JP5814486B1 - 使い捨て着用物品 - Google Patents

使い捨て着用物品 Download PDF

Info

Publication number
JP5814486B1
JP5814486B1 JP2015153815A JP2015153815A JP5814486B1 JP 5814486 B1 JP5814486 B1 JP 5814486B1 JP 2015153815 A JP2015153815 A JP 2015153815A JP 2015153815 A JP2015153815 A JP 2015153815A JP 5814486 B1 JP5814486 B1 JP 5814486B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
lateral direction
diaper
waist region
spaced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015153815A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017012714A (ja
Inventor
市川 誠
誠 市川
隆将 村井
隆将 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Uni Charm Corp
Original Assignee
Uni Charm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Uni Charm Corp filed Critical Uni Charm Corp
Priority to JP2015153815A priority Critical patent/JP5814486B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5814486B1 publication Critical patent/JP5814486B1/ja
Publication of JP2017012714A publication Critical patent/JP2017012714A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】従来の技術の改良であって、ファスナ部の係止操作を容易にすることができ、かつフィット性を向上することができる使い捨て着用物品の提供。【解決手段】 使い捨て着用物品10において、サイドパネル15は、横方向Xへ伸縮可能な弾性区域を有する弾性パネル31と、おむつ本体14と弾性パネル31とをつなぐ連結シート32とを有し、連結シート32は、おむつ本体14から横方向Xの外側へ延出する離間部分を有し、離間部分の横方向Xの寸法が10〜30mmであって、離間部分は、連結シート32から形成された単層構造を有し、離間部分の横方向Xの内側に位置する複数のシートから形成された内側積層部分85と、離間部分の横方向Xの外側に位置する複数のシートから形成された外側積層部分86とをさらに有し、離間部分の単位面積当たりの質量が、内側積層部分85の単位面積当たりの質量と外側積層部分86の単位面積当たりの質量とのそれぞれよりも高くなっている。【選択図】図1

Description

この発明は、使い捨て着用物品に関する。
従来、前ウエスト域と、後ウエスト域と、クロッチ域と、吸収性コアを有するおむつ本体とを含み、前後ウエスト域のうちの一方のウエスト域にファスナ部が取り付けられた着用物品は公知である。例えば、特許文献1に開示された着用物品では、前後ウエスト域と、クロッチ域と、おむつ本体とを有し、一方のウエスト域には、他方のウエスト域に位置するターゲットシートに係脱可能なファスナ部が取り付けられており、吸収性コアは、折曲を誘導するための変形誘導部を有する。
特開2008−161480号公報(P2008−161480)
従来の着用物品では、吸収性コアが変形誘導部によって折曲されやすくなることにより、着用者の身体に対するフィット性を向上することができる。
一方、ファスナ部をターゲットシートに係止する際には、ファスナ部の係止操作が容易になるように、ターゲットシートが平面に近い状態となることが好ましい。そのため、従来の着用物品では、ターゲットシートが変形誘導部とが厚さ方向において重ならないように配置されており、一部が重なる場合には、ターゲットシートの配置領域においてフィット性が低下していた。
そこで、本発明の目的は、従来の技術の改良であって、ファスナ部の係止操作を容易にすることができ、かつフィット性を向上することができる使い捨て着用物品の提供にある。
上記課題を達成するために、本発明は、縦方向及び横方向と、肌対向面及び非肌対向面とを有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域と、おむつ本体と、前記おむつ本体において前記クロッチ域から前記第1及び第2ウエスト域へ延びる吸収性コアと、前記第1ウエスト域の両側部に取り付けられて、前記第2ウエスト域に係脱可能な一対のファスナ部とを含む使い捨て着用物品の改良にある。
本発明は、上記着用物品において、前記第1ウエスト域において、前記おむつ本体の両側縁から前記横方向の外側へ延出するサイドパネルをさらに有し、前記サイドパネルは、前記横方向へ伸縮可能な弾性区域を有する弾性パネルと、前記おむつ本体と前記弾性パネルとをつなぐ連結シートとを有し、前記連結シートは、前記おむつ本体から前記横方向の外側へ延出する離間部分を有し、前記離間部分の前記横方向の寸法が10〜30mmであって、前記離間部分は、前記連結シートから形成された単層構造を有し、前記離間部分の前記横方向の内側に位置する、複数のシートから形成された内側積層部分と、前記離間部分の前記横方向の外側に位置する、複数のシートから形成された外側積層部分とをさらに有し、前記離間部分の単位面積当たりの質量が、前記内側積層部分の単位面積当たりの質量と前記外側積層部分の単位面積当たりの質量とのそれぞれよりも高い。
前記内側積層部分のうちの前記離間部分に隣接する部位のシートの積層数が、前記内側積層部分の他の部分のシートの積層数よりも多い。かかる着用物品においては、着用するときに、該隣接する部位を把持してサイドパネルを引っ張って拡げ易くなる。
