JP5815989B2 - 防犯スクリーン装置 - Google Patents

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Description

本発明は、防犯スクリーン装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、建物外壁の開口部のガラス面よりも屋内側に設けられる防犯スクリーン装置の構造の改良に関する。
泥棒などの侵入防止といった防犯を目的として、建物外壁に形成される窓等を屋外側から面格子によって覆うことが行われている。また、竪滑り、横滑り窓、滑り出し窓などに対し、当該窓よりも屋内側に取り付けられる面格子(内付け面格子)も提案されている。このような面格子が設けられていれば、窓が開いた状態でも人が侵入することを阻止することはできるが、格子間の隙間から手が入るので悪さをされたり、危険物を投入されたり、棹などの各種ツールを差し込まれて他の開口部を開錠されてしまうといった迷惑行為を受けてしまうこと、さらには故意でなくとも過失により窓等が破損してしまうことは起こりうる。
この点、特許文献1には、建物の開口部に設置されるガラス面よりも屋内側にパンチングメタルからなる防犯スクリーン装置を設けた構成が開示されている。より具体的には、ガラス面よりも屋内側にアングル材を立設し、当該アングル材の立上り部にパンチングメタルの周縁部を重ねあわせ、屋内側からビスを締結する構成となっている。ところが、当該構成にあっては、ガラス面側からビスの突出位置を視認することができるため、悪意を有する者にとってみれば当該ビスの箇所に集中して破壊工作を行えばよいと当りをつけることができ、防犯面で十分でない部分がある。
また、特許文献2には、屋内側に取り付ける面格子であって、当該面格子の開口部枠体への取り付け部をカバー体により隠す構成が開示されている。
特開2003−148060号公報 特開2006−37449号公報
しかしながら、当該特許文献2に開示の構成にあっては、カバー体が面格子本体とは別体として設けられるため、部品数が増加するのみならず、当該カバー体を設置する工程を要するので面格子の着脱作業も手間となるという問題があった。
そこで、本発明は、設置手間と部品点数とを可及的削減しつつも高い防犯性を発揮することができる防犯スクリーン装置を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決すべく、本発明は、建物の外壁に設けられる開口部に設置されるガラス面よりも屋内側で当該開口部に取り付けられる枠体と、該枠体に支持されて当該開口部を覆う面材とを備えた防犯スクリーン装置であって、前記枠体は、前記ガラス面よりも屋内側で開口部に留め付けられる留付け部と、前記面材よりもガラス面側にて前記面材の周縁部に重なり可能に立ち上がる立上り部とを備えると共に、該立上り部のガラス面側表面を覆う覆い部が前記枠体の全周に亘って設けられていることを特徴とする。
本発明においては、枠体の覆い部によって立上り部のガラス面側表面が覆われ、また、当該覆い部が枠体の全周に亘って設けられているので、外部(ガラス面側)からは、枠体に対して面材を留付けている部分が目視できない。これによれば、枠体に対する面材の留付け位置が特定されて外側からツールで破壊されるといった迷惑行為を防止あるいは抑止し、より高い防犯性を発揮することが可能である。
また、本発明においては、覆い部が留付け部から延在して形成されており、しかもこれらは一体であるので、建物外壁の開口部に枠体を取り付けるだけで当該開口部にて立上り部のガラス面側表面を覆い部により覆った状態とすることができ、従来装置に比べて設置に要する手間が少なくて済む。また、上述のように覆い部と留付け部とを一体とした構成であることから、本発明によれば部品店数の削減を図ることもできる。
(2)前記面材は、前記ガラス面に対向する平板状に形成されて、面材の屋内表面から枠体の立上り部に向けてビス等の留付け具を打ち込んで留付けられるものであって、前記覆い部は、前記立上り部の先端部から前記ガラス面側に向けて少なくとも前記留付け具の軸部の長さよりも大きい長さを有して延びる鍔部と、該鍔部の先端部から延在して前記立上り部のガラス面側表面に対向する対向壁部とを備えていることが好ましい。
