JP5838288B1 - 釣竿 - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性及び撓み量の調節を瞬時に行える操作性を維持し、無段階且つ微妙な調節が可能とする。【解決手段】内部中空のロッド状をなし、可撓性を有する竿本体5と、竿本体5内の中空に挿入される調節用芯材10と、竿本体5の後端に回転可能に連結され、竿本体5内に挿通された調節用芯材10を保持するリアグリップ部21とを備え、調節用芯材10は、グリップ部2の回転角度に応じて硬度が変化される。

Description

本発明は、無段階且つ微妙な調節が可能な釣竿に関する。
従来より釣竿は、ターゲットとする魚の大きさや性質に合わせて、その剛性や撓み量などを選んで使用されるのが一般的である。この剛性や撓み量を調整し、使用状態に合わせて硬さ(剛性)を調節して色々な調子に設定できる釣竿も考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この先行技術文献に開示された釣竿は、竿管内側に釣糸ガイドを配設した中通し釣竿であって、釣糸ガイド又は釣糸ガイドを支持する支持体を円周方向に剛性の異なるように形成し、釣糸ガイド又は支持体の円周方向における位置を調節することで、竿管の剛性を調節可能としている。
特開平8−289702号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された技術では、釣糸ガイド又は釣糸ガイドを支持する支持体の位置を竿管内で調節するものであることから、その操作が煩雑であり、調節に時間がかかるという問題がある。特に、釣竿では、掛かった魚のサイズや種類、性質、水面・水中の状況などに応じて竿に必要な剛性や撓み量が刻々と変化することから、瞬時に行える操作性が必要とされるとともに、無段階且つ微妙な調節能力が要求される。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、剛性及び撓み量の調節を瞬時に行える操作性を維持し、無段階且つ微妙な調節が可能な釣竿を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、内部中空のロッド状をなし、可撓性を有する竿本体と、前記竿本体内の中空に挿入される調節用芯材とを備え、前記調節用芯材は、径方向に作用する撓み変形の中心軸に対する角度に応じて、前記撓みに対する曲げ剛性が変化されることを特徴とする釣竿である。
このような本発明によれば、竿本体の中空に、径方向に作用する撓み変形の中心軸に対する角度に応じて曲げ剛性(硬度)が変化する調節用芯材を有しているので、利用者が竿本体の撓み変形の方向を変化させることのみで、調節用芯材の曲げ剛性を変化させることができ、掛かった魚のサイズや種類、性質、水面・水中の状況などに応じて刻々と変化する竿に必要な剛性や撓み量に追従させることができる。このように、本発明によれば、剛性及び撓み量の調節を瞬時に行える操作性を維持し、無段階且つ微妙な調節を可能とすることができる。
上記発明では、前記竿本体の後端に回転可能に連結され、竿本体内に挿通された調節用芯材を保持するグリップ部をさらに備え、前記グリップ部が回転されることにより、前記調節用芯材の径方向に作用する前記撓み変形の中心軸に対する角度が変化され、撓みに対する曲げ剛性が変化されることが好ましい。この場合には、利用者が竿本体に対してグリップ部を回転させることのみで、調節用芯材の曲げ剛性を変化させることができ、リールやガイドなどが竿本体に取り付けられているようなときであっても、それらの向きなどを気にすることなく、竿に必要な剛性や撓み量に追従させることができる。
また、他の発明は、内部中空のロッド状をなし、可撓性を有する竿本体と、前記竿本体内の中空に挿入される調節用芯材と、前記竿本体の後端に回転可能に連結され、前記竿本体内に挿通された前記調節用芯材を保持するグリップ部とを備え、前記調節用芯材は、前記グリップ部の回転角度に応じて曲げ剛性が変化されることを特徴とする釣竿である。
この発明によれば、竿本体の中空には、グリップ部に保持され、グリップ部の回転角度に応じて曲げ剛性が変化する調節用芯材を有しているので、利用者が竿本体に対してグリップ部を回転させることのみで、調節用芯材の曲げ剛性を変化させ、掛かった魚のサイズや種類、性質、水面・水中の状況などに応じて刻々と変化する竿に必要な剛性や撓み量に追従させることができる。