前記第2ウエスト域の外面に位置するターゲットシートをさらに有し、前記ターゲットシートの前記非肌対向面側には、凸部と凹部とが形成されており、前記凹部は複数形成され、前記凸部は前記横方向へ連続して延びており、前記吸収性コアは、平面視において前記凸部と交差するように前記縦方向へ延びる変形誘導部を有する。かかる着用物品においては、変形誘導部と交差して延びる凸部によって、ターゲットシートを平面に近い状態にすることができ、ファスナ部の係止操作が容易になる。
本発明に係る使い捨て着用物品の一つ以上の実施形態によれば、ファスナ部の係止操作を容易にすることができ、かつフィット性を向上することができる。
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本開示に係る使い捨て着用物品の一例として示す、第1実施形態に係る使い捨ておむつの斜視図。 おむつを肌対向面側から視た一部破断展開平面図。 おむつを非肌対向面側から視た展開平面図。 図2のIV−IV線に沿う断面図。 (a)フック要素の側面図。(b)図3に示す、V(b)−V(b)線に沿う断面図。 おむつを非肌対向面から視た後ウエスト域の平面図。 図6に示す、VII線で囲まれた領域の拡大図。 図1のVIII−VIII線に沿う断面図。 変形例1に係るおむつの図1と同様の斜視図。 変形例2に係るおむつの図3と同様の展開平面図。 (a)〜(d)他の変形例における、図7と同様の拡大図。 第2実施形態に係るおむつの図1と同様の斜視図。 第2実施形態に係るおむつの図2と同様の一部判断展開平面図。 第2実施形態に係るおむつの図4と同様の断面図。
<第1実施形態>
下記の実施の形態は、本発明の一例である図1〜図8に示す、第1実施形態に係る使い捨ておむつ10に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。図2及び3において、後述する各弾性体は、その収縮力に抗して、横方向X及び縦方向Yへの収縮力により、各弾性体が取り付けられた部材に生じたギャザーが自然な視覚によって実質的に無くなっているように見える程度にまで伸長された状態にある。
図1〜図3を参照すると、本発明に係る使い捨て着用物品の一例である使い捨てのおむつ10は、縦方向Y及びそれに交差する横方向Xと、肌対向面及びその反対側の非肌対向面と、横方向Xの長さ寸法を二等分する縦軸Pと、縦方向Yの長さ寸法を二等分する横軸Qとを有し、縦軸Pに関してほぼ対称であり、前ウエスト域11と、後ウエスト域12と、前ウエスト域11および後ウエスト域12の間に位置するクロッチ域13とを含む。
おむつ10は、ベース形態をなすおむつ本体14と、おむつ本体14の後ウエスト域12の両側部に備えられた一対のサイドパネル15とを含む。おむつ本体14は、クロッチ域13を画定する両側縁部が凹曲状を有している。おむつ本体14の前後ウエスト域11,12は、サイドパネル15に配置されたファスナ部16と、前ウエスト域11に位置するターゲットシート17とによって、連結及び分離可能に構成されている。
<おむつ本体>
おむつ本体14は、縦方向Yにおいて離間対向する前後端縁14a,14bと、横方向Xにおいて離間対向する両側縁14c,14dとを有し、肌対向面に位置する透液性の内面シート21と、非肌対向面に位置する不透液性の外面シート22と、内外面シート21,22の間に位置する吸収性コア23と、吸収性コア23と外面シート22との間に位置し、少なくとも吸収性コア23の底面全体を覆う難透液性又は不透液性の防漏シート24とを含む。内面シート21の肌対向面側には、横方向Xに離間し縦方向Yへ延びる一対のバリアカフシート25が配置されている。前ウエスト域11において、外面シート22の非肌対向面側には、ファスナ部16が係脱可能なターゲットシート17が配置されている。
内面シート21は、例えば、質量が約10〜35g/m、好ましくは約13〜23g/mの親水処理した疎水性のスパンボンド繊維不織布またはポイントボンド繊維不織布から形成されていることが好ましい。外面シート22は、おむつ本体14の外形を形成しており、質量が約10〜30g/m、好ましくは約13〜24g/mの疎水性のスパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(以下SMSとする)繊維不織布またはスパンボンド繊維不織布から形成されていることが好ましい。防漏シート24は、難透液性、好ましくは、不透液性かつ通気性のプラスチックフィルムを用いることができる。
吸収性コア23は、木材フラッフパルプ、高吸収性ポリマー粒子、またはこれらの混合物を用いることができる。また、図示していないが、吸収性コア23は、透液性及び液拡散性を有するシート、例えば、ティッシュペーパ等から形成されたコアカバーシートによって全体が包被されている。吸収性コア23は、少なくともクロッチ域13に位置していればよく、本実施形態では、クロッチ域13から前後ウエスト域11,12へと延在している。吸収性コア23の肌対向面側には、縦方向Yへ延びる複数条の変形誘導部29が形成されている。
変形誘導部29は、肌対向面側から非肌対向面側へ向かって凹んだ凹条溝であって、吸収性コア23の厚さ寸法が他の部分に比して小さくなっている。変形誘導部29は、前後ウエスト域11,12及びクロッチ域13のそれぞれにおいて、横方向Xにおいて所与寸法離間して複数配置されており、また、縦方向Yにおいて並んで配置されている。吸収性コア23の縦方向Yの寸法が比較的に大きくなり、着用状態において着用者の身体形状に沿って変形し難いところ、縦方向Yへ延びる凹条溝からなる変形誘導部29をおむつ10全体に配置することによって、吸収性コア23を着用者の身体形状に沿うように変形させることができる。また、変形誘導部29は、吸収した体液を吸収性コア23の全体に拡散させるための誘導溝としての機能も有する。
変形誘導部29は、吸収性コア23の一部を取り除く、または、加圧することによって形成された有底の凹条溝であって、加圧して形成された場合には、吸収性コア23の他の領域に比して高密度かつ高剛性の領域となる。変形誘導部29は、後記の本発明の効果を奏する限りにおいて、有底の凹条溝ではなく、吸収性コア23が存在しない、スリットであってもよいし、また、全体的に縦方向Yへ直状に延びるものではなく、その一部が湾曲していてもよい。
