JP5836707B2 - 印刷装置、印刷装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

Description

本発明は、複数のシート収納部を使用してシート材を給紙する印刷システム、給紙制御方法、及びプログラムに関するものである。

印刷システムにおいて、コピーやプリントを行う際に明示的に給紙カセットを指定し所望の給紙カセットから印刷を行う方法がある。複数の給紙カセットを有する印刷システムにおいて、給紙カセットが指定された印刷ジョブを実行するとき、指定された給紙カセットがシート材切れなどの原因により給紙不可能な状態であった場合に印刷が中断されてしまうことがあった。
それを解決するために、指定された給紙カセットと同じ種類のシート材が補給されている給紙カセットへ給紙先を自動で切り替えるＡＣＣ（オートカセットチェンジ）機能という方法がある（例えば、特許文献１参照）。

また、給紙カセットをグループ化しておき設定されたグループ内でＡＣＣを行う方法がある（例えば、特許文献２参照）。
また、グループ化されている給紙カセットのシート材の属性の不一致がある場合に自動でグループから除外することで、属性の不一致により印刷が停止することを防止する方法がある（特許文献３参照。）。

特開平０１−２５６４３４号公報 特開２０００−２２９７３８号公報 特開２００９−２５６０７６号公報

このような印刷システムにおいて、有限に存在する給紙カセットに対して、どのような属性のシート材をどの給紙カセットに補給するかはユーザに任されている。複数のユーザが利用する画像形成装置において、ユーザ毎に利用したいシート材の種別はまちまちであり、そのためにユーザが各給紙カセットのシート材を自分の都合の良いように変更する機会が多くある。あるユーザがＡＣＣ実行のためにセットしている給紙カセットのシート材組み合わせの状態を別のユーザが変更してしまった場合に、最初のユーザは当初予定していた通りの状態で印刷することが出来ず、ＡＣＣ機能が実行されずに印刷が中断されてしまうことになる。

一方、上記特許文献１および２に示す背景技術では、予めセットされている補給カセットのシート材組み合わせの中でなるべく印刷中断が発生しないようにＡＣＣを実行するための技術であり、補給により取り除かれるシート材の扱いに関しては言及されていない。
さらに、特許文献３の先行技術は、グループ化された給紙カセットに補給されているシート材の属性が変更された場合に、一時的にグループから外すことで属性不一致によってＡＣＣができなくなることを防止する方法である。しかしこちらも、補給により取り除かれるシート材の扱いに関しては言及されていない。
したがって、複数のユーザが同様の権限で、グループ化された給紙カセットに各ユーザの都合で収納したシート材の種類、やサイズが計時的にそれぞれ変更された場合、その変更状態が変更設定した前のユーザに通知されることがない。そこで、先にシート材設定を変更したユーザは、意図するシート材を給紙した印刷処理がなぜ実行できないのか等の要因を分析できない場合があった。

本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、シート保持部に対応付けて記憶されたシートの属性情報が変更される場合に、状況に応じて適切にユーザに通知できる仕組みを提供することである。

上記目的を達成する本発明の印刷装置は、複数のシート保持部を備える印刷装置であって、前記複数のシート保持部のそれぞれに対応付けて、各シート保持部に保持されるシートの属性情報を記憶する記憶手段と、前記複数のシート保持部に含まれる特定のシート保持部に対応付けて記憶された属性情報を変更する変更手段と、前記変更手段による変更の結果、変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになると判定したことに基づき、ユーザに対してシート保持部の切り替えが行われなくなる旨を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の印刷装置は、複数のシート保持部を備え、２つ以上のシート保持部を１つのグループとして設定可能な印刷装置であって、前記複数のシート保持部のそれぞれに対応付けて、各シート保持部に保持されるシートの属性情報を記憶する記憶手段と、前記複数のシート保持部に含まれる特定のシート保持部に対応付けて記憶された属性情報を変更する変更手段と、前記変更手段による変更の結果、前記特定のシート保持部が属するグループにおいて、変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになると判定したことに基づき、ユーザに対してシート保持部の切り替えが行われなくなる旨を通知する通知手段と、を備えることを特徴とする。

