JP4807796B2 - ケーブルコネクタ及びケーブル接続方法 - Google Patents

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Description

本願の特許請求の範囲に記載された発明は、導電芯線とそれを被覆する絶縁体とを備えて成るケーブルの導電芯線が接続されるコンタクトを備えたケーブルコネクタ、及び、ケーブルの導電芯線をケーブルコネクタに設けられたコンタクトに接続された状態となすケーブル接続方法に関する。
複数の電気部品,電気装置あるいは電子機器間における信号等の伝送を、導電芯線とそれを絶縁体を介して包囲する接地導体とが絶縁被覆されて成る同軸ケーブル等の、導電芯線とそれを被覆する絶縁体とを備えて成るケーブルを用いて行うべく、当該複数の電気部品,電気装置あるいは電子機器をケーブルを介して相互連結するにあたっては、ケーブルが電気的に接続されるケーブルコネクタが用いられることが多い。このようなケーブルコネクタは、ケーブルの導電芯線が接続される、導電材で形成されるコンタクトを備えたものとされる。
斯かるケーブルコネクタとして従来知られているものにあっては、それに対するケーブルの電気的接続が、半田付け手法が用いられて行われるのが一般的であった。即ち、ケーブルコネクタにケーブルが電気的に接続されるにあたり、ケーブルの導電芯線がケーブルコネクタが備える導電性を有したコンタクトに半田付けされるのである。
このように、ケーブルの導電芯線がコンタクトに半田付けされる半田付け手法がとられる際には、特に、ケーブルが極細なものとされ、それに応じてコンタクトが極小なものとされる場合、導電芯線をコンタクトに半田付けする作業が、細心の注意が要される煩わしいものとなるという問題、さらには、使用する半田やフラックスの量の制御が難しく、半田付けに伴う熱がケーブルに伝わって熱による不都合が生じる等の問題があった。そして、これらの問題があることにより、ケーブルが半田付けされた後のケーブルコネクタが、品質の安定性に欠けるものとなる虞があった。取り分け、径が極めて小とされる細線ケーブルの複数本が並行配列されて全体として板状を成す信号伝送用のケーブル集合体を、それに対応するケーブルコネクタに電気的に接続する場合には、こうした問題が顕著となる。
それゆえ、上述のような問題を回避すべく、ケーブルの電気的接続が半田付け手法を用いることなく行われるものとされるケーブルコネクタが望まれることとなる。このようなケーブルの電気的接続が半田付け手法を用いることなく行われるケーブルコネクタとして、ケーブルの導電芯線についての信号用コンタクトへの接続が、圧接あるいは圧入により行われるものが既に提案されている(例えば、特許文献1あるいは特許文献2参照。)。
これらの従来の提案に係るケーブルコネクタにあっては、それが備える配線板あるいはハウジングにより支持された、導電材で成る接続端子あるいは端子ユニット(コンタクト)が、スリットが形成された導線圧接部あるいは導線圧入部が設けられたものとされる。そして、ケーブルの電気的接続がなされる際には、ケーブルの導電芯線が、それを被覆する絶縁体が部分的に剥ぎ取られて外部に露出するものとされて、接続端子あるいは端子ユニットに設けられた導線圧接部あるいは導線圧入部におけるスリットに押し込まれることにより、導線圧接部あるいは導線圧入部に対して圧接あるいは圧入される。それにより、ケーブルの導電芯線が接続端子あるいは端子ユニットに圧接接続あるいは圧入接続されて、ケーブルのケーブルコネクタに対する電気的接続が、半田付け手法によることなく行われる。
また、従来にあっては、信号伝送用のケーブルを、半田付け手法を用いることなく、ケーブルコネクタに電気的接続がなされた状態とすべく、ケーブルコネクタに備えられてケーブルの導電芯線が接続されるコンタクトに、所定の変形を生じさせるケーブル接続方法も提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
このような従来の提案に係るケーブル接続方法が実施されるもとにあっては、ケーブルとの接続がなされるコネクタ装置(ケーブルコネクタ)において、そのハウジング等の支持部に立設されるコンタクト部材(コンタクト)が、先端部に一対の分岐部が形成されたものとされる。そして、コネクタ装置に対するケーブルの電気的接続がなされる際には、先ず、ケーブルの導電芯線が、それを被覆する絶縁体が部分的に剥ぎ取られて外部に露出するものとされて、コンタクト部材の先端部に形成された一対の分岐部によって挟まれる状態におかれる。次に、ケーブルの導電芯線を挟んだ一対の分岐部が、夫々に外力が加えられて、互いに近接し合う方向に変位する変形を生じるものとされる。それにより、斯かるコンタクト部材における一対の分岐部の変形が適正に行われると、ケーブルの導電芯線が、一対の分岐部によって堅固に挟持されて、コンタクト部材に電気的に接続されることになり、ケーブルのコネクタ装置に対する電気的接続が、半田付け手法によることなく行われる。
特開平10−284147号公報(第3〜5頁及び第1〜3図) 特開2001−244015号公報(第3〜4頁及び第1,2図) 特開2007−48544号公報(第6〜8頁及び第2〜7図)
上述の特許文献1あるいは特許文献2に開示されているような、信号伝送用のケーブルの導電芯線についてのケーブルコネクタが備える導電性を有したコンタクトへの接続が、圧接あるいは圧入により行われるケーブルコネクタにあっては、ケーブルの導電芯線のコネクタに対する接続が、導電芯線がコンタクトに形成されたスリットに押し込まれて圧接される、あるいは、コンタクトに設けられたスリットに圧入されることにより行われる。このように、導電芯線のコンタクトに対する接続が、コンタクトに形成されたスリットに対する圧接あるいは圧入のみにより行われる場合には、導電芯線のコンタクトに対する接続が、確実性に欠けるものとなるという問題を伴う。
