JP5812043B2 - 貯湯式給湯システム - Google Patents

貯湯式給湯システム Download PDF

Info

Publication number
JP5812043B2
JP5812043B2 JP2013128630A JP2013128630A JP5812043B2 JP 5812043 B2 JP5812043 B2 JP 5812043B2 JP 2013128630 A JP2013128630 A JP 2013128630A JP 2013128630 A JP2013128630 A JP 2013128630A JP 5812043 B2 JP5812043 B2 JP 5812043B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water storage
concentrated load
heat storage
storage type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013128630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015004458A (ja
Inventor
智 赤木
智 赤木
畝崎 史武
史武 畝崎
正樹 豊島
正樹 豊島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2013128630A priority Critical patent/JP5812043B2/ja
Publication of JP2015004458A publication Critical patent/JP2015004458A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5812043B2 publication Critical patent/JP5812043B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、貯湯式給湯システムに関する。
タンクに湯を貯え、このタンクから需要端側へ湯を供給する貯湯式給湯機が広く用いられている。貯湯式給湯機は、加熱手段の加熱能力が比較的小さいもの、あるいは加熱手段の起動時における能力の立ち上りが遅いものに、特に適した方式の給湯機である。貯湯式給湯機では、負荷の発生に対して湯切れが生じることのないように、事前に加熱手段により湯を沸き上げ、タンクに溜めておく必要がある。貯湯式給湯機では、主に、電気料金が割安となる深夜時間帯に沸き上げ運転を行い、タンクに湯を溜める、すなわちタンクに蓄熱することが一般的である。
集合住宅の各世帯において貯湯式給湯機が用いられるような場合を想定すると、深夜時間帯の終了時刻に近い時間には、全世帯の貯湯式給湯機が沸き上げ運転を行っており、集合住宅全体としての需要電力が高くなる可能性がある。特許文献1には、このような場合に需要電力を平準化するため、複数の貯湯式給湯機と相互に通信可能に接続される給湯機制御手段を設け、深夜の沸き上げ運転のタイミングを貯湯式給湯機ごとに変える技術が開示されている。
特開2012−97949号公報
複数の貯湯式給湯機が同時に沸き上げ運転を行う状況は、深夜時間帯に限らず、例えば、夕方の入浴時に低下する蓄熱量を回復する状況でも発生し易い。しかしながら、入浴時に低下した蓄熱量を回復させる沸き上げ運転のタイミングを単に世帯ごとにずらすと、タイミングを遅らせた世帯の貯湯式給湯機においては、蓄熱量の回復が間に合わず、湯切れ発生に繋がる可能性がある。一方、安全をみて、すべての貯湯式給湯機が、入浴時間帯より前に、入浴時間帯の負荷をすべて沸き上げて蓄熱するように運転すれば、単に沸き上げ運転のタイミングを世帯ごとにずらすだけで、湯切れを回避しながら沸き上げ運転の集中を回避することができる。しかしながら、その場合には、すべての貯湯式給湯機が大きな蓄熱量をタンクに長時間保持することになるため、放熱ロスが多くなり、システム全体の省エネルギーを低下させるという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、負荷が集中する集中負荷時間帯に複数の貯湯式給湯機が消費する合計電力を抑制するとともに、システム全体での沸き上げ量を抑制し、省エネルギーを向上させることのできる貯湯式給湯システムを提供することを目的とする。
本発明に係る貯湯式給湯システムは、複数の貯湯式給湯機と、予め設定された集中負荷時間帯の負荷をまかなう蓄熱量を確保することの難易度を各々の貯湯式給湯機について評価する評価手段と、複数の貯湯式給湯機の難易度を比較し、複数の貯湯式給湯機を、難易度の低いグループと、難易度の高いグループとに分ける選定手段と、難易度の低いグループに分けられた貯湯式給湯機の各々において、集中負荷時間帯の負荷をまかなう蓄熱量を集中負荷時間帯の開始時までに確保するように沸き上げ運転を行う制御手段と、を備えたものである。
