JP2003010932A - プレス用加工部材の位置決め装置 - Google Patents

プレス用加工部材の位置決め装置

Info

Publication number
JP2003010932A
JP2003010932A JP2001191903A JP2001191903A JP2003010932A JP 2003010932 A JP2003010932 A JP 2003010932A JP 2001191903 A JP2001191903 A JP 2001191903A JP 2001191903 A JP2001191903 A JP 2001191903A JP 2003010932 A JP2003010932 A JP 2003010932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
punch
plate
positioning
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001191903A
Other languages
English (en)
Inventor
Chikara Ito
主税 伊東
Noriaki Shibata
典昭 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2001191903A priority Critical patent/JP2003010932A/ja
Publication of JP2003010932A publication Critical patent/JP2003010932A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、加工部材の所定の孔明け位置を高
精度にポンチとダイに位置決めして、加工部材に孔明け
を行うことができる低コストのプレス用加工部材の位置
決め装置を提供すること。 【解決手段】 本発明は、板状の加工部材5と、この加
工部材5の孔明け位置5bに所定寸法の孔明けを行うた
めのポンチ3とダイ10とを備え、このダイ10を装着
したダイプレート7上に移動操作可能な移動テーブル6
を配設し、この移動テーブル6にを移動操作して孔明け
位置5bをポンチ3とダイ10に位置決め可能な第1、
第2位置決め部材12、13を有し、第1、第2位置決
め部材12、13を移動操作可能な測長器であるマイク
ロメータ14を配設し、このマイクロメータ14を操作
して第1、第2位置決め部材12、13を所定寸法移動
させることにより、移動テーブル6を介して、加工部材
5の孔明け位置5bをポンチ3とダイ10とに位置決め
して孔明けするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレスを用いて加
工部材に孔明け加工を施すプレス用加工部材の位置決め
装置に係わり、加工部材の孔明け位置をバラツキなく高
精度に位置決めすることができるプレス用加工部材の位
置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレスを用いて金属板等の加工部
材に孔明けするには、重装備の金型等を用いて、加工部
材に孔明け加工を行ない、その後同じ金型内で曲げ加工
等を行っていた。このような重装備の金型は、大量生産
には適しているが、金型代が高くなって、加工部材が少
量生産の場合はコスト高になっていた。そのために、プ
レスを用いて孔明けする加工部材が少量生産の場合は、
パンチングプレス等を用い、重装備の金型に換えて、金
属板等の加工部材に孔明け加工を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したよう
なパンチングプレスを用いて孔明け加工する方法だと、
パンチングプレスが高価なために、パンチングプレスを
用いて加工した加工部材がコストアップになる問題があ
った。本発明は、前述したような問題点に鑑みてなされ
たもので、加工部材の所定の孔明け位置を高精度にポン
チとダイに位置決めして、加工部材に孔明けを行うこと
ができる低コストのプレス用加工部材の位置決め装置を
提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明のプレス加工部材の位置
決め装置は、板状の加工部材と、この加工部材の孔明け
位置に所定寸法の孔明けを行うためのポンチとダイとを
備え、このダイを装着したダイプレート上に移動操作可
能な移動テーブルを配設し、この移動テーブルを前記移
動操作して前記孔明け位置を前記ポンチとダイに位置決
め可能な第1、第2位置決め部材を有し、前記第1、第
2位置決め部材を移動操作可能な測長器を配設し、この
測長器を操作して前記第1、第2位置決め部材を所定寸
法移動させることにより、前記移動テーブルを介して、
前記加工部材の前記孔明け位置を前記ポンチと前記ダイ
