JP2015075229A - ころ軸受用保持器、及びその製造方法、並びにころ軸受 - Google Patents

ころ軸受用保持器、及びその製造方法、並びにころ軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】保持器強度の低下を抑制することが可能なころ軸受用保持器、及びその製造方法、並びにころ軸受を提供する。
【解決手段】保持器1は、軸方向に所定間隔を空けて対向する大径円環部3及び小径円環部5と、周方向に所定間隔で設けられる複数の柱部7と、複数のポケット部9と、を有する。小径円環部5の断面積5Sは大径円環部3の断面積3Sよりも大きく形成される。樹脂射出ゲート50は、断面積が小さい大径円環部5において、周方向に隣り合う柱部7の周方向中間位置に配置される。
【選択図】図5

Description

本発明は、ころ軸受用保持器、及びその製造方法、並びにころ軸受に関する。
一般的に、ころ軸受用保持器は、射出成形により製造される。具体的には、図12に示すように、成形金型内に成形体であるころ軸受用保持器に対応する環状のキャビティ140を形成し、このキャビティ140の周縁部に設けた樹脂射出ゲート150から溶解された樹脂材料(熱可塑性樹脂)を注入し、冷却固化することによって製造される。
キャビティ140に注入された溶解樹脂は、キャビティ140内を左右に二つの流れとなって流動し、樹脂射出ゲート150と対向する反対側の位置で再び合流し、相互に接合され、ウェルド100Wが形成される。一般に、この様に射出成形されたころ軸受用保持器は、溶解樹脂が融着一体化しただけのものであるため、溶解樹脂の均一な混合が起こらず、ウェルド100Wにおいて強度が低下することがよく知られている。
また、溶解樹脂に、強化材料として、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等の補強繊維材を添加したものでは、ウェルド100Wにおいて補強繊維材が溶解樹脂の流動方向に対し垂直に配向するため、補強効果が発現しない。さらに、ウェルド100W以外の部分では、補強繊維材が溶解樹脂の流動方向に対し平行に配向するため、当該部分とウェルドとの強度差が大きくなってしまう。このように、射出成形により製造されたころ軸受用保持器は、強度が弱いウェルドから破損することが多かった。
一方、ころ軸受用保持器には、軸受の回転時に、ころから押される力、ころに衝突される力、遠心力等、様々な力がはたらき、その応力が、特にポケット部の隅R部、すなわち各円環部と柱部とが連結される部分に集中することが知られている。そこで、強度的に不利なウェルドが、ころ軸受用保持器の応力集中部であるポケット部の隅R部に形成された場合、保持器の耐久性が損なわれる虞がある。そこで、このため、従来から以下に示すような対策がなされてきた。
例えば、特許文献1記載のプラスチックシールの射出成形方法では、射出された樹脂がキャビティ内を満たしウェルドが形成された後、樹脂溜まり部に樹脂を流入させることにより、ウェルドにおける補強繊維材の配向を乱し、該ウェルドの強度を改善することを図っている。
また、特許文献2記載の合成樹脂製保持器の製造方法では、円すいころ軸受用樹脂保持器において、大径円環部と小径円環部の円周方向に関する位相が互いに一致する位置にゲートを設け、大径円環部への樹脂注入量を小径円環部よりも多くすることで、ウェルドをすべての柱部に形成し,応力集中の起こりやすい隅R部におけるウェルド形成を回避することを図っている。
また、特許文献3記載の円すいころ軸受用保持器では、小径円環部において全ての柱部の延長上にゲートを設けることで、ウェルドを各ポケットの周方向中間部付近に形成し、隅R部におけるウェルド発生を回避することを図っている。
特許第3731647号公報 特開2011−085231号公報 特開2006−70926号公報
しかしながら、特許文献1記載のプラスチックシールの射出成形方法では、射出成形後に樹脂溜まり部を除去して廃棄する必要があるため、加工工数の増加や、材料コストの増加といった問題がある。
また、特許文献2記載の合成樹脂製保持器では、ころが公転する際に生じる遠心力により柱部に負荷がかかるため、特に高速回転する場合には,保持器強度が不十分となるおそれがある。
特許文献3記載の円すいころ軸受用保持器では、ゲートから射出された溶解樹脂がゲートから直ぐに柱部に入って、大径円環部に向かうためジェッティング(ゲートからキャビティ内に溶解樹脂が噴出する現象)が発生しやすくなってしまう。この場合、大径円環部及び小径円環部で成形圧に差が生じ、一方の円環部の強度が不十分となる虞がある。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、保持器強度の低下を抑制することが可能なころ軸受用保持器、及びその製造方法、並びにころ軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 成形金型内に形成した環状のキャビティの周縁部に設けられた複数の樹脂射出ゲートから、溶解樹脂を前記キャビティ内に射出することによって成形されるころ軸受用保持器の製造方法であって、
前記ころ軸受用保持器は、
軸方向に所定間隔を空けて対向する一対の円環部と、
