JP5823771B2 - マッコリ風味飲料用粉末又は顆粒、及びそれを用いる飲料の調製方法 - Google Patents
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本発明の飲料用粉末又は顆粒を、アルコールを含まない水性液体に溶解及び/又は分散させることにより、マッコリ風味のノン・アルコール飲料を得ることができる。
本発明の飲料用粉末又は顆粒を、水性液体に溶解及び/又は分散させ、得られた溶液及び/又は分散液を10℃乃至45℃に、好ましくは15℃超且つ45℃以下に放置してアルコール発酵を行わせることにより、マッコリ風味のアルコール飲料を得ることができる。
(1)粉末の調製
以下の配合処方で、原料粉末を混合し、本発明のマッコリ風味飲料用粉末を調製した。
(1)で調製した粉末10gを常温の水90mlに溶解し、飲料(A)を得た。
(1)で調製した粉末10gをぬるま湯(約40℃)90mlに溶解し、得られた溶液を約30℃に30時間保持し、飲料(B)を得た。約30℃に30時間保持している間に、麹中の澱粉質が酵素によって糖化され、その糖を活性酵母がアルコール発酵させ、また、その糖の一部を乳酸菌が乳酸発酵させた。
(1)で調製した粉末をそのまま口腔内に含むと、比較的良好な黄麹の香りと味がし、その香りと味は、マッコリに類似するものであった。
飲料(A)は、粉末をそのまま口腔内に含んだ場合と同様の香り及び味であった。
飲料(B)は、飲料(A)と比べ、マッコリ様の香味がより強く醸し出されていた。
(1)で調製した粉末20gを冷水180mlに溶解した。溶解直後の溶液全量を丸底フラスコに取り、これに蒸留水100mlを加えた後、簡易単式蒸留器により蒸留し、その流出液100乃至150mlを回収した。回収した流出液が冷却されたら、200mlにメスアップし、そのアルコール濃度を酒精計により測定した。その結果、アルコール濃度は0%であった。
(1)粉末の調製
以下の配合処方で、原料粉末を混合し、本発明のマッコリ風味飲料用粉末を調製した。
(1)で調製した粉末10gを常温の水90mlに溶解し、飲料(C)を得た。
(1)で調製した粉末10gをぬるま湯(約40℃)90mlに溶解し、約30℃に12時間保持し、飲料(D)を得た。
(1)で調製した粉末をそのまま口腔内に含むと、黒麹の酸味と黄麹の甘味が感じられ、且つ、爽やかさもあった。その風味は、マッコリと似ていた。なお、粉末の色彩は灰色であった。
飲料(C)も、マッコリ風味が醸し出されていた。
飲料(D)は、ほど良いアルコール発酵臭と酸味が有り、まさにマッコリ様の香味が醸し出されていた。
(1)粉末の調製
以下の配合処方で、原料粉末を混合し、本発明のマッコリ風味飲料用粉末を調製した。
(1)で調製した粉末10gを常温の水90mlに溶解し、飲料(E)を得た。
(1)で調製した粉末10gをぬるま湯(約40℃)90mlに溶解し、約30℃に5時間保持し、飲料(F)を得た。同様に、約30℃に12時間保持し、飲料(G)を得た。同様に、約30℃に3日間保持し、飲料(H)を得た。
(1)で調製した粉末をそのまま口腔内に含むと、麹の香味、甘味、酸味があり、マッコリ様の程良い香味が感じられた。この粉末は、色調も良好である。
飲料(E)は、粉末をそのまま口腔内に含んだ場合と同様のよい風味があり、爽やかな飲料であった。
飲料(F)は、アルコールのほのかな香りが立ち、飲料(E)よりもさらにマッコリ様の香味が醸し出されていた。
飲料(G)は、アルコールの香りが立ち、飲料(F)よりもさらにマッコリ様の香味が醸し出されていた。
(1)で調製した粉末20gを冷水180mlに溶解した。溶解直後の溶液全量を丸底フラスコに取り、これに蒸留水100mlを加えた後、簡易単式蒸留器により蒸留し、その流出液100乃至150mlを回収した。回収した流出液が冷却されたら、200mlにメスアップし、そのアルコール濃度を酒精計により測定した。その結果、アルコール濃度は0%であった。
(1)粉末の調製
以下の配合処方で、原料粉末を混合し、本発明のマッコリ風味飲料用粉末を調製した。
(1)で調製した粉末10gを常温の水90mlに溶解し、飲料(I)を得た。
(1)で調製した粉末10gをぬるま湯(約40℃)90mlに溶解し、約30℃に5時間保持し、飲料(J)を得た。また、約30℃に12時間保持し、飲料(K)を得た。さらに、約30℃に3日間保持し、飲料(L)を得た。
(1)で調製した粉末をそのまま口腔内に含むと、麹の香味、甘味、酸味があり、マッコリ様の程良い香味が感じられた。この粉末は、色調もよい。
飲料(I)は、粉末をそのまま口腔内に含んだ場合と同様のよい風味があり、爽やかな飲料であった。
飲料(J)は、アルコールのほのかな香りが立ち、飲料(I)よりもさらにマッコリ様の香味が醸し出されていた。