とに位置決めするような構成とした。
【0005】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記移動テーブルは、外形が矩形状に形
成され、外周部に4つの側壁を有し、互いに直交する2
つの側壁に前記第1、第2位置決め部材を当接し、前記
4つの側壁に囲まれた内側には、所定の大きさの開口部
を有し、前記ダイプレートに装着した前記ダイを前記開
口部内に位置させた状態で、前記第1、第2位置決め部
材により、前記移動テーブルを移動させるような構成と
した。
【0006】また、前記課題を解決するための第3の解
決手段として、前記測長器はマイクロメータからなり、
このマイクロメータを操作することにより、前記移動テ
ーブルが所定寸法移動するような構成とした。
【0007】また、前記課題を解決するための第4の解
決手段として、前記孔明け位置が前記マイクロメータの
操作範囲を超える場合は、前記移動テーブルを前記第
1、第2位置決め部材から所定寸法離間させることがで
きる補正プレートを前記第1、第2位置決め部材に取り
付け、前記マイクロメータを操作すると、前記第1、第
2位置決め部材を介して、前記補正プレートが、前記互
いに直交する側壁に当接して前記移動テーブルを移動さ
せ、前記マイクロメータの操作範囲を超えた前記孔明け
位置を前記ポンチと前記ダイに位置決めするような構成
とした。
【0008】また、前記課題を解決するための第5の解
決手段として、プレスに装着可能なダイセットの上型に
は、前記ポンチを装着したポンチプレートを取り付け、
前記ポンチは、前記ポンチプレートを前記上型に取り付
けた状態で前記ポンチプレートから着脱可能とし、前記
ダイセットの下型には、前記ダイを装着したダイプレー
トを取り付け、前記ダイは、前記ダイプレートを前記下
型に取り付けた状態で前記ダイプレートから着脱可能と
した構成とした。
【0009】また、前記課題を解決するための第6の解
決手段として、前記ポンチは、一端部に前記加工部材に
前記孔明け位置に所定寸法の孔明けを行うための有効径
部を有し、また、他端部に前記ポンチプレートに形成し
たポンチ保持部に装着可能なホルダー部を有し、このホ
ルダー部は、所定の厚さの板状で幅寸法が前記有効径部
より幅広に形成され、前記ポンチ保持部は、前記有効径
部を保持可能な第1保持部と、前記板状の前記ホルダー
部が挿通可能な挿通溝と、この挿通溝を挿通した前記ホ
ルダー部が回転可能な第2保持部とを有し、前記ホルダ
ー部を前記層通溝から前記第2保持部に挿入して前記ポ
ンチを回転させることにより、前記ポンチを前記ポンチ
プレートから着脱可能に装着するような構成とした。
【0010】また、前記課題を解決するための第7の解
決手段として、前記ダイは、前記ダイプレートに装着す
る部分に凹状の抜け止め部を形成し、この抜け止め部に
係合可能な抜け止め部材を、前記ダイプレートから抜き
差し可能に配設し、前記ダイプレートから前記抜け止め
部材を抜き差しすることにより、前記ダイを前記ダイプ
レートから着脱可能に装着するような構成とした。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサーマルプリンタ
の一実施の形態を、図1〜図7に基づいて説明する。図
1は本発明に関するプレス用加工部材の位置決め装置の
斜視図であり、図2は本発明に係わるポンチプレートの
平面図であり、図3は図2の側面断面図であり、図4は
本発明に係わるポンチの上面図であり、図5は本発明の
係わるポンチプレートへのポンチの装着を説明する図で
あり、図6は本発明に係わるダイプレートとダイの上面
図であり、図7は図6の断面図である。
【0012】本発明のプレス用加工部材の位置決め装置
の一実施の形態を、図1に基づいて説明すると、まず、
プレス(図示せず)に装着可能で、ガイドポストとガイ
ドブッシュとにより上型が下型に対して上下動可能なダ
イセット(図示せず)が配設されている。このダイセッ
トの上型(図示せず)には、図2、3に示すようなポン
チプレート1が取り付けられており、このポンチプレー
ト1には、棒状のポンチ2が着脱可能に取り付けられて
いる。前記ポンチプレート1は、図2、3に示すよう
に、外形が矩形状で、略中央部にポンチ保持部2が形成
されている。このポンチ保持部2は、板厚方向に貫通形
成された丸孔状の第1保持部2aを有し、この第1保持
部2aには、後述するポンチ3の孔明け有効部3aの一
部である補強部3bが挿入されて保持可能になってい
る。
【0013】また、第1保持部2aの外側で互いに対向
する位置には、一対の挿通溝2b、2bが、第1保持部
2aの貫通方向に形成されている。この一対の挿通溝2
b、2bは、後述するポンチ3のホルダー部3cが挿通
可能な寸法になっている。また、図3に示すように、第
1保持部2aの上部には、第1保持部2aより孔径寸法
が大きくて、所定の深さで孔グリされた第2保持部2c
が形成されている。この第2保持部2cの直径寸法は、
