JP5831640B2 - 電動車両のパーキングブレーキ装置 - Google Patents
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Description
本発明は、フロアパネルの下側にバッテリパックが配置された電動車両のパーキングブレーキ装置に関する発明である。
従来、フロアパネルの下側にバッテリパックを配置した電動車両において、フロアパネル上にブレーキケーブルを配索すると共に、フロアパネル上にイコライザを配置した電動車両のパーキングブレーキ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の電動車両のパーキングブレーキ装置にあっては、フロアパネルの上側にイコライザが配置されているので、パネル上に形成される車室空間、特に、乗員の足元空間が狭くなるという問題があった。
また、パネル下には、バッテリパックが配置されているので、このバッテリパックとイコライザとの干渉を防止する必要もあった。
また、パネル下には、バッテリパックが配置されているので、このバッテリパックとイコライザとの干渉を防止する必要もあった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、バッテリパックと干渉することなくイコライザをフロアパネルの下側に配置することで、パネル上の空間を広く確保することができる電動車両のパーキングブレーキ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の電動車両のパーキングブレーキ装置は、ブレーキ操作デバイスと、一対のブレーキユニットと、ブレーキケーブルと、イコライザと、を備える。
前記ブレーキ操作デバイスは、フロアパネルの上側に設置される。
前記一対のブレーキユニットは、前記フロアパネルの下側にある左右一対の車輪のそれぞれに設けられる。
前記ブレーキケーブルは、前記フロアパネルを貫通して前記ブレーキ操作デバイスと前記一対のブレーキユニットを連結し、前記ブレーキ操作デバイスに加えられる操作力を前記ブレーキユニットに伝達して動作させる。
前記イコライザは、前記ブレーキケーブルの途中位置に設けられ、前記一対のブレーキユニットに対して前記操作力を分配する。さらに、このイコライザを、前記フロアパネルの下側であって、前記フロアパネルの下側に配置されたバッテリパックの車両前後方向の端部よりも、車両前後方向外側領域に配置する。
前記ブレーキ操作デバイスは、フロアパネルの上側に設置される。
前記一対のブレーキユニットは、前記フロアパネルの下側にある左右一対の車輪のそれぞれに設けられる。
前記ブレーキケーブルは、前記フロアパネルを貫通して前記ブレーキ操作デバイスと前記一対のブレーキユニットを連結し、前記ブレーキ操作デバイスに加えられる操作力を前記ブレーキユニットに伝達して動作させる。
前記イコライザは、前記ブレーキケーブルの途中位置に設けられ、前記一対のブレーキユニットに対して前記操作力を分配する。さらに、このイコライザを、前記フロアパネルの下側であって、前記フロアパネルの下側に配置されたバッテリパックの車両前後方向の端部よりも、車両前後方向外側領域に配置する。
本発明の電動車両のパーキングブレーキ装置では、イコライザが、フロアパネルの下側であって、パネル下のバッテリパックの車両前後方向の端部よりも、車両前後方向外側領域に配置される。
すなわち、イコライザがフロアパネルの下側に配置されることで、このイコライザがパネル上の空間に影響を与えることがなくなる。また、バッテリパックとイコライザとの配置関係が車両前後方向にずれるため、バッテリパックとイコライザとの干渉を防止することができる。
この結果、バッテリパックと干渉することなくイコライザをフロアパネルの下側に配置することで、パネル上の空間を広く確保することができる。
すなわち、イコライザがフロアパネルの下側に配置されることで、このイコライザがパネル上の空間に影響を与えることがなくなる。また、バッテリパックとイコライザとの配置関係が車両前後方向にずれるため、バッテリパックとイコライザとの干渉を防止することができる。
この結果、バッテリパックと干渉することなくイコライザをフロアパネルの下側に配置することで、パネル上の空間を広く確保することができる。
以下、本発明の電動車両のパーキングブレーキ装置を実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
実施例1の電気自動車(電動車両の一例)のパーキングブレーキ装置の構成を、「パーキングブレーキ装置を搭載した電気自動車の概略構成」、「バッテリパックの構成」、「パーキングブレーキ装置の構成」、「ブレーキケーブルの詳細構成」、「イコライザの詳細構成」に分けて説明する。
実施例1の電気自動車(電動車両の一例)のパーキングブレーキ装置の構成を、「パーキングブレーキ装置を搭載した電気自動車の概略構成」、「バッテリパックの構成」、「パーキングブレーキ装置の構成」、「ブレーキケーブルの詳細構成」、「イコライザの詳細構成」に分けて説明する。
[パーキングブレーキ装置を搭載した電気自動車の概略構成]
図1及び図2は、実施例1のパーキングブレーキ装置を採用したミニバンタイプの電気自動車(電動車両の一例)を示す概略側面図及び概略底面図である。以下、図1及び図2に基づき、パーキングブレーキ装置を搭載した電気自動車の概略構成を説明する。
図1及び図2は、実施例1のパーキングブレーキ装置を採用したミニバンタイプの電気自動車(電動車両の一例)を示す概略側面図及び概略底面図である。以下、図1及び図2に基づき、パーキングブレーキ装置を搭載した電気自動車の概略構成を説明する。