図2を参照すると、後ウエスト域12において、内外面シート21,22の間であって吸収性コア23の縦方向Y外側には、横方向Xに延びる複数条のウエスト弾性体26が伸長状態で取り付けられる。また、防漏シート24の肌対向面側であって、吸収性コア23の横方向X外側には、レッグ弾性体27が取り付けられる。レッグ弾性体27は、防漏シート24とバリアカフシート25との間において、図示しないホットメルト接着剤等の公知の接合手段によって接合される。レッグ弾性体27は、クロッチ域13から前後ウエスト域11,12まで延びている。レッグ弾性体27としては、縦方向Yへ伸長状態で収縮可能に取り付けられた複数本のストリング状またはストランド状の弾性体を用いることができる。レッグ弾性体27によって、吸収性コア23の横方向Xの両外側域には、ガスケット機能を有する弾性サイドフラップが形成される。
バリアカフシート25は、例えば、質量が約10〜30g/mの疎水性のSMS繊維不織布またはスパンボンド繊維不織布を用いることができる。バリアカフシート25は、内面シート21の肌対向面に固定された、縦方向Yにおいて離間対向する前固定部及び後固定部と、縦方向Yへ延びる固定側部(近位部)25aと、固定側部25aの横方向Xの内側に位置するスリーブ状の自由側縁部(遠位縁部)25bとを有する。自由側縁部25b内には、ストリング状又はストランド状の弾性部材からなり、縦方向Yへ延びるカフ弾性体28が伸長状態で収縮可能に取り付けられる。カフ弾性体28が収縮することによって、自由側縁部25bが内面シート21から着用者の身体側へ離間し、排泄物の横漏れを防止するための一対の防漏カフが形成される。
<サイドパネル>
図2〜図4を参照すると、おむつ本体14の後ウエスト域12には、その両側縁部に一対のサイドパネル15が取り付けられる。サイドパネル15は、弾性伸縮性を有する弾性パネル31と、弾性パネル31とおむつ本体14とを連結するための連結シート32と、弾性パネル31から横方向Xの外側に延出するファスナ部16を備えたタブシート33とを含む。
弾性パネル31は、肌対向面に位置する第1シート34と、非肌対向面に位置する第2シート35と、第1及び第2シート34,35との間に取り付けられた横方向Xに延びる複数条のサイド弾性体36とを含む。第1及び第2シート34,35は、矩形状であって例えば、質量が約10〜30g/mのSMS繊維不織布を用いることができる。サイド弾性体36としては、横方向Xへ伸長状態で収縮可能に取り付けられた複数本のストリング状またはストランド状の弾性体を用いることができる。弾性パネル31は、非伸縮性の連結シート32を介しておむつ本体14の後ウエスト域12に接合される。具体的には、連結シート32の横方向Xにおける内側縁部が、外面シート22と、内面シート21又はバリアカフシート25との間に配置されて、互いに接合され、連結シート32の外側縁部が、第2シート35の非肌対向面に接合される。連結シート32は、例えば、質量が約40〜60g/mの疎水性のスパンボンド繊維不織布、SMS繊維不織布等を用いることができる。また、サイドパネル15(弾性パネル31)は、サイド弾性体36の収縮力の作用する弾性区域31Aと、その収縮力が作用しない非弾性域とを有する。
タブシート33は、肌対向面に位置する第1タブシート37と、非肌対向面に位置する第2タブシート38とを含む。第1及び第2タブシート37,38は、縦方向Yへ延びるとともに、横方向X外側に突出して縦方向Yへ互いに離間する複数のタブ39が形成されており、タブ39の肌対向面側には、ファスナ部16がそれぞれ配置される。従って、ファスナ部16は、縦方向Yへ離間して複数配置され、本実施形態ではウエスト開口側に位置する外側ファスナ部16aとクロッチ域13側に位置する内側ファスナ部16bとを含む。弾性区域31Aの横方向Xにおける外側縁部は、第1及び第2タブシート37,38の間に配置されて、互いに接合される。第1及び第2タブシート37,38としては、例えば、質量が約40〜60g/mのスパンボンド繊維不織布、SMS繊維不織布等を用いることができる。サイドパネル15を構成する各シート間における接合には、図示しないホットメルト接着剤等の公知の接合手段を用いることができる。
図5(a)を参照すると、ファスナ部16は、タブシート33に接合される基材シート40と、複数のフック41とを含み、フック41は、基材シート40から起立する軸部42と、軸部42の先端に形成された頭部43とを有する。ファスナ部16の材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系の材料や、ポリエステル系の材料等を用いることができる。
軸部42は、基材シート40からほぼ垂直に延び、頭部43は、軸線が基材シート40の表面とほぼ平行となるように形成されている。頭部43は、軸部42の先端の直径d1よりも大きなフック径d2(頭部の長手方向の寸法)を有し、本実施形態において直径d1は200μmであり、フック径d2は約410μmである。フック41の高さ寸法hは、後述するターゲットシート17の外層部分60の厚さ寸法t1の約70〜100%であることが好ましい。ターゲットシート17の外層部分60を構成する後記のフィラメント60aの繊維径は、互いに隣り合うフック41の頭部43の離間寸法R1よりも小さく、頭部43が繊維間に入り込むことにより、ファスナ部16とターゲット部である多数の凸部61とは係脱可能に係合する。なお、本実施形態においては、軸部42は基端から先端に向かって先細状に延びているが、ほぼ同径の円筒状であってもよく、また、頭部43もターゲットシート17に係合される限りにおいて、他の公知の形状を採用することができる。
<ターゲットシート>
図2及び図3を参照すると、おむつ本体14の前ウエスト域12の非肌対向面側には、ターゲットシート17が配置されている。ターゲットシート17は、おむつ本体14の非肌対向面に固定された内層部分(内層シート)50と、ターゲットシート17の外面を形成する外層部分(外側シート)60とを積層して形成された複合シートから形成される。内外層部分50,60は、熱融着繊維を含む各種公知の製法によって製造された繊維不織布シートから形成されており、内層部分50としては、例えば、フィラメント(長繊維)50aを含む質量20〜30g/mのメルトブローン繊維不織布やエアスルー繊維不織布、外層部分60としては、例えば、ステープル60aを含む質量10〜20g/mのスパンボンド繊維不織布等から形成することができる。内層部分50はフィラメント50a、外層部分60はステープル60aを含むことによって、フック41と係合したときに内層部分50における毛羽立ちを抑制し、係脱を繰り返しても所定の係合強度を維持することができる。
