JP5830062B2 - パンチ - Google Patents
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ところが、このパンチを小型化した場合には、枢支位置と穿孔刃との間の距離をとりにくく、被穿孔材に対して垂直に穿孔刃が入りにくくなり、被穿孔材の孔開けの精度に影響を与えるという問題がある。
この発明の請求項2にかかるパンチは、ベース体、並びにプレッシャ体、ストリッパ体、ダイ体及び複数のパンチ刃体を含むパンチユニットを備え、前記ベース体は、複数のパンチユニットを、その長手方向に並列させて固定するように、合成樹脂で一体成形されており、プレッシャ体及びストリッパ体より大きい平面視横長形状に形成され、 前記プレッシャ体は、前記ダイ体又はダイ体の近傍において、プレッシャ体を枢支する枢支構造を構成するための枢軸に枢支され、 前記ダイ体は、前記プレッシャ体に対向するように配置され、 前記ストリッパ体は、前記ダイ体と前記プレッシャ体との間に配置され、前記複数のパンチ刃体は、前記プレッシャ体と前記ダイ体との間に配置され、前記複数のパンチ刃体のそれぞれのパンチ刃体は、被穿孔材に孔を開けるための複数のパンチ刃先部と、前記複数のパンチ刃先部を連結するための直線状のパンチ刃連結部とが一体形成されたものであり、 前記ストリッパ体は、前記複数のパンチ刃先部のそれぞれが通る複数の刃通過孔を形成され、 前記複数のパンチ刃先部は、前記パンチ刃連結部の長手方向に対して垂直な方向に、前記複数のパンチ刃先部の全てが同一方向に突出する形で、前記パンチ刃連結部に沿って等間隔に形成され、 前記複数のパンチユニットは、前記複数のパンチ刃体の全てのパンチ刃先部が、同一直線上に、かつ、等間隔に並ぶように、ベース体に配置され、前記複数のパンチユニットは、前記複数のパンチ刃体の全てのパンチ刃先部が、枢軸と平行に並列された、パンチである。
この発明の請求項3にかかるパンチは、 前記パンチ刃体における前記パンチ刃先部とは逆側の前記パンチ刃連結部の面は、前記ダイ体の前記被穿孔材の載置面と平行な面を備え、 前記パンチ刃先部は、前記パンチ刃連結部の面と直交する方向にのび、 前記ダイ体の前記被穿孔材の載置面に直交する方向に、前記プレッシャ体のベース体側の部分が、前記パンチ刃体における前記パンチ刃先部とは逆側の前記パンチ刃連結部の面を直接押して、前記パンチ刃体のパンチ刃先部が、前記被穿孔材に孔を開ける、請求項1又は請求項2に記載のパンチである。
この発明の請求項4にかかるパンチは、前記パンチは、前記複数のパンチ刃体のそれぞれに対応した、前記複数のパンチ刃体と同じ個数の複数のプレッシャ体を含み、 前記複数のプレッシャ体は、それぞれ、対応するパンチ刃体のパンチ刃連結部に沿った長さを有しており、 前記複数のプレッシャ体は、それぞれ、個別に押すことが可能である、請求項2又は請求項3に記載のパンチである。
この発明の請求項5にかかるパンチは、前記パンチは、前記複数のパンチ刃体のそれぞれに対応した、前記複数のパンチ刃体と同じ個数の複数のダイ体とを含み、 前記複数のダイ体は、それぞれ、対応するパンチ刃体のパンチ刃連結部に沿った長さを有しており、 前記パンチ刃体、前記パンチ刃体に対応する前記プレッシャ体、及び、前記パンチ刃体に対応する前記ダイ体からなるパンチユニットが、ベース体のパンチユニット配設段部に複数個配設された形で構成された、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のパンチである。
また、例えばプレッシャ体にパンチ刃体を取り付ける場合にも、小さいパンチ刃をそれぞれプレッシャ体に取り付けるよりも、一体形成された直線状のパンチ刃体をプレッシャ体に精度良く取り付け可能であり、孔開けの精度の高いパンチを提供することができる。
