JP5828200B2 - 屋根構造 - Google Patents

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Description

本発明は、躯体から吊り下げられ、かつ耐火性を有する屋根構造に関する。
特許文献1は、耐火構造を有する屋根を開示する。このような屋根は、複数の縦材と、縦材間を上方から塞ぐ防火板と、縦材間を下方から塞ぐデッキプレートとを主に備える。防火板とデッキプレートとの間には断熱材が充填される。この屋根を梁上に置くことにより耐火構造が形成される。
特許文献2は、防火性を有する吊り下げ天井パネルを開示する。吊り下げ天井パネルは、建造物からワイヤハンガを介して吊り下げられるグリッド部材と、グリッド部材に取り付けられる化粧天井パネルとを主に備える。
特開2001−55800号公報 特表2007−530831号公報
鉄道や道路などの高架下に店舗や宿泊施設などの事業施設を建築することがある。このような事業施設は、建築基準法及びその他の法令が定める耐火構造を有さねばならず、高架下に耐火性の天井や壁を設けて耐火構造を有する事業施設を形成する。
例えば特許文献1を用いて事業施設を建設することを考えた場合、高架下にラーメン構造等によるフレームを鉄骨などで形成し、このフレームの上に屋根を載せる手法が考えられる。しかしながら鉛直上方に開けている通常の建築現場と異なり、高架下では鉛直上方に橋桁が存在し、かつ水平方向に柱が存在するため、作業空間が狭隘である。そのため使用できる重機も制限されて、フレームを建築する手間が増えて建築期間が長期化するとともに、建築コストが増大する。
他方、特許文献2を用いて事業施設を建設することを考える。高架橋はコンクリートや鉄骨等から形成されるため、多くの隙間を有する。そのため、高架下の空間には、水や塵芥が進入する。しかし、化粧天井パネルは室内に設けられることを想定して作成されているため、水や塵芥に耐えうるように作られておらず、早期に劣化して交換が必要となる。また、建築基準法は化粧天井パネルに耐火性能を要求していないため、建築基準法が屋根材に要求するような耐火性能を備える化粧天井パネルは存在しない。
本発明はこれらの問題に鑑みてなされたものであり、鉄道や道路などの高架下に容易に形成可能であって、かつ耐火性能を有する屋根構造を得ることを目的とする。
本願発明による屋根構造は、鉛直上方に位置する躯体から屋根材を吊り下げて成る屋根構造であって、躯体に固定される躯体側部材を有する吊り下げ部材と、躯体側部材の反対側の部材である屋根材側部材に取り付けられる屋根材とを備え、屋根材は、鉛直下方からの火災に対して耐火性を有する耐火部材を備えることを特徴とする。
屋根材は、金属製の板状部材を折り曲げて成る折板と、折板の鉛直下方に向く面に設けられる耐火部材とを備えることが好ましい。
屋根材は、鉛直上方に向けて突出する山部と、山部どうしを繋ぐ谷部とを備えることが好ましい。
屋根材は、金属製の板状部材を折り曲げて成る複数の折板を備え、折板どうしの接続部では山部が鉛直方向に重ねられることが好ましい。これにより屋根材の耐火性能及び防水性能を確保する。
屋根材は、金属製の板状部材を折り曲げて成る複数の折板と、折板どうしの接続部に用いられるキャップとを備え、接続部では山部が鉛直方向に重ねられ、鉛直方向に重ねられた山部に鉛直上方からキャップが被せられても良い。これにより、折板どうしの接続部が熱膨張して開いてしまうことを防止して耐火性能を確保すると共に、屋根材の防水性能を向上させる。
屋根構造は複数の躯体に跨がって設けられ、屋根材は、折板どうしを繋ぐエキスパンションを備えてもよい。複数の躯体が異なる方向に変位する場合であっても、エキスパンションが躯体の変位を吸収して、折板が破損することを防止する。
屋根材は、鉛直上方に向けて突出する山部を備え、山部の高さは66mm以上であることが好ましい。これにより、建築基準法及びその他の法令が要求する耐火性能を屋根構造が満たすことができる。
屋根材は、金属製の板状部材を折り曲げて成る複数の折板を備え、折板の厚さは0.6mm以上であることが好ましい。これにより、建築基準法及びその他の法令が要求する耐火性能を屋根構造が満たすことができる。
