JP5823935B2 - 鞍乗り型車両の携帯端末保持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末を保持する保持部を備える鞍乗り型車両の携帯端末保持構造に関する。
スクータ型自動二輪車などの鞍乗り型車両には、携帯端末を保持する保持部を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、スクータ型自動二輪車の車体前部に、ヒンジによって回動自在に支持される上板を設け、この上板の端部、つまり、ヒンジで支持されている側と反対の端部に、PDA(携帯型情報機器)を収容するボックスの上縁を連結する連結構造等を備えている。この特許文献1の構成によれば、上板を持ち上げることによって、PDAを収容するボックスを運転者の方に立ち上げることができ、この上板を閉じることによって、ボックスを上板の下方に収納することできる。
特許第4251735号公報
しかし、特許文献1の構成は、PDAを使用する際、ボックスを収納位置から回動させて使用位置へ移動させるため、PDAの保持部として機能するボックスを含む機構全体や、その動作領域が大きくなってしまう。このため、特に、レイアウトスペースが制限されやすい鞍乗り型車両では、このようなボックス及び機構の配置自由度を確保し難くなってしまう。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、携帯端末を保持する保持部の収納に要する空間の省スペース化を図りながら、保持部を携帯端末の視認性に優れた位置に容易に移動させることができる鞍乗り型車両の携帯端末保持構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、携帯端末(51)を保持する保持部(61)と、この保持部(61)を車体内部の収納位置と前記収納位置外の使用位置との間で移動させる可動ステー(66)と、を備える鞍乗り型車両の携帯端末保持構造において、前記可動ステー(66)は、前記収納位置から前記保持部(61)を外部へ向けて直線的に移動させる直動ステーであり、前記保持部(61)は、前記収納位置から外部へ移動した状態のときに回動自在に前記可動ステー(66)にヒンジ(73)を介して連結され、前記回動により前記保持部(61)に保持される携帯端末(51)の向きを、前記使用位置の向きに変更自在にしたことを特徴とする。
この構成では、携帯端末を保持する保持部を車体内部の収納位置と前記収納位置外の使用位置との間で移動させる可動ステーは、収納位置から保持部を外部へ向けて直線的に移動させる直動ステーであり、保持部は、収納位置から外部へ移動した状態のときに回動自在に可動ステーにヒンジを介して連結され、回動により保持部に保持される携帯端末の向きを、使用位置の向きに変更自在にしたので、収納空間内での可動ステー及び保持部の動作領域を小さくすることができ、且つ、収納位置外の広い空間で保持部を回動させて保持部の向きを容易に変更することができる。
したがって、レイアウトスペースが制限されやすい鞍乗り型車両において、携帯端末を保持する保持部の収納に要する空間の省スペース化を図りながら、保持部を携帯端末の視認性に優れた位置に容易に移動させることができる。
上記構成において、前記収納位置にて前記保持部(61)の収納空間を形成する収納ケース(62)と、前記保持部(61)を、前記収納ケース(62)に対し外部に向けて付勢する付勢部材(75,76)とを備え、前記保持部(61)が、前記付勢部材(75,76)の付勢力に抗して前記収納ケース(62)内の前記収納位置に移動すると、前記保持部(61)に係合して前記保持部(61)を前記収納位置に保持させる第1係合部(62F)が、前記収納ケース(62)に設けられるようにしても良い。この構成によれば、第1係合部によって保持部の収納状態を保持可能にしながら、第1係合部との係合を解除すると、保持部を付勢力によって容易に収納ケース外へ移動させることができる。
また、上記構成において、前記収納ケース(62)の開口を開閉自在な蓋体(65)を備え、前記蓋体(65)を閉じると、前記蓋体(65)が係合して閉状態に保持させる第2係合部(62G)が、前記収納ケース(62)に設けられるようにしても良い。この構成によれば、蓋体によって内部への埃などの侵入を防止するとともに、保持部の収納状態での外観を良好にすることができる。
また、上記構成において、前記保持部(61)が前記使用位置に移動すると、前記保持部(61)が係合して前記保持部(61)を前記使用位置に保持させる第3係合部(62G)を設けるようにしても良い。この構成によれば、保持部を使用位置に安定的に保持させることができ、使い勝手を向上できる。
この場合、前記第2係合部(62G)は、前記蓋体(65)に設けられた第2係合体(65F)が係合する位置であって、前記保持部(61)が前記使用位置に移動した場合に、前記保持部(61)に設けられた第3係合体(61G)が係合する位置に設けられることによって、前記第3係合部として機能するようにしても良い。この構成によれば、第2係合部と第3係合部を共通のものとすることができるので、部品点数を低減でき、携帯端末保持装置の小型化を図ることができる。
