JP5829348B1 - 軽量システム天井下地 - Google Patents

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Abstract

【課題】天井の組立部材数が少なく組立が容易な上、メインバーやクロスバーの部材の剛性も従来と略同様としつつ、天井自体の質量を2kg/m2以下に押さえることができる軽量のシステム天井下地を提供する。【解決手段】主に、断面形状が逆T字状を呈するとともに幅の広い下フランジと幅の狭い上フランジを有するアルミニウム製のメインT型バーと断面形状が同一のクロスT型バーとから構成されるシステム天井であって、前記メインT型バーには上部に開口する第1のスリットが所定間隔で貫設され、前記クロスT型バーには下部に開口する第2のスリットが所定間隔で貫設されて、該第1のスリットおよび該第2のスリットが互いに嵌合して格子状の枠組みが形成され、前記メインT型バーおよび前記クロスT型バーの交差部には該クロスT型バーの浮き上がりを防止するための交差部押さえ金具が該メインT型バーの上フランジに挟着する、構成とした。【選択図】図1

Description

本願発明は、システム天井下地に関し、さらに詳しくは取り扱いが容易で施工性に優れた軽量化されたシステム天井下地に関する。
建造物の天井構造としては、比較的少ない部材で効率的に施工できるシステム天井が多く採用されている。このシステム天井は、例えば天井スラブから吊り下げられた吊りボルトで複数の軽量溝形鋼からなる吊設金具を介して野縁受を吊設し、それに直交する複数の逆T字状のメインバーを吊設し、さらにこのメインバーに直交するようにしてクロスバーを配置することにより格子状の枠組みを構築した後、この枠組みの開口から天井ボードを差し込んで落とし込み、枠組みの下面側に位置するメインバーやクロスバーの鍔部分に天井ボードを引掛けるようにして施工される。このシステム天井は吊りボルトおよび吊設金具を除いた質量が概ね4.0kg/mないし5.0kg/mである。
ところで、2011年の東北地方太平洋沖地震では、首都圏を含めて多数の建造物の非構造部材に大きな被害が発生し、中でも吊り天井の落下被害が甚大で、人的被害および建造物の機能消失を生み出した。これを受けて建造物の天井脱落対策を規定するために建築基準法施行令等が改正され、それに基づいて関連告示が交付された。関連告示では「脱落によって重大な危険を生ずるおそれのある天井」(以下、「特定天井」という。)が適合すべき構造耐力上安全な天井の構造方法が定められた。この特定天井は「6m超の高さにある、面積200m、質量2kg/m超の吊り天井で人が日常利用する場所に設置されているもの」とされているが、特定天井でなくとも天井の軽量化は安全上必須のものとなっている。
軽量システム天井に関する技術としては、例えば、非特許文献1や非特許文献2に開示の「システム天井」がある。非特許文献1の軽量システム天井は、吊りボルトから野縁受を吊設し、それに直交してメインバーであるアルミニウム製のハット形バーを吊設し、さらにこのハット形バーに直交するようにしてクロスバーであるアルミニウム製のT型バーを配置することにより格子状の枠組みを構築した後、この枠組みの開口から特定の天井ボードを差し込んで施工される。また、特許文献2の軽量システム天井は、吊りボルトから野縁受を吊設し、その野縁受に添ってアルミニウム製のハット形バーを螺着し、さらにその野縁受に直交してアルミニウム製のハット形バーを吊設することにより格子状の枠組みを構築した後、この枠組みの開口から特定の天井ボードを差し込んで施工される。
http://www.kirii.co.jp/download/dw/catalog/anshintenjo.pdf http://www.sanyo-industries.co.jp/shouhin/sho0371/sho03711.html
しかしながら、非特許文献1や非特許文献2に開示の「システム天井」は、比較的部材数が多く、かつ、天井の軽量化を図るために、メインバーやクロスバーの部材の厚みを薄くすることから、手で簡単に折り曲げることができるほど剛性が低くなって取り扱いに慎重さを要する、という課題がある。
そこで、本願発明が解決しようとする課題は、天井の組立部材数が少なく組立が容易な上、メインバーやクロスバーの部材の剛性も従来と略同様としつつ、所定の天井ボードを選択することにより天井自体の質量を2kg/m以下に押さえることができる軽量のシステム天井下地を提供することにある。
