JP5825186B2 - 玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法 - Google Patents

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本発明は、玉軸受に用いられる、熱可塑性樹脂を射出成形して製作される合成樹脂製保持器の製造方法に関わり、さらに詳しくは、耐久性を向上するために2つのゲートを配置する合成樹脂製保持器の製造方法に関するものである。
奇数個のボールを保持する合成樹脂製保持器(奇数ポケットの合成樹脂製保持器)を射出成形する際に、図7に示すように、1つのゲートGを柱部4に配置して射出成形を行うと、ゲートGから最も離れたポケットPの位置が溶融樹脂の合流部Wになる。
この合流部WはポケットP中央の最も肉厚の薄い部分となるので、合流部Wでは強度が低下するのに加え、合流部Wの面積(接合面積)が小さくなるため、さらに強度が低下する。
その上、図7のような一般的なゲート配置による玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法では、流動バランスを良くして円環部2,3の寸法差を小さくするために、ゲートGを柱部4の軸方向の中央に設けていることから、ゲートGの位置における隣り合うポケットP,P間の距離が短いため、ゲートGの位置を周方向へ偏位させることができない。
また、図8に示すように、ゲートGの位置を軸方向へ偏位させれば、周方向へも偏位させることが可能になり、溶融樹脂の合流部Wの位置をポケットP中央の最も肉厚の薄い部分からずらすことができる(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このようなゲート配置による玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法では、円環部2,3の流動バランスが悪くなるため、円環部2,3の寸法差が大きくなる。
さらに、1つのゲートではなく、1つのポケットを挟んで隣り合う2本の柱に対応する位置に2つのゲートを配置する構成を採用し、2つのゲートに挟まれたポケット部分と、このポケットと保持器中心を挟んで対向する柱部分にて、溶融樹脂を合流させるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照。)。
このような構成によれば、2つのゲートに挟まれたポケット部分の合流部は、肉厚の薄い部分にあるが各ゲートから非常に近い位置にあることから、溶融樹脂の流動性が極めて良い状態で成形することができ、前記ポケット部分の合流部と保持器中心を挟んで対向する合流部は、各ゲートから離れた位置にはあるが肉厚の厚い柱の部分にあることから、溶融樹脂の流動性の良い状態で成形することができると共に合流部の面積を十分に確保することができるため、耐久性を向上することができる。
その上、2つのゲートを保持器の周方向の何れか一方側へ偏位させて、2つのゲートに挟まれたポケット部分の合流部の位置を肉厚の厚い側へずらすことにより、この部分の接合強度を一層強くすることができ、一層耐久性に優れた保持器の成形を行うことができるとしている(特許文献2の第2頁右欄42〜46行参照。)。
特公平1−44927号公報 特公平6−77947号公報
しかしながら、玉軸受用合成樹脂製保持器が一対の円環部を周方向等間隔に設けられた複数の柱部で繋いだ形状の両円環型である場合、特許文献2のように1つのポケットを挟んで隣り合う2本の柱に対応する位置に2つのゲートを配置して、上述のように2つのゲートを保持器の周方向の何れか一方側へ偏位させる構成を採用すると、ゲートから注入する溶融樹脂の流動バランスが悪くなって両円環間の寸法差が生じることや、前記流動バランスを考慮してゲートを偏位させると、偏位量が小さいためポケットの最薄肉部からの合流部の位置ずれ量が小さくなって耐久性を向上させる効果が小さくなるという問題点がある。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、玉軸受用合成樹脂製保持器を射出成形する際に2つのゲートを配置する構成において、ゲートから注入する溶融樹脂の流動バランスの悪化を抑制しながら、ポケットの最薄肉部からの合流部の位置ずれ量を比較的大きくとることができるため耐久性を大幅に向上させることができる玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法を提供する点にある。