屋根材は、鉛直上方に向けて突出する山部を備え、山部と山部との間隔が200mm以上250mm以下であることが好ましい。これにより、建築基準法及びその他の法令が要求する耐火性能を屋根構造が満たすことができる。
屋根材は、鉛直上方に向けて突出する山部と、山部どうしを繋ぐ谷部とを備え、谷部はリブを備えることが好ましい。火災の熱により折板が熱膨張したときであっても、リブ付近の鉄板が変形することにより、折板どうしの接続部に応力が集中して折板が破損することを防止できる。
躯体側部材は棒形状を有し、屋根材側部材は、屋根材を支持する支持部材と、躯体側部材及び支持部材に接続される接続部材とを備えることが好ましい。
屋根材側部材は、屋根材を支持する支持部材と、躯体側部材及び支持部材に接続される接続部材とを有し、支持部材は、屋根材を貫通する棒ねじを有し、棒ねじは化粧天井を吊り下げ可能であるように構成されても良い。特殊な工法を用いることなく化粧天井を容易に吊ることができる。
本発明によれば、鉄道や道路などの高架下に容易に形成可能であって、かつ耐火性能を有する屋根構造を得る。
第1の実施形態による屋根構造を高架下に設けた概略図である。 屋根構造の斜視図である。 図2のIII−III断面における屋根構造の端面図である。 折板どうしの接続部の一部端面図である。 折板どうしの接続部を山形鋼の長手方向から見た一部端面図である。
以下、本発明に係る屋根構造100について図を用いて説明する。
図1は、屋根構造100を高架下に設けた図である。図1において屋根構造100の構成は説明のため簡略化されている。高架200は、複数の橋桁201と、梁211と、橋脚212とにより主に構成される。梁211が橋桁201を支持し、地面から延びる橋脚212が梁211を支持する。ジョイント203は、橋桁201どうしが自由に変位できるように橋桁201どうしを接合する。橋桁201、梁211、及び橋脚212はコンクリートから成る。コンクリートは水を透過し、ジョイント203は水及び塵芥を透過する。そのため、高架200の下には水及び塵芥が進入する。
橋桁201又は梁211の底面202から吊りボルト110を介して屋根材140が吊り下げられる。すなわち、鉛直上方(重力方向上方)に位置する橋桁201及び梁211(躯体)から屋根材140が吊り下げられる。屋根材140の詳細については後述される。屋根材140の底面から吊り金具221を介して化粧天井222が吊り下げられる。建築基準法は化粧天井222に耐火性能を要求しないため、建築基準法が規定する耐火性能を化粧天井222は有さない。
橋桁201の底面202から床スラブ225まで外壁223が設けられ、屋根材140から床スラブ225まで防火壁224が設けられる。外壁223及び防火壁224は防水性能及び耐火性能を有する。屋根材140、外壁223、防火壁224、及び床スラブ225が居室230を形成し、居室230の内部に事業施設が設けられる。
次に、図2を用いて屋根構造100について説明する。図2において屋根材140の構成は説明のため簡略化されている。
屋根構造100は、吊りボルト110、山形鋼120、シートスタット130、及び屋根材140とから主に構成される。吊りボルト110、山形鋼120、及びシートスタット130が吊り下げ部材を成し、吊り下げ部材は躯体側部材及び屋根材側部材を有する。そして、吊りボルト110が躯体側部材を成し、山形鋼120及びシートスタット130が屋根材側部材を成す。また、屋根材側部材は支持部材と接続部材を有し、シートスタット130が支持部材を成し、山形鋼120が接続部材を成す。
吊りボルト110の上端は橋桁201に取り付けられ、吊りボルト110の下端に山形鋼120がボルト、ナット、及び形鋼等の金物を介して固定される。山形鋼120はシートスタット130を介して屋根材140を支持する。吊りボルト110は、幅方向に隣り合う山形鋼120が反対を向くように山形鋼120を吊る。
吊りボルト110は、雄ねじが切られた端部を有し、橋桁201の底面202に打ち込まれた打ち込み式アンカーに端部をねじ込むことにより、橋桁201に固定される。橋桁201に固定された端部と反対側の端部には、山形鋼120が溶接される。