前記電気自動車は、図1に示すように、フロアパネル100とダッシュパネル104によりモータ室101と車室102に画成され、フロアパネル100の下側にバッテリパックBPが配置され、モータ室101にパワーユニットPUが配置される。このパワーユニットPUは、左右の前輪119を駆動するもので、左右の前輪119を駆動輪とし、左右の後輪120を従動輪とする。
前記車室102は、図1に示すように、フロアパネル100の上側に形成され、ダッシュパネル104の位置から車両後端面103の位置までの空間として確保される。フロアパネル100は、車両前方から車両後方までのフロア面の凹凸を抑えたフラット形状としている。この車室102には、インストルメントパネル105と、センターコンソールボックス106と、エアコンユニット107と、乗員シート108と、を有する。
前記バッテリパックBPは、図1に示すように、フロアパネル100の下側のホイールベース中央部位置に配置され、図2に示すように、車体強度部材である車体メンバに対して8点支持される。車体メンバは、車両前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ109,109と、左右一対のサイドメンバ109,109を車幅方向に連結する複数のクロスメンバ110,110,…と、を有して構成される。バッテリパックBPの両側は、左右一対の第1サイドメンバ支持点S1,S1と、左右一対の第1クロスメンバ支持点C1,C1と、左右一対の第2サイドメンバ支持点S2,S2により6点支持される。バッテリパックBPの後側は、左右一対のブラケット支持点B1,B1により2点支持されている。
前記パワーユニットPUは、図1に示すように、モータ室101に配置され、バッテリパックBPとは、充放電に用いる強電ハーネス111を介して接続される。このパワーユニットPUは、各構成要素を縦方向に積層配置にしたもので、強電モジュール112(DC/DCコンバータ+充電器)と、インバータ113と、モータ駆動ユニット114(走行用モータ+減速ギヤ+デファレンシャルギヤ)と、を有する。また、車両前面位置には、充電ポートリッドを有する急速充電ポート115と普通充電ポート116が設けられる。急速充電ポート115と強電モジュール112は、急速充電ハーネス117により接続される。普通充電ポート116と強電モジュール112は、普通充電ハーネス118により接続される。
前記左右の前輪119は、独立懸架方式のサスペンションにより支持され、前記左右の後輪120は、車軸懸架方式のリーフスプリングサスペンション121,121により支持される。このように、左右の後輪120でリーフスプリングサスペンション121,121を採用したことで、リーフスプリングサスペンション121,121とバッテリパックBPとの干渉を避ける必要がある。このため、バッテリパックBPの搭載位置は、左右の後輪を独立懸架方式のサスペンションにより支持する車両に比べ、車両前方側にオフセットした位置としている。
[バッテリパックの構成]
図3及び図4は、実施例1のバッテリパックの詳細を示す図である。以下、図3及び図4に基づき、バッテリパックの構成を説明する。
図3及び図4は、実施例1のバッテリパックの詳細を示す図である。以下、図3及び図4に基づき、バッテリパックの構成を説明する。
実施例1のバッテリパックBPは、図3及び図4に示すように、バッテリパックケース1と、バッテリモジュール2と、温調風ユニット3と、サービス・ディスコネクト・スイッチ4(強電遮断スイッチ:以下、「SDスイッチ」という。)と、ジャンクションボックス5と、リチウムイオン・バッテリ・コントローラ6(以下、「LBコントローラ」という。)と、を備えていている。
前記バッテリパックケース1は、図3及び図4に示すように、ロアフレーム11とアッパーカバー12の2部品によって構成される。ここで、バッテリパックケース1は、フロアパネル100の下側に配置されるため、ロアフレーム11が走行面に対向し、アッパーカバー12がフロアパネル100に対向する。
前記ロアフレーム11は、図4に示すように、車体メンバに対し支持固定されるフレーム部材である。このロアフレーム11は、バッテリモジュール2や他のパック構成要素3,4,5,6を収容する方形凹部による収容空間を有する。このロアフレーム11のフレーム前端部には、冷媒管コネクタ端子13と、バッテリ側強電コネクタ端子14と、PTCヒータ用コネクタ端子15と、弱電コネクタ端子16と、が取り付けられている。
前記アッパーカバー12は、図3に示すように、ロアフレーム11の上端面に外周部位がボルト固定されるカバー部材である。このアッパーカバー12は、ロアフレーム11に収容される各パック構成要素2,3,4,5,6のうち、特にバッテリモジュール2の凹凸高さ形状に対応した凹凸段差面形状を呈している。
前記バッテリモジュール2は、図4に示すように、ロアフレーム11に収容され、第1バッテリモジュール21と、第2バッテリモジュール22と、第3バッテリモジュール23と、の3分割モジュールにより構成される。各バッテリモジュール21,22,23は、二次電池(リチウムイオンバッテリ等)による厚みが薄い直方体形状のバッテリセルを構成単位とし、複数のバッテリセルを積み重ねた集合体構造から構成される。各バッテリモジュール21,22,23の詳しい構成は、下記の通りである。
前記第1バッテリモジュール21は、図4に示すように、ロアフレーム11のうち車両後部領域に配置される。この第1バッテリモジュール21は、複数個のバッテリセルを厚み方向に積み重ね、バッテリセルの積み重ね方向と車幅方向を一致させる縦積み(例えば、20枚縦積み)により構成している。なお、アッパーカバー12のうち、この第1バッテリモジュール21の上方を覆う部位が、ロアフレーム11からの高さ寸法が最も大きい凸部12Aとなる。