なお、上記発明において、前記調節用芯材は、可撓性のある複数のワイヤー状の部材が捩られて構成され、先端が前記竿本体内の先端に固定されていることが好ましい。この場合には、調節用芯材は、撓性のある複数のワイヤー状の部材が捩られ、先端で固定されているので、グリップ部を介して調節用芯材を所定方向に回転させると、ワイヤー状の部材がより捩られて、曲げ剛性を高くすることができ、撓み量を小さくすることができる。一方、グリップ部を逆方向に所定回転させてワイヤー状の部材を捩られた状態を解消させることで、調節用芯材の曲げ剛性を低くすることができ、撓み量を大きくすることができる。このように、本発明によれば、剛性及び撓み量の調節を瞬時に行える操作性を維持し、無段階且つ微妙な調節を可能とすることができる。
上記発明において、前記調節用芯材は、可撓性のある棒状の部材の内部に、その長手方向に沿って、且つ中心軸線から偏心されて棒状の偏芯材が配置されていることが好ましい。この場合には、グリップ部を介して調節用芯材を回転させ、偏芯材を、棒状の部材の中心軸を通過し、釣竿を撓らせる方向(以下、単に撓み変形方向という。)と同軸上に配置させることで、調節用芯材の曲げ剛性を高くすることができるので、撓み変形方向への撓み量を小さくすることができる。一方、グリップ部を介して調節用芯材を回転させ、偏芯材を撓み変形方向とは異なる軸上に配置させることで、調節用芯材10の曲げ剛性を低くすることができ、撓み変形方向への撓み量を大きくすることができる。このように本発明によれば、剛性及び撓み量の調節を瞬時に行える操作性を維持し、無段階且つ微妙な調節を可能とすることができる。
上記発明において、前記調節用芯材は、可撓性のある棒状の部材の内部に、その長手方向に沿って、且つ径方向断面が扁平な扁平芯材が配置されていることが好ましい。この場合には、グリップ部を介して調節用芯材を回転させ、扁平芯材の断面長手方向を撓み変形方向と平行にさせることで、調節用芯材の曲げ剛性を高くすることができるので、撓み変形方向への撓み量を小さくすることができる。一方、グリップ部を回転させ、扁平芯材の断面長手方向を撓み変形方向と直交にさせることで、調節用芯材の曲げ剛性を低くすることができるので、撓み変形方向への撓み量を大きくすることができる。このように本発明によれば、剛性及び撓み量の調節を瞬時に行える操作性を維持し、無段階且つ微妙な調節を可能とすることができる。
上記発明において、前記調節用芯材は、可撓性のある棒状の部材の側面に、その長手方向に沿って複数の切り込みが形成されていることが好ましい。この場合には、グリップ部を介して調節用芯材を回転させ、切り込みの切込方向を撓み変形方向と平行にさせることで、調節用芯材の曲げ剛性を高くすることができるので、撓み変形方向への撓み量を小さくすることができる。一方、グリップ部を回転させ、切り込みの切込方向を撓み変形方向と直交にさせることで、調節用芯材の曲げ剛性を低くすることができるので、撓み変形方向への撓み量を大きくすることができる。このように、本発明によれば、剛性及び撓み量の調節を瞬時に行える操作性を維持し、無段階且つ微妙な調節を可能とすることができる。
以上述べたように、この発明によれば、釣竿において、剛性及び撓み量の調節を瞬時に行える操作性を維持し、無段階且つ微妙な調節することができることから、掛かった魚のサイズや種類、性質、水面・水中の状況などに応じて刻々と変化する竿に必要な剛性や撓み量に追従させることができる。
(a)及び(b)は、実施形態に係る釣竿の一部を示す側面図である。 実施形態に係る調節用芯材を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、実施形態に係る釣竿の動作を示す説明図である。 (a)は、変更例に係る調節用芯材を示す斜視図であり、(b)は調節用芯材の径方向における断面を模式的に示す説明図である。 変更例1に係る調節用芯材の構成を示す説明図であり、同図(a)は、斜視図を示し、同図(b)及び(c)は、その断面図である。 変更例2に係る調節用芯材の構成を示す説明図であり、同図(a)は、斜視図を示し、同図(b)及び(c)は、その断面図である。 変更例3に係る調節用芯材の構成を示す説明図であり、同図(a)は斜視図を示し、同図(b)は側面図を示し、同図(c)及び(d)はその断面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る釣竿の実施形態を詳細に説明する。図1(a)及び(b)は、本実施形態に係る釣竿の一部を示す側面図であり、図2は、実施形態に係る調節用芯材を示す斜視図である。