請求項2の発明によれば、ベース体、並びにプレッシャ体、ストリッパ体、ダイ体及び複数のパンチ刃体を含むパンチユニットを備え、前記ベース体は、複数のパンチユニットを、その長手方向に並列させて固定するように、合成樹脂で一体成形されており、プレッシャ体及びストリッパ体より大きい平面視横長形状に形成され、 前記プレッシャ体は、前記ダイ体又はダイ体の近傍において、プレッシャ体を枢支する枢支構造を構成するための枢軸に枢支され、 前記ダイ体は、前記プレッシャ体に対向するように配置され、 前記ストリッパ体は、前記ダイ体と前記プレッシャ体との間に配置され、 前記複数のパンチ刃体は、前記プレッシャ体と前記ダイ体との間に配置され、 前記複数のパンチ刃体のそれぞれのパンチ刃体は、被穿孔材に孔を開けるための複数のパンチ刃先部と、前記複数のパンチ刃先部を連結するための直線状のパンチ刃連結部とが一体形成されたものであり、 前記ストリッパ体は、前記複数のパンチ刃先部のそれぞれが通る複数の刃通過孔を形成され、 前記複数のパンチ刃先部は、前記パンチ刃連結部の長手方向に対して垂直な方向に、前記複数のパンチ刃先部の全てが同一方向に突出する形で、前記パンチ刃連結部に沿って等間隔に形成され、 前記複数のパンチユニットは、前記複数のパンチ刃体の全てのパンチ刃先部が、同一直線上に、かつ、等間隔に並ぶように、ベース体に配置され、前記複数のパンチユニットは、前記複数のパンチ刃体の全てのパンチ刃先部が、枢軸と平行に並列されているため、パンチへのパンチ刃の取り付け精度は問題とならず、それぞれのパンチ刃先部が一定の位置・方向関係を有することができる。
また、例えばプレッシャ体にパンチ刃体を取り付ける場合にも、一体形成された直線状のパンチ刃体をプレッシャ体に精度良く取り付け可能であり、孔開けの精度の高いパンチを提供することができる。
さらに、請求項2の発明にかかるパンチは、パンチ刃の数の少ないパンチ刃体をいくつか含んで、例えばB5の29穴を同時に開けることに対応するパンチとすることができる。
パンチ刃体は、パンチ刃の数の少ないパンチ刃体の方が、パンチ刃の数が多く、長いパンチ刃体よりも、パンチ刃先部が精度良く形成される。さらに、パンチ刃体の長さが長いとパンチ刃体が反ることによる精度への影響が大きい。このため、請求項2の発明にかかるパンチは、一本のパンチ刃体を有するパンチよりも、孔開け精度や金型コストの面でメリットがある。
請求項3の発明によれば、前記パンチ刃体における前記パンチ刃先部とは逆側の前記パンチ刃連結部の面は、前記ダイ体の前記被穿孔材の載置面と平行な面を備え、前記パンチ刃先部は、前記パンチ刃連結部の面と直交する方向にのび、前記ダイ体の前記被穿孔材の載置面に直交する方向に、前記プレッシャ体のベース体側の部分が、前記パンチ刃体における前記パンチ刃先部とは逆側の前記パンチ刃連結部の面を直接押して、前記パンチ刃体のパンチ刃先部が、前記被穿孔材に孔を開けるので、パンチ刃体の真上にあるプレッシャ体を押すだけで孔が開くシンプルな構造とすることができ、パンチのコンパクト化が実現できる。
請求項4の発明によれば、前記パンチは、前記複数のパンチ刃体のそれぞれに対応した、前記複数のパンチ刃体と同じ個数の複数のプレッシャ体を含み、前記複数のプレッシャ体は、それぞれ、対応するパンチ刃体のパンチ刃連結部に沿った長さを有しており、前記複数のプレッシャ体は、それぞれ、個別に押すことが可能であるので、1つのプレッシャ体を押したときの孔を開ける数が限られているため、ユーザーがプレッシャ体を押す負荷を軽減でき、また、孔を開けるのに十分な力を各パンチ刃先部に伝わるように構成することができる。