前記第2バッテリモジュール22と前記第3バッテリモジュール23のそれぞれは、図4に示すように、ロアフレーム11のうち、第1バッテリモジュール21より前側の車両中央部領域に車幅方向に左右分かれて配置される。この第2バッテリモジュール22と第3バッテリモジュール23は、全く同じパターンによる平積み構成としている。即ち、複数枚(例えば、4枚と5枚)のバッテリセルを厚み方向に積み重ね、バッテリセルの積み重ね方向と車両上下方向を一致させた平積み状態としたものを、例えば、車両後方から車両前方に向かって順に4枚平積み・5枚平積み・5枚平積みというように、車両前後方向に複数個整列させることで構成している。
すなわち、前記第2バッテリモジュール22は、図4に示すように、前側バッテリモジュール部22a,22bと、前側バッテリモジュール部22a,22bより高さ寸法がさらに1枚分低い後側バッテリモジュール部22cと、を有する。前記第3バッテリモジュール23は、図4に示すように、前側バッテリモジュール部23a,23bと、前側バッテリモジュール部23a,23bより高さ寸法がさらに1枚分低い後側バッテリモジュール部23cと、を有する。
なお、アッパーカバー12のうち、前側バッテリモジュール部22a,22b,23a,23bの上方を覆う部位が、ロアフレーム11からの高さ寸法が凸部12Aよりも低い第1凹部12Bとなる。また、後側バッテリモジュール部22c,23cの上方を覆う部位が、ロアフレーム11からの高さ寸法が最も低い第2凹部12Cとなる。
なお、アッパーカバー12のうち、前側バッテリモジュール部22a,22b,23a,23bの上方を覆う部位が、ロアフレーム11からの高さ寸法が凸部12Aよりも低い第1凹部12Bとなる。また、後側バッテリモジュール部22c,23cの上方を覆う部位が、ロアフレーム11からの高さ寸法が最も低い第2凹部12Cとなる。
前記温調風ユニット3は、図4に示すように、ロアフレーム11のうち、第2,第3バッテリモジュール22,23より前側の車両前側空間の右側領域に配置され、バッテリパックBPの送風ダクトに温調風(冷風、温風)を送風する。なお、温調風ユニット3のエバポレータには、フレーム前端部に取り付けられた冷媒管コネクタ端子13を介して冷媒が導入される。また、温調風ユニット3のPTCヒータには、ジャンクションボックス5を介してヒータ作動電流が導入される。
前記SDスイッチ4は、図3及び図4に示すように、ロアフレーム11のうち、第2,第3バッテリモジュール22,23より前側の車両前側空間の中央部領域に配置され、手動操作によりバッテリ強電回路を機械的に遮断するスイッチである。バッテリ強電回路は、内部バスバーを備えた各バッテリモジュール21,22,23と、ジャンクションボックス5と、SDスイッチ4と、を互いにバスバーを介して接続することで形成される。このSDスイッチ4は、強電モジュール112やインバータ113等の点検や修理や部品交換等を行う際、手動操作によりスイッチ入とスイッチ断が切り替えられる。
前記ジャンクションボックス5は、図3及び図4に示すように、ロアフレーム11のうち、第2,第3バッテリモジュール22,23より前側の車両前側空間の左側領域に配置され、リレー回路により強電の供給/遮断/分配を集中的に行う。このジャンクションボックス5には、温調風ユニット3の制御を行う温調用リレー51と温調用コントローラ52が併設されている。ジャンクションボックス5とパワーユニットPUの強電モジュール112は、バッテリ側強電コネクタ端子14及び強電ハーネス111を介して接続される。ジャンクションボックス5と外部の電子制御システムは、弱電コネクタ端子16及び弱電ハーネスを介して接続される。
前記LBコントローラ6は、図4に示すように、第1バッテリモジュール21の左側端面位置に配置され、各バッテリモジュール21,22,23の容量管理・温度管理・電圧管理を行う。このLBコントローラ6は、温度検出信号線からの温度検出信号、バッテリ電圧検出線からのバッテリ電圧検出値、バッテリ電流検出信号線からのバッテリ電流検出信号に基づく演算処理により、バッテリ容量情報やバッテリ温度情報やバッテリ電圧情報を取得する。そして、LBコントローラ6と外部の電子制御システムは、リレー回路のオン/オフ情報やバッテリ容量情報やバッテリ温度情報等を伝達する弱電ハーネスを介して接続される。
[パーキングブレーキ装置の構成]
図5及び図6は、実施例1のパーキングブレーキ装置を示す概略側面図及び概略底面図である。以下、図5及び図6に基づき、パーキングブレーキ装置の構成を説明する。
図5及び図6は、実施例1のパーキングブレーキ装置を示す概略側面図及び概略底面図である。以下、図5及び図6に基づき、パーキングブレーキ装置の構成を説明する。
実施例1のパーキングブレーキ装置PKBは、上述の電気自動車に搭載されるものである。このパーキングブレーキ装置PKBは、図5に示すように、ブレーキ操作デバイス7と、ブレーキユニット8と、ブレーキケーブル9と、を備えている。
前記ブレーキ操作デバイス7は、車室102内、すなわちフロアパネル100の上側に設置され、手動による引き上げ操作が行われてブレーキユニット8を作動させるいわゆるハンドレバー式の操作デバイスである。このブレーキ操作デバイス7は、ボルスター71と、ブレーキレバー72と、ケーブルガイド73と、図示しないケーブル長調整機構と、を有する。
前記ボルスター71は、乗員シート108の下方に配置されたやぐら部材である。このボルスター71は、フロアパネル100に固定され、車両上方に向かって起立している。このボルスター71には、レバーブラケット71aが固定されている。
前記ブレーキレバー72は、レバーブラケット71aに支持軸72aを中心として回動可能に取り付けられている。ブレーキレバー72の先端には操作ボタン72bが設けられており、この操作ボタン72bを押すことで図示しないラッチ機構が解除され、ブレーキレバー72が回動可能となる。
前記ケーブルガイド73は、ブレーキレバー72を支持する支持軸72aを中心とする円弧に沿ってブレーキケーブル9を案内する部材である。このケーブルガイド73は、ブレーキレバー72の側面に固定され、ブレーキレバー72と共に回動する。
