JP5265901B2 - 金型 - Google Patents

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本発明はプレス機に取付ける金型に関し、詳しくは、上型ベースと下型ベースに、それぞれ上型と下型をスライド可能に取付ける技術に関する。
従来、プレス機に取付ける上下分割式の金型について、金型を金型ベースに対してスライドさせて交換可能に構成する技術が開示されている。(例えば、「特許文献1」、「特許文献2」参照)。
特開2005−150406号公報 特開2004−130814号公報
しかし上記に示すような従来技術は、金型をレールに沿って任意の位置に調整したり、その個数を変更したりすることはできなかった。そのため、例えば加工対象物の個数を変更することは難しく、変更する場合は金型を再度作り直す必要があり、コストの増加や作業期間の長期化という問題があった。
本発明は上記の課題を解決するために、金型を金型ベースに対して取外し可能に構成するだけでなく、さらにその金型をスライドさせることで金型の個数や金型間の寸法を変更可能に構成した。これにより、加工対象物の個数の変更等によって金型を製作しなおす必要がなくなるのでコストが抑えられ、作業期間が短縮でき、さらにさまざまな形状・寸法の製品を加工することが容易となる金型を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、複数の上型を取付ける上型ベースと、複数の下型を取付ける下型ベースをそれぞれ対向して配置する一組の金型であって、前記上型ベースと前記下型ベースにそれぞれ上レールと下レールを設けて平行に配置し、前記上レールに複数の前記上型をスライド可能に取付け、前記下レールに複数の前記下型をスライド可能に取付け、前記上レール及び前記下レールは、前記上型ベース又は前記下型ベースの長手方向に嵌合溝と嵌合孔を開口することによって形成され、前記上型と、前記上型ベースに開口された嵌合溝に嵌合されたセットキーと、で前記上型ベースを挟んだ状態で、前記上型と該セットキーとを、前記嵌合孔を貫通する締結部材で締結することにより、前記上型を前記上レールに取付け、前記下型と、前記下型ベースに開口された嵌合溝に嵌合されたセットキーと、で前記下型ベースを挟んだ状態で、前記下型と該セットキーとを、前記嵌合孔を貫通する締結部材で締結することにより、前記下型を前記下レールに取付けるものである。
請求項2においては、請求項1に記載の金型であって、前記上型及び前記下型は、それぞれ前記上レール及び前記下レールに対して着脱可能に構成したものである。
請求項3においては、請求項1又は請求項2に記載の金型であって、前記上型と前記下型が連結部材により連結固定可能に構成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明においては、加工対象物の位置・大きさに合わせて、上型と下型の位置を変更して加工することができる。
第2の発明においては、加工対象物が変わっても、金型本体から製作する必要がなく、上型と下型を交換するだけで対応することができ、新しい型を製作する際の時間・コスト等を抑えることができる。また、加工対象物の個数が変化しても、上型と下型を一組として増減することで容易に対応して加工することができる。加工対象物の寸法の変化に対応して加工することができる。
第3の発明においては、上型と下型とが嵌合孔及び嵌合溝に沿って位置決めされ、金型本体に組付けられることにより、加工の位置調節が行い易い。
第4の発明においては、上型と下型が位置ずれすることなく、それぞれ一体となって容易にレールに沿って位置決めすることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。なお、本発明の技術的範囲は実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
図1は本発明に係る金型を使用する際のプレス機の正面図である。
図2Aは上型ベースの正面図、図2Bは図2Aにおける矢印D方向断面図、図2Cは同じく上型ベースの底面(図1における矢印A方向)図である。
図3Aは本発明に係る上型セットの底面(図1における矢印A方向)図、図3Bは同じく上型セットの平面図である。
図4Aは上型の底面(図1における矢印A方向)図、図4Bは図4Aにおける矢印E方向断面図である。
