JP5827023B2 - シート貼付装置および貼付方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のシート貼付装置は、チップのパターンが形成されたウェハを支持するテーブルと、テーブルに支持されたウェハに接着シートを押圧する貼付ローラとを備え、貼付ローラをチップの対角線方向に転動させることで接着シートをウェハに貼付するように構成されている。
これに対して、ウェハWに接着シートSを貼付した後、貼付ローラARにより前回とは異なる方向に沿って接着シートSの再貼付動作を行うことが考えられる。しかし、貼付ローラARによる貼付方向を変えて再貼付動作を行ったとしても、図6に示すように、気泡WBの形が変化するにすぎず、この場合でも気泡WBが混入してしまうという不都合を解消することができない。
また、本発明のシート貼付装置において、前記押圧手段は、前記押圧部材を前記被着面側に付勢する付勢手段を備え、
前記付勢手段は、前記第2貼付動作時の押圧部材の付勢力を前記第1貼付動作時の付勢力よりも増加可能に設けられていることが好ましい。
また、本発明のシート貼付装置は、接着シートを繰り出す繰出手段と、前記繰出手段から繰り出された接着シートを被着体の被着面に押圧する押圧手段と、前記被着体と前記押圧手段とを相対移動させる移動手段とを備え、前記押圧手段は、弾性部材を少なくとも表面に有した第1押圧部材と、前記第1押圧部材の弾性部材とは異なる弾性力を有する弾性部材を少なくとも表面に有した第2押圧部材とを備え、前記接着シートを被着面に押圧しつつ、前記移動手段により当該被着面内における第1方向に相対移動する第1貼付動作と、前記第1貼付動作により貼付された接着シートを第1貼付動作時よりも大きい押圧力で被着面に押圧しつつ、前記移動手段により第1方向と交差する当該被着面内における第2方向に相対移動する第2貼付動作とを行い、前記第1貼付動作時は前記第1押圧部材により前記接着シートを前記被着面に押圧し、前記第2貼付動作時は前記第2押圧部材により前記接着シートを前記被着面に押圧することを特徴とする。
さらに、本発明のシート貼付装置において、前記押圧手段は、前記第1押圧部材を前記被着面側に付勢する第1付勢手段と、前記第2押圧部材を前記被着面側に付勢する第2付勢手段とを備え、第2付勢手段は、前記第1付勢手段による付勢力よりも高い付勢力で前記第2押圧部材を付勢可能に設けられていることが好ましい。
また、第2貼付動作時の押圧部材の付勢力を第1貼付動作時の付勢力よりも増加可能に構成すれば、第1貼付動作における押圧力と、第2貼付動作における押圧力とを様々な接着シートや被着体に応じて設定したり調整したりすることができる。
一方、表面の弾性力が異なる第1押圧部材および第2押圧部材を設ければ、弾性力を使い分けることで、気泡が連続した状態を積極的に形成した後、第2貼付動作時に接着シートを被着面の凹凸に追従させてなじませることができる。従って、接着シートを被着面に密着させる度合いを大きくすることができる。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
また、各実施形態における明示のない例えば、上、下、左、右、または、手前、奥という方向を示す表現は、全て図1を基準に用いられている。
図1に示すように、本実施形態のシート貼付装置1は、被着体としてのウェハWの一方の面に接着シートSを貼付するものである。ここで、ウェハWは、一方の面に複数のバンプW2が格子状に配置され、この面を被着面W1として接着シートSが貼付される。一方、接着シートSは、基材シートBSの一方の面に接着剤層ADが積層されるとともに、当該接着剤層ADを介して剥離シートRLに仮着された原反Rとして予め準備されている。
先ず、剥離シートRLの先端側が回収ローラ28に巻き取られ、接着シートSの繰出方向先端が剥離板24の先端側に位置するように、原反Rをセットしておく(図1参照)。そして、図1中二点鎖線で示すように、被着面W1が上になるようにウェハWをテーブル41上に載置して吸着保持し、単軸ロボット44によってテーブル41を矢印A方向に相対移動させる。なお、被着面W1におけるバンプW2の並び方向がウェハWと押圧ローラ31との相対移動方向と直行する方向に向けられていない場合には、回動モータ42の駆動によりテーブル41を回転させて、バンプW2の並び方向とテーブル41の移動方向とが直交するようにしておく。
すなわち、シート貼付装置1は、第1貼付動作の押圧力を弱くすることで気泡ABが連続した状態を形成した後、第1貼付動作時よりも大きい押圧力が付与される第2貼付動作により、気泡ABが連続した方向に沿って当該気泡ABを押し出しながら貼付すことができる。従って、接着シートSをウェハWに貼付する際の気泡ABの混入を極力少なくすることができる。