前記ケーブル長調整機構は、ケーブルガイド73に設けられ、ブレーキケーブル9の長さを調整した上で、ケーブルガイド73にブレーキケーブル9を固定する。
前記ブレーキユニット8は、車輪である左右の後輪120にそれぞれ設けられ、ブレーキ操作デバイス7に加えられる操作力によって作動して各後輪120を個別に固定する一対の駐車維持手段である。このブレーキユニット8は、ブレーキドラム81と、一対のブレーキシュー82,82と、を有している。
前記ブレーキドラム81は、後輪120の内側に固定され、この後輪120と一体回転可能となった環状部材である。
前記ブレーキシュー82は、ブレーキドラム81の内側に沿った円弧状部材であり、長手方向の一端が回動可能に設けられている。このブレーキシュー82は摩擦部材82aを保持し、ブレーキレバー72の操作によってこの摩擦部材82aをブレーキドラム81に押しつけて後輪120の回転を停止させる。
前記ブレーキケーブル9は、ブレーキ操作デバイス7とブレーキユニット8とを連結する。そして、ブレーキ操作デバイス7に加えられる操作力をブレーキユニット8に伝達して、ブレーキユニット8を動作させる。このブレーキケーブル9は、フロントケーブル91と、リヤケーブル92と、中間ケーブル93と、を有している。
[ブレーキケーブルの詳細構成(フロントケーブル)]
図7は、実施例1のパーキングブレーキ装置においてブレーキ操作デバイスとブレーキケーブルの一部を示す側面図である。図8は、実施例1のパーキングブレーキ装置においてフロントケーブルと中間ケーブルの接続部位を示す拡大斜視図である。以下、図7及び図8に基づき、フロントケーブルの構成を説明する。
図7は、実施例1のパーキングブレーキ装置においてブレーキ操作デバイスとブレーキケーブルの一部を示す側面図である。図8は、実施例1のパーキングブレーキ装置においてフロントケーブルと中間ケーブルの接続部位を示す拡大斜視図である。以下、図7及び図8に基づき、フロントケーブルの構成を説明する。
前記フロントケーブル91は、図7に示すように、全長がフロアパネル100の上側(パネル上)に配索されるケーブルであり、一端91Aがブレーキ操作デバイス7に連結固定され、他端91Bがフロアパネル100の上側で保持される。ここで、一端91Aは、図示しないケーブル長調整機構によって固定位置を調整された上、ケーブルガイド73に対して固定される。そして、このフロントケーブル91の中間部91Cが、ケーブルガイド73に沿って案内され、他端91Bは、車両下方に向けられる。
また、この他端91Bには、中間ケーブル93を固定するための玉掛け係止部94が設けられている。この玉掛け係止部94は、図8に示すように、フロントケーブル91の他端91Bに固定された係止部本体94aと、この係止部本体94aに形成された係止開口部94bと、を有する。
前記係止部本体94aは、鋼板で形成された平たい中空長方体であり、互いに間隔を隔てて平行に配置された外側面94cと内側面94dを有している。また、この係止部本体94aは、短手方向の両側面が開放すると共に、長手方向の一方の側面94eにフロントケーブル91が貫通する構造となっている。
前記係止開口部94bは、係止部本体94aの外側面94cから長手方向の他方の側面94fにわたって形成された開口部である。この係止開口部94bは、外側面94cに形成された円形状のサークル開口94gと、サークル開口94gから係止部本体94aの長手方向に延びて他方の側面94fまで連続したストレート開口94hと、を有している。
ここで、サークル開口94gの直径寸法は、ストレート開口94hの幅寸法よりも大きくなるように設定されている。一方、ストレート開口94hの幅寸法は、中間ケーブル93の径寸法よりも大きい寸法に設定されている。
ここで、サークル開口94gの直径寸法は、ストレート開口94hの幅寸法よりも大きくなるように設定されている。一方、ストレート開口94hの幅寸法は、中間ケーブル93の径寸法よりも大きい寸法に設定されている。
[ブレーキケーブルの詳細構成(リヤケーブル)]
図9は、実施例1のパーキングブレーキ装置において中間ケーブルとリヤケーブルの接続部位を示す拡大斜視図である。以下、図6及び図9に基づき、リヤケーブルの構成を説明する。
図9は、実施例1のパーキングブレーキ装置において中間ケーブルとリヤケーブルの接続部位を示す拡大斜視図である。以下、図6及び図9に基づき、リヤケーブルの構成を説明する。
前記リヤケーブル92は、図6に示すように、全長がフロアパネル100の下側(パネル下)に配索されるケーブルであり、左右の後輪120のそれぞれに設けられたブレーキユニット8に対応して2本配索されている。各リヤケーブル92は、一端92Aが中間ケーブル93に接続され、他端92Bがブレーキユニット8に連結される。
ここで、一端92Aには、図9に示すように、後述するイコライザ96の係止プレート96cに係止される係止ピン95aと、イコライザ96の本体プレート96bにリヤケーブル92を固定するための固定金具95bと、が設けられている。前記係止ピン95aは、リヤケーブル92の先端に一体成型された金属製の円柱体である。前記固定金具95bは、リヤケーブル92の先端近傍に設けられ、リヤケーブル92を挟み込む挟持部95cと、本体プレート96bにねじ止めされるフランジ部95dと、を有している。
なお、このリヤケーブル92の中間部92Cは、車両後方に向かって延在された後、アスクルビーム122に沿って延在され、途中の適宜位置がフロアパネル100やアスクルビーム122にボルト固定される(図6参照)。
[ブレーキケーブルの詳細構成(中間ケーブル)]
図10は、図6におけるA−A断面図である。図11は、図6におけるB−B断面図である。以下、図5〜図8及び図10,図11に基づき、中間ケーブルの構成を説明する。