例えば、導電芯線がコンタクトに形成されたスリットに十分に押し込まれずにスリットから浮き上がり、導電芯線のコンタクトに対する圧接あるいは圧入が確実になされない事態、あるいは、導電芯線がコンタクトに形成されたスリットに過度に押し込まれて切断されてしまい、導電芯線のコンタクトに対する圧接あるいは圧入が確実になされない事態等々が生じてしまう虞がある。特に、導電芯線の径が0.1mm以下とされる極細なケーブルの接続に際しては、ケーブルの切断が生じる虞が大きい。
さらに、前述のような複数の細線ケーブルが並行配列されて成るケーブル集合体に対応するものとされるケーブルコネクタの場合には、複数のコンタクトが狭ピッチをもって配列配置されて設けられるが、そうしたもとで、複数の細線ケーブルの各々の導電芯線についての、複数のコンタクトのうちの対応するものに形成されたスリットへの圧接あるいは圧入を行うことは、相当の困難を伴うことになる。
また、上述の特許文献3に開示されているような、ケーブルの導電芯線をコンタクトの先端部に形成された一対の分岐部によって挟まれる状態においた後、ケーブルの導電芯線を挟んだ一対の分岐部に、互いに近接し合う方向に変位する変形を生じさせて、ケーブルの導電芯線を挟持させることにより、ケーブルの導電芯線をコンタクトに接続するケーブル接続方法が実施される場合にも、次のような不都合がある。
即ち、斯かるケーブル接続方法が実施される場合には、ケーブルコネクタにおけるハウジング等の支持部に立設されるコンタクトが、板状部材の一端部によって構成され、その先端部に一対の分岐部が形成されたものとされる。そして、この板状部材の板厚を大とすることにはコンタクトの寸法に伴う限界があり、コンタクトを構成する板状部材の板厚は、比較的小とせざるを得ないものとされる。そのため、ケーブルの導電芯線を挟んだ一対の分岐部に、互いに近接し合う方向に変位する変形を生じさせるべく加えられる外力の作用方向が多少ずれただけでも、それに対してのコンタクトの強度が不足し、コンタクトが、支持部に対して適正に立設する状態から倒れた状態とされてしまい、一対の分岐部によるケーブルの導電芯線の挟持が適正になされなくなるという問題が生じる虞がある。
また、一対の分岐部によるケーブルの導電芯線の挟持が適正になされるとしても、コンタクトを構成する板状部材の板厚が比較的小とせざるを得ないものとされることにより、一対の分岐部がケーブルの導電芯線を挟持することにより生じる、コンタクトによるケーブルの導電芯線に対する保持力が充分に得られず、ケーブルの導電芯線が堅固に保持された状態におかれなくなるという問題が生じる虞もある。
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、導電性を有したコンタクトに対する、例えば、同軸ケーブル等とされるケーブルの導電芯線の接続が、半田付け手法が用いられることなく、比較的容易な作業によって適正かつ確実に行われ、しかも、導電芯線がコンタクトにより極めて堅固に保持される状態が得られることになるケーブルコネクタ、及び、例えば、同軸ケーブル等とされる導電芯線を有したケーブルを、導電性を有したコンタクトを備えるケーブルコネクタに電気的に接続するにあたり、ケーブルコネクタにおけるコンタクトに対するケーブルの導電芯線の接続を、半田付け手法を用いることなく、比較的容易な作業によって適正かつ確実に行なうことができ、しかも、導電芯線がコンタクトにより極めて堅固に保持される状態を得ることができるケーブル接続方法を提供する。
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項までのいずれかに記載された発 明に係るケーブルコネクタ(以下、本発明に係るケーブルコネクタという。)は、絶縁ハウジングと、導電部材で形成されて絶縁ハウジングに設けられ、ケーブルの導電芯線との接続状態をとるコンタクトと、を備えて構成され、コンタクトが、導電性帯状板材が屈曲されて形成され、所定の基準面内に配される基準面部,基準面に交差する方向に伸びる交差部及び基準面に対して傾斜して伸びる傾斜部を有する。そして、交差部が基準面部に対する屈曲部分として基準面部に連なり、傾斜部が交差部に対する屈曲部分として交差部に連なって基準面部に向かう方向に伸び、傾斜部の一端が基準面部に近接もしくは当接するものとされ、もしくは、交差部が基準面部に対する屈曲部分として基準面部に連なり、傾斜部が交差部に対する屈曲部分として交差部に連なって基準面部から離隔する方向に伸び、傾斜部の一端に基準面内に配される屈曲平面部が設けられ、その屈曲平面部が基準面部に向かう方向に伸びるものとされ、または、傾斜部が基準面部から離隔する方向に伸び、交差部が傾斜部の一端から基準面に向かって伸びて、交差部の一端に基準面内に配される屈曲平面部が設けられ、その屈曲平面部が基準面部に向かう方向に伸びるものとされて、交差部と傾斜部との両者に亙る部分に、ケーブルの導電芯線が挿入される溝部を形成する一対の相互対向屈曲部が設けられ、相互対向屈曲部が、溝部にケーブルの導電芯線が挿入されたもとで、交差部を成す部分と傾斜部を成す部分との二箇所において導電芯線に対するかしめ接続状態をとるべく相互に近接する方向に変位する変形を生じるものとされる
