JP5828279B2 - 温度センサ装置 - Google Patents

温度センサ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5828279B2
JP5828279B2 JP2011288203A JP2011288203A JP5828279B2 JP 5828279 B2 JP5828279 B2 JP 5828279B2 JP 2011288203 A JP2011288203 A JP 2011288203A JP 2011288203 A JP2011288203 A JP 2011288203A JP 5828279 B2 JP5828279 B2 JP 5828279B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature sensor
sensor device
measurement
mounting hole
coil spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011288203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013137233A (ja
Inventor
山本 憲治
憲治 山本
小林 功
功 小林
雅彦 中村
雅彦 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2011288203A priority Critical patent/JP5828279B2/ja
Publication of JP2013137233A publication Critical patent/JP2013137233A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5828279B2 publication Critical patent/JP5828279B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Description

本発明は、ハイブリッド車や電気自動車のバッテリ温度検知等に好適な温度センサ装置に関するものである。
近年、内燃機関とモーターとを組み合わせて優れた低燃費性能を有するハイブリッド車やモーターのみで駆動される電気自動車が開発及び実用化されている。これらのハイブリッド車や電気自動車には、モーター駆動のためにバッテリが搭載されているが、該バッテリの性能を良好に維持するため、バッテリの温度を検知して温度管理を行っている(特許文献1参照)。
このバッテリの温度を検知する温度センサとしては、従来、例えば特許文献2には、バッテリーセル等の被検体に接触又は近接するように配置される樹脂製のハウジング部を有するセンサ本体と、当該ハウジング部の内部に配設され、かつ被検体からハウジング部の内部に伝達される熱の温度に応じた検出信号を出力するサーミスタ(測温素子)と、被検体とサーミスタとの間に位置するようにハウジング部に設けられた、サーミスタへの熱の伝達効率を高めるための金属製の熱伝達向上部材とを備えた温度センサが記載されている。
特開2007−112268号公報 特開2009−250768号公報
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
バッテリ等に設けられたセンサ取付孔を介してバッテリの内部温度を測定する場合、センサ取付孔にサーミスタ等の感熱素子を挿入して測定を行う必要がある。しかしながら、サーミスタ単体をセンサ取付孔内に直接挿入すると、サーミスタを確実に固定することが困難である。このため、上記特許文献2に記載の温度センサのように、ハウジング部を用いてセンサ取付孔に取り付ける必要がある。しかしながら、センサ取付孔と内部のバッテリ等の測定対象に設けた測定用穴とが若干位置ずれして設置されてしまった場合や、振動や変動により互いの位置や間隔が変化してしまう場合、さらにセンサ取付孔が傾いて形成されている場合等が生じることがある。