また、上記構成において、前記第3係合部(62G)に係合する前記保持部(61)の第3係合体(61G)は、前記保持部(61)から起立自在に設けられ、前記保持部(61)が前記使用位置にある場合に前記保持部(61)から起立して前記第3係合部(62G)に係合し、前記保持部(61)が前記収納位置にある場合は、前記保持部(61)から起立しない状態で車体内部に収納されるようにしても良い。この構成によれば、第3係合体は、保持部が収納位置にあるときは邪魔にならず、より一層の小型化を図ることができる。
また、上記構成において、車体情報を表示するメーター(33)を有し、前記メーター(33)内、又は、前記メーター(33)周囲の車体部品(40)に、前記保持部(61)を収納自在に設け、前記使用位置の前記保持部(61)に保持される前記携帯端末(51)を、前記メーター(33)上、又は、前記メーター(33)周囲に位置させるようにしても良い。この構成によれば、メーター内、又は、メーター周囲の車体部品のスペースを利用して保持部を収納可能にしながら、携帯端末を視認性に優れた位置に配置することができる。
この場合、前記メーター(33)は、エンジンの回転数を表示する回転速度計(33B)を含み、前記使用位置の前記保持部(61)に保持される前記携帯端末(51)を、前記回転速度計(33B)と重なる位置に配置するようにしても良い。この構成によれば、視認頻度が比較的低い回転速度計のスペースを利用して携帯端末を視認性に優れた位置に配置することができる。
本発明では、携帯端末を保持する保持部を車体内部の収納位置と前記収納位置外の使用位置との間で移動させる可動ステーは、収納位置から保持部を外部へ向けて直線的に移動させる直動ステーであり、保持部は、収納位置から外部へ移動した状態のときに回動自在に可動ステーにヒンジを介して連結され、回動により保持部に保持される携帯端末の向きを、使用位置の向きに変更自在にしたので、携帯端末を保持する保持部の収納に要する空間の省スペース化を図りながら、保持部を携帯端末の視認性に優れた位置に容易に移動させることができる。
また、収納位置にて保持部の収納空間を形成する収納ケースと、保持部を、収納ケースに対し外部に向けて付勢する付勢部材とを備え、保持部が、付勢部材の付勢力に抗して収納ケース内の収納位置に移動すると、保持部が係合して保持部を収納位置に保持させる第1係合部が、収納ケースに設けられるようにすれば、保持部の収納状態を保持可能にしながら、保持部を付勢力によって容易に収納ケース外へ移動させることができる。
また、収納ケースの開口を開閉自在な蓋体を備え、この蓋体を閉じると、蓋体が係合して閉状態に保持させる第2係合部が、収納ケースに設けられるようにすれば、蓋体によって内部への埃などの侵入を防止するとともに、保持部の収納状態での外観を良好にすることができる。
また、保持部が使用位置に移動すると、保持部が係合して保持部を使用位置に保持させる第3係合部を設けるようにすれば、保持部を使用位置に安定的に保持させることができ、使い勝手を向上できる。
この場合、第2係合部は、蓋体に設けられた第2係合体が係合する位置であって、保持部が使用位置に移動した場合に、保持部に設けられた第3係合体が係合する位置に設けられることによって、上記第3被係合部として機能するようにすれば、第2係合部と第3係合部を共通のものとすることができるので、部品点数を低減でき、携帯端末保持装置の小型化を図ることができる。
また、第3係合部に係合する保持部の第3係合体は、保持部から起立自在に設けられ、保持部が使用位置にある場合に保持部から起立して第3係合部に係合し、保持部が収納位置にある場合は、保持部から起立しない状態で車体内部に収納されるようにすれば、第3係合体は、保持部が収納位置にあるときは邪魔にならず、より一層の小型化を図ることができる。
また、車体情報を表示するメーターを有し、メーター内、又は、メーター周囲の車体部品に、保持部を収納自在に設け、使用位置の保持部に保持される携帯端末を、メーター上、又は、メーター周囲に位置させるようにすれば、メーター内、又は、メーター周囲の車体部品のスペースを利用して保持部を収納可能にしながら、携帯端末を視認性に優れた位置に配置することができる。
この場合、メーターは、エンジンの回転数を表示する回転速度計を含み、使用位置の保持部に保持される携帯端末を、回転速度計と重なる位置に配置するようにすれば、視認頻度が比較的低い回転速度計のスペースを利用して携帯端末を視認性に優れた位置に配置することができる。
本発明の第1実施形態に係る自動二輪車の車体前部を後側から見た図である。 メーターの平面図である。 図2のIII−III断面図である。 保持部を携帯端末の使用位置に移動したときの自動二輪車の車体前部を後側から見た図である。 携帯端末保持装置を上方から見た図である。 図5のVI−VI断面図である。 図5のVII−VII断面図である。 保持部を、収納ケースの外へ引き出した状態を示す図である。 保持部を携帯端末の使用位置に移動した状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る自動二輪車の車体前部を後側から見た図である。 図10の保持部を周辺構成と共に示す断面図である。 変形例の自動二輪車の車体前部を後側から見た図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右及び上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る自動二輪車1の車体前部を後側から見た図である。なお、図中、符号LCは車幅中心を示している。
