JP5828320B2 - 耐衝撃性ポリアミド組成物及びその製造方法 - Google Patents

耐衝撃性ポリアミド組成物及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、靱性や衝撃強度が改善された、耐衝撃性を有するポリアミド組成物及びその製造方法に関する。
カプロラクタム等のラクタム類をアニオン重合触媒と重合活性剤との存在下でアニオン重合することはよく知られた技術であり、この方法で、成形現場で重合させることにより、大型の成形体をはじめとする各種成形品を製造することは公知の手法である。
アニオン重合で得られたポリカプロラクタム等のポリアミドは、一般に、結晶化度が高く、機械強度、耐磨耗性、耐クリープ性、耐薬品性等の特性に優れている長所がある。しかしながら、その反面、耐衝撃強度が低く、破断伸びも不足し、靱性に欠けるという欠点を有することが知られている。この欠点を克服する技術手段としては、N,N−ジメチルベンズアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等の置換アミドモノマーを可塑剤として使用することが提案されている。例えば、特許文献1には、低級アルキル置換基を有するN−アルキルピロリドンの使用が開示されており、アルキル基は炭素数1〜4個であり、メチル又はエチルが最も好ましいと記載されている。しかしながら、モノマー可塑剤はブリードアウトするため、経時に効果を失う。このため、ポリマー可塑剤を使用することが提案されている。例えば、特許文献2には、ナイロン11の存在下でアニオン重合することが開示されている。また、特許文献3では、芳香族化合物をベースとした高度に分岐したポリマーを使用しているが、このポリマーはポリアミドに結合している。
また、ブロック共重合体化することによりポリアミドを改質する手法も検討されている。例えば、特許文献4とそれが引用する文献や、特許文献5、特許文献6には、ポリアミドをブロック共重合体化することにより改質することが、特許文献7には、カルバモイルラクタムとポリオールとの予備重合体の存在下に重合する改質手法が、それぞれ開示されている。
しかし、従来の製造方法によれば、他のポリマーを重合系に添加することによる重合時間の増大をもたらし、さらに、原料の粘度上昇を招来する不利益があり、また、ポリアミドの製造において付加的工程が必要となるなど、成形現場での重合には不利である。さらに、衝撃強度が必ずしも充分に改善されないという欠点も指摘できる。
特公昭47−22338号公報 特公昭48−10954号公報 WO00/22046号公報 特公昭49−41354号公報 特公昭54−40119号公報 特公昭54−40120号公報 特公昭59−96132号公報
本発明は、靱性や衝撃強度が改善され、しかも、重合原料は取り扱い易い粘性を維持しながら成形現場で容易に重合することができる、耐衝撃性ポリアミド組成物及びその新規な製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は(A)アニオン重合触媒、(B)アニオン重合活性剤、(C)ε−カプロラクタムに対して2.0〜30重量%の下記一般式(I)で表されるN,N−ジ置換ビニルベンジルアミン、(D)ラジカル重合開始剤及び(E)ε−カプロラクタム(以下、明細書中では符号(E)を省略して単にε−カプロラクタムと表記する。)からなる重合性組成物である。
また、本発明は、(A)アニオン重合触媒、(B)アニオン重合活性剤、(C)ε−カプロラクタムに対して2.0〜30重量%の下記一般式(I)で表されるN,N−ジ置換ビニルベンジルアミン及び(D)ラジカル重合開始剤の存在下に、ε−カプロラクタムのアニオン重合を開始し、反応系の反応温度120〜180℃、反応時間10秒〜120分の条件で反応させることを特徴とするポリアミド組成物の製造方法でもある。
さらに本発明は、上記重合性組成物を重合してなるポリマー組成物でもある。
Figure 0005828320
ただし、一般式(I)中、R、Rは、互いに同一又はそれぞれ異なって、炭素数2〜15の、直鎖又は分岐鎖の、飽和炭化水素基であり、ただし、前記飽和炭化水素基は、2つの炭素原子間の−O−結合を、炭素数2の場合は1つ、炭素数3以上の場合は1つ又は2つ、有していてもよい。
本発明の好ましい態様において、上記N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、上記一般式(I)中のR、Rが、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜12の、互いに同一又はそれぞれ異なる、アルキル基である。
本発明の他の好ましい態様において、上記N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、上記一般式(I)中のR、Rが、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜12の、互いに同一又はそれぞれ異なる、飽和炭化水素基(ただし、前記飽和炭化水素基は、2つの炭素原子間の−O−結合を1つ有する。)である。
本発明の別の好ましい態様において、上記N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、上記一般式(I)中のR、Rが、互いに同一であり、−(CH)m−O−(CH)n−CH(ただし、n=0、1、2、3又は4であり、m=1又は2である。)で表される基である。