このとき上記特許文献2に記載の温度センサでは、金属製の熱伝達向上部材が覆っているサーミスタ部分を、センサ取付孔に挿入しても、さらに奥の測定用穴との間隔が狭くなったり位置ずれや軸ずれしているため、挿入部分が長すぎて取付できなくなったり、測定用穴内に挿入できなかったり、斜めに傾いてしまって固定できなかったりする問題があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、センサ取付孔が多少位置ずれしたり、測定対象との間隔が変化しても確実に設置することができる温度センサ装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る温度センサ装置は、測定対象に設けられたセンサ取付孔を介して前記測定対象の内部温度を測定する温度センサ装置であって、感熱素子と、該感熱素子に一端が接続された一対の配線端子と、前記一対の配線端子の他端が接続された一対のリード線と、少なくとも前記リード線の先端側を収納して該リード線の先端側を支持するケース部と、前記感熱素子を先端部内に配すると共に前記ケース部から出ている前記配線端子又は前記リード線の周囲に配されて前記ケース部から突出し前記センサ取付孔に挿入可能な測定突出部とを備え、該測定突出部が、軸方向に伸縮可能であると共に曲げ変形可能であることを特徴とする。
この温度センサ装置では、先端部に感熱素子を配する測定突出部が、軸方向に伸縮可能であると共に曲げ変形可能であるので、例えばセンサ取付孔と測定用穴とがずれている場合やセンサ取付孔が斜めに形成されているような場合でも、測定突出部が曲がって変形し、先端をしっかり測定用穴内に挿入させることができる。また、センサ取付孔と測定用穴との間隔が振動等で若干短くなり、測定突出部の先端が穴底に押されても、測定突出部が伸縮することで、安定した取付状態を保持することができる。したがって、高精度に設けられたセンサ取付孔でなくても温度センサ装置を容易にかつ確実に取り付けでき、組み込みコストが低減できると共に、バッテリ等の測定対象の温度を正確に測定することが可能になる。また、測定突出部の先端部内に感熱素子が収納されているので、高い防水性や耐振性が得られ、高い信頼性を有している。
第2の発明に係る温度センサ装置は、第1の発明において、前記測定突出部が、前記配線端子を覆って該配線端子と共に螺旋状に形成された樹脂バネ部を有していることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ装置では、測定突出部が、配線端子を覆って該配線端子と共に螺旋状に形成された樹脂バネ部を有しているので、樹脂バネ部が配線端子と共に伸縮及び変形可能であると共に配線端子を覆って保護することができる。また、樹脂バネ部を配線端子と共にインサート成形することができ、組み込みコストを低減できると共に高い絶縁性や防水性を得ることができる。
第3の発明に係る温度センサ装置は、第1の発明において、前記測定突出部が、前記ケース部に基端が固定されたコイルバネ部と、該コイルバネ部の先端に設けられ前記感熱素子が収納された樹脂先端部とを備え、少なくとも前記感熱素子から前記リード線の先端部までが素子保護用樹脂で被覆された状態で前記コイルバネ部内に挿通されていることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ装置では、少なくとも感熱素子からリード線の先端部までが素子保護用樹脂で被覆された状態でコイルバネ部内に挿通されているので、コイルバネ部が、伸縮及び変形可能であると共に素子保護用樹脂で被覆された配線端子の周囲を巻回して配線端子等を保護することができる。
第4の発明に係る温度センサ装置は、第3の発明において、前記コイルバネ部が、金属製コイルバネであることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ装置では、コイルバネ部が、金属製コイルバネであるので、耐久性に優れていると共にバネ性も高い測定突出部を得ることができる。
第5の発明に係る温度センサ装置は、第3の発明において、前記コイルバネ部と前記ケース部とが、一体に樹脂成型されていることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ装置では、コイルバネ部とケース部とが、一体に樹脂成型されているので、コイルバネ部とケース部とを一度の成形で一体に作製でき、高い量産性が得られる。
第6の発明に係る温度センサ装置は、第1から第5のいずれかの発明において、前記測定突出部が、基端部の外周に前記センサ取付孔に挿入した状態で前記センサ取付孔の内縁部が嵌め込み可能な嵌め込み用溝部を備えていることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ装置では、測定突出部が、基端部の外周にセンサ取付孔に挿入した状態でセンサ取付孔の内縁部が嵌め込み可能な嵌め込み用溝部を備えているので、センサ取付孔に測定突出部を挿入すると共に押し込むことで、基端部でセンサ取付孔の内縁部が嵌め込み用溝部に嵌まり込み、小径のセンサ取付孔でもスナップのように嵌め込むことでワンタッチで容易に取り付けることが可能になる。