ターゲットシート17において、内層部分50におけるフィラメント50aの平均繊維径は、約2.0〜6.0μmである。外層部分60におけるステープル60aの平均繊維径は、約10〜30μmであって、内層部分50のフィラメント50aの平均繊維径よりも大きくなっている。ターゲットシート17がかかる繊維構成を有することによって、ファスナ部16のフックが内層部分50のフィラメント50aと係合され易くなる一方、外層部分60のステープル60aは破断強度が比較的に高く、フックの係合操作を繰り返しても容易に破断せず、外層部分60が破断して係合強度が低下するのを抑制することができる。
図3を参照すると、ターゲットシート17は、接合域を介しておいておむつ本体14の非肌対向面に接合されており、接合域は、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段を用いてターゲットシート17とおむつ本体14とが互いに接合された接合部45と、ターゲットシート17とおむつ本体14とが接合されていない非接合部46とを有する。非接合部46は、その周囲に位置する接合部45によって画定され、横方向Xへ離間して複数形成される。なお、図2において、説明の便宜上、接合部45には薄色のドットを付している。
図6及び図7を参照すると、ターゲットシート17は、その外面において、横方向Xへ連続的に延びる凸部(ターゲット部)61と、凸部61間に位置して横方向へ断続的に延びる凹部62とを有する。凹部62は、湾曲状であって、ターゲットシート17の外面に熱エンボス加工を施すことによって形成されたデボス部であって、内層部分50のフィラメント50aと外層部分60のステープル60aとが互いに熱溶着されている。内層部分50と外層部分60とは、それらの互いに対向する面に塗布されたホットメルト接着剤を介して接合されておらず、複数の凹部62においてのみシールされている。
凸部61は、複数の凹部62を囲むように配置されており、横方向Xへゆるやかに連続してウエーブ状に延びる複数の連続部分61Aと、連続部分61Aの形状に沿うように配置された複数の凹部62間に位置する複数の分断部分(ブリッジ)61Bとを有する。複数の連続部分61Aは、ターゲットシート17の両側縁17c,17d間において横方向Xへ連続して延びている。図示例では、凹部62は、分断部分61Bによって分断されていることから、横方向Xへ断続的に延びているが、後記の本発明の効果を奏する限りにおいて、複数の凹部62がつながって連続的に横方向Xへ延びていてもよい。
ターゲットシート17の外面形状における各種寸法についていえば、縦方向Yの寸法L1が100〜150mm、凸部61の連続部分61Aの幅寸法W1は1.0〜5.0mm、分断部分61Bの幅寸法W2は1.0〜3.0mm、凹部62の長さ寸法L3は、1.5〜15.0mm、幅寸法W3は0.2〜0.8mm、その曲率は65〜80度である。凹部62では、熱エンボス加工によって内層部分50のフィラメント50aと外層部分60のステープル60aとが熱融着されており、ファスナ部16が係止されない非係止領域を形成している。このように係止領域(凸部61)の間に非係止領域(凹部62)を形成することによって、ファスナ部16をターゲットシート17から剥離する際、剥離力によって繊維が毛羽立ってループ部分が変形することを抑えることができる。凹部62の外面全体の面積に対する凹部62の面積率は、35〜50%である。
ターゲットシート17と、吸収性コア23の縦方向Yへ延びる複数の変形誘導部29とは、おむつ10の平面視において互いに重なって位置している。変形誘導部29は、縦方向Yにおいて互いに対向する内外端部29a,29bを有し、内端部29aはターゲットシート17の内端縁17aの縦方向Yの外側に位置しており、外端部29bはターゲットシート17の外端縁17bの縦方向Yの内側に位置しており、変形誘導部29全体がターゲットシート17の存在域に位置している。
おむつ10の着用状態であって、ファスナ部がターゲットシート17に係止された状態において、変形誘導部29全体がターゲットシート17内に位置していることから、ファスナ部16の一部が変形誘導部29と平面視において重なって位置している。
図8を参照すると、おむつ10を着用する際には、着用者又は着用補助者が、タブシート33を摘持して前ウエスト域11側へ引っ張り、指先でファスナ部16の外面を抑えてターゲットシート17の外面に押し当てて凸部61に係止することが必要となる。変形誘導部29は、吸収性コア23の厚さ寸法が他の部分に比して小さい凹条溝であるから、ターゲットシート17のうちの変形誘導部29上に位置する所定領域70が吸収性コア23の底面23dから離間した状態となり変形し易いので、ファスナ部16を比較的に強い力で押し当てても、所定領域70が着用者の腹部2へ向かって変形してフック41を凸部61に係合させることができないおそれがある。また、さらに強い力でファスナ部16をターゲットシート17に押し当てようとすると、着用者の腹部2を局所的に圧迫して不快感を与えるおそれがある。また、かかる事態を避けるために、変形誘導部29と平面視において重ならない位置にファスナ部16を係止させる場合には、着用者の腹部2を必要以上に締め付け又は緩く締め付けることになるので、おむつ10のフィット性が低下するおそれがある。
本実施形態に係るおむつ10においては、ターゲットシート17の外面において、縦方向へ延びる凹条溝からなる変形誘導部29に対してそれと交差又は直交するように横方向Xへ連続して延びる凸部61が形成されていることによって、ターゲットシート17全体の横方向Xにおける剛性が比較的に高くなっている。具体的には、凸部61の複数の連続部分61Aは、ターゲットシート17の横方向Xの寸法全域に連続的に延びているので、複数の変形誘導部29全体を横断している。そのため、ファスナ部16が変形誘導部29と平面視と重なって位置するときに、それを凸部61に係止するためにファスナ部16を押圧し、所定領域70にその押圧する力が作用する場合であっても、所定領域70が着用者の腹部2に向かって変形することを抑制することができる。
ターゲットシート17の複数の凹部62は、曲線状であって、変形誘導部29と交差するように横方向Xへ延びている。例えば、フック41の非係止域である凹部62が凸部61と交差するように縦方向Yへ延びている場合には、ターゲットシート17の所定領域70が横方向Xにおいて凹凸を繰り返した外面形状を有し、フック41が凸部61に係止され難くなるおそれがある。本実施形態においては、凹部62が凸部61と同様に、横方向Xへ延びていることによって、ターゲットシート17の外面を平坦にすることができる。
