JP5842986B1 - 電子写真用画像形成シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ブリスターの発生が抑制される電子写真用画像形成シートを提供する。【解決手段】基体110と、前記基体上に塗布された顔料122、該顔料122の間に点在する粒子124、および結着樹脂を有する画像受像層と、を有し、前記粒子の体積平均粒子径は前記画像受像層の該粒子が存在しない部分の厚みよりも大きい電子写真用画像形成シート。【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真用画像形成シートに関する。
電子写真方式による画像形成(印刷)では、像保持体表面を帯電させ、画像信号に応じて該像保持体表面を露光して露光部分と非露光部分との電位差による静電潜像を形成させ、その後、前記帯電の電位と反対の(または同じ)極性を持つトナーと呼ばれる色粉(画像形成材料)を静電現像させることにより、前記像保持体表面に可視画像(トナー画像)を形成させる方法で行われる。多色画像の場合は、この工程を複数回繰り返すか、または画像形成器を複数並配置することにより多色の可視画像を形成し、これらを画像記録体に転写、定着(固定化:主に熱による色粉の溶融と冷却による固化)することにより行われる。
画像形成用のシートとしては、例えば特許文献1に、シート状基材の少なくとも片面に1層以上の塗工層を設けた塗工シートにおいて、該塗工シートが加熱された金属ロールとシューロールからなるロングニップカレンダー処理装置により処理された塗工シートが開示されている。
特開2006−265793号公報
電子写真方式によって画像形成シート上にトナーによる画像を形成する場合、画像形成シートの画像受像層上に形成されたトナー像中に空気が含まれることがある。この空気は定着の際に定着部材から加えられる熱によって膨れ、この膨れた部分が最終的な画像において膨れ(画像欠陥)となることがあった。この現象はブリスターと呼ばれる。
本発明の課題は、画像受像層が均一で全く空気の逃げ場がない場合に比べ、ブリスターの発生が抑制される電子写真用画像形成シートを提供することにある。
上記課題は、以下の本発明によって達成される。
即ち、請求項1に係る発明は、
基体と、
前記基体上に塗布されかつ構造中に孔を有する顔料、該顔料の間に点在する粒子、および結着樹脂を有する画像受像層と、を有し、
前記画像受像層中における前記顔料の含有率が70質量%以上95質量%以下であり、
前記粒子の体積平均粒子径は前記画像受像層の該粒子が存在しない部分の厚みよりも大きい電子写真用画像形成シート。
請求項2に係る発明は、
前記粒子の体積平均粒子径が前記画像受像層の該粒子が存在しない部分の平均厚みに対し1.5倍以上3倍以下である請求項1に記載の電子写真用画像形成シート。
請求項3に係る発明は、
前記顔料が無水カオリン、シリカ、ゼオライト、およびアルミナからなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1または請求項2に記載の電子写真用画像形成シート。
請求項4に係る発明は、
前記粒子が有機粒子を含む請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の電子写真用画像形成シート。
請求項5に係る発明は、
前記基体は樹脂シートである請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の電子写真用画像形成シート。
請求項6に係る発明は、
前記樹脂シートはポリエチレンテレフタレートを主成分とする請求項5に記載の電子写真用画像形成シート。
請求項1に係る発明によれば、画像受像層が均一で全く空気の逃げ場がない場合に比べ、ブリスターの発生が抑制される電子写真用画像形成シートが提供される。
請求項2に係る発明によれば、画像受像層が均一で全く空気の逃げ場がない場合に比べ、ブリスターの発生が抑制される電子写真用画像形成シートが提供される。
請求項3に係る発明によれば、画像受像層が請求項3に列挙される顔料を含む場合であっても、画像受像層が前記粒子を含まない場合や前記粒子の体積平均粒子径が画像受像層の該粒子が存在しない部分の厚み以下である場合に比べ、定着部材への巻き付きが抑制される電子写真用画像形成シートが提供される。
請求項4に係る発明によれば、画像受像層が前記粒子として無機粒子のみを含む場合に比べ、走行性に優れる電子写真用画像形成シートが提供される。
請求項5に係る発明によれば、空気の逃げ場がない樹脂シートと定着装置との間にトナーと画像受像層とが存在する際でも、画像受像層に全く空気の逃げ場がない場合に比べ、ブリスターの発生が抑制される電子写真シートが提供される。
