JP2010118260A - 接続端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カバー体に覆われた導電体に対し、該カバー体を取り外すことなく確実に接続することのできる接続端子を提供することを課題とする。
【解決手段】 絶縁性を有するカバー体に覆われ、該カバー体に挿通されたケーブルの導線が電気的に接続される導電体に対して電気的に接続させる接続端子であって、少なくともケーブルとカバー体との間に形成される隙間に対して挿入できるように薄板状に形成された挿入部を有するとともに、被覆電線を電気的に接続できるように挿入部の基端に連続して形成された電線接続部を有する端子本体と、少なくとも電線接続部を覆う絶縁カバーとを備え、前記端子本体は、少なくとも挿入部の一方の面に導電性が付与されるとともに、導電性を有する面と電線接続部とが通電可能に構成され、前記挿入部は、隙間に挿入されたときに、導電体との接触で厚み方向に弾性変形して導電性を有する面が導電体に圧接するように構成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、絶縁性を有するカバー体に覆われた導電体に対して電気的に接続させる接続端子に関し、より詳しくは、カバー体に覆われた導電体に対して電圧や電流の測定を行ったりアース接地したりする際に、導電体に対して一時的に接続させる接続端子に関する。
従来から、一次側のケーブルと二次側のケーブルとを電気的に接続させる導電体として、一次側のケーブルと複数の二次側のケーブルとを電気的に接続して電気系統を二次側で複数に分岐させる分岐端子台や、一次側の単一なケーブルと二次側の単一なケーブルとを接続する圧縮スリーブ等が提供されている。
前記分岐端子台は、開閉可能な蓋体を有するケース(カバー体)に収容され、該ケースとともに分岐端子箱を構成している。かかる分岐端子箱は、ケースに一次側のケーブル及び複数の二次側のケーブルを挿通させるためのケーブル挿通穴が複数形成されており、ケーブル挿通穴にケーブルを挿通した状態で各ケーブルの導線を導電体に固定できるようになっている。そして、該分岐端子箱は、ケースの蓋体を閉じておくことで感電事故や地絡事故等の発生を防止できるようになっている。
これに対し、前記圧縮スリーブは、断面C字状或いは円環状をなす金属製の筒状体であり、両端開口に一次側及び二次側のケーブルの導線を挿入した上で、径方向に圧縮する(径方向に塑性変形する)ことで両ケーブルを電気的に接続できるようになっている。そして、圧縮スリーブは、ケース(カバー体)とともに分岐端子箱を構成する分岐端子台とは異なり、それ自体が単体であるため、別途用意した絶縁性のあるカバー体で該圧縮スリーブを覆うことで、感電事故や地絡事故等の発生を防止するようにしている。(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、感電事故や地絡事故等の発生を防止するために、一次側のケーブルと二次側のケーブルとを電気的に接続する導電体は、種類や形態に関係なく、何れも電気絶縁性のあるカバー体で覆った状態にして使用されている。
特開2007−288884号公報
ところで、電力系統の点検や試験等を行うべく、導電体の電圧や電流を測定したり、導電体を一時的にアース接地したりすることがある。
このように電圧等の測定を行う場合には、電圧計等の測定器具に電気的に接続された接続端子を導電体に接続することで、導電体の電圧や電流が測定される。また、導電体を一時的にアース接地する場合には、被覆電線(アース線)に接続された接続端子を導電体に接続することで、導電体がアース接地される。なお、導電体に接続させる接続端子には、一般的に接続対象を挟み込むように構成されたクリップや、ピン状の接触子等が採用される。
ここで、接続端子を導電体に接続する作業について具体的に説明すると、電圧等の測定やアース接地等を行うために接続端子を分岐端子台(導電体)に接続する場合、接続端子を分岐端子台に接続するのに分岐端子台を外部に露呈させる必要があるため、ケースの蓋体を開け、外部に露呈した分岐端子台に接続端子を接続する。そして、分岐端子台が外部に露呈していると感電事故等が起こる可能性があるため、蓋体を閉じるが、この状態では、被覆電線が蓋体に挟まれて該蓋体を閉じた状態で維持させることができないため、例えば、粘着テープ等を用いて蓋体をケースに対して一時的に固定する。そして、測定等の作業を行い、該作業の完了後に蓋体を開けて接続端子を取り外し、再度蓋体を閉じて通常の状態に戻すようにしている。
そして、電圧等の測定やアース接地等を行うために接続端子を圧縮スリーブ(導電体)に接続する場合、接続端子を圧縮スリーブに接続するのに圧縮スリーブを外部に露呈させる必要があるため、カバー体を取り外し、露呈した圧縮スリーブに接続端子を接続する。この場合においても、圧縮スリーブが外部に露呈していると感電事故等が起こる可能性があるため、圧縮スリーブと接続端子とを絶縁テープやカバー体で一時的に覆うようにしている。そして、測定等の作業を行い、該作業の完了後にカバー体或いは絶縁テープを取り外して接続端子を圧縮スリーブから取り外し、再度、カバー体で圧縮スリーブを覆うようにしている。
