JP5817907B2 - 金属材料、金属材料の製造方法、金属材料を基材とした撥水材料の製造方法、金属材料の製造装置、および金属材料の製造方法 - Google Patents
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Description
図1A,1Bはそれぞれ、本発明の一実施形態である金属材料の構成を示す平面図および図1AのA−A線断面図である。図1A,1Bに示すように、本発明の一実施形態である金属材料1は、基材2と、基材2の表面上に形成された改質層としての突起部3と、を備えている。基材2は、金属材料によって形成されている。金属材料としては、ステンレス鋼を含む合金鋼、FeとCと必要に応じて3質量%以下程度の微量な合金元素とを含有する冷延鋼板などの鋼材、軟質鋼板、引張強度2GPa級の高強度鋼板、熱延鋼板などを例示できる。基材2の形状は、特に限定されることはなく、板状、棒状、線状、若しくはパイプ状などの形状を利用できる。また、基材2は、複数の部材が溶接されたものであってもよい。また、基材2が板状である場合、その板厚が限定されることはなく、100μm以下の金属箔から厚さ3mm以上の厚鋼板まで利用することができる。
軟質冷延鋼板(CRS、大きさ2mm×20mm×0.7mm)およびPtをそれぞれ陰極電極および陽極電極として濃度0.3mol/LのK2CO3水溶液中に浸漬し、異なった通電電圧を陰極電極および陽極電極に通電して試料を作製した。そして、通電後の軟質冷延鋼鈑の表面をSEMにより観察し、表面に形成されている突起部の平均直径と密度とを評価した。その際、水溶液液面からの深さにより、どのように処理が異なるかを観察するため、一部の試料に関しては、液面からの深さが異なる部分で軟質冷延鋼鈑よりサンプルを切り出し、表面観察を行なった。突起部の平均直径は、任意に選んだ12μm×9μmの範囲の中で任意に選択した20個の突起部の直径の平均値であり、密度は上記範囲の内にある突起部の数を108μm2(=12μm×9μm)で除するとともに10μm2を乗じて10μm2当たりの突起部の個数を求めた結果である。評価結果を以下の表1に示す。表1に示す実験No.1−7の試料は上記の水溶液中での通電を行なう前の軟質冷延鋼板である。表1に示す実験No.1−1乃至1−6の試料と実験No.1−7の試料との比較から明らかなように、通電処理によって本発明に係る突起部を有する改質層が得られることが確認された。また、印加電圧を小さくすることによって、突起部の平均直径を小さくし、且つ、突起部の密度を増加できることが確認された。また、実験No.1−6の試料のように、液面からの処理表面までの距離を短くすることによっても、突起部の平均直径を小さくし、且つ、突起部の密度を増加できることが確認された。
SUS316ステンレス鋼(大きさ25mm×2.5mm×0.8mm)およびPtをそれぞれ陰極電極および陽極電極として濃度0.3mol/LのK2CO3水溶液中に浸漬し、異なった通電電圧を陰極電極および陽極電極に通電して試料を作製した。そして、通電後のSUS316ステンレス鋼の表面をSEMにより観察し、表面に形成されている突起部の平均直径と密度とを実施例1と同様に評価した。その際、水溶液液面からの深さによりどのように処理が異なるか観察するため、一部の試料に関しては、液面からの深さが異なる部分で軟質冷延鋼鈑よりサンプルを切り出し、表面観察を行なった。また、通電後のSUS316ステンレス鋼の表面のフォトルミネッセンスを測定した。装置には日本分光(株)製FP6200を用い、開始波長350nm、終了波長600nm、励起波長435nmで測定を行った。具体的には、通電後のステンレス鋼表面から得られたフォトルミネッセンススペクトルには、通電前のステンレス鋼表面から得られたフォトルミネッセンススペクトルには見られない波長430nm付近を中心とする発光ピークが確認された。そこで、本実施例では、フォトルミネッセンス測定においてこの発光ピークの強度を測定した。本実施例内で最大の発光強度が得られた実験No.2−5の発光ピークの高さを10、未処理であり該当する発光ピークが観測されなかった実験No.2−7の発光ピークの高さを0として評価した。