図5Aは本発明に係る下型セットの平面(図1における矢印B方向)図、図5Bは同じく下型セットの底面図である。
図6Aは下型の平面(図1における矢印B方向)図、図6Bは図6Aにおける矢印F方向断面図である。
図7は本発明に係る金型の図1における矢印C方向断面図である。
図8は上型と下型の弁加工時における側面方向断面図である。
図9は本発明に係る金型の結合状態を示した正面図である。
図10Aは本発明に係る上型セットにおいて、上型の個数を変更した状態での底面図、図10Bは同じく平面図である。
図11Aは本発明に係る下型セットにおいて、下型の個数を変更した状態での平面図、図11Bは同じく底面図である。
図12Aは本発明の別実施例に係る上型と下型の連結状態正面図、図12Bは同じく側面図である。
なお、以下の説明においては、図1における右側を右方向、左側を左方向とし、図1における紙面表側を手前(前)方向、裏側を奥行(後)方向とする。
[使用状態]
図1は、本発明に係る金型20を使用する際のプレス機10の正面図である。本実施例では、プレス機10及び金型20は、プラスチック容器の蓋を形成するシート等に加工される弁を形成する際に使用するものとして説明するが、その形態及び用途は本実施例に限定されるものではない。
前記プレス機10は、下部支持台11上にベッド12が配置され、ベッド12上の左右両端に支柱14・14が立設され、支柱14・14の上端にクラウン13が配置されて構成される。
前記支柱14・14それぞれの側面で機体内側にはスライドレール14a・14aが左右それぞれに上下方向に設けられ、該スライドレール14a・14aに沿って相互位置の変更なく上下摺動可能にスライド駆動機構15a・15aがそれぞれ設けられる。
前記スライド駆動機構15a・15a間にはラム15が架け渡され、スライド駆動機構15a・15aの上下摺動と連動して上下動可能に構成される。即ち、ラム15はベッド12との関係を平行に保ったまま、スライド駆動機構15a・15aと共にベッド12に対して上下動するのである。本実施例では前記スライド駆動機構15a・15aはモーター等で構成した電動によるものとするが、空気圧や油圧を駆動源とするものでもよい。
前記ベッド12上面及びラム15底面には図示しないボルト孔が所定の箇所に開口され、後述するように金型20を組付ける際にボルトで固定することができるように形成されている。
本発明に係る金型20は、上型ベース31、複数の上型32・32・32・・・等から構成される上型セット30と、下型ベース41、複数の下型42・42・42・・・等から構成される下型セット40とがそれぞれ対向して構成される。該金型20は前記ベッド12と前記ラム15の間に組付けられ、詳しくは、後述するようにラム15の底面に開口された前記ボルト孔に上型ベース31が、ベッド12の上面に開口された前記ボルト孔に下型ベース41がボルトにて締結されるのである。
図1左半分はラム15及び上型セット30がスライド駆動機構15a・15aの摺動によって上方に位置する状態を、同右半分は下方に位置する状態を示している。即ち、図1左半分に示す、上型セット30が上方に位置している間に加工対象物であるプラスチック容器70(弁加工用プラスチック容器蓋シート、図7・図8参照)が奥行方向に送られ、図1右半分に示すように、上型セット30が下方に移動することで金型20によって図7及び図8に示す弁加工用プラスチック容器70に弁が形成されるのである。なお、本実施例ではラム15とベッド12との間に金型20を配置して、上型セット30が上下移動する構成にしているが、金型20をラム15とクラウン13との間に配置し、下型セット40が上下移動する構成にすることも可能である。
[金型20・構成]
次に、図2から図8を用いて、本発明に係る金型20の構成について説明する。まず、図2から図4を用いて上型セット30の構成を説明する。
図2Aは上型ベース31の正面図、図2Bは図2Aにおける矢印D方向断面図、図2Cは同じく上型ベースの底面(図1における矢印A方向)図である。