図10は、図6におけるA−A断面図である。図11は、図6におけるB−B断面図である。以下、図5〜図8及び図10,図11に基づき、中間ケーブルの構成を説明する。
前記中間ケーブル93は、図5に示すように、フロアパネル100に形成された貫通孔100Aを貫通し、一端93Aがフロアパネル100の上側(パネル上)に配索され、他端93Bがフロアパネル100の下側(パネル下)に配索されるケーブルである。
ここで、貫通孔100Aは、バッテリパックBPの上方領域に設定される。この「上方領域」とは、バッテリパックBPの上方であって、平面視した際にバッテリパックBPと重複する領域である。さらにここでは、貫通孔100Aが、フロアパネル100のうち、バッテリパックBPのアッパーカバー12の第1凹部12Bの上方領域、すなわち第1凹部12Bと対向する位置に設けられる。なお、この貫通孔100Aには、フロアパネル100と中間ケーブル93との接触を防止するグロメット123が取り付けられている。
そして、前記中間ケーブル93のフロアパネル100の上側(パネル上)に配索された一端93Aは、フロントケーブル91の他端91Bに設けられた玉掛け係止部94に連結される。
この一端93Aには、玉掛け係止部94の係止開口部94bに挿入される接続端子97aと、レバーブラケット71aの側面に中間ケーブル93を固定するための固定金具97bと、が設けられている(図8参照)。前記接続端子97aは、中間ケーブル93の先端に一体成型された金属製の円柱体である。この接続端子97aの直径寸法は、係止開口部94bのサークル開口94gの直径寸法よりも僅かに小さい寸法であって、ストレート開口94hの幅寸法よりも大きい寸法に設定される。前記固定金具97bは、中間ケーブル93の先端近傍に設けられ、中間ケーブル93を押さえる押さえ部97cと、レバーブラケット71aにボルト止めされるフランジ部97dと、を有している。
この一端93Aには、玉掛け係止部94の係止開口部94bに挿入される接続端子97aと、レバーブラケット71aの側面に中間ケーブル93を固定するための固定金具97bと、が設けられている(図8参照)。前記接続端子97aは、中間ケーブル93の先端に一体成型された金属製の円柱体である。この接続端子97aの直径寸法は、係止開口部94bのサークル開口94gの直径寸法よりも僅かに小さい寸法であって、ストレート開口94hの幅寸法よりも大きい寸法に設定される。前記固定金具97bは、中間ケーブル93の先端近傍に設けられ、中間ケーブル93を押さえる押さえ部97cと、レバーブラケット71aにボルト止めされるフランジ部97dと、を有している。
また、他端93Bは、フロアパネル100の下側(パネル下)であって、バッテリパックBPの上方領域から外れた位置に保持され、リヤケーブル92の一端92Aが接続される。また、この他端93Bには、リヤケーブル92の一端92Aが連結されるイコライザ96が設けられている。
すなわち、この他端93Bに設けられたイコライザ96は、バッテリパックBPの車両前後方向後端部よりも、車両前後方向外側領域である車両後方位置に配置され、フロアパネル100の下側に固定される。これにより、中間ケーブル93の他端93Bが、バッテリパックBPの上方領域から外れた位置に保持されることとなる。
なお、「バッテリパックBPの上方領域から外れた位置」とは、平面視した際にバッテリパックBPと重複しない領域である。
すなわち、この他端93Bに設けられたイコライザ96は、バッテリパックBPの車両前後方向後端部よりも、車両前後方向外側領域である車両後方位置に配置され、フロアパネル100の下側に固定される。これにより、中間ケーブル93の他端93Bが、バッテリパックBPの上方領域から外れた位置に保持されることとなる。
なお、「バッテリパックBPの上方領域から外れた位置」とは、平面視した際にバッテリパックBPと重複しない領域である。
さらに、中間部93Cは、図10に示すように、パネル下において貫通孔100Aから車幅方向左側に向かって延在され、バッテリパックBPのアッパーカバー12に形成された第1凹部12Bとフロアパネル100との間の隙間空間K1に配索される。そして、バッテリパックBPの側方に至ると屈曲され、このバッテリパックBPの車幅方向側面に沿いながら車両後方に向かって延在される。
一方、バッテリパックBPは、フロアパネル100の下面に設けられたクロスメンバ110に対し、アッパーカバー12に形成された第2凹部12Cが対向する。しかしながら、このクロスメンバ110とバッテリパックBPとの間の隙間空間K1は、中間ケーブル93を配索する十分な隙間寸法がない。そのため、この中間ケーブル93は、図11に示すように、バッテリパックBPの車幅方向側面と、サイドメンバ109と、クロスメンバ110とに囲まれた側部隙間空間K2に配索される。
その後、中間ケーブル93は、図6に示すように、アッパーカバー12の凸部12Aの車幅方向側面に沿わせながら後輪120に向けて配索され、バッテリパックBPの後端部よりも後方に至るまで延在される。
一方、バッテリパックBPは、フロアパネル100の下面に設けられたクロスメンバ110に対し、アッパーカバー12に形成された第2凹部12Cが対向する。しかしながら、このクロスメンバ110とバッテリパックBPとの間の隙間空間K1は、中間ケーブル93を配索する十分な隙間寸法がない。そのため、この中間ケーブル93は、図11に示すように、バッテリパックBPの車幅方向側面と、サイドメンバ109と、クロスメンバ110とに囲まれた側部隙間空間K2に配索される。
その後、中間ケーブル93は、図6に示すように、アッパーカバー12の凸部12Aの車幅方向側面に沿わせながら後輪120に向けて配索され、バッテリパックBPの後端部よりも後方に至るまで延在される。
なお、この中間ケーブル93の中間部93Cは、途中の適宜位置がフロアパネル100にボルト固定される。
[イコライザの詳細構成]