このように、接続対象を挟持するクリップや、接続対象に接触させる接触子等といった従来の接続端子は、外部に露呈した導電体に接続することを前提としたものであるため、上述のようにカバー体で覆われた導電体に対して電気的に接続するのに、カバー体の着脱作業(カバー体の一部である蓋体の開閉やカバー体全体の着脱)という予備的作業が必要であり、作業を煩雑化させるといった問題があった。特に、電柱や、該電柱に架設されたケーブル等に取り付けられたものを接続端子の接続対象とする場合、上述のようなカバー体の着脱作業を高所で行わなければならず、作業の煩雑性がより顕著になってしまう。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、カバー体に覆われた導電体に対し、カバー体を取り外すことなく電気的に接続することのできる接続端子を提供することを課題とする。
本発明に係る接続端子は、絶縁性を有するカバー体に覆われ、該カバー体に挿通されたケーブルの導線が電気的に接続される導電体に対して電気的に接続させる接続端子であって、少なくともケーブルとカバー体との間に形成される隙間に対して挿入できるように薄板状に形成された挿入部を有するとともに、被覆電線を電気的に接続できるように挿入部の基端に連続して形成された電線接続部を有する端子本体と、少なくとも電線接続部を覆う絶縁カバーとを備え、前記端子本体は、少なくとも挿入部の一方の面に導電性が付与されるとともに、導電性を有する面と電線接続部とが通電可能に構成され、前記挿入部は、隙間に挿入されたときに、導電体との接触で厚み方向に弾性変形して導電性を有する面が導電体に圧接するように構成されている。
上記構成の接続端子によれば、カバー体内部で挿入部が厚み方向に曲がったときに一方の面(導電性を有する面)が導電体側に向くように、絶縁カバーを持って挿入部を隙間に挿入すると、該挿入部が導電体と接触して厚み方向に弾性変形する。そうすると、挿入部は、自己の弾性(復元しようとする特性)によって導電性を有する面が導電体に圧接した状態となる。これにより、接続端子(挿入部及び電線接続部)が導電体に対して電気的に接続された状態になる結果、電線接続部に接続される被覆電線も導電体に対して電気的に接続された状態になる。そして、上述の如く、挿入部が弾性変形すると、その反力が挿入部の基端側に作用することになり、隙間を画定する部位(例えば、ケーブル)に当該接続端子の基端側(挿入部の基端部或いは電線接続部)が押し付けられた状態になる。その結果、当該接続端子の先端(挿入部の先端)側と基端(電気接続部)側とが突っ張りあった状態になるため、接続端子を導電体に対して電気的に接続した状態で維持させることができる。
また、本発明の一態様として、前記挿入部は、隙間に対する挿入方向と前記厚み方向とに直交する幅方向で円弧状に湾曲していることが好ましい。このようにすれば、挿入部が導電体に接触して曲がる(弾性変形する)ときに、挿入部の曲げ部分で幅方向の曲率半径を大きくするような力(挿入部を幅方向に真っ直ぐに延ばそうとする力)が作用する。これにより、挿入部が曲がった状態(弾性変形した状態)で、挿入部が基端から先端に向けて真っ直ぐ延びようとする復元力と、挿入部が幅方向で円弧状に湾曲した状態に戻ろうとする復元力が作用することになり、挿入部が導電体に対してより確実に圧接することになる。また、端子本体を隙間から抜いたときに、挿入部が導電体に沿った姿勢から元の姿勢に迅速且つ確実に復帰することになり、次回の作業を行うことのできる状態に戻すことができる。
本発明の他態様として、前記挿入部は、厚み方向で弾性変形可能な薄板状のベース層と、該ベース層の少なくとも何れか一方の面側に積層された導電性に優れた導電層とを備えてもよい。このようにすれば、挿入部の導電体に対する電気的な接続が確実になる。また、ベース層の弾性の作用により、挿入部を導電体に対して確実に圧接させることができる上に、挿入部を円滑に元の姿勢に復帰させることができる。
本発明の別の態様として、前記挿入部は、隙間に対する挿入方向と前記厚み方向とに直交する幅方向の寸法が、基端側から先端に向かうにつれて小さくなるように先細りに形成されていることが好ましい。このようにすれば、挿入部を隙間に挿入し易くなる上に、該挿入部が先端側ほど弾性変形し易くなる。これにより、挿入部を導電体に対して容易且つ円滑に接続させることができる。
以上のように、本発明に係る接続端子によれば、カバー体に覆われた導電体に対し、カバー体を取り外すことなく電気的に接続することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の一実施形態に係る接続端子について、添付図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態に係る接続端子の接続対象となる分岐端子箱について概略説明すると、分岐端子箱は、図1(図1(a)〜図1(c))に示す如く、一次側のケーブルC1と二次側のケーブルC2…とを電気的に接続する導電体としての分岐端子台50と、該分岐端子台50を覆うカバー体としてのケース51とを備えている。
前記分岐端子台50は、角柱状に形成されるとともに、外周を画定する一面から反対の面側に掘り下げられた凹部500…が形成された導電性を有するベース501と、該ベース501の一面と対向するように配置され、前記凹部500…の配置に対応するようにネジ穴502…が形成されたネジ受部材503と、該ネジ受部材503のネジ穴502…に螺合される雄ネジ部材504と、該雄ネジ部材504のネジ部の軸心方向で移動して凹部500…内で進退可能なケーブル保持体505とを備えている。
前記ベース501は、一般的に金属で構成されており、一方向に長手をなして平面視略長方形状に形成されている。そして、該ベース501は、凹部500…が長手方向に間隔をあけて複数形成されている。各凹部500…は、ベース501の長手方向と直交する方向でベース501を貫通するように形成されており、ケーブルC1,C2の導線をベース501の長手方向と直交する方向から挿入できるように形成されている。