請求項5の発明によれば、前記パンチは、前記複数のパンチ刃体のそれぞれに対応した、前記複数のパンチ刃体と同じ個数の複数のダイ体とを含み、前記複数のダイ体は、それぞれ、対応するパンチ刃体のパンチ刃連結部に沿った長さを有しており、前記パンチ刃体、前記パンチ刃体に対応する前記プレッシャ体、及び、前記パンチ刃体に対応する前記ダイ体からなるパンチユニットが、ベース体に複数個配設された形で構成されているので、パンチユニットの幅や配設される個数により、様々なタイプの紙(B5、A4等)の孔開けに対応できる。
前記プレッシャ体14は、前記ベース体12に枢支され、前記ストリッパ体16は、前記ベース体12と、前記プレッシャ体14との間において前記ベース体12に設けられている。
プレッシャ体14は、ベース体12に枢支された部位とは反対側である自由端をベース体12より離れる方向である上向きに上昇させることにより、ベース体12との間を広げることができ、且つ、その自由端を下降させることにより、プレッシャ体14により後述するパンチ刃体100を押圧して紙などの被穿孔材Pに穿孔することができるように構成されている。
基部20は、被穿孔材Pをプレッシャ体14とダイ体18との間に挿入する入口側であって被穿孔材Pの載置面(平面状被穿孔材載置面44)を形成された第1領域20Aと、前記第1領域20Aの向こう側に形成され、パンチユニットを設けられた第2領域20Bと、前記第2領域20Bより更に向こう側の位置に形成された第3領域20Cとを備える。
穿孔穴42は、被穿孔材Pに穿孔される綴じ孔Hに対応した形状であって、並んで穿設される綴じ孔Hの間隔に対応した適宜な間隔をおいて、形成されている。
穿孔穴42は、後述するパンチ刃体100のパンチ刃先部110の刃先の外形よりわずかに大きい平面視方形又は円形の穴である。
枢軸24は、穿孔穴42の並列方向と平行にのびる鋼線である。
支持部26は、第3領域20Cの表面より高い位置において枢軸24を支持するために、基部20の長手方向にのびる断面縦切円柱状(円柱を母線方向に切断された形)であり、ベース体12の長手方向の両端の近傍に、適宜な間隔をおいて形成されている。
枢軸24は、基部20の長手方向にのびる円柱状であり、基部20の第3領域20Cの表面から適宜な距離が離れた位置において、ベース体12の長手方向の左右に分かれた支持部26の間に架け渡されている。
枢支部40は、断面半円弧状の円筒状軸受部40aを有し、円筒状軸受部40aは、枢軸24を挿入するための軸挿入孔部40bを貫設されている。
ストリッパ体16は、ダイ体18の上面との間に被穿孔材Pを挿入するために適する適宜な間隔をおいて、向こう側から手前側にのびる平板状であって、ダイ体18と向き合う面が、ダイ体18及びベース体12の被穿孔材Pを載置する平面状被穿孔材載置面44と平行にのびる平板状である。
前記プレッシャ体14は、ABS樹脂,ポリアセタール等の合成樹脂で一体成形されており、ベース体12より小さい平面視縦長長方形状板状体のプレッシャ体本体50を有している。
プレッシャ体本体50の下方の自由端寄りにおいて、被穿孔材Pたる紙に穿孔するためのパンチ刃体100を配置されている。
前記複数のパンチ刃体(パンチ刃体100A,パンチ刃体100B及びパンチ刃体100C)は、それぞれのパンチ刃体(パンチ刃体100A,パンチ刃体100B及びパンチ刃体100C)に、被穿孔材Pに孔を開けるための複数のパンチ刃先部110と、前記複数のパンチ刃体100を連結するための直線状のパンチ刃連結部120とが一体形成されたものである。
パンチ刃先部110は、角柱状又は円柱状で、その先端に尖鋭な刃を形成されている。
この実施の形態においては、パンチ刃体100は、SUS等の金属からなる(図8参照)。