評価結果を以下の表2に示す。表2に示すように、本発明に係る突起部を有するステンレス鋼表面(実験No.2−1乃至2−5の試料)は、未処理の、突起部を有さないステンレス鋼表面(実験No.2−7の試料)、又は突起が1000nmをはるかに越える実験No.2−6の試料と比較して、高い発光特性を有することが確認された。発光特性は突起部のサイズが小さいほど大きくなっており、突起部の平均直径が500nm以下で特に高い発光特性が得られている。この結果から、本発明に係る突起部を有するステンレス鋼が表示素子や可視光領域の光を利用する素子の金属材料として利用できると期待される。
SUS316ステンレス鋼(厚さ1mm×幅2.5mm×長さ30mm)を用いた。表面をダイヤラップML−150Pで鏡面研磨した。このステンレス鋼およびPtをそれぞれ陰極電極および陽極電極として濃度0.1mol/LのK2CO3水溶液300cm3中に浸漬し、異なった通電電圧で陰極電極および陽極電極に15分間通電して試料を作製した。実験後の電極(SUS316ステンレス鋼)は蒸留水で十分にすすいだ後、十分乾燥させて液面からの深さ30mm、28mm、26mmの3箇所の部分の表面の接触角測定実験を行った。蒸留水(和光純薬工業社製)をマイクロピペットで1μリットル滴下し、カメラ(Canon社製EOS Kiss X2)でそれぞれの水滴を真横から撮影し、写真より液滴の高さ(h)、接触長さ(l)を測定し、θR=2tan−1(2h/l)よりそれぞれの接触角(θR)を求め平均値を算出し、液面からの深さ30mmの部分の接触角とした。
軟質冷延鋼板(大きさ1.5mm×20mm×0.7mm)およびPtをそれぞれ陰極電極および陽極電極として濃度0.3mol/LのK2CO3水溶液中に浸漬し、通電電圧を110Vとして陰極電極および陽極電極に30分間通電して試料を作製した。本実施例では、電場を集中させるために試料の幅を実施例1,2とは異なる1.0mmとした。そして、通電後、液面より深さ15mm部分に関し、実施例3と同様の方法で1箇所の接触角を測定した。結果は接触角45°であった。また、接触角測定後、乾燥し、同じ部分の表面をSEMにより観察し、表面に形成されている突起部の平均直径と密度とを実施例1と同様に評価した。代表的なSEM写真を図5に示す。評価の結果、上から見た突起の平均直径は350nmであった。また、くびれ構造を有する突起の密度を評価した。くびれ構造を有する突起の密度は、突起部の平均直径と密度を評価した部分(範囲)と同じ部分にあるくびれ構造を有する突起の数をかぞえ、突起部の密度と同様にして、10μm2あたりの平均数を算出して求めた。その結果、平均して3個存在することが確認された。
軟質冷延鋼板(大きさ1.5mm×20mm×0.7mm)およびPtをそれぞれ陰極電極および陽極電極として濃度0.3mol/LのK2CO3水溶液中に浸漬し、通電電圧を95Vとして陰極電極および陽極電極に10分間通電して試料を作製した。そして、通電後、液面より深さ15mm部分に関し、実施例3と同様の方法で1箇所の接触角を測定した。結果は、接触角60°であった。また、接触角測定後、乾燥し、同じ部分の表面をSEMにより観察し、表面に形成されている突起部の平均直径および密度とくびれ構造を有する突起の密度とを実施例1と同様に評価した。評価の結果、上から見た突起の平均直径は350nmで、くびれ構造を有する突起が10μm2内に平均して1個存在することが確認された。
6mass%C−2mass%Si−2mass%Cr鋼を圧延加工し、断面を25gのビッカース強度を評価したところ900であり、2GPa級の超高強度鋼であることが確認された。この鋼材を大きさ1mm×20mm×0.7mmに切断したものおよびPtをそれぞれ陰極電極および陽極電極として濃度0.1mol/LのK2CO3水溶液中に浸漬し、通電電圧を110Vとして陰極電極および陽極電極に30分間通電した。そして、通電後、液面より深さ18mm部分の軟質冷延鋼板の表面をSEMにより観察し、表面に形成されている突起部の平均直径とくびれ構造を有する突起の密度とを評価した。評価の結果、上から見た突起の平均直径は400nmで、くびれ構造を有する突起が10μm2内に平均して2個存在することが確認された。