前記上型ベース31は鉄等の金属で形成され、平面視で長方形状の平板である。該上型ベース31には奥行方向略中央部に、長手方向に上レールが構成されており、上型レール孔(嵌合孔)31a・31aが2箇所所定距離をあけて平行に切削加工により開口される。また、該上型ベース31の上面に、前記上型レール孔31a・31aの開口部分より前後左右に幅を広くして上型レール溝(嵌合溝)31bが形成される。即ち、上レールは上型ベース31の上面と下面の間が上型レール溝31bと上型レール孔31a・31aによって貫通され、該上型ベース31上部に形成した上型レール溝31bの底面から上型レール孔31a・31aが下面に向かって穿設されて開口されるのである。上型レール孔31aの前後開口幅は上型32及び上ガイド33と、セットキー51を固定するためのボルトの直径に合わせて開口される。また、上型レール孔31aの数は2本に限定するものではなく、1本または3本以上であってもよく、金型の大きさや加工時の負荷等に応じて適宜選択される。また、上型レール溝31bの深さはセットキー51の高さと同じとして、ラム15への取付け時にセットキー51が突出せず、面で受けられるようにしている。
また、前記上型ベース31の前端及び後端には固定孔31c・31c・・・、及び該固定孔31cよりも小径の連結孔31d・31d・・・が雌ねじ部として所定間隔をあけて開口される。本実施例では固定孔31cは前後端にそれぞれ4箇所、計8箇所開口されているが、その個数は本実施例に限定されるものではない。さらに、該上型ベース31底面の平面視における四隅には円柱状のポストユニット31e・31e・・・が下方に突設され、該上型ベース31が下方に移動したときに後述する下型ベース41におけるポストユニット41e・41e・・・と当接することで、下型ベース41との関係を平行に保つように構成されている。
図3Aは本発明に係る上型セット30の底面(図1における矢印A方向)図、図3Bは同じく平面図である。該上型セット30は、前記上型ベース31の底面に配置される上型32・32・・・及び上ガイド33・33・・・と、前記上型レール溝31bに嵌合されるセットキー51・51・・・とが、ボルト等の締結部材で固定されることにより構成される。詳しくは、後述するようにボルト等が上型32又は上ガイド33から挿入され、前記上型レール孔31aを貫通してセットキー51と螺合されるのであり、上型32又は上ガイド33とセットキー51が上型ベース31を挟んで固定されるのである。本実施例では、上型32・上ガイド33及びセットキー51はそれぞれ7個ずつ等間隔に配置される。また、本実施例における上型32及びセットキー51は鉄等の金属で形成され、上型32に下型42が挿入されることによってプラスチック容器70に弁が加工される。上ガイド33はポリアセタール等の高分子樹脂製素材で形成され、前記プラスチック容器70に弁を加工する際に該プラスチック容器70を固定する。
図4Aは上型32の底面(図1における矢印A方向)図、図4Bは図4Aにおける矢印E方向断面図である。上型32は角柱形状に形成され、平面視中央部に、上型32を上下に貫通する上刃部32aが開口される。図4Bに示すように該上刃部32aの上部は幅広に形成され、下部は後述する下刃部42aの断面形状と同一に、上部よりも小さく形成される。即ち、プラスチック容器70に弁を加工する際の形状は、該上刃部32aの下部の形状によって形成されることになる。該上型32の平面視における四隅にはボルト孔32b・32b・・・が開口される。そして、上型32を上型ベース31に固定する際は図4Bに示すように、セットキー51を上型レール溝31bに嵌合させ、該セットキー51と上型32とで上型ベース31を挟む。さらに図示しないボルト等の締結部材を前記ボルト孔32b、上型レール孔31aに挿入し、セットキー51に雌ねじ部として開口されたボルト孔51aに螺合させることで上型32を上型ベース31に固定するのである。図示しないが、上ガイド33についても同様にセットキー51のボルト孔51bを用いて上型ベース31に固定される。なお本実施例では、前記上刃部32aの平面形状は図4Aに示すように片側が幅広に形成された長円形状に形成されているが、その形状は略U字状等異なるものでもよい。
図4Bに示すように、上型32の上刃部32aにはベントリフター34が装入され、図示しないバネによって下方に付勢されている。該ベントリフター34の下部には上刃部32a下部の平面形状と同一平面形状の突起が形成され、該上刃部32aに隙間なく装入されているのである。該ベントリフター34によって、プラスチック容器70に弁を加工する際、図8に示すように形成された弁を押し下げ、該弁が上型32の内部に留まらないようにしている。