第7の発明に係る温度センサ装置は、第1から第5のいずれかの発明において、前記ケース部が、前記センサ取付孔に前記測定突出部を挿入した状態で前記センサ取付孔に嵌め込み可能な固定用突起部を備えていることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ装置では、ケース部が、センサ取付孔に測定突出部を挿入した状態でセンサ取付孔に嵌め込み可能な固定用突起部を備えているので、測定突出部とは別に設けた固定用突起部により確実にかつ安定してセンサ取付孔に固定することが可能になる。
第8の発明に係る温度センサ装置は、第1から7のいずれかの発明において、前記測定対象が、バッテリであることを特徴とする。
すなわち、この温度センサ装置では、測定対象が、バッテリであるので、バッテリのセンサ取付孔に容易にかつ確実に装着可能であると共に高精度にバッテリの温度を測定することが可能になる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係る温度センサ装置によれば、先端部に感熱素子を配する測定突出部が、軸方向に伸縮可能であると共に曲げ変形可能であるので、高精度に設けられたセンサ取付孔でなくても温度センサ装置を容易にかつ確実に取り付けでき、設置コストが低減できると共に、バッテリ等の測定対象の温度を正確に測定することが可能になる。また、高い防水性や耐振性が得られ、優れた信頼性を得ることができる。
したがって、本発明の温度センサ装置は、バッテリ等のセンサ取付孔に容易にかつ確実に装着可能であると共に高精度にバッテリの温度を測定することができる。特に、ハイブリッド車や電気自動車のバッテリの温度を測定するセンサとして好適である。
本発明に係る温度センサ装置の第1実施形態において、バッテリのセンサ取付孔に取り付けた状態の温度センサ装置を示すバッテリ側を破断した正面図である。 第1実施形態において、温度センサ装置を示す斜視図である。 第1実施形態において、温度センサ装置を示す右側面図及びA−A線断面図である。 第1実施形態において、温度センサ装置を示す底面図である。 第1実施形態において、温度センサ装置を示す上面図である。 第1実施形態において、測定用穴との間隔が短くなった取付用孔に設置した温度センサ装置を示すバッテリ側を破断した正面図である。 第1実施形態において、位置ずれした取付用孔に設置した温度センサ装置を示すバッテリ側を破断した断面図である。 本発明に係る温度センサ装置の第2実施形態を示す右側面図及びB−B線断面図である。 第2実施形態において、温度センサ装置を示す斜視図である。 第2実施形態において、温度センサ装置を示す正面図である。 第2実施形態において、温度センサ装置を示す底面図である。 本発明に係る温度センサ装置の第3実施形態を示す右側面図及びB−B線断面図である。 第3実施形態において、温度センサ装置を示す斜視図である。 第3実施形態において、温度センサ装置を示す正面図である。 第3実施形態において、温度センサ装置を示す底面図である。
以下、本発明に係る温度センサ装置の第1実施形態を、図1から図7を参照しながら説明する。
第1実施形態の温度センサ装置1は、図1に示すように、ハイブリッド車や電気自動車に搭載されるバッテリ(測定対象)2のケース3に設けられたセンサ取付孔3aを介してバッテリ2の内部温度を測定する温度センサ装置である。上記バッテリ2は、ケース3内にバッテリ本体12が収納されており、ケース3には温度センサ装置を取り付けるためのセンサ取付孔3aが形成されていると共に、バッテリ本体12にはセンサ取付孔3aに対向した位置に測定用穴12aが形成されている。
この温度センサ装置1は、図1から図5に示すように、感熱素子4と、該感熱素子4に一端が接続された一対の配線端子5と、一対の配線端子の他端が接続された一対のリード線6と、少なくともリード線6の先端側を収納して該リード線6の先端側を支持するケース部8と、感熱素子4を先端部7a内に配すると共にケース部8から出ている配線端子5の周囲に配されてケース部8から突出しセンサ取付孔3aに挿入可能な測定突出部7とを備えている。
上記感熱素子4は、サーミスタ素子であり、このサーミスタ素子は、サーミスタ素体と、該サーミスタ素体に形成された一対の電極とを有したチップサーミスタやフレーク形サーミスタである。このサーミスタとしては、NTC型、PTC型、CTR型等のサーミスタがあるが、本実施形態では、サーミスタ素子として、例えばNTC型サーミスタを採用している。
上記一対の配線端子5の一端は、感熱素子4のサーミスタ素体に形成された一対の電極に接続されている。
上記リード線6は、配線端子5の他端に接続端子6cを介して接続された金属芯線6aと、該金属芯線6aを被覆する絶縁性の被覆材6bで構成されている。
