JP5824180B1 - 低プリン体及び低糖質清酒 - Google Patents

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Abstract

【課題】香味が優れる低プリン体清酒、及び香味を維持しながらプリン体を低減させることができる清酒の製造方法を提供する。【解決手段】プリン体濃度が0.5mg/dL以下であり、かつ糖質濃度が1.5g/dL以下である、低プリン体及び低糖質清酒。この清酒は、糖質濃度1.5g/dL以下の低糖質清酒と活性炭とを接触させる工程を含む方法により製造することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、近年の消費者の健康志向に合致した低プリン体及び低糖質清酒とその製造方法に関する。
近年、消費者の健康志向の向上に伴い、飲食品における糖分やプリン体の含有量への関心が高まっている。特に、プリン体は、体内で代謝されて尿酸となるが、血液中の尿酸値が一定以上になると、高尿酸血症、痛風の原因となる。このため、飲食品中のプリン体含有量の低減は、消費者から強く望まれている。
このような要望に応じて、ビールについて、プリン体を低減する方法が開発されている(特許文献1〜3など)。
また、清酒についても、プリン体を低減する方法が報告されている。例えば、特許文献4は、清酒の製造において、発酵前の醸造液又は発酵液を活性炭と接触させることにより、得られる清酒のプリン体を低減できることを教えている。
また、特許文献5は、清酒の製造において、上槽後の何れかの段階で得られる液体画分を活性炭と接触させ、その活性炭として、比表面積が950〜1600m/g、算術平均径が15〜80μmであるものを用いることにより、得られる清酒のプリン体を低減できることを教えている。
しかし、清酒中のプリン体濃度を十分に低減させるためには、多量の活性炭を使用する必要があり、多量の活性炭を使用することにより、清酒中のプリン体以外の成分も吸着されて得られる清酒の香味が薄くなり、また炭臭がするようになる(非特許文献1)。
特許第3730935号公報 特許第4073342号公報 特許第4076901号公報 特開2004−113189号公報 特開2013−106581号公報
佐藤ら、日本釀造協會雜誌、68巻、11号、856−858頁、1973年
本発明は、香味が優れる低プリン体清酒を提供することを課題とする。また、本発明は、香味を維持しながらプリン体を低減させることができる清酒の製造方法を提供することを課題とする。
本発明者は上記課題を解決するために研究を重ね、糖質濃度が一般の清酒より極めて低い清酒を活性炭と接触させることにより、香味が低下せずに、又はほとんど低下せずに、プリン体濃度が低減することを見出した。
本発明は、上記知見に基づき完成されたものであり、下記の低プリン体及び低糖質清酒、並びにその製造方法を提供する。
項1. プリン体濃度が0.5mg/dL以下であり、かつ糖質濃度が1.5g/dL以下である、低プリン体及び低糖質清酒。
項2. エキス分濃度が0.01〜1.75w/v%である項1に記載の清酒。
項3. アルコール度数1度当たりのプリン体濃度が0.037mg/dL以下であり、かつアルコール度数1度当たりの糖質濃度が0.11g/dL以下である、項1又は2に記載の清酒。
項4. アルコール度数1度当たりのエキス分濃度が0.00074〜0.13w/v%である、項1〜3の何れかに記載の清酒。
項5. アルコール度数7〜16、酸度0.2〜3、かつアミノ酸度0.2〜3である項1〜4の何れかに記載の清酒。
項6. 糖質濃度1.5g/dL以下の低糖質清酒と活性炭とを接触させる工程を含む、低プリン体及び低糖質清酒の製造方法。
項7. 低糖質清酒1Lに対する活性炭の使用量の合計が0.1〜20gである、項6に記載の方法。
項8. 低糖質清酒と活性炭とを複数回接触させる、項6又は7に記載の方法。
項9. 項1〜5の何れかに記載の低プリン体及び低糖質清酒を製造する、項6〜8の何れかに記載の方法。
本発明の清酒は、プリン体濃度が一般の清酒に比べて著しく低く、清酒全体に対して、0.5mg/dL以下である。特に、プリン体濃度が0.5mg/dL未満の場合は、酒類メーカー独自基準により、「プリン体ゼロ(0)」の表示が可能となる。この表示は、プリン体濃度がより低いことを消費者に訴求するものであり、清酒の商品価値を大きく向上させる(http://www.kirin.co.jp/company/news/2015/0204_01.html(2015年2月4日付け、麒麟麦酒株式会社、ニュースリリース)、http://www.suntory.co.jp/news/2015/12256.html(2015年1月16日付け、サントリービール株式会社、ニュースリリース)を参照)。
