JP5815801B2 - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる定着装置及びそれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、複写機、プリンター等の画像形成装置においては、記録媒体に担持されたトナー像を加熱及び加圧することで記録媒体に定着させる定着装置が広く利用されている。近年の省エネルギー化に対する意識の高まりに伴い、画像形成装置の低消費電力化が要求され、なかでも、画像形成装置内で電力消費量の多い定着装置の高効率化が特に要求されている。
具体的には、定着装置は、定着部材と加圧部材とを備え、定着部材はハロゲンランプ等の加熱手段で加熱されるものであり、加圧部材が定着部材に圧接した状態で取り付けられている。記録媒体に担持されたトナー像は、定着部材と加圧部材とのニップ部を記録媒体が通過することにより、熱溶融して記録媒体上に定着される。このような定着装置から発する熱をいかに定着装置の外部に流出させないかが重要になってきている。定着部材からの熱の発散を抑え、且つ、定着装置外への熱の流出を抑制するために、定着部材の外周に沿う断熱部材が設けられる。そして、定着装置の温度制御を行うために定着部材の近傍に定着部材の温度を検知する温度検知センサーや、定着部材の温度の異常を検出して異常検出時に加熱手段への通電を切断するための異常検出センサーが配置されている。
例えば、特許文献1の定着装置は、加熱手段により加熱される定着ローラーから放射される熱を反射する熱反射板と、熱反射板との間の空隙を介して熱反射板の周囲を取り囲むように形成され、定着ローラーから放射される熱の外部への流出を遮断する断熱部材と、定着ローラーに当接または近接した位置に配置され定着ローラーの温度の異常を検出するためのサーモスタットと、を備える。断熱部材は、熱反射板に形成した開口部まで延びて開口部を塞ぐ形状に形成された突起部を有し、サーモスタットは、断熱部材の突起部の先端に支持されている。この構成により、熱反射板の開口部は突起部によって塞がれるので、開口部からの放熱が抑制され、断熱部材が断熱効果を有するようにしている。
特開2007−25236号公報(段落[0032]〜[0036]、第2図)
しかしながら、上述した特許文献1の定着装置では、記録媒体のトナー像を熱溶融するために、定着ローラーの熱が記録媒体に伝導されるが、ニップ部では定着可能な温度を保持するように定着ローラーが加熱される。連続して印刷する場合でも、ニップ部では常に定着可能な温度に保持される。一方、サーモスタットが定着ローラーの外周面と断熱部材とに囲まれるように配置される構成であると、断熱部材の断熱効果によりサーモスタット近傍では放熱が抑制され、さらに連続印刷によってサーモスタット近傍に熱が蓄積される。このために、ニップ部が定着可能な温度であっても、サーモスタットは定着可能な温度より上昇する。従って、ニップ部においては定着処理が行える適切な温度であるにもかかわらずに、サーモスタットは異常昇温を検知することになり、定着ローラーの加熱手段へ

の給電が遮断され、記録媒体のトナー像を定着することができなくなるという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、断熱性能が優れるとともに、異常温度検知部材の温度検知精度の低下がない定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1の発明は、加熱手段により加熱される定着部材と、該定着部材に圧接される加圧部材とを有し、前記定着部材と前記加圧部材とが圧接するニップ部にて記録媒体上に担持されたトナー像を記録媒体に定着する定着装置において、前記定着部材の外周面の一部に所定の間隔を隔てて配置され前記定着部材から放射される熱の外部への流出を遮断する断熱部材と、前記定着部材の表面温度を検知し、検知された表面温度に基づいて前記加熱手段へ電力を供給、若しくは遮断するために前記定着部材の外周面に近接して配置されるセンサー部を有する異常温度検知部材と、を備え、前記異常温度検知部材は、前記センサー部を収納するとともに前記断熱部材に形成した孔部に嵌め込んで保持されるケース部を有し、前記ケース部は、前記断熱部材から前記定着部材とは反対側の外部空間に突出する突出部を有するとともに、前記ケース部は、前記突出部に少なくとも二つの開口部が形成されていることを特徴としている。
