JP2014118988A - 円すいころ軸受用保持器の製造方法、円すいころ軸受用保持器、及び円すいころ軸受 - Google Patents

円すいころ軸受用保持器の製造方法、円すいころ軸受用保持器、及び円すいころ軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】金型構造が簡素でありながら、歩留まりの低下を抑制できると共に、円すいころ軸受用保持器の強度低下を抑制することが可能な円すいころ軸受用保持器の製造方法を提供する。
【解決手段】複数の樹脂射出ゲート50は、小径円環部5の内周面5bに配置されると共に、周方向において1つおきにゲートサイズが拡大されており、樹脂射出ゲート50の個数は、4個以上、且つポケット部9の個数の半数未満であり、円すいころ軸受用保持器1に形成される複数のウェルド部W1〜W6は、ポケット部9の隅部から外れた位置に形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、円すいころ軸受用保持器の製造方法、円すいころ軸受用保持器、及び円すいころ軸受に関する。
図29に示すように、円すいころ軸受用保持器101は、軸方向に所定間隔を空けて対向する大径円環部103及び小径円環部105と、周方向に所定の間隔で設けられ、大径円環部103と及び小径円環部105の互いに対向する軸方向側面同士、すなわち大径円環部103の軸方向一端面103a及び小径円環部105の軸方向他端面105a同士を連結する複数の柱部107と、隣り合う一対の柱部107の互いに対向する周方向側面107aと大径円環部103の軸方向一端面103aと小径円環部105の軸方向他端面105aとによって形成された複数のポケット部109と、を有する。
このような円すいころ軸受用保持器101は、通常、射出成形により製造される。具体的には、図30に示すように、成形金型に成形体である円すいころ軸受用保持器101に対応する環状のキャビティ140を形成し、このキャビティ140の周縁部に設けた1又は複数の樹脂射出ゲート150から溶融された樹脂材料を注入し、冷却固化することによって製造される。なお、図30においては、キャビティ140の周縁部に1つの樹脂射出ゲート150が設けられた場合が示されている。
キャビティ140に注入された溶融樹脂は、キャビティ140内を左右に二つの流れとなって流動し、樹脂射出ゲート150と対向する反対側の位置で再び合流し、相互に接合され、ウェルド部100Wが形成される。一般に、この様に射出成形された円すいころ軸受用保持器は、溶融樹脂が融着一体化しただけのものであるため、溶融樹脂の均一な混合が起こらず、ウェルド部100Wにおいて強度が低下することがよく知られている。
また、溶融樹脂に、強化材料として、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等の強化繊維を添加したものでは、ウェルド部100Wにおいて強化繊維が溶融樹脂の流動方向に対し垂直に配向するため、補強効果が発現しない。さらに、ウェルド部100W以外の部分では、強化繊維が溶融樹脂の流動方向に対し平行に配向するため、当該部分とウェルド部との強度差が大きくなってしまう。このように、射出成形により製造された円すいころ軸受用保持器101は、強度が弱いウェルド部から破損することが多かった。
一方、円すいころ軸受用保持器101には、軸受の回転時に、ころから押される力、ころに衝突される力、遠心力等、様々な力がはたらき、その応力が、特にポケット部109の隅部に集中することが知られている。そこで、強度的に不利なウェルド部が、円すいころ軸受用保持器101の応力集中部であるポケット部109の隅部の形成されることを防ぐため、従来から以下に示すような対策がなされてきた。
例えば、特許文献1記載の合成樹脂性保持器の製造方法では、保持器の両円環部から、異なる送り込み量で溶融樹脂を充填することにより、ウェルド部を応力集中部から外れた部分に形成することを図っている。
また、特許文献2記載の円すいころ軸受用保持器の製造方法では、ゲートを、ポケット毎に、小径円環部の内周面の隣り合う柱部の中間位置に設けることによって、ウェルド部を、ポケット毎に、大径円環部の隣り合う柱部の中間位置に形成することを図っている。
また、特許文献3記載の樹脂成形体の射出成形方法では、互いにゲートサイズが異なる一対のゲートから射出成形することによって、ウェルド部が形成される位置を一対のゲートの中央位置から回避させることを図っている。
特開2011−085231号公報 特開2007−321926号公報 特開2009−051031号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法で射出成形を行った場合、保持器の両円環部にゲートを設けるので、金型構造が複雑化してしまう虞がある。さらに、特許文献2の方法は、全てのポケットにゲートを設ける必要があるため、ゲートまでの流路であるランナー部の容積が嵩み、歩留まりが低下してしまう虞がある。また、特許文献3の方法には、複数のウェルドが形成される位置を同時に制御する技術は全く開示されていない。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、金型構造が簡素でありながら、歩留まりの低下を抑制できると共に、円すいころ軸受用保持器の強度低下を抑制することが可能な円すいころ軸受用保持器の製造方法、円すいころ軸受用保持器、及び円すいころ軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 成形金型内に形成した環状のキャビティの周縁部に設けられた複数の樹脂射出ゲートから、溶融樹脂を前記キャビティ内に射出することによって成形される円すいころ軸受用保持器の製造方法であって、
前記円すいころ軸受用保持器は、
軸方向に所定間隔を空けて対向する大径円環部及び小径円環部と、
周方向に所定の間隔で設けられ、前記大径円環部及び前記小径円環部の互いに対向する軸方向側面同士を連結する複数の柱部と、
隣り合う一対の前記柱部の互いに対向する周方向側面と、前記大径円環部及び前記小径円環部の軸方向側面と、によって形成された複数のポケット部と、
を有し、
前記複数の樹脂射出ゲートは、前記小径円環部の内周面に配置されると共に、周方向において1つおきにゲートサイズが拡大されており、
前記樹脂射出ゲートの個数は、4個以上、且つ前記ポケット部の個数の半数未満であり、
前記円すいころ軸受用保持器に形成される複数のウェルド部は、前記ポケット部の隅部から外れた位置に形成される
ことを特徴とする円すいころ軸受用保持器の製造方法。
(2) 前記複数の樹脂射出ゲートのゲートサイズは、0.5mm以上、且つ3.0mm以下である
ことを特徴とする(1)に記載の円すいころ軸受用保持器の製造方法。
(3) 前記複数の樹脂射出ゲートは、前記ポケット部の周方向中間部又は前記柱部と周方向にオーバーラップするように配置される
ことを特徴とする(1)又は(2)に記載の円すいころ軸受用保持器の製造方法。
(4) 前記複数の樹脂射出ゲートは、周方向に所定の間隔で配置される
ことを特徴とする(1)〜(3)の何れか1つに記載の円すいころ軸受用保持器の製造方法。
(5) (1)〜(4)の何れか1つに記載の円すいころ軸受用保持器の製造方法によって製造された
ことを特徴とする円すいころ軸受用保持器。