この自動二輪車(鞍乗り型車両)1は、車体前部が合成樹脂製の前部カバー11で覆われ、車体の左右に乗員が足を載せる低床のステップフロア12を有するスクータ型車両に構成されている。
前部カバー11は、前輪を左右に操舵するハンドル21を、ハンドルホルダ22を介して支持するハンドル軸(不図示)の前方及び左右を覆うフロントカバー31と、フロントカバー31に車体後方から取り付けられるインナーカバー32と、フロントカバー31とインナーカバー32との間を上方から覆い、ハンドル21前方に配置されるメーター33を囲うメーターカバーとしても機能する上面カバー34とを有している。また、メーター33の前方には、メーター33の庇として機能するメーターバイザー35が設けられている。
フロントカバー31の前部には、後上方に延びるウインドスクリーン36が設けられており、インナーカバー32の上部には、開閉自在な左右一対のリッド37が設けられ、これらリッド37によって前部カバー11内(フロントカバー31内)に設けた左右一対の前部収納ボックス(不図示)を開閉できるように構成されている。
インナーカバー32の下部は、左右のステップフロア12の間で上方に膨出して車体前部と乗員シートとの間を前後に延在し、フロアトンネル部38を構成している。なお、図1中、符号39は、フロアトンネル部38に設けられ、燃料を給油する際に開閉されるフューエルリッドである。
ハンドル21は、車幅方向中央に位置してハンドルホルダ22に支持されるホルダ支持部21Aと、ホルダ支持部21Aの両端から後上がりに立ち上がる左右一対の立ち上がり部21Bと、立ち上がり部21Bの上端部から左右に延び、乗員が把持する左右一対の乗員把持部21Cとを一体に有し、バーハンドルタイプに形成されている。このハンドル21には、乗員(運転者)が後方を視認するための左右一対のバックミラー41が取り付けられている。
バックミラー41は、車体後方向きに支持されるミラー42と、ミラー42を保持する樹脂製のハウジング43とを有している。ハウジング43の車幅方向内側端部には、ステー44が下方に向けて延びるように連結され、このステー44の下端をハンドル21に取り付けられた台座部21Dに連結することによって、バックミラー41がハンドル21に支持されている。バックミラー41のハウジング43は、ステー44に対して首振り自在に連結され、ハウジング43とステー44との連結部分は、ゴム等の伸縮性を有するブーツ46で覆われている。
メーター33は、自動二輪車1の各種情報を表示する情報表示装置であり、ハンドル21のホルダ支持部21Aの前方に配置され、乗員が前方を見た状態から少ない視線移動で容易に視認することが可能である。
図2はメーター33の平面図であり、図3はメーター33の断面図(図2のIII−III断面図)である。
このメーター33は、フロントカバー31の左右に渡って延在する横長の大型メーターに形成されており、車幅中心LC寄りに左右一対のメーター部33A,33Bと、車幅方向外側に配置される左右一対のメーター部33C,33Dとを有している。
より具体的には、メーター33は、複数のメーター部33A〜33Dを支持するメーターケース48と、複数のメーター部33A〜33Dを上方から覆うようにメーターケース48に装着される透明のメーターカバー49とを備えている。そして、車幅中心LC寄りのメーター部33A,33Bは、左側が、車速を表示する車速計(スピードメータ)33Aとされ、右側が、駆動源であるエンジンの回転数を表示する回転速度計(タコメータやレブカウンターとも称する)33Bとされている。また、車幅方向外側のメーター部33C,33Dは、左側が、燃料残量を表示する燃料計(フューエルメーターやフューエルゲージとも称する)33Cとされ、右側が、エンジンを冷却する冷却水の温度を表示する水温計33Dとされている。
本実施形態では、メーター33の中央、より具体的には、車速計33Aと回転速度計33Bとの間に、乗員側に向けて開口する開口部50を設け、この開口部50に、乗員が携帯する携帯端末51(後述の図4)を保持する保持部61を収納する収納ケース62(後述の図5,図6)を埋設可能に構成している。
図2及び図3に示すように、開口部50は、メーター33を上下に貫通する貫通孔に形成され、この貫通孔が、収納ケース62を車体内部に収納させる収納空間を形成する。この開口部50の奥側には、メーターケース48と一体に形成された上下一対の締結片48Aが設けられ、この開口部50に挿入された収納ケース62を、所定の締結部材によって締結片48Aに締結することによって、収納ケース62がメーター33に固定される。
メーターカバー49の上面には、開口部50の周囲に沿って凹んだ座面49Aが形成されており、この座面49Aには、開口部50に挿入された収納ケース62から周囲に張り出す張出部62D(後述の図7)が載置される。これによって、収納ケース62がメーター33に位置決めされる。つまり、メーターカバー49の座面49Aは、収納ケース62を位置決めする位置決め部として機能する。
メーターカバー49は、開口部50の周囲壁を形成する壁部49Bを一体に備えており、この壁部49Bが、メーターケース48の中央に設けられた開口部48B内に入ることによって、外部の雨水などが開口部50からメーター33内に侵入しない侵入防止構造に形成されている。