図12は、実施例1のパーキングブレーキ装置においてイコライザを示す斜視図である。以下、図5,図6及び図12に基づき、イコライザの詳細構成を説明する。
図12は、実施例1のパーキングブレーキ装置においてイコライザを示す斜視図である。以下、図5,図6及び図12に基づき、イコライザの詳細構成を説明する。
前記イコライザ96は、フロントケーブル91から伝達されるブレーキ操作デバイス7の操作力を分配する部材である。このイコライザ96は、図12に示すように、固定プレート96aと、本体プレート96bと、係止プレート96cと、を有している。
前記固定プレート96aは、帯状鋼板から形成され、中間部が車両上方に向かって湾曲している。また、この車両上方に向かって湾曲した中間部及び長手方向の一方の端部96dには、それぞれ図示しないボルト貫通孔が形成されている。そして、このボルト貫通孔にフロアパネル100に設けられたブラケットBから起立するボルトBOLが差し込まれた状態でナットNUTが螺合することで、イコライザ96がフロアパネル100に対して固定される。
このとき、固定プレート96aは、図6に示すように、長手方向の他方の端部96eがブレーキ操作デバイス7側、すなわち車両前方に向けられ、長手方向の一方の端部96dがブレーキユニット8側、すなわち車両後方に向けられる。そして、この固定プレート96aは、長手方向の他方の端部96eが、一方の端部96dよりも車幅方向外側位置に配置された状態でフロアパネル100に固定される。さらに、この固定プレート96aは、図5に示すように、長手方向の他方の端部96eが、一方の端部96dよりも車両上方位置に配置された状態でフロアパネル100に固定される。これにより、イコライザ96は、ブレーキユニット8側の端部に対し、ブレーキ操作デバイス7側の端部が、車幅方向外側であって車両上方位置に設定される。
このとき、固定プレート96aは、図6に示すように、長手方向の他方の端部96eがブレーキ操作デバイス7側、すなわち車両前方に向けられ、長手方向の一方の端部96dがブレーキユニット8側、すなわち車両後方に向けられる。そして、この固定プレート96aは、長手方向の他方の端部96eが、一方の端部96dよりも車幅方向外側位置に配置された状態でフロアパネル100に固定される。さらに、この固定プレート96aは、図5に示すように、長手方向の他方の端部96eが、一方の端部96dよりも車両上方位置に配置された状態でフロアパネル100に固定される。これにより、イコライザ96は、ブレーキユニット8側の端部に対し、ブレーキ操作デバイス7側の端部が、車幅方向外側であって車両上方位置に設定される。
前記本体プレート96bは、帯状鋼板から形成され、長手方向の両端部96f,96gがそれぞれ固定プレート96aの長手方向両端部96d,96eに固定される。この本体プレート96bの中間部には、固定プレート96aを固定するボルトBOL・ナットNUTを露出するための露出開口96hが形成されている。また、本体プレート96bの長手方向の一方の端部96fには、リヤケーブル92の一端92Aに設けられた固定金具95bを固定するための一対のボルト96iと、固定プレート96aを固定するボルトBOL・ナットNUTとの干渉を防止するための切欠部96jと、が形成されている。
前記係止プレート96cは、鋼板を折りたたんで形成されており、互いに間隔を隔てて上下に平行に配置された上面96kと下面96mを有している。この係止プレート96cの上面96kと下面96mの間には、中間ケーブル93の他端93Bが差し込まれ、係止ピン96nを介して固定されている。また、この係止プレート96cの長手方向両端部には、リヤケーブル92の一端92Aに設けられた係止ピン95aが差し込まれるスリット96p,96pが形成されている。
次に、作用を説明する。
実施例1の電気自動車(電動車両の一例)のパーキングブレーキ装置における作用を、「イコライザの配置作用」、「ブレーキケーブルの配索作用」に分けて説明する。
実施例1の電気自動車(電動車両の一例)のパーキングブレーキ装置における作用を、「イコライザの配置作用」、「ブレーキケーブルの配索作用」に分けて説明する。
[イコライザの配置作用]
ブレーキケーブルで伝達される操作力を分配するイコライザを、フロアパネルの上側に配置する場合では、パネル上に形成される車室空間に影響を与えてしまう。つまり、イコライザがあることで乗員の足元空間が狭くなるという問題が生じる。そのため、ブレーキケーブルを、ブレーキ操作デバイスとイコライザとの間でフロアパネルを貫通させ、イコライザをフロアパネルの下側に配置する必要がある。このとき、パネル下にバッテリパックが配置されているときには、イコライザがバッテリパックに干渉しないように配置しなければならない。以下、これを反映するイコライザの配置作用を説明する。
ブレーキケーブルで伝達される操作力を分配するイコライザを、フロアパネルの上側に配置する場合では、パネル上に形成される車室空間に影響を与えてしまう。つまり、イコライザがあることで乗員の足元空間が狭くなるという問題が生じる。そのため、ブレーキケーブルを、ブレーキ操作デバイスとイコライザとの間でフロアパネルを貫通させ、イコライザをフロアパネルの下側に配置する必要がある。このとき、パネル下にバッテリパックが配置されているときには、イコライザがバッテリパックに干渉しないように配置しなければならない。以下、これを反映するイコライザの配置作用を説明する。
実施例1のパーキングブレーキ装置PKBでは、図5に示すように、ブレーキ操作デバイス7とブレーキユニット8を連結するブレーキケーブル9を、フロントケーブル91と、リヤケーブル92と、中間ケーブル93と、に三分割している。そして、中間ケーブル93は、中間部93Cがフロアパネル100を貫通すると共に、パネル下で車両後方に延在された他端93Bにイコライザ96が設けられている。そして、このイコライザ96が設けられた中間ケーブル93の他端93Bが、バッテリパックBPの上方領域から外れた位置に配置されている。つまり、イコライザ96は、パネル下であって、バッテリパックBPの車両前後方向後端部よりも車両後方位置に配置される。
