵌合穴19を有している。取付部42は穴の一部を開口したクランプである。そして、エアーダンパーDは、シリンダー11が嵌合穴19を介してパネル側配置部に不図示のねじやボルト等の軸により軸支され、ロッド41が取付部42を介してグローブボックスG側配置部に不図示の突起やボルト等の軸により軸支される。これにより、グローブボックスGは、閉位置でロック手段により係止されている状態から、操作ボタンBの押し操作により係止解除されて自重にて開位置に切り換えられるとき、エアーダンパーDにより制動されながらゆっくりと回動される。
以上のエアーダンパーDは、ピストン31が第1オリフィス(32、35、51)及び第2オリフィス37を形成している。第1オリフィスは、ピストン外周に周設された収容溝32、及び収容溝32に嵌められてシリンダー内を前室と後室に分けるOリング51、並びに収容溝32の溝底面から後室に通じている通気溝35からなる。この例では、ピストン31がシリンダー11内を後方移動するときに収容溝32内でのOリング51の前移動を伴って後室から前室に流れる空気の流れを減じ、シリンダー11内を前方移動するときは収容溝32内でのOリング51の後移動を伴って前室から後室に流れる空気の流れを通気溝35を介して増やす。一方、第2オリフィス37は、軸方向に貫通されて第1オリフィスないしは通気溝35の有効断面積よりも狭くなった貫通孔であり、ピストン31がシリンダー11内を前後動するときに前室及び後室の一方から他方へ流れる空気の流れを孔径に応じ減じて所定の制動力を得られるようにする。
特開2005−240824号公報
上記したダンパー構造において、Oリング51はピストン31がシリンダー11内を軸方向へ移動するときに収容溝32内で相対的に移動されるが、その際、部分的に捻れ易くなり、そのようにOリングが捻れるとリング外径が所期の外径よりも小さくなって正常な制動作用を維持できなくなる。この対策としては、Oリング51のうち、収容溝35内で制動作用に影響しない箇所(通気溝から離れる箇所)を収容溝内に設けた不図示の突出壁部(固定部)と前フランジ部33との間に挟んで固定することで、その固定部同士の間のリング部分が固定部を支点としてピストンの前後動に連動して良好に動くようにし、それによりOリング51の捻れを防ぐようにしている。
ところが、上記した対策は、Oリングの捻れを防ぐ上でそれなりに有効であるが、固定部として収容溝内に突出壁部を形成するため成形型が複雑となったり、例えば小型化するほど設計通りの改善効果が得られ難くなることが分かった。
本発明は以上の背景から工夫されたものである。その目的は、エアーダンパーのうち、ピストンに周設された収容溝、収容溝に嵌められたOリング、収容溝の溝底面から後室又は前室に通じている通気溝などにより形成されるオリフィスを有したタイプにおいて、ピストンの移動に伴うOリングの動きを簡易性を維持しつつ安定かつ良好にし、それによりOリングの捻れを防いで初期の減衰効果を長期に維持し品質及び信頼性を向上することにある。
請求項1の本発明は、図2の態様(ピストン側ロッドが引っ張られたり後方移動するときに減衰効果が大きくなるタイプ)を特定したもので、ピストンがシリンダー内に前後動可能に配置されていると共に、周設された収容溝、及び前記収容溝に嵌められて前記シリンダー内を前室と後室に分けるOリング、並びに前記収容溝の溝底面から前記後室に連通した通気溝を備え、シリンダーの端部方向である後方移動するときは前記収容溝内でのOリングの前移動を伴って後室から前室に流れる空気の流れを減じ、シリンダーの底部方向である前方移動するときは前記収容溝内でのOリングの後移動を伴って前室から後室に流れる空気の流れを前記通気溝を介して増やすエアーダンパーにおいて、前記ピストンは前記通気溝及び前記収容溝並びに前記前フランジ部と前記シリンダー内面との間の隙間で形成される第1オリフィスと、前記収容溝より内径側にあって軸方向に貫通している第2オリフィスとを有し、前記収容溝は断面略凹形からなり溝底面及び該溝底面を挟んで対向している前・後フランジ部により区画されると共に、前記通気溝は前記収容溝の溝底面及び前記後フランジ部の周囲をほぼ等分する箇所にあって3つ以上設けられており、前記ピストンが後方移動する過程では前記Oリングが収容溝の溝幅内で前移動して前記第1オリフィスを塞ぎ、後室に対し前室の空気が前記第2オリフィスを通じて流れることを特徴としている。
請求項2の本発明は、図6の態様(ピストン側ロッドが押されたり前方移動するときに減衰効果が大きくなるタイプ)を特定したもので、ピストンがシリンダー内に前後動可能に配置されていると共に、周設された収容溝、及び前記収容溝に嵌められて前記シリンダー内を前室と後室に分けるOリング、並びに前記収容溝の溝底面から前記前室に連通した通気溝を備え、シリンダーの底部方向である前方移動するときは前記収容溝内でのOリングの後移動を伴って前室から後室に流れる空気の流れを減じ、シリンダーの端部方向である後移動するときは前記収容溝内でのOリングの前移動を伴って後室から前室に流れる空気の流れを前記通気溝を介して増やすエアーダンパーにおいて、前記ピストンは前記通気溝及び前記収容溝並びに前記後フランジ部と前記シリンダー内面との間の隙間で形成された第1オリフィスと、前記収容溝より内径側にあって軸方向に貫通している第2オリフィスとを有し、前記収容溝は断面略凹形からなり溝底面及び該溝底面を挟んで対向している前・後フランジ部により区画されると共に、前記通気溝は前記収容溝の溝底面及び前記前フランジ部の周囲をほぼ等分する箇所にあって3つ以上設けられており、前記ピストンが前方移動する過程では前記Oリングが収容溝の溝幅内で後移動して前記第1オリフィスを塞ぎ、前室に対し後室の空気が前記第2オリフィスを通じて流れることを特徴としている。

以上の各発明において、前記通気溝は前記収容溝の周囲方向の幅が上側を下側より長く形成し、かつその収容溝周囲方向の断面で略扇形状の空洞となっている構成(請求項3)、更に、前記通気溝は溝空間を区画している内側面を傾斜状ないしは円弧状に形成している構成(請求項4)がより好ましい。
請求項1の発明では、減衰効果がピストン側ロッドを引っ張ったり後方移動するときに大きくなるタイプにおいて、上記したOリングの捻れを防ぐ対策として、従来対策に比べ実施容易であり、しかもOリングの捻れを防いで初期の減衰効果を維持して品質及び信頼性を向上できる。これは、次のような試験結果から完成された構成である。すなわち、従来構造では、通気溝を収容溝の溝底面等の周囲をほぼ等分する2箇所に設けたり、仮に2以上の通気溝を周囲に不均一に設けると、Oリングがピストン移動に伴って動くときに局部的な抵抗を受けて安定した動きが維持され難くなる。これに対し、本発明では、通気溝を収容溝の溝底面及び後フランジ部の周囲をほぼ等分する箇所にあって3つ以上設けると、従来構造に比べてOリングの移動で発生する抵抗が均等ないしはバランスがよくなり、また抵抗を低減したり分散する結果、Oリングの捻れを防いで初期の減衰効果を長期に維持できる。
請求項2の発明では、減衰効果がピストン側ロッドを押したり前方移動するときに大きくなるタイプにおいて、上記したOリングの捻れを防ぐ対策として、請求項1と同様な試験結果により、従来対策に比べ実施容易で、しかも初期の減衰効果を維持して品質及び信頼性を向上できる。
請求項3の発明では、収容溝の周囲方向に沿う通気溝の幅としては上側が下側より長く、収容溝周囲方向の断面で略扇形状の空洞となっているため、Oリングと接触する収容溝の溝底面部分を効率よく空洞化し、それによりOリングの捻れ対策としてより好適なものとなる。