また、本願の特許請求の範囲における請求項5及び請求項のいずれかに記載された発明に係るケーブル接続方法(以下、本発明に係るケーブル接続方法という。)は、ケーブルコネクタの絶縁ハウジングに設けられた、導電性帯状板材が屈曲されて形成され、所定の基準面内に配される基準面部,基準面に交差する方向に伸びる交差部及び基準面に対して傾斜して伸びる傾斜部を、傾斜部が交差部に対する屈曲部分として交差部に連なり、交差部もしくは傾斜部が基準面部に連なるものとして有し、交差部と傾斜部との両者に亙る部分に溝部を形成する一対の相互対向屈曲部が設けられたコンタクトにおける溝部に、ケーブルの導電芯線を配し、コンタクトにおける一対の相互対向屈曲部の夫々に、基準面に対して傾斜角をなす方向の押圧力を作用させることにより、相互対向屈曲部に相互に近接する方向に変位する変形を生じさせて、その相互対向屈曲部に、交差部を成す部分と傾斜部を成す部分との二箇所において、溝部に配されたケーブルの導電芯線に対するかしめ接続状態をとらせ、押圧力を、相互対向屈曲部に係合して基準面に向かう方向に移動する押圧手段を用いて生じさせること、を特徴とするものとされる。
上述の本発明に係るケーブルコネクタにあっては、絶縁ハウジングに設けられるコンタクトが、導電性帯状板材が屈曲されて形成され、所定の基準面内に配される基準面部,基準面に交差する方向に伸びる交差部及び基準面に対して傾斜して伸びる傾斜部を有するものとされる。傾斜部は、交差部に対する屈曲部分として交差部に連なるものとして形成され、また、交差部もしくは傾斜部が、基準面部に連なるものとして形成される。そして、交差部と傾斜部との両者に亙る部分には、ケーブルの導電芯線が挿入される溝部を形成する一対の相互対向屈曲部が設けられる。このようなもとで、一対の相互対向屈曲部が、それらの間に形成された溝部にケーブルの導電芯線が挿入されたもとで、交差部を成す部分と傾斜部を成す部分との二箇所において導電芯線に対するかしめ接続状態をとるべく相互に近接する方向に変位する変形を生じるものとされる。
また、上述の本発明に係るケーブル接続方法にあっては、ケーブルコネクタの絶縁ハウジングに、導電性帯状板材が屈曲されて形成され、所定の基準面内に配される基準面部,基準面に交差する方向に伸びる交差部及び基準面に対して傾斜して伸びる傾斜部を、傾斜部が交差部に対する屈曲部分として交差部に連なり、交差部もしくは傾斜部が基準面部に連なるものとして有し、交差部と傾斜部との両者に亙る部分に溝部を形成する一対の相互対向屈曲部が設けられたコンタクトが設けられたもとにおいて、先ず、ケーブルの導電芯線を、コンタクトにおける交差部と傾斜部との両者に亙る部分に設けられた一対の相互対向屈曲部がそれらの間に形成する溝部に配する。次に、コンタクトにおける一対の相互対向屈曲部の夫々に、基準面に対して傾斜角をなす方向の押圧力を作用させることにより、相互に近接する方向に変位する変形を生じさせて、その相互対向屈曲部に、交差部を成す部分と傾斜部を成す部分との二箇所において、溝部に配されたケーブルの導電芯線に対するかしめ接続状態をとらせる。
このような本発明に係るケーブルコネクタあるいは本発明に係るケーブル接続方法によれば、例えば、同軸ケーブル等とされるケーブルをケーブルコネクタに電気的に接続するにあたり、ケーブルの導電芯線についてのケーブルコネクタに備えられた導電性を有するコンタクトへの接続を、導電性帯状板材が屈曲されて形成され、基準面内に配される基準面部,基準面に交差する方向に伸びる交差部及び基準面に対して傾斜して伸びる傾斜部を、傾斜部が交差部に対する屈曲部分として交差部に連なり、交差部もしくは傾斜部が基準面部に連なるものとして有したコンタクトにおける、交差部と傾斜部との両者に亙る部分に設けられた溝部を形成する一対の相互対向屈曲部に、それらの間に形成された溝部に挿入されたケーブルの導電芯線に対して、交差部を成す部分と傾斜部を成す部分との二箇所におけるかしめ接続状態をとるべく、相互に近接する方向に変位する変形を生じさせることにより行なうことができる。
このようにして、ケーブルコネクタにおけるコンタクトに設けられた一対の相互対向屈曲部は、それらの間に形成される溝部に挿入されたケーブルの導電芯線に対して、交差部を成す部分と傾斜部を成す部分との二箇所におけるかしめ接続状態をとるべく相互に近接する方向に変位する変形を生じるものとされるが、そのため、一対の相互対向屈曲部に相互に近接する方向に変位する変形を生じさせる外力が加えられる。その際、コンタクトが、基準面内に配される基準面部,基準面に交差する方向に伸びる交差部及び基準面に対して傾斜して伸びる傾斜部を、傾斜部が交差部に対する屈曲部分として交差部に連なり、交差部もしくは傾斜部が基準面部に連なるものとして有するものとされていることにより、たとえ、交差部と傾斜部との両者に亙る部分に設けられた一対の相互対向屈曲部に加えられる外力の方向が多少ずれたとしても、それによってコンタクトに不所望な変位あるいは変形が生じてしまう事態が回避される。その結果、コンタクトに設けられた一対の相互対向屈曲部が、ケーブルの導電芯線を確実に挟持することになる。
しかも、コンタクトに設けられた一対の相互対向屈曲部によるケーブルの導電芯線に対する挟持は、コンタクトにおける交差部を成す部分とそれに連なる傾斜部を成す部分との二箇所において行われるので、極めて堅固に行われ、一対の相互対向屈曲部により挟持されたケーブルの導電芯線に、一対の相互対向屈曲部から離隔させようとする外力が作用しても、それにより一対の相互対向屈曲部が変位あるいは変形を生じてしまう虞やケーブルの導電芯線が一対の相互対向屈曲部から離脱してしまう虞が著しく低減される。
なお、本発明に係るケーブルコネクタあるいは本発明に係るケーブル接続方法を、従来知られている、コンタクトをケーブルの被覆絶縁材にその外側から突き刺して内部の導電芯線に接触させるケーブルコネクタあるいはケーブル接続方法と比較しても、本発明に係るケーブルコネクタあるいは本発明に係るケーブル接続方法にあっては、斯かる従来のケーブルコネクタあるいはケーブル接続方法においてみられる、被覆絶縁材内で導電芯線が偏芯していることにより、コンタクトが導電芯線に適正に接触しないという問題、あるいは、コンタクトが被覆絶縁材を充分に突き破ることができず、コンタクトが導電芯線に適正に接触しないという問題等が解消されるという利点が得られる。