後述するポンチ3のホルダー部3cが位置して回転可能
な大きさに形成されている。
【0014】また、ポンチ3は、図5に示すように、一
端部である下方側に、後述する加工部材5に所定寸法の
孔明けを行うための孔明け有効部3aが形成され、この
孔明け有効部3aは、径寸法が小さい場合は、孔明け有
効部3aを補強するために孔明け有効部3aより径寸法
が大きな補強部3bを有している。また、ポンチ3の他
端部である上方側には、ポンチプレート1の第2保持部
2cに装着可能なホルダー部3cが形成されている。こ
のホルダー部3cは、所定の厚さの板状に形成され、幅
寸法が、孔明け有効部3aの補強部3bより幅広に形成
されている。即ち、ホルダー部3cの幅寸法は、孔明け
有効部3aより幅広に形成されている。
【0015】前記ポンチホルダー1にポンチ3を装着す
るには、図3に示すポンチホルダー1の下方にポンチ3
のホルダー部3cを位置させる。次に、ホルダー部3c
を挿通溝2bから第2保持部2cに挿入して位置させ
る。この第2保持部2cにホルダー部3cを位置させた
状態で、ポンチ3を図4に示す矢印C、またはD方向に
回転させると、ポンチ3は、ダイセットの上型(図示せ
ず)に取り付けたポンチプレート1に抜け止めして装着
することができる。即ち、ホルダー部3cを挿通溝2b
からダイ2保持部2cに挿入したポンチ3を回転させる
ことにより、ポンチ3をポンチプレート1に着脱可能に
装着することができる。
【0016】また、ポンチプレート1に着脱可能なポン
チ3は、外周部にウレタンストリッパー4が取り付けら
れている。前記ウレタンストリッパー4は、ウレタンゴ
ム等の弾性部材からなり、後述する加工部材5にポンチ
3で孔明け後、ポンチ3と加工部材5とを引き剥がすよ
うになっている。このようなウレタンストリッパー4を
ポンチ3に差し込むと、ウレタンストリッパー4の摩擦
抵抗で、ポンチ3がポンチプレート1に回り止めされる
ようになっている。
【0017】また、ポンチ2の下方には、金属板等から
なる、所定厚さの加工部材5が配設されている。前記加
工部材5の外周部寄りには、少なくとも一対の位置決め
孔5a、5aが貫通形成されている。また、加工部材5
の下方には、加工部材5を取り付けるための移動テーブ
ル6が配設されている。この移動テーブル6は、上面に
加工部材5を位置決めして取り付けるための、少なくと
も一対の位置決めピン6a、6aが、加工部材5の位置
決め孔5aと対応する位置に突出形成されている。そし
て、位置決めピン6a、6aに加工部材5の位置決め孔
4a、4aを挿入することにより、加工部材5が移動テ
ーブル6に位置決めされて取り付けられるようになって
いる。
【0018】また、移動テーブル6は、外形が矩形状に
形成されて、外周部に平坦状の4つの側壁を有し、この
4つの側壁に囲まれた内側には、外周部と同じ矩形状で
所定の大きさの開口部6bが貫通形成されている。前記
4つの側壁は、互いに直交する2つの側壁である第1、
第2側壁6c、6dを有し、この第1、第2側壁6c、
6dを、後述する第1、第2位置決め部材12,13に
当接させて、第1、第2位置決め部材12、13を矢印
Y、X方向に移動させることにより、移動テーブル6が
ダイプレート7上を移動させて、移動テーブル6を所定
位置に位置決めできるようになっている。また、所定位
置に移動させた移動テーブル6は、クランプ部材8をネ
ジ止めすることでダイプレート7に簡単に固定できるよ
うになっている。前記ダイプレート7はダイセットの下
型9に取り付け可能になっている。
【0019】また、ダイセットの下型9に取り付けたダ
イプレート7の略中央部のダイ保持孔7aには、中心部
に抜き孔10aを有する円筒状で入れ子方式のダイ10
が着脱可能に装着されている。このダイ10は、ダイプ
レート7を下型9に取り付けた状態で、図示上方に着脱
可能になっている。前記ダイプレート7に装着したダイ
10の抜き孔10aには、ポンチ3の孔明け有効部3a
が位置合わせされて嵌合可能になっている。
【0020】また、ダイ10は、図6、7に示すよう
に、ダイ保持孔7a内に位置する部分に、凹状の抜け止
め部10bが形成されている。また、ダイ保持孔7aの
図示右側のダイプレート7には、ダイ10の抜け止め部
10bに係合可能な抜け止め部材11が矢印E方向に抜
き差し可能に装着されている。そして、抜け止め部材1
1を矢印E方向に抜き差しすることにより、ダイ10が
ダイプレート7から着脱可能になっている。
【0021】また、ダイプレート7上には、移動テーブ
ル6の第1、第2側壁6c、6dが当接可能な第1、第
2位置決め部材12、13が配設されている。前記第1
位置決め部材12は矢印Y方向に移動可能になってお
り、第2位置決め部材13は矢印X方向に移動可能にな
っている。そして、第1、第2位置決め部材12、13
は、第1、第2位置決め部材12、13を矢印X、また
はY方向に移動操作可能な測長器であるマイクロメータ
14を有し、このマイクロメータ14を操作して、第
1、第2位置決め部材12、13を所定寸法移動させる
よいになっている。
【0022】前記マイクロメータ14は、表示部14a
に測定値がデジタル表示されるようになっており、表示
部14aを見ながらマイクロメータ14を操作すること
により、第1、第2位置決め部材12、13が移動し、
この第1、第2位置決め部材12、13に移動テーブル
6を当接することにより、移動テーブル6が所定位置に
位置決めされるようになっている。前記移動テーブル6
を所定位置に移動させて位置決めすることにより、加工
部材5の孔明け位置5bが、ポンチ3とダイ10に位置
決めせされるようになっている。
【0023】そして、本発明のプレス用加工部材の位置
決め装置を取り付けたプレス(図示せず)を駆動させ
て、ポンチ3を下死点まで降下させることにより、ポン
チ3の孔明け有効部3aが加工部材5の孔明け位置5b
を打ち抜いて、加工部材5に所定寸法の孔を加工するこ
とができる。前記加工部材5には、1個の孔だけでな
く、測長器であるマイクロメータ14を操作して移動テ
ーブル6を移動させることにより、それぞれ異なる位置
に複数の孔を打ち抜くことができる。また、孔明け位置
5bに孔明けする孔の大きさは、ポンチ3、及びダイ1
0の種類を交換することにより、異なる大きさの孔を打
ち抜くことができるようになっている。
【0024】また、ポンチ3とダイ10に位置決めする
加工部材5の孔明け位置5bが、マイクロメータの操作
範囲、例えば13mmを超える場合は、移動テーブル6
を第1、第2位置決め部材から寸法G離間させることが
できる、補正プレート15、16を第1、第2位置決め
部材12、13に取り付ける。(前記寸法Gを補正寸法
Gと称する)。この状態で、第1、第2位置決め部材1
2、13を介して、それぞれの補正プレート15、16
に、移動テーブル6の第1、第2側壁6c、6dを当接
させて、マイクロメータ14を操作すると、移動テーブ
ル6を所定量移動させることができる。
【0025】このことにより、マイクロメータ14の操
作範囲を超えた位置にある孔明け位置5bを、ポンチ3
とダイ10に位置合わせすることができる。そして、補
正プレート15、16は、補正寸法Gが例えば10mm
単位で長さが異なる複数種類のものを用意することによ
り、加工部材5に孔明けする加工範囲を広げることがで
きる。前記補正プレート15、16は、第1、第2位置
決め部材12、13上に載置して、複数のノックピン
(図示せず)で第1、第2位置決め部材12、13に高
精度に位置決めして装着可能になっている。
【0026】このような本発明のプレス用加工部材の位
置決め装置を用いて、加工部材5に孔明け加工を行う孔
明け動作を説明する。まず、本発明のプレス用加工部材
の位置決め装置を取り付けたダイセットをプレスに装着
する。次に、加工する孔の大きさに対応する寸法のポン
チ3をポンチプレート1に、ダイ10をダイプレート7
に、それぞれ装着する。次に測長器であるマイクロメー
タ14を操作して、移動テーブル6を移動させ、加工部
材5の孔明け位置5bをポンチ3とダイ10に位置合わ
せする。
【0027】そして、移動テーブル6をダイプレート7
にクランプ部材8で固定し、プレスを駆動して、ポンチ
3を降下させることにより、加工部材5の孔明け位置5
bに所定寸法の孔明け加工を行う。また、孔明けする孔
が複数個の場合は、1個の孔明けが終わる毎に、マイク
ロメータ14を操作して、移動テーブル6を動かし、そ
れぞれの孔明け位置5bをポンチ3とダイ10に位置決
めして、複数個の孔をそれぞれ加工する。
【0028】次に、所定の数の孔明け後、加工部材5の
外形をワイヤーカット放電機等で所望の形状にカット
し、曲げ加工がある場合は、曲げ治具等で所定の曲げ加
工を行って、加工部材5の加工が終了する。このような
本発明のプレス用加工部材の位置決め装置は、複数の孔
を1個ずつ明けていくために、加工時間は掛かるが、高
価な重装備の金型を使わなくても、高精度な孔明けを行
うことできるので、試作部品等の小ロット生産の加工部
材5を低コストで提供できる。
【0029】なお、移動テーブル6の一対の位置決めピ
ン6a、6が挿入される位置決め孔5a、5aが形成さ
れた加工部材5を複数枚準備しておき、ポンチ3により
孔を打ち抜く毎に、加工部材5を交換することで、複数
枚の加工部材5に全く同じ位置に孔を形成することがで
きる。そして、必要枚数の加工部材5に孔を打ち抜き
後、移動テーブル5を最初の孔明け位置から所定量移動
させて位置決めし、再度加工部材5を交換しながら孔を
打ち抜くことにより、必要枚数の下降部材5に、最初の
孔と異なる位置に孔明けを行うことができる。このよう
にすることにより、短い時間で、複数の孔を位置ズレな
く孔明け加工された複数枚の加工部材5を得ることがで
きる。
【0030】なお、本発明の実施の形態の説明では、加