請求項4の発明では、通気溝が溝空間を区画している内側面を傾斜状ないしは円弧状に形成していると、Oリングが接触する収容溝の溝底面のうち、通気溝に対応する溝縁部分から受ける局部抵抗を極力なくし、それによりOリングのスムースな移動がより確実に維持されて、捻れ対策としてより好適なものとなる。
本発明形態のエアーダンパーを示し、(a)は正面図、(b)は右側端面図、(c)は下面図である。 (a)は図1(a)のA−A線断面図、(b)はピストンを後方移動したときの要部作動図、(c)はピストンを前方移動したときの要部作動図である。 上記エアーダンパーのピストン単品を示す外観図である。 上記ピストンを示し、(a)は正面図、(b)は(a)のB−B線断面図、(c)は左側端面図、(d)は(a)のC−C線断面図である。 上記ピストンの変形例1を示し、(a)は外観図、(b)は図4(d)に対応した断面図である。 上記ピストンの変形例2及びそれを用いたエアーダンパーを図2に対応して示し、(a)は断面図、(b)はピストンを後方移動したときの要部作動図、(c)はピストンを前方移動したときの要部作動図である。 特許文献1に開示のエアーダンパーであり、(a)は用途例を示し、(b)ダンパー構造を示している。
以下、本発明の形態を図面を参照し説明する。この説明では、図1〜図4に示したエアーダンパーの構造及びその作動、図5に示した変形例1、図6に示した変形例2の順に詳述する。
(構造)形態のエアーダンパー4は、図2に示されるごとく、有底筒形のシリンダー1と、シリンダー1内に往復ないしは前後動可能に配置されたピストン2と、ピストン2に組み込まれているOリング3と、ピストン2と同期して移動されるロッド25と、シリンダー1の一端側に装着されるキャップ17とから構成されている。
用途は、図7(a)のようなクローブボックスを想定しているが、他の用途であってもよい。材質は、シリンダー1、ピストン2及びロッド25、キャップ17は樹脂成形品であるが、樹脂以外でも差し支えない。
まず、シリンダー1は、図1及び図2に示されるごとく、前端面11を閉じた有底円筒状の筒体10からなり、筒体10の開口側周囲に突設された複数の係止爪12と、外周壁に突設されて前後に延びている板状の保持部13と、前側周囲から斜め下側へ突設された台状の取付部14と、取付部14の上面側に突出されてねじ等の取付具を通すガイド部15などを一体に有している。勿論、保持部13や取付部14は、目的の用途及び設置箇所に応じて最適な形状に変形される。
筒体10の一端側開口はキャップ17により閉じられる。このキャップ17は、中央部に設けられたロッド挿通用の略矩形の挿通孔17aと、周囲部に設けられた複数の係合穴18とを有している。そして、以上のキャップ17は、シリンダー1内にピストン2及びロッド25を組み込んだ状態から筒部10の一端側に嵌め込むと、シリンダー側の各係止爪12が対応する係合穴18に係止し、それによりシリンダー1に対し一体的に装着される。
ピストン2は、図2〜図4に示されるごとく略円盤状をなし、シリンダーの筒体10内に摺動自在に配置されると共に、後側端面に突設したロッド25を有している。ピストン2には、外周に周回されている断面略凹形の収容溝20と、収容溝20の溝底面20aから後室に連通している通気溝23と、収容溝20より内径側にあって軸方向に貫通している第2オリフィス24aとが設けられている。なお、このピストン2は、減衰効果がワンウェイタイプのうち、ピストン側ロッド25を引っ張ったり後方移動すときに大きくなるようにした一例である。
