JP5826109B2 - 電子放射性物質を添加した放電ランプ用の陰極および電子放射性物質添加陰極における電子放射性物質の供給方法 - Google Patents
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(4)本発明にかかる陰極においては、前記第2金属酸化物含有部は、前記第1金属酸化物よりも標準生成自由エネルギーが小さく、かつ、希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかの酸化物を配置した金属酸化物が複数層に配置されており、前記複数層を構成する各金属酸化物層は、異なる金属酸化物であり、前記第1金属酸化物含有部に近づくにつれて、当該金属酸化物の標準生成自由エネルギーが大きくなるように配置されている。したがって段階的な還元を起こすことが可能となる。
(5)本発明にかかる陰極は、前記第2金属酸化物含有部の側面を炭化処理している。したがって、前記第2金属酸化物が炭素によって還元がなされ、前記第1金属酸化物の供給が促進される。
以下同様にして、反応(3)→反応(4)→反応(3)→反応(4)・・・と繰り返され、トリウム(Th )が先端方向に供給される。
3・・・・・・基部
5・・・・・・トリア還元物含有部
7・・・・・・トリア含有部
51・・・・・陰極
61・・・・・陰極
71・・・・・陰極
81・・・・・陰極
Claims (9)
- 電子放射性物質を添加した放電ランプ用の陰極であって、
希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかから選択された第1の金属酸化物を含む高融点金属で構成された第1金属酸化物含有部、
前記第1金属酸化物よりも標準生成自由エネルギーが小さく、かつ、希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかを第2の金属酸化物として含み、前記第1金属酸化物含有部と接することにより、界面に前記第1の金属酸化物と前記第2の金属酸化物で構成された導電性酸化物固容体部が形成された第2金属酸化物含有部、
を備えた陰極。 - 請求項1の放電ランプ用の陰極において、
前記第1金属酸化物含有部は、前記第1金属酸化物として、酸化トリウムを含み、
前記第2金属酸化物含有部は、前記第2金属酸化物として、スカンジウムの酸化物、イットリウムの酸化物、テルビウムの酸化物、ジスプロシウムの酸化物、ホルミウムの酸化物、エルビウムの酸化物、ツリウムの酸化物、ルテチウムの酸化物を、少なくとも、1以上含むこと、
を特徴とする陰極。 - 請求項1または請求項2の放電ランプ用の陰極において、
前記第2金属酸化物含有部は、前記第1金属酸化物よりも標準生成自由エネルギーが小さく、かつ、希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかの酸化物を配置した金属酸化物が複数層に配置されており、
前記複数層を構成する各金属酸化物層は、同じ金属酸化物であり、かつ、各層を構成する酸化物の不純物濃度が前記第1金属酸化物含有部に近づくにつれて薄くなるように配置されていること、
を特徴とする陰極。 - 請求項1または請求項2の放電ランプ用の陰極において、
前記第2金属酸化物含有部は、前記第1金属酸化物よりも標準生成自由エネルギーが小さく、かつ、希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかの酸化物を配置した金属酸化物が複数層に配置されており、
前記複数層を構成する各金属酸化物層は、異なる金属酸化物であり、前記第1金属酸化物含有部に近づくにつれて、当該金属酸化物の標準生成自由エネルギーが大きくなるように配置されていること、
を特徴とする陰極。 - 請求項1〜4のいずれかの放電ランプ用の陰極において、
前記第1金属酸化物含有部または第2金属酸化物含有部の側面を炭化処理したこと、
を特徴とする陰極。 - 希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかから選択された第1の金属酸化物を含む高融点金属で構成された第1金属酸化物含有部を先端部に有する電子放射性物質添加陰極における電子放射性物質の供給方法であって、
前記第1の金属酸化物と、前記第1金属酸化物よりも標準生成自由エネルギーが小さく、かつ、希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかから選択された第2の金属酸化物とで構成された導電性酸化物固容体部を形成させ、
前記高融点金属は、前記第1の金属酸化物および前記第2の金属酸化物を還元できる金属であり、
下記反応(2)、反応(3)、反応(1)、反応(2)、反応(3)、・・・を繰り返すことにより、前記先端部に前記電子放射性物質を供給すること、
反応(2):
前記酸化物固容体部の前記第1金属酸化物および前記第2金属酸化物が前記高融点金属により還元され、生成された前記第1金属と前記第2金属が、先端方向へ拡散する、
反応(3):
拡散した第2金属は、移動先で前記第1金属酸化物を還元し、これより前記第2金属酸化物と、前記第1金属が生成され、生成された前記第1金属は、先端方向へ拡散する、
反応(1):
生成された第2金属酸化物が、前記第1金属酸化物と反応して前記導電性酸化物固容体を生成する、
を特徴とする電子放射性物質の供給方法。 - 請求項6の電子放射性物質の供給方法において、
さらに、上記反応(3)で生成された前記第2金属酸化物が、周辺の前記第1金属酸化物と反応して前記導電性酸化物固容体を生成する反応(4)が生じ、前記反応(4)、(3)、(4)・・・を繰り返すことにより、前記先端部に電子放射性物質を供給すること、
を特徴とする電子放射性物質の供給方法。 - 希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかから選択された第1の金属酸化物を含む高融点金属で構成された第1金属酸化物含有部を先端部にする電子放射性物質添加陰極における電子放射性物質の供給方法であって、
前記第1の金属酸化物と、前記第1金属酸化物よりも標準生成自由エネルギーが小さく、かつ、希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかから選択された第2の金属酸化物とで、構成された導電性酸化物固容体部を形成させ、
前記高融点金属は、前記第1の金属酸化物および前記第2の金属酸化物を還元できる金属であり、
下記反応(3)、(4)、(3)、(4)・・・を繰り返すことにより、前記先端部に電子放射性物質を供給すること、
反応(3):前記高融点金属により還元され、拡散した第2金属が、移動先で前記第1金属酸化物を還元し、これより第1金属と、前記第2金属酸化物が生成され、生成された第1金属が先端方向へ拡散する、
反応(4):生成された前記第2金属酸化物は、周辺の前記第1金属酸化物と反応して前記導電性酸化物固容体を生成する、
を特徴とする電子放射性物質の供給方法。 - 希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかから選択された第1の金属酸化物を含む高融点金属で構成された第1金属酸化物含有部を先端部に有する電子放射性物質添加陰極における電子放射性物質の供給方法であって、
希土類金属の酸化物およびアクチノイド系金属の酸化物のいずれかから選択された金属酸化物のうち、前記第1の金属酸化物とは異なる第2の金属酸化物と前記第1の金属酸化物とで構成された導電性酸化物固容体部を、前記第1金属酸化物含有部の界面に形成させ、
前記陰極に放電電流を流すことにより、前記導電性酸化物固容体部において、ジュール熱を発生させ、これにより前記第1金属酸化物含有部の第1金属酸化物を高温還元させて、前記先端に前記電子放射性物質を供給すること、
を特徴とする電子放射性物質の供給方法。
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JP2012111405A JP5826109B2 (ja) | 2012-05-15 | 2012-05-15 | 電子放射性物質を添加した放電ランプ用の陰極および電子放射性物質添加陰極における電子放射性物質の供給方法 |
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