JP5816795B2 - 部品実装装置及び部品実装方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に部品を実装する部品実装装置及び部品実装方法に関するものである。
部品実装装置は、基板又は基板を載置した平板状のキャリアを搬送対象物として、搬送手段により所定の作業位置に搬送したうえで、実装ヘッドが備える吸着ノズルにより吸着した部品を基板上の電極に実装する。このような部品実装装置では、作業位置に搬送された搬送対象物を当該作業位置に安定した状態で保持するための機構が設けられている。
この機構の一例として、作業位置に搬送された搬送対象物の両側部の上方を昇降自在に設けられた当接部材を搬送対象物に対して下降させて搬送対象物の両側部の上面に当接させるものがある(例えば特許文献1)。この機構によれば、搬送対象物の上面と当接部材の下面を密着させることによって、搬送対象物の安定的な保持状態を実現することができる。
特開2006−186077号公報
しかしながら、搬送対象物の上面の両側部の領域(当接部材の下面に当接する領域)に、傷による盛り上がり(打痕等)があったり異物が付着したりしているような場合には、搬送対象物の両側部の上面と当接部材の下面が密着せずに搬送対象物が不安定な状態で保持され、そのまま部品の実装作業がなされると装置稼働時の振動を要因とする基板の位置ずれによる実装位置精度低下等の不具合が発生するおそれがあるという問題があった。
そこで本発明は、搬送対象物が作業位置に不安定な状態で保持されたまま部品の実装作業が行われることによって生じ得る不具合の発生を抑制する部品実装装置及び部品実装方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の部品実装装置は、部品供給部から供給される部品を実装ヘッドが備える吸着ノズルによって吸着して基板に実装する部品実装装置であって、基板又は基板を載置したキャリアを搬送対象物として、その両側部を下方から支持して所定の作業位置に搬送する搬送手段と、前記搬送手段により前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物の両側部の上方を昇降自在に設けられ、前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物に対して下動して前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物の上面の両側部に当接する当接部材と、前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物の上面の高さを記憶する記憶部と、前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物に対して下動した後の前記当接部材の上面の高さを計測する高さ計測手段と、前記高さ計測手段によって計測した当接部材の上面の高さから求められる当接部材の下面の高さが前記記憶部に記憶された搬送対象物の上面の高さと一致しているか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により、前記高さ計測手段によって計測した当接部材の上面の高さから求められる当接部材の下面の高さが前記記憶部に記憶された搬送対象物の上面の高さと一致していないと判断された場合にその旨の報知を行う報知手段とを備えた。
請求項2に記載の部品実装方法は、部品供給部から供給される部品を実装ヘッドが備える吸着ノズルによって吸着して基板に実装する部品実装方法であって、基板又は基板を載置したキャリアを搬送対象物として、その両側部を下方から支持して所定の作業位置に搬送する搬送工程と、前記搬送工程において前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物の両側部の上方に昇降自在に設けられた当接部材を前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物に対して下動させて搬送対象物の上面の両側部に当接させる当接工程と、前記当接工程において搬送対象物に当接された状態の前記当接部材の上面の高さを計測する高さ計測工程と、前記高さ計測工程において計測された当接部材の上面の高さから求められる当接部材の下面の高さが記憶部に記憶された搬送対象物の上面の高さと一致しているか否かを判断する判断工程と、前記判断工程において、計測された当接部材の上面の高さから求められる当接部材の下面の高さが前記記憶部に記憶された搬送対象物の上面の高さと一致していないと判断された場合にその旨の報知を行う報知工程とを含む。