請求項6に係る発明によれば、空気の逃げ場がない樹脂シートと定着装置との間にトナーと画像受像層とが存在する際でも、画像受像層に全く空気の逃げ場がない場合に比べ、ブリスターの発生が抑制される電子写真シートが提供される。
本実施形態に係る画像形成シートの一例を示す断面図である。 図1に示す画像形成シートにおける画像受像層の拡大図である。 本実施形態に係る画像形成シートの他の例を示す断面図である。 本実施形態に係る画像形成シートの他の例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<画像形成シート>
本実施形態に係る電子写真用画像形成シート(以下単に「画像形成シート」とも称す)は、基体と画像受像層とを少なくとも有する。前記画像受像層は、前記基体上に塗布された顔料、該顔料の間に点在する粒子、および結着樹脂を有し、該粒子の体積平均粒子径は前記画像受像層の該粒子が存在しない部分の厚みよりも大きい。
上記画像形成シートは、前記画像受像層が最外表面層となり、この画像受像層上に電子写真方式によってトナーによる画像が形成される。
従来から電子写真方式では、トナー(画像形成材料)を静電現像させてトナー像を形成し且つこのトナー像を画像形成シート上に転写し、次いで画像形成シート上のトナー像に加熱や加圧を施し定着することで画像を形成する。但し、画像形成シート上に形成されたトナー像中に空気が含まれることがあり、この空気が定着の際の加熱によって膨れ、膨れた部分が画像欠陥となることがあった。この現象はブリスターと呼ばれる。特に画像形成シート上に複数のトナー像が積層される多色画像を形成する場合に、前記ブリスターは顕著に生じる現象である。
これに対し本実施形態に係る画像形成シートによれば、画像受像層が全く空気の逃げ場がない場合に比べ、ブリスターの発生が抑制される
・粒子の体積平均粒子径と画像受像層の該粒子が存在しない部分の厚みとの比
本実施形態では、画像受像層に含まれる粒子の体積平均粒子径は、画像受像層の該粒子が存在しない部分の厚みよりも大きい。粒子の体積平均粒子径が画像受像層の前記厚み以下では、ブリスター発生が抑制されず、また画像受像層の摩擦係数も良好に低減し得ない。
更に、前記粒子の体積平均粒子径は、画像受像層の該粒子が存在しない部分の平均厚みに対して1.5倍以上3倍以下であることが好ましく、より好ましくは1.5倍以上2.8倍以下であり、更に好ましくは1.8倍以上2.5倍以下である。1.5倍以上であることで、ブリスター発生がより抑制され、また画像受像層の摩擦係数もより良好に低減される。また3.0倍以下であると、画像形成装置中での画像形成シートの搬送(紙送り)がより円滑に行われる。これは、粒子の径が画像受像層に対して大きくなり過ぎず、その結果粒子が離脱し易くなることが抑制され、離脱した粒子が搬送用ローラ等の搬送部材に付着することで生じる搬送不良が抑制されるものである。
ここで、粒子の体積平均粒子径は以下の方法により測定される。
体積平均粒子径は、光学顕微鏡による画像処理装置を用いて、1,000個の小球を測定し、その測定値を下記式1に当てはめて決定した値である。
体積平均粒子径[μm]=Σ(di4・ni)/Σ(di3・ni) (式1)
[式1中、diは、小球の第i番目の大きさの粒子径(μm)であり、niは、粒子径diを有する小球の個数である。]
また、画像受像層を含めた各層の平均厚み(平均膜厚)は以下の方法により測定される。各層の膜厚数値は、株式会社ミツトヨ製 デジマチックインジケータ ID−H0530にて測定されたものである。
但し、本明細書における画像受像層の厚みまたは平均厚みとは、画像受像層の前記粒子が存在しない部分の厚みまたは平均厚みを指す。
・孔を有する顔料の含有
本実施形態では、前記顔料が無水カオリン、シリカ、ゼオライト、およびアルミナからなる群より選択される少なくとも1種の顔料、即ち構造中に孔(細孔)を有する顔料を含むことが好ましい。無水カオリン、シリカ、ゼオライト、アルミナ等の上記顔料は構造中に孔を有しており吸収性に優れるため、画像受像層表面に付与されるトナーを保持し易く、トナー画像の保持性に優れる。
但し、電子写真方式では画像受像層表面にトナー像を定着しようとする際には定着ロール等の定着部材を接触させ、この定着部材の表面に、画像形成シートとの離型性の観点で、潤滑性オイルを付与して用いる場合がある。この定着部材に潤滑オイルを付与する態様の場合、画像受像層が顔料として上記に列挙した孔を有する顔料を含むと、その吸収性のために前記潤滑性オイルをも吸収しやすくなる。その結果画像形成シートの定着部材への巻き付きもより生じやすくなることがあった。
これに対し、本実施形態に係る画像形成シートであれば、画像受像層に前記粒子を含むことで定着部材との接触も点接触となり摩擦係数が低下するため、顔料として上記のものを用いた場合であっても、定着部材への巻き付きをより抑制し得る。