また、第2の発明では、上記の定着装置において、前記異常温度検知部材は、接続端子に接続される開閉接点部と、前記所定の温度において前記センサー部がスナップ変形することによって前記開閉接点部を切り替える棒状の作動部と、該作動部を往復移動可能に案内し前記センサー部と前記開閉接点部との間に配置される板状の作動ガイド部と、を前記ケース部に収納し、前記開閉接点部は前記センサー部に対向して配置され、前記作動ガイド部は、前記センサー部と前記開閉接点部とが夫々配置される各空間を連通する少なくとも二つの開口部が形成されていることを特徴としている。
また、第3の発明では、上記の定着装置において、前記突出部を囲むとともに、外部から前記突出部に向かう空気の通路が形成されるダクトを更に備えることを特徴としている。
また、第4の発明では、上記の構成の定着装置を備えた画像形成装置である。
第1の発明によれば、断熱部材は定着部材から放射される熱が定着装置の外部へ流出するのを遮断するので、断熱性能の優れた定着装置が得られる。また、異常温度検知部材は、断熱部材から定着部材とは反対側の外部空間に突出したケース部の突出部が定着装置周辺の外気によって冷却されるために、センサー部が断熱部材と定着部材とに囲まれて配置されても、断熱部材の断熱性の影響を受けることなく、ニップ部にて定着処理が行える適切な温度であるときにセンサー部が異常昇温を検知することがなく、異常温度検知部材は不用意に作動しない。従って、異常温度検知部材は断熱部材の近傍に配置されても温度検知精度を低下させることがない。
本発明の第1実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図 第1実施形態に係る定着装置を示す側面断面図 第1実施形態に係る異常温度検知部材を備えた定着装置を模式的に示す平面断面図 第1実施形態に係る異常温度検知部材の内部構成を示す断面図 第2実施形態に係る異常温度検知部材を備えた定着装置を模式的に示す平面断面図 第3実施形態に係る異常温度検知部材を備えた定着装置を模式的に示す平面断面図
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されない。また発明の用途やここで示す用語等はこれに限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る定着装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す図である。画像形成装置1は、その下部に配設された給紙部2と、この給紙部2の右側に配設された用紙搬送部3と、この用紙搬送部3の上側に配設された画像形成部4と、この画像形成部4よりも排出側に配設された定着装置5と、画像形成部4及び定着装置5の上側に配設された画像読取部6とを備えている。
給紙部2は、記録媒体である用紙9を収容する複数の給紙カセット7を備えており、給紙ローラー8の回転により、複数の給紙カセット7のうち選択された給紙カセット7から用紙9を1枚ずつ用紙搬送部3に送り出す。
用紙搬送部3に送られた用紙9は、用紙搬送経路10を経由して画像形成部4に向けて搬送される。画像形成部4は、電子写真プロセスによって、用紙9にトナー像を形成するものであり、矢印方向に回転可能である感光体11と、この感光体11の周囲にその回転方向に沿って、帯電部12、露光部13、現像器14、転写部15、クリーニング部16、及び除電部17を備えている。
帯電部12は、高電圧を印加される帯電ワイヤを備えており、この帯電ワイヤからのコロナ放電によって感光体11表面に所定電位を与えると、感光体11表面が一様に帯電させられる。そして、画像読取部6によって読み取られた原稿の画像データに基づく光が、露光部13により感光体11に照射されると、感光体11の表面電位が選択的に減衰され、感光体11表面に静電潜像が形成される。
次いで、現像器14が感光体11表面の静電潜像を現像し、感光体11表面にトナー像が形成される。このトナー像が転写部15によって感光体11と転写部15との間に供給された用紙9に転写される。
トナー像が転写された用紙9は、画像形成部4の用紙搬送方向の下流側に配置された定着装置5に向けて搬送される。定着装置5では、定着部材である定着ローラー18及び加圧部材である加圧ローラー19によって、用紙9が加熱加圧され、用紙9上にトナー像が溶融定着される。次いで、トナー像が定着された用紙9は、排出ローラー対20によって排出トレイ21上に排出される。
転写部15による転写後、感光体11表面に残留しているトナーは、クリーニング部16により除去され、また感光体11表面の残留電荷は除電部17により除去される。そして、感光体11は帯電部12によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われる。
図2は、上述の画像形成装置1に用いられる定着装置5の概略の構成を示す側面断面図であり、図3は定着装置5を模式的に示す断面平面図である。