図4は、保持部61を携帯端末51の使用位置に移動したときの自動二輪車1の車体前部を後側から見た図である。
図4に示すように、携帯端末51は、乗員が携帯する携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などの各種情報を表示する小型電子機器であり、薄型直方体の筐体の同一面に、表示画面51Aと操作子51Bとを備えている。但し、携帯端末51は、この構成に限らず、公知の携帯端末を広く適用可能である。
携帯端末51を保持する保持部61は、メーター33内の上述した開口部50に収納された収納位置から出し入れ自在に構成され、収納位置から出すことによって、メーター33上にて携帯端末51を横向き、且つ、表示画面51Aを後方向きで保持する位置である使用位置へと移動する。
この場合、図4に示すように、携帯端末51は、メーター33の中央位置、より具体的には、ハンドル21のホルダ支持部21Aの前方、且つ、メーターバイザー35後方における車幅中心LCに位置するので、乗員が容易に携帯端末51の表示画面51Aを視認でき、また、乗員が前方を見た状態から少ない視線移動で容易に視認することが可能である。
また、同図4に示すように、携帯端末51及び保持部61は、車速計33Aと回転速度計33Bとの上方に跨って配置されるが、携帯端末51は、車速計33Aの右側一部にだけ重なるので、乗員は高速走行で運転していない限り、車速を継続して視認することが可能である。また、回転速度計33Bにおいても、その左側一部に携帯端末が重なるだけなので、乗員は少なくともある回転速度以上であれば、その回転速度を視認することが可能である。
このようにして、メーター33の中央に空いたスペースを利用して、携帯端末51の保持部61を収納可能にしながら、携帯端末51を視認し易い使用位置であって、車速などの車両情報も視認可能な位置に配置することが可能になっている。
次いで、上述した保持部61及び収納ケース62を含む携帯端末保持装置64について詳述する。
図5は、携帯端末保持装置64を上方から見た図であり、図6は、図5のVI−VI断面図であり、図7は図5のVII−VII断面図である。なお、図5乃至図7のいずれも保持部61が収納ケース62内に保持された状態を示している。また、説明を判りやすくするため、図5では、後述する蓋体65を開いた状態で示しており、図6及び図7では蓋体65を閉じた状態で示している。
携帯端末保持装置64は、保持部61と収納ケース62に加え、収納ケース62に開閉自在に連結される蓋体65と、保持部61を収納ケース62内の収納位置(図1)と収納ケース62外の使用位置(図4)との間で移動させる可動ステー66とを備えている。
図5乃至図7に示すように、保持部61は、携帯端末51を載置する矩形状の載置板61Aと、この載置板61Aの外周縁に沿って立ち上がる周囲壁61Bとを一体に備えており、この周囲壁61Bによって携帯端末51を保持することによって携帯端末51を支持する。
なお、携帯端末51を保持する構造は、保持部61が携帯端末51を直接挟持しても良いし、バンドなどの弾性部材を用いて弾性保持する構造や、保持部61と携帯端末51を係合構造にして係合保持する構造、及び保持部61に透明な蓋を設けて保持部61内の防水・防塵性を高めた構造などの保持構造を広く適用可能である。
図7に示すように、収納ケース62は、上方に開口部62Aを有する有底箱形状に形成され、その底板62Bと底板62Bの外周縁から上方に立ち上がる周囲壁62Cとによって区画される内部空間が、保持部61を収納する収納空間を構成し、底板62Bと周囲壁62Cとによって形成される外形状が、メーター33の中央に設けられた開口部50に入る直方体形状に形成されている。
また、この収納ケース62の上部には、周囲壁62Cの上端よりも下方で周囲に張り出す張出部62Dが一体に設けられており、収納ケース62をメーター33中央の開口部50に入れた際に、張出部62Dがメーターカバー49の開口部50周囲の座面49A(図3)に当接することによって、収納ケース62のそれ以上の進入が規制され、収納ケース62をメーター33に位置決めすることができる。
同図7に示すように、収納ケース62の底板62Bには、保持部61に設けられた第1係合爪(第1係合体)61Fが係合する第1被係合部62Fが設けられている。この第1被係合部62Fは、上方から下方に向けて第1係合爪61Fが入ると、第1係合爪61Fに係合するロック状態となり、第1係合爪61Fが第1被係合部62Fに向けて更に押下されると、第1係合爪61Fとのロックが解除されるラッチであるプッシュロック/プッシュオープン式のラッチとされている。
つまり、第1係合爪61Fは、プッシュロック/プッシュオープン式のラッチと組み合わせて使用する部材であり、キーパーとも称する部材である。
このため、保持部61に設けられた第1係合爪61Fを、収納ケース62に固定された第1被係合部62Fに挿入することによって、保持部61を図7に示す収納位置に保持することができ、この状態で保持部61をプッシュすることによって、第1係合爪61Fを第1被係合部62Fから容易に外すことができる。
前掲図5に示すように、蓋体65は、収納ケース62の開口部62Aを覆う略長方形の板形状を有しており、その長手方向の一端側(本構成では車体前側に相当)が、収納ケース62の張出部62Dにヒンジ71を介して回動自在に連結されている。これにより、蓋体によって収納ケース62の開口部62Aが開閉され、自動二輪車1の乗員は、乗車した状態で蓋体65を容易に開閉することが可能である。