前記ネジ受部材503は、帯板状に形成されており、前記ネジ穴502…がベース501の凹部500…の配置と対応するように長手方向に間隔をあけて複数形成されている。前記雄ネジ部材504は、一般的なビスやボルト等が採用される。本実施形態に係る雄ネジ部材504には、六角ボルトが採用されており、ネジ受部材503のネジ穴502…毎に設けられている。
前記ケーブル保持体505は、平面視矩形状の板状部505aと、該板状部505aの両端から該板状部505aの一方の面側に延出した一対のケーブル押部505b,505bとを備えている。前記板状部505aには、雄ネジ部材504のネジ部を挿通するための貫通穴506が穿設されている。そして、ケーブル保持体505は、貫通穴506に雄ネジ部材504のネジ部が挿通された状態で、板状部505aが雄ネジ部材504の頭部とネジ受部材503との間に配置されている。これにより、ケーブル保持体505は、一対のケーブル押部505b,505bの間にネジ受部材504を介在させ、各ケーブル押部505b,505bの少なくとも先端部がベース501の凹部500…内に位置するように配置されている。なお、ケーブル保持体505は、雄ネジ部材504のそれぞれに対応して設けられている。
前記ケース51は、分岐端子台50を収容するとともに、該分岐端子台50の雄ネジ部材504の頭部に外部からアクセス可能な開口510が形成されたケース本体511と、該ケース本体511の開口510を閉塞可能な蓋体512とを備えている。
ケース本体511は、樹脂成形品で電気絶縁性を有している。そして、該ケース本体511は、前記分岐端子台50のベース501が固定されるプレート状の本体ベース部511aと、本体ベース部511aの端縁から該本体ベース部511aの一方の面側に延出した本体壁部511b,511b,511c,511cとを備えている。
前記本体ベース部511aは、平面視略長方形状に形成されており、前記分岐端子台50が該本体ベース部511aの長手方向とベース501の長手方向とが一致するように一方の面に取り付けられている。
そして、本体ベース部511aが平面視略長方形状に形成されているため、前記本体壁部511b,511b,511c,511cは、本体ベース部511aの四つの端縁から延出している。すなわち、本体壁部511b,511b,511c,511cは、本体ベース部511の平面形状に対応して四つ形成されている。この四つの本体壁部511b,511b,511c,511cのうち、本体ベース部511aの長手方向と直交する方向の両端から延出する二つの本体壁部511b,511bには、一次側及び二次側のケーブルC2…を挿通させるためのケーブル挿通穴513…が穿設されている。
該ケーブル挿通穴513…は、分岐端子台50の各凹部500…の配置に対応するように長手方向に間隔をあけて複数設けられている。そして、各本体壁部511b,511bに形成された複数のケーブル挿通穴513…のうち、何れか一つが一次側のケーブルC1を挿通させるための穴に設定されている。すなわち、一次側のケーブルC1は、二次側のケーブルC2…よりも線径が大きいため、一次側のケーブルC1を挿通するためのケーブル挿通穴513…が他のケーブル挿通穴513…よりも大径に設定されている。各ケーブル挿通穴513…は、対象となるケーブルC1,C2を挿通した状態でケーブルC1,C2とカバー体としてのケース51(ケース本体511)との間に隙間があくように穴径が設定されている。なお、本実施形態に係る分岐端子箱5は、ケーブル挿通穴513を閉塞するための閉塞体514を備えており、ケーブルC1,C2が挿通されないケーブル挿通穴513…を閉塞体514で閉塞させるようになっている。
前記蓋体512は、ケース本体511の開口510と対応するように形成され、該開口510を閉塞できるようになっている。本実施形態においては、上述の如く、ケース本体511の本体ベース部511aが長方形状に形成されることで、ケース本体511の開口510も長方形状を呈することから、蓋体512についても略長方形状に形成されている。そして、該蓋体512は、長手方向の一端部がケース本体511の長手方向の一端にある本体壁部511bに対して枢着されており、この枢着軸周りで回転することで開閉できるようになっている。そして、該蓋体512は、長手方向の他端部にケース本体511の長手方向の他端にある本体壁部511bに突接された凸部(図示しない)に対して係合可能な係合爪(図示しない)が形成されており、凸部と係合爪との係合により、開口510を閉じた状態で維持できるようになっている。
本実施形態に係る接続端子は、上記導電体(分岐端子箱5)を前提としたもの、すなわち、少なくともケース51(カバー体)とケーブルC1,C2との間に隙間Sが形成されることを前提としたもので、例えば、電圧計や電流計等の測定器具に接続される被覆電線の先端部や、測定器具に接続される被覆電線に接続する接続ケーブルの先端部、アース線等の被覆電線の一端部等に取り付けられる。
このように、本実施形態に係る接続端子は、多種多様な使用形態があるが、ここでは、測定器具に接続されたリード線の先端に取り付けられた測定子を測定対象物に電気的に接続させる接続ケーブルに採用した場合を一例に説明する。かかる接続ケーブルは、図2に示す如く、前記接続端子1と、測定器具(図示しない)に接続された被覆電線3の先端に設けられた測定子(後述するクリップ)を接続させるコネクタ2と、接続端子1とコネクタ2とを接続した被覆電線(リード線)3とを備えている。