図11は、本発明の一実施形態である金属材料の表面処理の流れを示すフローチャートである。図12は、本発明の一実施形態である金属材料の表面処理方法において用いられる装置の一構成例を示す模式図である。図11に示すように、本発明の一実施形態である金属材料の表面処理では、始めに、金属材料である陰極電極としての被処理材と陽極電極とを電解溶液中に浸漬し、陰極電極と陽極電極との間に電圧を印加することにより、被処理材の表面に微細構造を形成させる(ステップS1)。具体的には、図12に示すように、容器11内の電解溶液12中に陽極電極13と被処理材14とを浸漬し、銅ワイヤーなどの導線15を介して電源16から陽極電極13と被処理材14とに電圧を印加することによって、被処理材14の表面に微細構造を形成させる。
市販の厚さ0.8mmのステンレスSUS316L鋼板を2mm幅、長さ30mmに切断し、希塩酸に浸漬させることによって脱脂した後、銅ワイヤーを介して導通をとり陰極電極とした。陽極電極は長さ50cmの0.5mmφのPtワイヤーを互いに接触しないように折り曲げて面状に成型したものを用いた。陰極電極と銅ワイヤーとの接続部は耐熱樹脂を加熱圧着することによって、銅ワイヤーが電解溶液に触れないようにして電極の20mmの長さ部分を電解溶液に浸漬した。電解溶液は濃度0.1mol/LのK2CO3水溶液とし、印加電圧を60乃至180Vの範囲内に設定し、10分間放電を行い、終了後直ちに純水で水洗し乾燥させた。その後、コロニル社製ナノプロを被処理材の表面に吹き付け12時間以上乾燥させることによって撥水処理を施し、水濡れ性を調査した。水濡れ性は、蒸留水をマイクロピペット用いて電極面に等間隔になるように蒸留水を1μmずつ6か所滴下し、キャノン社製のデジタルカメラEOS Kiss X2を用いて真横から撮影し、得られた写真から接触角を測定し、6箇所の平均をとることによって評価した。蒸留水は和光純薬工業社製蒸留水049-16787を使用した。表4に試験結果を示す。表4に示すように、発明例はいずれも未処理材と比較して高い接触角を示すことが確認された。特に印加電圧が120乃至140Vの範囲である発明例3,4,5では接触角150°以上の超撥水が実現されており、印加電圧を140Vとした発明例5は153.6°と最も高い接触角を示すことが確認された。
本発明の発明者らは、表面にナノレベルの微細構造が形成された導電性材料を低コストで効率的に製造することを目的として、従来はナノレベルの微細構造の形成が不可能と考えられていた液中プラズマ放電の利用可能性の検討も含め、鋭意研究を行った。その結果、本発明の発明者らは、導電性材料を陰極電極として用いて部分的に液中プラズマ放電を起こすことによって、導電性材料の表面にナノレベルの微細構造を形成し得ることを見出した。また、本発明の発明者らは、導電性材料の表面の特定部分にナノレベルの微細構造を形成する方法を検討し、導電性材料の被処理部分が陽極電極と共に電解液に浸漬され、導電性材料と陽極電極との間に開口部を有する遮蔽物を設置することによって、導電性材料の表面の特定部分にナノレベルの微細構造を形成できることを見出した。さらに、本発明の発明者らは、遮蔽物の開口部および/又は陽極電極と導電性材料との相対位置を変化させることによって、導電性材料の表面に連続的又は離散的にナノレベルの微細構造を形成できることを見出した。
表面処理装置21を利用して表面改質された導電性材料を製造する際には、始めに、改質処理セル22内に貯留された電解溶液23中に箱27を浸漬した後、陽極電極24と陰極電極25とを離隔させて浸漬し、陰極電極25の表面改質処理を行う系(表面改質処理系)を構築する。その際、陰極電極25は箱27の中に浸漬し、処理したい部分を箱27の開口部28から見えるようにする。陰極電極25の表面改質処理は開口部28から電解溶液23側に露出した部分に対し施される。図16に示す表面処理装置21の構成では、陽極電極24を箱27の中に入れ、箱27の開口部28が陰極電極25の被処理部分に対向するように箱27を設置する。開口部28から処理したい部分が離れるほど処理される部分が開口部よりも大きくなってしまうため、開口部28と陰極電極25の処理したい部分の間隔(距離)は、通常は、5mm以下が好ましく、1mm以下が更に好ましい。