図2に示すように、定着装置5は、ローラー定着方式であり、定着部材である定着ローラー18と、加圧部材である加圧ローラー19と、加熱手段であるヒーター43と、下側枠体55と、上側枠体56と、断熱カバー61とを備える。
定着ローラー18は、熱伝導性に優れたアルミや鉄等の金属からなる円筒形状の芯金上に、フッ素樹脂のコーティングやチューブを被覆したものが用いられる。定着ローラー18の芯金内部にハロゲンランプやキセノンランプ等のヒーター43が設けられている。
加圧ローラー19は、合成樹脂、金属その他材料から構成される円筒形状の基材上にシリコンゴム等の弾性層が形成され、この弾性層の表面をフッ素樹脂コートにて被覆したものが用いられる。
加圧ローラー19は定着ローラー18に所定の圧力で圧接されて、加圧ローラー19が回転駆動すると、定着ローラー18は従動回転する。定着ローラー18と加圧ローラー19とが互いに逆回転しながら当接する部分には、ニップ部Nが形成される。
下側枠体55は、定着装置5の外枠の一部を構成し、加圧ローラー19を回転可能に支持する。また、下側枠体55には、上流側搬送ガイド40及び下流側搬送ガイド41が加圧ローラー19に夫々対向して取り付けられている。上流側搬送ガイド40は用紙9をニップ部Nに案内するものであり、下流側搬送ガイド41はニップ部Nにて定着処理された用紙9を定着装置5外の所定の位置に案内するものである。
上側枠体56は、定着装置5の外枠の一部を構成し、定着ローラー18を回転可能に支持する。また、上側枠体56には、分離爪51が取り付けられている。分離爪51は、定着処理後の用紙9を定着ローラー18の表面から分離するものであり、ニップ部Nに対して定着ローラー18の回転方向の下流側に配設され、その先端部が定着ローラー18の表面に当接あるいは近接して配置される。また、分離爪51は定着ローラー18の軸方向に複数個並べて設けられる。
用紙9が搬送ガイド40に案内されて、ニップ部Nに搬送され、ニップ部Nにおいて、定着ローラー18と加圧ローラー19によって加熱及び加圧されることにより、用紙9上の粉体状態のトナーが熱溶融して定着される。定着処理後の用紙9は、分離爪51によって定着ローラー18の表面から分離された後、下流側搬送ガイド41によって定着装置5外の所定の位置に案内される。
断熱カバー61は、熱伝導性が小さい材料にて断面アーチ状である略矩形型に形成され、定着ローラー18の上側の外周面に所定の間隔を隔てて配置される。断熱カバー61は、上側枠体56の下部に取り付けられ、上側枠体56とともに定着ローラー18の熱が装置の外部に流出することを防ぐ断熱部材を構成する。尚、断熱カバー61は、定着ローラー18の外周面に対向する面に複数の凹部を形成し、複数の凹部内に熱を滞留させて、さらに断熱性能を高くするようにしてもよい。また、定着ローラー18の上側の外周に沿うように板材で半円筒形に形成される断熱カバー61を設け、この断熱カバー61を上側枠体56に取り付けて、断熱カバー61と上側枠体56によって囲まれる空隙部を形成してもよい。この場合、空隙部の断熱効果により定着装置5外への熱の流出を抑制することができる。
断熱部材(断熱カバー61、上側枠体56)には、図3に示すサーモスタット71が設

けられる。異常温度検知部材であるサーモスタット71は、定着ローラー18の表面温度を検知するものであり、表面温度が所定の温度を超えた場合にヒーター43への給電を遮断する一方、所定の温度を下回る場合にヒーター43への給電が行えるように、開閉接点部を開閉する。
サーモスタット71は、後述するバイメタル75等を収納し上側枠体56に取り付けられるケース部72と、ケース部72から露出する接続端子73、74とを備える。
接続端子73、74は、後述する開閉接点部78に接続されるとともに図示しないリード線に取り付けたファストン端子等のコネクターに接続される。一方の接続端子73、74はヒーター43(図2参照)に接続されたリード線に接続され、他方の接続端子73、74は、図示しない電源に接続されたリード線に接続される。通常(用紙9の定着処理を行う場合)、接続端子73、74及び開閉接点部78を介する電源からヒーター43への給電を行うことが可能であるが、定着処理を行う温度より高温である異常温度(所定の温度)をサーモスタット71が検知すると、開閉接点部78が作動し、電源からヒーター43への給電が遮断される。