本発明によればシート保持部に対応付けて記憶されたシートの属性情報が変更される場合に、状況に応じて適切にユーザに通知できる。

印刷システムの構成を説明するブロック図である。 プリンタの構成を説明するブロック図である。 印刷システムの制御方法を説明するフローチャートである。 操作部に表示されるＵＩ画面の一例を示す図である。 印刷システムの構成を説明するブロック図である。 印刷システムの制御方法を説明するフローチャートである。

次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
＜システム構成の説明＞
〔第１実施形態〕
図１は、本実施形態を示す印刷システムの構成を説明するブロック図である。本例は、プリンタ１００と情報処理装置（クライアントＰＣ）３００とが通信可能な印刷システム例である。本実施形態では、シート材を収容する複数のシート収容部（給紙カセット）をグループ化して管理する印刷システムを例とする。
図１において、３００はクライアントＰＣであって、ネットワーク、ネットワークＩ／Ｆ部６を通じてプリントジョブをプリンタ１００に投入する。なお、クライアントＰＣには、外部記憶装置にＯＳがインストールされ、ＣＰＵがＲＡＭにＯＳをロードした上で、各種のアプリケーションを実行してデータ処理を行う。また、外部記憶装置に記憶されたプリンタドライバをＲＡＭにロードしてＣＰＵが実行することで、プリンタ１００にプリントジョブを生成して出力する。
また、クライアントＰＣ３００のプリンタドライバを通じて、プリンタ１００の状態変化通知や、プリントジョブの進捗状況をネットワークＩ／Ｆ部６を通じて知ることができる。
本実施形態おける画像形成装置の例であるプリンタ１００は、プリンタ１００を制御するためのメインコントローラ部２００と、実際に印刷処理を行う印刷部１０から構成される。印刷部１０は、図示しない印刷機構や、センサーなどの機械部品とそれを制御するための電気回路、それにソフトウエアを持っている。

メインコントローラ２００において、印刷部１０とメインコントローラ部２００は印刷部Ｉ／Ｆ７によって接続されていて、画像形成のためのビデオ信号の送信や、印刷部１０の状態を知るためのセンサー値の読み出しが可能である。
ＣＰＵ１は、メインコントローラ部２００の中心となる部分であり、プログラムＲＯＭ４に格納された制御プログラムに従ってＲＡＭ２にデータ読み書きをしながら印刷部１０を制御することで印刷動作を実現する。

また、メインコントローラ部２００には文字を表現するためのフォントＲＯＭ３や固定値を保管するためのデータＲＯＭ５も装備されている。画像等大容量のデータ保管には外部メモリ９が用いられる。また、外部メモリ９には、図示しないオプションソフトウェア等も格納される。操作部８はプリンタ１００がユーザからの指示を受け付けるための入力キーや、プリンタ１００の状態を表示するためのＬＣＤパネルなどから構成される。

図２は、図１に示したプリンタ１００の構成を説明するブロック図である。なお、給紙収容部２０７と印刷プロセス部２０６は、印刷部１０に含まれるハードウェア構成部品として構成される。
図２において、給紙収容部２０７は、具体的には印刷シート材を格納した複数の給紙カセットＣＡ１〜ＣＡ４から成る。
図２では１つしか示していないが、プリンタ１００は複数の給紙収容部２０７を持つことができ大量のシート材を保管することが可能であり、ＡＣＣ機能を実行することによりプリンタ１００を停止させずに大量印刷が可能である。印刷プロセス部２０６は、ジョブ制御部２０５が指定する給紙収容部２０７から供給されたシート材上に、電子写真プロセスを施してトナーを用いて画像を生成する。印刷プロセス部２０６、およびジョブ制御部２０５は画像形成および印刷実行のための重要な構成機能ではあるが、本発明には直接関係しないため、ここでは詳細説明は行わない。

給紙カセットシート材群情報取得部２０１、補給シート材情報取得部２０２、ＡＣＣ判断部２０３、および通知部２０４は、それぞれプログラムＲＯＭ４に保存されたソフトウエアである。これらは、ＣＰＵ１によってＲＡＭ２、操作部８、外部メモリ９などを利用して実行される。

給紙カセットシート材群情報取得部２０１は、外部メモリ９に保持されている給紙収容部２０７内に存在する全ての給紙カセットＣＡ１〜ＣＡ４にセットされているシート材の情報を取得しＲＡＭ２へ格納する。補給シート材情報取得部２０２は、操作部８を通してユーザから入力される補給シートの情報を取得しＲＡＭ２へ格納する。
ＡＣＣ判断部２０３は、給紙カセットシート材群情報取得部２０１および補給シート材情報取得部２０２を通じてＲＡＭ２へ取得された各情報を基に、ＣＰＵ１においてＡＣＣ機能実行の環境がどのように変化するかを判断する。当該判断に関する詳細説明は後述する。通知部２０４は、ＡＣＣ判断部２０３で判断した結果を、操作部８を通じてユーザへ通知する。