さらに、本発明の清酒は、糖質濃度が1.5g/dL以下である。
特に、糖質濃度が0.5g/dL未満の場合には、「糖質ゼロ」と表示できることが健康増進法の栄養表示基準に定められている(平成15年厚生労働省告示第176号、3条1項六号、別表第2)。「糖質ゼロ」との表示も、消費者の健康志向に応えるものであるため、清酒産業上極めて有用なものである。
本発明の清酒は、プリン体濃度及び糖質濃度の双方が極めて低い点で、実用的価値及び商品価値が極めて高い。
本発明の清酒は、糖質濃度が極めて低いため、淡麗なすっきりした味を呈する。本発明の清酒は、プリン体濃度が極めて低い清酒でありながら、このすっきりした香味を維持しており、商品価値が極めて高い清酒である。即ち、本発明の清酒は、プリン体濃度が極めて低い清酒でありながら、プリン体を低減していない清酒と同等又はそれ以上の香味を有する。
以下、本発明を詳細に説明する。先ず、本発明の製造方法について説明し、次いで、それにより得られる本発明の清酒について説明する。
(1)低プリン体及び低糖質清酒の製造方法
本発明の低プリン体及び低糖質清酒の製造方法は、糖質濃度が1.5g/dL以下の低糖質清酒と活性炭とを接触させる工程を含む方法である。
低糖質清酒
本発明における糖質は、健康増進法の栄養表示基準に基づく糖質をいう。具体的には、食品の重量から、タンパク質、脂質、食物繊維、灰分、アルコール分、及び水分の各重量を控除した値である。
タンパク質、脂質、食物繊維、灰分、及び水分の各測定方法は、健康増進法の栄養表示基準に従う。水分は加熱乾燥法、脂質はソックスレー抽出法、タンパク質はケルダール法、灰分は直接灰化法、食物繊維は酵素-重量法を採用して測定する。アルコール分は国税庁所定分析法(昭和36国税庁訓令第1号)に定められた方法である振動式密度計を用いる方法で測定する。食品重量から、これらの成分の重量の合計を差し引くことにより、糖質濃度を算出することができる(日本食品分析センター:「栄養成分」の「必須表示項目に関連する試験」の項目)。
本発明における清酒とは、米、米こうじ、及び水を原料として酵母により発酵したものであり、好ましくは日本の酒税法(以下、酒税法と略す)で定める清酒である。また、醸造アルコールを過度に使用する合成清酒、その他の醸造酒、雑酒、スピリッツ、及びリキュールに該当しないことがより好ましい。より好ましくは、醸造アルコールの使用量が原料の米(米こうじに用いた米を含む)重量の100分の50以下の清酒であり、さらに好ましくは100分の10以下の清酒である。さらに好ましくは、醸造アルコールを使用しない清酒(純米酒)である。
また、国税庁が定める「清酒の製法品質表示基準」を満たす清酒が好ましく、吟醸酒、大吟醸酒、純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、特別純米酒、本醸造酒、及び特別本醸造酒であることがより好ましい。
活性炭と接触させる清酒は、糖質濃度が1.5g/dL以下であるが、1g/dL以下、0.5g/dL以下(特に、0.5g/dL未満)、0.4g/dL以下(特に、0.4g/dL未満)、0.3g/dL以下(特に、0.3g/dL未満)、0.2g/dL以下(特に、0.2g/dL未満)、又は0.1g/dL以下(特に、0.1g/dL未満)であってもよい。また、糖質が検出されない清酒であってもよい。
糖質濃度が1.5g/dL以下の清酒は、どのような方法で得られたものであってもよい。好ましくは酒税法で定められた政令で定める物品(酵素剤、又は醸造アルコールなどを含む物品)を用いて得たもの、より好ましくは上槽後(こした後)に醸造アルコールを添加せずに得たもの、さらにより好ましくは酒税法に従って得られた清酒である。
糖質濃度が1.5g/dL以下の清酒を得る方法は、種々知られている。例えば、液化仕込みによる清酒の製造方法において、仕込み時にプルラナーゼとトランスグルコシダーゼを添加する方法が特開2009-100777号公報に詳細に説明されている。また、液化仕込みによる清酒の製造方法において、仕込み時に、原料白米1g当たり、50〜100Uのトランスグルコシダーゼを添加する方法が特開2010-104270号公報に詳細に説明されている。また、精米歩合80%以上の掛米を使用するか、仕込み時の汲水の添加量を掛米と麹米の合計量の1.7倍以上にするか、仕込み時に5’-ホスホジエステラーゼ、ホスファターゼ、ポリフェノールオキシダーゼ、リパーゼ、及び酸性エンドプロテアーゼの1種以上を添加するか、又はこれら方策の2以上を組み合わせて行う方法が特開2014-27913号公報に詳細に説明されている。