ケース部72は、円筒形をなし、上側枠体56及び断熱カバー61に設けた各孔部56a、61aに嵌め込まれ、フランジ状の取り付け部72bが接着剤やネジによって、上側枠体56に取り付けられる。ケース部72の下面72cは、定着ローラー18の外周面に近接して対向するが、断熱カバー61の下面に比べて僅かに離間して定着ローラー18の外周面に対向している。また、ケース部72は、取り付け部72bからさらに上側に延出し、上側枠体56から外部に突出する突出部72aを有する。ケース部72の突出部72aは、上側枠体56から外部に突出しているので、定着装置5周辺の外気が突出部72aを取り囲み、ケース部72内が冷却されることになる。尚、ケース部72の突出部72aの上面に接続端子73、74が配設される。
図4はサーモスタット71の内部構成を示す断面図である。図4(a)はサーモスタット71が通電状態にあり、図4(b)はサーモスタット71が非通電状態にある。
サーモスタット71は、前述したケース部72と、接続端子73、74と、センサー部であるバイメタル75と、作動部76と、作動ガイド部77と、開閉接点部78とを備える。
ケース部72は、樹脂等の絶縁性材料にて、その下側が開放され上側を閉じた円筒形に形成される。ケース部72は、バイメタル75と、作動部76と、作動ガイド部77と、開閉接点部78と、接続端子73、74の一部とをその内部に収納する。
バイメタル75は、円板状に湾曲して形成され、感熱面を下側して配置される。即ち、バイメタル75の感熱面は、定着ローラー18の外周面(図3参照)に近接して対向する。通常(用紙9の定着処理を行う場合)、バイメタル75は、図4(a)に示すように、下側へ凸の円弧状に湾曲されており、異常温度(所定の温度)を超えると、図4(b)に示すように、上側へ凸の円弧状に湾曲する。再び、バイメタル75は、所定の温度を下回ると、上側へ凸の湾曲状態から下側へ凸の湾曲状態にスナップ変形する。バイメタル75の感熱面に対して反対側の面には、絶縁性材料からなる棒状の作動部76がバイメタル75に一体に取り付けられる。
作動ガイド部77は、絶縁性材料にて円板状に形成され、ケース部72の内壁に取り付けられる。作動ガイド部77の中央にはガイド孔77aが形成され、ガイド孔77aは作動部76を上下方向に往復移動可能に案内する。また、作動ガイド部77は、バイメタル

75と開閉接点部78との間の位置に配置される。
接続端子73、74は、夫々矩形板状の金属等の導電性材料からなり、その一端部がケース部72外に露出し、その他端部がケース部72内に収納されて、互いの他端部が所定の距離を隔てるようにケース部72に取り付けられる。接続端子73の他端部には、開閉接点部78が上下方向に揺動可能に取り付けられる。
開閉接点部78は、矩形板状の金属等の導電性材料からなり、その一端部が上下方向に揺動可能に接続端子73に取り付けられる一方、その他端部が接続端子74に当接可能に配置される。バイメタル75が下側へ凸の湾曲状態にある場合(図4(a))、作動部76は開閉接点部78から離反した位置にあるために、開閉接点部78はその自重によって接続端子74に当接する。一方、バイメタル75が上側へ凸の湾曲状態にある場合(図4(b))、作動部76は作動ガイド部77のガイド孔77a内で上側に移動し、開閉接点部78を上側に突き上げる。開閉接点部78は、作動部76によって押し上げられ接続端子74から離反する。
用紙9の定着処理を行う場合、定着ローラー18は所定の温度(異常温度)を下回るために、開閉接点部78は接続端子73、74に接続され、接続端子73、74及び開閉接点部78を介して電源からヒーター43に給電することができる。一方。定着ローラー18が所定の温度(異常温度)を超えると、サーモスタット71がスナップ変形し、開閉接点部78は作動部76によって押し上げられ接続端子74から離反し、電源からヒーター43への給電が遮断される。
上記第1実施形態によれば、定着装置5は、定着ローラー18の外周面の一部に所定の間隔を隔てて配置され定着ローラー18から放射される熱の外部への流出を遮断する断熱カバー61及び上側枠体56(断熱部材)と、定着ローラー18の表面温度を検知し、検知した表面温度に基づいてヒーター43への電力を供給若しくは遮断するために定着ローラー18の外周面に近接して配置されるバイメタル75を有するサーモスタット71と、を備える。サーモスタット71は、バイメタル75を収納するとともに断熱カバー61及び上側枠体56に形成した孔部61a、56aに嵌め込んで保持されるケース部72を有し、ケース部72は、上側枠体56から外部に突出する突出部72aを有する。