本発明に係る玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法は、前記課題解決のために、玉軸受のボールを保持する奇数個のポケットが周方向に等間隔で設けられた玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法であって、射出成形用金型のキャビティ内へ溶融樹脂を充填するゲートを、前記ポケットの中の奇数個のポケットを挟む2本の柱部に対応する位置に設け、前記柱部に対応する位置に設けた2つのゲートの一方を軸方向の一方側へ偏位させるとともに、前記2つのゲートの他方を軸方向の他方側へ偏位させてなることを特徴とする。
このような製造方法によれば、玉軸受のボールを保持する奇数個のポケットが周方向に等間隔で設けられた合成樹脂製保持器を射出成形する際に、奇数個のポケットを挟む2本の柱部に2つのゲートを配置する構成であるので、前記奇数個のポケット部分の合流部と保持器中心を挟んで対向する合流部は、2つのゲートから離れた位置にはあるが肉厚の厚い柱部の部分に位置することから、溶融樹脂の流動性の良い状態で成形することができると共に合流部の面積を十分に確保することができるため、この合流部の強度低下を抑制することができる。
その上、2つのゲートの一方を軸方向の一方側へ偏位させるとともに、2つのゲートの他方を軸方向の他方側へ偏位させる構成により、ポケットの最薄肉部からの合流部の位置ずれ量を比較的大きくとることができるため、耐久性を大幅に向上させることができる。
ここで、前記2つのゲートを前記柱部の周方向中央部に対応する位置に設けてなると好ましい。
このような構成によれば、軸方向へ偏位しながら柱部の周方向中央部に対応する位置に設けられたゲートから溶融樹脂が射出成形用金型のキャビティ内へ充填されるため、溶融樹脂の流動バランスがより良好なものになる。
また、前記玉軸受用合成樹脂製保持器が、一対の円環部を周方向等間隔に設けられた複数の柱部で繋いだ形状の両円環型であり、前記2つのゲートを、これらが近接する周方向へ偏位させてなると好ましい。
このような構成によれば、両円環型の玉軸受用合成樹脂製保持器において、ポケットの最薄肉部からの合流部の位置ずれ量がさらに大きくなるため、耐久性がさらに向上する。
さらに、前記玉軸受用合成樹脂製保持器が、1つの円環部から周方向等間隔に複数の柱部を軸方向へ突出させた形状の冠型であり、前記2つのゲートの中の前記円環部に近づく軸方向へ偏位したゲートを前記2つのゲート間のポケットに近づく周方向へ、前記2つのゲートの中の前記円環部から離れる軸方向へ偏位したゲートを前記2つのゲート間のポケットから離れる周方向へ、前記2つのゲートを周方向の同一方向へ偏位させてなると好ましい。
このような構成によれば、冠型の玉軸受用合成樹脂製保持器において、ポケットの最薄肉部からの合流部の位置ずれ量がさらに大きくなるため、耐久性がさらに向上する。
本発明に係る玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法によれば、玉軸受のボールを保持する奇数個のポケットが周方向に等間隔で設けられた合成樹脂製保持器を射出成形する際に2つのゲートを配置する構成において、ゲートから注入する溶融樹脂の流動バランスの悪化を抑制しながら、ポケットの最薄肉部からの合流部の位置ずれ量を比較的大きくして耐久性を大幅に向上させることができるという顕著な効果を奏する。