厚さ1.7mmのアルミナ板に様々な大きさの開口部(5mm×5mm、5mmφ、10mmφ、10mm×2mm、および20mm×1mmの5種類)を有する箱27を作製した。開口部28の上端面は、図18に示すように30度斜めに加工した。陰極電極25として厚さ1mmのSUS316ステンレス鋼を使い、Ptを陽極電極24として濃度0.3mol/LのK2CO3水溶液中に浸漬し、図15に示すような表面改質処理系を構築した。陰極電極25および陽極電極24間に電圧を印加した。そして、電圧印加後のSUS316ステンレス鋼の表面をSEMにより観察した。開口部28の大きさを5mm×5mmおよび5mmφとして処理した後の陰極電極25の外観写真の一例を図20に示す。印加電圧は160Vで印加時間は15分間である。図20に示すように、陰極電極25の表面が開口部28の形に処理されていることが確認できた。
ステンレス鋼板(SUS316)を陰極電極として、1mm(縦方向)×20mm(横方向)の開口部28を設けたアルミナ(厚さ1.7mm)製の箱27で陽極電極24を覆い、図16に示すような表面改質処理系を構築した。開口部28のある面を陰極電極25から1mm離して設置した。電極間の印加電圧を140Vと220Vとした。電極間に5分間電圧を印加し、続いてステンレス鋼板を5mm上方(縦方向)に移動し、再び5分間電圧を印加した。上方への移動と電圧の印加とを10回繰り返した。電極間の印加電圧を140Vの場合と220Vの場合の2通りの実験を行なった。結果は、どちらも5mm間隔で微細突起構造が存在する領域を有するステンレス鋼板を得ることができた。
Znめっき鋼板を陰極電極として、1mm(縦方向)×20mm(横方向)の開口部28を設けたアルミナ(厚さ1.7mm)製の箱27で陽極電極24を覆い、図16に示すような表面改質処理系を構築した。開口部28のある面を陰極電極25から1mm離して設置した。電極間の印加電圧を120Vとし、電極間に電圧を印加しながらZnめっき鋼板を下方(縦方向)に1mm/分の速度で20mm移動した。20mm×20mmの面積が処理されたZnめっき鋼板を作製することができた。この表面についてメチレンブルー脱色反応試験を実施したところ表面処理を行っていない表面と比べて格段に高い光触媒効果が得られた。
厚さ0.8mmの市販の冷延鋼板を長さ80mm×幅6mmに切断して陰極電極とした。長さ方向が軸になるように幅方向に曲げ加工をして幅方向断面が局率半径10mmの弧状になるように加工した。電極との接続部を除いて陰極電極25の表面に耐熱樹脂を塗布し、湾曲加工した一方の面に幅2mmおよび4mmで長さ25mmの開口部28を形成した。Ptの陰極電極25との間に150Vの電圧を印加した。どちらの試料でも開口部28の表面に平均直径1μm以下の微細突起構造が形成されていた。
2 基材
3 突起部
11 容器
12 電解溶液
13 陽極電極
14 被処理材(陰極電極)
15 導線
16 電源
17 温度計
21 表面処理装置
22 改質処理セル
23 電解溶液
24 陽極電極
25 陰極電極(被処理材)
26 直流電源
27 箱
28 開口部
28a 傾斜部
Claims (17)
- 金属材料基材と、
前記金属材料基材の表面上に形成された改質層と、
を備え、
前記改質層は、前記金属材料基材の表面に対し垂直な方向から見たときの平均直径が1μm以下である、前記金属材料基材の表面から突出する突起部を10μm2の範囲内に平均して3個以上備えると共に、前記金属材料基材の表面から突出する基部と、前記基部の端部に形成された先端部と、を備え、前記金属材料基材の表面に対し垂直な方向から見たときの平均直径が1μm以下であり、前記基部の外径が前記先端部の外径より小さいくびれ構造を有する突起部を10μm 2 の範囲内に平均して1個以上備えることを特徴とする金属材料。 - 前記突起部の前記金属材料基材の表面に対し垂直な方向から見たときの平均直径が500nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の金属材料。