この防犯スクリーン装置においては、枠体の全周に亘って立上り部と覆い部の対向壁部との間には留付け具の軸部を収容するだけの余裕が設けられるので、いずれの位置であっても留付け具を取り付けることができ、施工性の向上が図られている。
(3)前記枠体の立上り部は、前記留付け部よりもガラス面側に寄せた状態で設けられていることが好ましい。
これにより、開口部のガラス面側よりも屋内側の空間であって面材よりも屋内側となる空間が増すこととなり、開口部前空間の自由度が向上することとなる。
(4)前記枠体には、前記立上り部を前記留付け部よりもガラス面側に寄せた位置に配置するセットバック部と、前記ガラス面側からみて前記立上り部よりも遠い位置に当該立上り部と平行に前記セットバック部から立ち上がって前記面材を押さえる押え壁と、が設けられていることが好ましい。
立上り部と面材の継ぎ目に例えばツールの先端を差し込まれた場合、梃子(てこ)の原理で防犯面が破壊されかねない。この点、上述のごとき押え壁を有する防犯スクリーン装置によれば、面材の周縁部は立上り部と押え壁の間に嵌まり込むこととなるので、梃子の原理を有効に効かせ難いものとなり、これによって面材の外れを防止することが可能となる。
(5)前記枠体は、前記開口部に室内側から取り外し可能に留めつけられており、前記枠体のいずれかの位置には、把持部が突設又は着脱可能に設けられていることが好ましい。
このような防犯スクリーン装置を採用した場合、当該枠体の取り付け、取り外しの際、把持部に手を掛けて枠体ごと防犯スクリーン装置を開口部から取り外すことができ、当該開口部に取り付けられる窓等を清掃することができる。また、当該枠体の取り付け、取り外しの際、把持部に手を掛け、枠体の開口部への位置決め等の保持を良好に行うことができる。
さらに、前記面材は、長方形状又は正方形状の平板部と、該平板部の少なくとも互いに対向する一対の端面に設けられる一対のリブ部を備えた断面コ字状に形成され、前記平板部の屋内表面から枠体の立上り部に向けてビス等の留付け具を打ち込んで留付けられるものであって、平板部の端部を前記枠体の立上り部に当接させると共に前記リブ部を前記枠体の留付け部に当接させた状態で設置されており、前記留付け部には、前記リブ部の先端部を覆う覆い片が突設されていることが好ましい。
これによれば、面材の少なくとも一対の端面にリブ部が設けられることとなるので、面材の面内剛性の向上が図られるものとなる。また、当該リブ部の端部が留付け部の覆い片に覆われることとなるので、屋内側から見た場合にも面材の端部が露出した状態とならず、見栄えがよい。
本発明によれば、設置手間と部品点数とを可及的削減しつつも高い防犯性を発揮することができる。
本発明の一実施形態に係る防犯スクリーン装置等の側面図である。 枠体(上枠、下枠)およびその周辺の構造例を拡大して示す側面図である。 防犯スクリーン装置等の構造例を示す平面図である。 枠体(竪枠)およびその周辺の構造例を拡大して示す平面図である。 本発明の第2の実施形態を示す防犯スクリーン装置の主要部のみの側面図である。 本発明の第2の実施形態を示す防犯スクリーン装置の上枠周辺の側面図である。 本発明の第2の実施形態を示す枠体の把持部の斜視図である。 本発明の第3の実施形態を示す枠体周辺の側面図である。 本発明の第3の実施形態における別例を示す枠体周辺の側面図である。 留付け具として蝶ボルトを用いた場合の防犯スクリーン装置の側面図である。 留付け具として蝶ボルトを用いた場合の防犯スクリーン装置の一部を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態を示す防犯スクリーン装置の平断面図である。 図12の一部を拡大して示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る防犯スクリーン装置の実施形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
本発明に係る防犯スクリーン装置1は、建物10の外壁11に設けられる開口部(一例として、浴室の窓)12に設定されるガラス面よりも屋内側に枠体3を設け、該枠体3によって多孔質板(面材)2を支持してなる装置である。