収容溝20は、前フランジ部21と後フランジ部22と溝底面20aとにより、或いは溝底面20aを挟んで対向している前・後フランジ部21,22により区画されている。収容溝20の溝幅wは、Oリング3の軸方向への移動量として収容溝20の大きさなどを考量した幅寸法に設定される。Oリング3は、収容溝20内に適度な弾性でかつ軸方向に移動可能に嵌め付けられて、図2に示されるごとくシリンダーの筒体10内を前室と後室に分ける。
通気溝23は、Oリング3と共に第1オリフィス、つまりピストン2が一方向へ移動するときにダンパー(減衰)を効かさないようにするワンウェイ効果を得るための通気穴である。このため、通気溝23は、第2オリフィス24aに比べ有効断面積が大きく設定されている。第2オリフィス24aは、ピストン2の前端面側から後端面側に向けて設けられた凹所24に連通された軸方向の通気穴である。また、通気溝23は、溝底面20a及び後フランジ部22の対応部分22aを切り欠いた溝であり、この例のごとく3つの構成だと、溝底面20a及び後フランジ部22の周囲をほぼ等分する箇所、つまり約120度間隔に設けられている。
また、各通気溝23は、図4(d)に示したごとく収容溝20の周囲方向の幅寸法が上側の幅L2を下側の幅L1より長く形成していると共に、その収容溝周囲方向の断面で略扇形状の空洞となっている。
加えて、各通気溝23は、図3の拡大図に示したごとく溝空間を区画している溝底面23aが略矩形状であり、溝底面23aから立ち上がった内側面、つまり周囲方向に対向している内側面23bと23b、及び溝奥側の内側面23cが傾斜状ないしは円弧状に形成している。この点も、Oリング3が収容溝20内にあって溝底面20aから通気溝23に多少なりとも落ち込み難くなるようにし、かつ、通気溝23の溝縁部分から受ける局部抵抗を極力なくすようにし、それにより上記した局部抵抗などに起因したOリング3の捻れをなくして良好な動きを維持する上で工夫されたものである。
一方、ロッド25は、図3に示されるごとく、ピストン2の後端面に突設されて細長い板状となっており、板の長手方向の各縁部に設けられた縁取り兼用のリブ25a及び両側のリブ25aの間に設けられた中間のリブ25bにより補強されている。先端側は、常にシリンダー1の外に配置される箇所であり、両側の円弧状部26aの間の首部26と、首部26に連結された開口27a付きのクランプ部27とからなる。
(作動)次に、上記したエアーダンパー4の主作動について説明する。
まず、このエアーダンパー4は、例えば、図1(a)に模式的に示したごとく、第1部材6と第2部材7との間に介在されて、可動側の第2部材7の移動速度を制動する。ここでは、シリンダー1が第1板材6の配置部に対し取り付けられ、ロッド25が第2部材7の配置部に対して取り付けられる。なお、ロッド25は、クランプ部27とボス、或いはボルトやねじなどの軸Sとの嵌合により回動可能に枢支されたり、回動不能に固定される。一方、シリンダー1は、相手側に保持部13を介して位置決め配置され、取付部14のガイド部15などから挿通されるねじやボルトなどにより固定される。
(1)エアーダンパー4は、ロッド25(ピストン2)がシリンダー1から突出する方向ないしは後方移動する過程では、図2(b)のごとくOリング3が収容溝20の溝幅内で前移動して各通気溝23と前室との間に形成される通路を塞ぐ。このため、ピストン2としては、前室に対し後室の空気が第2オリフィス24aを通じて専ら流れ、通気溝23からは流れない。その結果、ロッド25は制動されてゆっくり後方移動される。
(2)ピストン2がシリンダー1に没入ないしは前方移動する過程では、図2(c)のごとくOリング3が収容溝20の溝幅内で前記した後フランジ部22に当たるまで後移動して、各通気溝23と前室との間に形成される通路を開放する。このため、ピストン2としては、後室に対し前室の空気が第2オリフィス24aと、各通気溝23及び収容溝20並びに前フランジ部21とシリンダー内面との間の隙間、いわゆる第1オリフィスを通じて流れる。その結果、ロッド25は制動されることなく前方移動される。