本実施形態において、釣竿1は、竿本体5と、グリップ部2と、リールシート部3と、リール部6とを備えている。グリップ部2は、実釣時において操作者が把持する部分であって、フロントグリップ部22及びリアグリップ部21を備えている。フロントグリップ部22は、エチレン酢酸ビニル樹脂或いはウレタン樹脂等の柔軟な合成樹脂発泡材料、又はコルク、ゴム、エラストマー等の材料により形成される筒状部材であり、竿本体5の中間部分において、その外周に装着され固定されている。一方、リアグリップ部21は、内部に硬質合成樹脂や金属部材で形成された円筒状の外周に、フロントグリップ部22と同様な素材で形成されたカバー部材が貼り合わされて形成されている。このリアグリップ部21は、の竿本体5の後端において竿本体5に対して回転可能に連結されている。そして、フロントグリップ部22及びリアグリップ部21の間にリールシート部3が設けられている。
このリールシート部3は、釣用のリール部6を装着・固定するためのものであり、硬質合成樹脂や金属部材で形成される。このリールシート部3には、竿本体5の外周面に固定される略筒状の本体部31と、本体部31のリアグリップ部21側に配置され、リール部6の後脚と係合する固定フード33と、本体部31のフロントグリップ部22側に配置され、リール部6の前脚と係合する移動フード32とから形成される。
本体部31には、フロントグリップ部22側において、外周に雄ネジが形成されたネジ部35を有しているとともに、ネジ部35には、ネジ部35に螺着され回転することでネジ部35上をスライド移動するナット部34を有している。本実施形態において、ナット部34は、移動フード32の穂先側に形成されており、ナット部34と移動フード32とを一体移動可能に構成している。
このため、ナット部34を所定方向へ回転させると、移動フード32が本体部31側へスライドするようになっている。したがって、リールシート部3にリール部6の脚部を載置した状態でナット部34を回転させることによって、移動フード32と固定フード33とによってリール部6の脚部を挟持し、固定することができるようになっている。
また、ナット部34を反所定方向へ回転させることによって移動フード32を本体部31と反対側へスライドさせることができるので、リール部6をリールシート部3から取り外すことができる。なお、ナット部34には、ナット部34の緩みを防止するロックナットとしての機能も備えている。これらナット部34の外周面には、滑り止めのためのローレット加工を施すこともできる。また、上述したリールシート部3の構成は一例であり、例えば、移動フードがリアグリップ側にある構成など、種々変更可能である。
リール部6は、リールシート部3に着脱可能に取り付けられ、釣糸を前方に繰り出す部材であり、リール本体61と、リール本体に軸受によって支持されるスプール62と、スプールに回転させ、釣糸を巻き取るハンドル63等を有する一般的なリールであり、片軸受リール、両軸受リール、スピニングリール、電動リールなど種々のリールを用いることができる。本実施形態において、リール部6の両脚部は、リールシート部3に差し込み可能となっている。なお、図示していないが、リール部6に取り付けられた釣糸は、竿本体5の所要の位置に配設されているガイド孔に挿通される。
竿本体5は、可撓性を有する細長の棒状部材であり、炭素繊維強化プラスチック(カーボン)やガラス繊維強化プラスチック(グラスファイバ)、ボロン、アラミド繊維、ザイロン繊維等、所定の硬度を有する素材で形成される。なお、竿本体5は、一体的に形成され、竿尻から竿先に向かい竿径がスムーズに小径化する構成であったり、複数個に分割して継ぎにより一体化する継ぎ竿であってもよい。
本実施形態において、竿本体5は、内部中空53のロッド状をなしており、図1(b)に示すように、竿本体5内の中空53に調節用芯材10が挿入されている。調節用芯材10は、図2に示すように、可撓性のある複数のワイヤー状の部材11が捩られて構成されている。このワイヤー状部材11としては、金属や合成樹脂で形成することができる。この調節用芯材10は、竿本体5内に挿通された状態で、後端がリアグリップ部21に保持されるとともに、先端が竿本体5内の先端に設けられた固定部52に固定されている。
そして、本実施形態において、リアグリップ部21は、竿本体5の後端において回転可能に連結されている。具体的に、竿本体5の後端は、ネジ部51が形成されているとともに、リアグリップ部21の竿先側には、ネジ部51と螺着される雌ネジが内表面に形成された係止部23を有しており、係止部23をネジ部51に螺着することで竿本体5とリアグリップ部21とが連結される。また、リアグリップ部21と係止部23とは、例えば、ネジ機構(図示省略)で連結されており、リアグリップ部21は、係止部23に対して回転可能となっている。これにより、リアグリップ部21は、係止部23と連結された竿本体5に対して回転可能となっている。なお、リアグリップ部21と係止部23との連結部分は、一定以上の回転を行った場合であっても空回りするような空回り機構が形成され、取り外し不可能となっている。