本発明では、搬送対象物の上面の両側部に当接部材を当接させて搬送対象物を作業位置に保持した状態において、搬送対象物の両側部の上面に傷による盛り上がりがあったり異物が付着したりしていて搬送対象物の上面の高さと当接部材の下面の高さが一致していない状況となっている場合にはその旨の報知がなされるので、当該報知を受けた作業員は搬送対象物を交換したりその上面に付着する異物を除去する等の適切な措置をとることができるので、搬送対象物が不安定な状態で保持されたまま部実装作業が行われることが防止され、不具合の発生を抑制することができる。
本発明の一実施の形態の部品実装装置の斜視図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の平面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の側面図 本発明の一実施の形態の制御系の構成を示すブロック図 (a)(b)本発明の一実施の形態の部品実装装置の部分拡大図 本発明の一実施の形態の動作フローを示す図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態の動作説明図 (a)本発明の一実施の形態の部品実装装置の部分拡大図(b)本発明の一実施の形態の側面図
まず、図1〜3を参照して部品実装装置1の全体構造を説明する。部品実装装置1は、上面に電極(不図示)が設けられた基板2を水平面内の一の方向(X方向とする)に搬入して所定の作業位置に位置決め保持し、その位置決め保持した基板2上に電子部品等の部品Pを装着する装置であり、基台4、基台4上に設けられた基板搬送保持部5、部品Pの供給を行う部品供給部としての複数のテープフィーダ9、ヘッド移動機構10によって移動する実装ヘッド14及び各部の作動制御を行う制御装置20(図4)等を備えて構成されている。
基板搬送保持部5は、基台4上でX方向と直交するY方向に対向してX方向に延びた一対の搬送コンベア支持部材6に取り付けられ、基板2又は基板2を載置した矩形平板状のキャリア3を搬送対象物として、その両端を下方から支持して所定の作業位置に搬送する搬送手段としての搬送コンベア6aの他、一対の搬送コンベア支持部材6にそれぞれ設けられた動力部としてのシリンダ8によって昇降(図3の矢印a)可能な当接部材7から成る。当接部材7は搬送コンベア6aにより所定の作業位置に搬送されたキャリア3の両端部の上方を昇降自在に設けられており、所定の作業位置に搬送されたキャリア3に対して下動(図7(a)の矢印c)してその下面7aがキャリア3の上面3aの両側部に当接する。本実施の形態では、複数枚の基板2を上面3aに載置したキャリア3を搬送対象物としている。
図1、図2において、各テープフィーダ9は、基台4のY方向に対向する両端部にX方向に整列して設けられている。各テープフィーダ9は、搬送コンベア6a側の上端部に設けられた部品供給口9aに部品Pを連続的に供給する。
ヘッド移動機構10は、基台4のX方向の一端部にY方向に延びて設けられたY軸テーブル11と、X方向に延び、Y軸テーブル11に一端が取り付けられてY軸テーブル11に沿って移動自在な2つのX軸テーブル12と、各X軸テーブル12上をX方向に移動自在に設けられた移動プレート13から成り、実装ヘッド14は各移動プレート13に取り付けられている。実装ヘッド14は複数の保持ヘッド15から成り、各保持ヘッド15の下方には部品Pの吸着及びその解除を行うことができる吸着ノズル15aが装着されている(図3)。吸着ノズル15aは、実装ヘッド14に内蔵された昇降機構(不図示)によって個別に昇降可能(矢印b)となっている。
図1、図2において、テープフィーダ9と搬送コンベア支持部材6との間には部品認識カメラ16が配設されている。また、実装ヘッド14にはX軸テーブル12の下面側に位置して一体的に移動する基板認識カメラ17が装着されている。さらに、移動プレート13には計測対象である当接部材7の上面7bの高さを非接触で検出可能な高さセンサ18が装着されている。
次に、図4を参照して制御系の構成を説明する。部品実装装置1に備えられた制御装置20は、機構制御部21、画像処理部22、高さ計測部23、高さ演算処理部24、判断部25、記憶部26及び表示処理部27を備えている。機構制御部21は、搬送コンベア6aとシリンダ8の作動制御を行ってキャリア3の搬送及び当接部材7の昇降を行い、ヘッド移動機構10の作動制御(Y軸テーブル11に対するX軸テーブル12の移動制御及びX軸テーブル12に対する移動プレート13の移動制御)を行って実装ヘッド14を移動させる。
また、機構制御部21は前述の昇降機構の作動制御を行って吸着ノズル15aを保持ヘッド15に対して昇降させ、実装ヘッド14に内蔵された吸着機構(不図示)の作動制御を行って吸着ノズル15aに部品Pの吸着を行わせる。さらに、機構制御部21は部品認識カメラ16及び基板認識カメラ17の撮像動作制御を行い、各カメラの撮像動作によって得られた画像データは画像処理部22に入力されて画像認識処理がなされる。