従って、本発明に係るケーブルコネクタによれば、ケーブルコネクタに備えられたコンタクトに対するケーブルの導電芯線の接続が、半田付け手法が用いられることなく、比較的容易な作業によって適正かつ確実に行われ、しかも、導電芯線がコンタクトにより極めて堅固に保持される状態が得られることになる。また、本発明に係るケーブル接続方法によれば、導電芯線を有したケーブルをケーブルコネクタに電気的に接続するにあたり、ケーブルコネクタにおけるコンタクトに対するケーブルの導電芯線の接続を、半田付け手法を用いることなく、比較的容易な作業によって適正かつ確実に行なうことができ、しかも、導電芯線がコンタクトにより極めて堅固に保持される状態を得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態は、以下に述べられる本発明についての実施例をもって説明される。
本発明に係るケーブルコネクタの一例、及び、斯かるケーブルコネクタの一例が用いられて実施される、本発明に係るケーブル接続方法の一例が、図1から図16が参照されて以下に説明される。
図2は、本発明に係るケーブルコネクタの一例に、複数のケーブルが電気的に接続された状態を示す。
図2に示されるように、本発明に係るケーブルコネクタの一例を成すケーブルコネクタ10は、絶縁材で形成されたハウジングである絶縁ハウジング11を有しており、絶縁ハウジング11には、その内部を覆う導電性シェル12が装着されている。導電性シェル12には複数の透孔13が形成されており、それらの透孔13を通じて、絶縁ハウジング11に設けられて、複数のケーブル14及び15の導電芯線が夫々接続される導電性を有した複数のコンタクトのうちのコンタクト16の一部が覗かれている。
複数のケーブル14及び15は、互いに平行に配列配置されて、2枚の接着テープ17に挟まれて固定されており、全体として板状体を成すケーブル群を形成している。複数のケーブル14の夫々は、導電芯線とそれを絶縁材を介して包囲するシールド導体とが絶縁被覆されて成る同軸ケーブルとされており、また、複数のケーブル15の夫々は、導電芯線が絶縁被覆されて成る単芯ケーブルとされている。
図3は、図2に示されるケーブルコネクタ10について、複数のケーブル14及び15の導電芯線の複数のコンタクト16への接続が完了していない段階にあり、それゆえ、導電性シェル12が装着されていない状態を示す。
図3に示されるように、絶縁ハウジング11には、その内部に、複数のコンタクト16が、絶縁ハウジング11の長手方向に沿って配列配置されて設けられており、さらに、それらに隣接するものとして、複数のコンタクト18が、絶縁ハウジング11の長手方向に沿って配列配置されて設けられている。図3における二点鎖線により囲まれた部分IVを拡大して図示する図4に明瞭に示されるように、複数のコンタクト16のうちの配列方向に見て二つ置きのものを除いた残りのもの、即ち、相互隣接する二つずつの組を成す複数のコンタクト16には、それらの一部を成す後述される一対の相互対向屈曲部31に、複数のケーブル14の導電芯線19が夫々配されている。また、複数のコンタクト16のうちの配列方向に見て二つ置きのものには、それらの一部を成す後述される一対の相互対向屈曲部31に、後述される接地電極板23から伸びる接地用端子24が配されている。さらに、複数のコンタクト18には、複数のケーブル15の導電芯線20が夫々圧接接続されている。
相互隣接する二つずつの組を成す複数のコンタクト16の相互対向屈曲部に夫々配された複数のケーブル14の夫々の導電芯線19は、一連の接着テープ21によって位置決めされる。また、複数のケーブル14の夫々のシールド導体22は、一連の細長い接地電極板23に連結される。
複数のコンタクト16の夫々は、例えば、図5〜図12に示されるようなものとされる。但し、図5〜図12に示されるコンタクト16は、本発明により提供されるコンタクト16に関連するコンタクトである。斯かる図5〜図12に示されるコンタクト16は、例えば、燐青銅製の導電性帯状板材が屈曲されて形成され、絶縁ハウジング11に差し込まれて固定される差込固定部25,差込固定部25から屈曲して伸びて仮想の基準面26内に配される基準面部27,基準面26に対して、例えば、実質的に直交するものとなるように、基準面26に交差する方向に伸びる交差部28、及び、基準面26に対して傾斜して伸びる傾斜部29を有している。これらの、基準面部27,交差部28及び傾斜部29は、図5に示されるコンタクト16の一部を拡大して図示する図6に明瞭に示されるように、傾斜部29が、基準面部27に対する折返し部分として基準面部27に連なるとともに、交差部28に対する屈曲部分として交差部28にも連なり、交差部28が傾斜部29の一端から基準面26に向かって伸びるという関係のもとにおかれている。それにより、図6に示されるように、基準面部27の一部,交差部28及び傾斜部29によって、断面形状が三角形状とされる筒状部が形成されている。
そして、交差部28と傾斜部29との両者に亙る部分に、ケーブル14の導電芯線19が挿入される溝部30を形成する一対の相互対向屈曲部31が設けられている。溝部30の開口側部分は、一対の相互対向屈曲部31の夫々の頂点側に向けて広がっていて、ケーブル14の導電芯線19の溝部30への挿入を容易にしている。
また、複数のケーブル14の夫々は、その一部分が図5に示されているように、導電芯線19,導電芯線19を包囲する内部絶縁材33,内部絶縁材33を包囲するシールド導体22、及び、シールド導体22を包囲して絶縁被覆する外部絶縁材34によって構成されている。なお、複数のケーブル15の夫々は、詳細図示が省略されているが、導電芯線20と導電芯線20を包囲して絶縁被覆する絶縁材とによって構成されている。