特開2009-100777号公報、特開2010-104270号公報、特開2014-27913号公報に記載された各方法によれば、糖質濃度0.5g/dL以下の清酒を得ることができる。
また、特開2006-61153号公報には、もろみ期間中に、αグルコシダーゼ、イソアミラーゼ、プルラナーゼ、イソプルラナーゼ、トランスグルコシダーゼのような分岐オリゴ糖を切断する酵素を添加することにより、糖質濃度1.5g/dL以下の清酒を得る方法が記載されている。
活性炭と接触させる低糖質清酒には、一般の清酒と同程度のプリン体が含まれていてよく、プリン体濃度は、例えば、0.5〜5mg/dLであってよい。
また、糖質濃度が0.5g/dL未満であり、糖質ゼロと表示されている市販の低糖質清酒は、月桂冠社、白鶴社、及びいそのさわ社から市販されている。また、清酒風アルコール飲料として糖質ゼロと表示された商品も市販されているが、酒税法区分が清酒とは異なる。
活性炭
吸着剤として用いる活性炭は、食品の製造において吸着剤として用いられるものであればよく、特に限定されない。好ましい活性炭は、清涼飲料用などの水処理に用いられる活性炭、あるいは食品添加物として認められる活性炭であり、より好ましくは醸造用の活性炭である。
活性炭としては、例えば、比表面積が950〜1600m/g、算術平均径が15〜80μm、細孔容積が0.1〜2mL/g、及び/又は平均細孔直径が0.8〜4nmのものを用いることができる。
本発明において、活性炭の比表面積は、窒素ガス吸着等温線からBET式(慶伊富長:吸着、第95〜113頁(1967)、共立出版)により算出される。
活性炭の算術平均径は、前記活性炭の粒度分布を表すパラメータであり、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置を用いて、各粒子径の値に相対粒子量(差分%)を掛けて、相対粒子量の合計(100%)で割ることにより算出される。
活性炭の細孔容積は、窒素ガス吸着法(慶伊富長:吸着、第95〜113頁(1967)、共立出版)により測定される。
活性炭の平均細孔直径は、比表面積と細孔容積から、下記式により算出される。
平均細孔直径(nm)
=4×10×細孔容積(mL/g)/比表面積(m/g)
活性炭の形状は、特に限定されず、繊維状、ハニカム状、粒状、粉末状、破砕形状、円柱状、塊状などの形状が挙げられる。
活性炭は、塩化亜鉛、リン酸等などの薬品や、水蒸気、二酸化炭素、空気、燃焼ガスなどのガスで賦活化されたものを用いればよい。活性炭の市販品は、通常、活性化されている。
活性炭は、市販品を購入してもよいし、自家調製してよい。市販品としては、品川炭素株式会社、セラケム株式会社、武蔵野商事株式会社、フタムラ化学株式会社、武田薬品工業株式会社、北村化学研究所、キリン協和フーズ株式会社、味の素ファインテクノ株式会社等の製品が挙げられる。また、活性炭を自家調製する方法は、例えば、特開2007−267695号公報に記載されている。
接触工程
清酒は、一般に、酒母に、米麹、蒸米、及び仕込み水を添加して醪を仕込み、これを糖化、発酵させた後、上槽(もろみの液体画分と酒粕を分離して液体画分を採取する工程)、熱処理、オリの除去、濾過の各工程を経て製造される。上槽により得られた液体画分、又はその後の各工程で得られた液体画分が「清酒」であり、本発明では、これらの清酒と活性炭とを接触させる。上槽以降の各工程と同時に清酒と活性炭とを接触させてもよい。中でも、熱処理およびオリの除去工程後あるいは同時に清酒と活性炭とを接触させることが好ましい。
なお、上槽前の工程で活性炭と接触させてもよい。
以下、発明を明確にするために、活性炭と接触させる前の清酒を未処理清酒と称する。
未処理清酒と活性炭との接触方法は、特に制限されない。例えば、未処理清酒中に活性炭を投入し、0.1〜168時間、好ましくは0.5〜24時間静置又は撹拌する方法が挙げられる。その後、活性炭が沈殿するので上清を回収することができ、あるいは、フィルター等のろ材を用いて活性炭を除去することもできる。
接触工程の回数は、特に制限されず、1回でも複数回でもよい。複数回接触させる場合は、例えば2〜5回、好ましくは2〜4回、より好ましくは2〜3回接触させればよい。複数回接触させることにより、プリン体を一層効率よく除去できる。
