JP5827644B2 - 鋳造部品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、鋳造部品の製造方法に関する。
例えばステッピングモータに用いられるブラケットは、アルミダイカスト法による鋳造部品が用いられている。一例として、図4において、鋳造型として可動型51と固定型52を型閉じしてブラケットを鋳造する場合について説明する。可動型51にはランナ51a及びゲート51bが彫り込まれている。また、固定型52には、キャビティ52aが彫り込まれている。パーティングラインPLは、成形品の端面と一致するように形成されている。なお、ゲート位置がパーティングラインPLに沿って形成されていない場合(成形品の端面以外に形成される場合)には、成形品の外周面に成形ラインが形成され製品の外形寸法に影響し後工程で除去することになるため好ましくない。このように、成形型のパーティングラインPLをブラケットの端面となるように配置し、鋳造後の後工程で成形品の端面を切削加工を行う際にゲート残りの除去も行われている。
アルミダイカスト法で鋳造部品を成形する場合、金属溶湯の温度が高い場合にはゲート近傍や溶湯が強く当たる金型部分が溶損により浸食され、溶損が生じた凹部の厚さだけ成形品の厚さが厚く成形されて、後工程において切削加工が必要になる。
よって、鋳造型にかかる溶損が生じないようにするため、耐摩耗性、耐溶損性を有する被覆膜を形成することが提案されている(特許文献1参照)。
同様に湯口近傍の方案部と冷却水通路を備えた可動型を、方案部が形成された分割型と冷却水通路が形成された分割型とに分割することで、摩耗度の高い方案部のみを交換するようにした鋳造用金型も提案されている(特許文献2参照)。
実開6−66840号公報 特開平8−174147号公報
上述した図4に示す鋳造型を用いた場合、金属溶湯53が最初に突き当たるゲート51bに対向するキャビティ底部52bが浸食され易く、窪み(凹部)52cが形成されてしまう。キャビティ52aに窪み(凹部)52cが形成されると、成形品に凸部が形成されてしまう。
また、図5に示すように、金属溶湯53の圧力が比較的高いゲート51b近傍の容積を増やして減圧するようにしたとしても、パーティングラインPLより突出した不要部分が発生して歩留りが低下するうえに、ゲート対向部51cが溶損により浸食されて成形品に凸部が形成されてしまう。
このような成形品の外面に盛り上がった凸部が形成されると、モータ用ブラケットの場合、取付面の精度に影響するため後加工で切削する必要があり、加工コストが増加することになる。
また、特許文献1の金型面に被覆膜を形成したり、特許文献2のように分割型に形成したりする場合には、鋳造金型に特殊な加工や特別な構造を採用するため、製造コストが嵩む。
本発明の目的とするところは、鋳造部品の成形後の加工工数を極力減らすことで製造コストを削減した鋳造部品の製造方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するため、以下の構成を備えたことを特徴とする。
金属溶湯を型閉じした鋳造型へ圧送りして鋳造部品を成形する鋳造部品の製造方法であって、前記金属溶湯が圧送りされるランナ及びゲートが形成された一方の金型と、前記ゲートからパーティングラインを跨いで前記金属溶湯が充填されるキャビティが形成され、当該キャビティ内に流入する前記金属溶湯が突き当たるキャビティ底部に相当する部位を他のキャビティ底部より上げ底状に形成された他方の金型を型閉じする工程と、前記一方の金型のランナ及びゲートからとパーティングラインを跨いで前記他方の金型のキャビティへ金属溶湯を充填して成形品の外周縁部に内周側平板部の高さより低い逃げ凹部を形成する工程と、成形後の成形品のパーティングラインに沿った端面を切削加工して合わせてゲート残りを除去する工程と、を含むことを特徴とする。
上記鋳造部品の製造方法を用いれば、一方の金型のランナ及びゲートからとパーティングラインを跨いで他方の金型のキャビティへ金属溶湯を充填して成形品の外周縁部に内周側平板部の高さより低い逃げ凹部を形成するので、キャビティ底部に溶損が発生して成形品に凸部(盛り上がり)が発生しても、逃げ凹部により吸収することができ、後工程で除去する必要がなくなる。また、成形後の成形品のパーティングラインに沿った端面を切削加工して合わせてゲート残りを除去することで、工数を増やすことなく鋳造部品を製造することができる。
上述した鋳造部品の製造方法を用いれば、鋳造部品の成形後の加工工数を極力減らすことで製造コストを削減することができる。
鋳造部品の正面図、断面図、背面図である。 他例に係る鋳造部品の正面図、断面図、背面図である。 鋳造型の半断面図である。 鋳造型の比較例を示す半断面図である。 鋳造型の比較例を示す半断面図である。
以下、本発明に係る鋳造部品の製造方法の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。以下では、一例としてステッピングモータのブラケットをアルミダイカストにより成形する場合について説明する。
図1(A)(B)(C)は、ブラケットの正面図、断面図及び底面図である。
ブラケット1は、ロータシャフトを回転可能に軸支し、かつ固定子コアを軸方向に挟み込んで保持するモータ部品である。