(6) (5)に記載の円すいころ軸受用保持器を備える
ことを特徴とする円すいころ軸受。
本発明の円すいころ軸受用保持器の製造方法によれば、複数の樹脂射出ゲートは、周方向において1つおきにゲートサイズが拡大されるので、各樹脂射出ゲートからキャビティに流入する溶融樹脂の量を調整することによって、ウェルド部が形成される位置の制御が可能となり、全てのウェルド部を応力集中部であるポケット部から外れた位置に形成できる。これにより、円すいころ軸受用保持器の強度低下を抑制することが可能である。
さらに、複数の樹脂射出ゲートは、小径円環部の内周面に設けられるので、成形金型が複雑化せず、簡素な構造とすることが可能である。
また、樹脂射出ゲートの個数は、4個以上、且つポケットの個数の半数未満であるので、複数のウェルド部の形成位置を同時に制御することができ、且つランナー部として射出成形後に廃棄される樹脂材料が少なくて済み、歩留まりの低下を抑制することができる。
第1実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 第1実施形態に係る円すいころ軸受用保持器製造方法に使用する成形金型の断面図である。 第1実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の正面図である。 第1実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第1実施形態の比較例に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第2実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の正面図である。 第2実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第2実施形態の比較例に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第3実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 第3実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第3実施形態の比較例に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第4実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第4実施形態の比較例に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第5実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 第5実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第5実施形態の比較例に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第6実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第6実施形態の比較例に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第7実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の正面図である。 第7実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第7実施形態の比較例に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第7実施形態の変形例に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第8実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 第8実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第8実施形態の比較例に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第9実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 第9実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 第9実施形態の比較例に係る円すいころ軸受用保持器の要部拡大斜視図である。 従来の円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 従来の円すいころ軸受用保持器製造方法に使用する成形金型の断面図である。
以下、本発明に係る円すいころ軸受用保持器、及びその製造方法の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の円すいころ軸受用保持器1(以後、単に保持器と呼ぶことがある。)を示す斜視図である。保持器1は、軸方向に所定間隔を空けて対向する大径円環部3及び小径円環部5と、周方向に所定の間隔で設けられ、大径円環部3と及び小径円環部5の互いに対向する軸方向側面同士、すなわち大径円環部3の軸方向一端面3a及び小径円環部5の軸方向他端面5a同士を連結する複数の柱部7と、隣り合う一対の柱部7の互いに対向する周方向側面7aと大径円環部3の軸方向一端面3aと小径円環部5の軸方向他端面5aとによって形成された複数のポケット部9と、を有する。ここで、小径円環部5の周方向断面積は、柱部7の軸方向断面積よりも大きく形成されている。本実施形態においては、保持器1は、大径円環部3の外径が240mm、小径円環部の外径が210mm、軸方向幅が74mm、ポケット部9の個数が24個に設定されている。
図2に示すように、保持器1は、成形金型内に形成した環状のキャビティ40の周縁部に設けた複数の樹脂射出ゲート(以下、単にゲートと呼ぶ。)50から、強化繊維を添加した溶融樹脂をキャビティ40内に射出し、冷却固化することによって成形される。樹脂材料としては、ガラス繊維を25%含有するポリアミド66を使用した。なお、図3中、保持器1の各構成要素に相当する部分については、簡単のために図示を省略している。
また、図1には「○」及び「◎」で、図3には矢印で、複数のゲート50が設けられる位置が模式的に表されている。ここで、ゲート50の個数は、4個以上、且つポケット部9の個数の半数(12個)未満となるように設定され、本実施形態では6個に設定されている。ゲート50の個数を4個以上とするのは、1つのゲート50からキャビティ40に流入する溶融樹脂の流動長が長くなりすぎて、溶融樹脂が流動末端まで十分に到達しなくなることを防ぐためである。また、ゲート50の個数をポケット部9の個数の半数未満とするのは、ゲート50までの流路であるランナー部の樹脂使用量を減らすことによって、歩留まりの低下を防ぐためである。