活性炭の使用量は、未処理清酒1Lあたり0.1g以上が好ましく、0.5g以上がより好ましく、1g以上がさらにより好ましく、2g以上がさらにより好ましく、3g以上がさらにより好ましい。また、未処理清酒1Lあたり20g以下が好ましく、10g以下がより好ましく、9g以下がさらにより好ましく、8g以下がさらにより好ましく、7g以下がさらにより好ましく、6g以下がさらにより好ましく、5g以下がさらにより好ましい。上記範囲であれば、プリン体を十分に除去できると共に、未処理清酒の香味を損なわない。
接触を複数回行う場合は、合計の活性炭使用量が上記範囲になるようにすればよい。所定量の活性炭を複数回に分割して使用することにより、プリン体除去効率が一層向上する。
後処理
未処理清酒を活性炭と接触させた後は、清酒の製造において通常行う操作を行うことができる。例えば、上槽により得られた未処理清酒を活性炭と接触させた場合は、その後、熱処理、オリの除去、濾過などの各工程を行うことができる。
(2)低プリン体及び低糖質清酒
上記説明した本発明の製造方法により、プリン体濃度が0.5mg/dL以下であり、糖質濃度が1.5g/dL以下である本発明の低プリン体及び低糖質清酒を得ることができる。
プリン体
本発明において、プリン体は、プリン骨格を有する物質の総称であり、例えば、プリン塩基、プリンヌクレオチド、プリンヌクレオシド、高分子核酸等が含まれる。プリン塩基とは、プリン(9H−イミダゾ〔4,5−d〕ピリミジン)の誘導体の総称であり、キサンチン、ヒポキサンチン、グアニン、アデニン等が挙げられる。前記プリンヌクレオシドは、プリン塩基に糖が結合したものであり、アデノシン、グアノシン、キサントシン、イノシン等が挙げられる。前記プリンヌクレオチドは、プリンヌクレオシドにリン酸基が結合したものであり、アデニル酸、グアニル酸、キサンチル酸、イノシン酸等が挙げられる。 従って、本発明では、被験清酒に含まれるプリン体を加水分解して、例えばプリンヌクレオシド、プリンヌクレオチドなどに含まれて存在するプリン塩基を遊離のプリン塩基とした上で、プリン塩基の濃度を測定する。
清酒に含まれるプリン塩基の主なものは、アデニン、グアニン、ヒポキサンチン、及びキサンチンであり、その他のプリン塩基は寄与度が極めて小さい。従って、通常は、これらの合計濃度を清酒中のプリン塩基濃度と見なすことができる。
即ち、本発明のプリン塩基濃度は、被験清酒に含まれるプリン体を、過塩素酸などにより加水分解した後に、LC−MS/MSを用いて、アデニン、グアニン、ヒポキサンチン、及びキサンチンの合計濃度を定量する方法(日本食品分析センター:「酒類のプリン体の微量分析のご案内」)により測定することができる。
この測定方法での、アデニン、グアニン、キサンチン、及びヒポキサンチンの定量限界値は、それぞれ、0.02mg/100mLである。
プリン体濃度は、清酒全体に対して、0.5mg/dL以下(特に、0.5mg/dL未満)であり、0.4mg/dL以下(特に、0.4mg/dL未満)が好ましく、0.3mg/dL以下(特に、0.3mg/dL未満)がより好ましく、0.2mg/dL以下(特に、0.2mg/dL未満)がさらにより好ましく、0.1mg/dL以下(特に、0.1mg/dL未満)がさらにより好ましい。
プリン体が検出されないものが最も好ましいが、プリン体濃度は、例えば、清酒全体に対して、0.001mg/dL以上、0.005mg/dL以上、0.01mg/dL以上、0.05mg/dL以上、又は0.1mg/dL以上とすることができる。「食品衛生学雑誌、55巻、2号、110-116頁(2014年)」には、清酒中のプリン体の検出限界が0.005mg/dLであったことが記載されている。
また、プリン体濃度は、上記説明した清酒全体に対する濃度に加えて、又はこれとは別個に、アルコール度数1度当たり、0.037mg/dL以下(特に、0.037mg/dL未満)が好ましく、0.03mg/dL以下(特に、0.03mg/dL未満)がより好ましく、0.022mg/dL以下(特に、0.022mg/dL未満)がさらにより好ましく、0.015mg/dL以下(特に、0.015mg/dL未満)がさらにより好ましく、0.0074mg/dL以下(特に、0.0074mg/dL未満)がさらにより好ましい。
また、プリン体濃度は、上記説明した清酒全体に対する濃度に加えて、又はこれとは別個に、アルコール度数1度当たり、0.000074mg/dL以上、0.00037mg/dL以上、0.00074mg/dL以上、0.0037mg/dL以上、又は0.0074mg/dL以上とすることができる。