このような構成により、リアグリップ部21が回転されることにより、リアグリップ部21の回転角度に応じて撓りに対する硬度が調整可能となっている。すなわち、図3(a)に示すように、リアグリップ部21を竿本体5に対して所定角度だけ回転させることで、リアグリップ部21とともに、その先端が竿本体5に固定された複数のワイヤー状部材11が捩られる。その結果、捩られた調節用芯材10の硬度が高くなり、釣竿を撓らせる方向(以下、撓み変形方向Lという。)に対する撓み量を小さくすることができる。一方、図3(b)に示すように、リアグリップ部21を逆方向に所定回転させ、複数のワイヤー状部材11を捩られた状態を解消させることで、調節用芯材10の硬度を低くすることができ、撓み変形方向Lに対する撓み量を大きくすることができる。
なお、調節用芯材10は、竿本体5に対して着脱可能となっており、図1(b)に示すように、リアグリップ部21と竿本体5とを取り外し、リアグリップ部21及び竿本体5の係止状態を解除することで交換することができる。
(作用・効果)
本実施形態によれば、竿本体5の中空53には、撓性のある複数のワイヤー状の部材が捩られて構成される調節用芯材10が備えられ、調節用芯材10の後端はリアグリップ部21に固定され、先端は竿本体5の固定部52で固定されているので、利用者が竿本体5に対して回転可能に連結されているリアグリップ部21を回転させることのみで、内部の調節用芯材10を回転させ、調節用芯材の硬度を変化させることができる。
具体的には、リアグリップ部21を介して調節用芯材10を所定方向に回転させて、ワイヤー状の部材をより捩って硬度を高くすることで、撓み変形方向Lに対する撓み量を小さくすることができる。これにより、操作性を高くすることができるので、フッキング等の操作性を向上させることができるとともに、大きい魚をバラすことなく釣ることができる。
一方、リアグリップ部21を逆方向に所定回転させてワイヤー状の部材を捩られた状態を解消させ、調節用芯材の硬度を低くすることで、撓み変形方向Lに対する撓み量を大きくすることができる。これにより、魚が掛かった瞬間の引っ張り力を吸収し、糸切れ等を防ぐことができる。また、小さい魚などを釣る際には張り具合を利用者に適切に伝達することができる。さらに、仕掛けなどを投げる際、その大きな撓み量を利用してより遠くに飛ばすことができる。
このように、本実施形態では、リアグリップ部21を回転させることで、段階的に調節用芯材10の硬度を変化させることができるので、掛かった魚のサイズや種類、性質、水面・水中の状況などに応じて刻々と変化する竿に必要な剛性や撓み量に追従することができる。そのため、本実施形態によれば、剛性及び撓み量の調節を瞬時に行える操作性を維持し、無段階且つ微妙な調節を可能とすることができる。
[変更例]
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、各変更例について説明する。
図4(a)は、各変更例に係る調節用芯材の外観を示す斜視図である。なお、以下の変更例において、上述した各実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
上述した実施形態において、調節用芯材10は、複数のワイヤー状部材11を捩った構成としたが、本発明はこれ限定されるものではなく、図4(a)に示すような形態を採用することもできる。すなわち、同図(b)に示すように、調節用芯材10aとして、径方向に作用する撓み変形Pの中心軸Cに対する角度θ、言い換えれば、撓み変形Pによる曲げ応力の作用方向が、中心軸Cを含む所定断面Sに対する角度θに応じて、その撓みに対する耐力が変化する部材を用いる。具体的に、本実施形態では、調節用芯材10aは、リアグリップ部21の先端に連結されており、リアグリップ21の回転に伴って調節用芯材10aを撓らせる方向が変化され、その回転角度に応じて、調節用芯材10aの径方向に作用する撓み変形の中心軸Cに対する角度θが変化され、撓みに対する硬度が変化される。
この棒状の調節用芯材10aは、合成樹脂材などの可撓性のある部材から形成されている。そして、調節用芯材10aは、以下に示すような各構成を備えることで、リアグリップ部21の回転角度に応じてこの調節用芯材10の硬度を変化させることができるようになっている。以下、調節用芯材10aの各構成について説明する。