本発明において、上記N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、N,N−ビス(エチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−プロピル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ブチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−アミル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ヘキシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−オクチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−デシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ドデシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(2−メトキシエチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(2−エトキシエチル)−4−ビニルベンジルアミン及びN,N−ジ−2−エチルヘキシル−4−ビニルベンジルアミンからなる群から選択される少なくとも1種を好ましく使用される。
また、本発明において、ラジカル重合開始剤(D)は、好ましくはテトラフェニルエタンジオールである。
本発明の一つの好ましい態様は、ε−カプロラクタムに対して、上記N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)を好ましくは2.0〜30重量%及び上記N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)に対して0.01〜20重量%のラジカル重合開始剤(D)を存在させる。
上述の構成により、
(1)本発明においては、ポリマー組成物において低分子量成分のブリードアウトがなく、また、GPCやDSCによる証拠から、ラジカル重合性成分のポリマー化が行われる。しかも、カプロラクタムのアニオン重合が阻害されることがない。このため、ラジカル重合性モノマー成分とカプロラクタムとをそれぞれ原料として、ラジカル重合ポリマーとアニオン重合ポリマーとが共存した、おそらくはポリマーアロイ化した、組成物を得ることができる。このようなポリアミド改質方法は従来知られていない。
(2)本発明のポリアミド組成物は、上記N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)を使用したラジカル重合系の非存在下でアニオン重合したポリカプロラクタムと同程度の高結晶化度が維持されている。従って、高い結晶化度によってもたらされる有利な特性が失われることなく維持される。
(3)本発明のポリアミド組成物は、アイゾット衝撃強度が高く、靱性に優れ、しかも、高結晶化度を維持し、機械強度、耐磨耗性、耐クリープ性、耐薬品性等の特性に優れている。
(4)本発明の製造方法は、ポリマー成分使用に伴う重合速度の低下がなく、しかも、重合原料の粘性を低く保持することができ、カプロラクタムのアニオン重合の有利な特質が損なわれない。
実施例1のポリマー組成物のGPCチャート。 実施例1のポリマー組成物のDSCチャート。 実施例1のポリマー組成物と比較例1のポリマー組成物のAFMによる図面代用写真。
本発明においてカプロラクタムのアニオン重合自体は、公知の出発原料を用いて、公知の方法に準じて行うことができる。すなわち、好ましくは実質的に無水の条件下で、アニオン重合触媒、アニオン重合活性剤の存在下に、ε−カプロラクタムを重合するという従来公知のポリアミドの製造方法を援用することができる。ε−カプロラクタムは、融点70℃以上の温度で低粘度の液状を呈し、触媒と活性剤の存在下に、アニオン重合させることで、熱可塑性ポリマーとすることができる。反応系には水を加えず無水の条件で反応を行うが、大気中の水蒸気に由来する水分が含有されることは排除しないので、その意味で実質的に無水の条件下で反応を行う。すなわち、微量の、例えば、1000ppm以下、好ましくは500ppm以下、より好ましくは200ppm以下の水が反応系に含まれていてもかまわない。
上記アニオン重合触媒(A)としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属、これらの金属の水素化物、酸化物、水酸化物、炭酸塩、カルボン酸塩、アルキル化物、アルコキシド、ラクタメート及び、グリニャール化合物からなる群から選択される少なくとも1種類が挙げられる。これらのうち、好ましくは、アルカリ金属ラクタメート(例えば、Na−カプロラクタメート、K−カプロラクタメートなど)である。これらは1種のみ使用してもよく又は2種以上を併用することができる。
上記アニオン重合触媒(A)の使用量としては、ε−カプロラクタムに対して0.03〜2.5重量%が好ましい。より好ましくは、0.5〜2.0重量%であり、さらに好ましくは1.0〜1.5重量%である。
上記アニオン重合活性剤(B)としては、例えば、イソシアネート、アシルラクタム、カルバミドラクタム、イソシアヌレート誘導体、酸ハライド、尿素誘導体等を挙げることができる。具体的には、例えば、n−ブチルイソシアネート、フェニルイソシアネート、オクチルイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等の公知の有機イソシアネート類、N−アセチル−ε−カプロラクタム、1,6−ヘキサメチレンビスカルバミドラクタム、トリアリルイソシアヌレート、テレフタロイルクロリド、1,3−ジフェニル尿素等が挙げられる。これらのうち、好ましくは、有機イソシアネート類である。これらは1種のみ使用してもよく又は2種以上を併用することができる。