上記課題を達成するために、本願請求項1に係る軽量システム天井下地は、メインバーおよび該メインバーに直交するクロスバーを配置して格子状の枠組みを構築するシステム天井におけるシステム天井下地において、前記メインバーはアルミニウム製のメインT型バーであって断面形状が幅の広い下フランジ、幅の狭い上フランジおよび下フランジと上フランジを連絡するウェブからなる逆T字状を呈するとともにし、該メインT型バーの上フランジを挟持する吊設金具を介して吊りボルトに直に吊設され、前記クロスバーはアルミニウム製のクロスT型バーであって断面形状は前記メインT型バーと同一であり、前記メインT型バーには上部に開口する第1のスリットが所定間隔で貫設され前記クロスT型バーには下部に開口する第2のスリットが所定間隔で貫設されて、該第1のスリットおよび該第2のスリットが互いに嵌合して該メインT型バーおよび該クロスT型バーにより格子状の枠組みが形成され、前記メインT型バーおよび前記クロスT型バーの交差部は上部および下部ともに表面が面一となって、該クロスT型バーの浮き上がりを防止するための交差部押さえ金具が該メインT型バーの上フランジに挟着し、前記交差部押さえ金具は前記メインT型バーの上フランジを挟持する一対の挟着部と前記クロスT型バーの上フランジの上面に密着する一対の押さえ部からなり、平面から見て一対の該挟着部および一対の該押さえ部が十字を形成するとともに、一対の該挟着部の表面および一対の該押さえ部の表面は互いに面一であり、前記交差部押さえ金具は、略矩形の型抜きしたステンレス鋼板からなり、該ステンレス鋼板の中央部分を残してその両脇がコの字状に折り曲げられて一対の前記挟着部を形成するとともに、折り曲げられずに残された部分が一対の前記押さえ部を形成し、該挟着部の折り曲げられた部分は下向きのコの字状の切り欠き部を具え、コの字に囲まれた部分はその先端が内側に折り曲げられて前記メインT型バーから該交差部押さえ金具の抜脱を防止する抜脱防止子を形成している、ことを特徴としている。
なお、本願における「上」「下」は、天井下地を構築したときの概念であり、「面一」とは表面が同一レベルで段差のない状態をいう。
また、本願請求項2に係る軽量システム天井下地は、請求項1に記載の軽量システム天井下地であって、前記メインT型バーおよび前記クロスT型バーの上フランジの断面形状は下部に開いたコの字状であり、ウェブの板厚は同一板厚の上フランジおよび下フランジよりも大きい、ことを特徴としている。
そして、本願請求項3に係る軽量システム天井下地は、請求項1または請求項2に記載の軽量システム天井下地であって、前記メインT型バーおよび前記クロスT型バーの端部は壁面に固着されたL字状の見切りバーに当接し、該メインT型バーおよび該クロスT型バーのウェブと該見切りバーはL字状に折り曲げられたL字金物を介して固着される、ことを特徴としている。
本願発明は上記の構成により以下の効果を奏する。
(1)本願発明に係る軽量システム天井下地では、主に、直に吊りボルトに吊設されるメインT型バーと、メインT型バーに直交して架け渡されるクロスT型バーと、メインT型バーおよびクロスT型バーの交差部に挟着される交差部押さえ金具と、から構成されていて、部材点数は極めて少なく、その上、天井下地組立もメインT型バーにクロスT型バーを嵌合させて交差部に交差部押さえ金具を嵌め込むだけの作業であるため極めて簡単である。また、メインT型バーを直吊りする吊設金具はメインT型バーの上フランジを挟持することで、確実に、かつ、容易にメインT型バーを吊設することができる。
(2)第1のスリットおよび第2のスリットを精度良く貫設することで、組立後に下から見上げたときにはメインT型バーおよびクロスT型バーそれぞれの下フランジ面がクロス状に一体として知覚できることから、意匠的にも優れたものとなる。
(3)メインT型バーおよびクロスT型バーの上フランジの断面形状を下部に開いたコの字状とすることにより、幅の狭い上フランジの断面係数を大きくしてメインT型バーおよびクロスT型バーの剛性を大きくすることができる。さらに、ウェブの板厚を上フランジおよび下フランジよりも大きくすることにより、第1のスリットおよび第2のスリットの貫設による断面欠損を補うことができる。
(4)平面から見た交差部押さえ金具の挟持部および押さえ部を十字とすることにより、クロスT型バーに上向きの力が作用しても交差部押さえ金具には偶力が働かず曲げ応力が発生しないため、クロスT型バーの上向きの力を簡単な構造の金具で抑え込むことができる。