前記接続端子1は、図3(図3(a)及び図3(b))に示す如く、少なくともケーブルC1,C2とケース(カバー体)51との間に形成される隙間Sに対して挿入できるように薄板状に形成された挿入部100を有するとともに、被覆電線3を電気的に接続できるように挿入部100の基端に連続して形成された電線接続部101を有する端子本体10と、少なくとも電線接続部101を覆う絶縁カバー11とを備えている。
前記端子本体10は、少なくとも挿入部100の一方の面に導電性が付与されるとともに、該導電性を有する面に対して被覆電線3が電気的に接続されるように構成されている。そして、前記挿入部100は、隙間Sに挿入されたときに、分岐端子台(導電体)50との接触で厚み方向に弾性変形して導電性を有する面(一方の面)が分岐端子台(導電体)50に圧接するように構成されている。
より具体的に説明すると、本実施形態に係る端子本体10は、前記隙間Sに挿入される挿入部100と、該挿入部100の一端に連設された電線接続部101とを備えている。
前記挿入部100は、一方向に長手をなすように形成されている。本実施形態に係る挿入部100は、隙間Sに対する挿入方向となる長手方向(前記一方向)と厚み方向とに直交する方向(以下、この方向を幅方向という)の寸法が略一定に設定されている。すなわち、挿入部100は、平面視略長方形状に形成されている。そして、本実施形態に係る端子本体10は、挿入部100が幅方向で円弧状に湾曲している。
本実施形態に係る挿入部100は、厚み方向で弾性変形可能な薄板状のベース層10aと、該ベース層10aの一方の面側に積層された導電性に優れた導電層10bとを備えている。
前記ベース層10aは、弾性に富む素材であればよく、例えば、バネ鋼や、炭素工具鋼、エンジニアプラスチック等の素材を採用することができ、本実施形態においては、炭素工具鋼を採用するようにしている。
前記導電層10bは、ベース層10aの一方の面に積層されている。前記導電層10bには、導電性に優れたアルミニウムや銅等の薄板や薄膜を採用することができ、本実施形態においては、銅板が採用されている。該銅板(導電層10b)は、ベース層10aに対して接着剤又は両面粘着テープ(本実施形態においては両面粘着テープ)Tを介して貼着されている。
前記電線接続部101は、幅方向の寸法が挿入部100よりも幅広に設定されている。本実施形態に係る電線接続部101は、平面視略四角形状に形成されており、幅方向の一端が挿入部100の幅方向の一端と連続するように形成されている。すなわち、本実施形態に係る端子本体10は、挿入部100の長手方向の延びる中心線を基準に、電線接続部101に対して挿入部100が幅方向の一端側にオフセット(変位)した配置で設けられている。
本実施形態に係る電線接続部101は、挿入部100と一体的(連続的)に形成されている。これにより、該電線接続部101は、挿入部100と同様に、ベース層10aと導電層10bとの積層構造になっている。すなわち、本実施形態に係る端子本体10は、ベース層10aとなる炭素工具鋼等の薄板を、平面視において挿入部100と電線接続部101とを一体にした形状で裁断するとともに、該薄板と略同形状(ベース層10aからはみ出ることなく重ね合わせることのできる形状)となるように導電層10bとなる銅板等の薄板(薄膜)を裁断し、裁断された二つの薄板を貼り合わせることで形成されている。これにより、端子本体10全体がベース層10aと導電層10bとを備えている。
本実施形態に係る端子本体10は、電線接続部101に対して被覆電線3を電気的に接続する箇所として、挿入部100で導電層10bが積層されるベース層10aの一方の面とは反対側の面側に設定されている。そのため、該端子本体10は、電線接続部101において、導電層10bとなる薄板(或いは、薄膜)がベース層10aを巻き込むようにして該ベース層10aに貼り付けられている。すなわち、導電層10bは、端子本体10の基端で二つ折りに折り返された状態でベース層10aの両面に貼り付けられている。これにより、本実施形態に係る端子本体10の電線接続部101は、実質的に導電層10b−ベース層10a−導電層10bの三層構造になっている。なお、本実施形態においては、両面粘着テープTを介して導電層10bとベース10aとが貼り合わされているため、導電層10bとベース層10aとの間に粘着テープTが介在し、実際には、導電層10b−粘着テープT−ベース層10a−粘着テープT−導電層10bの五層構造になっている。
そして、上記構成の電線接続部101は、折り返された導電層10bに対して被覆電線3の導電が半田付けによって固定されている。
本実施形態に係る端子本体10は、電線接続部101に対して厚肉の樹脂プレート12が積層されている。前記樹脂プレート12は、電線接続部101の形状に対応して平面視四角形状に形成されており、導電層10b上に貼着されている。本実施形態に係る樹脂プレート12は、ベース10aを巻き込むように折り返された導電層10b上に貼着されている。なお、本実施形態に係る接続端子1の電線接続部101は、折り返された導電層10bに対して被覆電線3の導体が接続されるため、前記樹脂プレート12は、被覆電線3及び半田が存在する部位にこれらを躱すための凹部(採番しない)が形成されており、導電層10bから浮き上がることなく該導電層10bに対して両面粘着テープTで確実に貼り付けることができるようになっている。このように厚肉の樹脂プレート12を電線接続部101に積層することで、作業者が絶縁カバー11を介して接続端子1の基端部を把持したときに違和感を覚えないようになっている。
