JP5844015B1 - 電力開閉制御装置 - Google Patents

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Abstract

電力開閉制御装置(1)は、遮断器(11)の電源側電圧と遮断器(11)の負荷側電圧を計測する電圧計測部(2)と、電源側電圧の計測値と負荷側電圧の計測値から将来の極間電圧を推定する極間電圧推定部(16)と、将来の極間電圧の絶対値の波形上に遮断器(11)の目標投入点を設定し、時間の関数である極間絶縁耐力減少率から算出された極間耐電圧特性線が目標投入点を通過するように極間耐電圧特性線を設定し、極間耐電圧特性線が0となる時刻を遮断器(11)の目標閉極時刻として決定する目標閉極時刻決定部(3)と、目標閉極時刻に遮断器(11)が閉極するように遮断器(11)を制御する閉極制御部(4)と、を備える。

Description

本発明は、電力開閉装置を開閉制御する電力開閉制御装置に関する。
遮断器の開閉操作時には過電圧あるいは突入電流が発生し、系統に影響を及ぼす場合があることから、従来、過電圧あるいは突入電流を抑制可能な位相で遮断器を開閉制御する電力開閉制御装置が用いられている。
遮断器の投入時には、遮断器の接触子同士が機械的に接触する前に接触子間で絶縁破壊によるプレアークが発生し、接触子同士が導通する。そのため、遮断器を投入する場合には、電気的な投入点の位相を目標位相とし、プレアーク時間を予測して目標閉極時刻を決定する必要がある。ここで、プレアーク時間は、プレアークの継続時間である。
従来の電力開閉制御装置では、遮断器の極間絶縁耐力減少率(RDDS:Rate of Decrease of Dielectric Strength)と系統電圧とから遮断器の投入時のプレアーク時間を算出しているが、RDDSは一定値であると仮定している(特許文献1)。
特開2010−244780号公報
一般に、RDDSは遮断器の機械的特性と電気的特性により決まる。ここで、機械的特性は、遮断器の可動接触子の移動速度vであり、電気的特性は、閃絡電圧Vfと接触子間の距離である極間距離dである。詳細には、RDDSは、(Vf/d)×vで与えられる。従って、閃絡電圧Vfが一定の場合でも、可動接触子の移動速度vが時間tに依存する場合は、RDDSはv(t)を介して時間tに依存する。そして、可動接触子の移動速度vは、実際に時間tに依存する。
しかしながら、従来の電力開閉制御装置では、電気的な投入点と機械的な投入点を測定した結果からRDDSを一定値として算出している(特許文献1)。そのため、実際のRDDSが時間の関数であるにもかかわらず、一定値として算出されたRDDSに基づいて目標閉極時刻を決定し、この目標閉極時刻に遮断器を閉極した場合には、実際の電気的な投入点の位相は目標位相からずれてしまい、位相制御の精度が低下することとなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、位相制御の精度を向上させることが可能な電力開閉制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電力開閉制御装置は、遮断器の電源側電圧と前記遮断器の負荷側電圧を計測する電圧計測部と、前記電源側電圧の計測値と前記負荷側電圧の計測値から将来の極間電圧を推定する極間電圧推定部と、前記将来の極間電圧の絶対値の波形上に前記遮断器の目標投入点を設定し、時間の関数である極間絶縁耐力減少率から算出された極間耐電圧特性線が前記目標投入点を通過するように前記極間耐電圧特性線を設定し、前記極間耐電圧特性線が0となる時刻を前記遮断器の目標閉極時刻として決定する目標閉極時刻決定部と、前記目標閉極時刻に前記遮断器が閉極するように前記遮断器を制御する閉極制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、位相制御の精度を向上させることが可能な電力開閉制御装置を提供することができる、という効果を奏する。