(3)具体例としては、図1(a)の第2部材7が第1部材6から離れた開ないしは離間位置と、第1部材6に接近した閉ないしは当接位置とに切り換えられるような使用例だと、第2部材7が当接位置から離間位置に切り換えられる過程でエアーダンパー4の制動力を受けゆっくり移動されるが、第2部材7が離間位置から当接位置に切り換えられる過程ではエアーダンパー4の制動力を受けないことになる。以上の基本作動において、この構造では、まず、通気溝23を3つ以上にし、かつ溝周囲を等分する箇所に設けることにより、Oリング3の軸方向の移動時における局部抵抗をバランスよく減らし、局部抵抗などに起因した捻れをなくして良好な動きを長期に維持できる。また、上記した各通気溝23における溝幅の形状、及び溝内側面の形状工夫により、Oリング3の動きを良好に維持できるため、上記した局部抵抗などに起因したOリング3の捻れをなくして安定した制動力が長期にわたって保たれる。
(変形例1)図5はピストン2に設けられる通気溝23の数を変更した一例を示している。この説明では、上記形態と同一又は類似する箇所に同じ符号を付し、主な変更点に絞って述べる。
このピストン2には、上記した収容溝20の溝底面20aから後室に連通している第1オリフィス用の6つの通気溝23が約60度間隔に設けられている。すなわち、本発明は、この変形例から分かるごとく、溝底面20a及び前フランジ部21の対応部分を切り欠いた通気溝23として、上記形態のごとく3つに限られず、通気溝23が4つの構成だと約90度間隔、通気溝23が5つの構成だと約72度、通気溝23が7つの構成だと約51度間隔、通気溝23が8つの構成だと約45度間隔、通気溝23が9つの構成だと約40度間隔、通気溝23が10つの構成だと約36度間隔に設けられる。このように通気溝23の数は多くなるほど溝幅も相対的に小さくなる。通気溝23の数は3つ以上であればよく、上限は加工性などから制約される。
(変形例2)図6はピストン2として、減衰効果がピストン側ロッドを押したり前方移動するときに大きくなるようにした一例である。この説明でも、上記形態と同一又は類似する箇所には同じ符号を付し、変更点について述べる。
このピストン2において、通気溝23は、溝底面20a及び前フランジ部21の対応部分を切り欠いた溝であり、溝底面20a及び後フランジ部22の周囲をほぼ等分する箇所、この例だと約120度間隔に設けられている。なお、各通気溝23としては、収容溝20の周囲方向の幅寸法が上側の幅を下側の幅より長く形成していると共に、その収容溝周囲方向の断面で略扇形状の空洞となっている点、溝空間を区画している内側面、つまり周囲方向に対向している内側面23bと23b、及び溝奥側の内側面23cが傾斜状ないしは円弧状に形成している点で上記形態と同じ。
(1)このエアーダンパー4は、ロッド25(ピストン2)がシリンダー1から突出する方向ないしは後方移動する過程では、図6(b)のごとくOリング3が収容溝20の溝幅内で前フランジ部21に当たるまで前移動して、各通気溝23と前室との間に形成される通路を開放する。このため、ピストン2としては、前室に対し後室の空気が第2オリフィス24aと、各通気溝23及び収容溝20並びに後フランジ部22とシリンダー内面との間の隙間、いわゆる第1オリフィスを通じて流れる。その結果、ロッド25は制動されることなく後方移動される。
(2)ピストン2がシリンダー1に没入ないしは前方移動する過程では、図6(c)ののごとくOリング3が収容溝20の溝幅内で後移動して各通気溝23と後室との間に形成される通路を塞ぐ。このため、ピストン2としては、後室に対し前室の空気が第2オリフィス24aを通じて専ら流れ、通気溝23からは流れない。その結果、ロッド25は制動されてゆっくり前方移動されることになる。