また、凹部62は、内層部分50のフィラメント50aと外層部分60のステープル60aとが熱溶着されたシールラインであるから比較的に剛性が高くなっている。したがって、複数の凹部62が横方向Xへ延びていることによって、凸部61とともに、ターゲットシート17の横方向Xにおける剛性の向上に寄与するといえる。凹部62は、横方向Xへ断続的に曲状に延びていることから、それが直状を有する場合に比して、縦方向Yへ直状に延びる変形誘導部29と平面視において重なる面積が大きくなり、所定領域70の変形をより効果的に抑制しうる。
再び、図7を参照すると、外層部分60のステープル60aは、縦方向Yに沿った繊維配向性を有しており、凸部61の連続部分61Aでは、縦方向Yの寸法が大きい幅広部71と、縦方向Yの寸法が小さい幅狭部72とが横方向Xにおいて(または、その長さ方向において)複数並んでいる。ステープル60aが縦方向Yに沿った繊維配向性を有することによって、それが横方向Xに沿った繊維配向を有する場合に比して、ターゲットシート17の横方向Xに対する剛性が高くなる。また、凸部61の縦方向Yの寸法(幅寸法)W1がほぼ均一の場合には、ファスナ部16の引っ張り方向(横方向X)の力が比較的に強く加えられたときに、ループを形成するフィラメント50aとステープル60aとが一様に切れて、ファスナ部16による係止を繰り返し行うことができなくなるおそれがあるが、幅広部71と幅狭部72とが存在することによって、引っ張り方向へ連続してそれらが破断するのを抑制することができる。
再び、図2を参照すると、既述のとおり、ターゲットシート17は、おむつ本体14の非肌対向面側に接合域を介して接合されており、接合域は接合部45と、接合部45に囲まれた複数の非接合部46とを有する。ファスナ部16がターゲットシート17に係止された状態において、ターゲットシート17の全面がおむつ本体14に接合されている場合には、タブ39の動きにターゲットシート17が追従できず、係合が解除されてしまうおそれがあるが、ターゲットシート17のうちの非接合部46の存在域とファスナ部16とが係合されたときには、該存在域がおむつ本体14から離間してファスナ部16の動きに応じて変形しうるので、ファスナ部16の係合が解除されるのを防止することができる。
図示していないが、おむつ10の着用状態において、サイドパネル15はターゲットシート17と互いに重なり合っており、弾性パネル31の肌対向面とターゲットシート17の外面とが当接している。図4を参照すると、弾性パネル31は、収縮状態において横方向へ起伏を繰り返す凹凸状であって、ファスナ部16が凸部61に係止された状態において、凹凸状の弾性パネル31がターゲットシート17の外面に当接することによって、弾性区域31Aの当接面においては平坦状の非弾性区域の当接面よりも高い摩擦抵抗が生じる。それによって、サイドパネル15にファスナ部16の係合を解除するような力が加えられても、係合が解除されるのを抑制することができる。また、凹凸状の弾性パネル31の内面側には、前ウエスト域11が位置することによって、表面が凹凸した弾性パネル31が着用者の肌に直接触れ難く又は触れることはなく、表面が平滑な前ウエスト域11が肌に当接されるので、肌触りが良好となる。
(変形例1)
図9は、変形例1における図1と同様の、着用状態におけるおむつ10の斜視図である。本変形例においては、ターゲットシート17は、後ウエスト域12における他の領域と識別可能となるように着色されている。着色は、識別可能な限りにおいて、赤色、青色、黄色等の公知の色彩を用いることができる。なお、図10においては、着色されていることが分かるように、ターゲットシート17の外面に薄色のドットを付している。
また、サイドパネル15における、内側ファスナ部16bの内端縁80から外側ファスナ部16aの外端縁81までの離間寸法(縦方向Yの寸法)L4は、ターゲットシート17の縦方向Yの寸法L1よりも大きくなっている。具体的には、ターゲットシート17の縦方向Yの寸法L1が約100〜150mmであるのに対し、離間寸法L4は、約160〜200mmである。両寸法L1,L4がかかる相関関係を有することによって、おむつ10を着用するときには、ファスナ部16a,16bをターゲットシート17に係止するときには、外側ファスナ部16aを斜め下方へ引っ張って係止し、かつ、内側ファスナ部16bを斜め上方に引っ張って係止することになるので、ウエスト開口側が下方へ引っ張られるとともにレッグ開口側が上方へ引っ張られた態様となる。それによって、ウエスト開口縁部及びレッグ開口縁部のフィット性が向上し、着用状態におけるおむつ10の位置ずれ及び排泄物の漏れを防止することができる。図示していないが、ターゲットシート17の縦方向Yの寸法が比較的に小さいことから、変形誘導部29の外端部29bがターゲットシート17の外端縁よりも縦方向Yの外側に位置する。かかる態様において、変形誘導部29が吸収性コア23の存在しないスリットである場合には、ターゲットシート17のうちの変形誘導部29と存在域において通気性が向上し、ターゲットシート17が繊維不織布から形成されていることと相俟って、おむつ10内部の蒸れを効果的に抑制することができる。
(変形例2)
図10は、他の変形例における図3と同様の図である。図10を参照すると、本変形例においては、おむつ本体14の外面に縦方向Yへ断続的に延びる、複数の表示要素91aから形成された第1表示部91が配置されている。第1表示部91は、横方向Xにおいて離間して複数配置されており、おむつ本体14の前端縁14aから後端縁14bまでその縦寸法のほぼ全域に延在している。また、ターゲットシート17の外面には、縦方向Yへライン状に延び、かつ、横方向Xにおいて互いに離間した複数の第2表示部92が配置されている。第1表示部91と第2表示部92とは、縦方向Yにおいて並んで配置されている。第1及び第2表示部91,92がこのような配置パターンを有することによって、おむつ10の製造工程において、ターゲットシート17をおむつ本体14に対して所定の位置に配置することができる。このように、第1及び第2表示部91,92が、おむつ10の製造工程におけるターゲットシート17の位置決めとして機能することのほかに、おむつ10の背面における外観の意匠性に優れるとともに、おむつ10の着用状態においては、第2表示部92は、着用者のサイズを表示する機能を有する。なお、第1表示部91を構成する表示要素91aは、図示例のような十字状のほかに、円形や矩形、星形等の各種公知の図柄を採用することができる。