高さセンサ18は検査光を投光する投光部と、投光部が投光した検査光の反射光を受光する受光部を有して成り、高さ計測部23により制御されて検査光の投受光を行い、三角測量の原理で計測対象の高さを導出する。本実施の形態では、図5(a)、図7(b)に示すように、当接部材7上の複数個所を計測点Mとして設定しており、シリンダ8によって下動(図7(a)の矢印c)して当接部材7の下面7aがキャリア3の上面3aに当接した状態で、高さ計測部23によって高さセンサ18から検査光を計測点Mに向けて投光し、その反射光を受光して(図7(b)の矢印d)計測点Mの位置における当接部材7の上面7bの高さを計測する。上記構成において、高さセンサ18及び高さ計測部23は、所定の作業位置に搬送されたキャリア3に対して下動した後の当接部材7の上面7bの高さを計測する高さ計測手段となっている。
高さ演算処理部24は、高さ計測手段によって計測された各計測点Mの高さに、記憶部26に記憶されている当接部材7の厚みN(図3)を加算することによって、各計測点Mの垂直下方に位置する当接部材7の下面7aの高さを算出する処理を実行する。
判断部25は、高さ演算処理部24によって算出された各計測点Mの垂直下方に位置する当接部材7の下面7aの高さと、記憶部26に予め記憶されている搬送コンベア6aに載置された状態におけるキャリア3の上面3aの高さ(正規高さ)とを比較し、両者が一致しているか否かを判断する。その結果、一致していないと判断された箇所が存在する場合には、その対象箇所の位置情報を含んだ表示指令信号を表示処理部27に対して出力する。判断部25は、高さ計測手段によって計測した当接部材7の上面7bの高さから求められる当接部材7の下面7aの高さが記憶部26に記憶されたキャリア3の上面3aの高さと一致しているか否かを判断する判断手段となっている。
表示処理部27は判断部25からの表示指令信号を受けて、当接部材7の下面7aにおいてキャリア3の上面3aの高さと一致していないと判断された箇所がある旨を、その対象箇所の位置を明示する画像とともに制御装置20に繋がるモニタ等の画像表示器28に出力して表示させることで作業員に報知する。表示処理部27及び画像表示器28は、判断手段により、高さ計測手段によって計測した当接部材7の上面7bの高さから求められる当接部材7の下面7aの高さが記憶部26に記憶されたキャリア3の上面3aの高さと一致していないと判断された場合にその旨の報知を行う報知手段となっている。
本発明の部品実装装置1は上記のように構成され、次に動作について図6、図7を参照しながら説明する。まず、制御装置20は搬送コンベア6aを駆動させることにより、上流側の装置(不図示)から供給されたキャリア3の両側部を下方から支持した状態で所定の作業位置に搬送する(図6に示すST1の搬送工程)。次に、図7(a)に示すように、制御装置20はシリンダ8を駆動させることにより、所定の作業位置に搬送されたキャリア3に向けて当接部材7を下動(矢印c)させ、キャリア3の上面3aの両側部に当接部材7の下面7aを当接させる(ST2の当接工程)。ここで、当接部材7の下面7aと当接するキャリア3の上面3aの領域に異物等が存在しないときには、キャリア3の上面3aの両側部は当接部材7の下面7aと密着(面接触)し(すなわちキャリア3の上面3aと当接部材7の下面7aの高さが一致)、キャリア3は水平を維持した状態で当接部材7と搬送コンベア6aによって挟持される(図7(a))。
次に、図7(b)に示すように、制御装置20はヘッド移動機構10を駆動させることによって高さセンサ18を水平方向に移動させ、キャリア3に当接した状態の当接部材7の上面7bの高さ(複数の計測点Mについての高さ)を計測する(ST3の高さ計測工程)。次に、計測された各計測点Mの高さに、記憶部26に記憶されている当接部材7の厚みNを加算する演算処理を高さ演算処理部24によって実行し、各計測点Mの垂直下方に位置する当接部材7の下面7aの高さを算出する(ST4の当接部材の下面高さ算出工程)。
そして、算出された各計測点Mの垂直下方に位置する当接部材7の下面7aの高さが、記憶部26に記憶されているキャリア3の上面3aの高さと一致しているか否かを判断部25によって判断する(ST5の判断工程)。ここで、キャリア3の上面3aの両側部が当接部材7の下面7aと密着しているならば、算出された当接部材7の下面7aの高さとキャリア3の上面3aの高さの値は同一となる。
図8(a)、(b)は、キャリア3の上面3aの一端部(図面右側)に傷による盛り上がりや異物(以下、「凸部Q」と称する)が存在していることに起因して、当該一端部において当接部材7とキャリア3との間に隙間Rが生じたままキャリア3が作業位置に保持された状態を示している。このように、当接部材7の下面7aと当接するキャリア3上の領域に凸部Qが存在する場合、当接部材7の下面7aの高さとキャリア3の上面3aの高さは一致していないと判断部25によって判断される。