次に、本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。
本実施形態のシート貼付装置1は、押圧手段3および移動手段4の構成が前記第1実施形態と相違する。
一方、移動手段4は、ウェハWと第1押圧手段5とを相対移動させる第1移動手段7と、ウェハWと第2押圧手段6とを第1移動手段7による相対移動方向と直交する方向に相対移動させる第2移動手段8とを備えている。
第2移動手段8は、第1移動手段7によるテーブル71の移動方向と直交する方向に延びる駆動機器としての単軸ロボット81を備え、この単軸ロボット81のスライダ82の下面に直動モータ63が固定されている。これにより、テーブル71に支持されたウェハWと第2押圧手段6とを相対移動可能になっている。
また、各押圧ローラ31,51,61は、温度変化によって硬度が変化する弾性部材で構成された押圧面と、弾性部材の温度を調節する温度調節手段とを備えて構成されてもよい。このような構成によれば、押圧ローラの押圧面を構成する弾性部材の温度を調節することで、弾性部材の弾性力を任意に変更することができるので、押圧ローラによる接着シートの押圧力を各貼付動作に適した状態に変更することができる。
さらに、押圧手段3は、各押圧ローラ31,51,61に替えて、ブレード材、エア噴き付け、ゴム、樹脂、スポンジ等による押圧部材を採用することができる。
2 繰出手段
3 押圧手段
4 移動手段
5 第1押圧手段
6 第2押圧手段
7 第1移動手段(移動手段)
8 第2移動手段(移動手段)
31 押圧ローラ(押圧部材)
33 直動モータ(付勢手段)
42 回動モータ(回転手段)
51 第1押圧ローラ(第1押圧部材)
53 直動モータ(第1付勢手段)
61 第2押圧ローラ(第2押圧部材)
63 直動モータ(第2付勢手段)
S 接着シート
W ウェハ(被着体)
W1 被着面
W2 バンプ
Claims (3)
- 接着シートを繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段から繰り出された接着シートを押圧部材で被着体の被着面に押圧する押圧手段と、
前記被着体と前記押圧手段とを相対移動させる移動手段とを備え、
前記押圧手段は、
前記接着シートに前記押圧部材を直接接触させ、所定の押圧力で押圧しつつ、前記移動手段により前記被着面内における第1方向に相対移動する第1貼付動作と、
前記第1貼付動作で押圧した同一の接着シートに再度押圧部材を直接接触させ、前記第1貼付動作時よりも大きい押圧力で押圧しつつ、前記移動手段により第1方向と交差する前記被着面内における第2方向に相対移動する第2貼付動作とを行うことを特徴とするシート貼付装置。 - 接着シートを繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段から繰り出された接着シートを被着体の被着面に押圧する押圧手段と、
前記被着体と前記押圧手段とを相対移動させる移動手段とを備え、
前記押圧手段は、
弾性部材を少なくとも表面に有した第1押圧部材と、
前記第1押圧部材の弾性部材とは異なる弾性力を有する弾性部材を少なくとも表面に有した第2押圧部材とを備え、
前記接着シートを被着面に押圧しつつ、前記移動手段により当該被着面内における第1
方向に相対移動する第1貼付動作と、
前記第1貼付動作により貼付された接着シートを第1貼付動作時よりも大きい押圧力で被着面に押圧しつつ、前記移動手段により第1方向と交差する当該被着面内における第2方向に相対移動する第2貼付動作とを行い、
前記第1貼付動作時は前記第1押圧部材により前記接着シートを前記被着面に押圧し、
前記第2貼付動作時は前記第2押圧部材により前記接着シートを前記被着面に押圧することを特徴とするシート貼付装置。 - 接着シートを繰り出し、
繰り出された接着シートに押圧部材を直接接触させ、所定の押圧力で押圧しつつ、当該押圧部材と被着体とを当該被着体の被着面内における第1方向に相対移動させる第1貼付動作を行い、
前記第1貼付動作で押圧した同一の接着シートに再度押圧部材を直接接触させ、前記第1貼付動作時よりも大きい押圧力で押圧しつつ、当該押圧部材と被着体とを第1方向と交差する前記被着面内における第2方向に相対移動させる第2貼付動作を行うことを特徴とするシート貼付方法。
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