なお、図5中、符号72は、蓋体65に設けられたシール部材であり、このシール部材72は、蓋体65が閉じた場合に収納ケース62との間の隙間を閉塞し、外部からの埃や水などの進入を防止する。
同図5に示すように、保持部61は、収納ケース62内で車幅方向一方側(本構成では車体右側)に寄せて配置されている。そして、その反対側における保持部61と収納ケース62との間には、蓋体65を閉じた際に、蓋体65から突出する第2係合爪(第2係合体)65Fが係合する第2被係合部62Gが収納ケース62(図5,図6,図7参照)に一体的に設けられている。
この第2被係合部62Gも、第1被係合部62Fと同じく、プッシュロック/プッシュオープン式のラッチが使用されるとともに収納ケース62に固定されており、第2係合爪65Fについても、第1係合爪61Fと同様にキーパーと称する部材が使用されている。
このため、蓋体65を閉じると、上記第2被係合部62Gにより蓋体65が閉じた状態に自動的にロックされ、この状態で蓋体65を押下すると、蓋体65のロックが自動的に外れる。これによって、蓋体65のロック/アンロックを簡易に行うことができる。
保持部61の車幅方向他方側の面(載置板61Aの裏面)には、可動ステー66の一端が連結されている。
図6に示すように、可動ステー66は、収納ケース62に設けられた直動ガイド67によって、開口部62Aに向けて直線的に移動自在にガイドされる第1ステー68と、第1ステー68に対して開口部62Aに向けて直線的に移動自在にガイドされる第2ステー69とを備え、第2ステー69の先端が保持部61にヒンジ73を介して回動自在に連結されている。
以下、説明を判りやすくするため、収納ケース62の開口部62Aに向かう方向を上方向α(図6)と表記し、図6に、可動ステー66の軸線を、符号LSを付して示す。また、同図6に示すように、上方向αと、可動ステー66の軸線LSが延びる方向とは一致するように構成されている。
直動ガイド67は、収納ケース62の底板62Bから上方向αに沿って直線的に延びる筒部材であり、その内部に第1ステー68が上方向αへ移動自在に設けられる。そして、第1ステー68は、直動ガイド67の壁部67Aに沿って移動することで上方向αへ直線的にガイドされるようになっている。
また、直動ガイド67の上部には、内側(軸線LS側)に屈曲する移動規制部67Bが設けられており、第1ステー68を上方向αに移動させた場合に、第1ステー68の下端にて外側(軸線LSの外周側)に張り出す下部張出部68Aが移動規制部67Bに当接することで、第1ステー68のそれ以上の方向αへの移動が規制されるように構成されている。
第1ステー68は、直動ガイド67内にて上方向αに沿って直線的に延びる筒部材であり、この第1ステー68内に第2ステー69が上方向αへ移動自在に設けられるとともに、その下部に、外側(軸線LSの外周側)に張り出して直動ガイド67の壁部67Aに当接する下部張出部68Aを有し、その上部に、内側(軸線LS側)に張り出す上部張出部68Bを有している。
このため、第1ステー68は、直動ガイド67の壁部67Aに沿って上方向αへのみ直線的に移動可能となり、下部張出部68Aが直動ガイド67の移動規制部67Bに当接するまで上方向αへ移動することができる。また、下部張出部68Aと収納ケース62の底板62Bとの間には、弾性部材からなる第1付勢部材75が介挿されており、この第1付勢部材75によって、第1ステー68が上方向αに常時付勢されるように構成されている。
第2ステー69は、第1ステー68内にて上方向αに沿って直線的に延びる筒部材であり、その下部に外側(軸線LSの外周側)に張り出して第1ステー68の壁部68Cに当接する下部張出部69Aを有し、その上部がヒンジ73を介して保持部61の載置板61Aに連結されている。
このため、第2ステー69は、下部張出部69Aが第1ステー68の壁部68Cに沿って上方向αへのみ直線的に移動可能となっている。また、第2ステー69の下部張出部69Aと、第1ステー68の上部張出部68Bとの間には、弾性部材からなる第2付勢部材76が介挿され、この第2付勢部材76によって、第2ステー69が第1ステー68に対して上方向αに常時付勢されるように構成されている。
すなわち、本実施形態の可動ステー66は、収納ケース62に対して直線的に移動する第1ステー68と、この第1ステー68に対して同方向に直線的に移動する第2ステー69とを備えた直動ステーに構成されており、これによって、保持部61を収納ケース62の開口部62Aの外へ向けて直線的に移動させることが可能となっている。
この場合、第1ステー68及び第2ステー69が、第1及び第2付勢部材75,76によって上方向αに付勢されているので、保持部61と収納ケース62との間のロック(第1係合爪61Fと第1被係合部62Fとの係合)を外すと、その付勢力により自動的に保持部61を収納ケース62の開口部62A外に移動させることができ、乗員が保持部61を引き出す操作が不要となっている。尚、乗員が手動で保持部61を引き出す操作を行うようにする場合は、付勢部材を第1付勢部材75のみとする、あるいは第1及び第2付勢部材75、76の両方とも不要とすることもできる。
図8は、保持部61を、収納ケース62の外へ引き出した状態を示している。