図３は、本実施形態を示す印刷システムの制御方法を説明するフローチャートである。本例は、シート材の補給時に実行される給紙制御例である。なお、各ステップは、ＣＰＵ１によって給紙段シート材群情報取得部２０１、補給シート材情報取得部２０２、ＡＣＣ判断部２０３、および通知部２０４をプログラムＲＯＭ４からＲＡＭ２にロードして、操作部８、外部メモリ９などを利用して実行される。以下、図２に示したモジュールを制御の主体として説明を行う。
本処理は、ユーザによってシート材が補給されるところから始まる。例えば、ある給紙カセットのシート材がなくなったとき、あるいはユーザが希望するシート材を任意の給紙カセットへ補給したいときなど、任意のタイミングで発生する。
まず、補給シート材情報取得部２０２は、操作部８を通してユーザから入力される給紙カセットの指定情報を取得する（Ｓ３０１）。さらに、補給シート材情報取得部２０２は、同じく操作部８を通してユーザから入力される補給するシート材の種類、例えばシート材のサイズやシート材のタイプといった属性情報を取得する（Ｓ３０２）。

続いて、ＡＣＣ判断部２０３は、補給されるシート材の種類が、補給する給紙カセットに今まで入っていたシート材の種類と同じ属性かどうか、つまり、今までと異なるシート材が指定されたかどうかを判断する（Ｓ３０３）。
ここで、給紙カセットのシート材情報が変更されないとＡＣＣ判断部２０３が判断した場合は（Ｓ３０３でＮＯ）、今までと同じシート材が補給されたことになる。印刷中に、印刷に使用されている給紙カセットのシート材がなくなってしまい、同じ種類のシート材を補給することはよくあることである。補給前後で給紙収容部２０７に存在する用シートの種類に変化がない、つまりＡＣＣ実行のための環境に変化がないため、そのまま補給作業の続行を促し、本処理を終了する。

一方、Ｓ３０３で、今までと異なるシート材の種類が指定されたとＡＣＣ判断部２０３が判断した場合は（Ｓ３０３でＹＥＳ）、シート材の補給後に給紙収容部２０７に存在する給紙カセットのシート材群の組み合わせが変化することになる。つまり、ＡＣＣ実行のための環境も変化することになる。そのためにシート材の変更によりＡＣＣ実行のための環境がどのように変化したかを、以降の処理で判断していく。
このため、Ｓ３０４において、給紙カセットシート材群情報取得部２０１は、給紙カセットのシート材群のシート材リストを取得する。シート材のリストは、例えばＲＡＭ２において保持されており、給紙収容部に存在する全ての給紙カセットのシート材の属性に関する情報である。給紙カセットへのシート材の補給が完了する度に更新される。

次に、Ｓ３０５において、ＡＣＣ判断部２０３は、シート材のリストのシート材群情報とＳ３０２において入力された補給シート材の情報を比較する。そして、ＡＣＣ判断部２０３は、補給される給紙カセットのシート材の情報を更新した場合に、更新前のシート材のリストに存在していたシート材の種類が減少するかどうか判断する。ここで、更新前のシート材のリストに存在していたシート材群のシート材の種類が減少する場合は（Ｓ３０５でＹＥＳ）、例えば、それまで一つの給紙カセットにしか入っていなかったシート材が取り除かれてなくなってしまうことを意味する。

このシート材の変更によって、補給しようとしているユーザには不要だと思われていても他のユーザにとっては必要な可能性のあるシート材が取り除かれるかもしれない。そのため、通知部２０４は、例えば、「必要なシート材が取り除かれる可能性があります」という旨のメッセージを操作部８を通してユーザへ通知する（Ｓ３０６）。
一方、Ｓ３０５で、更新前のシート材のリストに存在していたシート群のシートの種類が減少しないとＡＣＣ判断部２０３が判断した場合は、複数の給紙カセットに入っていたシート材のうちある一つの給紙カセットのシート材が取り除かれることを意味する。