上記アニオン重合活性剤(B)の使用量としては、ε−カプロラクタムに対して0.03〜3.5重量%が好ましい。より好ましくは、0.3〜2.5重量%であり、さらに好ましくは0.5〜1.5重量%である。
本発明における上記一般式(I)で表されるN,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)としては、一般式(I)中のR、Rは、互いに同一の置換基であってよく、又はそれぞれ異なった置換基であってもよい。同一置換基を有する置換体は、1種類の置換化合物を用いて置換アミンを製造することにより得ることができ、異なる置換基を有する置換体は、2種類の置換化合物を用いて置換アミンを製造することにより得ることができる。置換基が同一であるか異なるかの点について、特に限定はないが、入手の容易な同一置換基を有する置換体を一般には好ましく使用することができる。
一般式(I)中のR、Rは、炭素数2〜15の、直鎖又は分岐鎖の、飽和炭化水素基であり、ただし、前記飽和炭化水素基は、2つの炭素原子間の−O−結合を、炭素数2の場合は1つ、炭素数3以上の場合は1つ又は2つ、有していてもよい。2つの炭素原子間の−O−結合を持たない飽和炭化水素基としては、炭素数2〜15のアルキル基を挙げることができる。炭素数2〜15の、直鎖又は分岐鎖の、アルキル基としては、とくに限定はなく、例えば、エチル、プロピル、ブチル、アミル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、エチルヘキシル等を挙げることができる。これらのうち、耐衝撃性の観点から、好ましくは、エチル、プロピル、ブチル、アミル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシルであり、より好ましくは、エチル、プロピルである。好ましい態様においては、R、Rは、同一に、上記の好ましい又はより好ましいアルキル基である。
2つの炭素原子間の−O−結合を有する飽和炭化水素基としては、例えば、炭素数2の場合、−CH−O−CH、炭素数3の場合、−CH−O−C、−C−O−CH、−CH−O−CH−O−CH、炭素数4の場合、−CH−O−C、−C−O−C、−C−O−CH、−CH−O−CH−O−C、−CH−O−C−O−CH、等、さらに、これらに準じて、炭素数15までの、直鎖又は分子鎖の、飽和炭化水素基について、条件を満たす炭化水素基は容易に列挙可能であり、これらのいずれであってもよい。好ましくは、例えば、−(CH)m−O−(CH)n−CH(ただし、n=0、1、2、3又は4であり、m=1又は2である。)で表される基である。好ましい態様においては、R、Rは、同一に、上記の好ましい基又はより好ましい基である。
上記一般式(I)で表されるN,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、ビニル基のベンゼン環上の置換位置としては、とくに限定はなく、例えば、アミノ基に対してo−置換体であってもよく、p−置換体であってもよい。一般にはp−置換体が入手し易いので、好ましく使用することができる。
上記一般式(I)で表されるN,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)としては、具体的には、例えば、N,N−ビス(エチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−プロピル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ブチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−アミル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ヘキシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−オクチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−デシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ドデシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(2−メトキシエチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(2−エトキシエチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ジ−2−エチルヘキシル−4−ビニルベンジルアミン等を好ましく挙げることができる。これらのうち、耐衝撃性の観点から、より好ましくは、N,N−ビス(エチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−プロピル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ブチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−アミル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ヘキシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−オクチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−デシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ドデシル)−4−ビニルベンジルアミンであり、さらに好ましくは、N,N−ビス(エチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−プロピル)−4−ビニルベンジルアミンである。これらは1種のみ使用してもよく又は2種以上を併用することができる。