また、6個のゲート50は、小径円環部5の内周面5bに、周方向に所定の間隔(等分配)で、ポケット部9の周方向中間部にオーバーラップするように配置される。ここで、ゲート50を、ポケット部9の周方向中間部にオーバーラップするように配置するのは、キャビティ40内を分岐しながら流動する溶融樹脂の、ゲート50に対する流動対称性を確保することで、後述するウェルド部W1〜W6が形成される位置の制御精度を向上させるためである。また、ゲート50を、周方向に所定の間隔(等分配)で配置するのは、キャビティ40内における溶融樹脂の流動バランスを確保し、後述するウェルド部W1〜W6が形成される位置の制御精度をさらに向上させるためである。
また、6個のゲート50は、そのゲートサイズが、0.5mm以上、且つ3.0mm以下となるように設定されている。ゲートサイズとは、成形後に保持器に残されたゲート跡に収まる最大円の直径を意味する。ここで、6個のゲート50は、周方向において1つおきにゲートサイズが拡大されており、図1〜図3において、時計回りで0時の位置を1番目とすると、1、3、5番目のゲート50A(以後、大径ゲートと呼ぶことがある。図1中、「◎」で表されている。)のゲートサイズは、2、4、6番目のゲート50B(以後、小径ゲートと呼ぶことがある。図1中、「○」で表されている。)のゲートサイズに比べて拡大されて形成されている。より具体的には、1、3、5番目の大径ゲート50Aのゲートサイズは2.5mmとされ、2、4、6番目の小径ゲート50Bのゲートサイズは1.5mmとされている。
そして、保持器1は、溶融樹脂が6個のゲート50から注入されることによって製造され、図4に示すように、溶融樹脂が互いに合流する場所においては、ウェルド部W1〜W6が形成される。なお、小径円環部5に形成されるウェルド部をW1と表し、大径円環部3に形成されるウェルド部を時計回りにW2〜W6と表している。
ここで、図5には、比較例として、上記6個のゲート50のゲートサイズを1.5mmとして、射出成形した保持器1Aを示した。すなわち、保持器1Aを成形する際に使用されるゲート50は、上記小径ゲート50Bに対応する。
比較例に係る保持器1Aにおいては、6個のゲート50(小径ゲート50B)全てから、同量の溶融樹脂が流入する。この場合、図5に示すように、ウェルド部W1は隣り合うゲート50の周方向中間部(ポケット部9の周方向中間部)に形成され、ウェルド部W2、W4、W6はポケット部9の周方向中間部に形成される。しかしながら、ウェルド部W3及びW5は、ポケット部9の隅部に形成されてしまっている。
これに対し、本実施形態に係る保持器1においては、小径ゲート50Bに比べて、大径ゲート50Aからの樹脂流入量が増加するので、図4に示すように、ウェルド部W1、W3〜W5が形成される位置が変化する。
より具体的に説明すると、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的遠いウェルド部W1、W3、W4は、大径ゲート50A及び小径ゲート50Bからそれぞれ流入した溶融樹脂が合流することによって形成されるので、流入量の多い大径ゲート50A側から、流入量の少ない小径ゲート50B側に向かって変位する。その結果、ウェルド部W1は、小径ゲート50B側にずれ、柱部7と周方向にオーバーラップするように形成される。また、ウェルド部W4も、小径ゲート50B側に僅かに変位する。さらに、ウェルド部W3は小径ゲート50B側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
また、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的近いウェルド部W5は、大径ゲート50Aから流入した溶融樹脂が、小径円環部5、ウェルド部W5の周方向両側の柱部7(図4中、7A及び7Bで示されている。)、大径円環部3、を介して合流することによって形成される。このとき、上述したように小径円環部5の周方向断面積が柱部7の軸方向断面積よりも大きく形成されているので、溶融樹脂の小径円環部5中における流動抵抗は、柱部7中よりも小さい。したがって、大径ゲート50Aから流入した溶融樹脂は、小径円環部5を優先的に充填する。そして、大径ゲート50Aからの樹脂流入量の増加に伴い、小径円環部5を充填する速度が速まるため、ウェルド部W5の周方向両側の柱部7A及び7Bに小径円環部5から溶融樹脂が流入するタイミングのズレが少なくなり、ウェルド部W5は、柱部7A及び7Bの周方向中間寄り、すなわち、大径ゲート50A側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
このように、本実施形態の保持器1では、全てのウェルド部W1〜W6が、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになるので、強度低下を抑制することが可能である。
以上、説明したように本実施形態の円すいころ軸受用保持器の製造方法によれば、複数の樹脂射出ゲート50は、周方向において1つおきにゲートサイズが拡大されているので、各樹脂射出ゲート50A、50Bからキャビティ40に流入する溶融樹脂の量を調整することによって、ウェルド部W1〜W6が形成される位置の制御が可能となり、全てのウェルド部W1〜W6を応力集中部であるポケット部9から外れた位置に形成できる。これにより、円すいころ軸受用保持器1の強度を向上することが可能である。
さらに、複数の樹脂射出ゲート50は、小径円環部5の内周面5bのみに設けられるので、成形金型が複雑化せず、簡素な構造とすることが可能である。
また、樹脂射出ゲート50の個数は、4個以上、且つポケット部9の個数の半数未満であるので、複数のウェルド部W1〜W6の形成位置を同時に制御することができ、且つランナー部として射出成形後に廃棄される樹脂材料が少なくて済み、歩留まりの低下を抑制することができる。
また、樹脂射出ゲート50のゲートサイズが0.5mm以上に設定されているので、溶融樹脂の樹脂射出ゲート50通過に伴う圧力損失を抑制できると共に、溶融樹脂がキャビティ40内の流動末端まで十分に到達させることが可能である。また、樹脂射出ゲート50のゲートサイズが3.0mm以下に設定されているので、離型時に樹脂射出ゲート50の切断を確実に行うことが可能である。
また、複数の樹脂射出ゲート50は、ポケット部9の周方向中間部と周方向にオーバーラップするように配置されるので、キャビティ40内を分岐しながら流動する溶融樹脂の樹脂射出ゲート50に対する流動対称性を確保することで、ウェルド部W1〜W6が形成される位置の制御精度を向上させることが可能である。
また、複数の樹脂射出ゲート50は、周方向に所定の間隔で配置されるので、キャビティ40内における溶融樹脂の流動バランスが確保でき、ウェルド部W1〜W6が形成される位置の制御精度をさらに向上させることが可能である。
なお、本実施形態及び後述する第2〜第9実施形態に係る製造方法は、特にサイズが大きく、溶融樹脂の流動長が長い保持器1を製造する際に好適であり、より具体的には、大径円環部3の外径(最外径)が130mm以上の保持器1を製造する際に適用することが好ましい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の製造方法について説明する。なお、本実施形態の円すいころ軸受用保持器は、第1実施形態と基本的構成を同一とし、6個のゲート50が配置される位置が異なるのみであるので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化し、相違部分について詳述する。