続いて、Ｓ３０７において、ＡＣＣ判断部２０３は、更新後のシート材のリストのシート材群の種類が増加するかどうか判断する。更新後のシート材のリストのシート材の種類が増加するとＡＣＣ判断部２０３が判断した場合は（Ｓ３０７でＹＥＳ）、今まで給紙収容部２０７内に存在していなかった新しい種類のシート材が追加されることを意味する。ユーザがそのシート材を追加する意図にもよるが、今まで存在していなかったシート材が追加されるということは、今までのシート材群の組み合わせで利用していたユーザにとっては必要でないシート材かもしれない。

そのため、通知部２０４は、例えば、「不必要なシート材が追加される可能性があります」という旨のアナウンスを操作部８を通してユーザへ通知する（Ｓ３０８）。
更新後のシート材のリストのシート材の種類が増加しないとＡＣＣ判断部２０３が判断した場合は（Ｓ３０７でＮＯ）、既に存在している種類のシート材が追加されることを意味する。このシート材の変更によって、少なくとも取り除かれるシート材と同じ種類のシート材が他の給紙カセットにまだ存在していることになる。シート材のリストに存在するシートの種類に変化がないため、ここでは特に何のアナウンスも通知せず、次のステップへ進む。

続いて、Ｓ３０９において、ＡＣＣ判断部２０３は、シート材のリストの更新により複数あった給紙カセットの数が一つになるかどうかの判断を行う。
ここで、複数あった給紙カセットの数が一つにならないとＡＣＣ判断部２０３が判断した場合は（Ｓ３０９でＮＯ）、次のことを意味する。例えば、少なくとも三つ以上の給紙カセットへ同じ種類のシート材が補給されている場合に、ある一つの給紙カセットを別種類のシート材に変更しても、同種類のシート材の入った残り給紙カセットが二つ以上存在していることを意味する。この場合、ＡＣＣ実行に利用可能なシート材の枚数は変更される給紙カセットに入っていたシート材の枚数分減少してしまうことになってしまうが、少なくとも二つ以上の給紙カセットにわたりＡＣＣが可能である状態が維持されることになる。
つまり、ＡＣＣ実行のための環境には変化がないといえる。そのため、ここでは何のアナウンスも通知せず、ＡＣＣ判断部２０３は、給紙カセットシート材群のシート材のリストを、新たに補給するシート材の情報を追加したものに更新を行い（Ｓ３１２）、そのまま補給作業の続行を促し、本処理を終了する。

一方、Ｓ３０９で、複数あった給紙カセットの数が一つになるとＡＣＣ判断部２０３が判断した場合は（Ｓ３０９でＹＥＳ）、次のことを意味する。例えば、二つの給紙カセットへ補給されていたシート材のうち一方へ別の種類のシート材が補給され、その結果一つの補給カセットにしかシート材が存在しなくなってしまうことを意味する。今まで複数カセットにシート材が存在し、一方が紙切れになった場合でも、他の給紙カセットより給紙することで印刷停止されることなくＡＣＣ実行されていた環境が、シート材の変更により一つの給紙カセットになってしまうことでＡＣＣ実行できなくなってしまう。

そのような環境へ変化する場合に、例えば、通知部２０４は、「［シート材情報］のＡＣＣ機能が使用できなくなります」という旨のメッセージを操作部８を通してユーザへ通知する（Ｓ３１０）。ここで［シート材情報］には、例えば、対象となるシート材のサイズやタイプなどを提示することで、ユーザがどの種類のシート材がＡＣＣ不可能になってしまうか簡単に認識できるようになる。
次に、通知部２０４が、ユーザへメッセージを通知すると、その後、実際に補給を行うかどうかをユーザへ問い合わせる（Ｓ３１１）。

ここで、補給を行わず作業を取りやめるようユーザから入力されたとＡＣＣ判断部２０３が判断した場合は（Ｓ３１１でＮＯ）、給紙カセットシート材群のシート材のリストの更新を行わずそのままの状態で処理を終了する。
一方、Ｓ３１１で、メッセージが通知されても補給を行うようユーザから入力されたとＡＣＣ判断部２０３が判断した場合は（Ｓ３１１でＹＥＳ）、Ｓ３１２に進む。そして、給紙カセットシート材群のシート材のリストを、新たに補給するシート材の情報を追加したものに更新を行い（Ｓ３１２）、補給作業の続行を促し、本処理を終了する。