玉軸受用合成樹脂製保持器(両円環型)における本発明のゲート配置の例を示す斜視図である。 本発明のゲート配置の例を示す要部拡大概略図である。 樹脂充填のシミュレーション結果を示す要部拡大斜視図である。 本発明のゲート配置の別の例を示す要部拡大概略図である。 玉軸受用合成樹脂製保持器(冠型)における本発明のゲート配置の例を示す斜視図である。 玉軸受用合成樹脂製保持器(冠型)における本発明のゲート配置の別の例を示す斜視図である。 従来のゲート配置の例を示す玉軸受用合成樹脂製保持器(両円環型)の斜視図である。 従来のゲート配置の別の例を示す玉軸受用合成樹脂製保持器(両円環型)の斜視図である。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
図1の斜視図に示す玉軸受用合成樹脂製保持器1は、いわゆる両円環型であり、一対の円環部2,3を周方向等間隔に設けられた複数の柱部4,4,…で繋いだ形状をなし、これらによって形成される奇数個(図1の例では15個)のポケットP,P,…に玉軸受のボールを収容し、ボールが互いに接触しないように等間隔に分離しながら、ボールを軸受内に保持して脱落を防止するものである。
本発明の実施の形態に係る玉軸受用合成樹脂製保持器1の製造方法においては、図1の斜視図及び図2の要部拡大概略図に示すように、射出成形用金型のキャビティ内へ溶融樹脂を充填する2つのゲートG1,G2を、1つのポケットPを挟んで隣り合う2本の柱部4,4の周方向中央部に対応する位置に設けており、一方のゲートG1を軸方向の一方側(図1及び図2では上方)へ偏位させるとともに、他方のゲートG2を軸方向の他方側(図1及び図2では下方)へ偏位させている(偏位量D)。
なお、玉軸受用合成樹脂製保持器1の形状によっては、必ずしもゲートG1,G2の偏位量を等しくする必要はなく、樹脂流動解析等の結果に応じて、ゲートG1,G2を異なる偏位量で偏位させてもよい。
このような製造方法によれば、玉軸受のボールを保持する奇数個のポケットが周方向に等間隔で設けられた合成樹脂製保持器を射出成形する際に、1つのポケットPを挟んで隣り合う2本の柱部4,4に2つのゲートG1,G2を配置する構成であるので、前記1つのポケットP部分の合流部W,W(図2参照。)と保持器中心を挟んで対向する合流部は、2つのゲートG1,G2から離れた位置にはあるが肉厚の厚い柱部4の部分に位置することから、溶融樹脂の流動性の良い状態で成形することができると共に合流部の面積を十分に確保することができるため、この合流部の強度低下を抑制することができる。
そして、樹脂充填の途中状態を示したシミュレーション結果である図3の要部拡大斜視図に示すように、ゲートG1,G2から注入する溶融樹脂の流動バランスが良好なものとなる。
また、2つのゲートG1,G2に挟まれたポケットPの部分に位置する合流部W,W(図2参照。)は、肉厚の薄い部分にあるが各ゲートG1,G2から非常に近い位置にあることから、溶融樹脂の流動性が極めて良い状態で成形することができるとともに、一方のゲートG1を軸方向の一方側へ偏位させるとともに、他方のゲートG2を軸方向の他方側へ偏位させる構成により、図2及び図3に示すように、2つのゲートG1,G2間のポケットPの最薄肉部からの合流部W,Wの位置ずれ量を比較的大きくとることができるので、合流部W,Wの面積(接合面積)が大きくなるため、耐久性を大幅に向上させることができる。
ここで、2つのゲートG1,G2を柱部4の周方向中央部に対応する位置に設ける構成は、溶融樹脂の流動バランスをより良好なものにするために好ましいものであるが、2つのゲートG1,G2を軸方向へ偏位させているので、2つのゲートG1,G2を周方向へある程度ずらしても溶融樹脂の流動バランスを良好な状態のまま保持することができる。
したがって、図4の要部拡大概略図に示すように、2つのゲートG1,G2を、これらが近接する周方向へ偏位させても溶融樹脂の流動バランスを良好な状態のまま保持することができ、このようなゲート配置にすることにより、ポケットPの最薄肉部からの合流部W,Wの位置ずれ量がさらに大きくなるため、耐久性がさらに向上する。
