JP5822598B2 - 小型電機部品に使用する端子接続構造 - Google Patents
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一方、スイッチ等の電機部品等においては、微少電流の接続等であり、通常1mm以下の芯線或いはより線であり、必ずしも上記先行技術を適用すると、接続状態を完全とすることが出来ない場合があった。また、使用部位によっては振動等の悪環境下で使用する場合もあり、接続状態をより確実にする必要があった。
接続状態を完全とする為に、例えば特許文献2に記載の技術を利用することが出来る。この特許文献2に関する技術では、圧接溝に電線圧入後に圧接溝の開きを防止し、安定した圧接接続状態を維持する為に、帯板状圧接板の電線圧接溝の両側腕板先端を圧接溝の入口を閉じるように両腕板の先端を交差させ、相互に係合させる構成として圧接溝に電線圧入後に圧接溝の開きの防止を図っている。
しかしながら、特許文献2に示す技術では、帯板状圧接板の電線圧接溝の両側腕板先端を圧接溝の入口を閉じる作業が必要であり、作業効率が悪く、押しボタンスイッチ等の小型の電機部品等に適用する場合には、電機部品自体が小さく、非常に細かい部品となり、実質的に組み立てに熟練を要し、実質的に上記技術を適用することが出来ない。
本発明は、斯かる実情に鑑み、小型なスイッチ等の電機部品に対しても、適用することが出来、かつハンダ付け作業をすることなくコストの削減し、作業性の良好な小型電機部品に使用する端子接続構造を提供しようとするものである。
請求項1に記載の発明は、銅等の導電性材料よりなる導電接続部材Aを介し、接続電線Bを合成樹脂等適宜材料より成形した絶縁性材料よりなる保持部材Cに固定し、保持部材Cを小型電機部品に取り付けた際に、導電接続部材Aを介し、接続電線Bを小型電機部品に接続する小型電機部品に使用する端子接続構造において、導電接続部材Aは、板状材よりなり、基端部を起立した基端側接続板10と、基端側接続板10の折曲部から先端方向の両脇に設け、基端側接続板10と同方向に起立させた接続側板11と、両接続側板11の先端側端辺を対向するように内方に折曲げ形成した対の先端側接続片12と、導電接続部材Aの先端側を延長して形成した端子接続板13とよりなり、保持部材Cは、導電接続部材Aを内方に固定する導電接続部材収納部20と、導電接続部材Aを収納固定時に導電接続部材Aの接続側板11を係止する導電接続部材係止部穴21と、接続電線Bの基端側端部を挿入し位置決めを行う接続電線基端部位置決部22と、接続電線Bの先端を挿入し位置決めを行う接続電線先端位置決穴23とよりなり、基端側接続板10には、接続電線Bの導線の大きさより細い幅で、上端側先端部から形成している圧接溝100を接続電線基端部位置決部22の中心線と一致させて設け、両接続側板11の外側面には、導電接続部材Aを保持部材Cに収納固定時に、保持部材Cの導電接続部材係止部穴21に係止する係止突起110を設け、対の先端側接続片12の内方に折曲げ形成した先端辺間により形成される先端側圧接隙間120を接続電線Bの導線の大きさより細い幅で形成すると共に、前記保持部材Cの接続電線先端位置決穴23の中心線と一致させて設け、導電接続部材Aの先端側圧接隙間120を収納終了時に漸次狭める方向に、接続側板11の側面を押圧する幅に導電接続部材収納部20を形成したことを特徴とする。
図1〜6は、1本の接続電線Bを取り付ける場合の第1の実施の形態を示す例を説明するもので、本発明の小型電機部品に使用する端子接続構造は、銅等の導電性材料よりなる導電接続部材Aを介し、接続電線Bを合成樹脂等適宜材料より成形した絶縁性材料よりなる保持部材Cに固定し、保持部材Cを小型電機部品に取り付けた際に、導電接続部材Aを介し、接続電線Bを小型電機部品に接続する端子接続構造である。
導電接続部材Aは、銅等の導電性材料の板状体で形成し、図1に示すように、基端側から先端部分にかけて基端側接続板10、対の接続側板11、先端側接続片12、端子接続板13を打ち抜き加工等適宜方法で形成する。
基端側接続板10には、一般に使用される接続電線Bの導線芯線部b1の大きさより細い幅で、上端側先端部から形成している圧接溝100を設けている。例えば、図5、図6に示す接続電線Bの導線芯線部b1が、0.3〜0.5mm2の時は、圧接溝100は、0.4mmとしている。そして、基端側接続板10は、この圧設溝100を上方に開口するように起立して用いる。
この両接続側板11の外側面には、それぞれ係止突起110が突設してあり、保持部材Cに設けている対の導電接続部材係止部穴21にそれぞれ挿入され、導電接続部材Aを保持部材Cに収納保持している。