上記測定突出部7は、軸方向に伸縮可能であると共に曲げ変形可能である。この測定突出部7は、感熱素子4を封止した先端部7aと、配線端子5を覆って該配線端子5と共に螺旋状に形成された樹脂バネ部7bを有している。
また、測定突出部7は、基端部の外周にセンサ取付孔3aに挿入した状態でセンサ取付孔3aの内縁部が嵌め込み可能な嵌め込み用溝部7cを備えている。この嵌め込み用溝部7cは、センサ取付孔3aの内径よりも外径が若干小さく設定されている。
また、測定突出部7の基端部には、センサ取付孔3aの内径よりも基端側の外径が若干大きく設定されていると共に先端に向けて漸次外径が小さくされたテーパ状係止部7dが嵌め込み用溝部7cの先端側に形成されている。すなわち、測定突出部7をセンサ取付孔3aに挿入すると共に、樹脂で形成されたテーパ状係止部7dをセンサ取付孔3aに押し込んで弾性変形させることで、センサ取付孔3aの内縁部がテーパ状係止部7dを乗り越えて嵌め込み用溝部7cに嵌まる。
上記ケース部8は、全体として薄型の略直方体形状とされ、リード線6と配線端子5との接続部分を封止して収納する箱状の樹脂成形体である。
このケース部8と測定突出部7とは、一体に樹脂成型されたものであり、リード線6の先端部から感熱素子4までを内蔵させてインサート成形で形成されたものである。
この温度センサ装置1をバッテリ2に取り付ける際、図1に示すように、センサ取付孔3a内に測定突出部7を挿入すると共に、測定突出部7の先端をさらに奥にあるバッテリ本体12の測定用穴12aに挿入させる。この際、測定突出部7の基端部をセンサ取付孔3aに押し込んでセンサ取付孔3aの内縁部を嵌め込み用溝部7cに嵌めることで、ケース部8をケース3に固定して温度センサ装置1をバッテリ2に固定する。
このように本実施形態の温度センサ装置1では、先端部7aに感熱素子4を配する測定突出部7が、軸方向に伸縮可能であると共に曲げ変形可能であるので、例えば図6に示すように、センサ取付孔3aと測定用穴12aとの間隔が振動等で若干短くなり、測定突出部7の先端が穴底に押されても、測定突出部7の樹脂バネ部7bが縮んで、安定した取付状態を保持することができる。
また、図7に示すように、センサ取付孔3aと測定用穴12aとがずれている場合でも、測定突出部7の樹脂バネ部7bが曲がって変形し、先端をしっかり測定用穴12a内に挿入させることができる。したがって、高精度に設けられたセンサ取付孔3aでなくても温度センサ装置1を容易にかつ確実に取り付けでき、組み込みコストが低減できると共に、バッテリ等の測定対象の温度を正確に測定することが可能になる。また、測定突出部7の先端部7a内に感熱素子4が収納されているので、高い防水性や耐振性が得られ、優れた信頼性を有している。
特に、測定突出部7が、配線端子5を覆って該配線端子5と共に螺旋状に形成された樹脂バネ部7bを有しているので、樹脂バネ部7bが配線端子5と共に伸縮及び変形可能であると共に配線端子5を覆って保護することができる。また、樹脂バネ部7bを配線端子5と共にインサート成形することができ、組み込みコストを低減できると共に高い絶縁性や防水性を得ることができる。
また、測定突出部7が、基端部の外周にセンサ取付孔3aに挿入した状態でセンサ取付孔3aの内縁部が嵌め込み可能な嵌め込み用溝部7cを備えているので、センサ取付孔3aに測定突出部7を挿入すると共に押し込むことで、基端部でセンサ取付孔3aの内縁部が嵌め込み用溝部7cに嵌まり込み、小径のセンサ取付孔3aでもスナップのように嵌め込むことでワンタッチで容易に取り付けることが可能になる。
したがって、本実施形態の温度センサ装置1は、バッテリ2のセンサ取付孔3aに容易にかつ確実に装着可能であると共に高精度にバッテリ2の温度を測定することができる。特に、ハイブリッド車や電気自動車のバッテリの温度を測定するセンサとして好適である。
次に、本発明に係る温度センサ装置の第2及び第3実施形態について、図8から図15を参照して以下に説明する。なお、以下の各実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、測定突出部7とケース部8とが感熱素子4及び配線端子5を内蔵してインサート成形で一体に成形され、螺旋状の樹脂バネ部7bを有しているのに対し、第2実施形態の温度センサ装置21では、図8から図11に示すように、測定突出部27がケース部28と別体に形成されている点である。
すなわち、第2実施形態では、測定突出部27が、ケース部28に基端が固定されたコイルバネ部27bと、該コイルバネ部27bの先端に設けられ感熱素子4が収納された樹脂先端部27aとを備えている。また、少なくとも感熱素子4からリード線26の先端部までが素子保護用樹脂24で被覆され樹脂モールドサーミスタとされた状態でコイルバネ部27b内を挿通されている。