次に、図5及び図6を用いて下型セット40の構成を説明する。図5Aは本発明に係る下型セットの平面(図1における矢印B方向)図、図5Bは同じく下型セットの底面図である。
下型セット40は前記上型セット30と対向するように、該上型セット30をほぼ上下逆に構成したものであり、下型ベース41は上型ベース31と前後幅を同一に、又は上型ベース31よりも前後幅を広くして形成される。即ち、下レールとなる下型レール孔(嵌合孔)41a・41a、下型レール溝41b、固定孔41c・41c・・・、連結孔41d・41d・・・、及びポストユニット41e・41e・・・の構成は上型ベース31と略同様であるが、下型ベース41のみ円柱状のストッパー41fが、下型ベース41の左右両端から上方に突出して配設される。即ち、該ストッパー41fが上型ベース31に当接することで、所定の間隔(型セット高さ)を確保する構成としている。本実施例においては、下型42・下ガイド43及びセットキー51はそれぞれ7個ずつ等間隔に、前記上型セット30における上型32・上ガイド33と対向する箇所に配置される。これらの素材や個数については上型セット30と同様である。
図6Aは下型42の平面(図1における矢印B方向)図、図6Bは図6Aにおける矢印F方向断面図である。下型42は角柱形状に形成され、平面視中央部に、上方に突起する下刃部42aが立設される。該下刃部42aの平面断面形状は、前記上刃部32a下部の平面形状と同一であり、下刃部42aが上刃部32a内に隙間なく挿入される形状となっている。また本実施例では、下刃部42aの上端面は、図8に示すように前後方向に傾斜して形成されるが、その形状は前後方向に傾斜せず、前記上刃部32aの開口面と平行に構成することも可能である。
前記下型42の四隅にはボルト孔42b・42b・・・が開口される。そして、下型42及び下ガイド43を下型ベース41に固定する際は、上型セット30と同様、セットキー51を下型レール溝41bに嵌合させ、該セットキー51と下型42及び下ガイド43とで下型ベース41を挟み、締結部材を螺合させることで固定するのである。本実施例においては、該下ガイド43は図示しないバネによって上方に付勢されており、プラスチック容器70に弁を加工する際に前記下ガイド43によってプラスチック容器70を上方の上ガイド33に押し当て、プラスチック容器70がずれないように構成されている。
[金型20・使用状態]
次に、図7及び図8を用いて上型32及び下型42の使用状態について説明する。図7は本発明に係る金型20の図1における矢印C方向断面図、図8は上型32と下型42の弁加工時における側面方向断面図である。
図7に示すように、本発明に係る金型20による加工対象物であるプラスチック容器70が上型セット30と下型セット40との間に送られ、ラム15及び上型セット30の下方への降下によって、該プラスチック容器70が上型32・上ガイド33・ベントリフター34と、下型42・下ガイド43とで挟まれる。そして、図8に示すように、プラスチック容器70に弁を加工する際は、傾斜した下刃部42aの先端の一部が上刃部32a内に挿入され、前記プラスチック容器70の一部を切断して弁が加工されるのである。その際、下刃部42aの上端面のうち低い側は上刃部32a内に挿入されることはないため、プラスチック容器70の一部は上刃部32aによって切断されず、弁基端部71となる。このように構成することで、完全な孔を打ち抜くのではなく、一部のみ切断された弁を形成することが可能となるのである。また、上述したように下刃部42aの上端面を上刃部32aの開口面と平行に構成した場合は、完全な孔を打ち抜く構成にすることができる。弁を加工した後は、ラム15及び上型セット30が上昇し、上型32内部のベントリフター34によって加工された弁が下方に押し下げられる。
[金型20・設置方法]