図6及び図7に示すように、本実施形態において、6個のゲート50(大径ゲート50A、小径ゲート50B)は、小径円環部5の内周面5bに、周方向に所定の間隔(等分配)で、柱部7と周方向にオーバーラップするように配置される。
そして、保持器1は、溶融樹脂が6個のゲート50から注入されることによって製造され、図7に示すように、溶融樹脂が互いに合流する場所においては、ウェルド部W1〜W5が形成される。なお、小径円環部5に形成されるウェルド部をW1と表し、大径円環部3に形成されるウェルド部を時計回りにW2〜W5と表している。
ここで、図8には、比較例として、上記6個のゲート50のゲートサイズを1.5mmとして、射出成形した保持器1Aを示した。すなわち、保持器1Aを成形する際に使用されるゲート50は、上記小径ゲート50Bに対応する。
比較例に係る保持器1Aにおいては、6個のゲート50(小径ゲート50B)全てから、同量の溶融樹脂が流入する。この場合、図8に示すように、ウェルド部W1は隣り合うゲート50の周方向中間部(柱部7と周方向にオーバーラップする位置)に形成され、ウェルド部W2〜W5は、それぞれ隣り合う柱部7の間において、隣り合うゲート50の周方向中間部側に形成される。特に、ウェルド部W2、W5は、ポケット部9の隅部に形成されてしまっている。
これに対し、本実施形態に係る保持器1においては、小径ゲート50Bに比べて、大径ゲート50Aからの樹脂流入量が増加するので、図7に示すように、ウェルド部W1、W2、W5が形成される位置が変化する。
より具体的に説明すると、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的遠いウェルド部W1、W2は、大径ゲート50A及び小径ゲート50Bからそれぞれ流入した溶融樹脂が合流することによって形成されるので、流入量の多い大径ゲート50A側から、流入量の少ない小径ゲート50B側に向かって変位する。その結果、ウェルド部W1は、小径ゲート50B側にずれ、ポケット部9の周方向中間部と周方向にオーバーラップするように形成される。さらに、ウェルド部W2は小径ゲート50B側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
また、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的近いウェルド部W5は、大径ゲート50Aからの樹脂流入量の増加に伴い、小径円環部5を充填する速度が速まるため、ウェルド部W5の周方向両側の柱部7A及び7Bに小径円環部5から溶融樹脂が流入するタイミングのズレが少なくなり、柱部7A及び7Bの周方向中間寄り、すなわち、大径ゲート50A側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
このように、本実施形態の保持器1では、全てのウェルド部W1〜W5が、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになるので、強度低下を抑制することが可能である。
以上、説明したように、6個のゲート50を柱部7と周方向にオーバーラップするように配置する場合であっても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の製造方法について説明する。なお、本実施形態の円すいころ軸受用保持器は、第1実施形態と基本的構成が同一であるので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化し、相違部分について詳述する。
本実施形態においては、保持器1は、大径円環部3の外径が170mm、小径円環部5の外径が150mm、軸方向幅が50mm、ポケット部9の個数が18個に設定されている。ゲート50からキャビティ40内に射出される溶融樹脂の樹脂材料としては、ガラス繊維を30%含有するポリアミド46を使用した。ゲート50の個数は、4個以上、且つポケット部9の個数の半数(9個)未満となるように設定され、本実施形態では、図9に示すように、6個に設定されている。6個のゲート50(3個の大径ゲート50A及び3個の小径ゲート50B)は、小径円環部5の内周面5bに、周方向に所定の間隔(等分配)で、ポケット部9の周方向中間部にオーバーラップするように配置される。また、大径ゲート50Aのゲートサイズは1.2mmとされ、小径ゲート50Bのゲートサイズは0.9mmとされている。
そして、保持器1は、溶融樹脂が6個のゲート50から注入されることによって製造され、図10に示すように、溶融樹脂が互いに合流する場所においては、ウェルド部W1〜W5が形成される。なお、小径円環部5に形成されるウェルド部をW1と表し、大径円環部3に形成されるウェルド部を時計回りにW2〜W5と表している。
ここで、図11には、比較例として、上記6個のゲート50のゲートサイズを0.9mmとして、射出成形した保持器1Aを示した。すなわち、保持器1Aを成形する際に使用されるゲート50は、上記小径ゲート50Bに対応する。
比較例に係る保持器1Aにおいては、6個のゲート50(小径ゲート50B)全てから、同量の溶融樹脂が流入する。この場合、図11に示すように、ウェルド部W1は隣り合うゲート50の周方向中間部(柱部7と周方向にオーバーラップする位置)に形成され、ウェルド部W2、W5はポケット部9の周方向中間部に形成される。しかしながら、ウェルド部W3及びW4は、ポケット部9の隅部に形成されてしまっている。
これに対し、本実施形態に係る保持器1においては、小径ゲート50Bに比べて、大径ゲート50Aからの樹脂流入量が増加するので、図10に示すように、ウェルド部W1、W3、W4が形成される位置が変化する。
より具体的に説明すると、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的遠いウェルド部W1、W3は、大径ゲート50A及び小径ゲート50Bからそれぞれ流入した溶融樹脂が合流することによって形成されるので、流入量の多い大径ゲート50A側から、流入量の少ない小径ゲート50B側に向かって変位する。その結果、ウェルド部W1は、小径ゲート50B側にずれて、隣り合う柱部7の間に形成される。また、ウェルド部W3は小径ゲート50B側に変位してポケット部9の略中間部に位置し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
また、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的近いウェルド部W4は、大径ゲート50Aからの樹脂流入量の増加に伴い、小径円環部5を充填する速度が速まるため、ウェルド部W4の周方向両側の柱部7A及び7Bに小径円環部5から溶融樹脂が流入するタイミングのズレが少なくなり、柱部7A及び7Bの周方向中間寄り、すなわち、大径ゲート50A側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
このように、本実施形態の保持器1では、全てのウェルド部W1〜W5が、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになるので、強度低下を抑制することが可能である。