(他の変形例)
図11(a)〜(d)は、本発明のおむつ10の変形例の一例を示す、図7と同様の拡大図である。図11(a)〜(d)は、ターゲットシート17の外面における凹凸模様を示したものであって、図11(a)は、横方向へ連続してウエーブ状に延びる複数の凸部61とその間において連続してウエーブ状に延びる複数の凹部62とを有する模様、図11(b)は、縦方向Yの内側へ凸曲した複数の凹部62が縦方向Yに並び、かつ、その縦に並んだ複数の列が横方向Xにおいて離間しており、凸部61が複数の凹部62を囲むように位置する模様、図11(c)は、縦方向Yの内側へ凸曲した複数の凹部62とそれを囲むように位置する凸部61とから形成された模様、図11(d)は、横方向Xへウエーブ状に延びる複数の凹部62と、凹部62間に位置する複数の凸部61とを有し、凸部61は、縦方向Yにおいて対向する両側縁93,94が横方向Xにおいて接近と離間を繰り返した形状をなす模様である。図11(c),(d)のように、第1実施形態のパターンよりもより明確に、凸部61が離間と接近を横方向Xにおいて交互に繰り返すことによって、凹部62において縦方向Yへ配向された繊維の長さが不均一となり、ファスナ部16が係合された状態で横方向Xへ引っ張る力が加えられたとしても繊維が一様に切断されず、ファスナ部16との係合を解除した後においても表面が毛羽立ち難く、繰り返し止着操作をするときにおいても一定の係合強度を維持することができる。これらの複数の凹凸模様のいずれにおいても、本実施形態に係るおむつ10の特徴構成を備える限りにおいて、図7に示す凹凸模様と同様の技術的効果を奏することができる。
<第2実施形態>
図12は、第2実施形態に係るおむつ10の図1と同様の斜視図、図13は、第2実施形態に係るおむつ10の図2と同様の平面図、図14は、第2実施形態に係るおむつ10の図4と同様の断面図である。本実施形態に係るおむつ10の基本的構成は、第1実施形態のそれと同様であるので、相違する点についてのみ以下に説明する。
図12〜図14を参照すると、本実施形態においては、連結シート32のうちのおむつ本体14から横方向Xの外側へ延出する部分、おむつ本体14と弾性パネル31の弾性区域31Aとの横方向Xにおける離間部分30の横方向Xの寸法W4が、第1実施形態のそれよりも大きくなっている。具体的には、第1実施形態の離間部分30の横方向Xの寸法が約5〜10mmであるのに対し、本実施形態の離間部分30の横方向Xの寸法W4は、約10〜30mmである。
図12を参照すると、離間部分30の横方向Xの寸法が比較的に大きいことから、弾性区域31A全体が前ウエスト域11と重なるように位置している。表面が凹凸した弾性パネル31全体が着用者の肌に直接触れ難く又は触れることはなく、表面が平滑な前ウエスト域11が肌に当接されるので、肌触りが良好となる。
また、例えば、おむつ10を展開させて、仰臥状態の着用者の背面側に配置した状態において、後ウエスト域12の凹凸状の弾性区域31Aが着用者の身体に触れるときには肌を刺激して違和感を与えたり、弾性区域31Aが抑えられた状態で伸長して装着操作がし難くなるおそれがある。特に、寝たきりの高齢者の場合には、弾性区域31Aが直接肌に触れることによって褥瘡の原因となるおそれがある。本実施形態においては、後ウエスト域12の横方向Xの寸法が前ウエスト域11のそれと比較して大きく形成することによって、弾性区域31Aが寝臥状態の着用者の身体の外側に位置した状態となるので、弾性区域31Aが身体の下に位置して肌に直接触れることはなく、かかる違和感を与えることはない。また、着用補助者が弾性区域31Aを把持してサイドパネル15を前ウエスト域11側へ引っ張ろうとしても、弾性区域31A自体が伸長されて上手く引っ張ることができないが、比較的に大きく形成された離間部分30を把持することによって、サイドパネル15を前ウエスト域11側に容易に引っ張ることができる。
本実施形態において、連結シート32から形成された離間部分30の質量M1と、外面シート22とバリアカフシート25とから形成された内側積層部分85の質量(両シート22,25の質量を加算したもの)M2と、第1シート34と第2シート35とから形成された外側積層部分86の質量(両シート34,35の質量を加算したもの)M3とを比較した場合、各質量の大きさの相関関係は、M1≧M2=M3となっている。具体的には、連結シート32の質量は30〜50g/mであって、外面シート22とバリアカフシート25との質量は、それぞれ、10〜20g/m、弾性パネル31の内層シート34と外層シート35との質量は、それぞれ、10〜20g/mである。
内側積層部分85と外側積層部分86との間に位置する単層構造の離間部分30の質量が比較的に小さく、かつ、厚さ寸法が内外積層部分85,86のそれよりも小さい場合には、離間部分30において局所的に剛性が小さくなって剛性変化点として作用し、着用状態において、離間部分30に縦皺が形成され、サイドパネル15が身体に沿った曲状に変形されず、一部が屈曲して身体から一部が離間したような状態となるおそれがある。また、着用者が寝臥状態の場合、離間部分30が身体の下に位置したときに、厚さ寸法の変化によって違和感を与えるおそれがある。本実施形態においては、離間部分30の質量が、内外側積層部分85,86の総質量よりも高くなっていることから、急激な剛性の変化や厚さ寸法の違いが生じることはなく、かかる不利益が生じるのを抑制することができる。
また、サイドパネル15は、複数のシート部材及び弾性部材から形成されていることによって、それに当接される身体部分が蒸れやすくなるおそれがあるところ、単層構造からなる離間部分30が位置することによって通気性が良くなり、蒸れを抑制することができる。また、離間部分30は、内外側積層部分85,86に比して透過性に優れ、肌が外部から視認されることによって通気性の良好なイメージを与えることができる。さらに、連結シート32が比較的に高い剛性を有することによって、着用状態において縦皺が形成されることなく曲状に折れ曲がってしてサイドパネル15を身体形状に沿うように変形させることができる。