本発明の製造方法において、上記N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)の配合量は、ε−カプロラクタムに対して2.0〜30重量%が好ましく、より好ましくは5.0〜20重量%であり、10〜15重量%がさらに好ましい。
本発明におけるラジカル重合開始剤(D)としては、ラジカル重合を開始できるものであれば特に制限はなく以下のような化合物を用いることができる:2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロへキシル)プロパン、1,1−ビス(t−プチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)パレレート等のパーオキシケタール類、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド等のジアルキルパーオキサイド類、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド等のジアシルハイドロパーオキサイド類、ビス(t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート等のパーオキシジカーボネート類、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシアセテート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)へキサン等のパーオキシエステル類等の有機過酸化物、アゾイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1−アゾビス(シクロヘキサン−1−カーボニトリル)等のアゾ系化合物、過酸化ベンゾイル等の過酸化物、ヘキサフェニルエタン、テトラフェニルスクシノジニトリル、テトラフェニルエタンジオール(ベンゾピナコール等)、テトラフェニルエタンジフェノキシ、テトラフェニルエタンジ(トリメチルシロキサン)等のフェニル置換エタン類が挙げられる。これらのうち、好ましくは、アゾイソブチロニトリル、ベンゾピナコール等のテトラフェニルエタンジオールである。これらは1種のみ使用してもよく又は2種以上を併用することができる。
また、ラジカル重合開始剤(D)の配合量は、上記N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)に対して0.1〜10重量%が好ましく、より好ましくは1〜5重量%である。
本発明のポリマー組成物は、上記(A)〜(D)の各成分及び(E)成分としてのε−カプロラクタムからなる重合性組成物を重合してなる。本発明のポリマー組成物を製造する方法としては、アニオン重合の後にアニオン重合体存在下にラジカル重合を行う方法、ラジカル重合の後にラジカル重合体存在下にアニオン重合を行う方法、アニオン重合体とラジカル重合体とを必要に応じて溶剤存在下に均一混合する方法等が挙げられるが、好ましくは本発明の製造方法が適用される。
本発明の製造方法において、アニオン重合が開始され、しかもアニオン重合を阻害することなしにラジカル重合が行われる条件で反応を行うために、上記のラジカル重合開始剤、ラジカル重合性モノマー及びその配合量が適用される。反応条件としては、反応温度120〜180℃であり、140〜160℃が好ましく、反応時間としては10秒〜120分であり、30〜60分が好ましい。本発明の製造方法においては、ε−カプロラクタム、アニオン重合触媒(A)、アニオン重合活性剤(B)、上記一般式(I)で表されるN,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)及びラジカル重合開始剤(D)を混合し、好ましくは、常圧下にこれらの反応条件下に置くことにより、アニオン重合反応とラジカル重合反応とが生じて、本発明の組成物が得られる。上記各成分は、例えば、予め、ε−カプロラクタムにアニオン重合触媒(A)及びラジカル重合開始剤(D)を加えた系と、ε−カプロラクタムにアニオン重合活性剤(B)及び上記一般式(I)で表されるN,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)を加えた系を調製しておき、両者を混合して、上記反応条件で反応させることができる。