以上説明したように、保持器寸法や、溶融樹脂の樹脂材料が異なる場合であっても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の製造方法について説明する。なお、本実施形態の円すいころ軸受用保持器は、第3実施形態と基本的構成を同一とし、6個のゲート50が配置される位置が異なるのみであるので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化し、相違部分について詳述する。
図12に示すように、本実施形態において、6個のゲート50(大径ゲート50A、小径ゲート50B)は、小径円環部5の内周面5bに、周方向に所定の間隔(等分配)で、柱部7と周方向にオーバーラップするように配置される。
そして、保持器1は、溶融樹脂が6個のゲート50から注入されることによって製造され、溶融樹脂が互いに合流する場所においては、ウェルド部W1〜W4が形成される。なお、小径円環部5に形成されるウェルド部をW1と表し、大径円環部3に形成されるウェルド部を時計回りにW2〜W4と表している。
ここで、図13には、比較例として、上記6個のゲート50のゲートサイズを0.9mmとして、射出成形した保持器1Aを示した。すなわち、保持器1Aを成形する際に使用されるゲート50は、すべて上記小径ゲート50Bに対応する。
比較例に係る保持器1Aにおいては、6個のゲート50(小径ゲート50B)全てから、同量の溶融樹脂が流入する。この場合、図13に示すように、ウェルド部W1、W3は隣り合うゲート50の周方向中間部(ポケット部9の周方向中間部)に形成される。また、ウェルド部W2、W4は、それぞれ隣り合う柱部7の間において、隣り合うゲート50の周方向中間部側、すなわちポケット部9の隅部に形成されてしまっている。
これに対し、本実施形態に係る保持器1においては、小径ゲート50Bに比べて、大径ゲート50Aからの樹脂流入量が増加するので、図12に示すように、ウェルド部W1〜W4が形成される位置が変化する。
より具体的に説明すると、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的遠いウェルド部W1〜W3は、大径ゲート50A及び小径ゲート50Bからそれぞれ流入した溶融樹脂が合流することによって形成されるので、流入量の多い大径ゲート50A側から、流入量の少ない小径ゲート50B側に向かって変位する。その結果、ウェルド部W1は、小径ゲート50B側にずれ、柱部7と周方向にオーバーラップするように形成される。また、ウェルド部W3も、小径ゲート50B側に僅かに変位する。さらに、ウェルド部W2は小径ゲート50B側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
また、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的近いウェルド部W4は、大径ゲート50Aからの樹脂流入量の増加に伴い、小径円環部5を充填する速度が速まるため、ウェルド部W4の周方向両側の柱部7A及び7Bに小径円環部5から溶融樹脂が流入するタイミングのズレが少なくなり、柱部7A及び7Bの周方向中間寄り、すなわち、大径ゲート50A側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
このように、本実施形態の保持器1では、全てのウェルド部W1〜W5が、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになるので、強度低下を抑制することが可能である。
以上説明したように、6個のゲート50を柱部7と周方向にオーバーラップするように配置する場合であっても、第3実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の製造方法について説明する。なお、本実施形態の円すいころ軸受用保持器は、第1実施形態と基本的構成が同一であるので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化し、相違部分について詳述する。
本実施形態においては、保持器1は、大径円環部3の外径が190mm、小径円環部の外径が170mm、軸方向幅が58mm、ポケット部9の個数が20個に設定されている。ゲート50からキャビティ40内に射出される溶融樹脂の樹脂材料としては、ガラス繊維を25%含有するポリアミド66を使用した。ゲート50の個数は、4個以上、且つポケット部9の個数の半数(10個)未満となるように設定され、本実施形態では、図14に示すように、4個に設定されている。4個のゲート50(2個の大径ゲート50A、及び2個の小径ゲート50B)は、小径円環部5の内周面5bに、周方向に所定の間隔(等分配)で、ポケット部9の周方向中間部にオーバーラップするように配置される。また、大径ゲート50Aのゲートサイズは2.4mmとされ、小径ゲート50Bのゲートサイズは1.6mmとされている。
そして、保持器1は、溶融樹脂が4個のゲート50から注入されることによって製造され、図15に示すように、溶融樹脂が互いに合流する場所において、ウェルド部W1〜W7が形成される。なお、小径円環部5に形成されるウェルド部をW1と表し、大径円環部3に形成されるウェルド部を時計回りにW2〜W7と表している。
ここで、図16には、比較例として、上記4個のゲート50のゲートサイズを1.6mmとして、射出成形した保持器1Aを示した。すなわち、保持器1Aを成形する際に使用されるゲート50は、すべて上記小径ゲート50Bに対応する。
比較例に係る保持器1Aにおいては、6個のゲート50(小径ゲート50B)全てから、同量の溶融樹脂が流入する。この場合、図16に示すように、ウェルド部W1は隣り合うゲート50の周方向中間部(ポケット部9の周方向中間部)に形成され、ウェルド部W2、W7はポケット部9の周方向中間部に形成される。しかしながら、ウェルド部W3〜W6は、ポケット部9の隅部に形成されてしまっている。
これに対し、本実施形態に係る保持器1においては、小径ゲート50Bに比べて、大径ゲート50Aからの樹脂流入量が増加するので、図15に示すように、ウェルド部W1、W3〜W6が形成される位置が変化する。
より具体的に説明すると、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的遠いウェルド部W1、W3、W4は、大径ゲート50A及び小径ゲート50Bからそれぞれ流入した溶融樹脂が合流することによって形成されるので、流入量の多い大径ゲート50A側から、流入量の少ない小径ゲート50B側に向かって変位する。その結果、ウェルド部W1は、小径ゲート50B側にずれて、隣り合う柱部7の間に形成される。また、ウェルド部W3及びW4は小径ゲート50B側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
また、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的近いウェルド部W5、W6は、大径ゲート50Aからの樹脂流入量の増加に伴い、小径円環部5を充填する速度が速まるため、ウェルド部W5の周方向両側の柱部7A及び7B、並びにウェルド部W6の周方向両側の柱部7B及び7Cに小径円環部5から溶融樹脂が流入するタイミングのズレが少なくなる。したがって、ウェルド部W5は柱部7A及び7Bの周方向中間寄りに変位し、ウェルド部W6は柱部7B及び7Cの周方向中間寄りに変位し、すなわち、ウェルド部W5及びW6は大径ゲート50A側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