実施の形態に係る電力開閉制御装置の構成を示す図 電力開閉制御装置のハードウェア構成を示したブロック図 目標閉極時刻決定部による目標閉極時刻の決定方法を説明するための図 RDDSが一定の場合に目標投入点と目標閉極点との関係を示した図 RDDSが図3と同じ場合において目標閉極点を図4のQ1としたときの目標投入点P2を示した図
以下に、本発明の実施の形態に係る電力開閉制御装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る電力開閉制御装置1の構成を示す図である。図1に示すように、電力開閉制御装置1は、電力開閉装置である遮断器11に接続されている。遮断器11は、例えばガス遮断器である。遮断器11は主回路12を介して系統電源10に接続されている。系統電源10は、3相交流の電源である。なお、図1では、3相のうち1相分のみの構成を示し、他の2相については図示を省略している。
電力開閉制御装置1は、系統電源10と遮断器11との間の電圧である電源側電圧と遮断器11の負荷側電圧を計測する電圧計測部2と、電圧計測部2で計測された電源側電圧と電圧計測部2で計測された負荷側電圧との差分から将来の極間電圧を推定する極間電圧推定部16と、主回路12の電流を計測する電流計測部8と、電流計測部8による電流計測値から投入時刻を検出する投入点検出部9と、遮断器11の可動接触子(図示せず)と連動する補助スイッチ20が接続され、遮断器11の閉極時刻を検出することで遮断器11の閉極時間を計測する閉極時間計測部5と、遮断器11の閉極時間を予測する閉極時間予測部6と、極間電圧推定部16で推定された極間電圧および予め与えられた極間絶縁耐力減少率を用いて遮断器11を目標位相で閉極するための目標閉極時刻を決定する目標閉極時刻決定部3と、外部から遮断指令を受けたとき、目標閉極時刻決定部3から出力された目標閉極時刻に遮断器11が閉極するように遮断器11を制御する閉極制御部4とを備える。
なお、以下では、単に「投入」というときは、電気的な投入を意味し、単に「投入点」というときは、電気的な投入点を意味するものとする。ここで、電気的な投入とは、遮断器11の接触子間が導通することをいう。また、「閉極」は、機械的な投入を意味し、「閉極点」は、機械的な投入点を意味するものとする。ここで、機械的な投入とは、遮断器11の接触子同士が機械的に接することをいう。
電圧計測部2は、系統電源10と遮断器11との間の主回路12の電圧を検出する計器用変圧器13aを介して遮断器11の電源側電圧を計測する。電源側電圧は、系統電源10により定まる系統電圧である。また、電圧計測部2は、計器用変圧器13bを介して遮断器11の負荷側電圧を計測する。遮断器11の負荷側とは、図示しない負荷が接続可能な側であり、電源側と反対側である。電流計測部8は、遮断器11に接続される主回路12の電流を検出する計器用変流器14を介して主回路12の電流を計測する。投入点検出部9は、電流計測部8による電流計測値を監視し、プレアークの発生により通電が開始したときの時刻である投入時刻を検出する。投入点検出部9は、投入時刻の検出値を目標閉極時刻決定部3に出力する。
極間電圧推定部16は、電圧計測部2で計測された電源側電圧の計測値と電圧計測部2で計測された負荷側電圧の計測値との差分である極間電圧の計測値を求め、極間電圧の計測値から将来の極間電圧の推定値を推定する。
ここで、極間電圧推定部16による将来の極間電圧波形の推定方法の一例について説明する。この推定方法では、将来の極間電圧波形y(t)を次式のような複数周波数の合成波形として推定する。
Figure 0005844015
ここで、Ai,σi,fi,φiは波形パラメータであり、具体的には、Aiは振幅、σiは減衰率、fiは周波数、φiは位相である。また、tは時刻である。さらにまた、Mは周波数成分の個数であり、予め設定される。iは1からMまでの整数値をとる。