本発明によれば、負荷が集中する集中負荷時間帯に複数の貯湯式給湯機が消費する合計電力を抑制するとともに、システム全体での沸き上げ量を抑制し、省エネルギーを向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態1の貯湯式給湯システムを示す構成図である。 本発明の実施の形態1の貯湯式給湯システムが備える貯湯式給湯機の構成図である。 本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機内の信号の流れを表すブロック図である。 深夜時間帯の沸き上げ運転の概要を説明する図である。 追加沸き上げ運転および集中負荷時間帯事前沸き上げ運転の概要を説明する図である。 本発明の実施の形態2の貯湯式給湯システムが備える貯湯式給湯機における追加沸き上げ運転の概要を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
≪機器構成≫
図1は、本発明の実施の形態1の貯湯式給湯システムを示す構成図である。図1に示すように、本実施の形態1の貯湯式給湯システム1は、集中コントローラ7と、複数の貯湯式給湯機8とを備えている。複数の貯湯式給湯機8は、例えば集合住宅等の施設の各世帯に1台ずつ設けられたものである。図2は、本実施の形態1の貯湯式給湯システム1が備える貯湯式給湯機8の構成図である。貯湯式給湯システム1が備える複数の貯湯式給湯機8は、ほぼ同様の構成であるため、そのうちの一つの貯湯式給湯機8について代表して説明する。
図2に示すように、貯湯式給湯機8は、タンク10、加熱手段20、沸き上げポンプ31、追焚きポンプ32、浴槽ポンプ33、湯栓温調弁41、追焚き熱交換器5、沸き上げ往き配管301a、沸き上げ戻り配管301b、給水配管302、高温導出配管303、温調配管304、湯栓配管305、浴槽往き配管306a、浴槽戻り配管306b、追焚き往き配管307a、追焚き戻り配管307b、および個別制御手段100等を備えている。
タンク10内には、上側が高温、下側が低温となる温度成層を形成して、湯水が貯留される。加熱手段20は、タンク10内から導かれる水を沸き上げて高温水にする。この加熱手段20は、例えばヒートポンプを用いて構成される。また、加熱手段20は、例えばインバータ制御などを用いて、加熱能力を可変に設定することができる構成であることが好ましい。沸き上げ往き配管301aは、タンク10内の水を加熱手段20に導く。沸き上げ戻り配管301bは、加熱手段20で沸き上げられた高温水をタンク10に導く。給水配管302は、水道等の水源から供給される低温水をタンク10の下部に導く。
高温導出配管303は、タンク10の上部から導出する高温水を通す。温調配管304は、水道等の水源に接続される給水配管302から分岐して湯栓温調弁41に低温水(市水)を導く。湯栓温調弁41は、タンク10の上部から高温導出配管303により導出された高温水と、温調配管304により供給される低温水とを混合することにより温度調節する。湯栓温調弁41にて温度調節された湯は、湯栓配管305を通って、蛇口、シャワーなどの湯栓(図示省略)から放出され、あるいは浴槽6に湯張りされる。浴槽6は、入浴用の40℃前後の湯が溜められる。
追焚き熱交換器5は、タンク10の上部から導出された高温水と、浴槽6から循環する浴槽水とを熱交換することにより、浴槽水を加熱する。浴槽戻り配管306bは、浴槽6内の浴槽水を追焚き熱交換器5に導く。浴槽往き配管306aは、追焚き熱交換器5で加熱された浴槽水を浴槽6に導く。追焚き往き配管307aは、タンク10の上部の高温水を追焚き熱交換器5に導く。追焚き戻り配管307bは、追焚き熱交換器5で浴槽6からの浴槽水と熱交換して温度低下した湯をタンク10に導く。
沸き上げポンプ31は、沸き上げ往き配管301aの途中に接続される。追焚きポンプ32は、追焚き戻り配管307bの途中に接続される。浴槽ポンプ33は、浴槽戻り配管306bの途中に接続される。