前記絶縁カバー11は、端子本体10の一端側を覆うことができればよく、例えば、筒状に成型された樹脂製のカバーや、加熱処理で熱収縮する筒状のシュリンク材等を採用することができる。本実施形態に係る絶縁カバー11は、筒状のシュリンク材で構成されており、端子本体10の基端部(電線接続部101及び樹脂プレート12)に外嵌した状態で加熱処理されることで、端子本体10の基端部と被覆電線3の一部とを略密着した状態で覆っている。
前記コネクタ2は、測定器具側の測定子(接続手段)の態様に応じて構成されるもので、本実施形態においては、図4に示す如く、対象物を挟持可能に構成されたクリップ6を対象としている。かかるクリップ6は、一方向に長手をなし、互いに対向するように配置された一対の挟持部材60a,60bと、該一対の挟持部材60a,60bの一端側同士が接近したときに他端側同士が離間するように、長手方向の中間位置で一対の挟持部材60a,60b同士を枢結するピン体61と、一対の挟持部材60a,60bの一端側同士が近接させるように両挟持部材60a,60bを付勢する付勢手段62と、一対の挟持部材60a,60bの少なくとも他端側を覆う絶縁カバー63とを備えている。
そして、該クリップ6は、各挟持部材60a,60bが導電性材料(一般的には金属材料)で形成されており、少なくとも何れか一方の挟持部材60a,60bに対し、測定装置に接続された被覆電線65の導線が接続されている。そして、各挟持部材60a,60bは、ピン体61を境にした一端側において、相手側に向けて突出した凸部600a…,600b…が少なくとも一つ設けられている。本実施形態に係るクリップ6は、各挟持部材60a,60bの一端側の対向部に先細りした凸部600a…,600b…が複数形成されている。すなわち、該クリップ6は、各挟持部材60a,60bの対向部に山谷が長手方向に連続して形成され、該両挟持部材60a,60bの一端側で対象物を挟み込むように構成された、いわゆる鰐口クリップである。
そして、前記コネクタ2は、接続される対象が鰐口クリップ6であることを前提に構成されたもので、鰐口クリップ6を挟持させる被挟持体20と、該被挟持体20を覆う絶縁カバー21とを備えている。前記被挟持体20は、短冊状に形成されており、少なくとも外面に導電性を有している。本実施形態において、被挟持体20は、極細の導線を編み込んだ筒状の網材を偏平状にしたもので、該導線(網材)に対して被覆電線3の導線が半田付けによって接続されている。
そして、前記絶縁カバー21は、被挟持体20を覆うことができるように軟質樹脂を筒状に成型したもので、被挟持体20に接続された被覆電線3側にある一端に向かうにつれて縮径している。そして、絶縁カバー21は、他端側が大きく開口しており、一対の挟持部材60a,60bの一端側同士が離間した状態(一対の挟持部材60a,60bの他端側を摘持した状態)で、鰐口クリップ6を挟持部材60a,60bの一端側から挿入できるようになっている。そして、絶縁カバー21は、挿入した鰐口クリップ6の絶縁カバー63の外周が、一端開口を画定する内周の全周に亘って接触又は略接触するように開口径が設定されている。これにより、鰐口クリップ6(一対の挟持部材60a,60b)を被挟持体20に挟持させると、各挟持部材60a,60bの凸部600a…,600b…が被挟持体20の凹部500…(編み目)に嵌り込んだ状態になり、該鰐口クリップ6が不用意にコネクタ2から離脱してしまうことが防止される。
本実施形態に係る接続ケーブルC(接続端子1)は、以上の構成からなり、次に、上記分岐端子箱5の分岐端子台50の電圧等を測定すべく、該分岐端子台50に対して接続端子1を接続する作業を一例に、図5を参照しつつ接続ケーブルC(接続端子1)の作用について説明する。
まず、ケース51内部で挿入部100が厚み方向に曲がったときに導電層10b(導電性を有する一方の面)が分岐端子台(導電体)50側に向くように、絶縁カバー21を持って挿入部100をケース51とケーブルC1,C2(図5においては一次側のケーブルC1)との間に形成される隙間Sに挿入する。そうすると、挿入部100の先端(端子本体10の他端)がケース51内の分岐端子台50(導電体)に接触し、その接触で挿入部100が厚み方向に弾性変形する。すなわち、挿入部100を隙間Sに挿入する際の押し込み力が作用し続けることにより、分岐端子台50に接触した挿入部100は、厚み方向の一方側であってケーブルC1の存在する側とは反対側に向けて弾性変形することになる。そうすると、挿入部100は、自己の弾性(復元しようとする特性)によって導電層10b(導電性を有する面)が分岐端子体50に圧接した状態となる。特に、本実施形態に係る接続端子1は、端子本体10が幅方向で円弧状に湾曲するように形成されているため、隙間Sに対して挿入された状態(ケース51内で弾性変形した状態)で、その変形箇所が幅方向で真っ直ぐに延びようとする(曲率半径を大きく使用とする力が作用する)結果、幅方向で円弧状に湾曲した態様に戻ろうとする復元力が作用し、分岐端子台50に対する導電層10bの圧接が確実な状態になる。
これにより、接続端子1(挿入部100及び電線接続部101)が分岐端子台50に対して電気的に接続された状態になる結果、電線接続部101に接続された被覆電線3及びコネクタ2(被挟持体20)も分岐端子台50に対して電気的に接続された状態になる。