上記コイルバネ部27bは、金属製コイルバネである。
第2実施形態の一対のリード線26は、互いに金属芯線26aを平行に並べて共通の被覆材26bで被覆した2線式平行リード線である。
上記ケース部28は、全体として薄型の略直方体形状とされ、箱状のケース本体29aと、該ケース本体29aの上部開口部を閉塞して嵌め込まれた蓋部29bとで構成されている。
ケース本体29aと蓋部29bとは、樹脂で一体成型されたものであり、ヒンジ部28aで連結されている。
また、このケース部28は、リード線26が挿入されて素子保護用樹脂24の部分を外部へ突出させる挿通孔29eと、センサ取付孔3aに測定突出部27を挿入した状態でセンサ取付孔3aに嵌め込み可能な固定用突起部29cとを備えている。また、ケース部28は、挿通孔29eの周囲であって固定用突起部29cの内側に、コイルバネ部27bの基端部を嵌め込み可能な隙間を空けて突出した円筒部29dを有している。すなわち、コイルバネ部27bの基端部を円筒部29dの外周に嵌め込んで固定することで、測定突出部27がケース部28の底面に支持されている。
上記固定用突起部29cは、先端が鈎状となった爪部とされ、センサ取付孔3aに嵌め込まれた際に先端の爪部がセンサ取付孔3aの周縁に係止されて固定される。
また、固定用突起部29cは、コイルバネ部27bの基端部外周面に互いに対向して一対配されている。なお、固定用突起部29cは、突出方向に対して直交する方向の断面が円弧状に形成されており、円形のセンサ取付孔3aに対して位置ずれがし難くなっている。
感熱素子4を封止した素子保護用樹脂24の先端には、インサート成形により樹脂先端部27aが設けられている。この樹脂先端部27aの基端側は、先端側よりも小径に形成され、コイルバネ部27bの先端部内に嵌め込まれている。
すなわち、本実施形態の温度センサ装置21を組み立てる際は、リード線26をコイルバネ部27bに挿通させた状態で樹脂先端部27aをコイルバネ部27bの先端部に嵌め込み、配線端子5を被覆して延在する素子保護用樹脂24をコイルバネ部27b内に挿通される。さらに、リード線26を円筒部29d内及び挿通孔29e内を通してケース本体29a内に配すると共に、コイルバネ部27bの基端部を円筒部29dに固定する。さらに、ケース本体29aと蓋部29bとの隙間から外部にリード線26を出すことで、温度センサ装置21が作製される。
この温度センサ装置21をバッテリ2に取り付ける際、センサ取付孔3a内に測定突出部27を挿入すると共に、測定突出部27の先端をさらに奥にあるバッテリ本体12の測定用穴12aに挿入させる。この際、固定用突起部29cをセンサ取付孔3aに押し込んで嵌め、ケース部28をケース3に固定して温度センサ装置21をバッテリ2に固定する。
このように第2実施形態の温度センサ装置21では、少なくとも感熱素子4からリード線26の先端部までが素子保護用樹脂24で被覆された状態でコイルバネ部27b内に挿通されているので、コイルバネ部27bが、伸縮及び変形可能であると共に素子保護用樹脂24で被覆された配線端子5の周囲を巻回して配線端子5等を保護することができる。
また、コイルバネ部27bが、金属製コイルバネであるので、耐久性に優れていると共にバネ性も高い測定突出部27を得ることができる。
さらに、ケース部28が、センサ取付孔3aに測定突出部27を挿入した状態でセンサ取付孔3aに嵌め込み可能な固定用突起部29cを備えているので、測定突出部27とは別に設けた固定用突起部29cにより確実にかつ安定してセンサ取付孔3aに固定することが可能になる。
第3実施形態と第2実施形態との異なる点は、第2実施形態では、樹脂先端部27aとコイルバネ部27bとケース部28とが別体に設けられているのに対し、第3実施形態の温度センサ装置31では、図12から図15に示すように、コイルバネ部37bとケース部38とが、一体に樹脂成型されている点である。
すなわち、第3実施形態では、コイルバネ部37bとケース部38とを同時に一体成形して形成しており、第2実施形態のようにコイルバネ部27bの組み込みが不要である。したがって、リード線26の先端に素子保護用樹脂24が付いた状態で樹脂先端部37aをインサート成形し、それを一体化されているコイルバネ部37b及びケース部38に組み付けるときに、リード線26をコイルバネ部37b及び挿通孔39eに通し、ヒンジ部38aで連結されたケース本体39aに連結された蓋部39bを閉じることで、第3実施形態の温度センサ装置31を組み立てることができる。