なお、通知部２０４がユーザへメッセージを通知する方法として、全ての分岐箇所において通知するようにしてもよいが、別の方法として、通知する条件をユーザによって選択させ、その条件に応じて通知を行う方法も考えられる。
図４は、図２に示した操作部８に表示されるユーザインタフェース画面の一例を示す図である。本例は、ユーザによって通知条件を選択させる方法を取ったときに、ユーザが条件選択を行うために提示するガイダンス例を示す。この例によれば、シート材の変更によって、シート材リストのシート材の種類が減少するときと、複数給紙カセットにあったシート材が一つの給紙カセットになるとき、ユーザへ通知を行う。
しかし、シート材のリストのシートの種類が増加する場合には通知を行わない。

ユーザによってはメッセージが通知されることが煩わしいと感じるかもしれないので、ユーザが所望する条件に応じて報知するか否かを設定できるようにすることで、ユーザは煩わしさを感じることなくシート材の補給作業を行うことができる。

〔第２実施形態〕
上記実施形態では、給紙カセットＣＡ１〜ＣＡ４についてグループ化設定がなされていない印刷システムについて説明した。しかしながら、本発明は、給紙カセットＣＡ１〜ＣＡ４についてグループ化設定がなされている印刷システムについても適用可能である。以下、その実施形態について説明する。なお、第１実施形態との差分となる箇所についてのみ説明する。
本実施形態では、複数の給紙カセットをグループとして扱うことが可能であって、ＡＣＣ機能が搭載された印刷システムを想定する。

特定の給紙カセットを同じグループとして設定しておくことで、ある給紙カセットを指定して投入された印刷ジョブであっても、ＡＣＣ機能を利用することにより指定された給紙カセットが属するグループ内の別の給紙カセットの利用が可能となる。
このように給紙カセットをグループ化することで、例えばユーザ毎に使用する給紙カセット群を分けて設定できる。そのため、他のユーザ用の給紙カセットを使用しない、あるいは他のユーザから給紙カセットを使用されたくないといった場合に、希望通りのＡＣＣ動作を行うことができる。

図５は、本実施形態を示す印刷システムの構成を説明するブロック図である。本例は、第１実施形態に示した印刷システムの構成に加え、給紙カセットグループ化設定部５０１、および、グループ給紙カセットシート材群情報取得部５０２を備える。
図５において、給紙カセットグループ化設定部５０１、グループ給紙カセットシート材群情報取得部５０２は、それぞれプログラムＲＯＭ４に保存されたソフトウエアであり、ＣＰＵ１によってＲＡＭ２、操作部８、外部メモリ９などを利用して実行される。
給紙カセットグループ化設定部５０１は、操作部８よりユーザによって指定された給紙カセットのグループ設定を受け付け、各給紙カセットおよびグループの情報を外部メモリ９へ格納する。この処理は、ユーザがグループ化の設定を変更する度に行われ、設定情報はその都度更新される。
グループ給紙カセットシート材群情報取得部５０２は、第１実施形態の給紙カセットシート材群情報取得部２０１に対応した処理を行う。第１実施形態では給紙収容部２０７に存在する全部の給紙カセットのシート材群情報を取得するが、グループ給紙カセットシート材群情報取得部は、補給対象の給紙カセットが属するグループ内に存在する給紙カセットのシート材群情報を取得する。

図６は、本実施形態を示す印刷システムの制御方法を説明するフローチャートである。本例は、シート材の補給時に実行される給紙制御例である。なお、各ステップは、ＣＰＵ１によって給紙カセットシート材群情報取得部２０１、補給シート材情報取得部２０２、ＡＣＣ判断部２０３、および通知部２０４をプログラムＲＯＭ４からＲＡＭ２にロードして、操作部８、外部メモリ９などを利用して実行される。以下、図２に示したモジュールを制御の主体として説明を行う。また、上記図３に示したステップとの違いは、Ｓ６０４、およびＳ６１２における処理である。それぞれ取得、更新するシート材リストの内容が、補給する給紙カセットが属するグループの給紙カセットの情報を扱う。
以上、本実施形態に係る処理を実施することで、グループ化されている複数の給紙カセットに対して、ユーザより指定された補給する給紙カセットが属するグループ内に存在する給紙カセットの中で、シート材を補給することによるＡＣＣ機能の変化を判断する。それにより、ユーザ毎や印刷用途に応じて使用する給紙カセットを使い分けるためグループ化設定を行っている場合に、所属するグループ外の給紙カセットの情報を参照することなくグループの範囲内でＡＣＣ機能が利用可能か否か判断する。ユーザにとって利用可能な補給給紙カセットの中で得られる有益な結果のアナウンスを通知することが可能となる。