そして、上述の如く、挿入部100が弾性変形すると、その反力が挿入部100の基端側に作用することになり、隙間Sを画定する部位(ケーブルC1)に当該接続端子1の基端側(挿入部100の基端部或いは電線接続部101)が押し付けられた状態になる。その結果、当該接続端子1の先端(挿入部100の先端)側と基端(電気接続部101)側とが突っ張りあった状態になるため、接続端子1を分岐端子台50に対して電気的に接続した状態で維持させることができる。
本実施形態においては、分岐端子箱5のケース51に形成された複数のケーブル挿通穴513…のうち、一番端にあるケーブル挿通穴513…(一次側のケーブルC1:CV線を挿通する穴)を対象に接続端子1の挿入部100を挿入するようにしている。そのため、挿入部100が分岐端子台50との接触によって弾性変形した状態で更に押し込み力が作用すると、挿入部100の先端がケース51内面(本体壁部511c)に接触し、該ケース51内面に案内されて分岐端子台50を境に先端側が厚み方向の他方向にさらに弾性変形した状態になる。このように、接続端子1の挿入部100が変形すると該挿入部100は迂曲した状態(クランク状又はS字状に曲がった状態)になるため、さらなる弾性が作用し、接続端子1の先端(挿入部100の先端)側と基端(電気接続部101)側とがさらに突っ張りあった状態になる。その結果、端子本体10(導電層10b)が分岐端子台50に電気的に接続された状態で、より確実に維持できることになる。
そして、測定機器に接続されたクリップ6を接続ケーブルCのコネクタ2に接続し、分岐端子台50の電圧等の測定を行う。測定が終了すると、接続端子1の挿入部100を隙間Sから引き抜くようにすることで、ケース51内部で導電体と突っ張り合っていた挿入部100(弾性変形していた挿入部100)が自己の弾性によって元の姿勢(真っ直ぐ延びた姿勢)に復帰することになる。特に、本実施形態に係る接続端子1は、端子本体10が幅方向で円弧状に湾曲するように形成されているため、隙間Sに対して挿入された状態(ケース51内で弾性変形した状態)で、その変形箇所が幅方向で真っ直ぐに延びようとする(曲率半径を大きく使用とする力が作用する)結果、挿入部100を引き抜くと幅方向で円弧状に湾曲した態様に戻ろうとする復元力が作用する結果、挿入部100が迅速に元の姿勢に復帰して次回の測定(導電体に対する接続)を行うことのできる状態になる。
以上のように、本実施形態に係る接続端子1によれば、少なくともケーブルC1,C2とケース51との間に形成される隙間Sに対して挿入できるように薄板状に形成された挿入部100を有するとともに、被覆電線3を電気的に接続できるように挿入部100の基端に連続して形成された電線接続部101を有する端子本体10と、少なくとも電線接続部101を覆う絶縁カバー11とを備え、前記端子本体10は、少なくとも挿入部100の一方の面に導電性が付与されるとともに、導電性を有する面10bと電線接続部101とが通電可能に構成され、前記挿入部100は、隙間Sに挿入されたときに、分岐端子台50との接触で厚み方向に弾性変形して導電性を有する面10bが分岐端子台50に圧接するように構成されているので、挿入部100を隙間Sに挿入するだけで、分岐端子台50に対して電気的に接続された状態で維持し続けることができる。
また、前記端子本体10は、挿入部100が幅方向で円弧状に湾曲しているので、挿入部100が分岐端子台50に接触して曲がった状態で、挿入部100が基端から先端に向けて真っ直ぐ延びようとする復元力と、挿入部100が幅方向で円弧状に湾曲した状態に戻ろうとする復元力が作用することになり、挿入部100が分岐端子台50に対してより確実に圧接することになる。また、端子本体10を隙間Sから抜いたときに、挿入部100が分岐端子台50に沿った姿勢から元の姿勢に迅速且つ確実に復帰することになり、次回の作業を行うことのできる状態に戻すことができる。
さらに、前記挿入部100は、厚み方向で弾性変形可能な薄板状のベース層10aと、該ベース層10aの少なくとも何れか一方の面側に積層された導電性に優れた導電層10bとを備えているので、挿入部100の分岐端子台50に対する電気的な接続が確実になる。また、ベース層10aの弾性の作用により、挿入部100を分岐端子台50に対して確実に圧接させることができる上に、挿入部100を円滑に元の姿勢に復帰させることができる。
尚、本発明の接続端子は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記実施形態において、接続端子1を接続ケーブルCに用いる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、接続端子1は、測定器具に接続されるリード線(被覆電線)の先端に直接取り付けるようにしてもよい。また、接続端子1を接続する対象は、上記実施形態で説明した分岐端子箱5(分岐端子台50)に限定されるものではなく、例えば、ケーブルを接続する端子部を複数備え、各端子部が電気的に独立した分岐端子台をケースで覆ったものであってもよい。この場合、ケースには、端子部の配置に対応してケーブルを挿通するケーブル挿通穴が複数形成されているが、端子部がそれぞれ電気的に独立しているため、被覆電線等を用いて独立した端子部同士を接続することで、各端子部同士を電気的に接続するようになっている。そのため、端子部同士を一時的に接続するような場合には、上記実施形態の接続端子1を被覆電線(リード線)の両端に取り付け、電気的に接続したい端子部と対応するケーブル挿通穴に接続端子1の挿入部100を挿入すれば、上記実施形態と同様に挿入部100が端子部に電気的に接続され、自己の弾性変形(端子に沿った変形)による端子部への圧接で該端子部との接続状態が維持されることになる。