山形鋼120は等辺山形鋼であって、幅50ミリの板状である2枚の鋼板(水平リブ121と鉛直リブ122)を互いの長辺で直角に接合した形状を有する。吊りボルト110は、鉛直リブ122にボルト及びナット等の金物を介して固定され、幅方向に隣り合う山形鋼120が反対を向くように山形鋼120を吊る。すなわち、吊りボルト110に取り付けられた山形鋼120を長手方向から見ると、水平方向に延びる水平リブ121が互いに反対方向に延びる。
シートスタット130は、嵌合部131とボルト132とを主に有する。嵌合部131は開口を有し、開口に水平リブ121を挟み込んで固定する。開口の高さは水平リブ121の厚さよりも低いため、所定の力以下ではシートスタット130が水平リブ121に対してずれることがない。ボルト132は屋根材140の第1の端部側山部161、第2の端部側山部151、及び中間山部166に取り付けられる。第1の端部側山部161、第2の端部側山部151、及び中間山部166については後述される。
幅方向に隣り合う山形鋼120が反対を向くため、隣り合う山形鋼120に取り付けられたシートスタット130の開口もまた反対を向く。そのため屋根材140が熱膨張したとき、隣り合う山形鋼120に取り付けられたシートスタット130は、水平方向に対して互いに反対方向に山形鋼120からずれる。このシートスタット130のずれにより熱膨張による屋根材140の伸びが吸収される。これにより屋根材140が破壊されることがない。
次に、図3及び図4を用いて屋根材140について詳細に説明する。屋根材140は、金属製の板状部材を折り曲げて成る折板150と、折板150の鉛直下方に向く面に設けられる耐火部材170と、キャップ180と、エキスパンション190とを備える。
折板150、キャップ180、及びエキスパンション190は、厚さ0.6mmのガルバリウム鋼板から成り、耐火部材170は、グラスファイバを含む厚さ5mmのマット状の不燃材料、例えばスーパーフェルトン、あるいは厚さ4mmのマット状の不燃材料、例えばフネンエースから成り、鉛直下方からの火災に対して耐火性を発揮する。
折板150は、第1の端部側山部161と、複数の中間山部166と、第2の端部側山部151と、各山部を繋ぐ複数の谷部171とを有する。
第1の端部側山部161は、谷部171に対して第1の狭角を成す第1の背部152と、第1の背部152と第1の狭角を成す第1の水平部153と、第1の水平部153に対して第1の狭角を成す第1の接続部154とから主に構成される。第1の水平部153と谷部171とは平行であり、第1の水平部153と谷部171との距離h1(第1の端部側山部161の高さ)は66mmである。第1の接続部154の先端は、第1の端部側山部161の内側に向けて僅かに曲げられる。
第2の端部側山部151は、谷部171に対して第1の狭角を成す第2の背部162と、第2の背部162と第1の狭角を成す第2の水平部163と、第2の水平部163に対して第1の狭角を成す第2の接続部164とから主に構成される。第2の水平部163と谷部171とは平行であり、第2の水平部163と谷部171との距離h1(第2の端部側山部151の高さ)は66mmである。第2の水平部163の幅方向における中央から第2の背部162と谷部171との接合部までの長さl2は56mmであり、第2の端部側山部151の幅の半分である。なお、第1の水平部153の幅方向における中央から第1の背部152と谷部171との接合部までの長さもまた56mmであり、第1の端部側山部161の幅の半分である。
中間山部166は、谷部171に対して第1の狭角を成す第3の背部167と、第3の背部167と第1の狭角を成す第3の水平部168と、第3の水平部168に対して第1の狭角を成す第3の接続部169とから主に構成される。第3の水平部168と谷部171とは平行であり、第3の水平部168と谷部171との距離h1(中間山部166の高さ)は66mmである。第3の水平部168の幅方向における中央から第3の背部167と谷部171との接合部までの長さl2もまた56mmであり、中間山部166の幅の半分である。