このようなもとで、複数のケーブル14及び複数のケーブル15をケーブルコネクタ10に電気的に接続するにあたっては、先ず、図7に示されるように、複数のケーブル14の夫々について、図5に示されるように露出せしめられた導電芯線19を、ケーブルコネクタ10の絶縁ハウジング11に設けられた複数のコンタクト16のうちの対応する一つにおける、一対の相互対向屈曲部31がそれらの間に形成する溝部30に配する。斯かる際、コンタクト16は、それにおける差込固定部25が絶縁ハウジング11に差し込まれて固定され、それによって全体が絶縁ハウジング11に固定された状態にある。
図8は、ケーブル14の導電芯線19が、コンタクト16における一対の相互対向屈曲部31が形成する溝部30に配された状態を示す。また。図9及び図10は、夫々、図8におけるIX−IX断面図及びX−X断面図である。
コンタクト16における一対の相互対向屈曲部31が形成する溝部30は、交差部28と傾斜部29との両者に亙るものとされるので、溝部30に配されたケーブル14の導電芯線19は、図9及び図10に示されるように、一対の相互対向屈曲部31の夫々における交差部28を成す部分と傾斜部29を成す部分との二箇所に当接するものとされる。このようにケーブル14の導電芯線19がコンタクト16における一対の相互対向屈曲部31が形成する溝部30に配される状態は、各々が2枚の接着テープ17に挟まれて固定されるとともに、各々の導電芯線19が一連の接着テープ21によって位置決めされたものとされ、さらに、各々のシールド導体22が一連の細長い接地電極板23に連結される、複数のケーブル14の全てについてとられ、それにより、複数のケーブル14が、複数のコンタクト16が設けられた絶縁ハウジング11に対して図3及び図4に示される状態におかれる。
また、それとともに、複数のケーブル15の夫々について、図3に示されるように露出せしめられた導電芯線20を、ケーブルコネクタ10の絶縁ハウジング11に設けられた複数のコンタクト18のうちの対応する一つに設けられた圧接係合部に係合させ、当該コンタクト18に圧接接続する。斯かる際、コンタクト18は、その全体が絶縁ハウジング11に固定された状態にある。このようにケーブル15の導電芯線20がコンタクト18における圧接係合部に係合せしめられる状態は、複数のケーブル15の全てについてとられ、複数のケーブル15が、複数のコンタクト18が設けられた絶縁ハウジング11に対して図3に示される状態におかれて、ケーブルコネクタ10に電気的に接続される。
複数のケーブル14の夫々の導電芯線19が複数のコンタクト16のうちの対応するものにおける一対の相互対向屈曲部31が形成する溝部30に配されて、図3及び図4に示される状態におかれたケーブルコネクタ10及び複数のケーブル14は、図11に示されるように、それらから離隔した位置に、それらに向かう方向(以下、a方向という。)及びそれらから遠ざかる方向(以下、b方向という。)に移動可能とされた押圧装置35が備えられたものとされる。a方向は、複数のコンタクト16の夫々における基準面部27が配される仮想の基準面26に実質的に直交して向かう方向とされ、また、b方向は、a方向とは逆の方向とされる。
押圧装置35には、a方向に移動したとき、複数のコンタクト16の夫々に設けられた一対の相互対向屈曲部31に夫々に当接するものとされた、各々がa方向に対して傾斜した一対の傾斜面36が、複数のコンタクト16に夫々対応して複数対形成されている。斯かる一対の傾斜面36は、コンタクト16に設けられた一対の相互対向屈曲部31に夫々当接するとき、押圧装置35のa方向の移動に伴って、一対の相互対向屈曲部31の夫々に、a方向に対して傾斜角を成す方向、従って、コンタクト16における基準面部27が配される仮想の基準面26に対して傾斜角をなす方向の押圧力を作用させ、それにより、当該一対の相互対向屈曲部31の夫々に、相互に近接する方向に変位する変形を生じさせることができるものとされる。
次に、図11に示されるように、図3及び図4に示される状態におかれたケーブルコネクタ10及び複数のケーブル14から離隔した位置に備えられた押圧装置35をa方向に移動させ、押圧装置35に形成された複数対の傾斜面36における各対を成す傾斜面36を、複数のコンタクト16のうちの対応するものに設けられた一対の相互対向屈曲部31に夫々当接させる。続いて、各対を成す傾斜面36が複数のコンタクト16のうちの対応するものに設けられた一対の相互対向屈曲部31に夫々当接するものとされた押圧装置35を、さらにa方向に移動させ、複数のコンタクト16の夫々に設けられた一対の相互対向屈曲部31の夫々に、コンタクト16における基準面部27が配される仮想の基準面26に対して傾斜角をなす方向の押圧力を作用させて、図12に示されるように、当該一対の相互対向屈曲部31の夫々に、相互に近接する方向に変位する変形を生じさせる。それにより、相互に近接する方向に変位する変形を生じた一対の相互対向屈曲部31に、それらの間に形成された溝部30にケーブル14の導電芯線19が配されたものについては、各々における交差部28を成す部分と傾斜部29を成す部分との二箇所において、溝部30に配された導電芯線19に対するかしめ接続状態をとらせ、また、それらの間に形成された溝部30に接地用端子24が配されたものについては、各々における交差部28を成す部分と傾斜部29を成す部分との二箇所において、溝部30に配された接地用端子24に対するかしめ接続状態をとらせる。