上記実施形態において、挿入部100における長手方向(隙間Sに対する挿入方向)と直交する幅方向の寸法を一定にして該挿入部100を平面視略長方形に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(a)に示す如く、挿入部100は、隙間Sに対する挿入方向と該挿入部100の厚み(板厚)方向とに直交する幅方向の寸法が、基端側から先端に向かうにつれて小さくなるように先細りに形成されてもよい。すなわち、前記挿入部100は、長手をなす一方向と直交する方向における幅が、電線接続部101に接続された基端から反対側の先端に向けて徐々に狭くなるように形成してもよい。
上記実施形態において、挿入部100を電線接続部101に対して幅方向にオフセットした配置で設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(b)に示す如く、挿入部100及び電線接続部101を幅方向と直交する方向(挿入部100の伸長方向)に延びる中心線を基準とした対称形状に形成してもよい。
上記実施形態において、挿入部100(端子本体10)をベース層10aと導電層10bとで構成し、両面粘着テープTを介してベース層10aに対して導電層10bを貼着するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、ベース層10aに対して導電層10bを接着剤で貼着するようにしてもよい。
上記実施形態において、挿入部100(端子本体10)をベース層10aと導電層10bとで構成し、ベース層10aに対して導電層10bを貼着するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、挿入部100或いは端子本体10全体をベース層10aと導電層10bとで構成する場合、ベース層10aの表面(少なくとも一方の面)に対してメッキ処理することで導電層10bを形成するようにしてもよい。
上記実施形態において、ベース層10aの一方の面に導電層10bを積層して挿入部100を形成するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図7(a)に示す如く、挿入部100は、ベース層10aの両面に導電層10bを形成するようにしてもよい。また、挿入部100を導電性及び弾性のある単一な素材で形成しても勿論よい。
上記実施形態において、挿入部100と電線接続部101とを一体的に形成したが、これに限定されるものではなく、例えば、挿入部100と電線接続部101とを別体で構成し、これらを通電可能にした上で連結するようにしてもよい。具体的には、挿入部100及び電線接続部101を導電性のある金属材料で構成し、半田付けやスポット溶接等で溶着するようにしてもよい。
上記実施形態において、端子本体10の挿入部100をケース51の隙間Sに挿入してケース51内部の導電体50に電気的に接続させるようにしたが、例えば、接続端子1の接続対象の変更等によって端子本体10の挿入部100がケース51内の分岐端子台(導電体)50に接触できないような場合、すなわち、挿入部100の長手方向の長さが短い場合には、図7(b)に示す如く、接続端子1(端子本体10)の挿入部100を延長させる延長端子1’を更に備えるようにしてもよい。かかる延長端子1’は、隙間Sに挿入される延長挿入部100’と、該延長挿入部100’の一端に連設され、端子本体10の挿入部100に対して接続可能な接続部101’とで構成すればよい。
そして、延長挿入部100’は、一方向に長手をなすように形成され、該一方向の長さが端子本体10の挿入部100の長手方向の長さよりも長く設定されればよい。そして、前記接続部101’は、例えば、延長挿入部100’の長手方向と一致する方向から端子本体10の挿入部100を挿し込むことで、端子本体10と接続できるようにしてもよい。具体的には、接続部101’は、延長挿入部100’の一端から延出するように、該延長挿入部100’の一端部の両面に取り付けられた一対の挟持片101a’,101a’で構成してもよい。
かかる一対の挟持片101a’,101a’は、弾性変形可能な素材(例えば、バネ鋼等)で構成するとともに、両挟持片101a’,101a’同士の間隔が先端側ほど挿入部100の厚みよりも狭くなるように形成することで、挟持片101a’,101a’間に挿入部100を挿入したときに該挿入部100が一対の挟持片101a’,101a’で両面側から挟み込まれた状態になる。これにより、延長端子1’を端子本体10(挿入部100)に接続した状態で維持させることができる。この場合、延長端子1’は、接続端子1に電気的に接続されるように構成することは言うまでもない。
上記実施形態において、ベース層10aと導電層10bとの積層体で端子本体10を構成したが、これに限定されるものではなく、例えば、端子本体10を薄板状の単一な金属板で構成してもよい。また、端子本体10は、金属製に限定されるものではなく、例えば、炭素粉末等の導電性フィラーを充填した樹脂材料で成型しても勿論よい。但し、端子本体10は、ケース51に挿入したときに、導電体との接触で厚み方向に弾性変形できることが前提である。