谷部171は2つのリブ172を備える。2つのリブは、1〜2mmの高さの凹部を谷部171に形成する。屋根材140が熱膨張したとき、2つのリブによって形成される凹部が変形して熱膨張による屋根材140の伸びを吸収する。これにより屋根材140が破壊されることがない。水平方向に対する谷部171の長さl1、すなわち第1の端部側山部161と中間山部166、第2の端部側山部151と中間山部166、中間山部166と中間山部166の間隔は、それぞれ等しく、238mmである。
キャップ180は、谷部171と平行である第4の水平部181と、第4の水平部181の長辺側端部に第1の狭角を成すように接続される第4の接続部182と、第4の水平部181において第4の接続部182とは反対側の長辺側端部に第1の狭角を成すように接続される第5の接続部183とから主に構成される。第4の接続部182及び第5の接続部183の先端は、キャップ180の内側に向けて僅かに曲げられる。
エキスパンション190は、下側エキスパンション191と、鉛直上方から下側エキスパンション191に被さる上側エキスパンション192とを主に備える。
下側エキスパンション191は、谷部171に平行である第5の水平部194と、第5の水平部194に対して第1の狭角を成す第6の接続部193と、第5の水平部194に対して直角を成して鉛直上方に立ち上がる第1のジョイント部195とから主に構成される。第6の接続部193の先端は、第5の水平部194に向けて僅かに曲げられる。第6の接続部193は、第2の端部側山部151に鉛直方向上方から覆い被さる。第1のジョイント部195は、逆J字形状を有し、逆J字の長辺が第5の水平部194から鉛直方向上方に立ち上がる。第1のジョイント部195の幅l3、すなわち逆J字の幅は30mmであり、第1のジョイント部195の折り返し部分196の長さh2は15mmである。
上側エキスパンション192は、谷部171に平行である第6の水平部198と、第6の水平部198に対して第1の狭角を成す第7の接続部197と、第6の水平部198に対して直角を成して鉛直上方に立ち上がる第2のジョイント部199とから主に構成される。第7の接続部197の先端は、第6の水平部198に向けて僅かに曲げられる。第7の接続部197は、第1の端部側山部161に鉛直方向上方から覆い被さる。第2のジョイント部199は、逆J字形状を有し、逆J字の一辺が第6の水平部198から鉛直方向上方に立ち上がる。第2のジョイント部199の幅l3+l4+l5、すなわち逆J字の幅は130mmであり、第2のジョイント部199の折り返し部分189の長さh3は30mmである。また、第6の水平部198は、第5の水平部194と鉛直方向において同じ位置にあり、上側エキスパンション192において最も遠い部分との距離h4は50mmである。そして、折り返し部分196と折り返し部分189との距離l5は50mmであり、下側エキスパンション191と第6の水平部198との距離l4は50mmである。すなわち、エキスパンション190は水平方向に対する50mmの変位を吸収できる。
複数の橋桁201は別々に振動するため、橋桁201どうしの間隔が変化する。そのため、異なる橋桁201を跨がるように設けられる屋根構造100は、橋桁201どうしの間隔の変化を吸収しなければ、破損することになる。しかしながら、屋根構造100は、エキスパンション190の機能により橋桁201どうしの間隔の変化を吸収して破損を防ぐ。
また、逆J字形状を有する上側エキスパンション192が、逆J字形状を有する下側エキスパンション191に鉛直上方から被さることにより、水や塵芥が屋根材の鉛直下方に進入することを防止できる。
図4及び図5を参照すると、折板どうしの接続部では、第2の端部側山部151に鉛直方向上方から第1の端部側山部161が覆い被さり、第1の端部側山部161に鉛直方向上方からキャップ180に覆い被さる。すなわち、鉛直上方から下方に向けて、キャップ180、第1の端部側山部161、第2の端部側山部151の順に重ねられる。第1の端部側山部161、第2の端部側山部151、及びキャップ180には鉛直方向に穴が開けられており、この穴にボルト132が貫通する。ボルト132は、第4の水平部181、第1の水平部153、そして第2の水平部163に設けられた穴を順に貫通して、第2の水平部163の鉛直方向下方に設けられたナット134と螺合して固定される。ボルト132の頭の付近には、受け具133が固定されている。受け具133とナット134とが第1の端部側山部161、第2の端部側山部151、及びキャップ180を挟持する。これにより、屋根材140がシートスタット130に固定される。下側エキスパンション191と第1の水平部153との接合手段、及び上側エキスパンション192と第2の水平部163との接合手段もまた同様であるため、説明を省略する。