これにより、イコライザ96がフロアパネル100の下側に配置されるので、フロアパネル100の上側に形成される車室102内にイコライザ96が露出することはない。そのため、例えば乗員の足元空間が狭くなる等が生じることがなく、イコライザ96が車室102の内部空間に影響を与えず、車室102を広く確保することができる。
また、イコライザ96が、バッテリパックBPの車両前後方向後端部よりも車両後方位置に配置されることで、バッテリパックBPとイコライザ96との配置関係は、車両前後方向にずれることになる。そのため、イコライザ96がバッテリパックBPに干渉することを防止できる。
[ブレーキケーブルの配索作用]
車両に搭載するブレーキケーブルは、ブレーキ操作デバイスの操作力をブレーキユニットにスムーズに伝達するために、できるだけ直線状に配索しなければならない。また、左右の車輪に作用する操作力が異なると、ブレーキ操作時に車両挙動が不安定になることがあるため、一対のブレーキユニットに伝達される操作力を均等に分配する必要がある。以下、これを反映するブレーキケーブルの配索作用を説明する。
車両に搭載するブレーキケーブルは、ブレーキ操作デバイスの操作力をブレーキユニットにスムーズに伝達するために、できるだけ直線状に配索しなければならない。また、左右の車輪に作用する操作力が異なると、ブレーキ操作時に車両挙動が不安定になることがあるため、一対のブレーキユニットに伝達される操作力を均等に分配する必要がある。以下、これを反映するブレーキケーブルの配索作用を説明する。
実施例1において、ブレーキケーブル9の中間ケーブル93は、貫通孔100Aを貫通してパネル下に延在されると、車幅方向左側に向かって延在される。そして、バッテリパックBPの側方に至ると屈曲され、このバッテリパックBPの車幅方向側面に沿いながら車両後方に向かって配索される。
すなわち、この中間ケーブル93の車両後方側に位置する他端93Bは、バッテリパックBPの車幅方向の側方位置に配置されることになる。
すなわち、この中間ケーブル93の車両後方側に位置する他端93Bは、バッテリパックBPの車幅方向の側方位置に配置されることになる。
一方、ブレーキケーブルのリヤケーブル92は、左右の後輪120にそれぞれ設けられた一対のブレーキユニット8に各々連結するものである。ここで、一対のブレーキケーブル8に対して操作力を均等に分配するためには、2本のリヤケーブル92のケーブル長を互いに同程度にしなければならない。
つまり、2本のリヤケーブル92は、車幅方向中央部から左右に分かれて延在されることが望ましく、リヤケーブル92は、車幅方向中央部に向かって配索される。
つまり、2本のリヤケーブル92は、車幅方向中央部から左右に分かれて延在されることが望ましく、リヤケーブル92は、車幅方向中央部に向かって配索される。
これに対し、実施例1のパーキングブレーキ装置PKBでは、イコライザ96の固定プレート96aは、車両前方に向けられたブレーキ操作デバイス7側の長手方向の他方の端部96eが、車両後方に向けられたブレーキユニット8側の長手方向の一方の端部96dよりも車幅方向外側位置に配置された状態でフロアパネル100に固定される。
このため、バッテリパックBPの車幅方向の側方位置に配置される中間ケーブル93の他端93Bと、車幅方向中央部から左右に分かれて延在されることが望ましく、車幅方向中央部に向かって配索されるリヤケーブル92に対し、イコライザ96をブレーキケーブル9の配索方向に沿って設けることができる。
これにより、イコライザ96からブレーキ操作デバイス7側のケーブルである中間ケーブル93のケーブル長を短く抑えつつ、一対のブレーキユニット8に連結されるリヤケーブル92を等長化することができる。
これにより、イコライザ96からブレーキ操作デバイス7側のケーブルである中間ケーブル93のケーブル長を短く抑えつつ、一対のブレーキユニット8に連結されるリヤケーブル92を等長化することができる。
しかも、ブレーキケーブル9は、バッテリパックBPとの干渉を避けるために、バッテリパックBPの車幅方向側面に沿って配索されるが、一方では、後輪120に設けられたブレーキユニット8の走行面からの高さに合わせて、バッテリパックBPよりも低い位置に配索する必要がある。
これに対し、実施例1では、イコライザ96は、長手方向の他方の端部96eが、長手方向の一方の端部96dよりも車両上方位置に配置された状態でフロアパネル100に固定される。
これに対し、実施例1では、イコライザ96は、長手方向の他方の端部96eが、長手方向の一方の端部96dよりも車両上方位置に配置された状態でフロアパネル100に固定される。
そのため、イコライザ96は、車両上下方向においてもブレーキケーブル9の配索方向に沿って配置することができ、ブレーキケーブル9の配索性を向上することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の電気自動車(電動車両の一例)のパーキングブレーキ装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
実施例1の電気自動車(電動車両の一例)のパーキングブレーキ装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) フロアパネル100の上側に設置されたブレーキ操作デバイス7と、
前記フロアパネル100の下側にある左右一対の車輪(後輪)120のそれぞれに設けられた一対のブレーキユニット8と、
前記フロアパネル100を貫通して前記ブレーキ操作デバイス7と前記一対のブレーキユニット8を連結し、前記ブレーキ操作デバイス7に加えられる操作力を前記ブレーキユニット8に伝達して動作させるブレーキケーブル9と、