なお、傷による盛り上がりが発生する原因の一例としては、作業員が取り扱う際、誤ってキャリア3の外周部を作業台等に打ち当ててしまうことによって生じる場合が考えられる。また異物の一例としては、何らかの理由によってキャリア3上に落下(付着)した電子部品等の部品が挙げられる。
前述のように、キャリア3の上面3aに凸部Qが存在することに起因して、当接部材7の下面7aの高さが、記憶部26に記憶されているキャリア3の上面3aの高さと一致していないと判断部25によって判断された箇所が存在する場合、判断部25はその一致していないと判断された対象箇所の位置情報を含んだ表示指令信号を表示処理部27に対して出力する。そして当該表示指令信号を受けた表示処理部27は、当接部材7の下面7aにおいてキャリア3の上面3aの高さと一致していないと判断された箇所がある旨を、その対象箇所を明示する画像とともに画像表示器28に出力して表示させることで作業員に報知し(ST6の報知工程)、そのキャリア3に載置された基板2についての部品実装をとりやめて終了する。なお作業員への報知は、画像表示器28による視覚的な報知に加え、警告音による聴覚的な報知も併せて行うようにしてもよい。
また、画像表示器28に表示される画像として、当接部材7の下面7aの高さとキャリア3の上面3aの高さが一致していない旨の表示の他、当接部材7の下面7aと高さが一致していないと判断された箇所にチェックマークを付したキャリア3の平面画像を用いると、キャリア3上においてどの位置に凸部Qが発生しているのかを迅速且つ容易に把握することができる。
画像表示器28に表示された画像を確認した作業員は実装作業を中断させ、キャリア3の上面3aに傷による盛り上がりがないか、又は異物が付着していないか等の確認を行い、傷による盛り上がり等を発見した場合には、作業員は基板2を新しいキャリア3に載せ換え、交換後のキャリア3を搬送コンベア6aに改めて投入する。
一方、(ST5)において各計測点Mの垂直下方に位置する当接部材7の下面7aの高さが、記憶部26に記憶されたキャリア3の上面3aの高さの値と全て一致していると判断部25が判断した場合、制御装置20はヘッド移動機構10を駆動させることによって、実装ヘッド14に装着された基板認識カメラ17を基板2の上方の任意の位置に移動させ、基板2を撮像して認識し(ST7の基板認識工程)、この認識結果を用いて基板2の基準位置からの位置ずれを算出する。
次に、制御装置20はヘッド移動機構10を駆動させて実装ヘッド14をテープフィーダ9の部品供給口9aまで移動させ、部品供給口9aから供給された部品Pを吸着ノズル15aによって吸着して保持させる(ST8の部品吸着工程)。次に、制御装置20はヘッド移動機構10を駆動させて実装ヘッド14を部品認識カメラ16の上方に移動させ、吸着ノズル15aに吸着された状態の部品Pを撮像して認識し(ST9の部品認識工程)、この認識結果を用いて吸着ノズル15aに対する部品Pの吸着位置のずれを算出する。
そして図7(c)に示すように、制御装置20はヘッド移動機構10を駆動させて実装ヘッド14を基板2上の任意の位置まで移動させ、当該位置で吸着ノズル15aを下降(矢印e)させ、最下降位置で吸着ノズル15aによる部品Pの吸着を解除させて基板2に部品Pを搭載する(ST10の搭載工程)。なお、基板2への部品Pの搭載に際しては、部品認識カメラ16及び基板認識カメラ17の撮像動作によってそれぞれ得られた画像データを画像処理部22によって画像認識処理し、画像認識処理の結果に基づいて平面方向における吸着ノズル15aの下降位置の補正がなされたうえで実行される。
部品Pを基板2に搭載したならば、制御装置20はシリンダ8を駆動して当接部材7を上昇させることで、キャリア3と当接部材7の当接を解除する。そして、制御装置20は搬送コンベア6aを駆動させることによって、キャリア3を下流側の装置(不図示)に搬送し(ST11の下流側への搬送工程)、部品実装装置1における実装作業が終了する。
前述のように、本実施の形態では当接部材7の下面7aをキャリア3の上面3aに当接させた状態における当接部材7の下面7aの高さが、搬送コンベア6aに載置された状態におけるキャリア3の上面3aの高さと一致しているか否かを判断し、一致していないと判断された場合は画像表示器28にその旨を表示して作業員に報知するようにしていることから、報知を受けた作業員は直ちにキャリア3の上面3aを確認し、傷による盛り上がりや異物の付着等を発見した場合には、キャリア3を交換する等の措置をとることができ、これによりキャリア3が不安定な状態のまま作業位置に保持されて実装作業が行われることを防止するとともに、実装不良基板の発生を抑制することができる。