鉛直方向にキャップ180、第1の端部側山部161、第2の端部側山部151を重ねることにより、鉛直上方からの液体が屋根材140を透過して下方に漏れ出てしまうことを防止して、鉛直上方からの液体に対する防水性を構成する。
火災の熱により折板が熱膨張すると、第1の端部側山部161と第2の端部側山部151とが重ねられる部分に応力が集中して、第1の端部側山部161と第2の端部側山部151とが離れてしまうことがある。しかしながら、第1の端部側山部161及び第2の端部側山部151に鉛直方向上方からキャップ180を重ねることにより、キャップ180は第1の端部側山部161と第2の端部側山部151の動きを水平方向及び鉛直方向に規制して、これらが互いに離れることを防止する。
図4を参照すると、ボルト(棒ねじ)132は、その先端が第1の端部側山部161、第2の端部側山部151、キャップ180、ナット134、及び耐火部材170を厚さ方向に貫通してもなお突出するだけの長さを有する。この突出する部分に化粧天井222が取り付けられる。詳細に説明すると、ナット134及び耐火部材170から突出する部分に長ナット301が取り付けられる。そして、長ナット301に天井吊りボルト302が螺合し、天井吊りボルト302の先端に天井ブレース303を取り付ける。そして天井ブレース303に化粧天井板304が取り付けられる。特殊な工法を用いることなく化粧天井222を容易に吊ることができる。
本実施形態によれば、鉄道や道路などの高架下に耐火構造の屋根を容易に構築することが出来る。例えば従来、高架下に耐火構造のフレームを構築して事業施設を建築しているときに事業施設の形状及び床面積を変更する場合、既存のフレーム形状により新たな事業施設の形状及び床面積が制限されていた。そのため、既存のフレームを解体しなければならない場合もあった。しかし、本発明による屋根構造100は高架下全面にわたって耐火性の屋根を構築しているため、間仕切りを変更するだけで事業施設の形状及び床面積を変更できる。
さらに、建築基準法及びその他の法令が変更されて駅構内の施設が既存不適格となり、駅等の施設の一部の改築を計画しているにもかかわらず、駅構内の施設全体を耐火構造としなければならない場合であっても、フレームを構築せずに、屋根構造100を吊るだけで耐火構造を構築できる。屋根構造100を吊るために要する工期は、フレームを構築する工期よりも遙かに短い。そのため、短工期かつ安価に耐火構造を構築できる。
また、屋根構造100は防水性能及び耐火性能を有するため、屋根構造100を吊るだけで水漏れ及び火災対策を行うことができる。そのため、他の防水及び耐火工事を必要としない。
エキスパンション190を設けることにより、複数の橋桁201の下に屋根構造100を設けることが出来る。
なお、山形鋼120は等辺山形鋼でなく不等辺山形鋼であってもよく、H鋼などの他の形状を有する形鋼であってもよい。
また、山形鋼120は吊りボルト110にボルト及びナットを介して固定されるのではなく、溶接により固定されてもよい。
折板150、キャップ180、及びエキスパンション190を構成する材料は厚さ0.6mmのガルバリウム鋼板に限定されず、厚さ0.6mm以上のガルバリウム鋼板、又は建築基準法に定められる耐火性能を有する材料であればよい。これにより、建築基準法に定められる耐火性能を確保する。
耐火部材170は、前述のものに限定されず、建築基準法及びその他の法令に定められる耐火性能を有する材料であってもよい。
第1の端部側山部161、第2の端部側山部151、及び中間山部166の高さは、66mm以上であればよい。これにより、建築基準法及びその他の法令に定められる耐火性能を確保する。
第1の端部側山部161と中間山部166、第2の端部側山部151と中間山部166、中間山部166と中間山部166の間隔は238mmでなくてもよい。