前記ブレーキケーブル9の途中位置に設けられ、前記一対のブレーキユニット8に対して前記操作力を分配するイコライザ96と、
を備えた電動車両のパーキングブレーキ装置PKBにおいて、
前記イコライザ96を、前記フロアパネル100の下側であって、前記フロアパネル10の下側に配置されたバッテリパックBPの車両前後方向の端部(後端部)よりも、車両前後方向外側領域に配置する構成とした。
これにより、バッテリパックBPと干渉することなくイコライザ96をフロアパネル100の下側に配置することで、パネル上の空間(車室102)を広く確保することができる。
前記フロアパネル100の下側にある左右一対の車輪(後輪)120のそれぞれに設けられた一対のブレーキユニット8と、
前記フロアパネル100を貫通して前記ブレーキ操作デバイス7と前記一対のブレーキユニット8を連結し、前記ブレーキ操作デバイス7に加えられる操作力を前記ブレーキユニット8に伝達して動作させるブレーキケーブル9と、
前記ブレーキケーブル9の途中位置に設けられ、前記一対のブレーキユニット8に対して前記操作力を分配するイコライザ96と、
を備えた電動車両のパーキングブレーキ装置PKBにおいて、
前記イコライザ96を、前記フロアパネル100の下側であって、前記フロアパネル10の下側に配置されたバッテリパックBPの車両前後方向の端部(後端部)よりも、車両前後方向外側領域に配置する構成とした。
これにより、バッテリパックBPと干渉することなくイコライザ96をフロアパネル100の下側に配置することで、パネル上の空間(車室102)を広く確保することができる。
(2) 前記イコライザ96の前記ブレーキ操作デバイス7側の端部(長手方向他方の端部96e)を、前記一対のブレーキユニット8側の端部(長手方向の一方の端部96d)よりも、車幅方向外側位置に配置する構成とした。
これにより、中間ケーブル93のケーブル長を短くしつつ、2本のリヤケーブル92の等長化を図ることができる。
これにより、中間ケーブル93のケーブル長を短くしつつ、2本のリヤケーブル92の等長化を図ることができる。
(3) 前記イコライザ96の前記ブレーキ操作デバイス7側の端部(長手方向他方の端部96e)を、前記一対のブレーキユニット8側の端部(長手方向の一方の端部96d)よりも、車両上方位置に配置する構成とした。
これにより、ブレーキケーブル9の配索方向に沿ってイコライザ96を配置することができ、ブレーキケーブル9の配索性を向上することができる。
これにより、ブレーキケーブル9の配索方向に沿ってイコライザ96を配置することができ、ブレーキケーブル9の配索性を向上することができる。
以上、本発明の電動車両のパーキングブレーキ装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、ブレーキ操作デバイス7よりもブレーキユニット8を車両後方に配置し、イコライザ96をバッテリパックBPの後端部よりも車両後方の外側領域に配置する構成とする例を示した。しかしながら、これに限らず、イコライザ96を、バッテリパックBPの前端部よりも車両前方の外側領域に配置してもよい。つまり、イコライザ96は、バッテリパックBPと車両前後方向で重複しない位置に配置されていればよい。
そして、実施例1では、ブレーキ操作デバイス7として、乗員シート108の側方に配置され、ドライバーの引き上げ操作によってブレーキユニット8を動作させるいわゆるハンドレバー式の操作デバイスである例を示した。しかし、いわゆる足踏み式の操作デバイスであってもよい。
さらに、実施例1では、本発明のパーキングブレーキ装置PKBを電気自動車に適用する例を示した。しかし、本発明の電動車両のパーキングブレーキ装置は、プラグイン構造を持たないハイブリッド車両、さらに、FFプラグインハイブリッド車両に対しても適用することができる。要するに、バッテリパックBPをフロアパネル100の下側に配置した電動車両に適用できる。
本出願は、2012年8月30日に日本国特許庁に出願された特願2012−189868に基づいて優先権を主張し、その全ての開示は完全に本明細書で参照により組み込まれる。
Claims (2)
- フロアパネルの上側に設置されたブレーキ操作デバイスと、
前記フロアパネルの下側にある左右一対の車輪のそれぞれに設けられた一対のブレーキユニットと、
前記フロアパネルを貫通して前記ブレーキ操作デバイスと前記一対のブレーキユニットを連結し、前記ブレーキ操作デバイスに加えられる操作力を前記ブレーキユニットに伝達して動作させるブレーキケーブルと、
前記ブレーキケーブルの途中位置に設けられ、前記一対のブレーキユニットに対して前記操作力を分配するイコライザと、
を備えた電動車両のパーキングブレーキ装置において、
前記ブレーキケーブルは、前記フロアパネルの下側に配置されたバッテリパックの上方領域で前記フロアパネルを貫通すると共に、前記バッテリパックの車幅方向側面と車両側部の間に配索され、
前記イコライザを、前記フロアパネルの下側であって、前記フロアパネルの下側に配置されたバッテリパックの車両前後方向の端部よりも、車両前後方向外側領域に配置し、且つ、前記イコライザの前記ブレーキ操作デバイス側の端部を、前記ブレーキケーブルが配索された車幅方向の側方位置に向け、前記イコライザの前記一対のブレーキユニット側の端部を車幅方向中央部に向けて配置する
ことを特徴とする電動車両のパーキングブレーキ装置。 - 請求項1に記載された電動車両のパーキングブレーキ装置において、
前記イコライザの前記ブレーキ操作デバイス側の端部を、前記一対のブレーキユニット側の端部よりも、車両上方位置に配置する
ことを特徴とする電動車両のパーキングブレーキ装置。
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