パンチ刃先部110は、被穿孔材Pに穿孔される綴じ孔Hに対応した形状であって、並んで穿設される綴じ孔Hの間隔に対応した適宜な間隔(一定のピッチ)をおいて、形成されている。
パンチ刃先部110は、ダイ体18の穿孔穴42の孔の形状よりわずかに小さい底面視方形又は円形の刃先を備える。
前記複数のパンチ刃体100は、前記複数のパンチ刃体100の全てのパンチ刃先部110が、枢軸24と平行に並列されている。
パンチ刃先部110は、その外周面が、プレッシャ体14によって押圧されて降下させられるときに下降する方向と平行な垂直方向にのびる面に形成されている。
この実施の形態においては、パンチ刃体100は、パンチ刃連結部120の長手方向における両端の近傍において、突設された一方の刃保持部122及び他方の刃保持部124に取り付けられた刃弾発部材126及び刃弾発部材128によって、昇降可能にプレッシャ体14に取り付けられている。
刃弾発部材126及び刃弾発部材128は、プレッシャ体14を押圧したときは収縮し、無負荷のときは伸張するように、刃保持部122及び他方の刃保持部124とストリッパ体16の上面との間に配設されている。
一方の刃保持部122及び一方の刃保持部122に保持された刃弾発部材126は、他方の刃保持部124及び他方の刃保持部124に保持された刃弾発部材128と、パンチ刃連結部120左右端において、対角線上に設けられている。
この実施の形態においては、パンチ刃体100のパンチ刃連結部120の下面に刃弾発部材126及び刃弾発部材128を固定するための凸部を設けられ、刃弾発部材126及び刃弾発部材128の上端を保持するように構成され、且つ、ストリッパ体16の上面に刃弾発部材126及び刃弾発部材128を固定するための凸部を設けられ、刃弾発部材126及び刃弾発部材128の下端を保持するように構成されている。
パンチ刃体100は、パンチ刃連結部120の長手方向の中心軸が、ストリッパ体16の刃通過孔72及びダイ体18の穿孔穴42の並ぶ方向すなわちストリッパ体16及びダイ体18の長手方向にのびる。そして、パンチ刃体100は、ストリッパ体16の刃通過孔72及びダイ体18の穿孔穴42の上に配置されたとき、パンチ刃連結部120の長手方向の中心軸が、ストリッパ体16の刃通過孔72及びダイ体18の穿孔穴42の並ぶ方向と平行になる。
パンチ刃体100は、複数のパンチ刃先部110の並列方向が、ストリッパ体16の刃通過孔72及びダイ体18の穿孔穴42の並ぶ方向すなわちストリッパ体16及びダイ体18の長手方向にのびる。そして、パンチ刃体100は、ストリッパ体16の刃通過孔72及びダイ体18の穿孔穴42の上にストリッパ体16の刃通過孔72及びダイ体18の穿孔穴42に配置されたとき、複数のパンチ刃先部110の並列方向が、ストリッパ体16の刃通過孔72及びダイ体18の穿孔穴42の並ぶ方向と平行になる。
複数のパンチ刃体(パンチ刃体100A,パンチ刃体100B及びパンチ刃体100C)のパンチ刃先部110は、プレッシャ体14を枢支する枢軸24ののびる方向と平行に、且つ、等しい距離をおいて一直線状に並ぶ。
パンチ刃先部110の形状に対応して、ダイ体18の穿孔穴42及びプレッシャ体14の刃通過孔72も、プレッシャ体14を枢支する枢軸24ののびる方向と平行に、且つ、等しい距離をおいて一直線状に並ぶ。
ストリッパ体16の刃通過孔72は、ダイ体18の穿孔穴42の真上に位置している。
而して、パンチ刃体100のパンチ刃先部110は、プレッシャ体14を押圧されて垂直方向に下降するときに、ストリッパ体16の刃通過孔72からダイ体18の穿孔穴42に貫挿される。