糖質
本発明における糖質は上記説明した通りである。
糖質濃度の測定に当たっては、健康増進法の栄養表示基準が定める方法で、タンパク質、脂質、食物繊維、灰分、アルコール分、及び水分の各重量を測定し、食品の全重量からこれらの合計重量を控除することにより糖質重量を求め、糖質濃度を算出する。タンパク質、脂質、食物繊維、灰分、アルコール分、及び水分の測定方法は上記説明した通りである。
糖質濃度は、清酒全体に対して、1.5g/dL以下(特に、1.5g/dL未満)であるが、1g/dL以下(特に、1g/dL未満)が好ましく、0.5g/dL以下(特に、0.5g/dL未満)がより好ましく、0.4g/dL以下(特に、0.4g/dL未満)がさらにより好ましく、0.3g/dL以下(特に、0.3g/dL未満)がさらにより好ましく、0.2g/dL以下(特に、0.2g/dL未満)がさらにより好ましく、0.1g/dL以下(特に、0.1g/dL未満)がさらにより好ましい。
糖質は検出されないことが最も好ましいが、糖質濃度は、清酒全体に対して、0.005g/dL以上、0.01g/dL以上、0.05g/dL以上、又は0.1g/dL以上とすることができる。糖質濃度が上記範囲であれば、プリン体濃度が低くても香味が悪くならない。
また、糖質濃度は、上記説明した清酒全体に対する濃度に加えて、又はこれとは別個に、アルコール度数1度当たり、0.11g/dL以下(特に、0.11g/dL未満)が好ましく、0.074g/dL以下(特に、0.074g/dL未満)がより好ましく、0.037g/dL以下(特に、0.037g/dL未満)がさらにより好ましく、0.03g/dL以下(特に、0.03g/dL未満)がさらにより好ましく、0.022g/dL以下(特に、0.022g/dL未満)がさらにより好ましく、0.015g/dL以下(特に、0.015g/dL未満)がさらにより好ましく、0.0074g/dL以下(特に、0.0074g/dL未満)がさらにより好ましい。
また、糖質濃度は、上記説明した清酒全体に対する濃度に加えて、又はこれとは別個に、アルコール度数1度当たり、0.00037g/dL以上、0.00074g/dL以上、0.0037g/dL以上、又は0.0074g/dL以上とすることができる。糖質濃度が上記範囲であれば、プリン体濃度が低くても香味が悪くならない。
「アルコール度数1度当たり」は、濃縮又は水などで希釈した場合には、プリン体濃度及び糖質濃度が変わってくるため、アルコール度数を基準としてプリン体濃度及び糖質濃度を定めたものである。
「アルコール度数1度」は、「アルコール分1度」、「アルコール分1%」、「アルコール分1v/v%」等とも表記される。
アルコール分
本発明の清酒は、アルコール度数、即ち、アルコール分濃度(v/v%)が22v/v%以下であるが、18v/v%以下が好ましく、16v/v%以下がより好ましく、14v/v%以下がさらにより好ましい。
また、アルコール分濃度が1v/v%以上であるが、4v/v%以上が好ましく、7v/v%以上がより好ましく、10v/v%以上がさらにより好ましい。
アルコール分濃度(アルコール度数)は、アルコール飲料の全量に対するアルコール(エタノール)の体積濃度を百分率で表示した割合である。本発明において体積濃度の測定温度は、酒税法が定める通り、15℃とする。
日本酒度
本発明の清酒は、日本酒度が+6以上であることが好ましく、+10以上であることがより好ましく、+15以上であることがさらにより好ましく、+15.5以上であることがさらにより好ましく、+20以上であることがさらにより好ましい。また、日本酒度が+30以下であることが好ましく、+26以下であることがより好ましく、+25以下であることがさらにより好ましい。
日本酒度は、水に対する酒の比重を日本酒度計で計った値である。具体的には、15℃の清酒に日本酒度計と呼ばれる浮秤を浮かべて測定し、4℃の水と同じ重さの清酒の日本酒度を0とし、それより軽いものを+、重いものの−とする。+の度合が高い清酒は糖分が少なく辛口であり、+の度合が低い清酒は糖分が多く甘口である。
酸度
本発明の清酒は、酸度が0.2以上であることが好ましく、0.3以上であることがより好ましく、0.5以上であることがさらにより好ましく、0.6以上であることがさらにより好ましい。また、酸度が3以下であることが好ましく、1.5以下であることがより好ましく、1.3以下であることがさらにより好ましく、1以下であることがさらに好ましい。