周方向に所定間隔で設けられ、前記一対の円環部の互いに対向する軸方向側面同士を連結する複数の柱部と、
隣り合う一対の前記柱部の互いに対向する周方向側面と、前記一対の円環部の軸方向側面と、によって形成された複数のポケット部と、
を有し、
前記一対の円環部は、何れか一方の断面積が大きく形成され、
前記樹脂射出ゲートは、前記一対の円環部のうち断面積が小さい円環部において、周方向に隣り合う前記柱部の周方向中間位置に配置される
ことを特徴とするころ軸受用保持器の製造方法。
(2) 前記複数の樹脂射出ゲートは、周方向に等しい間隔で配置される
ことを特徴とする(1)に記載のころ軸受用保持器の製造方法。
(3) 前記複数の樹脂射出ゲートは、周方向に前記ポケット部三個分の間隔で配置される
ことを特徴とする(2)に記載のころ軸受用保持器の製造方法。
(4) (1)〜(3)の何れか1つに記載のころ軸受用保持器の製造方法によって製造される
ことを特徴とするころ軸受用樹脂製保持器。
(5) 内輪と、外輪と、前記内輪及び前記外輪との間に設けられた複数のころと、前記ころを前記ポケット部に転動自在に保持する(4)に記載のころ軸受用保持器と、を備える
ことを特徴とするころ軸受。
本発明のころ軸受用保持器の製造方法によれば、上述の従来技術と異なり、樹脂溜り部を設けないので、樹脂材料に無駄がなくなり、加工工数や材料コストを低減できる。
また、隣り合うゲートから射出された溶解樹脂は、「ゲートが設けられる円環部(本願では、断面積が小さい円環部)→ゲートの近傍に位置する柱部→ゲートが設けられない円環部(本願では、断面積が大きい円環部)→隣り合うゲートの周方向中間に位置する柱部」という第1ルート、及び「ゲートが設けられる円環部(本願では、断面積が小さい円環部)→隣り合うゲートの周方向中間に位置する柱部」という第2ルートの2つのルートを辿って互いに合流する。
このとき、仮に、一対の円環部の断面積が同一であるとすると、一対の円環部における溶解樹脂の流動速度が同一であるため、隣り合うゲートから射出された溶解樹脂は、ゲートが設けられない円環部側の隅R部においてウェルドが形成されてしまう虞がある。
しかし、本願の請求項1の発明では一対の円環部のうち、何れか一方の断面積が大きくなるように形成されるため、断面積が小さい円環部に設けられたゲートから射出された溶解樹脂は、第1ルートにおける断面積が大きい円環部での流動速度が増加する。したがって、第1及び第2ルートを辿った溶解樹脂の合流位置が、隅R部から断面積が小さい円環部側(柱部側)に変位するので、隅R部におけるウェルドの形成を回避することができ、保持器強度の低下を抑制することができる。
また、樹脂射出ゲートが、周方向に隣り合う柱部の周方向中間位置に配置されるので、ジェッティングの発生を抑制でき、保持器強度の低下を抑制することが可能である。
第1実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 初期段階における溶解樹脂の流動を説明するための図である。 中間段階における溶解樹脂の流動を説明するための図である。 最終段階における溶解樹脂の流動を説明するための図である。 第1実施形態に係る円すいころ軸受用保持器にウェルドが形成された状態を示す図である。 第2実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 第3実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 第4実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 第5実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 第6実施形態に係る円すいころ軸受用保持器の斜視図である。 第7実施形態に係る円筒ころ軸受用保持器の斜視図である。 従来の軸受用樹脂製保持器の製造方法に使用する成形金型の断面図である。
以下、本発明に係るころ軸受用保持器、及びその製造方法の各実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の円すいころ軸受用保持器1(以後、単に保持器と呼ぶことがある。)を示す斜視図である。保持器1は、軸方向に所定間隔を空けて対向する大径円環部3及び小径円環部5と、周方向に所定間隔で設けられ、大径円環部3と及び小径円環部5の互いに対向する軸方向側面同士、すなわち大径円環部3の軸方向一端面3a及び小径円環部5の軸方向他端面5a同士を連結する複数(本実施形態では24個)の柱部7と、隣り合う一対の柱部7の互いに対向する周方向側面7aと大径円環部3の軸方向一端面3aと小径円環部5の軸方向他端面5aとによって形成された複数(本実施形態では24個)のポケット部9と、を有する。ここで、図5も参照し、大径円環部3の周方向から見た断面積3Sは、小径円環部5の周方向から見た断面積5Sよりも小さく形成されている。