複数のプレッシャ体14(第1プレッシャ体14A,第2プレッシャ体14B及び第3プレッシャ体14C)は、それぞれが、向こう側端縁にベース体12に枢着するための枢支部54を形成され、前記第1プレッシャ体14A,第2プレッシャ体14B及び第3プレッシャ体14Cの間において、枢支部54とは反対側の端縁より枢支部54に向けて、スリット部56を形成されている。
この実施の形態においては、円筒状軸受部54aは、プレッシャ体本体50より下方に向けて、突設され、ベース体12に配設されたダイ体18の枢支部40を構成する円筒状軸受部40aとの間に嵌め込まれて並列するように構成されている。
ベース体12に配設されたダイ体18の枢支部40を構成する円筒状軸受部40aとプレッシャ体14の枢支部54を構成する円筒状軸受部54aと並列した状態において、枢支部40の軸挿入孔部40bと枢支部54の軸挿入孔部54bとに枢軸24が貫挿される。
第1プレッシャ体14Aと第2プレッシャ体14Bと第3プレッシャ体14Cとは、略々同じ面積を有し、各領域とも略々同じ押圧力でパンチ刃体100により被穿孔材Pを穿孔できるように構成されている。
そして、プレッシャ体14は、パンチ刃体100のパンチ刃先部110がストリッパ体16の刃通過孔72より外れないように、離間角度調整部34によって枢支部54とは反対側の自由端が上向きに上昇したときのベース体12及びプレッシャ体14との角度(仰角)を調整され、パンチ刃体100のパンチ刃先部110が所定の位置に配設される。
この実施の形態においては、離間角度調整部34は、プレッシャ体14の枢支部54に形成された段差部によって構成され、該段差部がベース体12に配設されたダイ体18の枢支部40と係合するように設けられている。
ストリッパ体本体70は、前記パンチ10を適宜なクリアランスをおいて緩やかに挿入するための刃通過孔72を形成されている。ストリッパ体本体70は、ベース体12に配設されたダイ体18の被穿孔材Pを載置する平面状被穿孔材載置面44と向き合う面における該刃通過孔72の周辺において、被穿孔材Pたる紙の表面に当接して、パンチ刃先部110より穿孔後の被穿孔材Pを取り外すための領域である、当接部74を有している。
ストリッパ体連結部78は、被穿孔材Pたる紙をベース体12及びダイ体18の平面状被穿孔材載置面44に載置するときに、被穿孔材Pの向こう側端をストリッパ体連結部78の手前側面に当接させて、最適な位置に停止させるための被穿孔材Pの位置決めをする機能を備える。
ストリッパ体連結部78によって連結されたダイ体18とストリッパ体16とは、外形が略々同一の板状体であり、対向する面が平行な平面であり、その間に被穿孔材Pを挿入するための間隔を設けられている。ストリッパ体16の刃通過孔72は、ダイ体18の穿孔穴42の真上に位置している。
前記複数のストリッパ体16は、それぞれが、対応するパンチ刃体100のパンチ刃連結部120に沿って、前記パンチ刃連結部120と略々同じ長さを有している。
前記複数のダイ体18は、それぞれ、対応するパンチ刃体100のパンチ刃連結部120に沿って、前記パンチ刃連結部120と略々同じ長さを有しており、プレッシャ体14と向き合う面に、被穿孔材Pを載置する平面状被穿孔材載置面44を形成されている。
平面状被穿孔材載置面44は、ダイ体18の上面からベース体12の上面に拡がる平面であって、被穿孔材Pたる紙の表面及び裏面と平行な平面である。そして、平面状被穿孔材載置面44は、パンチ刃体100のパンチ刃先部110が垂下する方向と直交する面を構成している。
ダイ体18は、前記パンチ10を適宜なクリアランスをおいて緩やかに挿入するための穿孔穴42を形成され、パンチ刃体100のパンチ刃先部110と穿孔穴42と協動して被穿孔材Pに穿孔するように構成されている。