枠体3は、開口部12のガラス面(図1、図3においてガラスを符号16で示し、ガラス面を符号16fで示す)よりも屋内側に配置されて多孔質板2をガラス面16fよりも屋内側にて保持する部材である(図1、図2等参照)。本実施形態では、上下左右に配置された4つの枠体(上枠3A、下枠3B、左右竪枠3C)によって矩形の多孔質板2の各辺を支えるようにしている。本実施形態の上枠3A、下枠3Bは、留付け部31、立上り部(裏当て部)32、覆い部33、セットバック部34等を有しており、左右竪枠3Cは、留付け部31、立上り部(裏当て部)32、覆い部33等を有する(図2、図4等参照)。
留付け部31は、ガラス面16fよりも屋内側で開口部12に留め付けられる部分である。枠体3は、開口部12の四周を覆う窓枠(例えば木枠等)に対し、この留付け部31を例えばビス14で留め付けられることによって窓枠に密着した状態で固定されている(図1〜図4参照)。本実施形態では、この留付け部31を、開口部12に対して多孔質板2を屋内側から留め付ける際のガイドとしても機能させるべく、連続した直線状に設けている。さらに、本実施形態の留付け部31は、開口部12の枠体等にビス4を用いて隙間なく固定することができるように面状部によって構成されている(図2等参照)。
立上り部32は、多孔質板2よりもガラス面16f側にて多孔質板2の周縁部21に重なり可能に立ち上がる壁部からなる。本実施形態では、この立上り部(裏当て部)32の屋内側を向く面に多孔質板2の周縁部21を当接させ、ビス4で留め付けている(図1〜図4参照)。
覆い部33は、立上り部32のガラス面16f側表面を覆うように形成されている。本実施形態では、枠体3の一部が折り曲げられたような形状として当該部分に覆い部33を形成し、留付け部31から当該覆い部33まで連続して一体化した構造の枠体3としている(図2等参照)。さらに、本実施形態では、立上り部32のガラス面16f側表面を覆う覆い部33が、枠体3の全周に亘って連続するように設けている(図1、図3等参照9)。覆い部33の形状は特に限定されないが、本実施形態では鍔部33aと対向壁部33bとを備えた形状としている(図2等参照)。
鍔部33aは、立上り部32の先端部からガラス面16f側に向けて延びるように形成されている。該鍔部33aのガラス面16f側に向けての延び(立上り部32から対向壁部33bまでの長さ)を、ビス4の軸部の長さよりも大きくすれば、多孔質板2をビス4で枠体3に留め付けた際、当該ビス4の軸部を収容するだけのスペースが形成される。これによれば、ビス4で多孔質板2を留め付ける際、どの位置のビス4であっても当該ビス4の軸部が対向壁部33bに当接するようなことがなくなるため、施工性(多孔質板2や枠体3の施工のしやすさ)を向上させることができる。
対向壁部33bは、鍔部33aの先端部から延在して立上り部32のガラス面16f側表面に対向するように形成されている。この対向壁部33bの延在長さ(鍔部33aからの突出量)は、ガラス面16f側に位置する者から見て、立上り部32からのビス4の突出位置(つまりはビス4が設けられている位置)が視認できない程度に覆われているものであれば特に限定されることはない。
セットバック部34は、立上り部32を留付け部31よりもガラス面16f側に寄せた位置にセットバック配置する部位として形成されている。本実施形態の枠体3は、留付け部31から該セットバック部34と通じて立上り部32に至るまでクランク状となり、当該セットバック部34が窓枠等の内側(一例として、網戸取り付け用の溝やフィン等)と接するように形成されている(図2参照)。このようなセットバック部34によれば、開口部12のガラス面16f側よりも屋内側であり尚かつ多孔質板2よりも屋内側である空間が増すこととなり、圧迫感がなくなり、開口部12前の空間の自由度が向上する。例示すれば、このようなセットバック部34により多孔質板2をガラス面16f側にセットバック配置すれば、例えば外開き窓の開閉に使うオペレーター15を回転させる際に多孔質板2が邪魔になるようなことがないし、オペレーター15の折り畳み格納時に当該オペレーター15の一部が多孔質板2に当接するようなこともない。