本発明の各工程は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウエア（プログラム）をパソコン（コンピュータ）等の処理装置（ＣＰＵ、プロセッサ）にて実行することでも実現できる。

本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形（各実施形態の有機的な組合せを含む）が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。

８ 操作部
２００ メインコントローラ部
２０１ 給紙カセットシート材群情報取得部
２０２ 補給シート材情報取得部
２０３ ＡＣＣ判断部
２０４ 通知部
２０７ 給紙収容部
５０１ 給紙カセットグループ化設定部
５０２ グループ給紙カセットシート材群情報取得部

Claims (7)

1. 複数のシート保持部を備える印刷装置であって、
   前記複数のシート保持部のそれぞれに対応付けて、各シート保持部に保持されるシートの属性情報を記憶する記憶手段と、
   前記複数のシート保持部に含まれる特定のシート保持部に対応付けて記憶された属性情報を変更する変更手段と、
   前記変更手段による変更の結果、変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになるか否かを判定する判定手段と、
   前記判定手段が変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになると判定したことに基づき、ユーザに対してシート保持部の切り替えが行われなくなる旨を通知する通知手段と、
   を備えることを特徴とする印刷装置。
2. 複数のシート保持部を備え、２つ以上のシート保持部を１つのグループとして設定可能な印刷装置であって、
   前記複数のシート保持部のそれぞれに対応付けて、各シート保持部に保持されるシートの属性情報を記憶する記憶手段と、
   前記複数のシート保持部に含まれる特定のシート保持部に対応付けて記憶された属性情報を変更する変更手段と、
   前記変更手段による変更の結果、前記特定のシート保持部が属するグループにおいて、変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになるか否かを判定する判定手段と、
   前記判定手段が変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになると判定したことに基づき、ユーザに対してシート保持部の切り替えが行われなくなる旨を通知する通知手段と、
   を備えることを特徴とする印刷装置。
3. 前記複数のシート保持部に含まれる第１のシート保持部から給送されるシートを用いて印刷を行っているときに、当該第１のシート保持部からのシートの給送が不可能になると、前記記憶手段に記憶された情報に基づき、当該第１のシート保持部と同じ属性情報が対応付けられている第２のシート保持部に切り替えてシートを給送し、印刷を継続させる給送制御手段を更に備えることを特徴とする請求項１または２に記載の印刷装置。
4. 前記通知手段による通知を行うか否かを設定する設定手段を更に備えることを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の印刷装置。
5. 複数のシート保持部を備える印刷装置の制御方法であって、
   前記複数のシート保持部のそれぞれに対応付けて、各シート保持部に保持されるシートの属性情報を記憶する記憶工程と、
   前記複数のシート保持部に含まれる特定のシート保持部に対応付けて記憶された属性情報を変更する変更工程と、
   前記変更工程における変更の結果、変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになるか否かを判定する判定工程と、
   前記判定工程で変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになると判定されたことに基づき、ユーザに対してシート保持部の切り替えが行われなくなる旨を通知する通知工程と、
   を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
6. 複数のシート保持部を備え、２つ以上のシート保持部を１つのグループとして設定可能な印刷装置の制御方法であって、
   前記複数のシート保持部のそれぞれに対応付けて、各シート保持部に保持されるシートの属性情報を記憶する記憶工程と、
   前記複数のシート保持部に含まれる特定のシート保持部に対応付けて記憶された属性情報を変更する変更工程と、
   前記変更工程における変更の結果、前記特定のシート保持部が属するグループにおいて、変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになるか否かを判定する判定工程と、
   前記判定工程で変更前の属性情報が示す種類のシートを保持するシート保持部が２つから１つになると判定されたことに基づき、ユーザに対してシート保持部の切り替えが行われなくなる旨を通知する通知工程と、
   を備えることを特徴とする印刷装置の制御方法。
7. コンピュータを請求項１乃至４のいずれか１項に記載の印刷装置の各手段として機能させるためのプログラム。

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