図14に示す拡大図を参照すると、バリアカフシート25の側縁部が折曲された折曲部分25aが形成されている。このように、内側積層部分85のうちの離間部分30に隣接する部位が、内側積層部分85の他の部分よりも積層されたシート枚数が多く剛性が高くなっていることから、着用時に、折曲部分25a近傍を把持することによって、内側積層部分85の他の部分を把持するよりもサイドパネル15を安定的に引っ張って拡げることができる。なお、本実施形態と異なり、バリアカフシート25ではなく、外面シート22の側縁部を折曲することによって同様の効果を奏することができる。
本実施形態では、ファスナ部16が後ウエスト域12に配置されているが、前ウエスト域11に配置されて、後ウエスト域12にターゲットシート17が配置されていてもよい。また、上述したおむつ10は、前後ウエスト域11,12が分離しており、ファスナ部16によって前後ウエスト域11,12を連結する構成であるが、前後ウエスト域11,12が両側部において互いに連結されたパンツ型のおむつにおいて、外面シート22に係脱可能なサイズ調整用のファスナ部16を備えた構成であってもよい。
本発明の使い捨て着用物品を構成する各構成部材には、明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種公知の材料を制限なく用いることができる。また、明細書及び特許請求の範囲において、「第1」及び「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いられる。
10 おむつ(使い捨て着用物品)
11 前ウエスト域(第1ウエスト域又は第2ウエスト域)
12 後ウエスト域(第1ウエスト域又は第2ウエスト域)
13 クロッチ域
14 おむつ本体
15 サイドパネル
16 ファスナ部
16a 外側ファスナ部
16b 内側ファスナ部
17 ターゲットシート
23 吸収性コア
29 変形誘導部
31 弾性パネル
32 連結シート
31A 弾性区域
45 接合部
48 非接合部
50 内層部分
50a 内層部分の長繊維(フィラメント)
60a 外層部分の短繊維(ステープル)
61 凸部
62 凹部
71 凸部の幅広部
72 凸部の幅狭部
81 内側ファスナ部の内端縁
82 外側ファスナ部の外端縁
85 内側積層部分
86 外側積層部分
91 第1表示部
92 第2表示部
L4 連結シートの離間部分の横方向Xの寸法
X 横方向
Y 縦方向

Claims (3)

  1. 縦方向及び横方向と、肌対向面及び非肌対向面とを有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域と、おむつ本体と、前記おむつ本体において前記クロッチ域から前記第1及び第2ウエスト域へ延びる吸収性コアと、前記第1ウエスト域の両側部に取り付けられて、前記第2ウエスト域に係脱可能な一対のファスナ部とを含む使い捨て着用物品において、
    前記第1ウエスト域において、前記おむつ本体の両側縁から前記横方向の外側へ延出するサイドパネルをさらに有し、
    前記サイドパネルは、前記横方向へ伸縮可能な弾性区域を有する弾性パネルと、前記おむつ本体と前記弾性パネルとをつなぐ連結シートとを有し、前記連結シートは、前記おむつ本体から前記横方向の外側へ延出する離間部分を有し、前記離間部分の前記横方向の寸法が10〜30mmであって、
    前記離間部分は、前記連結シートから形成された単層構造を有し、前記離間部分の前記横方向の内側に位置する、複数のシートから形成された内側積層部分と、前記離間部分の前記横方向の外側に位置する、複数のシートから形成された外側積層部分とをさらに有し、前記離間部分の単位面積当たりの質量が、前記内側積層部分の単位面積当たりの質量と前記外側積層部分の単位面積当たりの質量とのそれぞれよりも高いことを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記内側積層部分のうちの前記離間部分に隣接する部位のシートの積層数が、前記内側積層部分の他の部分のシートの積層数よりも多い請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記第2ウエスト域の外面に位置するターゲットシートをさらに有し、前記ターゲットシートの前記非肌対向面側には、凸部と凹部とが形成されており、前記凹部は複数形成され、前記凸部は前記横方向へ連続して延びており、前記吸収性コアは、平面視において前記凸部と交差するように前記縦方向へ延びる変形誘導部を有する請求項1又は2に記載の着用物品。
JP2015153815A 2015-08-04 2015-08-04 使い捨て着用物品 Active JP5814486B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015153815A JP5814486B1 (ja) 2015-08-04 2015-08-04 使い捨て着用物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015153815A JP5814486B1 (ja) 2015-08-04 2015-08-04 使い捨て着用物品

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015129323A Division JP5814485B1 (ja) 2015-06-26 2015-06-26 使い捨て着用物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5814486B1 true JP5814486B1 (ja) 2015-11-17
JP2017012714A JP2017012714A (ja) 2017-01-19

Family

ID=54595905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015153815A Active JP5814486B1 (ja) 2015-08-04 2015-08-04 使い捨て着用物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5814486B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7224748B2 (ja) 2016-09-26 2023-02-20 株式会社リブドゥコーポレーション 使い捨ておむつおよびその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3944844B1 (en) 2020-07-30 2023-08-23 The Procter & Gamble Company Taped absorbent articles with front and crotch channels