酸度は、清酒に含まれる、有機酸(乳酸、リンゴ酸、コハク酸など)の総量を示した値である。具体的には、酸度は、10mLの清酒を中和するのに要する、水酸化ナトリウム溶液のmLを指す。酸度が高い清酒は、酸味や旨味が強い。日本酒度が同じ場合、酸度が高い方が辛く、味は濃く感じられる。
アミノ酸度
本発明の清酒は、アミノ酸度が0.2以上であることが好ましく、0.3以上であることがより好ましく、0.5以上であることがさらにより好ましく、0.6以上であることがさらにより好ましい。また、アミノ酸度が3以下であることが好ましく、1.5以下であることがより好ましく、1.3以下であることがさらに好ましく、1以下であることがさらに好ましい。
アミノ酸度は、清酒10mLを0.1Nの水酸化ナトリウムで中和した後、中性ホルマリン液を5mL加え、再度0.1Nの水酸化ナトリウムで中和するのに要する0.1Nの水酸化ナトリウムの滴定mL数を指す。日本酒にはアルギニン、チロシン、セリン、ロイシン、グルタミン酸など約20種類のアミノ酸が含まれており、アミノ酸度として測定される成分は、主にごく味や旨味に寄与する。
エキス分
本発明の清酒は、エキス分濃度が、0.01〜1.75w/v%であることが好ましく、0.1〜1.50w/v%であることがより好ましく、0.25〜1.00w/v%であることがさらにより好ましい。この範囲であれば、旨味、香味に優れた清酒となる。
また、本発明の清酒は、アルコール度数1度当たりのエキス分が、0.00074〜0.13w/v%であることが好ましく、0.0074〜0.11w/v%であることがより好ましく、0.019〜0.074w/v%であることがさらにより好ましい。この範囲であれば、旨味、香味に優れた清酒となる。
本発明において、エキス分は、清酒に含まれる不揮発性成分を指す。具体的には、清酒から揮発成分であるアルコールおよび水等を除いたものであり、タンパク質、アミノ酸、脂質、有機酸、糖類、多糖類、食物繊維、灰分等を含む画分である。本発明において、エキス分濃度とは、清酒100mL中に含まれる不揮発性成分のグラム数をさす。また、国税庁が定めるところによる、清酒のアルコール分濃度と日本酒度から下記の式で算出することもできる。

エキス分濃度=(S−A)×260+0.21

(式中、Sは比重(15/4℃)を表し、以下の式で算出される。
S=1443/(1443+日本酒度)
式中、Aは、アルコール分濃度を比重(15/15℃)に換算して求める。)
以下、本発明を、実施例を挙げてより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
清酒の一般分析方法
市販の清酒および醸造酒の酒質の分析を行った。各種パラメータは、独立行政法人酒類総合研究所が定める「酒類総合研究所標準分析法」(平成22年11月4日、http://www.nrib.go.jp/data/nribanalysis.htm)の「3.清酒」の規定に基づいて分析した。具体的には、アルコール度数は、「3−4 アルコール分 A)−2 振動式密度計法」、日本酒度は、「3−3 比重(日本酒度) B)振動式密度計法」、アミノ酸度は、「3−6 アミノ酸」、酸度は、「3−5 総酸」、エキス分は、「3−7 エキス分」に基づいて行った。
糖質の測定方法
エキス分からタンパク質を控除した値(エキス分−タンパク質)を「簡易算定糖質」とした。糖質は、エキス分から、タンパク質、脂質、食物繊維および灰分を控除した値である。清酒において、脂質、食物繊維、および灰分は、糖質とタンパク質と比較して無視できる量しか含まれず、「エキス分−タンパク質」は、間接的に糖質を示すパラメータとして使用できる。さらに、エキス分、タンパク質および簡易算定糖質について、アルコール度数1度当たりの値を求めた。
プリン体含有量の測定方法
各実施例における清酒中のプリン体含有量は、過塩素酸により加水分解した後に、LC−MS/MS(液体クロマトグラフ−質量分析法)を用いて、アデニン、グアニン、ヒポキサンチン、及びキサンチンの合計濃度を定量する方法(日本食品分析センター:「酒類のプリン体の微量分析のご案内」)に基づいて測定した(日本食品分析センターへの委託分析をも含む)。
(1)一般の清酒の活性炭処理
未処理清酒として、糖質濃度5.66g/dL、プリン体濃度2.9mg/dL、アルコール度数19.5度、日本酒度+1.3、酸度1.76、アミノ酸度1.30である清酒を準備した。
また、活性炭は、市販の醸造用活性炭Aを用いた。この活性炭の比表面積は、1100〜1200m/gである。