次に、図9を用いて金型20のプレス機10への設置方法について説明する。図9は本発明に係る金型20の結合状態を示した正面図である。金型20をプレス機10に設置する際は、まず下型42及び下ガイド43を下型ベース41の所望の位置に固定する。その後、上型32及び上ガイド33を下型42の位置に合わせて位置決めし、上型ベース31に固定する。そして図9に示すように、上型ベース31の連結孔31d・31d・・・と下型ベース41の連結孔41d・41d・・・に、それぞれ固定部材52・52・・・を貫通させたボルトを螺合することによって上型セット30と下型セット40とを固定する。さらに固定孔31c・31c・・・と、ラム15に開口されたボルト孔とにボルトを螺入することで上型ベース31をラム15に固定し、固定孔41c・41c・・・と、ベッド12に開口されたボルト孔とにボルトを螺入することで下型ベース41をベッド12に固定する。その後前記固定部材52・52・・・を取り外すのである。このような手順で設置することにより、上型32と下型42とが位置ずれすることなく金型20をプレス機10に固定することが可能となる。なお、前述した上型32と下型42の固定順序は逆でもよく、また、取付けるベースは上型ベース31と下型ベース41共に同形状であり、上型32と下型42を上下逆にして配置することも可能である。なお、前記固定部材52は正面視「コ」字状に構成され、上面と底面にそれぞれボルト孔を開口しており、本実施例では前後左右4箇所に取付けることを可能としているが、それ以上の数を取付けることも可能である。
[上型32、下型42の配置変更]
次に、図10から図12を用いて上型32、下型42の配置変更方法について説明する。図10Aは本発明に係る上型セット30において、上型32の個数を変更した状態での底面図、Bは同じく平面図、図11Aは本発明に係る下型セット40において、下型42の個数を変更した状態での平面図、Bは同じく底面図である。
図10及び図11に示すように、上型32・上ガイド33・下型42・下ガイド43及びセットキー51はそれぞれ5個ずつ等間隔に配置されている。上述したように、上型32・上ガイド33・下型42及び下ガイド43は、セットキー51とで上型ベース31又は下型ベース41を挟んで固定されている。即ち、ボルト孔32b又はボルト孔42bに挿入しているボルトを緩めることでその固定は解除され、上型レール孔31a又は下型レール孔41aに沿って上型32・上ガイド33・下型42・下ガイド43及びセットキー51を容易に移動させ、あるいは取り外すことが可能となるのである。
また、前記上型32と前記下型42は、それぞれを連結固定可能に構成することも可能である。図12Aは本発明の別実施例に係る上型と下型の連結状態正面図、図12Bは同じく側面図である。
本実施例によれば、上型32・下型42それぞれの前面及び後面の略中央部に雌ねじ部が形成されたボルト孔32c及びボルト孔42cが開口されている。そして、上型32と下型42を連結固定する場合は、上下両端にボルト孔が開口された棒状部材である連結部材53・53を、前記上型32と下型42の前面及び後面それぞれ当接し、ボルト54・54・・・等の締結部材で該連結部材53と上型32及び下型42を結合させるのである。このように構成することにより、上型32と下型42が位置ずれすることなく、それぞれが一体となって容易に上型レール孔31a又は下型レール孔41aに沿って位置変更して位置決めすることができるのである。
以上のように、複数の上型32・32・・・を取付ける上型ベース31と、複数の下型42・42・・・を取付ける下型ベース41をそれぞれ対向して配置する一組の金型20であって、前記上型ベース31と前記下型ベース41にそれぞれ上レール及び下レールを設けて平行に配置し、前記上レールに複数の前記上型32・32・・・がスライド可能に取付けられ、前記下レールに複数の前記下型42・42・・・がスライド可能に取付けられる。
これにより、加工対象物の加工位置を変更したり、加工対象物の大きさが変更されたりした場合であっても、その加工対象物に合わせて、上型32・32・・・と下型42・42・・・の位置を容易に変更することが可能となり、変更後において確実に加工することができる。具体的には、プラスチック容器70の弁の大きさは変わらないが、プラスチック容器70の容量が大きくなった場合などでは、金型と金型の間隔を広げないと加工できなくなるが、本発明では金型20自体を作り替えて変更することなく、上下一対の上型32及び下型42をレールに沿って位置変更することで、容易に対応でき、コスト上昇を抑えることができるのである。
また、前記上型32・32・・・及び前記下型42・42・・・は、それぞれ前記上レール及び前記下レールに対して着脱可能に構成される。
これにより、加工対象物が変わっても、金型20本体から製作する必要がなく、上型32と下型42を交換するだけで変更された加工対象物に合わせて加工することができ、新しい型を製作する際の時間・コスト等を抑えることができる。また、一度に加工する加工対象物の個数が変化しても、上型32と下型42を一組として増減することで容易に対応して加工することができる。加工対象物の寸法の変化に対しても容易に対応して加工することができる。