・有機粒子(有機樹脂粒子)の含有
本実施形態では、前記粒子が有機樹脂粒子を含むことが好ましい。有機樹脂粒子は無機粒子に比べて一般的に密度が低いため、画像受像層の軽量化が図れる。より軽量であることで、こし(容易に折れたりしないで元の状態を保とうとする力)を維持し易く、その結果より走行性に優れる。
次いで、本実施形態の画像形成シートを構成する各層について詳細に説明する。
本実施形態の画像形成シートの層構成としては、少なくとも画像受像層と、基体と、を有するものであれば特に限定されない。また、前記画像受像層と前記基体とが接着層を介して形成されていてもよい。
以下に、図を用いて本実施形態の画像形成シートの層構成を説明する。但し、本実施形態の画像形成シートの構成は以下に図示する構成に限定されるものではない。
図1は、本実施形態の画像形成シートの一例を示す概略断面図である。図1に示す本実施形態の画像形成シートは、基体110と、画像受像層120と、裏面層130から構成される。ここで、図1に示される画像形成シートの画像受像層120部分の拡大図を図2に示す。画像受像層120は、基体110上に塗布された顔料122と、顔料122の間に点在する粒子124とを有し、更に顔料122および粒子124を基体110に結着させる結着樹脂(不図示)を有する。
また、本実施形態の別の画像形成シートの構成例の概略断面図を、図3に示す。図3に示す本実施形態の画像形成シートは、基体110と、画像受像層120との間に、接着層140が設けられた構成となっている。
本実施形態の別の画像形成シートの構成例の概略断面図を、図4に示す。図4に示す本実施形態の画像形成シートは、基体110の両面に画像受像層120が設けられた構成となっている。
(基体)
次に、本実施形態に用いられる基体について説明する。
上記基体としては例えば樹脂シートが挙げられ、プラスチックフィルムが代表的に用いられる。この中でも、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが工業用として機械的特性や加工性、価格の観点で好ましい。尚、PETフィルムとは、ポリエチレンテレフタレートを主成分として含むフィルムをさし、この主成分としては80質量%以上が好ましく、更には90質量%以上がより好ましい。
その他にポリアセテートフィルム、三酢酸セルローズフィルム、ナイロンフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリフェニレンエーテルフィルム、シクロオレフィンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロハン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂フィルムなどが挙げられる。さらに、これら材料に顔料を混ぜて着色していてもよい。
本実施形態に用いられる基体の製造方法は任意であるが、共押出し法、貼り合わせ法等、公知の方法を利用して作製される。
なお、一般的な作製方法としては、共押出しされた後、縦延伸工程に入り、周速が異なる2本または多数本ロール間で延伸し、目的のフィルム厚みに調整して巻き取る方法が挙げられる。2軸延伸の場合は、上記工程を通ったフィルムをそのままテンターに導入し、幅方向に2.5倍以上5倍以下に延伸する。このときの望ましい延伸温度は100℃以上200℃以下の範囲である。
こうして得られた2軸延伸フィルムには、熱処理を施してもよい。熱処理はテンター内で行うのが望ましく、特に縦横方向に緩和しながら熱処理すると、熱収縮率の低いフィルムが得られる。基体としては2軸延伸フィルムが特に望ましい。
(画像受像層)
・結着樹脂
画像受像層に含まれる結着樹脂としては、ポリエチレン、ポロプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエステル等の熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂、ウレア樹脂、不飽和ポリエステル、エポキシ、ケイ素樹脂等の熱硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂が挙げられ、更には塩化ビニル系樹脂(例えば塩化ビニル系エマルジョン)等も用いられる。
上記画像受像層は、その特性として前記基体上への形成(コーティング)の際における(予備)乾燥において、シートの巻取り加工を行える程度の保持力(凝集力)と、接地するシートの裏面側に接着しない性質と、を備えることが望ましい。そのためには、画像受像層に含まれる樹脂は、塗工後好ましくは常温(22℃)乃至40℃程度(つまり巻取り保管温度に相当)の範囲において、その表面が指触感で粘着性が発現しないことが好ましく、この要件を満たす樹脂を用いることが望ましい。