本発明の製造方法で得られるポリアミド組成物の化学的構造については、以下の知見が得られている。すなわち、例えば、実施例の組成物について、そのGPCチャートによれば、高分子量側と低分子量側にそれぞれピークを有する。一方、ポリカプロラクタムとポリN,N−ジ置換ビニルベンジルアミンは、溶離時間:22分前後と溶離時間:27分前後にそれぞれ独立した単一ピークを有する。また、実施例1の組成物について、そのDSC測定から算出された結晶化度及び融点はブランクとほぼ同等であった。仮にカプロラクタムと相溶性があるN,N−ジ置換ビニルベンジルアミンモノマーが実施例の組成物中に残存している場合、ポリアミドの結晶化度や融点を降下させることが考えられるが、実施例の結果からはそのようなことは見られず、N,N−ジ置換ビニルベンジルアミンモノマーが組成物中に残存している可能性は低いといえる。また、ポリアミド組成物の表面からのブリードアウトもなく、相分離している様子も組成物の外観から観察されなかった。これらのことから、本発明の製造方法で得られるポリアミド組成物は、ポリカプロラクタムとN,N−ジ置換ビニルベンジルアミンモノマーとの混合物ではない。さらに原子間力顕微鏡(AFM)の測定結果から、ポリアミドの結晶領域とそれ以外の非晶領域がナノオーダーでミクロに分散しているものと推察する。ポリN,N−ジ置換ビニルベンジルアミンが形成されて、ポリカプロラクタムとポリN,N−ジ置換ビニルベンジルアミンとが共存し、ポリマーアロイ化している蓋然性が高いと考えられる。この場合に、ポリカプロラクタムとポリN,N−ジ置換ビニルベンジルアミンとは、原料モノマーから判断するに、鎖末端での結合等は生じていないものと考えられる。このように、ラクタムモノマーのアニオン重合とビニルモノマーのラジカル重合が、これらのモノマー混合物を出発原料として、おそらく実質的に同時に行われることから、本発明により、ポリマーブレンド法によらないでポリマーアロイを製造する新規方法が提案される。
以下に実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、表中の略号は次のとおりである。
4VBA:4−ビニルベンジルアミン
ラジカル重合性モノマー:表1に示すN,N−ジ置換ビニルベンジルアミンモノマー
実施例1〜11
アロイ化ポリアミド組成物の調製
表1の配合により、それぞれ、ε−カプロラクタムと各成分を混合してモノマー混合融液を調製し、下記の手順によって、実施例1〜11のポリアミド組成物を得た。ただし、ε−カプロラクタムに対してアニオン重合触媒としてナトリウムラクタメート1.1重量%、アニオン重合促進剤として1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート0.8重量%、N,N−ジ置換ビニルベンジルアミンモノマー10重量%、ラジカル重合開始剤としてベンゾピナコール0.03重量%を用いた。また反応条件は、160℃、60分、開放系での反応である。すなわち、十分に乾燥させたε−カプロラクタム100重量部を100℃に加温溶融し、金属ナトリウム0.4重量部を溶解させてからラジカル重合開始剤0.6重量部を配合してA液を調製した(Na−カプロラクタメート2.2重量部相当)。更に、別の系において十分に乾燥したε−カプロラクタム100重量部に1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート1.6重量部、N,N−ジ置換ビニルベンジルアミンモノマー20重量部を配合して110℃に加熱溶融させてB液を調製した。A液とB液を金型内部に注型する直前に混合した。この混合融液を、160℃に加熱保持した金型内に注入して、開放系にて同温度で重合を実施した。金型温度を160℃に保ったまま、60分間保持した後に脱型し試験片を得た。
比較例1〜3
ブランクポリアミド組成物の調製
十分に乾燥させたε−カプロラクタム100重量部を100℃に加温溶融し、金属ナトリウム0.4重量部を溶解させてA液を調製した(Na−カプロラクタメート2.2重量部相当)。更に、別の系において十分に乾燥したε−カプロラクタム100重量部に1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート1.6重量部を配合して110℃に加熱溶融させて、B液を調製した。A液とB液を金型内部に注型する直前に混合した。この混合融液を、160℃に加熱保持した金型内に注入して、開放系にて同温度で重合を実施した。金型温度を160℃に保ったまま、60分間保持した後に脱型し試験片を得た。
Figure 0005828320
得られたモノマー混合融液とポリマー組成物について、下記の評価をした。結果を表1、表2に示した。表中「−」は測定値がないことを示す。なお、比較例1はブランクポリアミド(含水120ppm)、比較例2はブランクポリアミド(含水500ppm)、比較例3はブランクポリアミド(含水1000ppm)である。
評価1:モノマーの相溶性
方法:目視による判定で、カプロラクタムとラジカル重合モノマー原料の相溶性を確認した。カプロラクタムとラジカル重合モノマー原料とのモノマー混合融液を110℃で観察し、透明である場合を相溶と判定し、白濁や乳濁する場合を非相溶と判定した。
評価2:得られたポリマーの外観(ブリードアウトの有無)
方法:目視により判定した。ポリマー表面のブリードアウトについて、湿潤状態や不均一成分の析出の有無を確認した。ブリードアウトが無いと目視により判定した場合を無しと評価した。
評価3:ポリマーのアイゾット切り欠け衝撃強度(J/m)
方法:アイゾット衝撃強度:ASTM D256に準拠して、23℃で測定した。
評価4:ポリマーの結晶化度(DSC測定)
方法:ポリアミドの結晶化度を算出するためにDSC測定を行った。測定は室温から250℃まで20℃/minで昇温した。ポリアミドの結晶化度は、DSC融解ピーク面積から算出されたポリアミドの融解熱量(J/g)から、ポリアミドの結晶化度が100%の場合の理論値である191J/gで除した値の百分率で表した。図2に、例として、実施例1のポリマー組成物のDSCチャートを示した。