未処理清酒1L当たり活性炭を0.80g添加し、1時間撹拌した後、柿渋とアルギン酸ナトリウムを用いて滓下を施し、一晩静置した後、ろ過により活性炭を除去して、活性炭処理清酒Aを得た。この活性炭使用量は、清酒の製造において通常使用される量である。
この程度の活性炭を用いた処理により、苦味、渋み、酸味などの雑味の原因となる種々の成分が吸着されて、香味が向上することが知られている(「日本酒用資材Q&A」、p106、著者:醸造用資材規格協議会編、発行者:(財)日本醸造協会(1998年);「清酒製造技術」p.338、著者・発行者:(財)日本醸造協会(1998年))。
また、未処理清酒1L当たり活性炭を3.75g添加して1時間撹拌した後、柿渋とアルギン酸ナトリウムを用いて滓下を施し、一晩静置した後、ろ過により活性炭を除去し、さらに得られた清酒1L当たり活性炭を3.75g添加して1時間撹拌した後、柿渋とアルギン酸ナトリウムを用いて滓下を施し、一晩静置した後、ろ過により活性炭を除去して、活性炭処理清酒Bを得た。即ち、使用した活性炭は、3.75g/Lが2回の合計7.5g/Lである。
活性炭処理清酒Aのプリン体濃度は1.58mg/dLであり、活性炭処理清酒Bのプリン体濃度は0.16mg/dLであった。
また、活性炭処理清酒A及びBについて、熟練したパネラー9名が官能評価した。官能評価は、香味の完成度を最大点、最低点として点数化することにより行った。完成度の点数が低い程香味が悪いことを示す。結果を以下の表1に示す。表中、DMTSはジメチルトリスルフィドを意味する。
Figure 0005824180
糖質を低減していない通常の清酒は、プリン体濃度が0.5mg/dL以下になるように大量の活性炭を用いて処理すると、香味が悪化することが分かる。
なお、一般に、清酒を多量の活性炭で処理すると、炭臭が強くなることは良く知られている(非特許文献1)。
(2)未処理清酒の糖質濃度が香味に与える影響
(ア)月桂冠社製「山田錦純米」、(イ)月桂冠社製「糖質ゼロ」、及び(ウ)醸造アルコール水を、下記のように混合して、各種糖質濃度の清酒を得て、これを活性炭処理に供した。
サンプル1:(ア)100%
サンプル2:(ア):(イ)=2:1(容量比)
サンプル3:(ア):(イ)=1:2(容量比)
サンプル4:(イ)100%
サンプル5:(イ):(ウ)=1:1(容量比)
サンプル6:(ウ)100%
また、活性炭は、「(1)一般の清酒の活性炭処理」に用いたものと同じ市販の醸造用活性炭Aを用いた。
未処理清酒1L当たり活性炭を3.6g添加し、1時間撹拌した後、柿渋とアルギン酸ナトリウムを用いて滓下を施して活性炭を除去し、一晩静置した後、上清を採取して、活性炭処理清酒を得た。
各活性炭処理清酒のプリン体濃度、糖質濃度、アルコール度数、エキス分濃度を測定した。また、プリン体濃度及び糖質濃度は、未処理清酒についても測定した。
また、活性炭処理前後の清酒を熟練したパネル3名が官能評価した。官能評価は、最大5点、最低1点として点数化することにより行った。点数が大きい程香味が良いことを示す。
結果を以下の表2に示す。プリン体濃度及び糖質濃度の項目の括弧内の数値は、アルコール度数1度に換算した値である。また、官能評価点数の変化は、平均値±標準偏差である。
Figure 0005824180
糖質濃度1.5g/dL以下の低糖質清酒を多量の活性炭で処理することにより、香味をほとんど低下させずに、プリン体濃度を0.5mg/dL以下と低くできることが分かる。
(3)低糖質清酒の多量の活性炭処理 No.1
未処理清酒として、アルコール度数20.9、日本酒度33.2、酸度0.97、アミノ酸度1.19、糖質濃度0.63g/dL、プリン体濃度2.2mg/dLの低糖質清酒を用いた。
また、活性炭は、市販の醸造用活性炭Aを用いた。
未処理清酒1L当たり活性炭を3.6g添加し、1時間撹拌した後、柿渋とアルギン酸ナトリウムを用いて滓下を施し、一晩静置した後、上清を採取し、さらに得られた清酒1L当たり活性炭を3.6g添加し、1時間撹拌した後、柿渋とアルギン酸ナトリウムを用いて滓下を施し、一晩静置した後、上清を採取し、ろ紙でろ過して、活性炭処理清酒(低プリン体及び低糖質清酒)Dを得た。即ち、使用した活性炭は、合計7.2g/Lである。
また、通常の活性炭処理として、活性炭使用量を、未処理清酒1L当たり活性炭を0.56gとした他は、上記と同様にして活性炭処理清酒(通常処理清酒)Cを得た。
得られたCおよびDの清酒について、官能評価を行うため、アルコール度数13.2度に調製した。