上記(1)式における波形パラメータの総数は(4×M)個であり、これらのすべての波形パラメータを極間電圧の計測値を用いて決定することにより、将来の極間電圧波形y(t)、すなわち、任意の時刻tにおける極間電圧の推定値を求めることができる。具体的には、極間電圧推定部16は、n個の極間電圧の計測値を用いて、最小二乗法により、上記(1)式における波形パラメータを決定する。ここで、n個の極間電圧の計測値は、過去の異なるn個の時刻での計測値であり、n≧4×Mである。なお、波形パラメータの決定は、最小二乗法以外の方法を用いて行うこともできる。例えば、マトリックスペンシル(matrix pencil)法を用いた場合には、計算時間が短縮されると共に計算精度も向上する。
極間電圧推定部16は、上記のようにして推定された将来の極間電圧の推定値を目標閉極時刻決定部3に出力する。目標閉極時刻決定部3については後述する。
閉極時間予測部6は、遮断器11の動作入力条件7に基づいて閉極時間を予測する。ここで、動作入力条件7は、遮断器11の周囲温度7a、遮断器11の制御電圧7bおよび遮断器11の操作圧力7cである。換言すれば、閉極時間は、周囲温度7a、制御電圧7bおよび操作圧力7cに依存する。閉極時間予測部6は、周囲温度7a、制御電圧7bおよび操作圧力7cの基準値に対応する基準閉極時間と、周囲温度7a、制御電圧7bおよび操作圧力7cの基準値からのずれに対応する閉極時間の基準閉極時間からのずれに関する情報を予め記憶している。そして、閉極時間予測部6は、周囲温度7a、制御電圧7bおよび操作圧力7cとこれらの基準値との差分を算出し、基準閉極時間を補正して閉極時間を予測する。
また、閉極時間は、接点摩耗および経時変化を含む遮断器11の動作履歴によっても変化する。そこで、閉極時間予測部6は、過去の実際の閉極時間と予測された閉極時間との誤差を求め、このような誤差を解消するように動作入力条件7に基づいて予測された閉極時間を補正する。なお、過去の実際の閉極時間は、閉極時間計測部5から得られる。
なお、閉極時間は、遮断器11の可動接触子が動作を開始してから遮断器11が閉極するまでの時間である。
閉極時間計測部5は、閉極制御部4から閉極制御信号が出力された時刻と補助スイッチ20の動作時刻で決まる遮断器11の閉極時刻との差を算出することにより、閉極時間を計測する。ここで、補助スイッチ20の動作時刻は、遮断器11の閉極に伴い、補助スイッチ20が開閉状態を変化させた時刻である。閉極時間計測部5は、閉極時間の計測値を閉極時間予測部6に出力する。
閉極制御部4は、閉極指令が入力されると、目標閉極時刻から予測閉極時間だけ前の時刻において、遮断器11を閉極させるための閉極制御信号を出力する。
なお、電力開閉制御装置1は、コンピュータで実現することができる。図2は、電力開閉制御装置1のハードウェア構成を示したブロック図である。図2に示すように、電力開閉制御装置1は、CPU15a、メモリ15bおよび入出力インタフェース15cを備えて構成される。
遮断器11の極間絶縁耐力減少率(RDDS:Rate of Decrease of Dielectric Strength)は、遮断器11の極間、すなわち接触子間の絶縁耐力の減少率である。以下では、極間絶縁耐力減少率をRDDSと記す。RDDSは、(Vf/d)×vで与えられる。ここで、Vfは閃絡電圧、dは極間距離、vは可動接触子の移動速度である。本実施の形態では、移動速度vは時間tの関数であるとし、RDDSはv(t)の時間依存性を通して時間tに依存するものとする。目標閉極時刻決定部3には、予めRDDS(t)が与えられる。ここで、RDDS(t)は、RDDSが時間tの関数であることを表している。この場合、RDDS(t)は、可動接触子が移動を開始した時刻からdが0になる時刻までの時間範囲について与えられる。RDDS(t)は、v(t)の実測値を用いて算出することができる。v(t)は、遮断器11により決まる。