第1プレッシャ体14A,第1ストリッパ体16A及び第1ダイ体18Aを備える第1パンチユニットと、第2プレッシャ体14B,第2ストリッパ体16B及び第2ダイ体18Bを備える第2パンチユニットと、第3プレッシャ体14C,第3ストリッパ体16B及び第3ダイ体18Bを備える第3パンチユニットとは、各ユニットを構成するプレッシャ体14,ストリッパ体16及びダイ体18がそれぞれ略々同一の構造を有している。
この実施の形態においては、パンチユニットは、ベース体12の基部20に穿設されたパンチユニット配設段部22にダイ体18を嵌合して、配設される。
ダイ体18の底部は、ベース体12のパンチユニット配設段部22に嵌合されるための凸面ないしは凸部を備えており、パンチユニット配設段部22の内側に嵌合して、各パンチユニットが動かないように固定される。
カス通過孔46は、ダイ体18の穿孔穴42の真下に形成されている。
ベース体12は、基部20の下方に、被穿孔材Pを穿孔したときにでるカスを受けるカス受け部48を設けられている。
この実施の形態においては、カス受け部48は、ベース体12の基部20の下部に嵌合される箱状であって、カス受け部48の底面が、平面状であって、パンチ10を載置するための底面を構成する。
すなわち、パンチ10は、ベース体12と、プレッシャ体14と、ストリッパ体16と、ダイ体18と、1つのパンチ刃体100とを含むパンチであって、前記プレッシャ体14は、前記ダイ体18又はダイ体18の近傍に枢支され、前記ダイ体18は、前記プレッシャ体14に対向するように配置され、前記ストリッパ体16は、前記ダイ体18と前記プレッシャ体14との間に配置され、前記パンチ刃体100は、前記プレッシャ体14と前記ダイ体18との間に配置されている。そして、前記パンチ刃体100は、被穿孔材Pに孔を開けるための複数のパンチ刃先部110と、前記複数のパンチ刃先部110を連結するための直線状のパンチ刃連結部120とが一体形成されたものである。そして、前記ストリッパ体16は、前記複数のパンチ刃先部110のそれぞれが通る複数の刃通過孔72を形成されている。そして、前記複数のパンチ刃先部110は、前記パンチ刃連結部120の長手方向に対して垂直な方向に、前記複数のパンチ刃先部110の全てが同一方向に突出する形で、前記パンチ刃連結部120に沿って等間隔に形成されている。そして、前記パンチ刃体100は、前記パンチ刃体100の全てのパンチ刃先部110が、同一直線上に、かつ、等間隔に並ぶように、配置され、前記ダイ体18の前記平面状被穿孔材載置面44に直交する方向に、前記プレッシャ体14のベース体12側の部分が、前記パンチ刃体100における前記パンチ刃先部110とは逆側の前記パンチ刃連結部120の面を直接押して、前記パンチ刃体100が、前記被穿孔材Pに孔を開けるように構成されてもよい。
図10ないし図12図示パンチ刃体100並びに刃弾発部材126及び刃弾発部材128の固定する手段は、ストリッパ体本体70に、パンチ刃体100のパンチ刃連結部120を係合させるための刃体固定手段134を架設されている。
刃体固定手段134は、刃弾発部材126及び刃弾発部材128が無負荷のときの高さに対応した高さを備え、伸張した刃弾発部材126及び刃弾発部材128の上部に係合するように構成されている。
刃体固定手段134は、プレッシャ体14を押圧してパンチ刃体100を押し下げるときにプレッシャ体14の刃押圧部52が通過するスペースを設けられている。
まず、パンチ10を、机上等の水平面にベース体12の裏面を接しさせて、安定した状態に載置する。
この実施の形態においては、カス受け部48を机上等の水平面に接しさせて載置する。
しかる後、使用者は、図5に示すように、前記プレッシャ体14を、第1プレッシャ体14A,第2プレッシャ体14B及び第3プレッシャ体14Cの順に前記ベース体12側に押圧することによって、前記プレッシャ体14をその向こう側端部の枢支部54の枢軸24を中心にして前記ベース体12の表面側に伏動させる。