(5)メインT型バーおよびクロスT型バーの端部を壁面に固着したL字状の見切りバーに当接させてL字金物を介して固着することで、メインT型バーおよびクロスT型バーは強固に支持されてその位置を保持するとともに、多少壁面に凹凸があってもメインT型バーおよびクロスT型バーのウェブ面に当接するL字金物の一方の辺がスライドして壁面の凹凸を吸収することができる。
図1(1)は実施例に係る軽量システム天井下地のメインT型バーの配列方向に平行する方向から見た縦断面図であり、図1(2)は図1(1)のI−I矢視断面図である。 図2(1)は実施例に係る軽量システム天井下地のメインT型バーの側面図であり、図2(2)は図1(1)のII−II矢視断面図である。 図3(1)は実施例に係る軽量システム天井下地のクロスT型バーの側面図であり、図3(2)は図3(1)のIII−III矢視断面図である。 図4(1)は実施例に係る軽量システム天井下地の交差部押さえ金具の平面図であり、図4(2)は交差部押さえ金具の展開図である。 図5(1)は実施例に係る軽量システム天井下地と壁面との取り合い部分の断面図であり、図5(2)は図5(1)のV−V矢視断面図である。
本発明を実施するための形態に係る実施例について、図1ないし図5に基づいて説明する。なお、図1ないし図5において、符号1は実施例に係る軽量システム天井下地、符号10はメインT型バー、符号11は上フランジ、符号12は下フランジ、符号13は第1のスリット、符号20はクロスT型バー、符号21は上フランジ、符号22は下フランジ、符号23は第2のスリット、符号30は交差部押さえ金具、符号31は挟着部、符号311は挟着片、符号312は抜脱防止子、符号32は押さえ部、符号41は見切りバー、符号42はL字金物、符号51は吊りボルト、符号52は吊設金具、である。
まず、実施例に係る軽量システム天井下地の構成について説明する。
軽量システム天井下地1は、主に、天井から懸吊される吊りボルト51に吊設金具52を介して吊設されるメインT型バー10と、メインT型バー10に直交して嵌合するクロスT型バー20と、メインT型バー10およびの交差部に嵌着する交差部押さえ金具30と、から構成されている。
メインT型バー10は押し出し成形されたアルミニウム材であって、その断面形状は上部に位置する幅の狭い上フランジ11と下部に位置する幅の広い下フランジ12を有する逆T字状を呈している。さらに、上フランジ11の断面形状は下部に開いたコの字状となっていて、立ち下がり部分に対置して下フランジ12の表面にも二筋の凸状が凸設されている。そして、メインT型バー10には上部に開口する第1のスリット13が所定間隔で貫設されていて、そのスリットの長さ(深さ)はメインT型バー10の高さの略1/2となっている。実施例では、上フランジ11の幅を7mm、立ち下がり部分の幅を3mmとし、下フランジ12の幅を25mmとし、メインT型バー10の高さを39mmとしている。なお、メインT型バー10の構成部材の板厚は従来と略同様であって、上フランジ11および下フランジ12の板厚を1.2mm、ウェブの板厚を1.7mmとしている。また、第1のスリット13の所定間隔を1,500mmとしていて、第1のスリット13は図2(1)に示すように、スリット幅が上部で広くなっていてこの広くなった部分にクロスT型バー20の上フランジ21が嵌合し、その下部の狭くなっている部分にはクロスT型バー20のウェブが嵌合するようになっている。
クロスT型バー20は押し出し成形されたアルミニウム材であって、その断面形状はメインT型バー10と同一であって上部に位置する幅の狭い上フランジ21と下部に位置する幅の広い下フランジ22を有する逆T字状を呈している。そして、クロスT型バー20には下部に開口する第2のスリット23が所定間隔で貫設されていて、そのスリットの長さ(高さ)はクロスT型バー20の高さの略1/2となっている。実施例における上フランジ21の幅、下フランジ12の幅等はメインT型バー10と同一である。そして、第2のスリット23の所定間隔を1,000mmとしている。また、第2のスリット13は図3(1)に示すように、スリット幅が下部で広くなっていてこの広くなった部分にメインT型バー10の下フランジ11が嵌合し、その上部の狭くなっている部分にはメインT型バー10のウェブが嵌合するようになっている。
なお、第1のスリットの所定間隔および第2のスリットの所定間隔をそれぞれ略1,000mm、1,200mmおよび1,500mmとすることで、メインバーおよびクロスバーが構築する格子状の枠組みは、実質的に1,000mm×1,000mm、1,000mm×1,200mm、1,000mm×1,500mm、1,200mm×1,200mmおよび1,500mm×1,500mmの5通りとなり、これによりシステム天井用の市販のすべての天井パネルボードが使用可能となる。