画像受像層中における結着樹脂の含有率としては、特に限定されるものではないが、3質量%以上40質量%以下が好ましく、5質量%以上25質量%以下がより好ましく、10質量%以上20質量%以下が更に好ましい。
・顔料
前記画像受像層に含まれる顔料としては、無水カオリン、シリカ、ゼオライト、およびアルミナ等が挙げられる。
構造中に孔(細孔)を有する顔料が好ましく、具体的には無水カオリン、シリカ、ゼオライト、およびアルミナからなる群より選択される少なくとも1種の顔料が好ましい。
顔料の体積平均粒子径としては、特に限定されるものではないが、0.2μm以上3.0μm以下が好ましく、0.3μm以上2.4μm以下がより好ましく、0.5μm以上2.0μm以下が更に好ましい。
画像受像層中における顔料の含有率としては、特に限定されるものではないが、70質量%以上95質量%以下が好ましく、75質量%以上95質量%以下がより好ましく、80質量%以上95質量%以下が更に好ましく、85質量%以上90質量%以下が更に好ましい。
・粒子
本実施形態においては、前記画像受像層中に粒子を含有し、且つ該粒子の体積平均粒子径は画像受像層の該粒子が存在しない部分の厚みよりも大きい。また、該粒子は画像受像層中において、基体上に塗布された顔料の間に点在する。
前記粒子の体積平均粒子径は、画像受像層の該粒子が存在しない部分の平均厚みに対して1.5倍以上3倍以下であることが好ましく、より好ましくは1.5倍以上2.8倍以下であり、更に好ましくは1.8倍以上2.5倍以下である
前記粒子の形状としては、球状、板状、針状、不定形状等が挙げられ、摩擦係数を低下させる観点では球状粒子がより好ましい。性能を損なわない範囲で板状、針状、不定形状のものを用いてもよい。
上記粒子の体積平均粒子径としては、前記の要件を満たす限り特に限定されるものではないが、6μm以上30μm以下が好ましく、10μm以上25μm以下がより好ましく、15μm以上20μm以下が更に好ましい。
画像受像層中における上記粒子の含有率としては、特に限定されるものではないが、4質量%以上50質量%以下が好ましく、5質量%以上50質量%以下がより好ましく、10質量%以上30質量%以下が更に好ましく、12質量%以上20質量%以下が更に好ましい。
画像受像層中における粒子と顔料を含む樹脂成分(結着樹脂)との質量比(粒子:顔料+結着樹脂)は、5:95乃至30:70の範囲であることが好ましく、10:90乃至20:80の範囲であることがより好ましい。粒子の割合が前記範囲内の場合は、画像形成シート上の画像の乱れや画像濃度の低下も許容範囲内で良好な画像品質が維持される。前記下限値以上であることで、画像形成シートとしてのシート間の摩擦係数が高くなり過ぎず、画像形成時に電子写真装置内でのジャムや重送が抑制され、生産性が保持される。また前記上限値以下であることで、トナー画像の層より大きい粒子が頭出しする量が相対的に増え過ぎず、画像表面の濃度低下が抑制され、また頭出し部分の光散乱が大きくなり過ぎず画像品質が保持される。
本実施形態で用いられる粒子としては、有機樹脂粒子から構成されるものの場合、具体的には、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のアクリル系の架橋型粒子が好ましい。その他に、スチレン、ビニルスチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;α−不飽和脂肪酸モノカルボン酸のエステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;イソプレン、2−クロロブタジエン等のジエン系モノマーの1種以上を重合させて得られる単独重合体あるいは共重合体等を混合してもよい。
また粒子が、無機粒子を混合してもよく、具体的な例示物としては、マイカ、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、亜鉛華、ハロサイトクレー、カオリン、塩酸性炭酸マグネシウム、石英粉、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、アルミナなどが挙げられる。
・離型剤
さらに画像受像層は、天然ワックスや合成ワックス、あるいは離型性樹脂、反応性シリコーン化合物、変性シリコーンオイルなどの離型剤を含有していてもよい。