なお、躯体が1つであるときは、エキスパンション190を設けなくてもよい。
橋桁201、梁211、及び橋脚212はコンクリートでなく、鉄骨などから成るものであってもよい。
100 屋根構造
110 吊りボルト
120 山形鋼
121 水平リブ
122 鉛直リブ
130 シートスタット
131 嵌合部
133 受け具
134 ナット
140 屋根材
150 折板
151 第2の端部側山部
152 第1の背部
153 第1の水平部
154 第1の接続部
161 第1の端部側山部
162 第2の背部
163 第2の水平部
164 第2の接続部
166 中間山部
167 第3の背部
168 第3の水平部
169 第3の接続部
170 耐火部材
171 谷部
172 リブ
180 キャップ
181 第4の水平部
182 第4の接続部
183 第5の接続部
190 エキスパンション
191 下側エキスパンション
192 上側エキスパンション
193 第6の接続部
194 第5の水平部
195 第1のジョイント部
197 第7の接続部
198 第6の水平部
199 第2のジョイント部
200 高架
201 橋桁
203 ジョイント
211 梁
212 橋脚
221 吊り金具
222 化粧天井
223 外壁
224 防火壁
225 床スラブ
230 居室
301 長ナット
303 天井ブレース
304 化粧天井板

Claims (12)

  1. 鉛直上方に位置する複数の躯体から屋根材を吊り下げて成る屋根構造であって、
    前記屋根構造は複数の前記躯体に跨がって設けられ、
    前記躯体に固定される躯体側部材を有する吊り下げ部材と、
    前記躯体側部材の反対側の部材である屋根材側部材に取り付けられる屋根材とを備え、
    前記屋根材は、鉛直下方からの火災に対して耐火性を有する耐火部材を備える屋根構造。
  2. 前記屋根材は、金属製の板状部材を折り曲げて成る折板をさらに備え、前記耐火部材は、前記折板の鉛直下方に向く面に設けられる請求項1に記載の屋根構造。
  3. 前記屋根材は、鉛直上方に向けて突出する複数の山部と、前記山部どうしを接続する谷部とを備える請求項1又は2に記載の屋根構造。
  4. 前記屋根材は、金属製の板状部材を折り曲げて成る複数の折板をさらに備え、前記折板どうしの接続部では、鉛直上方に向けて突出する山部が鉛直方向に重ねられる請求項1から3のいずれかに記載の屋根構造。
  5. 前記屋根材は、金属製の板状部材を折り曲げて成る複数の折板と、前記折板どうしの接続部に用いられるキャップとを備え、前記接続部では前記山部が鉛直方向に重ねられ、鉛直方向に重ねられた前記山部に鉛直上方から前記キャップが被さる請求項3又は4に記載の屋根構造。
  6. 記屋根材は、金属製の板状部材を折り曲げて成る複数の折板と、前記折板どうしを繋ぐエキスパンションとをさらに備える請求項1から5のいずれかに記載の屋根構造。
  7. 前記屋根材は、鉛直上方に向けて突出する複数の山部と、前記山部どうしを繋ぐ谷部とを備え、前記谷部はリブを備える請求項1からのいずれかに記載の屋根構造。
  8. 前記リブの厚さは、前記谷部において前記リブが無い部分の厚さよりも薄い、請求項7に記載の屋根構造。
  9. 前記リブは、前記谷部が延びる方向に沿って延びる凹部である、請求項7又は8に記載の屋根構造。
  10. 前記リブは、前記谷部の一方の面に設けられる凹部であって、前記谷部の他方の面は平面である、請求項7から9のいずれかに記載の屋根構造。
  11. 前記躯体側部材は棒形状を有し、前記屋根材側部材は、前記屋根材を支持する支持部材と、前記躯体側部材及び前記支持部材に接続される接続部材とを備える請求項1から10のいずれかに記載の屋根構造。
  12. 前記屋根材側部材は、前記屋根材を支持する支持部材と、前記躯体側部材及び前記支持部材に接続される接続部材とを有し、
    前記支持部材は、前記屋根材を貫通する棒ねじを有し、
    前記棒ねじは化粧天井を吊り下げ可能である請求項1から11のいずれかに記載の屋根構造。
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