端子接続板13は、導電接続部材Aの先端側を延長して形成して図2に示す如く、やや曲線に形成し、導電接続部材Aと保持部材Cを押しボタンスイッチの端子40の接続に用いられる。
図5、図6に示す接続電線Bは、小型電機部品に使用する接続電線で、芯は導電性の銅等よりなる導線芯線部b1よりなる単線、又はより線で形成されている。また外皮は、合成樹脂等の被覆材b2により覆われている。
保持部材Cは、図3に示すように、例えばポリカーボネート等よりなる合成樹脂等適宜材料で成形した絶縁性材料よりなり、導電接続部材収納部20と、導電接続部材係止部穴21、接続電線基端部位置決部22、接続電線先端位置決穴23、及び端子接続板保持部28が設けられている。
ここで、導電接続部材収納部20は、前記した導電接続部材Aを内方に収納しこれを安定的に収納する部分であり、導電接続部材Aの基端側接続板10、接続側板11、先端側接続片12を収納する形状に形成されている。そして導電接続部材Aを確実に係止するために、接続側板11の側面に設けている係止突起110を係止する係止部導電接続部材係止部穴21が設けられ、導電接続部材Aを電接続部材収納部20から抜け出すことを防止している。
また、導電接続部材収納部20の基端側端部には、接続電線基端部位置決部22が設けられており、接続電線Bを挿入することで、位置決めが可能となっている。更に、導電接続部材収納部20の先端側端部には、接続電線先端位置決穴23が設けられており、接続電線Bの先端部を挿入することで、接続電線Bの位置決めが可能となっている。
ここで、接続電線基端部位置決部22、接続電線先端位置決穴23は、位置に接続電線Bを位置決めして、導電接続部材Aを保持部材Cに収納固定した時、前記した圧接溝100と先端側圧接隙間120の中心位置が一致する位置に設けている。
図5に示すように、まず導電接続部材Aの基端側接続板10、接続側板11及び先端側接続片12の先端を下方に向け、保持部材Cの導電接続部材収納部20内に矢印方向から挿入する。このとき図5(b)の位置で、接続側板11の側面に設けている係止突起110が、保持部材Cの係止部導電接続部材係止部穴21内に挿入され、図5(c)の状態まで挿入可能となる。この状態で、導電接続部材Aを挿入した保持部材Cを180度ひっくり返すと、図5(d)に示す位置まで、接続側板11の係止突起110が保持部材Cの係止部導電接続部材係止部穴21内の端部まで移動し、接続電線基端部位置決部22と接続電線先端位置決穴23を結ぶ位置と、基端側接続板10の圧接溝100の先端、及び先端側接続片12の先端側圧接隙間120の先端が干渉しない位置まで、導電接続部材Aが下がる。この状態で接続電線Bを矢印方向から接続電線基端部位置決部22、接続電線先端位置決穴23に挿入する。
この状態のまま、或いは、ひっくり返して、図5(e)(f)に示すように、図示はしないが平行プライヤ、或いは通常のプライヤ等適宜道具を用いて、図5(e)の矢印方向に導電接続部材Aを保持部材Cに挿入する。
即ち、導電接続部材Aは、第1の実施形態と同様に、基端部を起立した基端側接続板10と、基端側接続板10の折曲部から先端方向の両脇に設け、対向するように前記した基端側接続板10と同方向に起立させた対の接続側板11と、両接続側板11の先端側端辺を対向するように内方に折曲げ形成した先端側接続片12と、基端側接続板10と接続側板11に囲まれた導電接続部材Aに設けた切り込みを基端側接続板10に対向し、かつ各先端側接続片12と同一線上で起立させた先端側中央接続片14と、導電接続部材Aの先端側を延長して形成した端子接続板13とより構成している。
基端側接続板10には、圧設溝101、102が設けられており、先端側接続片12の内方に折曲げ形成した各先端辺間と先端側中央接続片14の両端辺とにより形成される幅縦長のスリット上の部分が、第1の実施の形態先端側圧接隙間120に対応する先端側圧接隙間121、122となり、圧設溝101、102、及び先端側圧接隙間121、122は同一直線上に形成する。
10 基端側接続板
100 基端圧接溝
101 基端圧接溝
102 基端圧接溝
11 接続側板接続側板
110 係止突起
12 先端側接続片
120 先端側圧接隙間
121 先端側圧接隙間
122 先端側圧接隙間
13 端子接続板
14 先端側中央接続片
B 接続電線
b1 導線芯線部
b2 被覆材
C 保持部材
20 導電接続部材収納部
21 導電接続部材係止部穴
22、24、25 接続電線基端部位置決部
23、26、27 接続電線先端位置決穴
28 端子接続板保持部