多孔質板2は、外壁11の開口部12のガラス面16fに対向する面材の一例として設けられている。多孔質板2の孔(図示省略)は、例示すれば直径1.5mm〜2mm程度の円形またはそれに匹敵する多角形が多数穿たれた極小のものであることが好ましい。このような孔によれば、蚊などの害虫が外部から侵入するのを阻止することができる。また、多孔質板2に穿たれた孔の開口率は、例えば40%〜60%の間であれば、当該多孔質板2の強度を保ちつつ、これら孔を通じての通風換気や視界も保ちやすくなるという点で好ましい。しかも、従来のような格子とは異なり、このような多孔質板2は網戸に近い見え方でありその点での印象がよい。この多孔質板2は、当該多孔質板2の屋内表面から枠体3の立上り部32に向けてビス4で留め付けられる(図2等参照)。
ここまで説明した本実施形態の防犯スクリーン装置1においては、枠体3の全周に亘って設けた覆い部33によって、立上り部32のガラス面16f側表面を覆う構成としているので、枠体3に対して多孔質板2を留付けている部分が、外部(ガラス面16f側)の者からは視認できないようになっている。これによれば、外部の者から見た場合に、枠体3に対する多孔質板2の留付け位置が特定されてしまうのを避けることができるため、外側からツールで破壊するといった迷惑行為を防止あるいは抑止することができる。
また、この防犯スクリーン装置1においては、覆い部33が留付け部31から延在した状態で一体形成されているので、開口部12に枠体3を取り付けると同時に、立上り部32のガラス面16f側表面を覆い部33により覆った状態とすることができる。このため、この防犯スクリーン装置1によれば、従来装置に比して設置に要する手間が少なくて済むし、部品店数の削減にもつながる。
さらに、本実施形態の防犯スクリーン装置1においては、立上り部32が多孔質板2の周縁部21に重なり、当該重なり部分にビス4を穿てば多孔質板2を枠体3に取り付けることができることから、多孔質板2をその周縁部21に至るまで平板な状態を維持することができる。このため、多孔質板2の製作が簡便であり、しかも重ねて設置できるため養生も容易となり、量産性を向上させることが可能である。
また、本実施形態の防犯スクリーン装置1は屋内側から設置できるので、リフォームなどで後設置が簡単である。しかも、ビス4、あるいは枠体3を取り付けるビス14を利用した構造であるから、これらビスを屋内側から回転させることで当該防犯スクリーン装置1を簡単に着脱することが可能である。
さらに、本実施形態の防犯スクリーン装置1においては、多孔質板2を枠体3に隙間なく接触させることができ、害虫の浸入を防止することができるので網戸を省略できる。また、窓を開放状態としても屋内にツールが差し入れられたりするのを防止ないし抑止することができるので、夜間就寝や留守の際に窓を開放し換気通風をとっても防犯性が高い。さらに、従来のような網戸であればペットが当該網戸を破って戸外に出てしまうおそれがあるが、本実施形態の防犯スクリーン装置1によればそのようなおそれがない。
<第2の実施形態>
本実施形態における防犯スクリーン装置1の枠体3(例えば上枠3A)には手前ないし下方に突出する把持部5が突設されている(図5参照)。把持部5は、例えば上枠3Aの端部が延長されたものであってもよいし、当該延長部分がさらに折り曲げられたものであってもよい。例えば、上枠体3Aのセットバック部34を延長してその全部または一部を折り曲げることで、手掛かりや持ち手として機能しうる把持部5を形成することができる。
このような防犯スクリーン装置1を採用した場合、枠体3の取り付け、取り外しの際、作業者は把持部5に手を掛けて枠体3ごと防犯スクリーン装置1を開口部12から取り外すことができるため便宜である。したがって、例えば開口部12に取り付けられる窓等を清掃する等の際に重宝である。また、枠体3の取り付けや取り外しの際、把持部5に手を掛け、枠体3の開口部12への位置決め等の際に保持しやすくなるという利点もある。
把持部5は、枠体3の他の位置に設けられていてももちろん構わない。例示すれば、水平方向に延びるバー(手掛かり)の両端を支持部を介して枠体3に取り付けて把持部5を形成してもよい(図6、図7参照)。また、枠体3に対して把持部5を着脱可能とし、必要時以外は取り外せるようにしておいても構わない。
<第3の実施形態>