本構成では、上記のように2つのステー68,69を用いて保持部61を移動させるので、保持部61の移動ストロークを長く確保することができる。これにより、図8に示すように、保持部61を、収納ケース62から離れた離間位置(二点鎖線で示す位置)まで移動(上昇)させることができる。
この離間位置は、収納ケース62に邪魔されることなく、保持部61を第2ステー69に対して回動できる位置に相当し、これによって、同図8に示すように、保持部61を、可動ステー66に対して直交する向きに回動させることができ、この保持部61に保持した携帯端末51を乗員側に向けた角度にすることができる。
また、同図8に示すように、第2ステー69は、保持部61の左右中央位置にヒンジ73を介して連結されるので、保持部61を使用位置に回動させた場合に、保持部61が車幅中心LC(図4参照)を中心にして左右均等に張り出す位置となる。これによって、図4に示すように、この保持部61に保持される携帯端末51を車幅中心LCに配置させることができる。
図8に示すように、保持部61の載置板61Aには、保持部61を、同図8の二点鎖線で示す位置から収納ケース62側の実線で示す位置に移動させた場合に、上述した第2被係合部62Gに係合する第3係合爪(第3係合体)61Gが設けられている。
この第3係合爪61Gは、第2係合爪65Fと同じ部材であって、載置板61Aに形成された矩形状の切り欠き61K内に納まるように回動支点61Sを中心にして回動自在に載置板61Aに設けられる。そして、前掲図6に示すように、保持部61を収納ケース62内に移動している場合は、第3係合爪61Gが重力に沿った方向に自動的に回動して載置板61Aの切り欠き61K内に収容される。
このため、保持部61を収納ケース62内に保持した場合(図6参照)には、保持部61からの第3係合爪61Gの突出がなく、保持部61及び第3係合爪61Gを収容する収納ケース62に必要な空間容積を小さくすることができる。これによって、収納ケース62を小型化することができる。
さらに、図8に示すように、保持部61を収納ケース62外に出して可動ステー66に対して直交する向きに回動させた場合、第3係合爪61Gが重力に沿った方向に回動するので、保持部61に対して下方に直交した向きとなる。
このときの第3係合爪61Gの位置は、そのまま保持部61を可動ステー66によって移動する方向(−α方向)に移動すると、第3係合爪61Gがそのまま第2被係合部62Gに係合する位置となっている。
このため、保持部61を図8に実線で示す使用位置に移動させると、保持部61の第3係合爪61Gが第2被係合部62Gに係合し、乗員が特別な位置合わせ作業をすることなく、容易に係合させることができる。
このように、本構成では、保持部61を収納位置にした状態では蓋体65に設けられた第2係合爪65Fが係合する第2被係合部62Gを、収納位置から出した状態の保持部61の第3係合爪61Gが係合する第3被係合部としても機能させるので、第2被係合部62Gと第3被係合部を共通のものとすることができ、第1被係合部62Fと第3被係合部とを別々に設ける場合に比して部品点数を低減でき、これによっても、全体を小型化することができる。
図9は、保持部61の第3係合爪61Gを第2被係合部62Gに係合させた状態、つまり、保持部61を携帯端末51の使用位置に移動した状態を示す斜視図を示している。
この図9の状態にすることにより、乗員は携帯端末51を保持部61に容易に装着することができ、且つ、乗員に視認し易い位置に配置することができる。
なお、本構成の携帯端末保持装置64は、保持部61を収納ケース62から出した使用位置にした後で、携帯端末51を保持部61に装着しても良いし、保持部61に携帯端末51を装着した状態で収納ケース62に収納させることも可能であるが、収納ケース62をより小型化(薄型化)することによって、保持部61に携帯端末51を装着した状態では収納ケース62に収納不能にしても良い。
同図9に示すように、蓋体65は、保持部61によって上方に開いた状態に保持され、これによって、蓋体65が保持部61に載置された携帯端末51の庇としても機能し、携帯端末51への太陽光の影響を抑制することができる。
また、メーター33の庇として機能するメーターバイザー35(図1参照)も、携帯端末51の庇として機能するので、携帯端末51への太陽光の影響を効率よく抑制することが可能である。
また、保持部61の載置板61Aの裏面には、保持部61を携帯端末51の使用位置にした場合に、メーター33の上面に当接する複数の制振部材78(図8,図9などを参照)が設けられている。
この制振部材78は、ラバーなどの弾性や制振性を有する部材で形成されており、メーター33側からの車体振動の影響を抑えて保持部61の振動を抑制することができる。このため、保持部61に保持される携帯端末51の振動を抑制することができ、自動二輪車1の走行時における携帯端末51の視認性をより向上させることができる。
以上説明したように、本実施の携帯端末保持装置64は、保持部61を車体内部(メーター33内)の収納位置と収納位置外の使用位置との間で移動させる可動ステー66を、収納位置から保持部61を外部へ向けて直線的に移動させる直動ステーに構成するとともに、保持部61を、収納位置から外部へ移動した状態のときに回動自在に可動ステー66にヒンジ73を介して連結し、その回動により保持部61に保持される携帯端末51の向きを、使用位置の向きに変更自在にしたので、保持部61内の収納空間内での可動ステー66及び保持部61の動作領域を小さくすることができ、且つ、収納位置外の広い空間で保持部61を回動させて保持部61の向きを容易に変更することができる。