上記実施形態において、接続端子1を分岐端子箱5の分岐端子台50に接続することを前提に説明したが、上記構成の接続端子1を接続させる対象は、これに限定されるものではなく、例えば、図8に示す如く、一次側のケーブルC1と二次のケーブルC2とを接続し、絶縁カバー51’で覆われた圧縮スリーブ(導電体)50’であってもよい。この場合においても、上記実施形態と同様に、圧縮スリーブ(導電体)50’を覆う絶縁カバー51’にケーブルC1,C2が挿通されることで、絶縁カバー51’とケーブルC1,C2との間に隙間Sが形成されるため、該隙間Sから接続端子1の挿入部100を挿入することで、絶縁カバー51’内で該挿入部100が圧縮スリーブ50’に接触して弾性変形して導電性を有する面が圧縮スリーブ50’に圧接した状態になる。従って、上記構成の接続端子1の接続対象は、絶縁性を有するカバー51,51’に覆われ、該カバー51,51’に挿通されたケーブルC1,C2の導線が電気的に接続される導電体50,50’であればよい。
本発明の一実施形態に係る接続端子の接続対象となる分岐端子台(導電体)を備えた分岐端子箱の説明図であって、(a)は、部分断面を含んだ側面図を示し、(b)は、(a)のI−I断面を示し、(c)は、(a)のII−II断面を示す。 同実施形態に係る接続端子の使用例であって、該接続端子を一構成として備えた接続ケーブルの全体斜視図を示す。 同実施形態に係る接続端子の説明図であって、(a)は、絶縁カバーを仮想線(二点鎖線)で示した平面図を示し、(b)は、絶縁カバーを仮想線(二点鎖線)で示した側面図を示す。 同実施形態に係る接続端子の使用例の接続ケーブルに採用されたコネクタと、該コネクタに接続させるクリップの斜視図であって、コネクタの一部(カバー)を破断させるとともに、クリップの絶縁カバーを仮想線(二点鎖線)で示した斜視図を示す。 同実施形態に係る接続端子の使用状態を説明するための説明図であって、分岐端子箱の分岐端子台に挿入部を電気的に接続させた状態の部分断面図を示す。 本発明の他実施形態に係る接続端子の説明図であって、(a)は、挿入部を電線接続部に対してオフセットした配置で設け、挿入部が先細に形成された接続端子の平面部を示し、(b)は、挿入部及び電気接続部が幅方向と直交する方向(挿入部の伸長方向)の延びる中心線を基準にした対称形状に形成された接続端子の平面図を示す。 本発明の別の実施形態に係る接続端子の説明図であって、(a)は、挿入部(及び電線接続部)がベース層の両面に導電層を積層して形成された接続端子の側面図を示し、(b)は、接続端子と、該接続端子の挿入部を延長させる延長端子とを含んだ側面図を示す。 本発明の各実施形態に係る接続端子の接続対象となる導電体の説明図であって、接続端子の挿入部を圧着スリープ(導電体)に電気的に接続した状態の断面図を示す。
符号の説明
1…接続端子、1’…延長端子、2…コネクタ、3…被覆電線、5…分岐端子箱、6…クリップ、10…端子本体、10’…薄板材、10a…ベース層、10b…導電層、11…絶縁カバー、12…樹脂プレート、20…被挟持体、21…絶縁カバー、50…分岐端子台(導電体)、50’…圧縮スリーブ(導電体)51…ケース(カバー体)、51’…絶縁カバー(カバー体)、60a,60b…挟持部材、61…ピン体、62…付勢手段、63…絶縁カバー、65…被覆電線、100…挿入部、100’…延長挿入部、101…電線接続部、101’…接続部、101a’…挟持片、500…凹部、501…ベース、502…ネジ穴、503…ネジ受部材、504…雄ネジ部材、505…ケーブル保持体、505a…板状部、505b,505b…ケーブル押部、506…貫通穴、510…開口、511…ケース本体、511a…本体ベース部、511b,511b,511c,511c…本体壁部、512…蓋体、513…ケーブル挿通穴、514…閉塞体、600a…凸部、C…接続ケーブル、C1,C2…ケーブル、S…隙間

Claims (4)

  1. 絶縁性を有するカバー体に覆われ、該カバー体に挿通されたケーブルの導線が電気的に接続される導電体に対して電気的に接続させる接続端子であって、少なくともケーブルとカバー体との間に形成される隙間に対して挿入できるように薄板状に形成された挿入部を有するとともに、被覆電線を電気的に接続できるように挿入部の基端に連続して形成された電線接続部を有する端子本体と、少なくとも電線接続部を覆う絶縁カバーとを備え、前記端子本体は、少なくとも挿入部の一方の面に導電性が付与されるとともに、導電性を有する面と電線接続部とが通電可能に構成され、前記挿入部は、隙間に挿入されたときに、導電体との接触で厚み方向に弾性変形して導電性を有する面が導電体に圧接するように構成されていることを特徴とする接続端子。
  2. 前記挿入部は、隙間に対する挿入方向と前記厚み方向とに直交する幅方向で円弧状に湾曲している請求項1に記載の接続端子。
  3. 前記挿入部は、厚み方向で弾性変形可能な薄板状のベース層と、該ベース層の少なくとも何れか一方の面側に積層された導電性に優れた導電層とを備えている請求項1又は2に記載の接続端子。
  4. 前記挿入部は、隙間に対する挿入方向と前記厚み方向とに直交する幅方向の寸法が、基端側から先端に向かうにつれて小さくなるように先細りに形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の接続端子。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102737796A (zh) * 2012-07-10 2012-10-17 鞍山鲁丰电缆制造有限公司 预分支电缆分支接头绝缘套
JP2016115601A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 蓄電モジュール

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