図3は、目標閉極時刻決定部3による目標閉極時刻の決定方法を説明するための図である。図3において、横軸は時間(ms)、縦軸は電圧(PU)である。PUは定格電圧を基準にした値を表す。
Vaは、推定された極間電圧の絶対値の波形である。一例として、負荷側電圧が零である場合を示しているので、極間電圧は電源側電圧で与えられる。fは、極間耐電圧特性線である。fの接線の傾きがRDDSを与える。すなわち、f(t)の時間微分の絶対値がRDDS(t)を与える。上記したように、RDDSは時間依存性を持つので、fは直線にはならない。f(t)はRDDS(t)から算出することができる。
Pは目標投入点である。目標投入点Pは、投入をする際の目標位相により決まるVa上の点である。目標位相は予め決められている。図示例では、目標投入点Pは電圧波高点である。f(t)は、目標投入点Pを通るように決められる。目標投入点Pの時刻である目標投入時刻をt1で表す。
Qは目標閉極点である。目標閉極点Qは、f(t)=0となる時刻で決まる。すなわち、fが0となる時刻が目標閉極時刻となる。ここでは、目標閉極時刻をt2で表す。目標投入点Pと目標閉極点Qとの間の時間差であるTa=(t2−t1)は、プレアーク時間である。
ただし、遮断器11の閉極時間のばらつきおよびプレアークの発生が確率的な事象であることから、極間耐電圧特性線fは平均値を中心に確率的に変動する。そこで、極間耐電圧特性線fの変動が正規分布に従うと仮定して、fの変動範囲をfLからfUの範囲で示している。ここで、fの変動に伴う標準偏差をσとしたときに、fLはf−3σの特性線であり、fUはf+3σの特性線である。fL(t)=0またはfU(t)=0となる時刻とt2との時間差は、閉極時刻のばらつきΔtを表す。また、P1はfLとVaとの交点、P2はfUとVaとの交点である。P1とP2との間の時間範囲は、投入範囲Sを表す。なお、fの変動範囲は±3σ以外で定義することも可能である。
このように、RDDSが時間に依存する場合でも、目標投入点Pを通る極間耐電圧特性線f(t)が0となる時刻t2を求めることで、目標閉極時刻を算出することができる。
次に、本実施の形態の動作について説明する。極間電圧推定部16は、電圧計測部2で計測された電源側電圧の計測値と電圧計測部2で計測された負荷側電圧の計測値との差分である極間電圧の計測値を求め、極間電圧の計測値から将来の極間電圧を推定する。すなわち、極間電圧推定部16は、極間電圧の計測値から将来の極間電圧波形を推定する。ここで、将来の極間電圧波形は、上記(1)式で示した合成波として推定される。なお、将来の電源側電圧波形を電源側電圧の計測値から推定するとともに、将来の負荷側電圧波形を負荷側電圧の計測値から推定した後、将来の電源側電圧波形と将来の負荷側電圧波形との差分である将来の極間電圧波形を求めるようにしてもよい。この場合、将来の電源側電圧波形および将来の負荷側電圧波形は、それぞれ、上記(1)式で示した合成波として推定される。
次に、目標閉極時刻決定部3は、極間電圧推定部16により推定された将来の極間電圧から将来の極間電圧の絶対値の波形Vaを求め、さらに将来の極間電圧の絶対値の波形Va上に目標投入点Pを決める。なお、将来の極間電圧の絶対値の波形Vaは、極間電圧推定部16が求めるようにしてもよい。
次に、目標閉極時刻決定部3は、RDDS(t)から目標投入点Pを通る極間耐電圧特性線fを算出し、f(t)=0となる時刻である目標閉極時刻を求める。目標閉極時刻決定部3は、目標閉極時刻を閉極制御部4に出力する。
閉極制御部4は、外部から閉極指令が入力されると、目標閉極時刻から予測閉極時間だけ前の時刻に、閉極制御信号を遮断器11に出力する。予測閉極時間は、閉極時間予測部6から得られる。遮断器11は、閉極制御信号を受信すると、遮断動作をする。