工部材5を金属板で説明したが、加工部材5が硬質プリ
ント基板のような樹脂板、またはFPCのようなフィル
ム状のものでも、高精度な孔明け加工を施すことができ
る。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のプレス用加
工部材の位置決め装置は、測長器を操作して第1、第2
位置決め部材を所定寸法移動させることにより、移動テ
ーブルを介して、加工部材の孔明け位置をポンチとダイ
とに位置決めするようにしたので、重装備の金型等を用
いなくても、孔明け位置を高精度に位置決めすることが
できる。そのために、加工部材の孔明け位置に、位置ズ
レのない高精度な孔明けを行うことができる
【0032】また、移動テーブルの4つの側壁に囲まれ
た内側には、所定の大きさの開口部を有し、ダイプレー
トに装着したダイを開口部内に位置させた状態で、第
1、第2位置決め部材により、移動テーブルを移動させ
るようにしたので、移動テーブルをバラツキなく高精度
に移動させることができる。
【0033】また、測長器はマイクロメータからなり、
このマイクロメータを操作することにより、移動テーブ
ルが所定寸法移動するようにしたので、マイクロメータ
を見ながら移動テーブルを所定寸法移動させることがで
き、更に高精度に移動テーブルを移動させることができ
る。
【0034】また、マイクロメータを操作すると、第
1、第2位置決め部材を介して、補正プレートが、互い
に直交する側壁に当接して移動テーブルを移動させ、マ
イクロメータの操作範囲を超えた孔明け位置をポンチと
ダイに位置決めするようにしたので、補正プレートを用
いることにより、マイクロメータの操作範囲を超えた孔
明け位置でも、容易にポンチとダイに位置決めして孔明
けすることができる。
【0035】また、ポンチは、ポンチプレートを上型に
取り付け状態でポンチプレートから着脱可能とし、ダイ
は、ダイプレートを下型に取り付けた状態でダイプレー
トから着脱可能としたので、孔明け寸法が異なっても、
ポンチプレート、ダイプレートをダイセットから取り外
さなくても、容易にポンチとダイを交換することがで
き、操作性の良いプレス用加工部材の位置決め装置を提
供できる。
【0036】また、ホルダー部を層通溝から第2保持部
に挿入してポンチを回転させることにより、ポンチをポ
ンチプレートから着脱可能に装着するようにしたので、
ポンチの交換が容易である。
【0037】また、ダイプレートから抜け止め部材を抜
き差しすることにより、ダイをダイプレートから着脱可
能に装着するようにしたので、ダイの交換が容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関するプレス用加工部材の位置決め装
置の斜視図である。
【図2】本発明に係わるポンチプレートの平面図であ
る。
【図3】図2の側面断面図である。
【図4】本発明に係わるポンチの上面図である。
【図5】本発明の係わるポンチプレートへのポンチの装
着を説明する図である。
【図6】本発明に係わるダイプレートとダイの上面図で
ある。
【図7】図6の断面図である。
【符号の鋭明】
1 ポンチプレート 2 ポンチ保持部 2a ダイ1保持部 2b 挿通溝 2c 第2保持部 3 ポンチ 3a 孔明け有効部 3b 補強部 3c ホルダー部 4 ウレタンストリッパー 5 加工部材 5a 位置決め孔 5b 孔明け位置 6 移動テーブル 6a 位置決めピン 6b 開口部 6c 第1側壁 6d 第2側壁 7 ダイプレート 7a ダイ保持孔 8 クランプ部材 9 下型 10 ダイ 10a 抜き孔 10b 抜け止め部 11 抜け止め部材 12 第1位置決め部材 13 第2位置決め部材 14 マイクロメータ 15 補正プレート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の加工部材と、この加工部材の孔明
    け位置に所定寸法の孔明けを行うためのポンチとダイと
    を備え、このダイを装着したダイプレート上に移動操作
    可能な移動テーブルを配設し、この移動テーブルを前記
    移動操作して前記孔明け位置を前記ポンチとダイに位置
    決め可能な第1、第2位置決め部材を有し、前記第1、
    第2位置決め部材を移動操作可能な測長器を配設し、こ
    の測長器を操作して前記第1、第2位置決め部材を所定
    寸法移動させることにより、前記移動テーブルを介し
    て、前記加工部材の前記孔明け位置を前記ポンチと前記
    ダイとに位置決めするようにしたことを特徴とするプレ
    ス用加工部材の位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記移動テーブルは、外形が矩形状に形
    成され、外周部に4つの側壁を有し、互いに直交する2
    つの側壁に前記第1、第2位置決め部材を当接し、前記
    4つの側壁に囲まれた内側には、所定の大きさの開口部