この構成によると、断熱カバー61及び上側枠体56(断熱部材)が定着ローラー18から放射される熱を定着装置5の外部へ流出するのを遮断するために、断熱性能の優れた定着装置が得られる。また、サーモスタット71は、上側枠体56から外部に突出したケース部72の突出部72aが定着装置5周辺の外気によって冷却されるために、バイメタル75が断熱カバー61と定着ローラー18の外周面とに囲まれて配置されても、断熱部材の断熱性の影響を受けることなく、ニップ部Nにて定着処理が行える適切な温度であるときにバイメタル75が異常昇温を検知することがなく、サーモスタット71は不用意に作動しない。従って、サーモスタット71は断熱部材の近傍に配置されても温度検知精度を低下させることがない。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係るサーモスタット71を備えた定着装置5を模式的に示す平面断面図である。尚、図5では、接続端子73、74は第1実施形態(図3)の接続端子73、74に対して90度だけ回転して配置されている。第2実施形態では、ケース部、及び作動ガイド部に夫々開口部を設けた点が第1実施形態と異なる。第1実施形態と異なる各開口部について主に説明し、以降、第1実施形態と同じ部分の説明を省略する。
サーモスタット71はケース部72を備える。ケース部72は、円筒形をなし、上側枠

体56及び断熱カバー61に設けた各孔部56a、61aに嵌め込まれ、フランジ状の取り付け部72bが接着剤やネジによって、上側枠体56に取り付けられる。ケース72の下面72cは、定着ローラー18の外周面に近接して対向するが、断熱カバー61の下面に比べて僅かに離間して定着ローラー18の外周面に対向している。また、ケース部72は、取り付け部72bからさらに上側に延出し、上側枠体56から外部に突出する突出部72aを有する。ケース部72の突出部72aには、二つの開口部72dが互いに対向して形成される。
この構成によれば、ケース部72の突出部72aは、上側枠体56から外部に突出するために、定着装置5周辺の外気が突出部72aを取り囲み、さらに一方の開口部72dからケース部72内に外気を取り込み、ケース部72内が冷却され、他方の開口部72dからケース部72内の暖気が放出されることになる。従って、バイメタル75が断熱カバー61と定着ローラー18の外周面とに囲まれて配置されても、断熱カバー61及び上側枠体56の断熱性の影響を受けることなく、ニップ部Nにて定着処理が行える温度であるときにバイメタル75が異常昇温を検知することがなく、サーモスタット71は不用意に作動しない。従って、サーモスタット71は断熱部材の近傍に配置されても温度検知精度を低下させることがない。尚、二つの開口部72dは、互いに対向して配置されると、空気がケース部72内外を流通しやすくなるが、空気をケース部72内に取り入れ且つ排出するのであれば、二つの開口部72dは対向していなくともよく、また三つ以上設ける構成でもよい。
また、ケース部72は、バイメタル75と、作動ガイド部77と、開閉接点部78とをその内部に収納する。
作動ガイド部77は、絶縁性材料にて円板状に形成され、ケース部72の内壁に取り付けられる。作動ガイド部77の中央にはガイド孔77aが形成され、ガイド孔77aは作動部76を上下方向に往復移動可能に案内する。また、作動ガイド部77は、バイメタル75と開閉接点部78との間に配置され、バイメタル75と開閉接点部78とが夫々配置される各空間を連通する二つの開口部77bを有する。
この構成によれば、ケース部72の突出部72aが定着装置5周辺の外気によって冷却され、さらに作動ガイド部77に形成した二つ開口部77bにおいて、バイメタル75と開閉接点部78とが夫々配置される各空間を空気が連通するために、バイメタル75が冷却される。従って、バイメタル75が断熱カバー61と定着ローラー18の外周面とに囲まれて配置されても、ニップ部Nにて定着処理が行える温度であるときにバイメタル75が異常昇温を検知することがなく、サーモスタット71は不用意に作動しない。尚、二つの開口部77bは、互いに180度離れて作動ガイド部77に配置されると、バイメタル75と開閉接点部78とが夫々配置される各空間を空気が流通しやすくなるが、各空間を空気が流通するのであれば、二つの開口部77bは180度離れて配置されなくともよく、また三つ以上設ける構成でもよい。
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態に係るサーモスタット71を備えた定着装置5を模式的に示す平面断面図である。第3実施形態では、ダクトを更に設けた点が第1及び第2実施形態と異なる。
サーモスタット71はケース部72を備える。ケース部72は、円筒形をなし、上側枠体56及び断熱カバー61に設けた各孔部56a、61aに嵌め込まれ、フランジ状の取り付け部72bが接着剤やネジによって、上側枠体56に取り付けられる。また、ケース部72は、取り付け部72bからさらに上側に延出し、上側枠体56から外部に突出する

突出部72aを有する。尚、ケース部72の突出部72aには、二つの開口部を形成してもよい。
