JP5817515B2 - 多層シートおよび、それを用いた電子部品包装用キャリアテープ - Google Patents
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Description
(1)基材層と導電層とを有する多層シートであって、前記多層シートの引っ張り弾性率が1400MPa以上2200MPa以下であり、かつ面衝撃に対する厚さあたりの貫通エネルギーが1.7J/mm以上3.0J/mm以下であることを特徴とする多層シート。
(2)前記基材層が耐衝撃性ポリスチレンを含む樹脂組成物で構成される(1)に記載の多層シート。
(3)前記樹脂組成物における耐衝撃性ポリスチレンの含有量が50重量%以上である(2)に記載の多層シート。
(4)前記樹脂組成物がさらにポリスチレンを含む(2)または(3)に記載の多層シート。
(5)前記基材層の厚みが、多層シート全体の60%以上95%以下である(1)〜(4)のいずれかに記載の多層シート。
(6)前記導電層が、導電ポリスチレンを含む(1)〜(5)のいずれかに記載の多層シート。
(7)前記基材層の両方の面に、第一の導電層と、第二の導電層を含む(1)〜(6)のいずれかに記載の多層シート。
(8)(1)〜(7)に記載の多層シートで構成される電子部品包装用キャリアテープ。
まず、多層シートについて説明する。
図1に示すように、多層シート10は、第一の導電層1と、基材層2と、第二の導電層3とが、この順に積層されてなる。
前記多層シートの製造方法は、特に限定されないが、例えば、上述の成分全て又は一部を、バンバリーミキサー、タンブラー、リボンブレンダー、スーパーミキサー等の予備混合装置を用いて混合し、さらに重量式供給機、単軸押出機や二軸押出機、コニーダー等の溶融混練装置等を用いて混練、ペレット化した後、公知の方法、例えば、単軸押出機または二軸押出機にマルチマニホールドやフィードブロック方式による多層押出し成形による多層シート化や基材層と導電層を前記の押出機やカレンダーによる成形方法により個別に作製しプレスやラミネートにより積層一体化して製造することができる。
本発明のキャリアテープは、前記多層シートから構成される。
(1)ペレットの作製
耐衝撃性ポリスチレン樹脂(PSジャパン製、475D)を80重量%と、ポリスチレン樹脂(PSジャパン製、G9504)を20重量%とを混合し、シリンダー径45mmの二軸押出機に投入して混練し、基材層を構成する樹脂組成物のペレットを作製した。
また、耐衝撃ポリスチレン樹脂98重量%、エチレン・酢酸ビニル共重合体2重量%の混合物100重量部に対してカーボン30重量部を混合し、シリンダー径45mmの二軸押出機に投入して混練し、導電層を構成する樹脂組成物のペレットを作製した。
上述のようにして得られたそれぞれのペレットをシリンダー径50mm一軸押出機により混練し、マルチマニホールドダイスにより基材層の両方の面に、第一の導電層と、第二の導電層を積層し、冷却しながら引き取り機により300μm厚の多層シートを作製した。
第一の導電層の厚みは15μm、基材層の厚みは270μm、第二導電層の厚みは15μmであった。また、作製した多層シートの物性測定を行った。25℃における引張弾性率は1900MPaであり、25℃における面衝撃に対する貫通エネルギーは1.8J/mmであった。
上述の図2および図3に示されるようなキャリアテープ製造装置に、上述の多層テープを供給して、ヒーター温度200℃にて成形し、スプロケット穴をあけ、キャリアテープを製造した。
上述のように製造されたキャリアテープについて、顕微鏡によりスプロケット穴のバリの発生状況、およびエンボス穴におけるバリの有無を20点確認し、0.15mm以上のバリの発生を確認した。同様のキャリアテープの観察を20回繰り返し、評価結果を以下のように分類した。結果を表1に示す。
◎:0.15mm以上のバリが20回の観察で0回観察された。
○:0.15mm以上のバリが20回の観察で1回〜2回観察された。
×:0.15mm以上のバリが20回の観察で3回以上観察された。
表1に示されるように変更した他は、実施例1と同様にキャリアテープを作製した。作製した多層シートの25℃における引張弾性率は2080MPaであり、25℃における面衝撃による貫通エネルギーは1.8J/mmであった。実施例1と同様に作製したキャリアテープのバリの発生状況を確認した。結果を表1に示す。
表1に示されるように変更した他は、実施例1と同様にキャリアテープを作製した。作製した多層シートの25℃における引張弾性率は2200MPaであり、25℃における面衝撃による貫通エネルギーは1.7J/mmであった。実施例1と同様に作製したキャリアテープのバリの発生状況を確認した。結果を表1に示す。
表1に示されるように変更した他は、実施例1と同様にキャリアテープを作製した。作製した多層シートの25℃における引張弾性率は1800MPaであり、25℃における面衝撃による貫通エネルギーは2.6J/mmであった。実施例1と同様に作製したキャリアテープのバリの発生状況を確認した。結果を表1に示す。
表1に示されるように変更した他は、実施例1と同様にキャリアテープを作製した。作製した多層シートの25℃における引張弾性率は1850MPaであり、25℃における面衝撃による貫通エネルギーは2.2J/mmであった。実施例1と同様に作製したキャリアテープのバリの発生状況を確認した。結果を表1に示す。
表1に示されるように変更した他は、実施例1と同様にキャリアテープを作製した。作製した多層シートの25℃における引張弾性率は2400MPaであり、25℃における面衝撃による貫通エネルギーは1.1J/mmであった。実施例1と同様に作製したキャリアテープのバリの発生状況を確認した。結果を表1に示す。
2 基材層
3 第二の導電層
10 多層シート
100 キャリアテープ製造装置
110 真空成形装置
111 可動成形型
112 固定成形型
113 減圧装置
120 接触式ヒータ装置
121〜124 熱盤装置
121a〜124a 可動熱盤
121b〜124b 固定熱盤
Ds 樹脂組成物シート送り方向
Claims (3)
- 基材層と導電層とを有する多層シートであって、
前記基材層が、50質量%以上の耐衝撃性ポリスチレンとポリスチレンからなる樹脂組成物で構成され、
前記導電層が、耐衝撃性ポリスチレンを含む樹脂組成物で構成され、
前記基材層の厚みが、多層シート全体の60%以上95%以下であり、
前記多層シートの引っ張り弾性率が1400MPa以上2200MPa以下であり、かつ面衝撃に対する厚さあたりの貫通エネルギーが1.7J/mm以上3.0J/mm以下であることを特徴とする多層シート。 - 前記基材層の両方の面に、第一の導電層と、第二の導電層を含む請求項1に記載の多層シート。
- 請求項1または2に記載の多層シートで構成される電子部品包装用キャリアテープ。
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