本実施形態における防犯スクリーン装置1においては、ガラス面16f側からみて立上り部32よりも遠い位置に、該立上り部32と平行にセットバック部から立ち上がる押え壁35が設けられている(図8、図9参照)。このような押え壁35を有する防犯スクリーン装置1によれば、多孔質板2の周縁部21を立上り部32と押え壁35との間に位置させることにより、多孔質板2の外れ防止機能をさらに強化することができる。例えば、立上り部32と多孔質板2の継ぎ目にツールの先端などを差し込まれた場合、当該ツールを傾かせると梃子(てこ)の原理で防犯面が破壊されかねないが、このような防犯スクリーン装置1によれば梃子の原理を有効に効かせ難いものとすることが可能である。
しかも、本実施形態の防犯スクリーン装置1には、多孔質板2の端面を隠す効果もある。すなわち、多孔質板2の切断面たる端部(端面)は、場合によっては孔の中途部に切断面が一致することでギザギザ状になっていて真っ直ぐではなかったり、あるいは施工上は許容できる程度に僅かに斜めになっていたりする場合があるが、この防犯スクリーン装置1によれば当該多孔質板2の端部を覆い隠すことができる。これによれば、屋内側から見た場合にも多孔質板2の端部が露出した状態とならず、見栄えがよい。
このような押え壁35の立上がり(高さ)は、小さくても大きくても構わない。立上がりが小さい場合は多孔質板2に直接ビス4が打ち込まれる(図8参照)。一方、立上がりが大きい場合は、この押え壁35にビス4が打ち込まれ、押え壁35、多孔質板2、立上り部32にビス4が通過した状態(共縫い状態)となる(図9参照)。
<第4の実施形態>
図12に示す如く、本実施形態における防犯スクリーン装置においては、パンチングメタルにより形成される多孔質板2が、長方形状の平板部22と、該平板部22の互いに対向する一対の縦端部に沿って立ち上がるように折り曲げられて形成される一対のリブ部23とを備えて形成されている。なお、本実施形態の多孔質板2は、平板状のパンチングメタルの一対の縦端部を折り曲げることで形成されているが、平板状の多孔質板2の一対の縦端部に、アングル材の如きリブを形成する部材を溶接等により固定する構成も採用可能である。かかる多孔質板2を採用することにより、当該多孔質板2の剛性が高められるものとなっているのである。また、多孔質板2の一対の縦端部に代えて、上下一対の横端部にリブ部を設ける構成も採用可能であり、さらには、一対の縦端部と上下一対の横端部の何れにもリブ部を設ける構成も採用可能である。
また、当該多孔質板2は、枠体3の立上り部32に平板部22の周縁部(周縁の近傍部分を含む)が当接すると共に、枠体3の留付け部31にリブ部23が当接した状態で枠体3に設置され、平板部22の端部から立上り部32に向けてビス4を打ち込むことで、多孔質板2は当該枠体3に固定されている。
また、枠体3の留付け部31には、上述の如く枠体3に設置された多孔質板2のリブ部23の先端部を覆う覆い片311が突設されている(図13参照)。当該覆い片311は、リブ部23の先端部の小口面に対向する突出部311aと、当該突出部311aから屈曲して延在してリブ部23の内面側に対向する屈曲部311bとを備えて形成されており、これによって、リブ部23の先端部は当該覆い片311によって室内側への露出が免れるものとなっている。
具体的には、本実施形態において、多孔質板2は、平板状のパンチングメタルの一対の端面を折り曲げてリブ部23が形成されているため、多孔質板2全体の強度の向上が図られており、多孔質板2を設置した状態で平板部22が波打ってしまう等の不具合を可及的解消することができる。また、当該リブ部23によって強度の向上が図られるので、多孔質板2を薄くして多数の孔をより形成しやすくし、これによって多孔質板2の透過率の自由度を高めることも可能となっているのである。
また、リブ部23の小口面が平板状のパンチングメタルの切断面に一致する等して端面が鋭利になっていたりギザギザ状になっていて真っ直ぐではない等していたり、あるいは施工上は許容できる程度に僅かに斜めになっていたりする場合があるが、当該多孔質板2の小口面は留付け部31の覆い片311により覆い隠されるものとなる。これによれば、屋内側から見た場合にも多孔質板2の端部が露出した状態とならず、見栄えがよい。また、多孔質板2のリブ部23と枠体3の留付け部31との間に水分が結露したり滴り落ちるような場合にもこのような様子が見えず、見栄えがよい。