ワックスは具体的には、カルナバワックス、密ロウ、モンタンワックス、パラフィンワックス、ミクロクリスタリンワックスなどの天然ワックスや低分子量ポリエチレンワックス、低分子量酸化型ポリエチレンワックス、低分子量ポリプロピレンワックス、低分子量酸化型ポリプロピレンワックス、高級脂肪酸ワックス、高級脂肪酸エステルワックス、サゾールワックスなどの合成ワックスなどが挙げられ、これらは単独使用に限らず混合して複数使用される。
画像受像層120の膜厚としては、4μm以上20μm以下の範囲であることが望ましく、5μm以上15μm以下の範囲であることがより望ましく、8μm以上12μm以下の範囲であることが更に望ましい。
(接着層)
また、図3に示すごとく、前記画像受像層と基体との接着性を強固にする目的で、前記画像受像層120と基体110とを接着層140を介して設けてもよい。
接着層140の膜厚としては、特に限定されるものではないが、0.1μm以上10μm以下の範囲であることが望ましく、1μm以上5μm以下の範囲であることがより望ましい。
(裏面層)
本実施形態に係る画像形成シートは、図1に示すごとく、こしを与える観点や抵抗調整の観点などから、更に基体110の外側(画像受像層120が設けられる側とは反対側)に裏面層130を設けてもよい。
裏面層130の膜厚としては、材料コストを考慮すれば薄い方がよく、0.3μm以上1μm以下が望ましい。
(画像形成シートの物性)
また、本実施形態における画像形成シートの23℃、55%RHにおける表裏面の表面抵抗率差は、4桁以内であることが望ましく、3桁以内であることがより望ましい。
なお、上記表面抵抗率は、23℃、55%RHの環境下で、円形電極(例えば、三菱油化(株)製ハイレスターIPの「HRプローブ」)を用い、JIS K6911に従って測定される。
(画像形成シートの製造方法)
ここで、画像形成シートの製造方法について、図1に示される本実施形態の一例に係る画像形成シートを例に挙げて説明する。図1に示す本実施形態の画像形成シートは、基体110と、画像受像層120と、裏面層130と、から構成される。
本実施形態に係る画像形成シートの別の構成として例えば、図3のように接着層140を有してもよい。この場合は、基体110表面に、接着層140となる材料を塗布した後、画像受像層120となる塗工層を塗布することによって形成し得る。
上記画像受像層120の塗工層は、前記樹脂、前記顔料、前記粒子、その他ワックス等の各成分を有機溶媒もしくは水などを用いて混合し、超音波、ウエーブローター、アトライターやサンドミルなどの装置により分散させ塗工液を作製し、該塗工液をそのままの状態で、基体110の表面、あるいは接着層140の表面へ塗布させて形成する。
塗布させる方法としては、ブレード塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、浸漬塗布法、ビード塗布法、エアーナイフ塗布法、カーテン塗布法、ロール塗布法等の通常使用される方法が採用される。
上記塗布は、画像形成シートが、例えば基体110の両面に塗工層を有する場合には、どちらの面を先に塗工してもよいし、同時に両面塗工してもよい。
基体110の表面に塗工層を形成する際の乾燥は、風乾でもよいが、熱乾燥を行えば容易に乾燥される。乾燥方法としては、オーブンに入れる方法、オーブンに通す方法、あるいは加熱ローラに接触させる方法など通常使用される方法が採用される。
実際の使用上、画像形成シート表面の静止摩擦係数は、0.8以下であることが望ましく、0.7以下であることがより望ましい。また画像形成シート表面の動摩擦係数は、0.05以上1以下の範囲であることが望ましく、0.1以上0.65以下の範囲であることがより望ましい。
例えば、本実施形態においては、画像形成シート表面に画像としてトナー画像が形成される。トナー画像を形成する場合、この形成されたトナー画像の定着を、該画像形成シート表面(画像形成面)の温度が、トナーの溶融温度以下となるようにして行うことが望ましい。通常のトナーの溶融温度を考慮すると、前記画像形成シートの表面温度が130℃以下となるようにして行うことが望ましく、110℃以下となるようにして行うことがより望ましい。
前記電子写真方式による画像形成シートへの画像形成は、まず、電子写真用感光体(像保持体)の表面に電荷を与え帯電させた後、その表面に、得られた画像情報を露光し、露光に対応した静電潜像を形成する。次に、前記感光体表面の静電潜像に現像器から画像形成材料であるトナーを供給することで、静電潜像がトナーによって可視化現像される(トナー画像が形成される)。さらに、形成されたトナー画像を、画像形成シートの画像受像層が形成された面に転写し、最後に熱や圧力などによりトナー画像が画像受像層表面に定着されて、画像形成シートが電子写真装置から排出される。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、下記実施例および比較例における「部」は「質量部」、「%」は「質量%」を意味する。