このような保持器1の製造方法では、複数ゲート方式の射出成形を採用している。具体的には、保持器1は、成形金型内に形成した環状のキャビティ(不図示)の内周側周縁部に設けた複数(本実施形態では8個)の樹脂射出ゲート(以下、単にゲートと呼ぶ。)50から、補強繊維材を添加した溶解樹脂をキャビティ内に射出し、冷却固化することによって成形される。樹脂材料としては、例えば、46ナイロンや66ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルニトリル(PEN)等の樹脂に、10〜50wt%の補強繊維材(例えば、ガラス繊維や炭素繊維。)を添加した樹脂組成物が用いられる。なお、図1中、キャビティは不図示であるが、その内部構造は保持器1の構造と略同一とされている。
図1には「○」で、複数のゲート50が設けられる位置が模式的に表されている。それぞれのゲート50は、大径円環部3及び小径円環部5のうち、断面積が小さい円環部、すなわち大径円環部3において、周方向に隣り合う柱部7の周方向中間位置(ポケット部9の周方向中間位置)に配置される。さらに本実施形態では、複数のゲート50は、周方向に等しい間隔で配置され、より具体的にはポケット部9三個分の間隔で配置される。
そして、保持器1は、溶解樹脂が8個のゲート50から注入されることによって製造される。図2〜4に示すように、隣り合うゲート50から射出された溶解樹脂は、ゲート50が設けられる大径円環部3と柱部7との連結部分である隅R部において分岐しながらキャビティ内を流動する。すなわち、溶解樹脂は、「ゲート50が設けられる大径円環部3→ゲート50の近傍に位置する柱部7(図2〜4中、符号「7S」で表している。)→ゲート50が設けられない小径円環部5→隣り合うゲート50の周方向中間に位置する柱部7(図2〜4中、符号「7C」で表している。)」という第1ルートと、「ゲート50が設けられる大径円環部3→隣り合うゲート50の周方向中間に位置する柱部7(図2〜4中、符号「7C」で表している。)」という第2ルートと、を辿ってキャビティ内を流動する。なお、図2〜4中、第1ルートは矢印Aで、第2ルートは矢印Bでそれぞれ示している。
ここで、小径円環部5の断面積5Sは大径円環部3の断面積3Sよりも大きく形成されているため、溶解樹脂の第1ルートAにおける小径円環部5での流動速度は、第2ルートBにおける大径円環部3での流動速度よりも速くなる。したがって、同じ時間における流動距離は、第2ルートBに比べて第1ルートAの方が長くなり、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流するのは、隣り合うゲート50の周方向中間に位置する柱部7Cの軸方向中間近傍となる。
したがって、図5にも示すように、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWabは、柱部7Cの軸方向中間近傍となり、ポケット部9の隅R部におけるウェルドWabの形成を回避することができる。
なお、仮に、大径円環部3の断面積3Sと小径円環部5の断面積5Sとを同一とした場合、第1ルートAにおける大径円環部3での流動速度が低下するため、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流する位置は、柱部7Cの軸方向一端側(図中、上側)に変位する。この場合、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWabは、ポケット部9の隅R部において形成されてしまう可能性がある。
また、本実施形態の保持器1に形成されるウェルドは、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWabの他に、第1ルートAの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWaや、第2ルートBの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWbが存在する。ここで、ウェルドWaは、小径円環部5においてゲート50と周方向にオーバーラップする位置(隣り合う柱部7の周方向中間位置)、及び、小径円環部5において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。ウェルドWbは、大径円環部3において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。したがって、これらのウェルドWa、Wbもポケット部9の隅R部に形成されることはない。
以上、説明したように本実施形態の保持器1の製造方法によれば、上述の特許文献1の発明と異なり、樹脂溜り部を設けないので、樹脂材料に無駄がなくなり、加工工数や材料コストを低減できる。
また、複数の樹脂射出ゲート50は、ポケット部9の隅R部におけるウェルドWa、Wb、Wabの形成を回避することができ、保持器強度の低下を抑制することができる。
また、ゲート50が、周方向に隣り合う柱部7の周方向中間位置に配置されるので、ジェッティングの発生を抑制でき、保持器強度の低下を抑制することが可能である。
また、複数のゲート50は、周方向に等しい間隔で配置されるので、キャビティ内における溶解樹脂の流動バランスが確保でき、ウェルドWa、Wb、Wabが形成される位置の制御精度を向上させることが可能である。