図1(A)に示すように、矩形状のブラケット本体2の中央部には、図示しないロータシャフトが挿入されえる軸孔3が貫通して設けられている。軸孔3の周囲には図示しない軸受(ボールベアリング等)が組み付けられる軸受保持部4が設けられている。軸受保持部4の外周側には図示しないステータコアを組み付けるコア載置部5が設けられている。また、ブラケット本体2の4辺には起立壁2aが設けられている。ブラケット本体2の各コーナー部は面取りされておりその面取り部2bの近傍には、ブラケット本体2と図示しないステータコアを一体に組み付けるためのねじ孔2cが設けられている(図1(C)参照)。
また、ブラケット本体2の外周縁部には内周側平板部2d(ブラケット取付面部)より高さが低い逃げ凹部2eが設けられている(図1(B)参照)。この逃げ凹部2eは、後述する鋳造型のゲートからキャビティへ金属溶湯(例えばアルミニウム合金)が流入して突き当たるキャビティ底部が溶損により浸食されて凸部(盛り上がり)が形成され易い部位に相当する。
図1(A)に示すように、逃げ凹部2eはブラケット本体2の外周縁部に1以上設けられていればよく、本実施例ではブラケット本体2の対向する外周縁部に合計4か所に設けられている。
このような構成を採用することで、後述する鋳造型のキャビティ底部が溶損により窪んで成形品に不要な凸部(盛り上がり)が形成されても、当該凸部の高さを逃げ凹部2eが吸収するので、後工程で除去する必要がなくなり、製造コストを低減することができ、金型メンテナンスも軽減することができる。なお、パーティング面側に残るゲート残りは、端面加工を行う際に合わせて除去されるため、工数が増えることはない。
図2(A)(B)(C)は他例にかかるブラケットの正面図、断面図及び底面図である。ブラケット1の構成は図1と同様であるので、同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとする。
図1のブラケット1と異なる点は、ブラケット本体2に設けられる逃げ凹部2eが、成形品の外周縁部を周回して形成されている点である。このように構成すると、鋳造型のゲート位置がいずれであっても、成形品の凸部(盛り上がり)を逃げ凹部2eによって確実に吸収することができる。
ここで鋳造型の一例と、ブラケットの鋳造方法について図3を参照して説明する。
鋳造型6は、可動型7(一方の金型)と固定型8(他方の金型)とを備え、金属溶湯9を型閉じした鋳造型6へ圧送りしてブラケット1を成形する。
可動型7のパーティング面には、金属溶湯が圧送りされるランナ7a及びゲート7bが彫り込まれて形成されている。可動型7は図示しない駆動機構により固定型8に対して接離動する。
また、固定型8のパーティング面には、ゲート7bからパーティングラインPLを跨いで金属溶湯9が充填されるキャビティ8aが形成されている。金属溶湯9は図示しない射出シリンダにより加圧されてキャビティ8aに圧送りされる。
キャビティ8a内に流入する金属溶湯9が突き当たる外周側キャビティ底部8bに相当する部位を他の内周側キャビティ底部8cより上げ底状に形成されている。
上述した鋳造型6を型閉じした状態で、可動型7のランナ7a及びゲート7bからとパーティングラインPLを跨いで固定型8のキャビティ8aへ金属溶湯9を充填する。このとき成形品の外周縁部の高さが内周側平板部2dの高さより低い逃げ凹部2e(図1(B)参照)が形成される。
成形後の成形品のパーティングラインPLに沿った端面を切削加工して合わせてゲート残りを除去することにより、ブラケット1を製品として仕上げる。
このように、可動型7のランナ7a及びゲート7bからとパーティングラインPLを跨いで固定型8のキャビティ8aへ金属溶湯9を充填して成形品の外周縁部の高さが内周側平板部2dの高さより低い逃げ凹部2eを形成するので(図1(B)参照)、キャビティ底部8bに溶損による窪み(凹部)8dが発生して、成形品に凸部(盛り上がり)が発生しても、逃げ凹部2eにより吸収することができ、後工程で除去する必要がなくなる。
また、成形後の成形品のパーティングラインPLに沿った端面を切削加工して合わせてゲート残りを除去することで、工数を増やすことなく鋳造部品を製造することができる。
上述した実施形態は、モータ部品であるブラケット1を例示して説明したが、これに限定されるものではない。他の鋳造部品及びその鋳造方法にも適用可能である。
1 ブラケット 2 ブラケット本体 2a 起立壁 2b 面取り部 2cねじ孔 2d 内周側平板部 2e 逃げ凹部 3 軸孔 4 軸受保持部 5 コア載置部 6 鋳造型 7 可動型 7a ランナ 7b ゲート 8 固定型 8a キャビティ 9 金属溶湯 8b,8c キャビティ底部 8d 窪み(凹部) PL パーティングライン

Claims (1)

  1. 金属溶湯を型閉じした鋳造型へ圧送りして鋳造部品を成形する鋳造部品の製造方法であって、
    前記金属溶湯が圧送りされるランナ及びゲートが形成された一方の金型と、前記ゲートからパーティングラインを跨いで前記金属溶湯が充填されるキャビティが形成され、当該キャビティ内に流入する前記金属溶湯が突き当たるキャビティ底部に相当する部位を他のキャビティ底部より上げ底状に形成された他方の金型を型閉じする工程と、
    前記一方の金型のランナ及びゲートからとパーティングラインを跨いで前記他方の金型のキャビティへ金属溶湯を充填して成形品の外周縁部に内周側平板部の高さより低い逃げ凹部を形成する工程と、
    成形後の成形品のパーティングラインに沿った端面を切削加工して合わせてゲート残りを除去する工程と、を含むことを特徴とする鋳造部品の製造方法。
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