メインT型バー10およびクロスT型バー20の交差部に嵌着する交差部押さえ金具30は図4(2)に示すように1枚の型抜きした薄いステンレス鋼板から作られている。実施例では略40mm×40mm×厚さ0.8mmのステンレス鋼板を使用していて、2本の山折り線に沿ってコの字になるように折り曲げることにより、コの字状の部分が一対の挟着部31となり、折り曲げずに残った部分が一対の押さえ部32となり、一対の挟着部31および一対の押さえ部32が平面から見ると十字を形成している。そして、挟着部31を構成する一対の挟着片311の離間距離は上フランジ11および上フランジ21の幅に略一致し、一対の挟着片311の先端縁は上フランジ11および上フランジ21の幅よりも大きくなるように外側に向けて曲げられている。さらに、挟着片311には窓状の開口部が設けられていて先端縁側の窓辺の中央からは抜脱防止子312が突出していて内側に僅かに折り曲げられている。なお、当段落における「外側」および「内側」は2本の山折り線に沿ってコの字になるように折り曲げた後の概念である。このような交差部押さえ金具30の形状により、メインT型バー10およびクロスT型バー20の交差部に交差部押さえ金具30を上から挿入し押圧して嵌合させることで簡単に嵌着させることができ、一旦嵌着させた後は抜脱防止子312が上フランジ11および上フランジ21に引っ掛かって簡単には抜脱しなくなる。
以上の構成(メインT型バー10の設置間隔1,000mm×クロスT型バー20の設置間隔1,500mm)により、吊りボルト51、吊設金具52、見切りバー41およびL字金物42を除いた軽量システム天井下地1の質量は、概ね0.65kg/m程度となって、1.35kg/m以下の天井ボードを使用すれば、システム天井の質量を2kg/m以下に押さえることができる。
つぎに、軽量システム天井下地の組み立て手順例を以下に説明する。
軽量システム天井下地の組み立てに先立って、メインT型バー10の配置間隔と天井スラブから吊り下げられた吊りボルト51の設置間隔を正確に一致させる必要がある。殊に吊りボルト51の長さが短い場合(いわゆる「天井の懐」がほとんど無いような場合)には吊りボルト51の設置間隔に正確性を期する必要がある。
(1)本願発明に係る軽量システム天井下地を使用したシステム天井においては、天井の仕上がり面がメインT型バー10およびクロスT型バー20の下面と同一になるので、天井仕上がり面の位置(レベル)を壁面にマークする。このマークに見切りバー41の下面を一致させて壁面に固着する。これにより見切りバー41が天井下地組立の基準レベルになる。
(2)天井スラブから吊り下げられた吊りボルト51に下部のボルトを緩めた吊設金具52を取り付け、この吊設金具52の先端にメインT型バー10の上フランジ11を挿入し吊設金具52の下部のボルトを締め付けてメインT型バー10を吊設する。必要に応じて吊設金具52の上部の吊りボルト51の取り合い部を調整してメインT型バー10が所定の高さとなるようにする。
(3)メインT型バー10の第1のスリット13にクロスT型バー20の第2のスリット23をメインT型バー10およびクロスT型バー20の上面が段差のない面一となるように挿入して嵌合させる。
(4)メインT型バー10およびクロスT型バー20の交差部に交差部押さえ金具30を上から挿入し押圧して嵌着させる。これにより交差部押さえ金具30の押さえ部32によりクロスT型バー20の浮き上がりを防ぐことができ、メインT型バー10およびクロスT型バー20が形成する枠組みは強固なものとなる。
(5)さらに、L字金物42を介してメインT型バー10およびクロスT型バー20の端部を見切りバー41に固定する。多少見切りバー41が壁面の凹凸により波打っていてもメインT型バー10およびクロスT型バー20のウェブ面に当接するL字金物42の一方の辺をスライドさせて調整することができる。
以上の手順により軽量システム天井下地の組立作業は完了するが、さらにメインT型バー10およびクロスT型バー20が形成するそれぞれの枠組みに天井ボードを落とし込み、照明器具や設備機器が挿着されて軽量システム天井が完成する。
ここで、軽量システム天井について行った実大実験について概説する。
実験は平成26年7月に神奈川県愛甲郡愛川町の日本国土開発株式会社技術研究センター所有の大型三次元振動台を使用して行った。この振動台は水平・上下方向の3軸、および各軸回りの回転を加えた6自由度の過信が可能で高精度のシミュレーションが行え、最大振幅幅が±30cmあるので、地震動の再現性が高い。