また、複数のゲート50は、周方向にポケット部9三個分の間隔で配置されるのでウェルドWabが形成される柱部7は、三本に一本の割合とすることができ、柱部7の強度を確保することが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るころ軸受用保持器、及びその製造方法について説明する。なお、本実施形態のころ軸受用保持器、及びその製造方法は、第1実施形態と基本的構成を同一とするので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化する。
図6に示すように、本実施形態において、小径円環部5の断面積5S(不図示)は大径円環部3の断面積3S(不図示)よりも小さく形成されている。そして、それぞれのゲート50は、大径円環部3及び小径円環部5のうち、断面積が小さい円環部、すなわち小径円環部5において、周方向に隣り合う柱部7の周方向中間位置(ポケット部9の周方向中間位置)に配置される。さらに本実施形態では、複数のゲート50は、周方向に等しい間隔で配置され、より具体的にはポケット部9三個分の間隔で配置される。
そして、保持器1は、溶解樹脂が8個のゲート50から注入されることによって製造される。隣り合うゲート50から射出された溶解樹脂は、ゲート50が設けられる小径円環部5と柱部7との連結部分である隅R部において分岐しながらキャビティ内を流動する。すなわち、溶解樹脂は、「ゲート50が設けられる小径円環部5→ゲート50の近傍に位置する柱部7(図6中、符号「7S」で表している。)→ゲート50が設けられない大径円環部3→隣り合うゲート50の周方向中間に位置する柱部7(図6中、符号「7C」で表している。)」という第1ルートと、「ゲート50が設けられる小径円環部5→隣り合うゲート50の周方向中間に位置する柱部7(図6中、符号「7C」で表している。)」という第2ルートと、を辿ってキャビティ内を流動する。図6中、第1ルートは矢印Aで、第2ルートは矢印Bでそれぞれ示している。
ここで、大径円環部3の断面積3Sは小径円環部5の断面積5Sよりも大きく形成されているため、溶解樹脂の第1ルートAにおける大径円環部3での流動速度は、第2ルートBにおける小径円環部5での流動速度よりも速くなる。したがって、同じ時間における流動距離は、第2ルートBに比べて第1ルートAの方が長くなり、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流するのは、隣り合うゲート50の周方向中間に位置する柱部7Cの軸方向中間近傍となる。
したがって、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWabは、柱部7Cの軸方向中間近傍となり、ポケット部9の隅R部におけるウェルドWabの形成を回避することができる。
また、第1ルートAの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWaが形成され、第2ルートBの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWbが形成される。ここで、ウェルドWaは、大径円環部3においてゲート50と周方向にオーバーラップする位置(隣り合う柱部7の周方向中間位置)、及び、大径円環部3において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。ウェルドWbは、小径円環部5において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。したがって、これらのウェルドWa、Wbもポケット部9の隅R部に形成されることはない。
以上、説明したように本実施形態の保持器1の製造方法によっても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るころ軸受用保持器、及びその製造方法について説明する。なお、本実施形態のころ軸受用保持器、及びその製造方法は、第2実施形態と基本的構成を同一とするので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化する。
図7に示すように、本実施形態は、小径円環部5の軸方向一端面5b(上面)に全周に亘って肉盗み11が設けられることにより、小径円環部5の断面積5Sが大径円環部3の断面積3Sよりも小さく形成されている点で第2実施形態と異なる。他の構成は第2実施形態と同様であり、本実施形態においても、ウェルドWa、Wb、Wabがポケット部9の隅R部に形成されることが防止され、同様の効果を奏することが可能である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るころ軸受用保持器、及びその製造方法について説明する。なお、本実施形態のころ軸受用保持器、及びその製造方法は、第1実施形態と基本的構成を同一とするので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化する。
図8に示すように、本実施形態では、複数(12個)のゲート50が、周方向にポケット部9二個分の間隔で配置される点で第1実施形態と異なる。
そして、保持器1は、溶解樹脂が12個のゲート50から注入されることによって製造される。溶解樹脂は、「ゲート50が設けられる大径円環部3→隣り合うゲート50の間に位置する柱部7→ゲート50が設けられない小径円環部5」という第1ルートと、「ゲート50が設けられる大径円環部3」という第2ルートと、を辿ってキャビティ内を流動する。なお、図8中、第1ルートは矢印Aで、第2ルートは矢印Bでそれぞれ示している。