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えばここまで説明した実施形態では多孔質板2を枠体3に留め付けるための留付け具の一例としてビス4を例示したがこれは好適例にすぎず、このほかに蝶ボルト等を利用することもできる。留付け具として例えば蝶ボルト(または蝶ボルトとナットとの組合わせ)4’を用いた場合は、工具を用いずとも手動で締めたり緩めたりして着脱することも可能となる(図10、図11参照)。なお、例えば下枠3Bや左右竪枠3Cに蝶ボルト4’が入り込むだけのスペースが形成されている場合は、上述したビス4を蝶ボルト4’に代えてもよいが、スペースがない場合は、上枠3Aに別の取り付け枠3’を加え、上枠3Aの形状を変更する等により対応することもできる(図10参照)。蝶ボルト4’に対応してナットを用いる場合、下枠3B、左右竪枠3Cに用いられるナットを窓のサッシ枠内に内蔵することもできる。
本発明は、建物の外壁に設けられる開口部を屋外側から覆う防犯スクリーン装置に適用して好適である。
1…防犯スクリーン装置、2…多孔質板(面材)、3…枠体、4…ビス(留付け具)、5…把持部、10…建物、11…外壁、12…開口部、16f…ガラス面、21…周縁部、22…平板部、23…リブ部、31…留付け部、311…覆い片、32…立上り部、33…覆い部、33a…鍔部、33b…対向壁部、34…セットバック部、35…押え壁

Claims (6)

  1. 建物の外壁に設けられる開口部に設置されるガラス面よりも屋内側で当該開口部に取り付けられる枠体と、該枠体に支持されて当該開口部を覆う面材とを備えた防犯スクリーン装置であって、
    前記枠体は、
    前記ガラス面よりも屋内側で開口部に留め付けられる留付け部と、
    前記面材のガラス面側表面の周縁部に重なり可能に立ち上がる立上り部とを備えると共に、
    該立上り部のガラス面側表面を覆う覆い部が前記枠体の全周に亘って設けられている
    ことを特徴とする防犯スクリーン装置。
  2. 前記面材は前記ガラス面に対向する平板状に形成され、面材の屋内表面から枠体の立上り部に向けてビス等の留付け具を打ち込んで留付けられるものであって、
    前記覆い部は、前記立上り部の先端部から前記ガラス面側に向けて少なくとも前記留付け具の軸部の長さよりも大きい長さを有して延びる鍔部と、該鍔部の先端部から延在して前記立上り部のガラス面側表面に対向する対向壁部とを備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の防犯スクリーン装置。
  3. 前記枠体の立上り部は、前記留付け部よりもガラス面側に寄せた状態で設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防犯スクリーン装置。
  4. 前記枠体には、
    前記立上り部を前記留付け部よりもガラス面側に寄せた位置に配置するセットバック部と、
    前記ガラス面側からみて前記立上り部よりも遠い位置に当該立上り部と平行に前記セットバック部から立ち上がって前記面材を押さえる押え壁と、
    が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の防犯スクリーン装置。
  5. 前記枠体は、前記開口部に室内側から取り外し可能に留めつけられており、前記枠体のいずれかの位置には、把持部が突設又は着脱可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の防犯スクリーン装置。
  6. 前記面材は、前記ガラス面に対向する長方形状又は正方形状の平板部と、該平板部の少なくとも互いに対向する一対の端面に設けられる一対のリブ部を備えた断面コ字状に形成され、前記平板部の屋内表面から前記枠体の立上り部に向けてビス等の留付け具を打ち込んで留付けられるものであって、且つ、前記平板部の周縁部を前記枠体の立上り部に当接させると共に前記リブ部を前記枠体の留付け部に当接させた状態で設置されており、
    前記留付け部には、前記リブ部の先端部を覆う覆い片が突設されている
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の防犯スクリーン装置。
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