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207369A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Unitika Ltd 面ファスナ雌材用不織布
JP2012125594A (ja) * 2007-04-17 2012-07-05 Aplix Inc 使い捨て物品又は衣類に使用されるループ・フック型ファスナー用のループ材料
JP2012210482A (ja) * 2012-08-06 2012-11-01 Livedo Corporation 使い捨ておむつ
JP2013519423A (ja) * 2010-02-16 2013-05-30 ファメッカニカ.データ エス.ピー.エー. パンツとして装着できる衛生製品の製造方法および中間製品
JP2013121428A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Unicharm Corp 吸収性物品
JP2014054352A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Kao Corp 使い捨ておむつ
JP2014204756A (ja) * 2013-04-10 2014-10-30 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP5657162B1 (ja) * 2014-07-31 2015-01-21 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207369A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Unitika Ltd 面ファスナ雌材用不織布
JP2012125594A (ja) * 2007-04-17 2012-07-05 Aplix Inc 使い捨て物品又は衣類に使用されるループ・フック型ファスナー用のループ材料
JP2013519423A (ja) * 2010-02-16 2013-05-30 ファメッカニカ.データ エス.ピー.エー. パンツとして装着できる衛生製品の製造方法および中間製品
JP2013121428A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Unicharm Corp 吸収性物品
JP2012210482A (ja) * 2012-08-06 2012-11-01 Livedo Corporation 使い捨ておむつ
JP2014054352A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Kao Corp 使い捨ておむつ
JP2014204756A (ja) * 2013-04-10 2014-10-30 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP5657162B1 (ja) * 2014-07-31 2015-01-21 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7224748B2 (ja) 2016-09-26 2023-02-20 株式会社リブドゥコーポレーション 使い捨ておむつおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017012714A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5814485B1 (ja) 使い捨て着用物品
JP4672009B2 (ja) 吸収性の失禁用品
JP5009052B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5203158B2 (ja) パンツ型着用物品
JP6170987B2 (ja) 吸収性物品
JP6316375B2 (ja) 使い捨て着用物品
MX2008010928A (es) Pañal de colocacion rapida.
TW201320977A (zh) 丟棄式尿布及其製造方法
JP2010029532A (ja) 止着テープ及びその製造方法、並びにテープ型おむつ
JP2012125483A (ja) 使い捨ておむつ
JP2013198693A (ja) テープ型おむつ及びテープ型おむつの製造方法
JP5814486B1 (ja) 使い捨て着用物品
JP5282020B2 (ja) テープ型使い捨ておむつ
WO2017115538A1 (ja) 吸収性物品
JP4711943B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5862159B2 (ja) ベルト型使い捨ておむつ
JP6278710B2 (ja) 使い捨てのパンツ型着用物品
JP6037378B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP2011183059A (ja) 止着テープおよびこの止着テープを備えた使い捨ておむつ
JP6712421B2 (ja) テープタイプ使い捨ておむつ
JP6123860B2 (ja) ベルト型使い捨ておむつ
JP5505469B2 (ja) 止着テープ及びテープ型使い捨ておむつ
JP2016104433A (ja) テープ型おむつ及びテープ型おむつの製造方法
JP5175677B2 (ja) 止着テープ及びテープ型使い捨ておむつ
JP5297210B2 (ja) 保形部材

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20150820

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5814486

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250