〔実施例1〕
電子写真用の画像形成シートA1を以下のように作製した。以下、その作製方法を工程ごとに説明する。
<受像層塗工液aの調製>
結着樹脂として塩ビ(塩化ビニル)−アクリル共重合系樹脂(日信化学工業社製:ビニブラン700、固型分濃度30%)55部に、純水を200部、顔料として焼成クレー(竹原化学工業社製、Glomax LL)を150部(樹脂/顔料=10/90)、粒子として架橋型ポリメタクリル酸ブチルの真球状粒子(積水化成品工業社製:BM30X−8、体積平均粒子径:8μm)を8.3部、添加して十分に混合攪拌し、受像層塗工液aを調製した。
<画像形成シートA1の作製>
基体として二軸延伸PETフィルム(東レ社製ルミラーX21、厚み100μm)の表裏面に前記受像層塗工液aをバーコーターを用いて塗布し、100℃で1分乾燥させ、膜厚5μmの画像受像層を表裏の両面に形成した。その後A4サイズ(210mm×297mm)にカットして画像形成シートA1を200枚作製した。
(画像形成シートの評価)
−静摩擦係数測定−
静摩擦係数の測定は、JIS−P8147(改正:2010年)(7)の水平法に準じて次のように測定した。試験環境、室温22℃、湿度55%の条件下において、上記画像形成シートA1を20枚積層し、最上部のシート上に弱粘着テープを装着した幅63mm、長さ76mm、重さ240gのスレッドを載せて最上部のシートを横方向に移動速度150mm/minで移動させて連続10枚測定した。
−電子写真装置内搬送性評価−
前記画像形成シートA1を100枚電子写真装置(富士ゼロックス社製:DocuColor1450GA)のトレイにセットして、顔写真や名前、1〜5ポイントの大きさの英数字、ベタ画像を含むカラー画像を画像受像層面に連続で100枚印字作業を行って、装置内でのシートに起因する搬送停止(ジャム)、またはシートが重なって搬送される重送が発生するか否かを確認した。ジャムや重送が1回でも発生した場合には「B」評価、発生しない場合を「A」評価とした。
−印字画質評価−
画像形成シートA1上に形成された画像の画質について、目視により画像欠陥(像つぶれ、像流れ)の発生の度合いを評価し、画像欠陥の発生が確認されなければ「A」評価、多少でも画像欠陥が見られた場合を「B」評価とした。
−ブリスター評価−
画像形成シートA1上に形成された画像について、トナー像中に含まれる空気が定着の際に膨れる現象(ブリスター)によって生じたと考えられる画像欠陥(ベタ画像表面の荒れ)の発生の有無を評価し、画像欠陥(ベタ画像表面の荒れ)の発生が確認されなければ「A」評価、多少の画像欠陥(ベタ画像表面の荒れ)が見られた場合を「B」評価、非常に多くの画像欠陥(ベタ画像表面の荒れ)が見られた場合を「C」評価とした。
以上の試験の評価結果を、表1および表2に示す。
〔実施例2〕
<受像層塗工液bの調製>
結着樹脂として塩ビ−アクリル共重合系樹脂(日信化学工業社製:ビニブラン701、固型分濃度30%)110部に、純水を170部、顔料として焼成クレー(竹原化学工業社製、サテントンW)を132部(樹脂/顔料=20/80)、粒子として架橋型ポリアクリル酸メチルの真球状粒子(綜研化学社製:MX−2000、体積平均粒子径:20μm)を16.5部、添加して十分に混合攪拌し、受像層塗工液bを調製した。
<画像形成シートA2の作製>
実施例1において、前記受像層塗工液aの替わりに受像層塗工液bを用いて、基体として二軸延伸PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(東レ社製ルミラーT−60、厚み100μm)の表裏面に前記受像層塗工液bをバーコーターを用いて塗布し、100℃で1分乾燥させ、膜厚10μmの画像受像層を形成した。その後A4サイズ(210mm×297mm)にカットして画像形成シートA2を200枚作製し、実施例1と同様に評価を行った。
結果を表1に示す。
〔実施例3〕
<受像層塗工液cの調製>
結着樹脂として塩ビ−アクリル共重合系樹脂(日信化学工業社製:ビニブラン702、固型分濃度30%)150部に、純水を120部、顔料として焼成クレー(竹原化学工業社製、サテントンPLUS)を150部(樹脂/顔料=30/70)、粒子としてアルミナの球状粒子(アドマテックス社製:AO−509、体積平均粒子径:12μm)を18.5部、添加して十分に混合攪拌し、受像層塗工液cを調製した。
<画像形成シートA3の作製>
実施例2において、前記受像層塗工液bの替わりに受像層塗工液cを用いて、受像層膜厚8μmの受像層を形成させた以外は実施例2と同様にして画像形成シートA3を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