すると、前記プレッシャ体14に押圧されたパンチ刃体100のパンチ刃先部110は、ストリッパ体16の刃通過孔72を通過し、ダイ体18の穿孔穴42と協動して前記ベース体12及びダイ体18の上に載置した被穿孔材Pたる紙を貫通した後、前記穿孔穴42に嵌挿する。
プレッシャ体14を回動してベース体12から適宜な角度を離間すれば、図6に示すように、プレッシャ体14の離間角度調整部34がベース体12に配設されたダイ体18の枢支部40に当接して、プレッシャ体14のベース体12からの離間移動を停止させる。
而して、第1回目穿孔の綴じ孔Hに続いて、第2回目穿孔の綴じ孔H,第3回目穿孔の綴じ孔Hが穿設される。
このようにして、順次、被穿孔材Pたる紙に一定のピッチで一列に並んだ綴じ孔Hを、必要な個数穿孔する。
図16に示すように、ベース体12の基部20の上面において、左右に分離して形成された支持部26と支持部26を無くして、複数の枢支部40を並列して形成してもよい。複数の枢支部40は、それぞれ、枢軸24を貫挿する軸挿入孔部40bを形成される。
図16に示すように、ベース体12又はストリッパ体16の枢支部40及びプレッシャ体14の枢支部54を、ベース体12の手前側に形成し、プレッシャ体14がベース体12の被穿孔材Pを挿入する入口側から向こう側にのびるように形成してもよい。
12 ベース体
14 プレッシャ体
14A 第1プレッシャ体
14B 第2プレッシャ体
14C 第3プレッシャ体
16 ストリッパ体
16A 第1ストリッパ体
16B 第2ストリッパ体
16C 第3ストリッパ体
18 ダイ体
18A 第1ダイ体
18B 第2ダイ体
18C 第3ダイ体
20 基部
20A 第1領域
20B 第2領域
20C 第3領域
22 パンチユニット配設段部
24 枢軸
26 支持部
34 離間角度調整部
40,54 枢支部
40a,54a 円筒状軸受部
40b,54b 軸挿入孔部
42 穿孔穴
44 平面状被穿孔材載置面
46 カス通過孔
48 カス受け部
50 プレッシャ体本体
52 刃押圧部
56 スリット部
70 ストリッパ体本体
72 刃通過孔
74 当接部
78 ストリッパ体連結部
100,100A,100B,100C パンチ刃体
110 パンチ刃先部
120 パンチ刃連結部
122 一方の刃保持部
124 他方の刃保持部
126,128 刃弾発部材
134 刃体固定手段
H 綴じ孔
P 被穿孔材
Claims (5)
- ベース体、並びにプレッシャ体、ストリッパ体、ダイ体及び1つのパンチ刃体を含むパンチユニットを備え、
前記プレッシャ体は、前記ダイ体又はダイ体の近傍に枢支され、
前記ダイ体は、前記プレッシャ体に対向するように配置され、
前記ストリッパ体は、前記ダイ体と前記プレッシャ体との間に配置され、
前記パンチ刃体は、前記プレッシャ体と前記ダイ体との間に配置され、
前記パンチ刃体は、被穿孔材に孔を開けるための複数のパンチ刃先部と、前記複数のパンチ刃先部を連結するための直線状のパンチ刃連結部とが一体形成されたものであり、
前記ストリッパ体は、前記複数のパンチ刃先部のそれぞれが通る複数の刃通過孔を形成され、
前記複数のパンチ刃先部は、前記パンチ刃連結部の長手方向に対して垂直な方向に、前記複数のパンチ刃先部の全てが、同一方向に突出する形で、前記パンチ刃連結部に沿って同一直線上に、かつ、等間隔に形成され、
ベース体は、合成樹脂で一体成形されており、プレッシャ体及びストリッパ体より大きい平面視横長の基部を有し、