(変更例1)
先ず、変更例1について説明する。図5は、変更例1に係る調節用芯材の構成を示す説明図であり、同図(a)は斜視図を示し、同図(b)及び(c)は断面図を示している。変更例1に係る調節用芯材10aは、図5(a)に示すように、合成樹脂など可撓性のある棒状の部材を本体として、その調節用芯材10aの内部に設けられ、その調節用芯材10aの長手方向に沿って延設される棒状の芯材13,14から構成される。
詳述すると、芯材13,14は、調節用芯材10aと比較して、剛性で可撓性の低い硬化部材で形成されている。そして、同5(b)及び(c)に示すように、一方の芯材は、中心軸線に沿って形成された芯材14となっており、他方は中心軸線から偏心された偏芯材13となっており、この2本の芯材は、相互の位置関係から、径方向に作用する撓み変形Pの中心軸Cに対する角度θが変化するようになっている。言い換えれば、撓み変形Pによる曲げ応力の作用方向の、中心軸Cを含む所定断面Sに対する角度θに応じて、撓み変形Pに対する2本の芯材13,14の位置が、縦に並ぶか横に並ぶかが変化されることとなり、その撓みに対する耐力が変化するようになっている。なお、これらの芯材13及び14は、同質の素材でもよく、一方を他方よりも硬く(或いは柔らかく)してもよい。
このような構成により、リアグリップ部21を介して調節用芯材10aを回転させ、図5(b)に示すように、偏芯材13と中芯材14とを、撓み変形方向Lと同軸上に配置させることで、調節用芯材10aの硬度を高くすることができるので、撓み変形方向Lへの撓み量を小さくすることができる。一方、図5(c)に示すように、リアグリップ部21を90度回転させ、上記θが90°となるようにして、偏芯材13と中芯材14とを撓み変形方向Lの軸上とは異なる位置に配置させることで、調節用芯材10の硬度を低くすることができ、撓み変形方向Lへの撓み量を大きくすることができる。
(変更例2)
次いで、変更例2について説明する。図6は、変更例2に係る調節用芯材の構成を示す説明図であり、同図(a)は、斜視図を示し、同図(b)及び(c)は、その断面図である。
図6に示すように、調節用芯材10aは、合成樹脂など可撓性のある棒状の部材を本体として、その内部に設けられ、その調節用芯材10aの長手方向に沿って形成される1本の棒状の芯材を有している。本変更例2に係る芯材は、同6(b)及び(c)に示すように、径方向断面が扁平な扁平芯材15となっている。この扁平芯材15は、径断面の縦と横とでは、その厚みが異なることから、径方向に作用する撓み変形Pの中心軸Cに対する角度θ、言い換えれば、撓み変形Pによる曲げ応力の作用方向が、中心軸Cを含む所定断面Sに対する角度θに応じて、その撓みに対する耐力が変化するようになっている。
このような構成により、リアグリップ部21を介して調節用芯材10aを回転させ、図6(b)に示すように、扁平芯材15の断面長手方向を撓み変形方向Lと平行にさせることで、調節用芯材10aの硬度を高くすることができるので、撓み変形方向Lの撓み量を小さくすることができる。一方、図6(c)に示すように、リアグリップ部21を90度回転させ、上記θが90°となるようにして、扁平芯材15の断面長手方向を撓み変形方向Lと直交させることで、調節用芯材10の硬度を低くすることができ、撓み変形方向Lへの撓み量を大きくすることができる。
(変更例3)
次いで、変更例3について説明する。図7は、変更例3に係る調節用芯材の構成を示す説明図であり、同図(a)は、斜視図を示し、同図(b)は、側面図を示し、同図(c)及び(d)は、その断面図である。
図7(a)に示すように、調節用芯材10aは、可撓性のある棒状の部材であり、その上面に、その長手方向に沿って複数の切り込み16が形成されている。各切り込み16は、調節用芯材10aの長手方向と直交する幅方向(径方向)に形成されており、その深さは、撓ませたい大きさによって種々変更可能である。すなわち、撓みを小さくしたい場合は切り込みを浅くし、大きくしたい場合には切り込みを深くする。
このような構成により、リアグリップ部21を介して調節用芯材10aを回転させ、図7(c)に示すように、切り込み16の切込方向(切り込みの深さ方向)を撓み変形方向Lと平行に配置させることで、調節用芯材10aの耐力を低くすることができ、図7(b)に示すように、撓み変形方向Lへの撓み量を大きくすることができる。一方、図7(d)に示すように、リアグリップ部21を90〜180°回転させ、切り込み16の切込方向を撓み変形方向Lと直交或いは逆方向とさせることで、調節用芯材10の硬度を高くすることができ、撓み変形方向Lへの撓み量を小さくすることができる。