Claims (2)
- 銅等の導電性材料よりなる導電接続部材(A)を介し、接続電線(B)を合成樹脂等適宜材料より成形した絶縁性材料よりなる保持部材(C)に固定し、保持部材(C)を小型電機部品に取り付けた際に、導電接続部材(A)を介し、接続電線(B)を小型電機部品に接続する小型電機部品に使用する端子接続構造において、
導電接続部材(A)は、板状材よりなり、基端部を起立した基端側接続板(10)と、基端側接続板(10)の折曲部から先端方向の両脇に設け、基端側接続板(10)と同方向に起立させた接続側板(11)と、両接続側板(11)の先端側端辺を延設し対向するように内方に折曲げ形成した先端側接続片(12)と、導電接続部材(A)の先端側を延長して形成した端子接続板(13)とよりなり、
保持部材(C)は、導電接続部材(A)を内方に固定する導電接続部材収納部(20)と、導電接続部材(A)を収納固定時に導電接続部材(A)の接続側板11を係止する導電接続部材係止部穴(21)と、接続電線(B)の基端側端部を挿入し位置決めを行う接続電線基端部位置決部(22)と、接続電線(B)の先端を挿入し位置決めを行う接続電線先端位置決穴(23)とよりなり、
基端側接続板(10)には、接続電線(B)の導線芯線部(b1)の大きさより細い幅で、上端側先端部から形成している圧接溝(100)を接続電線基端部位置決部(22)の中心線と一致させて設け、
両接続側板(11)の外側面には、導電接続部材(A)を保持部材(C)に収納固定時に、保持部材(C)の導電接続部材係止部穴(21)に係止する係止突起(110)を設け、
先端側接続片(12)の内方に折曲げ形成した先端辺間により形成される先端側圧接隙間(120)を接続電線(B)の導線の大きさより細い幅で形成すると共に、前記保持部材(C)の接続電線先端位置決穴(23)の中心線と一致させて設け、
導電接続部材(A)の先端側圧接隙間(120)を収納終了時に漸次狭める方向に、接続側板11の側面を押圧する幅に導電接続部材収納部(20)を形成したことを特徴とする小型電機部品に使用する端子接続構造。
- 銅等の導電性材料よりなる導電接続部材(A)を介し、接続電線(B)を合成樹脂等適宜材料より成形した絶縁性材料よりなる保持部材(C)に固定し、保持部材(C)を小型電機部品に取り付けた際に、導電接続部材(A)を介し、接続電線(B)を小型電機部品に接続する小型電機部品に使用する端子接続構造において、
導電接続部材(A)は、板状よりなり、基端部を起立した基端側接続板(10)と、基端側接続板(10)の折曲部から先端方向の両脇に設け、接続側板11と同方向に起立させた接続側板(11)と、両接続側板(11)の先端側端辺を対向するように内方に折曲げ形成した先端側接続片(12)と、基端側接続板(10)と接続側板(11)に囲まれた導電接続部材(A)に設けた切り込みを基端側接続板(10)に対向し、かつ各先端側接続片(12)と同一線上で起立させた先端側中央接続片(14)と、導電接続部材(A)の先端側を延長して形成した端子接続板(13)とよりなり、
保持部材(C)は、導電接続部材(A)を内方に固定する導電接続部材収納部(20)と、導電接続部材(A)を収納固定時に導電接続部材(A)の接続側板(11)を係止する導電接続部材係止部穴(21)と、接続電線(B)の基端側端部を挿入し位置決めを行う対の接続電線基端部位置決部(24)、(25)と、接続電線(B)の先端を挿入し位置決めを行う接続電線先端位置決穴(26)、(27)とよりなり、
基端側接続板(10)には、接続電線(B)の導線の大きさより細い幅で、上端側先端部から形成している圧接溝(101、102)を前記対の接続電線基端部位置決部(24)、(25)の各中心線と一致させて設け、
両接続側板(11)の外側面には、導電接続部材(A)を保持部材(C)に収納固定時に、保持部材(C)の導電接続部材係止部穴(21)に係止する係止突起(110)を設け、
先端側接続片(12)の内方に折曲げ形成した各先端辺間と先端側中央接続片(14)の両端辺とにより形成される先端側圧接隙間(121)、(122)を接続電線(B)の導線芯線部(b1)の大きさより細い幅で形成すると共に、前記保持部材(C)の接続電線先端位置決穴(26)、(27)の中心線と一致させて設け、
導電接続部材(A)の先端側圧接隙間(121、122)を収納終了時に漸次狭める方向に、接続側板(11)の側面を押圧する幅に導電接続部材収納部(20)を形成したことを特徴とする小型電機部品に使用する端子接続構造。
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