JP5657162B1 - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、前記長手方向に腹側部と股下部と背側部とを並んで有する本体部が、吸収性コアを有する吸収性物品であって、
前記本体部における前記長手方向の背側端部には、前記幅方向に沿って胴回り弾性部材が設けられており、
前記本体部において前記背側端部よりも前記長手方向の内側の部分には、前記吸収性コアが存在しているとともに、前記本体部において前記胴回り弾性部材と前記吸収性コアとの間の部分は、前記胴回り弾性部材及び前記吸収性コアが存在しない非存在部分とされており、
前記本体部には前記幅方向に離間してシート状の立体ギャザー形成部が前記長手方向に沿って設けられており、
前記立体ギャザー形成部は、立体ギャザー用弾性部材を長手方向に配置し、起立不能な基端部と、前記基端部を支点として前記厚さ方向の肌側に起立可能な起立部とを前記幅方向に並んで有し、前記起立部が前記長手方向に収縮することによって、前記起立部が前記厚さ方向の肌側に起立し、
前記起立部のうちの前記長手方向の端部には、当該端部を前記本体部に重ねた状態で固定する固定部が形成されているとともに、当該固定部の前記長手方向の内側端部は、前記吸収性コアよりも前記長手方向において外側に存在し、
前記本体部の背側には、前記本体部から前記幅方向外側に延出する背側サイドフラップが形成されており、前記背側サイドフラップの前記幅方向両側には一対のファスニングテープが設けられており、一対の前記ファスニングテープは、前記吸収性物品の着用時において前記腹側部と係合する係合部をそれぞれ有し、
前記係合部の前記幅方向の所定の位置における前記長手方向中央の位置を中央位置とした場合に、一対の前記係合部の前記中央位置同士を前記幅方向に沿って結ぶ中央線が、前記吸収性物品の前記幅方向の中央部において前記非存在部分を通過し、
前記固定部の前記長手方向の内側端部は、前記非存在部分に位置し、且つ、当該内側端部は、前記中央線よりも前記長手方向の外側に位置していることを特徴とする吸収性物品である。
(1)長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、前記長手方向に腹側部と股下部と背側部とを並んで有する本体部が、吸収性コアを有する吸収性物品であって、前記本体部における前記長手方向の背側端部には、前記幅方向に沿って胴回り弾性部材が設けられており、前記本体部において前記背側端部よりも前記長手方向の内側の部分には、前記吸収性コアが存在しているとともに、前記本体部において前記胴回り弾性部材と前記吸収性コアとの間の部分は、前記胴回り弾性部材及び前記吸収性コアが存在しない非存在部分とされており、前記本体部には前記幅方向に離間してシート状の立体ギャザー形成部が前記長手方向に沿って設けられており、前記立体ギャザー形成部は、立体ギャザー用弾性部材を長手方向に配置し、起立不能な基端部と、前記基端部を支点として前記厚さ方向の肌側に起立可能な起立部とを前記幅方向に並んで有し、前記起立部が前記長手方向に収縮することによって、前記起立部が前記厚さ方向の肌側に起立し、前記起立部のうちの前記長手方向の端部には、当該端部を前記本体部に重ねた状態で固定する固定部が形成されているとともに、当該固定部の前記長手方向の内側端部は、前記吸収性コアよりも前記長手方向において外側に存在し、前記本体部の背側には、前記本体部から前記幅方向外側に延出する背側サイドフラップが形成されており、前記背側サイドフラップの前記幅方向両側には一対のファスニングテープが設けられており、一対の前記ファスニングテープは、前記吸収性物品の着用時において前記腹側部と係合する係合部をそれぞれ有し、前記係合部の前記幅方向の所定の位置における前記長手方向中央の位置を中央位置とした場合に、一対の前記係合部の前記中央位置同士を前記幅方向に沿って結ぶ中央線が、前記吸収性物品の前記幅方向の中央部において前記非存在部分を通過する、ことを特徴とする吸収性物品。
仮に、第2立体ギャザーの第2固定部が胴回り弾性部材の伸縮領域と重なっているとすれば、胴回り弾性部材の収縮力と第2弾性部材による収縮力も連動してしまい、第2固定部までもが収縮してしまう。そうすると、胴回り弾性部材の伸縮領域と第1固定部のみならず、第2固定部も幅方向に収縮する上、背側端部全体が長手方向内側に引っ張られることになるため、寝姿勢で吸収性物品を装着する際に背側端部に皺が形成されたり、フラップが幅方向内側に引っ張られて使用者の体の下に入りこんでしまい、装着性が低下してしまう。
これに対し、上記構成においては前述のように、胴回り弾性部材の収縮力と第2弾性部材の収縮力とは連動しない。よって、第2固定部において幅方向の収縮が生じにくい領域を設けることができる。収縮が生じにくい領域は素材がほぼ延びており、この領域より幅方向に外側においては皺が形成されにくく、さらに、背側の中央域のみ第1弾性部材の収縮力によって長手方向内側に沈み込む形となるため、左右両側のこれらの領域を基準として、幅方向の中央をより見定めやすくすることができる。また、フラップが体の下に入り込みにくく、幅方向外側に引っ張りやすくなるため、使用者の体の下で形成された皺やたくれを伸ばして製品を装着することができるので、体へのフィット性も向上する。また、皺やたくれが伸びることで補助吸収としての吸収性パッドを併用する際にパッドを挿入しやすくなる。