この場合、第1ルートAの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWaが形成され、第2ルートBの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWbが形成される。ここで、ウェルドWaは、小径円環部5においてゲート50と周方向にオーバーラップする位置(隣り合う柱部7の周方向中間位置)、及び、小径円環部5において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。ウェルドWbは、大径円環部3において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。したがって、これらのウェルドWa、Wbがポケット部9の隅R部に形成されることはなく、保持器強度を向上させることが可能である。
なお、本実施形態の場合は、上述の第1〜第3実施形態のように、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWabが存在しないので、小径円環部5の断面積5Sを大径円環部3の断面積3Sよりも小さく形成しない場合であっても、ウェルドWa、Wbがポケット部9の隅R部に形成されることはない。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係るころ軸受用保持器、及びその製造方法について説明する。なお、本実施形態のころ軸受用保持器、及びその製造方法は、第1実施形態と基本的構成を同一とするので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化する。
図9に示すように、本実施形態では、複数(6個)のゲート50が、周方向にポケット部9四個分の間隔で配置される点で第1実施形態と異なる。
そして、保持器1は、溶解樹脂が6個のゲート50から注入されることによって製造される。図9に示すように、隣り合うゲート50から射出された溶解樹脂は、ゲート50が設けられる大径円環部3と柱部7との連結部分である隅R部において分岐しながらキャビティ内を流動する。すなわち、溶解樹脂は、「ゲート50が設けられる大径円環部3→ゲート50の近傍に位置する一対の柱部7(図9中、符号「7S」で表している。)→ゲート50が設けられない小径円環部5→隣り合うゲート50の周方向中間に位置する一対の柱部7(図9中、符号「7C」で表している。)」という第1ルートと、「ゲート50が設けられる大径円環部3→隣り合うゲート50の周方向中間に位置する一対の柱部7(図9中、符号「7C」で表している。)」という第2ルートと、を辿ってキャビティ内を流動する。なお、図9中、第1ルートは矢印Aで、第2ルートは矢印Bでそれぞれ示している。
ここで、小径円環部5の断面積5Sは大径円環部3の断面積3Sよりも大きく形成されているため、溶解樹脂の第1ルートAにおける小径円環部5での流動速度は、第2ルートBにおける大径円環部3での流動速度よりも速くなる。したがって、同じ時間における流動距離は、第2ルートBに比べて第1ルートAの方が長くなり、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流するのは、隣り合うゲート50の周方向中間に位置する一対の柱部7Cの軸方向中間近傍となる。
したがって、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWabは、柱部7Cの軸方向中間近傍となり、ポケット部9の隅R部におけるウェルドWabの形成を回避することができる。
なお、仮に、大径円環部3の断面積3Sと小径円環部5の断面積5Sとを同一とした場合、第1ルートAにおける大径円環部3での流動速度が低下するため、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流する位置は、一対の柱部7Cの軸方向一端側(図中、上側)に変位する。この場合、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWabは、ポケット部9の隅R部において形成されてしまう可能性がある。
また、第1ルートAの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWaが形成され、第2ルートBの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWbが形成される。ここで、ウェルドWaは、小径円環部5においてゲート50と周方向にオーバーラップする位置(隣り合う柱部7の周方向中間位置)、及び、小径円環部5において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。ウェルドWbは、大径円環部3において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。したがって、これらのウェルドWa、Wbもポケット部9の隅R部に形成されることはない。