このように、本実施形態の保持器1では、全てのウェルド部W1〜W7が、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになるので、強度低下を抑制することが可能である。
以上説明したように、保持器寸法や、ゲート50の個数が異なる場合であっても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の製造方法について説明する。なお、本実施形態の円すいころ軸受用保持器は、第5実施形態と基本的構成を同一とし、4個のゲート50が配置される位置、及びゲートサイズが異なるのみであるので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化し、相違部分について詳述する。
図17に示すように、本実施形態において、4個のゲート50(2個の大径ゲート50A、及び2個の小径ゲート50B)は、小径円環部5の内周面5bに、周方向に所定の間隔(等分配)で、柱部7と周方向にオーバーラップするように配置される。また、大径ゲート50Aのゲートサイズは1.6mmとされ、小径ゲート50Bのゲートサイズは1.0mmとされている。
そして、保持器1は、溶融樹脂が4個のゲート50から注入されることによって製造され、溶融樹脂が互いに合流する場所においては、ウェルド部W1〜W6が形成される。なお、小径円環部5に形成されるウェルド部をW1と表し、大径円環部3に形成されるウェルド部を時計回りにW2〜W6と表している。
ここで、図18には、比較例として、上記4個のゲート50のゲートサイズを1.0mmとして、射出成形した保持器1Aを示した。すなわち、保持器1Aを成形する際に使用されるゲート50は、すべて上記小径ゲート50Bに対応する。
比較例に係る保持器1Aにおいては、4個のゲート50(小径ゲート50B)全てから、同量の溶融樹脂が流入する。この場合、図18に示すように、ウェルド部W1、W4は隣り合うゲート50の周方向中間部(ポケット部9の周方向中間部)に形成される。また、ウェルド部W2、W3、W5、W6は、それぞれ隣り合う柱部7の間において、隣り合うゲート50の周方向中間部側、すなわちポケット部9の隅部に形成されてしまっている。
これに対し、本実施形態に係る保持器1においては、小径ゲート50Bに比べて、大径ゲート50Aからの樹脂流入量が増加するので、図17に示すように、ウェルド部W1〜W6が形成される位置が変化する。
より具体的に説明すると、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的遠いウェルド部W1〜W4は、大径ゲート50A及び小径ゲート50Bからそれぞれ流入した溶融樹脂が合流することによって形成されるので、流入量の多い大径ゲート50A側から、流入量の少ない小径ゲート50B側に向かって変位する。その結果、ウェルド部W1は、小径ゲート50B側にずれ、柱部7と周方向にオーバーラップするように形成される。また、ウェルド部W4も、小径ゲート50B側に僅かに変位する。さらに、ウェルド部W2、W3は小径ゲート50B側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
また、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的近いウェルド部W5、W6は、大径ゲート50Aからの樹脂流入量の増加に伴い、小径円環部5を充填する速度が速まるため、ウェルド部W5の周方向両側の柱部7A及び7B、並びにウェルド部W6の周方向両側の柱部7B及び7Cに小径円環部5から溶融樹脂が流入するタイミングのズレが少なくなる。したがって、ウェルド部W5は柱部7A及び7Bの周方向中間寄りに変位し、ウェルド部W6は柱部7B及び7Cの周方向中間寄りに変位し、すなわち、ウェルド部W5及びW6は大径ゲート50A側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
このように、本実施形態の保持器1では、全てのウェルド部W1〜W6が、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになるので、強度低下を抑制することが可能である。
以上説明したように、4個のゲート50が配置される位置を柱部7と周方向にオーバーラップするように配置する場合であっても、第5実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の製造方法について説明する。なお、本実施形態の円すいころ軸受用保持器は、第5実施形態と基本的構成を同一とし、ゲート50の個数、ゲート50が配置される位置、及びゲートサイズが異なるのみであるので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化し、相違部分について詳述する。
図19に示すように、本実施形態において、ゲート50の個数は8個に設定されており、当該8個のゲート50(4個の大径ゲート50A、及び4個の小径ゲート50B)は、小径円環部5の内周面5bに、周方向に所定の間隔(等分配)で配置されている。ここで、4個の大径ゲート50Aは、柱部7とオーバーラップするように配置され、4個の小径ゲート50Bは、ポケット部9の周方向中間部とオーバーラップするように配置されている。また、大径ゲート50Aのゲートサイズは1.6mmとされ、小径ゲート50Bのゲートサイズは0.8mmとされている。
そして、図20に示すように、保持器1は、溶融樹脂が8個のゲート50から注入されることによって製造され、溶融樹脂が互いに合流する場所において、ウェルド部W1〜W4が形成される。なお、小径円環部5に形成されるウェルド部をW1と表し、大径円環部3に形成されるウェルド部を時計回りにW2〜W4と表している。
ここで、図21には、比較例として、上記8個のゲート50のゲートサイズを0.8mmとして、射出成形した保持器1Aを示した。すなわち、保持器1Aを成形する際に使用されるゲート50は、すべて上記小径ゲート50Bに対応する。
比較例に係る保持器1Aにおいては、4個のゲート50(小径ゲート50B)全てから、同量の溶融樹脂が流入する。この場合、図21に示すように、ウェルド部W1は隣り合うゲート50の周方向中間部、すなわちポケット部9の隅部に位置する。また、ウェルド部W2は、ポケット部9の周方向中間部に形成される。さらに、ウェルド部W3、W4は、それぞれ隣り合う柱部7の間において、隣り合うゲート50の周方向中間部側、すなわちポケット部9の隅部に形成されてしまっている。
これに対し、本実施形態に係る保持器1においては、小径ゲート50Bに比べて、大径ゲート50Aからの樹脂流入量が増加するので、図20に示すように、ウェルド部W1、W3、W4が形成される位置が変化する。