このように第3実施形態の温度センサ装置31では、コイルバネ部37bとケース部38とが、一体に樹脂成型されているので、コイルバネ部37bとケース部38とを一度の成形で一体に作製でき、高い量産性が得られる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、上記各実施形態では、温度センサ装置をバッテリのケースに直接取り付けているが、ケースとバッテリとの間にパッキンを挟んで取り付けても構わない。この場合、温度センサ装置の位置ずれやがたつきをさらに防止することができる。
1,21,31…温度センサ装置、2…バッテリ(測定対象)、3a…センサ取付孔、4…感熱素子、5…配線端子、6,26…リード線、7,27,37…測定突出部、7a,27a,37a…樹脂先端部、7b…樹脂バネ部、7c…嵌め込み用溝部、24…素子保護用樹脂、8,28,38…ケース部、27b,37b…コイルバネ部、29a,39a…ケース本体、29c,39c…固定用突起部、29b,39b…蓋部

Claims (7)

  1. 測定対象に設けられたセンサ取付孔を介して前記測定対象の内部温度を測定する温度センサ装置であって、
    感熱素子と、
    該感熱素子に一端が接続された一対の配線端子と、
    前記一対の配線端子の他端が接続された一対のリード線と、
    少なくとも前記リード線の先端側を収納して該リード線の先端側を支持するケース部と、
    前記感熱素子を先端部内に配すると共に前記ケース部から出ている前記配線端子又は前記リード線の周囲に配されて前記ケース部から突出し前記センサ取付孔に挿入可能な測定突出部とを備え、
    該測定突出部が、軸方向に伸縮可能であると共に曲げ変形可能であり、
    前記測定突出部が、前記配線端子を覆って該配線端子と共に螺旋状に形成された樹脂バネ部を有していることを特徴とする温度センサ装置。
  2. 測定対象に設けられたセンサ取付孔を介して前記測定対象の内部温度を測定する温度センサ装置であって、
    感熱素子と、
    該感熱素子に一端が接続された一対の配線端子と、
    前記一対の配線端子の他端が接続された一対のリード線と、
    少なくとも前記リード線の先端側を収納して該リード線の先端側を支持するケース部と、
    前記感熱素子を先端部内に配すると共に前記ケース部から出ている前記配線端子又は前記リード線の周囲に配されて前記ケース部から突出し前記センサ取付孔に挿入可能な測定突出部とを備え、
    該測定突出部が、軸方向に伸縮可能であると共に曲げ変形可能であり、
    前記測定突出部が、前記ケース部に基端が固定されたコイルバネ部と、
    該コイルバネ部の先端に設けられ前記感熱素子が収納された樹脂先端部とを備え、
    少なくとも前記感熱素子から前記リード線の先端部までが素子保護用樹脂で被覆された状態で前記コイルバネ部内を挿通されていることを特徴とする温度センサ装置。
  3. 請求項に記載の温度センサ装置において、
    前記コイルバネ部が、金属製コイルバネであることを特徴とする温度センサ装置。
  4. 請求項に記載の温度センサ装置において、
    前記コイルバネ部と前記ケース部とが、一体に樹脂成型されていることを特徴とする温度センサ装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の温度センサ装置において、
    前記測定突出部が、基端部の外周に前記センサ取付孔に挿入した状態で前記センサ取付孔の内縁部が嵌め込み可能な嵌め込み用溝部を備えていることを特徴とする温度センサ装置。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載の温度センサ装置において、
    前記ケース部が、前記センサ取付孔に前記測定突出部を挿入した状態で前記センサ取付孔に嵌め込み可能な固定用突起部を備えていることを特徴とする温度センサ装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の温度センサ装置において、
    前記測定対象が、バッテリであることを特徴とする温度センサ装置。
JP2011288203A 2011-12-28 2011-12-28 温度センサ装置 Active JP5828279B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011288203A JP5828279B2 (ja) 2011-12-28 2011-12-28 温度センサ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011288203A JP5828279B2 (ja) 2011-12-28 2011-12-28 温度センサ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013137233A JP2013137233A (ja) 2013-07-11