この軽量システム天井の耐震性能を確認するため、約18m(4.0m×4.5m)の試験体を振動実験台上に設置した実験用架台から吊設して各地震波を入力し加振した。天井試験体の概要は以下の通りである。
メインT型バーの設置間隔:1,000mm
クロスT型バーの設置間隔:1,500mm
天井ボード:化粧グラスウール板
吊りボルトおよび吊設金具を除いた上記天井の質量:1.89kg/m
入力地震動は1995年の阪神淡路大震災において観測された地震動JMA神戸波、2011年の東日本大震災により栃木県芳賀郡芳賀町において観測されたKIK−NET芳賀波、同じく茨城県日立市で観測されたKIK−NET日立波を用い、試験体の固有周期の検証によるX、Y、Z方向の正弦波の加振によって、試験体の応答特性、破損の有無を確認したものである。表1に天井面応答加速度(gal)の実験結果を示し、表2に試験体の破損、脱落等の実験結果を示す。
Figure 0005829348
Figure 0005829348
特定天井適用外の2.0kg/m以下であっても国土交通省告示の耐震基準、水平方向最大加速度2.2Gを超える揺れに耐え、天井下地構成部材の破損についても皆無であった。また、天井ボードについては時間的に余裕がなかったため、今回の実験ではシーリング材で接着固定することができずに接着テープで固定して行ったため、上下にバタつくことはあったものの、脱落、ズレ、落下は1枚もなかった。
1 実施例に係る軽量システム天井下地
10 メインT型バー
11 上フランジ
12 下フランジ
13 第1のスリット
20 クロスT型バー
21 上フランジ
22 下フランジ
23 第2のスリット
30 交差部押え金具
31 挟着部
312 抜脱防止子
32 押え部
41 見切りバー
42 L字金物
51 吊りボルト
52 吊設金具

Claims (3)

  1. メインバーおよび該メインバーに直交するクロスバーを配置して格子状の枠組みを構築するシステム天井におけるシステム天井下地において、
    前記メインバーはアルミニウム製のメインT型バーであって断面形状が幅の広い下フランジ、幅の狭い上フランジおよび下フランジと上フランジを連絡するウェブからなる逆T字状を呈するとともにし、該メインT型バーの上フランジを挟持する吊設金具を介して吊りボルトに直に吊設され、
    前記クロスバーはアルミニウム製のクロスT型バーであって断面形状は前記メインT型バーと同一であり、
    前記メインT型バーには上部に開口する第1のスリットが所定間隔で貫設され前記クロスT型バーには下部に開口する第2のスリットが所定間隔で貫設されて、該第1のスリットおよび該第2のスリットが互いに嵌合して該メインT型バーおよび該クロスT型バーにより格子状の枠組みが形成され、
    前記メインT型バーおよび前記クロスT型バーの交差部は上部および下部ともに表面が面一となって、該クロスT型バーの浮き上がりを防止するための交差部押さえ金具が該メインT型バーの上フランジに挟着し、
    前記交差部押さえ金具は前記メインT型バーの上フランジを挟持する一対の挟着部と前記クロスT型バーの上フランジの上面に密着する一対の押さえ部からなり、平面から見て一対の該挟着部および一対の該押さえ部が十字を形成するとともに、一対の該挟着部の表面および一対の該押さえ部の表面は面一であり、
    前記交差部押さえ金具は、略矩形の型抜きしたステンレス鋼板からなり、該ステンレス鋼板の中央部分を残してその両脇がコの字状に折り曲げられて一対の前記挟着部を形成するとともに、折り曲げられずに残された部分が一対の前記押さえ部を形成し、該挟着部の折り曲げられた部分は下向きのコの字状の切り欠き部を具え、コの字に囲まれた部分はその先端が内側に折り曲げられて前記メインT型バーから該交差部押さえ金具の抜脱を防止する抜脱防止子を形成している、ことを特徴とする軽量システム天井下地。
  2. 前記メインT型バーおよび前記クロスT型バーの上フランジの断面形状は下部に開いたコの字状であり、ウェブの板厚は同一板厚の上フランジおよび下フランジよりも大きい、ことを特徴とする請求項1に記載の軽量システム天井下地。
  3. 前記メインT型バーおよび前記クロスT型バーの端部は壁面に固着されたL字状の見切りバーに当接し、該メインT型バーおよび該クロスT型バーのウェブと該見切りバーはL字状に折り曲げられたL字金物を介して固着される、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の軽量システム天井下地。
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