結果を表1に示す。
〔実施例4〕
<受像層塗工液dの調製>
結着樹脂として塩ビ−酢ビ(酢酸ビニル)共重合系樹脂(日信化学工業社製:ビニブラン603、固型分濃度49.3%)55部に、純水を395部、顔料として焼成クレー(イメリス ミネラルズ・ジャパン社製Opacilite)を245部(樹脂/顔料=10/90)、架橋型ポリアクリル酸メチルの真球状粒子(綜研化学社製:MX−3000、体積平均粒子径:30μm)を40.7部、添加して十分に混合攪拌し、受像層塗工液dを調製した。
<画像形成シートA4の作製>
実施例2において、前記受像層塗工液bの替わりに受像層塗工液dを用いて、受像層膜厚10μmの受像層を形成させた以外は実施例2と同様にして画像形成シートA4を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
結果を表1に示す。
〔実施例5〕
<受像層塗工液eの調製>
結着樹脂として塩ビ−アクリル共重合系樹脂(日信化学工業社製:ビニブラン700、固型分濃度30%)100部に、純水を140部、顔料として焼成クレー(竹原化学工業社製、Glomax LL)を136および炭酸カルシウムを34部(樹脂/顔料=15/85)、架橋型ポリアクリル酸メチルの真球状粒子(綜研化学社製:MX−3000、体積平均粒子径:30μm)を40部、添加して十分に混合攪拌し、受像層塗工液eを調製した。
<画像形成シートA5の作製>
実施例1において、前記受像層塗工液aの替わりに受像層塗工液eを用いて、受像層膜厚20μmの受像層を形成させた以外は実施例1と同様にして画像形成シートA5を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
結果を表1に示す。
〔実施例6〕
<受像層塗工液fの調製>
結着樹脂として塩ビ−アクリル共重合系樹脂(日信化学工業社製:ビニブラン700、固型分濃度30%)55部に、純水を395部、顔料としてシリカ(東ソー・シリカ(株)製、Nipsil HD−2)を245部(樹脂/顔料=10/90)、架橋型ポリメタクリル酸ブチルの真球状粒子(積水化成品工業社製:BM30X−8、体積平均粒子径:8μm)を55部、添加して十分に混合攪拌し、受像層塗工液fを調製した。
<画像形成シートA6の作製>
実施例1において、前記受像層塗工液aの替わりに受像層塗工液fを用いて、受像層膜厚5μmの受像層を形成させた以外は実施例1と同様にして画像形成シートA6を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
結果を表1に示す。
〔実施例7〕
<受像層塗工液gの調製>
結着樹脂として塩ビ−酢ビ(酢酸ビニル)共重合系樹脂(日信化学工業社製:ビニブラン603、固型分濃度49.3%)55部に、純水を395部、顔料としてゼオライト(日東粉化工業社製、SP#2300)を245部(樹脂/顔料=15/85)、架橋型ポリアクリル酸メチルの真球状粒子(積水化成品工業社製:SSX−115、体積平均粒子径:15μm)を40部、添加して十分に混合攪拌し、受像層塗工液gを調製した。
<画像形成シートA7の作製>
実施例1において、基体として二軸延伸PETフィルム(東レ社製ルミラーE20、厚み100μm)の表裏面に受像層塗工液gを用いて、受像層膜厚10μmの受像層を形成させた以外は実施例1と同様にして画像形成シートA7を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
結果を表1に示す。
〔実施例8〕
<画像形成シートA8の作製>
実施例4において、形成する受像層の膜厚を8μmに変更した以外は、実施例4と同様にして画像形成シートA8を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
但し、この例では搬送性の評価において給紙部での紙送り不良が3回発生した。結果を表1に示す。
〔比較例1〕
<画像形成シートB1の作製>
実施例1で作製した受像層塗工液aに関し、粒子を含有しない受像層塗工液a’を作製し、次いで実施例1において前記受像層塗工液aの替わりに受像層塗工液a’を用いて受像層を形成させた以外は実施例1と同様にして画像形成シートB1を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
搬送性の評価においてジャム1回、重送5回発生した。結果を表2に示す。
〔比較例2〕
<画像形成シートB2の作製>
実施例2で作製した受像層塗工液bに関し、粒子を含有しない受像層塗工液b’を作製し、次いで実施例2において前記受像層塗工液bの替わりに受像層塗工液b’を用いて受像層を形成させた以外は実施例2と同様にして画像形成シートB2を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