基部は、ベース体の長手方向中央線を挟んで向こう側に、穿孔穴の穴列と平行に、プレッシャ体を枢支する枢支構造を構成するための枢軸を形成され、枢軸は、パンチ刃体のパンチ刃先部及び穿孔穴の並列方向に平行にのびるように、ベース体の長手方向において直線状に架け渡され、
前記複数のパンチユニットは、前記複数のパンチ刃体の全てのパンチ刃先部が、同一直線上に、かつ、等間隔に並ぶように、ベース体の基部の長手方向に並列されて、配置され、
前記複数のパンチユニットは、前記複数のパンチ刃体の全てのパンチ刃先部が、枢軸と平行に並列され、
前記ダイ体の前記被穿孔材の載置面に直交する方向に、前記ダイ体に向く前記プレッシャ体の面の一部分が、前記パンチ刃体における前記パンチ刃先部とは逆側の前記パンチ刃連結部の面を直接押して、前記パンチ刃体が、前記被穿孔材に孔を開ける、パンチ。 - ベース体、並びにプレッシャ体、ストリッパ体、ダイ体及び複数のパンチ刃体を含むパンチユニットを備え、
前記ベース体は、複数のパンチユニットを、その長手方向に並列させて固定するように、合成樹脂で一体成形されており、プレッシャ体及びストリッパ体より大きい平面視横長形状に形成され、
前記プレッシャ体は、前記ダイ体又はダイ体の近傍において、プレッシャ体を枢支する枢支構造を構成するための枢軸に枢支され、
前記ダイ体は、前記プレッシャ体に対向するように配置され、
前記ストリッパ体は、前記ダイ体と前記プレッシャ体との間に配置され、
前記複数のパンチ刃体は、前記プレッシャ体と前記ダイ体との間に配置され、
前記複数のパンチ刃体のそれぞれのパンチ刃体は、被穿孔材に孔を開けるための複数のパンチ刃先部と、前記複数のパンチ刃先部を連結するための直線状のパンチ刃連結部とが一体形成されたものであり、
前記ストリッパ体は、前記複数のパンチ刃先部のそれぞれが通る複数の刃通過孔を形成され、
前記複数のパンチ刃先部は、前記パンチ刃連結部の長手方向に対して垂直な方向に、前記複数のパンチ刃先部の全てが同一方向に突出する形で、前記パンチ刃連結部に沿って等間隔に形成され、
前記複数のパンチユニットは、前記複数のパンチ刃体の全てのパンチ刃先部が、同一直線上に、かつ、等間隔に並ぶように、ベース体に配置され、
前記複数のパンチユニットは、前記複数のパンチ刃体の全てのパンチ刃先部が、枢軸と平行に並列された、パンチ。 - 前記パンチ刃体における前記パンチ刃先部とは逆側の前記パンチ刃連結部の面は、前記ダイ体の前記被穿孔材の載置面と平行な面を備え、
前記パンチ刃先部は、前記パンチ刃連結部の面と直交する方向にのび、
前記ダイ体の前記被穿孔材の載置面に直交する方向に、前記プレッシャ体のベース体側の部分が、前記パンチ刃体における前記パンチ刃先部とは逆側の前記パンチ刃連結部の面を直接押して、前記パンチ刃体のパンチ刃先部が、前記被穿孔材に孔を開ける、請求項1又は請求項2に記載のパンチ。 - 前記パンチは、前記複数のパンチ刃体のそれぞれに対応した、前記複数のパンチ刃体と同じ個数の複数のプレッシャ体を含み、
前記複数のプレッシャ体は、それぞれ、対応するパンチ刃体のパンチ刃連結部に沿った長さを有しており、
前記複数のプレッシャ体は、それぞれ、個別に押すことが可能である、請求項2又は請求項3に記載のパンチ。 - 前記パンチは、前記複数のパンチ刃体のそれぞれに対応した、前記複数のパンチ刃体と同じ個数の複数のダイ体とを含み、
前記複数のダイ体は、それぞれ、対応するパンチ刃体のパンチ刃連結部に沿った長さを有しており、
前記パンチ刃体、前記パンチ刃体に対応する前記プレッシャ体、及び、前記パンチ刃体に対応する前記ダイ体からなるパンチユニットが、ベース体のパンチユニット配設段部に複数個配設された形で構成された、請求項2ないし請求項4のいずれかに記載のパンチ。
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