以上に説明したように、本実施の形態では、目標閉極時刻決定部3は、将来の極間電圧の絶対値の波形Va上に遮断器11の目標投入点Pを設定し、時間の関数である極間絶縁耐力減少率RDDSから算出された極間耐電圧特性線fが目標投入点Pを通過するように極間耐電圧特性線fを設定し、極間耐電圧特性線fが0となる時刻を遮断器11の目標閉極時刻として決定している。これにより、RDDSが可動接触子の移動速度vを介して時間に依存する場合でも、目標閉極時刻を精度良く求めることができるので、位相制御の精度を向上させることができる。
一方、図4は、RDDSが一定の場合に目標投入点と目標閉極点との関係を示した図である。図4では、極間耐電圧特性線f0は傾きが一定の直線であり、この傾きの絶対値がRDDSである。Vaは図3と同じ将来の極間電圧の絶対値の波形である。Pは目標投入点、Q1は目標閉極点、Ta1はプレアーク時間、Δt1は閉極時刻のばらつき、S1は投入範囲である。目標投入点Pは、図3と同じであり、電圧波高点に設定されている。実際の極間耐電圧特性線が図3のfであるにもかかわらず、図4のf0を用いて目標閉極点Q1を決定した場合には、図4の目標閉極点Q1により決まる目標閉極時刻は、図3の目標閉極点Qにより決まる目標閉極時刻から大きくずれることになる。
また、図5は、RDDSが図3と同じ場合において目標閉極点を図4のQ1としたときの目標投入点P2を示した図である。f2は図3のfを時間方向に平行移動し、目標閉極点Q1を通るようにしたものである。P2は目標投入点、Ta2はプレアーク時間、Δt2は閉極時刻のばらつき、S2は投入範囲である。図4のf0を用いて目標閉極点Q1を決定した場合には、実際の電気的投入点は図5のP2となり、電圧波高点から遠ざかり、目標位相から大きくずれることになる。
以上の本実施の形態では、RDDS(t)が予め与えられるとしたが、投入点と閉極点の計測データから、以下のようにしてRDDS(t)および極間耐電圧特性線f(t)を推定することもできる。
まず、目標閉極時刻決定部3には、初期値として一定値であるRDDSが与えられる。目標閉極時刻決定部3は、このRDDSに対応する初期極間耐電圧特性線を求める。初期極間耐電圧特性線は時間の1次関数、すなわち直線である。
次に、目標閉極時刻決定部3は、初期極間耐電圧特性線を用いて目標閉極時刻を決定する。閉極制御部4は、遮断器11が目標閉極時刻に閉極されるように遮断器11を制御する。これにより、遮断器11は投入される。
投入点検出部9は、電流計測部8による電流計測値を監視しており、電流計測値が0から立ち上がりまたは立ち下がる点を投入点として検出する。すなわち、投入点検出部9は、投入時刻を検出し、投入時刻の検出値を目標閉極時刻決定部3に出力する。目標閉極時刻決定部3は、投入時刻と当該投入時刻での極間電圧の絶対値を組みにして投入点の計測データを得る。なお、投入時刻での極間電圧の絶対値は、投入時刻での電源側電圧の計測値と同時刻での負荷側電圧の計測値との差分から求まる。また、閉極時間計測部5は、補助スイッチ20の動作時刻を閉極時刻として検出し、閉極時刻の計測データを目標閉極時刻決定部3に出力する。目標閉極時刻決定部3は、閉極時刻と電圧0を組みにして閉極点の計測データを得る。目標閉極時刻決定部3は、投入のたびに投入点の計測データと閉極点の計測データを記録しておく。
次に、目標閉極時刻決定部3は、極間耐電圧特性線fの関数形を仮定した上で、投入点の計測データと閉極点の計測データを用いて極間耐電圧特性線fを推定する。一例として、極間耐電圧特性線fを2次関数で近似する場合、
f(t)=a×t2+b×t+c,
a,b,cが未定のパラメータとなる。
この場合、目標閉極時刻決定部3は、投入点の計測データと閉極点の計測データを用いて、a,b,cを推定する。推定は、例えば最小二乗法を用いて行うことができる。なお、推定は、他のパラメータフィッテングの方法を用いて行ってもよい。
このようにして、目標閉極時刻決定部3は、RDDSの初期値が一定の場合でも、投入点の計測データと閉極点の計測データから極間耐電圧特性線fを推定することができる。また、同様の推定を定期的に実施することで、極間耐電圧特性線fを更新することができる。