飲料(K)は、アルコールの香りが立ち、飲料(I)よりもさらにマッコリ様の香味が醸し出されていた。
(1)で調製した粉末20gを冷水180mlに溶解した。溶解直後の溶液全量丸底フラスコに取り、これに蒸留水100mlを加えた後、簡易単式蒸留器により蒸留し、その流出液150至180mlを回収した。回収した流出液が冷却されたら、200mlにメスアップし、そのアルコール濃度を酒精計により測定した。その結果、アルコール濃度は0%であった。
(1)粉末の調製
実施例3と同様の処方で、原料粉末を混合し、本発明のマッコリ風味飲料用粉末を調製した。
(1)で調製した粉末20乃至40gを、常温の炭酸水100mlに溶解し、発泡性飲料(M20)乃至発泡性飲料(M40)を得た。
(1)で調製した粉末20乃至40gを、オレンジ果汁100mlに溶解し、飲料(N20)乃至飲料(N40)を得た。
発泡性飲料(M20)乃至発泡性飲料(M40)は、いずれも、美味しい発泡性のマッコリ様飲料であった。
飲料(N20)乃至飲料(N40)は、いずれも、カクテル風であった。
(1)粉末の調製
以下の配合処方で、原料粉末を混合し、本発明のマッコリ風味飲料用粉末を調製した。
(1)で調製した粉末40gを、ぬるま湯(約40℃)100mlに溶解し、約30℃に36時間保持し、飲料(O)を得た。
(2)で調製した飲料(O)と、韓国製市販マッコリ飲料との飲み比べを行った。市販マッコリには、ノンカロリー甘味料のアスパルティームが使用されていたが、その甘味の後引きの影響か、甘味のキレが悪い結果となり、パネル10人中9人が、飲料(O)の方が良いと評価し、残り1人は同等と評価した。
(1)で調製した粉末40gを、冷水(約10℃)100mlに溶解し、飲料(P)を得た。
(4)で調製した飲料(P)(粉末を溶解した直後のもの;ノンアルコール飲料)と、韓国製市販マッコリ飲料との飲み比べを行った。パネル10人中7人が、飲料(P)をマッコリ同様に飲用可能と評価し、3人は、アルコールの香りが欲しいが充分に飲用可能であると評価した。
(1)粉末の調製
実施例4と同様の処方で、原料粉末を混合し、本発明のマッコリ風味飲料用粉末を調製した。
25乃至28歳の女性10名のボランティアに、1日2回(朝、晩の食後)、(1)で調製した粉末2gを水道水約50mlに溶解したものを飲用させた。試験期間は、4週間であった。
この年代の女性は、比較的便秘症が多く、便秘症による吹き出物も多いことから、それらの諸症状の改善効果や体重変化について調査した。
お通じが改善された7人(試験開始時の平均体重:55kg)は、試験開始から3週間後の体重が、試験開始時からみて−1.2kg(平均値)であった。最大減少者は、−4.0kgであった。
また、5人が、飲用後の朝の洗顔時につるつる感が出た、夜の化粧落しが楽になり、肌の張りが違ったなどの感想を持ち、8人が、肌にシットリ感が出たとの感想を持った。
Claims (8)
- 麹、活性酵母及び活性乳酸菌を含有することを特徴とするマッコリ風味飲料用粉末又は顆粒の、マッコリ風味のノン・アルコール飲料を調製するための使用。
- マッコリ風味飲料用粉末又は顆粒の麹の含有量が、麹、活性酵母及び活性乳酸菌の合計を100重量%としたときに10乃至80重量%である、請求項1に記載のマッコリ風味のノン・アルコール飲料を調製するための使用。
- 麹、活性酵母及び活性乳酸菌を含有することを特徴とするマッコリ風味飲料用粉末又は顆粒の、マッコリ風味のアルコール飲料を調製するための使用。
- マッコリ風味飲料用粉末又は顆粒の麹の含有量が、麹、活性酵母及び活性乳酸菌の合計を100重量%としたときに10乃至80重量%である、請求項3に記載のマッコリ風味のアルコール飲料を調製するための使用。
- 麹、活性酵母及び活性乳酸菌を含有するマッコリ風味飲料用粉末又は顆粒を、アルコールを含まない水性液体に溶解及び/又は分散させることを特徴とする、マッコリ風味のノン・アルコール飲料の調製方法。
- マッコリ風味飲料用粉末又は顆粒の麹の含有量が、麹、活性酵母及び活性乳酸菌の合計を100重量%としたときに10乃至80重量%である、請求項5に記載のマッコリ風味のノン・アルコール飲料の調製方法。
- 麹、活性酵母及び活性乳酸菌を含有するマッコリ風味飲料用粉末又は顆粒を水性液体に溶解及び/又は分散させ、得られた溶液及び/又は分散液を10℃乃至45℃に放置してアルコール発酵を行わせることを特徴とする、マッコリ風味のアルコール飲料の調製方法。
- マッコリ風味飲料用粉末又は顆粒の麹の含有量が、麹、活性酵母及び活性乳酸菌の合計を100重量%としたときに10乃至80重量%である、請求項7に記載のマッコリ風味のアルコール飲料の調製方法。
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