評価5:分子量測定(GPC測定)
条件:
溶離液:ヘキサフルオロイソプロパノール(5mol/L、トリフルオロ酢酸ナトリウム添加)
標準物質:PMMA、ジメチルフタレート
カラム温度:40℃
カラム:Shodex GPCHFIP−806M×2、HFIP−803(昭和電工社製)
図1に、例として、実施例1のポリマー組成物のGPCチャートを示した。
評価6:未反応モノマー量の測定
方法:80℃×3日間にて熱水抽出された未反応モノマー量を以下の方法で測定した:ポリアミド重合性組成物から約1.0g切り出した試験片を、80℃の熱水中で3日間浸漬させた。浸漬後、120℃で0.1MPa以下で12時間減圧乾燥させた試験片の重量を測定し、熱水抽出後の試験片の重量とした。未反応モノマー量は、次式:
未反応モノマー量(wt%)=[熱水抽出前の試験片の重量−熱水抽出後の試験片の重量]/熱水抽出前の試験片の重量×100(%)
で表した。
Figure 0005828320
表2から実施例1〜11のポリアミド組成物の分子量測定ピークは、高分子量側と低分子量側に見られ、高分子量側はポリアミド、低分子量側はラジカル重合により生成したポリマーであると考えられる。比較例1〜3のポリマーは低分子量成分を含まない。
高分子量側重量平均分子量の比較から、ポリアミド組成物の重量平均分子量は、比較例1の対照ポリアミド(含水120ppm)の重量平均分子量より低めであるが、比較例2の対照ポリアミド(含水500ppm)や比較例3の対照ポリアミド(含水1000ppm)の重量平均分子量よりも高かった。このことから、本発明の製造方法において、アニオン重合への阻害的影響は低いことがわかった。一方、実施例1〜11の低分子量側重量平均分子量はラジカル重合体によるものと考えられる。重量平均分子量が5000〜8000程度であることから、ラジカル重合により高分子量化が進んでいるものと考えられる。なお、一部に(すなわち、実施例7、8)、重合度の低いものが見られるが、モノマー分子量が大きくて末端基濃度が相対的に低くなり、重合度が上がりにくかったものと推定される。
評価7:AFMによる観察
方法:ポリマーのモルフォロジーを調べるために、AFM(原子間力顕微鏡)による位相差モード測定を実施した。実施例1と比較例1のポリマーの破断面(2μm×2μm)をタッピングモードAFMで観察した。AFM測定装置は、島津走査型プローブ顕微鏡SPM−9600を使用した。結果を図3に示した。左図が比較例1、右図が実施例1である。
図3の画像の明暗差はポリマー表面の弾性率の違いによるもので、明部の方が弾性率が高く暗部になるほど低くなる。ブランク(比較例1のポリマー)画像の結果では、明部は結晶状態のドメイン、暗部が非晶状態のドメインであり、これらの領域が明確に区別できる。一方、アロイ化ポリアミド(実施例1のポリマー)でも明暗差は見られたが、ブランクとは明らかに異なるモルフォロジーを呈しており、ポリN,N−ジ置換ビニルベンジルアミンを示す弾性率が極端に低い領域は確認されず、ポリアミドの結晶領域とそれ以外の非晶領域がナノオーダーでミクロに分散しているものと判断できる。

Claims (15)

  1. (A)アニオン重合触媒、
    (B)アニオン重合活性剤、
    (C)ε−カプロラクタムに対して2.0〜30重量%の下記一般式(I):
    Figure 0005828320
    で表されるN,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(ただし、R、Rは、互いに同一又はそれぞれ異なって、炭素数2〜15の、直鎖又は分岐鎖の、飽和炭化水素基であり、ただし、前記飽和炭化水素基は、2つの炭素原子間の−O−結合を、炭素数2の場合は1つ、炭素数3以上の場合は1つ又は2つ、有していてもよい。)
    (D)ラジカル重合開始剤、及び、
    (E)ε−カプロラクタムからなることを特徴とする重合性組成物。
  2. N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、上記一般式(I)中のR、Rが、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜12の、互いに同一又はそれぞれ異なる、アルキル基である請求項1記載の重合性組成物。
  3. N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、上記一般式(I)中のR、Rが、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜12の、互いに同一又はそれぞれ異なる、飽和炭化水素基(ただし、前記飽和炭化水素基は、2つの炭素原子間の−O−結合を1つ有する。)である請求項1記載の重合性組成物。
  4. N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、上記一般式(I)中のR、Rが、同一に、−(CH)m−O−(CH)n−CH(ただし、n=0、1、2、3又は4であり、m=1又は2である。)で表される基である請求項3記載の重合性組成物。