ケース部72の突出部72aはダクト81で囲まれる。ダクト81は断面U字状に形成され、その下側が開放され上側枠体56に対向するとともに、その左右側が開放され左右方向、例えばA方向に空気が流通することが可能となる。ダクト81は、図示しないネジ等の固定部によって定着装置5に取り付けられる。
この構成によると、ダクト81により定着装置5周辺の外気がケース部72の突出部72aに向かって効率よく流通し、その外気がケース部72の突出部72aを取り囲み、ケース部72内が冷却される。
尚、上記第1〜第3実施形態では、定着ローラー18内にヒーター43を備え、このヒーターにて定着ローラー18を加熱するローラー定着方式に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、定着ローラーとヒートローラーとで定着ベルトを張架し、定着ベルトを介して定着ローラーを加熱する方式に適用してもよい。また定着ローラー18と加圧ローラー19の組み合わせは定着部材と加圧部材の組み合わせの一例であり、ローラー以外の部材で定着部材と加圧部材を構成することもできる。例えば上記定着ベルトはそのまま定着部材に転用できるし、ベルト方式を加圧部材に展開することも可能である。
また、上記第1〜第3実施形態では、断熱カバー61が上側枠体56に取り付けられる構成を示したが、本発明はこれに限らず、断熱カバー61を専用に取り付ける保持部材を設けて、該保持部材を上側枠体56に取り付けるように構成してもよい。この場合には、断熱カバー61と保持部材とが断熱部材を構成することになり、上記実施形態と同様の効果を奏する。
また、上記第1〜第3実施形態では、サーモスタット71のケース部72は円筒形の例を示したが、本発明はこれに限らず、上側枠体56、断熱カバー61等のサーモスタット71の周辺の構成配置に応じて角形のケース部等、適宜構成してもよい。この場合も上記実施形態と同様の効果を奏する。
本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる定着装置及びそれを備えた画像形成装置に利用することができる。
1 画像形成装置
5 定着装置
18 定着ローラー
19 加圧ローラー
43 ヒーター(加熱手段)
55 下側枠体
56 上側枠体(断熱部材)
61 断熱カバー(断熱部材)
71 サーモスタット(異常温度検知部材)
72 ケース部
72a 突出部
72b 取り付け部
72c 下面
72d 開口部
73、74 接続端子
75 バイメタル(センサー部)
76 作動部
77 作動ガイド部
77a ガイド孔
77b 開口部
78 開閉接点部
81 ダクト
N ニップ部

Claims (4)

  1. 加熱手段により加熱される定着部材と、該定着部材に圧接される加圧部材とを有し、前記定着部材と前記加圧部材とが圧接するニップ部にて記録媒体上に担持されたトナー像を記録媒体に定着する定着装置において、
    前記定着部材の外周面の一部に所定の間隔を隔てて配置され前記定着部材から放射される熱の外部への流出を遮断する断熱部材と、前記定着部材の表面温度を検知し、検知された表面温度に基づいて前記加熱手段へ電力を供給、若しくは遮断するために前記定着部材の外周面に近接して配置されるセンサー部を有する異常温度検知部材と、を備え、
    前記異常温度検知部材は、前記センサー部を収納するとともに前記断熱部材に形成した孔部に嵌め込んで保持されるケース部を有し、前記ケース部は、前記断熱部材から前記定着部材とは反対側の外部空間に突出する突出部を有するとともに、
    前記ケース部は、前記突出部に少なくとも二つの開口部が形成されていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記異常温度検知部材は、接続端子に接続される開閉接点部と、前記所定の温度において前記センサー部がスナップ変形することによって前記開閉接点部を切り替える棒状の作動部と、該作動部を往復移動可能に案内し前記センサー部と前記開閉接点部との間に配置される板状の作動ガイド部と、を前記ケース部に収納し、
    前記開閉接点部は前記センサー部に対向して配置され、前記作動ガイド部は、前記センサー部と前記開閉接点部とが夫々配置される各空間を連通する少なくとも二つの開口部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記突出部を囲むとともに、外部から前記突出部に向かう空気の通路が形成されるダク
    トを更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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