低プリン体清酒及び通常処理清酒について、アルコール度数、日本酒度、酸度、アミノ酸度、糖質濃度、プリン体濃度を測定した。結果を以下の表3に示す。括弧内の数値は、アルコール度数1度に換算した場合のプリン体濃度である。
Figure 0005824180
低糖質清酒を大量の活性炭で処理することにより、プリン体含有量が大きく低減したが、アルコール度数、日本酒度、酸度、アミノ酸度といった香味に影響する値はほとんど変化しなかった。また、糖質濃度もほとんど変化しなかった。
また、上記低糖質清酒CとDを用い、熟練したパネラー8名による3点試験法(JIS Z 9080:2004「官能評価分析−方法」)を実施した。
その結果、正答数は4であり、5%の有意水準により、CとDの区別は不可であった。この結果は、多量の活性炭を用いた処理によりプリン体を低減させても、清酒の香味がほとんど変化しなかったことを示している。
(4)低糖質清酒の多量の活性炭処理 No.2
再現性を確認するため試験を行った。未処理清酒として、アルコール度数20.9、日本酒度33.4、酸度1.03、アミノ酸度1.09、糖質濃度0.63g/dL、プリン体濃度2.1mg/dLの低糖質清酒を用いた。
その他は、「(3)低糖質清酒の多量の活性炭処理 No.1」と同様にして、低プリン体及び低糖質清酒Fと通常処理清酒Eを調製し、アルコール度数、日本酒度、酸度、アミノ酸度、糖質濃度、プリン体濃度を測定した。結果を以下の表4に示す。括弧内の数値は、アルコール度数1度に換算した場合のプリン体濃度である。
Figure 0005824180
低糖質清酒を大量の活性炭で処理することにより、プリン体含有量が大きく低減したが、アルコール度数、日本酒度、酸度、アミノ酸度といった香味に影響する値はほとんど変化しなかった。また、糖質濃度もほとんど変化しなかった。
また、上記低糖質清酒EとFを用い、熟練したパネル8名による3点試験法を実施した結果、正答数は3であり、5%の有意水準により、EとFの区別は不可であった。多量の活性炭を用いた処理によりプリン体を低減させても、清酒の香味がほとんど変化しなかったことが分かる。
<参考例1:低糖質市販酒の測定>
市販の糖質ゼロと表示されている低糖質清酒について、測定を行った。月桂冠社製、白鶴社製、及びいそのさわ社製の製品は、全て、糖質濃度が0.5g/dL未満であり、かつプリン体濃度0.5mg/dLを超えていた。また、これらの製品は全て、アルコール度数1度当たりの糖質濃度が0.037g/dL未満であり、かつプリン体濃度0.037mg/dLを超えていた。
<参考例2:清酒の加水希釈>
清酒におけるアルコール度数に対し、糖質濃度およびプリン体濃度は比例関係にあることが知られている。
例えば、アルコール度数14度相当の清酒を7度程度まで加水希釈した場合、糖質濃度およびプリン体濃度は、それぞれ半分になる。
本発明の清酒は、プリン体濃度と糖質濃度の双方が極めて低い点で消費者の健康志向に合致しており、かつ従来の低プリン体清酒より香味に優れるため、非常に商品価値の高い清酒である。

Claims (9)

  1. 日本の酒税法で定める清酒であって、プリン体濃度が0.5mg/dL以下であり、かつ糖質濃度が1.5g/dL以下である、低プリン体及び低糖質清酒。
  2. エキス分濃度が0.01〜1.75w/v%である請求項1に記載の清酒。
  3. アルコール度数1度当たりのプリン体濃度が0.037mg/dL以下であり、かつアルコール度数1度当たりの糖質濃度が0.11g/dL以下である、請求項1又は2に記載の清酒。
  4. アルコール度数1度当たりのエキス分濃度が0.00074〜0.13w/v%である、請求項1〜3の何れかに記載の清酒。
  5. アルコール度数7〜16、酸度0.2〜3、かつアミノ酸度0.2〜3である請求項1〜4の何れかに記載の清酒。
  6. 糖質濃度1.5g/dL以下の低糖質清酒と活性炭とを接触させる工程を含む、プリン体濃度が0.5mg/dL以下である低プリン体及び低糖質清酒の製造方法。
  7. 低糖質清酒1Lに対する活性炭の使用量の合計が0.1〜20gである、請求項6に記載の方法。
  8. 低糖質清酒と活性炭とを複数回接触させる、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 請求項1〜5の何れかに記載の低プリン体及び低糖質清酒を製造する、請求項6〜8の何れかに記載の方法。
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