  5. N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、N,N−ビス(エチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−プロピル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ブチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−アミル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ヘキシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−オクチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−デシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ドデシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(2−メトキシエチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(2−エトキシエチル)−4−ビニルベンジルアミン及びN,N−ジ−2−エチルヘキシル−4−ビニルベンジルアミンからなる群から選択される少なくとも1種である請求項1記載の重合性組成物。
  6. ラジカル重合開始剤(D)は、テトラフェニルエタンジオールである請求項1〜5のいずれか記載の重合性組成物。
  7. N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)に対して0.01〜20重量%のラジカル重合開始剤(D)を含有する請求項1〜6のいずれか記載の重合性組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか記載の重合性組成物を重合してなるポリマー組成物。
  9. (A)アニオン重合触媒、
    (B)アニオン重合活性剤、
    (C)ε−カプロラクタムに対して2.0〜30重量%の下記一般式(I):
    Figure 0005828320
    で表されるN,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(ただし、R、Rは、互いに同一又はそれぞれ異なって、炭素数2〜15の、直鎖又は分岐鎖の、飽和炭化水素基であり、ただし、前記飽和炭化水素基は、2つの炭素原子間の−O−結合を、炭素数2の場合は1つ、炭素数3以上の場合は1つ又は2つ、有していてもよい。)及び
    (D)ラジカル重合開始剤
    の存在下に、ε−カプロラクタムのアニオン重合を開始し、反応系の反応温度120〜180℃、反応時間10秒〜120分の条件で反応させることを特徴とするポリアミド組成物の製造方法。
  10. N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、上記一般式(I)中のR、Rが、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜12の、互いに同一又はそれぞれ異なる、アルキル基である請求項記載の製造方法。
  11. N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、上記一般式(I)中のR、Rが、直鎖又は分岐鎖の炭素数2〜12の、互いに同一又はそれぞれ異なる、飽和炭化水素基(ただし、前記飽和炭化水素基は、2つの炭素原子間の−O−結合を1つ有する。)である請求項記載の製造方法。
  12. N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、上記一般式(I)中のR、Rが、同一に、−(CH)m−O−(CH)n−CH(ただし、n=0、1、2、3又は4であり、m=1又は2である。)で表される基である請求項11記載の製造方法。
  13. N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)は、N,N−ビス(エチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−プロピル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ブチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−アミル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ヘキシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−オクチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−デシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(n−ドデシル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(2−メトキシエチル)−4−ビニルベンジルアミン、N,N−ビス(2−エトキシエチル)−4−ビニルベンジルアミン及びN,N−ジ−2−エチルヘキシル−4−ビニルベンジルアミンからなる群から選択される少なくとも1種である請求項記載の製造方法。
  14. ラジカル重合開始剤(D)は、テトラフェニルエタンジオールである請求項9〜13のいずれか記載の製造方法。
  15. N,N−ジ置換ビニルベンジルアミン(C)に対して0.01〜20重量%のラジカル重合開始剤(D)を存在させる請求項9〜14のいずれか記載の製造方法。
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