このような、コンタクト16に設けられた一対の相互対向屈曲部31の夫々が、相互に近接する方向に変位する変形を生じて、交差部28を成す部分と傾斜部29を成す部分との二箇所において、一対の相互対向屈曲部31の間に形成された溝部30に配されたケーブル14の導電芯線19に対するかしめ接続状態をとるものとされる状態は、複数のケーブル14の全てについてとられる。それにより、複数のケーブル14の導電芯線19が複数のコンタクト16に夫々接続されて、複数のケーブル14が複数のコンタクト16が設けられた絶縁ハウジング11を備えるケーブルコネクタ10に電気的に接続される。また、同様にして、接地電極板23から伸びる複数の接地用端子24が複数のコンタクト16が設けられた絶縁ハウジング11を備えるケーブルコネクタ10に電気的に接続される。
その後、押圧装置35を、b方向に移動させて、ケーブルコネクタ10及び複数のケーブル14から離隔した位置に戻す。
このようにして、複数のケーブル14が複数のコンタクト16が設けられた絶縁ハウジング11を備えるケーブルコネクタ10に電気的に接続されたもとにおいては、複数のコンタクト16の各々は、図1に示されるように、押圧装置35に形成された対を成す傾斜面36による押圧力が加えられて、相互に近接する方向に変位する変形を生じた一対の相互対向屈曲部31が、各々の溝部30を形成する部分を相互当接させ、コンタクト16における交差部28を成す部分と傾斜部29を成す部分との二箇所において、溝部30に配されたケーブル14の導電芯線19をかしめて挟持するものとされる。そして、それにより、ケーブル14の導電芯線19がコンタクト16に電気的に接続されることになる。
斯かる際、コンタクト16における基準面部27の一部,交差部28及びそれに連なる傾斜部29が、断面形状が三角形状とされる筒状部を形成するものとされており、また、一対の相互対向屈曲部31が交差部28及び傾斜部29の両者に亙る部分に設けられていることにより、一対の相互対向屈曲部31に押圧装置35に形成された対を成す傾斜面36による押圧力が加えられるとき、その押圧力の方向が多少ずれたとしても、それによってコンタクト16に不所望な変位あるいは変形が生じてしまう事態が回避され、コンタクト16に設けられた一対の相互対向屈曲部31が、ケーブル14の導電芯線19を確実に挟持することになる。さらに、一対の相互対向屈曲部31によるケーブル14の導電芯線19に対する挟持は、コンタクト16における交差部28を成す部分とそれに連なる傾斜部29を成す部分との二箇所におけるかしめがなされて行われるので、極めて堅固に行われ、一対の相互対向屈曲部31により挟持されたケーブル14の導電芯線19に、一対の相互対向屈曲部31から離隔させようとする外力が作用しても、それにより一対の相互対向屈曲部31が変位あるいは変形を生じてしまう虞やケーブル14の導電芯線19が一対の相互対向屈曲部31から離脱してしまう虞が著しく低減される。
なお、上述のようにして、複数のケーブル14の導電芯線19が複数のコンタクト16に夫々電気的に接続されるとともに、複数のケーブル15の導電芯線20が複数のコンタクト18に夫々電気的に接続された後、複数のコンタクト16及び複数のコンタクト18が設けられた絶縁ハウジング11に、その内部を覆う導電性シェル12が装着されて、ケーブルコネクタ10が図2に示される状態とされる。
図13から図16までの夫々は、上述の図5〜図12に示されるコンタクト16に代えて用いられる本発明により提供されるコンタクト16の例を部分的に示す。
図13に示される本発明により提供されるコンタクト16の例は、仮想の基準面26内に配される基準面部27,仮想の基準面26に対して、例えば、実質的に直交するものとなるように、基準面26に交差する方向に伸びる交差部28、及び、基準面26に対して傾斜して伸びる傾斜部29を、交差部28が基準面部27に対する屈曲部分として基準面部27に連なり、傾斜部29が交差部28に対する屈曲部分として交差部28に連なって基準面部27に向かう方向に伸び、傾斜部29の一端が基準面部27に近接もしくは当接するという関係におかれたものとして有しており、それにより、基準面部27の一部,交差部28及び傾斜部29によって、断面形状が三角形状とされる筒状部が形成されている。そして、交差部28と傾斜部29との両者に亙る部分に溝部30を形成する一対の相互対向屈曲部31が設けられている。
図14に示される本発明により提供されるコンタクト16の例は、仮想の基準面26内に配される基準面部27,仮想の基準面26に対して、例えば、実質的に直交するものとなるように、基準面26に交差する方向に伸びる交差部28、及び、基準面26に対して傾斜して伸びる傾斜部29を、交差部28が基準面部27に対する屈曲部分として基準面部27に連なり、傾斜部29が交差部28に対する屈曲部分として交差部28に連なって基準面部27から離隔する方向に伸び、傾斜部29の一端に設けられて基準面26内に配される屈曲平面部40が基準面部27に向かう方向に伸びるという関係におかれたものとして有しており、それにより、交差部28,傾斜部29及び屈曲平面部40によって、断面形状が三角形状とされる筒状部が形成されている。そして、交差部28と傾斜部29との両者に亙る部分に溝部30を形成する一対の相互対向屈曲部31が設けられている。
15に示される本発明により提供されるコンタクト16の例は、仮想の基準面26内に配される基準面部27,仮想の基準面26に対して、例えば、実質的に直交するものとなるように、基準面26に交差する方向に伸びる交差部28、及び、基準面26に対して傾斜して伸びる傾斜部29を、傾斜部29が基準面部27に対する屈曲部分として基準面部27に連なって基準面部27から離隔する方向に伸び、交差部28が傾斜部29の一端から基準面26に向かって伸び、交差部28の一端に設けられて基準面26内に配される屈曲平面部40が基準面部27に向かう方向に伸びるという関係におかれたものとして有しており、それにより、交差部28,傾斜部29及び屈曲平面部40によって、断面形状が三角形状とされる筒状部が形成されている。そして、交差部28と傾斜部29との両者に亙る部分に溝部30を形成する一対の相互対向屈曲部31が設けられている。