以上のようなf(t)の推定あるいは更新は、RDDS(t)が事前に得られない場合に行われるが、RDDS(t)が予め与えられた場合でも、上記と同様の処理を実施することで、f(t)を更新することができる。
すなわち、目標閉極時刻決定部3は、投入点検出部9により検出された投入時刻と当該投入時刻での極間電圧の計測値とで決まる投入点の計測データと閉極時間計測部5により検出された閉極時刻で決まる閉極点の計測データを記録しておき、投入点の計測データと閉極点の計測データを用いて、極間耐電圧特性線fを更新することができる。これにより、遮断器11の動作履歴が反映されるようにRDDS(t)および極間耐電圧特性線f(t)を更新することができ、位相制御の精度をさらに向上させることができる。
なお、極間耐電圧特性線fを近似する関数形は、上記の2次関数に限定されない。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 電力開閉制御装置、2 電圧計測部、3 目標閉極時刻決定部、4 閉極制御部、5 閉極時間計測部、6 閉極時間予測部、7 動作入力条件、7a 周囲温度、7b 制御電圧、7c 操作圧力、8 電流計測部、9 投入点検出部、10 系統電源、11 遮断器、12 主回路、13a,13b 計器用変圧器、14 計器用変流器、15a CPU、15b メモリ、15c 入出力インタフェース、16 極間電圧推定部、20 補助スイッチ。

Claims (4)

  1. 遮断器の電源側電圧と前記遮断器の負荷側電圧を計測する電圧計測部と、
    前記電源側電圧の計測値と前記負荷側電圧の計測値から将来の極間電圧を推定する極間電圧推定部と、
    前記将来の極間電圧の絶対値の波形上に前記遮断器の目標投入点を設定し、時間の関数である極間絶縁耐力減少率から算出された極間耐電圧特性線が前記目標投入点を通過するように前記極間耐電圧特性線を設定し、前記極間耐電圧特性線が0となる時刻を前記遮断器の目標閉極時刻として決定する目標閉極時刻決定部と、
    前記目標閉極時刻に前記遮断器が閉極するように前記遮断器を制御する閉極制御部と、
    を備えることを特徴とする電力開閉制御装置。
  2. 遮断器の電源側電圧と前記遮断器の負荷側電圧を計測する電圧計測部と、
    前記電源側電圧の計測値と前記負荷側電圧の計測値から将来の極間電圧を推定する極間電圧推定部と、
    前記遮断器に接続される主回路の電流を計測する電流計測部と、
    前記電流計測部による電流計測値から投入時刻を検出する投入点検出部と、
    前記遮断器の閉極時刻を検出することで前記遮断器の閉極時間を計測する閉極時間計測部と、
    前記将来の極間電圧の絶対値の波形上に前記遮断器の目標投入点を設定し、極間絶縁耐力減少率から算出された極間耐電圧特性線が前記目標投入点を通過するように前記極間耐電圧特性線を設定し、前記極間耐電圧特性線が0となる時刻を前記遮断器の目標閉極時刻として決定する目標閉極時刻決定部と、
    前記目標閉極時刻に前記遮断器が閉極するように前記遮断器を制御する閉極制御部と、
    を備え、
    前記目標閉極時刻決定部は、前記投入点検出部により検出された投入時刻と当該投入時刻での極間電圧の計測値とで決まる投入点の計測データと前記閉極時間計測部により検出された閉極時刻で決まる閉極点の計測データを記録しておき、前記投入点の計測データと前記閉極点の計測データを用いて、前記極間耐電圧特性線を更新することを特徴とする電力開閉制御装置。
  3. 前記極間耐電圧特性線は、初期には時間の1次関数で与えられることを特徴とする請求項2に記載の電力開閉制御装置。
  4. 前記極間絶縁耐力減少率は、時間の関数であることを特徴とする請求項2に記載の電力開閉制御装置。
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