- 前記突起部が形成されている位置が前記金属材料基材の面内方向において周期性を有さないことを特徴とする請求項1または2に記載の金属材料。
- 前記改質層は、前記金属材料基材の表面に対し垂直な方向から見たときの平均直径が500nm以下の凹部を備えることを特徴とする請求項1乃至3のうち、いずれか1項に記載の金属材料。
- 前記金属材料基材が合金鋼により形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のうち、いずれか1項に記載の金属材料。
- 前記金属材料基材が鋼材により形成されていることを特徴とする請求項5に記載の金属材料。
- 前記金属材料基材の組成と前記突起部の組成とが異なることを特徴とする請求項1乃至6のうち、いずれか1項に記載の金属材料。
- 前記金属材料基材と前記突起部とが連続的に繋がっていることを特徴とする請求項1乃至6のうち、いずれか1項に記載の金属材料。
- 被処理表面を有する金属材料からなる陰極電極としての被処理材と陽極電極とを電解溶液中に浸漬させるステップと、
前記陰極電極と前記陽極電極との間に70V以上で被処理材が酸化又は熔解しない範囲の電圧を印加することによって、前記被処理表面に微細構造を形成するステップと、
前記電解溶液中から前記被処理材を取り出し、該被処理材を洗浄するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1乃至8のうち、いずれか1項に記載の金属材料の製造方法。 - 被処理表面を有する金属材料からなる陰極電極としての被処理材と陽極電極とを電解溶液中に浸漬させるステップと、
前記陰極電極と前記陽極電極との間に70V以上200V以下の電圧を印加することによって、前記被処理表面に微細構造を形成するステップと、
前記電解溶液中から前記被処理材を取り出し、該被処理材を洗浄するステップと、
を含むことを特徴とする請求項1乃至8のうち、いずれか1項に記載の金属材料の製造方法。 - 洗浄された前記被処理材の前記被処理表面に撥水処理を施すステップをさらに含むことを特徴とする請求項9または10に記載の金属材料の製造方法。
- 被処理表面を有する陰極電極としての被処理材である金属材料と陽極電極とを電解溶液中に浸漬させるステップと、
前記陰極電極と前記陽極電極との間に70V以上200V以下の電圧を印加することによって、前記被処理材である金属材料表面に微細構造を形成するステップと、
前記電解溶液中から前記金属材料を取り出し、該金属材料を洗浄するステップと、
洗浄された前記金属材料の前記被処理表面に撥水処理を施すステップと、
を含むことを特徴とする請求項1乃至8のうち、いずれか1項に記載の金属材料を基材とした撥水材料の製造方法。 - 電解溶液中に互いに離隔して浸漬された陽極電極および金属材料からなる陰極電極と、
前記陽極電極と前記陰極電極との間に介在し、前記陰極電極の被処理部分を限定する開口部を有する遮蔽物と、
前記陽極電極と前記陰極電極との間に電圧を印加する電源と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至8のうち、いずれか1項に記載の金属材料の製造装置。 - 前記開口部の位置および/または前記陽極電極と前記陰極電極との相対位置を変化させる機構を備えることを特徴とする請求項13に記載の金属材料の製造装置。
- 前記電源は、陽極電極と陰極電極との間に60V以上、300V以下の電圧を印加することを特徴とする請求項13または14に記載の金属材料の製造装置。
- 前記遮蔽物は、陰極電極の表面に被覆された前記開口部を有する絶縁性の耐熱材料であることを特徴とする請求項13乃至15のうち、いずれか1項に記載の金属材料の製造装置。
- 請求項13乃至16のうち、いずれか1項に記載の金属材料の製造装置を利用して金属材料の表面を改質することを特徴とする金属材料の製造方法。
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