JP5828279B2 true JP5828279B2 (ja) 2015-12-02

Family

ID=48913071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011288203A Active JP5828279B2 (ja) 2011-12-28 2011-12-28 温度センサ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5828279B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6228532B2 (ja) * 2014-12-19 2017-11-08 Tdk株式会社 サーミスタ
JP6558311B2 (ja) * 2016-06-23 2019-08-14 株式会社オートネットワーク技術研究所 温度検知モジュール
CN107969083B (zh) * 2017-11-07 2023-11-10 兴勤(宜昌)电子有限公司 一种电池温度模组制作方法及应用
DE102018124028A1 (de) * 2018-09-28 2020-04-02 Lisa Dräxlmaier GmbH Sensorvorrichtung, spannungsversorgungssystem und verfahren
CN110579290A (zh) * 2019-09-05 2019-12-17 西人马(厦门)科技有限公司 一种测温装置及电力系统
KR102640844B1 (ko) * 2020-04-14 2024-02-27 삼성에스디아이 주식회사 배터리 팩
JP7472753B2 (ja) 2020-10-22 2024-04-23 三菱マテリアル株式会社 温度センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013137233A (ja) 2013-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5828279B2 (ja) 温度センサ装置
JP5179295B2 (ja) 温度センサの取付装置
JP5807811B2 (ja) 温度センサ装置
JP5698389B2 (ja) 車両用センサユニット
JP6440589B2 (ja) 温度検出装置
WO2016135776A1 (ja) 温度センサ
JP5182140B2 (ja) 温度センサ装置
JP6558311B2 (ja) 温度検知モジュール
US7293479B2 (en) Speed and temperature sensing in separate cavities in a single sensing head
JP6559181B2 (ja) 温度センサ及び電池パック
JP7068360B2 (ja) コネクタ
US20110273854A1 (en) Magnetic Field Sensor
JP2018129501A (ja) リアクトル
US20210242636A1 (en) Plug-in connector element and plug-in connector for high-voltage applications
JP6631583B2 (ja) 温度センサ装置
WO2017203984A1 (ja) 温度センサ
JP2019036696A (ja) リアクトル
US20050141590A1 (en) Sensor for measuring water temperature
JP6717350B2 (ja) 温度センサ装置
JP6861544B2 (ja) 温度センサの取付構造
JP6693750B2 (ja) 抵抗器用のブラケット、ブラケット付き抵抗器、および、その製造方法
US20190372435A1 (en) Temperature sensor bracket and motor comprising the same
JP6931291B2 (ja) 温度センサ
JP2023128675A (ja) 温度センサ
JP6916228B2 (ja) 温度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5828279

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150