    を有し、前記ダイプレートに装着した前記ダイを前記開
    口部内に位置させた状態で、前記第1、第2位置決め部
    材により、前記移動テーブルを移動させるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のプレス用加工部材の位置
    決め装置。
  3. 【請求項3】 前記測長器はマイクロメータからなり、
    このマイクロメータを操作することにより、前記移動テ
    ーブルが所定寸法移動するようにしたことを特徴とする
    請求項1、又は2記載のプレス用加工部材の位置決め装
    置。
  4. 【請求項4】 前記孔明け位置が前記マイクロメータの
    操作範囲を超える場合は、前記移動テーブルを前記第
    1、第2位置決め部材から所定寸法離間させることがで
    きる補正プレートを前記第1、第2位置決め部材に取り
    付け、前記マイクロメータを操作すると、前記第1、第
    2位置決め部材を介して、前記補正プレートが、前記互
    いに直交する側壁に当接して前記移動テーブルを移動さ
    せ、前記マイクロメータの操作範囲を超えた前記孔明け
    位置を前記ポンチと前記ダイに位置決めするようにした
    ことを特徴とする請求項3記載のプレス用加工部材の位
    置決め装置。
  5. 【請求項5】 プレスに装着可能なダイセットの上型に
    は、前記ポンチを装着したポンチプレートを取り付け、
    前記ポンチは、前記ポンチプレートを前記上型に取り付
    けた状態で前記ポンチプレートから着脱可能とし、前記
    ダイセットの下型には、前記ダイを装着したダイプレー
    トを取り付け、前記ダイは、前記ダイプレートを前記下
    型に取り付けた状態で前記ダイプレートから着脱可能と
    したことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載のいず
    れか1項記載のプレス用加工部材の位置決め装置。
  6. 【請求項6】 前記ポンチは、一端部に前記加工部材に
    前記孔明け位置に所定寸法の孔明けを行うための有効径
    部を有し、また、他端部に前記ポンチプレートに形成し
    たポンチ保持部に装着可能なホルダー部を有し、このホ
    ルダー部は、所定の厚さの板状で幅寸法が前記有効径部
    より幅広に形成され、前記ポンチ保持部は、前記有効径
    部を保持可能な第1保持部と、前記板状の前記ホルダー
    部が挿通可能な挿通溝と、この挿通溝を挿通した前記ホ
    ルダー部が回転可能な第2保持部とを有し、前記ホルダ
    ー部を前記層通溝から前記第2保持部に挿入して前記ポ
    ンチを回転させることにより、前記ポンチを前記ポンチ
    プレートから着脱可能に装着するようにしたことを特徴
    とする請求項5記載のプレス用加工部材の位置決め装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ダイは、前記ダイプレートに装着す
    る部分に凹状の抜け止め部を形成し、この抜け止め部に
    係合可能な抜け止め部材を、前記ダイプレートから抜き
    差し可能に配設し、前記ダイプレートから前記抜け止め
    部材を抜き差しすることにより、前記ダイを前記ダイプ
    レートから着脱可能に装着するようにしたことを特徴と
    する請求項5、又は6記載のプレス用加工部材の位置決
    め装置。
JP2001191903A 2001-06-25 2001-06-25 プレス用加工部材の位置決め装置 Withdrawn JP2003010932A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001191903A JP2003010932A (ja) 2001-06-25 2001-06-25 プレス用加工部材の位置決め装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001191903A JP2003010932A (ja) 2001-06-25 2001-06-25 プレス用加工部材の位置決め装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003010932A true JP2003010932A (ja) 2003-01-15

Family

ID=19030446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001191903A Withdrawn JP2003010932A (ja) 2001-06-25 2001-06-25 プレス用加工部材の位置決め装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003010932A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014166663A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Niyuukon Kogyo:Kk 刃ホルダ、及びその刃ホルダを使用したパイプ式パンチ