搬送性の評価においてジャム1回、重送10回発生した。結果を表2に示す。
〔比較例3〕
<画像形成シートB3の作製>
実施例3で作製した受像層塗工液cに関し、粒子を含有しない受像層塗工液c’を作製し、次いで実施例3において前記受像層塗工液cの替わりに受像層塗工液c’を用いて受像層を形成させた以外は実施例3と同様にして画像形成シートB3を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
搬送性の評価においてジャム2回、重送8回発生した。結果を表2に示す。
〔比較例4〕
<画像形成シートB4の作製>
実施例4で作製した受像層塗工液dに関し、粒子を含有しない受像層塗工液d’を作製し、次いで実施例4において前記受像層塗工液dの替わりに受像層塗工液d’を用いて受像層を形成させた以外は実施例4と同様にして画像形成シートB4を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
搬送性の評価において重送11回発生した。結果を表2に示す。
〔比較例5〕
<画像形成シートBの作製>
実施例1において、形成する受像層の膜厚を8μmに変更した以外は、実施例1と同様にして画像形成シートB5を作製し、実施例1と同様に評価を行った。
但し、この例では搬送性の評価においてジャム1回、重送7回が発生した。結果を表2に示す。
なお、本実施形態に係る画像形成シートは、画像受像層が顔料、結着樹脂に加え、画像受像層の粒子が存在しない部分の厚みよりも大きい体積平均粒子径を有する粒子を含んでいる。そのため、粒子径が前記範囲であり大粒子径な粒子と、該粒子に対して相対的に粒子径が小さい顔料とを含んでおり、この顔料と粒子との間に空隙が形成されるものと考えられる。この空隙によって画像受像層中に空気が抜ける通気口すなわち空気の逃げ道が形成され、トナー像中の空気もこの空隙から抜ける。
また、本実施形態に係る画像形成シートは、画像受像層の粒子が存在しない部分の厚みよりも大きい体積平均粒子径を有する粒子を該画像受像層に含む。前記粒子が画像受像層の厚みよりも大きいために、粒子が画像受像層表面から露出する。そのため画像受像層表面との接触は点接触のようになって接触面積がより小さくなり、その結果摩擦係数が低下している。
そして、上記の通り画像受像層表面との接触面積が低減されることで、例えばシートをロール状に巻き取った際や、複数のシートを重合せた場合等にも、シート同士の摩擦係数を低下させられ、その結果画像形成装置中での走行性が向上する。
また、画像受像層表面に形成されたトナー像を定着しようとする際には定着ロール等の定着部材によりシートを加圧しながら定着するため、シートの画像受像層側が定着部材に巻き付くことがあった。これに対し本実施形態では、上記の通り画像受像層の接触面積が低減され摩擦係数が低下させられるため、定着部材への巻き付きも抑制される。
更に、粒子が画像受像層表面から露出してこの露出した部分が接触する為、画像受像層中に含まれる顔料が他の部材と接触する機会が低減され、その結果顔料の剥がれ落ちも抑制される。
110 基体
120 画像受像層
122 顔料
124 粒子
130 裏面層
140 接着層

Claims (6)

  1. 基体と、
    前記基体上に塗布されかつ構造中に孔を有する顔料、該顔料の間に点在する粒子、および結着樹脂を有する画像受像層と、を有し、
    前記画像受像層中における前記顔料の含有率が70質量%以上95質量%以下であり、
    前記粒子の体積平均粒子径は前記画像受像層の該粒子が存在しない部分の厚みよりも大きい電子写真用画像形成シート。
  2. 前記粒子の体積平均粒子径が前記画像受像層の該粒子が存在しない部分の平均厚みに対し1.5倍以上3倍以下である請求項1に記載の電子写真用画像形成シート。
  3. 前記顔料が無水カオリン、シリカ、ゼオライト、およびアルミナからなる群より選択される少なくとも1種を含む請求項1または請求項2に記載の電子写真用画像形成シート。
  4. 前記粒子が有機粒子を含む請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の電子写真用画像形成シート。
  5. 前記基体は樹脂シートである請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の電子写真用画像形成シート。
  6. 前記樹脂シートはポリエチレンテレフタレートを主成分とする請求項5に記載の電子写真用画像形成シート。
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