これらの変更例のように、調節用芯材10aとして棒状の部材を用い、その内部に芯材を挿入したり、外部に切り込みを形成したりすることで、リアグリップ部21の回転角度に応じて、段階的に調節用芯材10の硬度を変化させることができるので、掛かった魚のサイズや種類、性質、水面・水中の状況などに応じて刻々と変化する竿に必要な剛性や撓み量に追従することができる。そのため、本変更例によれば、剛性及び撓み量の調節を瞬時に行える操作性を維持し、無段階且つ微妙な調節を可能とすることができる。
なお、上述した変更例1において、調節用芯材10aの内部に2つの芯材を配置させたが、本発明は、これに限定するものではなく、3以上の芯材を配置させてもよい。また、内部に配置させた芯材として断面円形の芯材を用いたが、本発明は、これに限定するものではなく、例えば、断面が略三角形状やハート形など種々の形状の芯材を用いることもできる。例えば、断面が略三角形状の芯材を用いた場合、調整用芯材を回転させると、撓み変形方向Lの軸上に位置する芯材の厚みが変化するので、その厚みによって撓み量を変化させることができる。
さらには、上述した各変更例では、リアグリップ部21で調節用芯材10aを、竿本体5の内部で回転させて、その硬度を調節するようにしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、調節用芯材10aを竿本体5内部に固定し、釣竿1自体を回転させてその硬度を調節するようにしてもよい。詳述すると、上述した変更例1〜3の調節用芯材10aを竿本体5の内部に固定し、釣竿1自体を回転させることで、調節用芯材10aの径方向に作用する撓み変形Pの中心軸Cに対する角度θ、言い換えれば、撓み変形Pによる曲げ応力の作用方向が、中心軸Cを含む所定断面Sに対する角度θに応じて、その撓みに対する耐力を変化させる。この場合には、竿本体5の構造を簡略化することができ、製造コストを低減できる。
1…釣竿
2…グリップ部
3…リールシート部
5…竿本体
6…リール部
10,10a…調節用芯材
11…ワイヤー部材
13…偏芯材
14…中芯材
15…扁平芯材
21…リアグリップ部
22…フロントグリップ部
23…係止部
31…本体部
32…移動フード
33…固定フード
34…ナット部
35,51…ネジ部
52…固定部
53…中空
61…リール本体
62…スプール
63…ハンドル

Claims (7)

  1. 内部中空のロッド状をなし、可撓性を有する竿本体と、
    前記竿本体内の中空に挿入される調節用芯材と、
    を備え、
    前記調節用芯材は、径方向に作用する撓み変形の中心軸に対する角度に応じて、前記撓みに対する曲げ剛性が変化される
    ことを特徴とする釣竿。
  2. 前記竿本体の後端に回転可能に連結され、前記竿本体内に挿通された前記調節用芯材を保持するグリップ部をさらに備え、
    前記グリップ部が回転されることにより、前記調節用芯材の径方向に作用する前記撓み変形の中心軸に対する角度が変化され、撓みに対する曲げ剛性が変化されることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
  3. 内部中空のロッド状をなし、可撓性を有する竿本体と、
    前記竿本体内の中空に挿入される調節用芯材と、
    前記竿本体の後端に回転可能に連結され、前記竿本体内に挿通された前記調節用芯材を
    保持するグリップ部と
    を備え、
    前記調節用芯材は、前記グリップ部の回転角度に応じて曲げ剛性が変化される
    ことを特徴とする釣竿。
  4. 前記調節用芯材は、可撓性のある複数のワイヤー状の部材が捩られて構成され、先端が前記竿本体内の先端に固定されていることを特徴とする請求項1又は3に記載の釣竿。
  5. 前記調節用芯材は、可撓性のある棒状の部材の内部に、その長手方向に沿って、且つ中心軸線から偏心されて棒状の偏芯材が配置されていることを特徴とする請求項1又は3に記載の釣竿。
  6. 前記調節用芯材は、可撓性のある棒状の部材の内部に、その長手方向に沿って、且つ径方向断面が扁平な扁平芯材が配置されていることを特徴とする請求項1又は3に記載の釣竿。
  7. 前記調節用芯材は、可撓性のある棒状の部材の側面に、その長手方向に沿って複数の切り込みが形成されていることを特徴とする請求項1又は3に記載の釣竿。
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