したがって、レイアウトスペースが制限されやすい自動二輪車1において、携帯端末51を保持する保持部61の収納に要する空間の省スペース化を図りながら、保持部61を携帯端末51の視認性に優れた位置に容易に移動させることが可能になる。
また、保持部61を、収納ケース62に対し外部に向けて付勢する付勢部材である第1及び第2付勢部材75,76を備え、保持部61が、第1及び第2付勢部材75,76の付勢力に抗して収納ケース62内の収納位置に移動すると、保持部61に係合して保持部61を収納位置に保持させる第1被係合部62Fが、収納ケース62に設けられるので、第1被係合部62Fによって保持部61の収納状態を保持可能にしながら、第1被係合部62Fとの係合を解除すると、保持部61を付勢力によって容易に収納ケース62外へ移動させることができる。
また、収納ケース62の開口部62Aを開閉自在な蓋体65を備え、この蓋体65を閉じると、蓋体65が係合して閉状態に保持させる第2被係合部62Gが、収納ケース62に設けられるので、蓋体65によって内部への埃などの侵入を防止するとともに、保持部61の収納状態での外観を良好にすることができる。
また、保持部61が収納ケース62外の使用位置に移動すると、保持部61が係合して保持部61を使用位置に保持させる第3被係合部として機能する第2被係合部62Gを備えるので、保持部61を使用位置に安定的に保持させることができ、使い勝手を向上できる。
この場合、第2被係合部62Gを第3被係合部として機能させるために、第2被係合部62Gを、蓋体65に設けられた第2係合爪(第2係合体)65Fが係合する位置であって、保持部61が使用位置に移動した場合に、保持部61に設けられた第3係合爪(第3係合体)61Gが係合する位置に設けられるようにしているので、第2被係合部62Gと第3被係合部を共通のものとすることができ、部品点数を低減できる。これによって、携帯端末保持装置64の小型化を図ることができる。
また、第3被係合部としても機能する第2被係合部62Gに係合する保持部61の第3係合爪61Gは、保持部61から起立自在に設けられ、保持部(61)が使用位置にある場合に保持部61から起立して第2被係合部62Gに係合し(図8参照)、保持部61が収納位置にある場合は、保持部61から起立しない状態で車体内部に収納されるので(図6参照)、第3係合爪61Gは、保持部61が収納位置にあるときは邪魔にならず、より一層の小型化を図ることができる。
また、本構成では、メーター33内に保持部61を出没自在に設け、使用位置の保持部61に保持される携帯端末51を、メーター33上に位置させるので、メーター33内のスペースを利用して保持部61を収納可能にしながら、携帯端末51を視認性に優れた位置に配置することができる。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態に係る自動二輪車1の車体前部を後側から見た図であり、図11は、図10の保持部61を周辺構成と共に示す断面図である。この図10及び図11では、保持部61を収納ケース62から出して携帯端末51を保持させた状態を示している。
第2実施形態では、保持部61に保持される携帯端末51を、車速計33Aの上方を避けて回転速度計33Bの上方に配置している。
図11に示すように、本構成では、可動ステー66と保持部61とを回動自在に連結するヒンジ73を、保持部61の左右中央位置ではなく、左右中央位置から所定のオフセット量Xだけ保持部61の左側にオフセットした位置に設けている。これによって、このヒンジ73を基準にして保持部61が回動することにより、保持部61が、車速計33Aの上方を避けて回転速度計33Bと重なる位置に配置される。
この構成によれば、第1実施形態に対してヒンジ73の位置を変更するだけで、保持部61の位置を容易に変更することができる。しかも、車速計33Aに比して視認頻度の低い回転速度計33Bに重ねて携帯端末51を配置するので、視認頻度が比較的低い回転速度計33Bのスペースを利用して携帯端末51を視認性に優れた位置に配置することができるとともに、車速計33Aの視認性を十分に確保することができる。
なお、このヒンジ73の位置を除く構成は、第1実施形態と同一であり、本実施形態においても、第1実施形態と同様の各種効果を得ることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、車体情報を表示するメーター33内に保持部61を収納自在に設け、この保持部61を使用位置に移動した場合に、保持部61及び携帯端末51をメーター33上に重ねて配置する場合を説明したが、これに限らない。
例えば、図12に示すように、メーター33周囲の車体部品の一部を構成するカバー、つまり、インナーカバー32における左右一対のリッド37の間に位置する乗員側に膨出する膨出カバー40の内部スペースを利用して、保持部61を収納自在に設け、使用位置では、保持部61及び携帯端末51を上記カバー40上に重ねて配置するようにしても良い。