より具体的に説明すると、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的遠いウェルド部W1、W3は、大径ゲート50A及び小径ゲート50Bからそれぞれ流入した溶融樹脂が合流することによって形成されるので、流入量の多い大径ゲート50A側から、流入量の少ない小径ゲート50B側に向かって変位する。その結果、ウェルド部W1は、小径ゲート50B側にずれ、ポケット部9の周方向中間部に位置するように変位する。また、ウェルド部W3は小径ゲート50B側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
また、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的近いウェルド部W4は、大径ゲート50Aからの樹脂流入量の増加に伴い、小径円環部5を充填する速度が速まるため、ウェルド部W4の周方向両側の柱部7A及び7Bに小径円環部5から溶融樹脂が流入するタイミングのズレが少なくなり、柱部7A及び7Bの周方向中間寄り、すなわち、大径ゲート50A側に変位し、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになる。
このように、本実施形態の保持器1では、全てのウェルド部W1〜W4が、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになるので、強度低下を抑制することが可能である。
以上説明したように、本実施形態においても、第5実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(変形例)
なお、第7実施形態においては、図22に示すように、4個の大径ゲート50Aを、ポケット部9の周方向中間部とオーバーラップするように配置し、4個の小径ゲート50Bを、柱部7とオーバーラップするように配置しても構わない。
このように構成した場合であっても、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的遠いウェルド部W1、W4は、大径ゲート50A及び小径ゲート50Bからそれぞれ流入した溶融樹脂が合流することによって形成されるので、流入量の多い大径ゲート50A側から、流入量の少ない小径ゲート50B側に向かって変位する。また、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的近いウェルド部W3は、大径ゲート50Aからの樹脂流入量の増加に伴い、小径円環部5を充填する速度が速まるため、ウェルド部W3の周方向両側の柱部7A及び7Bに小径円環部5から溶融樹脂が流入するタイミングのズレが少なくなり、柱部7A及び7Bの周方向中間寄り、すなわち、大径ゲート50A側に変位する。
その結果、本変形例の保持器1においても、全てのウェルド部W1〜W4が、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになるので、強度低下を抑制することが可能である。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の製造方法について説明する。なお、本実施形態の円すいころ軸受用保持器は、第1実施形態と基本的構成が同一であるので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化し、相違部分について詳述する。
本実施形態においては、保持器1は、大径円環部3の外径が210mm、小径円環部の外径が190mm、軸方向幅が65mm、ポケット部9の個数が21個に設定されている。ゲート50からキャビティ40内に射出される溶融樹脂の樹脂材料としては、ガラス繊維を30%含有するポリアミド46を使用した。ゲート50の個数は、4個以上、且つポケット部9の個数の半数(10.5個)未満となるように設定され、本実施形態では、図23に示すように、6個に設定されている。6個のゲート50(3個の大径ゲート50A、及び3個の小径ゲート50B)は、小径円環部5の内周面5bに、周方向に所定の間隔(等分配)で配置される。ここで、3個の大径ゲート50Aは、柱部7とオーバーラップするように配置され、4個の小径ゲート50Bは、ポケット部9の周方向中間部とオーバーラップするように配置されている。また、大径ゲート50Aのゲートサイズは2.0mmとされ、小径ゲート50Bのゲートサイズは1.2mmとされている。
そして、保持器1は、溶融樹脂が6個のゲート50から注入されることによって製造され、図24に示すように、溶融樹脂が互いに合流する場所において、ウェルド部W1〜W5が形成される。なお、小径円環部5に形成されるウェルド部をW1と表し、大径円環部3に形成されるウェルド部を時計回りにW2〜W5と表している。
ここで、図25には、比較例として、上記6個のゲート50のゲートサイズを1.2mmとして、射出成形した保持器1Aを示した。すなわち、保持器1Aを成形する際に使用されるゲート50は、すべて上記小径ゲート50Bに対応する。
比較例に係る保持器1Aにおいては、6個のゲート50(小径ゲート50B)全てから、同量の溶融樹脂が流入する。この場合、図25に示すように、ウェルド部W2は、ポケット部9の周方向中間部に形成される。しかしながら、ウェルド部W1は隣り合うゲート50の周方向中間部、すなわちポケット部9の隅部に位置する。さらに、ウェルド部W3〜W5も、ポケット部9の隅部に形成されてしまっている。
これに対し、本実施形態に係る保持器1においては、小径ゲート50Bに比べて、大径ゲート50Aからの樹脂流入量が増加するので、図24に示すように、ウェルド部W1、W3〜W5が形成される位置が変化する。
より具体的に説明すると、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的遠いウェルド部W1、W3は、大径ゲート50A及び小径ゲート50Bからそれぞれ流入した溶融樹脂が合流することによって形成されるので、流入量の多い大径ゲート50A側から、流入量の少ない小径ゲート50B側に向かって変位する。
また、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的近いウェルド部W4、W5は、大径ゲート50Aからの樹脂流入量の増加に伴い、小径円環部5を充填する速度が速まるため、ウェルド部W4の周方向両側の柱部7A及び7B、並びにウェルド部W5の周方向両側の柱部7B及び7Cに小径円環部5から溶融樹脂が流入するタイミングのズレが少なくなる。したがって、ウェルド部W4は柱部7A及び7Bの周方向中間寄りに変位し、ウェルド部W5は柱部7B及び7Cの周方向中間寄りに変位する。
このように、本実施形態の保持器1では、全てのウェルド部W1〜W5が、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになるので、強度低下を抑制することが可能である。
以上説明したように、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
なお、本実施形態においても、第7実施形態の変形例と同様に、3個の大径ゲート50Aを、ポケット部9の周方向中間部とオーバーラップするように配置し、3個の小径ゲート50Bを、柱部7とオーバーラップするように配置しても構わない。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の製造方法について説明する。なお、本実施形態の円すいころ軸受用保持器は、第1実施形態と基本的構成が同一であるので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化し、相違部分について詳述する。