前記第1固定部のうち前記長手方向の最も内側にある固定端は前記非存在部分に位置し、
前記第1固定部の少なくとも一部は、前記複数の糸状弾性部材のうち、前記長手方向の最も内側の糸状弾性部材と最も外側の糸状弾性部材とに挟まれている領域に設けられていることが望ましい。
図1は、実施形態に係る吸収性物品としての大人用の使い捨ておむつ1の展開状態(後述)の概略平面図である。また、図2A、図2B、及び図2Cは、それぞれ、図1中のA−A断面図11−B断面図、及びC−C断面図である。なお、図2A乃至図2Cでは、紙面の都合上、幅方向の片側のみを示している。また、図3は、装着状態の使い捨ておむつ1の概略斜視図であり、図4は、使い捨ておむつ1の背側部1bを拡大して示す概略平面図である。図5は、立体ギャザー41g1の収縮力に基づいて本体部1kにポケット状の空間SPが形成される様子を示す概略断面図である(詳細は後述)。
おむつ1を着用者に装着させる際には、幅方向両側に設けられたファスニングテープ61を左右に引っ張った状態で背側部1bが着用者の背側腰部に配置される。本実施形態では、背側部1bの領域がこのように幅方向外側に引っ張られた際に、剛性の低い部分である非存在部分1kbnに局所的な皺が発生しないようにする。すなわち、非存在部分1kbnに対して幅方向外側に作用する力を十分に作用させることで非存在部分1kbnを均等に伸ばし、おむつ1の装着時においてポケット状の空間SPがきれいに形成されるようにする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
また、以下に示すような変形が可能である。
長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する本体部が、液体を吸収する吸収性コアと、前記吸収性コアを前記厚さ方向の肌側から覆うトップシートと、前記吸収性コアを前記厚さ方向の非肌側から覆うバックシートとを、有する吸収性物品であって、
前記本体部における前記長手方向の端部は、胴回り開口部を構成するとともに、前記端部に対して前記幅方向の収縮力を付与すべく前記端部には前記幅方向に沿って胴回り弾性部材が設けられており、
前記本体部において前記端部よりも前記長手方向の内側の部分には、前記吸収性コアが存在しているとともに、前記本体部において前記端部と前記吸収性コアとの間の部分は、前記胴回り弾性部材及び前記吸収性コアの両者が存在しない非存在部分とされており、
前記幅方向の所定位置には、シート状の立体ギャザー形成部が前記長手方向に沿って設けられており、
前記立体ギャザー形成部は、起立不能な基端部と、前記基端部を支点として前記厚さ方向の肌側に起立可能な起立部とを前記幅方向に並んで有し、前記起立部に作用する前記長手方向の収縮力に基づいて前記起立部が前記長手方向に収縮することによって、前記起立部が前記厚さ方向の肌側に起立し、
前記起立部のうちの前記長手方向の端部には、当該端部を前記本体部に伏せた状態に固定する固定部が形成されているとともに、当該固定部のうちで前記長手方向の最も内側の部分は、前記非存在部分に位置していることを特徴とする吸収性物品。
図8〜図10に示されるように、前記起立部の前記収縮力は、前記長手方向に沿って前記起立部に設けられた弾性部材から付与されており、
前記固定部は、前記非存在部分と前記本体部の前記端部とに跨がって延在し、
前記弾性部材のうちで前記本体部の前記端部に位置する部分では、前記長手方向の収縮力が生じていないことを特徴とする吸収性物品。
図8〜図10に示されるように、前記弾性部材のうちで前記非存在部分に位置する部分では、前記長手方向の収縮力が生じていないことを特徴とする吸収性物品。
1k 本体部、
1kbeL 背側の端部、
1kbn 非存在部分、
11 吸収性コア、
12 コアラップシート、
21 トップシート、
30 防漏シート、
31 外装シート(バックシート)、
41g1 第1立体ギャザー、41g2 第2立体ギャザー、
41k1 第1基端部、41k2 第2基端部、
41s1 第1起立部、41s2 第2起立部、
42b1 第1固定部、42b1p 最内側部分、
42b2 第2固定部、42b2p 最内側部分、
43b 補助固定部、43bp 最内側部分、
47 立体ギャザーシート、
61 ファスニングテープ、
65 ターゲットテープ、
71 胴回り弾性部材、72 伸縮領域、
SP ポケット状の空間、
F 引っ張り力、F2 引っ張り力
Claims (10)
- 長手方向と幅方向と厚さ方向とを有し、前記長手方向に腹側部と股下部と背側部とを並んで有する本体部が、吸収性コアを有する吸収性物品であって、
前記本体部における前記長手方向の背側端部には、前記幅方向に沿って胴回り弾性部材が設けられており、