すなわち、本発明は、上述したように、収納空間内での可動ステー66及び保持部61の動作領域を小さくすることができ、且つ、収納位置外の広い空間で保持部61を回動させて保持部61の向きを容易に変更することができるので、メーター33周囲の様々な車体部品に、保持部61を収納自在に設け、使用位置では、保持部61及び携帯端末51を、その車体部品に重ねて配置させることが可能である。
また、第1、第2、第3の係合関係を入れ替えても良い。すなわち、収納ケース62側に係合側であるキーパー(係合爪61F、65F、61G)を設け、蓋体65及び保持部61に被係合側であるラッチ(被係合部62F、62G)を設けるようにしても良い。
本発明では、収納ケース62側に設けられる部材を「第1〜第3係合部」と表記し、この「第1〜第3係合部」が、第1〜第3被係合部62F、62G又は第1〜第3係合爪61F、65F、61Gのいずれかを含んでいれば良い。
また、本発明は、スクータ型以外の自動二輪車や、自動二輪車以外も含む鞍乗り型車両に適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
33 メーター
40 膨出カバー(車体部品)
51 携帯端末
61 保持部
61F 第1係合爪(第1係合体)
62 収納ケース
62F 第1被係合部
62G 第2被係合部(第3被係合部)
65 蓋体
65F 第2係合爪(第2係合体)
66 可動ステー
73 ヒンジ
75 第1付勢部材
76 第2付勢部材

Claims (8)

  1. 携帯端末(51)を保持する保持部(61)と、この保持部(61)を車体内部の収納位置と前記収納位置外の使用位置との間で移動させる可動ステー(66)と、を備える鞍乗り型車両の携帯端末保持構造において、
    前記可動ステー(66)は、前記収納位置から前記保持部(61)を外部へ向けて直線的に移動させる直動ステーであり、
    前記保持部(61)は、前記収納位置から外部へ移動した状態のときに回動自在に前記可動ステー(66)にヒンジ(73)を介して連結され、前記回動により前記保持部(61)に保持される携帯端末(51)の向きを、前記使用位置の向きに変更自在にしたことを特徴とする鞍乗り型車両の携帯端末保持構造。
  2. 前記収納位置にて前記保持部(61)の収納空間を形成する収納ケース(62)と、
    前記保持部(61)を、前記収納ケース(62)に対し外部に向けて付勢する付勢部材(75,76)とを備え、
    前記保持部(61)が、前記付勢部材(75,76)の付勢力に抗して前記収納ケース(62)内の前記収納位置に移動すると、前記保持部(61)に係合して前記保持部(61)を前記収納位置に保持させる第1係合部(62F)が、前記収納ケース(62)に設けられることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両の携帯端末保持構造。
  3. 前記収納ケース(62)の開口を開閉自在な蓋体(65)を備え、
    前記蓋体(65)を閉じると、前記蓋体(65)が係合して閉状態に保持させる第2係合部(62G)が、前記収納ケース(62)に設けられることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗り型車両の携帯端末保持構造。
  4. 前記保持部(61)が前記使用位置に移動すると、前記保持部(61)が係合して前記保持部(61)を前記使用位置に保持させる第3係合部(62G)を設けたことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両の携帯端末保持構造。
  5. 前記第2係合部(62G)は、前記蓋体(65)に設けられた第2係合体(65F)が係合する位置であって、前記保持部(61)が前記使用位置に移動した場合に、前記保持部(61)に設けられた第3係合体(61G)が係合する位置に設けられることによって、前記第3係合部として機能することを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両の携帯端末保持構造。
  6. 前記第3係合部(62G)に係合する前記保持部(61)の第3係合体(61G)は、前記保持部(61)から起立自在に設けられ、前記保持部(61)が前記使用位置にある場合に前記保持部(61)から起立して前記第3係合部(62G)に係合し、前記保持部(61)が前記収納位置にある場合は、前記保持部(61)から起立しない状態で車体内部に収納されることを特徴とする請求項4又は5に記載の鞍乗り型車両の携帯端末保持構造。
  7. 車体情報を表示するメーター(33)を有し、
    前記メーター(33)内、又は、前記メーター(33)周囲の車体部品(40)に、前記保持部(61)を収納自在に設け、前記使用位置の前記保持部(61)に保持される前記携帯端末(51)を、前記メーター(33)上、又は、前記メーター(33)周囲に位置させたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両の携帯端末保持構造。
  8. 前記メーター(33)は、エンジンの回転数を表示する回転速度計(33B)を含み、前記使用位置の前記保持部(61)に保持される前記携帯端末(51)を、前記回転速度計(33B)と重なる位置に配置したことを特徴とする請求項7に記載の鞍乗り型車両の携帯端末支持構造。
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