以上、説明したように本実施形態の保持器1の製造方法によっても、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係るころ軸受用保持器、及びその製造方法について説明する。なお、本実施形態のころ軸受用保持器、及びその製造方法は、第1実施形態と基本的構成を同一とするので、同一又は相当部分には同一符号を付すことによりその説明を省略又は簡略化する。
図10に示すように、本実施形態では、複数のゲート50が、周方向にポケット部9二個分、ポケット部9三個分の間隔で交互に配置される点で第1実施形態と異なる。
この場合、ポケット部9三個分の間隔で隣り合うゲート50の間においては、第1実施形態(図5参照)と同様に、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWab形成され、第1ルートAの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWaが形成され、第2ルートBの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWbが形成される。ここで、ウェルドWabは柱部7Cの軸方向中間近傍に形成され、ウェルドWaは、小径円環部5においてゲート50と周方向にオーバーラップする位置(隣り合う柱部7の周方向中間位置)、及び、小径円環部5において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。ウェルドWbは、大径円環部3において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。
また、ポケット部9二個分の間隔で隣り合うゲート50の間においては、第4実施形態(図8参照)と同様に、第1ルートAの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWaが形成され、第2ルートBの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWbが形成される。ここで、ウェルドWaは、小径円環部5においてゲート50と周方向にオーバーラップする位置(隣り合う柱部7の周方向中間位置)、及び、小径円環部5において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。ウェルドWbは、大径円環部3において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。
したがって、本実施形態によっても、ウェルドWab、Wa、Wbがポケット部9の隅R部に形成されることはなく、保持器強度を向上させることが可能である。
なお、本実施形態では、複数のゲート50が、周方向にポケット部9二個分、ポケット部9三個分の間隔で交互に配置されるとしたが、この構成に限定されず、隣り合うゲート50の間隔がポケット部9整数個分の間隔であれば任意の組合せとしてよい。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に係るころ軸受用保持器、及びその製造方法について説明する。
図11は、本実施形態の円筒ころ軸受用保持器21(以後、単に保持器と呼ぶことがある。)を示す斜視図である。保持器21は、軸方向に所定間隔を空けて対向する一対の円環部23、25と、周方向に所定間隔で設けられ、円環部23と及び円環部25の互いに対向する軸方向側面同士、すなわち円環部23の軸方向一端面23a及び円環部25の軸方向他端面25a同士を連結する複数(本実施形態では24個)の柱部27と、隣り合う一対の柱部27の互いに対向する周方向側面27aと円環部23の軸方向一端面23aと円環部25の軸方向他端面25aとによって形成された複数(本実施形態では24個)のポケット部29と、を有する。ここで、一方の円環部23の周方向から見た断面積は、他方の円環部25の周方向から見た断面積よりも小さく形成されている。
また、それぞれのゲート50は、一対の円環部23及び円環部25のうち、断面積が小さい円環部23において、周方向に隣り合う柱部27の周方向中間位置(ポケット部29の周方向中間位置)に配置される。さらに本実施形態では、複数(8個)のゲート50は、周方向に等しい間隔で配置され、より具体的にはポケット部9三個分の間隔で配置される。
そして、保持器1は、溶解樹脂が8個のゲート50から注入されることによって製造される。隣り合うゲート50から射出された溶解樹脂は、ゲート50が設けられる円環部23と柱部27との連結部分である隅R部において分岐しながらキャビティ内を流動する。すなわち、溶解樹脂は、「ゲート50が設けられる円環部23→ゲート50の近傍に位置する柱部27(図11中、符号「27S」で表している。)→ゲート50が設けられない円環部25→隣り合うゲート50の周方向中間に位置する柱部27(図11中、符号「27C」で表している。)」という第1ルートと、「ゲート50が設けられる円環部23→隣り合うゲート50の周方向中間に位置する柱部27(図11中、符号「27C」で表している。)」という第2ルートと、を辿ってキャビティ内を流動する。なお、図11中、第1ルートは矢印Aで、第2ルートは矢印Bでそれぞれ示している。