16に示される本発明により提供されるコンタクト16の例は、仮想の基準面26内に配される基準面部27,仮想の基準面26に対して、例えば、実質的に直交するものとなるように、基準面26に交差する方向に伸びる交差部28、及び、基準面26に対して傾斜して伸びる傾斜部29を、2個の交差部28が交差部28a及び交差部28bとして設けられ、さらに、2個の傾斜部29が傾斜部29a及び傾斜部29bとして設けられたものとして有している。そして、交差部28aが基準面部27に対する屈曲部分として基準面部27に連なり、傾斜部29aが交差部28aに対する屈曲部分として交差部28aに連なって基準面部27に向かう方向に伸び、傾斜部29bが傾斜部29aに対する屈曲部分として傾斜部29aに連なって基準面部27から離隔する方向に伸び、交差部28bが傾斜部29bの一端から基準面26に向かって伸びている。それにより、基準面部27の一部,交差部28a及び傾斜部29aによって、断面形状が三角形状とされる筒状部が形成されるとともに、基準面部27の一部,傾斜部29b及び交差部28bによっても、断面形状が三角形状とされる筒状部が形成されている。そして、交差部28aと傾斜部29aとの両者に亙る部分に溝部30aを形成する一対の相互対向屈曲部31aが設けられており、また、傾斜部29bと交差部28bとの両者に亙る部分に溝部30bを形成する一対の相互対向屈曲部31bが設けられている。
このような図13から図16までの夫々にその部分が示される本発明が提供するコンタクト16の例が、図6に示される部分を有するコンタクト16に代えてケーブルコネクタ10に用いられる場合にあっても、少なくとも図6に示される部分を有するコンタクト16が用いられる場合と同様な作用効果が得られる。
上述のような本発明が提供するコンタクト16の例の複数個を備えたケーブルコネクタ10によれば、ケーブルコネクタ10に備えられたコンタクト16に対するケーブル14の導電芯線19の接続が、半田付け手法が用いられることなく、比較的容易な作業によって適正かつ確実に行われ、しかも、導電芯線19がコンタクト16により極めて堅固に保持される状態が得られることになる。
なお、上述のケーブルコネクタ10にあっては、複数のコンタクト16に夫々接続される複数の導電芯線19を夫々有した複数のケーブル14の各々が、同軸ケーブルとされているが、複数のケーブル14の各々が導電芯線が絶縁被覆されて成る単芯ケーブルとされるとしても、その導電芯線のコンタクト16との電気的接続が、上述の導電芯線19のコンタクト16との電気的接続の場合と同様に行われ、それにより、同様な作用効果が得られることは明らかである。
以上のような本発明に係るケーブルコネクタ及びケーブル接続方法は、ケーブルの導電芯線のそれに対応するコンタクトに対する接続を、半田付け手法を用いることなく、しかも、比較的簡単な作業をもって極めて確実かつ堅固に行うことができるものとして、各種のコネクタ装置あるいは電子機器の製造等に広く適用され得るものである。
本発明に係るケーブルコネクタの一例に備えられるコンタクトにケーブルの導電芯線が接続された状態を示す斜視図である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に、複数のケーブルが電気的に接続された状態を示す斜視図である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に対する複数のケーブルの接続過程の説明に供される斜視図である。 図3における二点鎖線により囲まれた部分IVを拡大して図示する部分斜視図である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に備えられるコンタクトに対するケーブルの導電芯線の接続過程の説明に供される斜視図である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に備えられるコンタクトの部分を示す側面図である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に備えられるコンタクトに対するケーブルの導電芯線の接続過程の説明に供される斜視図である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に備えられるコンタクトに対するケーブルの導電芯線の接続過程の説明に供される一部破断側面図である。 図8におけるIX−IX断面図である。 図8におけるX−X断面図である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に対する複数のケーブルの接続過程の説明に供される部分側面である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に対する複数のケーブルの接続過程の説明に供される部分側面である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に備えられる本発明により提供され コンタクトの例についての部分を示す側面図である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に備えられる本発明により提供され コンタクトの例についての部分を示す側面図である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に備えられる本発明により提供され コンタクトの例についての部分を示す側面図である。 本発明に係るケーブルコネクタの一例に備えられる本発明により提供され コンタクトの例についての部分を示す側面図である。
符号の説明