本実施形態においては、保持器1は、大径円環部3の外径が130mm、小径円環部の外径が110mm、軸方向幅が45mm、ポケット部9の個数が14個に設定されている。ゲート50からキャビティ40内に射出される溶融樹脂の樹脂材料としては、ガラス繊維を25%含有するポリアミド66を使用した。ゲート50の個数は、4個以上、且つポケット部9の個数の半数(7個)未満となるように設定され、本実施形態では、図26に示すように、4個に設定されている。4個のゲート50(2個の大径ゲート50A、及び2個の小径ゲート50B)は、小径円環部5の内周面5bに、周方向に所定の間隔(等分配)で配置される。ここで、2個の大径ゲート50Aは、柱部7とオーバーラップするように配置され、2個の小径ゲート50Bは、ポケット部9の周方向中間部とオーバーラップするように配置されている。また、大径ゲート50Aのゲートサイズは1.2mmとされ、小径ゲート50Bのゲートサイズは1.0mmとされている。
そして、保持器1は、溶融樹脂が4個のゲート50から注入されることによって製造され、図27に示すように、溶融樹脂が互いに合流する場所において、ウェルド部W1〜W5が形成される。なお、小径円環部5に形成されるウェルド部をW1と表し、大径円環部3に形成されるウェルド部を時計回りにW2〜W5と表している。
ここで、図28には、比較例として、上記4個のゲート50のゲートサイズを1.0mmとして、射出成形した保持器1Aを示した。すなわち、保持器1Aを成形する際に使用されるゲート50は、すべて上記小径ゲート50Bに対応する。
比較例に係る保持器1Aにおいては、4個のゲート50(小径ゲート50B)全てから、同量の溶融樹脂が流入する。この場合、図28に示すように、ウェルド部W2は、ポケット部9の周方向中間部に形成される。しかしながら、ウェルド部W1は隣り合うゲート50の周方向中間部、すなわちポケット部9の隅部に位置する。さらに、ウェルド部W3〜W5も、ポケット部9の隅部に形成されてしまっている。
これに対し、本実施形態に係る保持器1においては、小径ゲート50Bに比べて、大径ゲート50Aからの樹脂流入量が増加するので、図27に示すように、ウェルド部W1、W3〜W5が形成される位置が変化する。
より具体的に説明すると、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的遠いウェルド部W1、W3は、大径ゲート50A及び小径ゲート50Bからそれぞれ流入した溶融樹脂が合流することによって形成されるので、流入量の多い大径ゲート50A側から、流入量の少ない小径ゲート50B側に向かって変位する。
また、大径ゲート50Aからの周方向距離が比較的近いウェルド部W4、W5は、大径ゲート50Aからの樹脂流入量の増加に伴い、小径円環部5を充填する速度が速まるため、ウェルド部W4の周方向両側の柱部7A及び7B、並びにウェルド部W5の周方向両側の柱部7B及び7Cに小径円環部5から溶融樹脂が流入するタイミングのズレが少なくなる。したがって、ウェルド部W4は柱部7A及び7Bの周方向中間寄りに変位し、ウェルド部W5は柱部7B及び7Cの周方向中間寄りに変位する。
このように、本実施形態の保持器1では、全てのウェルド部W1〜W5が、ポケット部9の隅部から外れた部分に位置することになるので、強度低下を抑制することが可能である。
以上説明したように、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
なお、本実施形態においても、第7実施形態の変形例と同様に、2個の大径ゲート50Aを、ポケット部9の周方向中間部とオーバーラップするように配置し、2個の小径ゲート50Bを、柱部7とオーバーラップするように配置しても構わない。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、ゲート1の形状は特に限定されず、保持器1に残されたゲート跡が、円形、楕円形、多角形、及びこれらの一部を切り欠いた形状等、如何なる形状であっても構わない。
また、ゲート方式は特に限定されず、保持器寸法や金型構造に応じて、サブマリンゲート、サイドゲート、オーバーラップゲート等のゲート方式を適宜選択すればよい。
また、溶融樹脂の樹脂材料としては、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルニトリル(PEN)等の樹脂に、10〜50wt%の強化繊維(例えば、ガラス繊維や炭素繊維。)を添加した樹脂組成物を用いても構わない。
1 円すいころ軸受用保持器
3 大径円環部
3a 軸方向一端面(軸方向側面)
5 小径円環部
5a 軸方向他端面(軸方向側面)
5b 内周面
7 柱部
7a 周方向側面
9 ポケット部
40 キャビティ
50 樹脂射出ゲート

Claims (6)

  1. 成形金型内に形成した環状のキャビティの周縁部に設けられた複数の樹脂射出ゲートから、溶融樹脂を前記キャビティ内に射出することによって成形される円すいころ軸受用保持器の製造方法であって、
    前記円すいころ軸受用保持器は、
    軸方向に所定間隔を空けて対向する大径円環部及び小径円環部と、
    周方向に所定の間隔で設けられ、前記大径円環部及び前記小径円環部の互いに対向する軸方向側面同士を連結する複数の柱部と、
    隣り合う一対の前記柱部の互いに対向する周方向側面と、前記大径円環部及び前記小径円環部の軸方向側面と、によって形成された複数のポケット部と、
    を有し、
    前記複数の樹脂射出ゲートは、前記小径円環部の内周面に配置されると共に、周方向において1つおきにゲートサイズが拡大されており、
    前記樹脂射出ゲートの個数は、4個以上、且つ前記ポケット部の個数の半数未満であり、
    前記円すいころ軸受用保持器に形成される複数のウェルド部は、前記ポケット部の隅部から外れた位置に形成される
    ことを特徴とする円すいころ軸受用保持器の製造方法。
  2. 前記複数の樹脂射出ゲートのゲートサイズは、0.5mm以上、且つ3.0mm以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の円すいころ軸受用保持器の製造方法。
  3. 前記複数の樹脂射出ゲートは、前記ポケット部の周方向中間部又は前記柱部と周方向にオーバーラップするように配置される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の円すいころ軸受用保持器の製造方法。
  4. 前記複数の樹脂射出ゲートは、周方向に所定の間隔で配置される
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の円すいころ軸受用保持器の製造方法。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の円すいころ軸受用保持器の製造方法によって製造された
    ことを特徴とする円すいころ軸受用保持器。
  6. 請求項5に記載の円すいころ軸受用保持器を備える
    ことを特徴とする円すいころ軸受。
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