ここで、一方の円環部25の断面積は円環部23の断面積よりも大きく形成されているため、溶解樹脂の第1ルートAにおける円環部25での流動速度は、第2ルートBにおける円環部23での流動速度よりも速くなる。したがって、同じ時間における流動距離は、第2ルートBに比べて第1ルートAの方が長くなり、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流するのは、隣り合うゲート50の周方向中間に位置する柱部27Cの軸方向中間近傍となる。
したがって、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWabは、柱部27Cの軸方向中間近傍となり、ポケット部29の隅R部におけるウェルドWabの形成を回避することができる。
なお、仮に、円環部23の断面積と円環部25の断面積とを同一とした場合、第1ルートAにおける円環部23での流動速度が低下するため、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流する位置は、柱部27Cの軸方向一端側(図中、上側)に変位する。この場合、第1及び第2ルートA、Bの溶解樹脂が互いに合流することによって形成されるウェルドWabは、ポケット部29の隅R部において形成されてしまう可能性がある。
また、第1ルートAの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWaが形成され、第2ルートBの溶解樹脂が互いに合流することによってウェルドWbが形成される。ここで、ウェルドWaは、円環部25においてゲート50と周方向にオーバーラップする位置(隣り合う柱部27の周方向中間位置)、及び、円環部25において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。ウェルドWbは、円環部23において隣り合うゲート50の周方向中間位置に形成される。したがって、これらのウェルドWa、Wbもポケット部29の隅R部に形成されることはない。
このように、本実施形態の円筒ころ軸受用保持器21の製造方法は、第1実施形態の円すいころ軸受用保持器1の製造方法と基本的構成を同一とし、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能である。なお、この円筒ころ軸受用保持器21の製造方法に、第2〜第6実施形態の円すいころ軸受用保持器1の製造方法を適用しても、これらの実施形態と同様の効果を奏することが可能である。
尚、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
1 円すいころ軸受用保持器(ころ軸受用保持器)
3 大径円環部(円環部)
3a 軸方向一端面(軸方向側面)
3S 断面積
5 小径円環部(円環部)
5a 軸方向他端面(軸方向側面)
5b 軸方向一端面
5S 断面積
7、7C、7S 柱部
7a 周方向側面
9 ポケット部
11 肉盗み
21 円筒ころ軸受用保持器(ころ軸受用保持器)
23 円環部
23a 軸方向一端面(軸方向側面)
25 円環部
25a 軸方向他端面(軸方向側面)
27、27C、27S 柱部
27a 周方向側面
29 ポケット部
50 樹脂射出ゲート
Wa、Wb、Wab ウェルド

Claims (5)

  1. 成形金型内に形成した環状のキャビティの周縁部に設けられた複数の樹脂射出ゲートから、溶解樹脂を前記キャビティ内に射出することによって成形されるころ軸受用保持器の製造方法であって、
    前記ころ軸受用保持器は、
    軸方向に所定間隔を空けて対向する一対の円環部と、
    周方向に所定間隔で設けられ、前記一対の円環部の互いに対向する軸方向側面同士を連結する複数の柱部と、
    隣り合う一対の前記柱部の互いに対向する周方向側面と、前記一対の円環部の軸方向側面と、によって形成された複数のポケット部と、
    を有し、
    前記一対の円環部は、何れか一方の断面積が大きく形成され、
    前記樹脂射出ゲートは、前記一対の円環部のうち断面積が小さい円環部において、周方向に隣り合う前記柱部の周方向中間位置に配置される
    ことを特徴とするころ軸受用保持器の製造方法。
  2. 前記複数の樹脂射出ゲートは、周方向に等しい間隔で配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載のころ軸受用保持器の製造方法。
  3. 前記複数の樹脂射出ゲートは、周方向に前記ポケット部三個分の間隔で配置される
    ことを特徴とする請求項2に記載のころ軸受用保持器の製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載のころ軸受用保持器の製造方法によって製造される
    ことを特徴とするころ軸受用樹脂製保持器。
  5. 内輪と、外輪と、前記内輪及び前記外輪との間に設けられた複数のころと、前記ころを前記ポケット部に転動自在に保持する請求項4に記載のころ軸受用保持器と、を備える
    ことを特徴とするころ軸受。
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