なお、本発明は、上記形態や変形例1と2に制約されるものではなく、請求項で特定される技術要素を備えておればよく、細部については種々変形したり展開可能である。その一例としては、シリンダやロッド構成については他の公知の構造でも差し支えない。
1…シリンダー(10は筒体、14は取付部、17はキャップ)
2…ピストン(24aは第2オリフィス、25はロッド)
3…Oリング
4…エアーダンパー
20…収容溝(20aは溝底面、wは溝幅)
23…通気溝(23aは溝底面、23bと23cは内側面)

Claims (4)

  1. ピストンがシリンダー内に前後動可能に配置されていると共に、周設された収容溝、及び前記収容溝に嵌められて前記シリンダー内を前室と後室に分けるOリング、並びに前記収容溝の溝底面から前記後室に連通した通気溝を備え、シリンダーの端部方向である後方移動するときは前記収容溝内でのOリングの前移動を伴って後室から前室に流れる空気の流れを減じ、シリンダーの底部方向である前方移動するときは前記収容溝内でのOリングの後移動を伴って前室から後室に流れる空気の流れを前記通気溝を介して増やすエアーダンパーにおいて、
    前記ピストンは前記通気溝及び前記収容溝並びに前フランジ部と前記シリンダー内面との間の隙間で形成される第1オリフィスと、前記収容溝より内径側にあって軸方向に貫通している第2オリフィスとを有し、
    前記収容溝は断面略凹形からなり溝底面及び該溝底面を挟んで対向している前・後フランジ部により区画されると共に、前記通気溝は前記収容溝の溝底面及び前記後フランジ部の周囲をほぼ等分する箇所にあって3つ以上設けられており、
    前記ピストンが後方移動する過程では前記Oリングが収容溝の溝幅内で前移動して前記第1オリフィスを塞ぎ、後室に対し前室の空気が前記第2オリフィスを通じて流れることを特徴とするエアーシリンダー。
  2. ピストンがシリンダー内に前後動可能に配置されていると共に、周設された収容溝、及び前記収容溝に嵌められて前記シリンダー内を前室と後室に分けるOリング、並びに前記収容溝の溝底面から前記前室に連通した通気溝を備え、シリンダーの底部方向である前方移動するときは前記収容溝内でのOリングの後移動を伴って前室から後室に流れる空気の流れを減じ、シリンダーの端部方向である後移動するときは前記収容溝内でのOリングの前移動を伴って後室から前室に流れる空気の流れを前記通気溝を介して増やすエアーダンパーにおいて、
    前記ピストンは前記通気溝及び前記収容溝並びに後フランジ部と前記シリンダー内面との間の隙間で形成された第1オリフィスと、前記収容溝より内径側にあって軸方向に貫通している第2オリフィスとを有し、
    前記収容溝は断面略凹形からなり溝底面及び該溝底面を挟んで対向している前・後フランジ部により区画されると共に、前記通気溝は前記収容溝の溝底面及び前記前フランジ部の周囲をほぼ等分する箇所にあって3つ以上設けられており、
    前記ピストンが前方移動する過程では前記Oリングが収容溝の溝幅内で後移動して前記第1オリフィスを塞ぎ、前室に対し後室の空気が前記第2オリフィスを通じて流れることを特徴とするエアーシリンダー。
  3. 請求項1又は2のエアーダンパーにおいて、前記通気溝は、前記収容溝の周囲方向の幅が上側を下側より長く形成し、かつその収容溝周囲方向の断面で略扇形状の空洞となっていることを特徴とするエアーダンパー。
  4. 請求項1から3の何れかに記載のエアーダンパーにおいて、前記通気溝は、溝空間を区画している内側面を傾斜状ないしは円弧状に形成していることを特徴とするエアーダンパー。
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