CN105798107A (zh) * 2016-05-31 2016-07-27 佛山市联智新创科技有限公司 一种钢板冲孔夹持机构
JP2016137516A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 三菱電機株式会社 プレート加工装置
CN105855359A (zh) * 2016-05-31 2016-08-17 佛山市联智新创科技有限公司 一种钢板自动放置抓取夹持冲孔一体机
CN105903831A (zh) * 2016-05-31 2016-08-31 佛山市联智新创科技有限公司 一种钢板自动夹持机构
CN111331031A (zh) * 2020-04-03 2020-06-26 罗厚镇 一种便于落料的冲孔模具

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014166663A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Niyuukon Kogyo:Kk 刃ホルダ、及びその刃ホルダを使用したパイプ式パンチ
JP2016137516A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 三菱電機株式会社 プレート加工装置
CN105798107A (zh) * 2016-05-31 2016-07-27 佛山市联智新创科技有限公司 一种钢板冲孔夹持机构
CN105855359A (zh) * 2016-05-31 2016-08-17 佛山市联智新创科技有限公司 一种钢板自动放置抓取夹持冲孔一体机
CN105903831A (zh) * 2016-05-31 2016-08-31 佛山市联智新创科技有限公司 一种钢板自动夹持机构
CN111331031A (zh) * 2020-04-03 2020-06-26 罗厚镇 一种便于落料的冲孔模具
CN111331031B (zh) * 2020-04-03 2021-07-16 扬州英奥车业有限公司 一种便于落料的冲孔模具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3722258B2 (ja) 打抜き加工用パンチ装置、打抜き加工用パンチおよび打抜き加工用パンチの製造方法
JP4913773B2 (ja) パンチング装置
US3673902A (en) Die set; fixture and method of making dies
US3797342A (en) Printed circuit board with plated through holes
JP2003010932A (ja) プレス用加工部材の位置決め装置
JP4775782B2 (ja) 孔明け装置
JP5233017B2 (ja) 側面穴明け装置
JP4122319B2 (ja) パイロットパンチの支持装置
CN216828283U (zh) 一种高精度定位装置
JP2006315038A (ja) プレス金型における調整可能な位置決めコマ
KR20050096315A (ko) 프레스 금형 조립체
JP2837719B2 (ja) パンチプレス用の金型
JP2011078985A (ja) 油圧作動穿孔機
KR200355328Y1 (ko) 프레스 금형 조립체
CN218364212U (zh) 一种铆钉组装治具
CN112296377B (zh) 一种在留有余量的金属掩模框表面加工合格斜孔的方法
JP2000301259A (ja) プレス加工用角穴抜きダイ
JPH01246100A (ja) 穿孔用金型ユニット
JP6800535B2 (ja) ブロックゲージ用治具及び押し出し器具
CN115847540A (zh) Pcb切片垂直辅助塑胶模具
KR100422796B1 (ko) 회전식 프레스 금형
JP4862214B2 (ja) カム装置の工具取付け面に加工工具を固定するための方法及びカム装置を具備したプレス金型装置の製造方法
JPH06320499A (ja) 回路基板分割用金型駆動方法と回路基板分割装置
JPH1110247A (ja) 薄板材打抜加工用の抜型
JPH1190557A (ja) パンチプレスにおけるダイ取付装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061219

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070129