以上の説明においては、本発明の適用対象である玉軸受用合成樹脂製保持器1が図1のような両円環型である場合を示したが、図5の斜視図に示すような、玉軸受のボールを保持する奇数個(図5の例では7個)のポケットP,P,…が周方向に等間隔で設けられた、1つの円環部5から周方向等間隔に複数の柱部6,6,…を軸方向へ突出させた形状の、軸方向の一方の側が開口しているポケットP,P,…を有する、いわゆる冠型(片円環型)の玉軸受用合成樹脂製保持器1であってもよく、このような冠型の玉軸受用合成樹脂製保持器1においても、射出成形用金型のキャビティ内へ溶融樹脂を充填するゲートG1,G2を、1つのポケットPを挟んで隣り合う2本の柱部6,6に対応する位置に設け、一方のゲートG1を軸方向の一方側へ偏位させるとともに、他方のゲートG2を軸方向の他方側へ偏位させることにより、両円環型の玉軸受用合成樹脂製保持器1に適用する場合と同様の作用効果を奏する。
また、冠型の玉軸受用合成樹脂製保持器1においても、2つのゲートG1,G2を周方向へある程度ずらしても溶融樹脂の流動バランスを良好な状態のまま保持することができるので、図6の斜視図に示すように、2つのゲートG1,G2の中の円環部5に近づく軸方向へ偏位したゲートG2を2つのゲートG1,G2間のポケットPに近づく周方向へ、2つのゲートG1,G2の中の円環部5から離れる軸方向へ偏位したゲートG1を2つのゲートG1,G2間のポケットPから離れる周方向へ、2つのゲートG1,G2を周方向の同一方向へ偏位させることにより、ポケットPの最薄肉部からの合流部Wの位置ずれ量がさらに大きくなるため、耐久性がさらに向上する。
このようなゲート配置は、冠型の玉軸受用合成樹脂製保持器1において、ヘジテーションが発生する形状の場合に特に効果的なものである。
以上の説明においては、2つのゲートG1,G2を、1つのポケットPを挟んで隣り合う2本の柱部4,4又は6,6に対応する位置に設ける場合を示したが、2つのゲートG1,G2間のポケットPは1つではなく、3つ又は5つ等であってもよく、すなわち2つのゲートG1,G2は、奇数個のポケットを挟む2本の柱部に対応する位置に設ければよい。
D 軸方向偏位量
G,G1,G2 ゲート位置
W 合流部
P ポケット
1 玉軸受用合成樹脂製保持器
2,3 円環部
4 柱部
5 円環部
6 柱部

Claims (4)

  1. 玉軸受のボールを保持する奇数個のポケットが周方向に等間隔で設けられた玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法であって、
    射出成形用金型のキャビティ内へ溶融樹脂を充填するゲートを、前記ポケットの中の奇数個のポケットを挟む2本の柱部に対応する位置に設け、前記柱部に対応する位置に設けた2つのゲートの一方を軸方向の一方側へ偏位させるとともに、前記2つのゲートの他方を軸方向の他方側へ偏位させてなることを特徴とする玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法。
  2. 前記2つのゲートを前記柱部の周方向中央部に対応する位置に設けてなる請求項1記載の玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法。
  3. 前記玉軸受用合成樹脂製保持器が、一対の円環部を周方向等間隔に設けられた複数の柱部で繋いだ形状の両円環型であり、前記2つのゲートを、これらが近接する周方向へ偏位させてなる請求項1記載の玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法。
  4. 前記玉軸受用合成樹脂製保持器が、1つの円環部から周方向等間隔に複数の柱部を軸方向へ突出させた形状の冠型であり、前記2つのゲートの中の前記円環部に近づく軸方向へ偏位したゲートを前記2つのゲート間のポケットに近づく周方向へ、前記2つのゲートの中の前記円環部から離れる軸方向へ偏位したゲートを前記2つのゲート間のポケットから離れる周方向へ、前記2つのゲートを周方向の同一方向へ偏位させてなる請求項1記載の玉軸受用合成樹脂製保持器の製造方法。
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