また、前記上レール及び前記下レールは、前記上型ベース31又は前記下型ベース41の長手方向に上型レール孔(嵌合孔)31a・31aと上型レール溝(嵌合溝)31b又は下型レール孔(嵌合孔)41a・41aと下型レール溝(嵌合溝)41bを開口することによって形成される。
これにより、レールを棒状部材で構成した場合には取付精度を高くしなければならず、製作が複雑となるが、レール溝31b・41b及びレール孔31a・41aを切削して成形するだけなので、製作が簡単で正確に構成できる。また、レール溝31b・41b及びレール孔31a・41aは直線状であるため、上型32・32・・・と下型42・42・・・とが前記上型レール溝(嵌合溝)31b及び下型レール溝(嵌合溝)41bに沿って位置決めされ、金型20本体への組付けが簡単で位置調節及び位置決めが正確に行え、摺動時に脱落することもない。
また、前記上型32・32・・・と前記下型42・42・・・は連結部材53・53・・・により連結固定可能に構成される。
これにより、上型32・32・・・と下型42・42・・・がそれぞれ一体とされた状態となり位置ずれすることなく、一体となって容易に上型レール溝(嵌合溝)31b又は下型レール溝(嵌合溝)41bに沿って位置変更して位置決めすることができる。
本発明に係る金型を使用する際のプレス機の正面図。 Aは上型ベースの正面図、Bは図2Aにおける矢印D方向断面図、Cは同じく上型ベースの底面(図1における矢印A方向)図。 Aは本発明に係る上型セットの底面(図1における矢印A方向)図、Bは同じく上型セットの平面図。 Aは上型の底面(図1における矢印A方向)図、Bは図4Aにおける矢印E方向断面図。 Aは本発明に係る下型セットの平面(図1における矢印B方向)図、Bは同じく下型セットの底面図。 Aは下型の平面(図1における矢印B方向)図、Bは図6Aにおける矢印F方向断面図。 本発明に係る金型の図1における矢印C方向断面図。 上型と下型の弁加工時における側面方向断面図。 本発明に係る金型の結合状態を示した正面図。 Aは本発明に係る上型セットにおいて、上型の個数を変更した状態での底面図、Bは同じく平面図。 Aは本発明に係る下型セットにおいて、下型の個数を変更した状態での平面図、Bは同じく底面図。 Aは本発明の別実施例に係る上型と下型の連結状態正面図、Bは同じく側面図。
10 プレス機
20 金型
30 上型セット
31 上型ベース
31a 上型レール孔
32 上型
40 下型セット
41 下型ベース
41a 下型レール孔
42 下型
51 セットキー
52 固定部材
53 連結部材

Claims (3)

  1. 複数の上型を取付ける上型ベースと、複数の下型を取付ける下型ベースをそれぞれ対向して配置する一組の金型であって、
    前記上型ベースと前記下型ベースにそれぞれ上レールと下レールを設けて平行に配置し、
    前記上レールに複数の前記上型をスライド可能に取付け、
    前記下レールに複数の前記下型をスライド可能に取付け
    前記上レール及び前記下レールは、前記上型ベース又は前記下型ベースの長手方向に嵌合溝と嵌合孔を開口することによって形成され、
    前記上型と、前記上型ベースに開口された嵌合溝に嵌合されたセットキーと、で前記上型ベースを挟んだ状態で、前記上型と該セットキーとを、前記嵌合孔を貫通する締結部材で締結することにより、前記上型を前記上レールに取付け、
    前記下型と、前記下型ベースに開口された嵌合溝に嵌合されたセットキーと、で前記下型ベースを挟んだ状態で、前記下型と該セットキーとを、前記嵌合孔を貫通する締結部材で締結することにより、前記下型を前記下レールに取付けることを特徴とする、金型。
  2. 請求項1に記載の金型であって、
    前記上型及び前記下型は、それぞれ前記上レール及び前記下レールに対して着脱可能に構成したことを特徴とする、金型。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の金型であって、
    前記上型と前記下型が連結部材により連結固定可能に構成されることを特徴とする、金型。
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