本実施の形態では、搬送コンベア6aに載置される搬送対象物はキャリア3であるが、基板を搬送対象物とした場合、当接部材7の下面7aと当接する対象物は基板となる。また、記憶部26には搬送コンベア6aに載置された状態における基板の上面の高さが記憶され、判断部25は高さ計測手段によって計測した当接部材7の上面7bの高さから求められる当接部材7の下面7aの高さが、記憶部26に記憶されている基板の上面の高さと一致しているか否かを判断する。
なお、前述の実装の形態では、高さセンサ18によって計測した当接部材7の上面7bの高さに当接部材7の厚みNを加算して得られた値を、搬送対象物(キャリア3又は基板30)の上面の高さと比較し、これら両者が一致するか否かによって異物等の有無を判断するようにしているが、高さセンサ18によって計測した当接部材7の上面7bの高さを、搬送対象物の上面の高さに当接部材7の厚みNを加算して得られた値と比較し、これら両者が一致するか否かによって異物等の有無を判断するようにしてもよい。
本発明の部品実装装置及び部品実装方法によれば、搬送対象物が不安定な状態で保持されたまま部実装作業が行われることによる実装位置ずれの不具合を抑制することができ、基板に部品を実装する部品実装分野において有用である。
1 部品実装装置
2,30 基板(搬送対象物)
3 キャリア(搬送対象物)
6a 搬送コンベア
7 当接部材
9 テープフィーダ
14 実装ヘッド
15a 吸着ノズル
18 高さセンサ
23 高さ計測部
25 判断部
26 記憶部
27 表示処理部
28 画像表示器

Claims (2)

  1. 部品供給部から供給される部品を実装ヘッドが備える吸着ノズルによって吸着して基板に実装する部品実装装置であって、
    基板又は基板を載置したキャリアを搬送対象物として、その両側部を下方から支持して所定の作業位置に搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物の両側部の上方を昇降自在に設けられ、前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物に対して下動して前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物の上面の両側部に当接する当接部材と、
    前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物の上面の高さを記憶する記憶部と、
    前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物に対して下動した後の前記当接部材の上面の高さを計測する高さ計測手段と、
    前記高さ計測手段によって計測した当接部材の上面の高さから求められる当接部材の下面の高さが前記記憶部に記憶された搬送対象物の上面の高さと一致しているか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により、前記高さ計測手段によって計測した当接部材の上面の高さから求められる当接部材の下面の高さが前記記憶部に記憶された搬送対象物の上面の高さと一致していないと判断された場合にその旨の報知を行う報知手段とを備えたことを特徴とする部品実装装置。
  2. 部品供給部から供給される部品を実装ヘッドが備える吸着ノズルによって吸着して基板に実装する部品実装方法であって、
    基板又は基板を載置したキャリアを搬送対象物として、その両側部を下方から支持して所定の作業位置に搬送する搬送工程と、
    前記搬送工程において前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物の両側部の上方に昇降自在に設けられた当接部材を前記所定の作業位置に搬送された搬送対象物に対して下動させて搬送対象物の上面の両側部に当接させる当接工程と、
    前記当接工程において搬送対象物に当接された状態の前記当接部材の上面の高さを計測する高さ計測工程と、
    前記高さ計測工程において計測された当接部材の上面の高さから求められる当接部材の下面の高さが記憶部に記憶された搬送対象物の上面の高さと一致しているか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程において、計測された当接部材の上面の高さから求められる当接部材の下面の高さが前記記憶部に記憶された搬送対象物の上面の高さと一致していないと判断された場合にその旨の報知を行う報知工程とを含むことを特徴とする部品実装方法。
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