10・・・ケ−ブルコネクタ, 11・・・絶縁ハウジング, 12・・・導電性シェル, 13・・・透孔, 14,15・・・ケーブル, 16,18・・・コンタクト, 17,21・・・接着テープ, 19,20・・・導電芯線, 22・・・シールド導体, 23・・・接地電極板, 24・・・接地用端子, 25・・・差込固定部, 26・・・基準面, 27・・・基準面部, 28,28a,28b・・・交差部, 29,29a,29b・・・傾斜部, 30,30a,30b・・・溝部, 31,31a,31b・・・相互対向屈曲部, 33・・・内部絶縁材, 34・・・外部絶縁材, 35・・・押圧装置, 36・・・傾斜面, 40・・・屈曲平面部

Claims (6)

  1. 絶縁ハウジングと、
    導電部材で形成されて上記絶縁ハウジングに設けられ、ケーブルの導電芯線との接続状態をとるコンタクトと、
    を備えて構成され、
    上記コンタクトが、導電性帯状板材が屈曲されて形成され、所定の基準面内に配される基準面部,上記基準面に交差する方向に伸びる交差部及び上記基準面に対して傾斜して伸びる傾斜部を有し、
    上記交差部が上記基準面部に対する屈曲部分として該基準面部に連なり、
    上記傾斜部が上記交差部に対する屈曲部分として該交差部に連なって上記基準面部に向かう方向に伸び、該傾斜部の一端が上記基準面部に近接もしくは当接するものとされ
    上記交差部と上記傾斜部との両者に亙る部分に、ケーブルの導電芯線が挿入される溝部を形成する一対の相互対向屈曲部が設けられ、該相互対向屈曲部が、上記溝部にケーブルの導電芯線が挿入されたもとで、上記交差部を成す部分と上記傾斜部を成す部分との二箇所において上記導電芯線に対するかしめ接続状態をとるべく相互に近接する方向に変位する変形を生じるものとされること、
    を特徴とするケーブルコネクタ。
  2. 上記交差部が上記基準面に対して実質的に直交することを特徴とする請求項1記載のケーブルコネクタ。
  3. 絶縁ハウジングと、
    導電部材で形成されて上記絶縁ハウジングに設けられ、ケーブルの導電芯線との接続状態をとるコンタクトと、
    を備えて構成され、
    上記コンタクトが、導電性帯状板材が屈曲されて形成され、所定の基準面内に配される基準面部,上記基準面に交差する方向に伸びる交差部及び上記基準面に対して傾斜して伸びる傾斜部を有し、
    上記交差部が上記基準面部に対する屈曲部分として該基準面部に連なり、
    上記傾斜部が上記交差部に対する屈曲部分として該交差部に連なって上記基準面部から離隔する方向に伸び、該傾斜部の一端に上記基準面内に配される屈曲平面部が設けられ、 上記屈曲平面部が上記基準面部に向かう方向に伸びるものとされ、
    上記交差部と上記傾斜部との両者に亙る部分に、ケーブルの導電芯線が挿入される溝部を形成する一対の相互対向屈曲部が設けられ、該相互対向屈曲部が、上記溝部にケーブルの導電芯線が挿入されたもとで、上記交差部を成す部分と上記傾斜部を成す部分との二箇所において上記導電芯線に対するかしめ接続状態をとるべく相互に近接する方向に変位する変形を生じるものとされること、
    を特徴とするケーブルコネクタ。
  4. 絶縁ハウジングと、
    導電部材で形成されて上記絶縁ハウジングに設けられ、ケーブルの導電芯線との接続状態をとるコンタクトと、
    を備えて構成され、
    上記コンタクトが、導電性帯状板材が屈曲されて形成され、所定の基準面内に配される基準面部,上記基準面に交差する方向に伸びる交差部及び上記基準面に対して傾斜して伸びる傾斜部を有し、
    上記傾斜部が上記基準面部から離隔する方向に伸び、
    上記交差部が上記傾斜部の一端から上記基準面に向かって伸びて、該交差部の一端に上記基準面内に配される屈曲平面部が設けられ、
    上記屈曲平面部が上記基準面部に向かう方向に伸びるものとされ、
    上記交差部と上記傾斜部との両者に亙る部分に、ケーブルの導電芯線が挿入される溝部を形成する一対の相互対向屈曲部が設けられ、該相互対向屈曲部が、上記溝部にケーブルの導電芯線が挿入されたもとで、上記交差部を成す部分と上記傾斜部を成す部分との二箇所において上記導電芯線に対するかしめ接続状態をとるべく相互に近接する方向に変位する変形を生じるものとされること、
    を特徴とするケーブルコネクタ。
  5. ケーブルコネクタの絶縁ハウジングに設けられた、導電性帯状板材が屈曲されて形成され、所定の基準面内に配される基準面部,上記基準面に交差する方向に伸びる交差部及び上記基準面に対して傾斜して伸びる傾斜部を、該傾斜部が上記交差部に対する屈曲部分として該交差部に連なり、上記交差部もしくは上記傾斜部が上記基準面部に連なるものとして有し、上記交差部と上記傾斜部との両者に亙る部分に溝部を形成する一対の相互対向屈曲部が設けられたコンタクトにおける上記溝部に、ケーブルの導電芯線を配し、
    上記コンタクトにおける一対の相互対向屈曲部の夫々に、上記基準面に対して傾斜角をなす方向の押圧力を作用させることにより、上記相互対向屈曲部に相互に近接する方向に変位する変形を生じさせて、該相互対向屈曲部に、上記交差部を成す部分と上記傾斜部を成す部分との二箇所において、上記溝部に配されたケーブルの導電芯線に対するかしめ接続状態をとらせ、
    上記押圧力を、上記相互対向屈曲部に係合して上記基準面に向かう方向に移動する押圧手段を用いて生じさせること、
    を特徴とするケーブル接続方法
  6. 上記押圧手段として、該押圧手段の上記相互対向屈曲部に係合する部分が、上記基準面に対する傾斜角をなす方向に直交する面を形成する傾斜面部とされたものを用いることを特徴とする請求項5記載のケーブル接続方法
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