前記本体部において前記背側端部よりも前記長手方向の内側の部分には、前記吸収性コアが存在しているとともに、前記本体部において前記胴回り弾性部材と前記吸収性コアとの間の部分は、前記胴回り弾性部材及び前記吸収性コアが存在しない非存在部分とされており、
前記本体部には前記幅方向に離間してシート状の立体ギャザー形成部が前記長手方向に沿って設けられており、
前記立体ギャザー形成部は、立体ギャザー用弾性部材を長手方向に配置し、起立不能な基端部と、前記基端部を支点として前記厚さ方向の肌側に起立可能な起立部とを前記幅方向に並んで有し、前記起立部が前記長手方向に収縮することによって、前記起立部が前記厚さ方向の肌側に起立し、
前記起立部のうちの前記長手方向の端部には、当該端部を前記本体部に重ねた状態で固定する固定部が形成されているとともに、当該固定部の前記長手方向の内側端部は、前記吸収性コアよりも前記長手方向において外側に存在し、
前記本体部の背側には、前記本体部から前記幅方向外側に延出する背側サイドフラップが形成されており、前記背側サイドフラップの前記幅方向両側には一対のファスニングテープが設けられており、一対の前記ファスニングテープは、前記吸収性物品の着用時において前記腹側部と係合する係合部をそれぞれ有し、
前記係合部の前記幅方向の所定の位置における前記長手方向中央の位置を中央位置とした場合に、一対の前記係合部の前記中央位置同士を前記幅方向に沿って結ぶ中央線が、前記吸収性物品の前記幅方向の中央部において前記非存在部分を通過し、
前記固定部の前記長手方向の内側端部は、前記非存在部分に位置し、且つ、当該内側端部は、前記中央線よりも前記長手方向の外側に位置していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1に記載の吸収性物品であって、
前記係合部の前記幅方向の所定の位置における前記長手方向外側端の位置を外端位置とした場合に、一対の前記係合部の前記外端位置同士を前記幅方向に沿って結ぶ直線が、前記本体部において前記胴回り弾性部材が配置されている部分を通過する、ことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
前記係合部の前記幅方向の所定の位置における前記長手方向内側端の位置を内端位置とした場合に、一対の前記係合部の前記内端位置同士を前記幅方向に沿って結ぶ直線が、前記本体部において前記吸収性コアが配置されている部分を通過する、ことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性物品であって、
一対の前記ファスニングテープは、前記長手方向の複数箇所にそれぞれ前記係合部を有し、
前記中央線は、前記長手方向に設けられた複数の前記係合部のうち、前記長手方向において前記胴回り弾性部材が配置されている位置に最も近い位置の前記係合部について定められる前記中央位置を通過する、ことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記胴回り弾性部材のうち前記幅方向において伸縮可能な領域と、前記立体ギャザー形成部とが重ねて接合されている、ことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記背側サイドフラップと前記ファスニングテープとが異なる部材で構成されており、
前記ファスニングテープは、前記背側サイドフラップの前記幅方向外側端部に接合されている、ことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記吸収性物品を前記長手方向に折り畳む際の基点となる折り目を前記幅方向に沿って複数有し、
複数の前記折り目が形成される領域の一つは、前記非存在部分を通過する、ことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜7のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記吸収性コアにおける前記長手方向の端縁部の形状は、前記幅方向の中央側の部分の方が前記幅方向の端側の部分よりも前記長手方向の外側へ突出した湾曲形状であることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜8のいずれかに記載の吸収性物品であって、
少なくとも前記吸収性コアの前記幅方向の中央領域は、前記吸収性コアのそれ以外の領域よりも低目付に形成されていることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜9のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記胴回り弾性部材は、前記幅方向に沿う複数の糸状弾性部材を含み、
前記固定部の少なくとも一部は、前記複数の糸状弾性部材のうち、前記長手方向の最も内側の糸状弾性部材と最も外側の糸状弾性部材とに挟まれている領域に設けられていることを特徴とする吸収性物品。
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