タンク10には、高さ方向に間隔をおいて、貯湯温度センサ501a〜501fが設けられている。図示の構成では、貯湯温度センサ501a〜501fの個数を6個としているが、この個数はこれに限定されるものではなく、タンク10の内部の温度分布をより高精度に測定するのに充分な数の温度センサを設けるようにしてもよい。沸き上げ戻り配管301bには、加熱手段20の下流側にて、沸き上げられた高温水の温度を検出する沸き上げ温度センサ502が設けられている。給水配管302には、給水温度を検出する給水温度センサ504が設けられている。タンク10の上部には、タンク10から導出される高温水の温度を検出する導出温度センサ503が設けられている。湯栓配管305には、湯栓に供給される湯温を検出する湯栓温度センサ505が設けられている。浴槽戻り配管306bには、浴槽6から追焚き熱交換器5に流れ込む浴槽戻り温度を検出する浴槽戻り温度センサ506が設けられている。なお、この浴槽戻り温度センサ506は、定期的に浴槽ポンプ33を運転させることにより、浴槽温度を検出する手段として利用してもよい。追焚き戻り配管307bには、追焚き熱交換器5からタンク10に戻る湯の温度(追焚き戻り温度)を検出する追焚き戻り温度センサ507が設けられている。なお、追焚き戻り温度は、センサでの検出に代えて、追焚きポンプ32の回転数、浴槽ポンプ33の回転数、高温水導出温度、および浴槽戻り温度等から推定してもよい。湯栓配管305には、需要端側で使用される湯量を検出する湯栓流量センサ601が設けられている。
個別制御手段100は、上述した各センサで検出される情報等に基づいて、加熱手段20、沸き上げポンプ31、追焚きポンプ32、浴槽ポンプ33、湯栓温調弁41等の動作を制御することにより、貯湯式給湯機8の運転動作を制御する。個別制御手段100は、上述したセンサで検出される情報に基づいて、湯栓負荷、追焚き負荷、タンク10内の貯湯状態等を算出する。また、個別制御手段100には、当該世帯の人数等の世帯情報、浴槽6のサイズ(容量)に関する情報等が記憶されている。
図1に示すように、集中コントローラ7は、各世帯の貯湯式給湯機8の個別制御手段100と相互に通信可能に接続される。集中コントローラ7は、各世帯の貯湯式給湯機8の個別制御手段100との通信により、各世帯の湯栓負荷、追焚き負荷、貯湯状態、世帯情報、浴槽サイズなどの情報を取得する。集中コントローラ7は、各世帯の貯湯式給湯機8の個別制御手段100に特定の制御情報を指示することにより、各世帯の貯湯式給湯機8の運転動作を制御する。
図3は、本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機8内の信号の流れを表すブロック図である。図3に示すように、個別制御手段100は、蓄熱量算出手段101、必要熱量予測手段104、沸き上げ制御手段105、弁制御手段106、目標温度設定手段107、ポンプ制御手段108、沸き上げモード設定手段109、および負荷設定手段110等を有する。
個別制御手段100には、時刻検出手段(タイマー)200、貯湯温度センサ501a〜501f、沸き上げ温度センサ502、導出温度センサ503、給水温度センサ504、湯栓温度センサ505、浴槽戻り温度センサ506、追焚き戻り温度センサ507、および、湯栓流量センサ601からの情報が入力される。個別制御手段100は、入力されたこれらの情報に基づいて、加熱手段20、沸き上げポンプ31、追焚きポンプ32、浴槽ポンプ33、湯栓温調弁41等を制御する。
目標温度設定手段107は、リモコン等のユーザーインターフェース装置(図示省略)を介してユーザーから受ける指示などに基づき、湯栓からの放出にてシャワーや浴槽6に供給する湯の温度、浴槽6の保温または追焚きの際に制御目標とする温度などを設定する。
負荷設定手段110は、ユーザーインターフェース装置(図示省略)を介してユーザーから受ける指示などに基づき、浴槽6への湯張り量、入浴人数、湯張り時刻、入浴時間帯、浴槽保温時間帯、および、浴槽6の温度制御の方法などを設定する。ここで、浴槽6の温度制御方法とは、例えば、浴槽温度を所定の範囲内に維持する自動保温モード、中低温まで冷めた浴槽温度を一括して目標温度まで昇温する一括追焚きモード、湯切れ回避および省エネルギーに不利になるが追焚き能力を優先する急速追焚きモード、などの複数のモードから選択する形で設定する。
蓄熱量算出手段101は、貯湯温度センサ501a〜501fの情報に基づいてタンク10内の湯の有する蓄熱量の内で湯栓負荷に有効な蓄熱量を算出する。例えば、湯栓負荷においてはタンク10内の湯の有する熱エネルギーを混合によって低温水に与えて使用するため、熱エネルギーの基準温度を給水温度としてタンク容積に関して積分することにより求められる。また、ここでは所定の温度(例えば45℃)以上の湯の領域に関してのみ積分して算出しても良い。
また、蓄熱量算出手段101は、貯湯温度センサ501a〜501fの情報、および、目標温度設定手段107で設定された目標温度に基づいて、タンク10内の湯の有する蓄熱量の内で、追焚きに有効な蓄熱量を算出する。例えば、追焚きにおいては追焚き往き配管307aを通じて追焚き熱交換器5に導かれた高温水は、追焚き熱交換器5において浴槽水に熱を供給して温度が低下し、追焚き戻り配管307bからタンク10に戻される。従って、タンク10内の湯の有する熱エネルギーの内、追焚きにおいて有効に利用される熱エネルギーは、貯湯温度から追焚き戻り温度を減算した部分である。つまり、追焚き熱交換器5からタンク10に戻る追焚き戻り温度を熱エネルギーの基準温度としてタンク容積に関して積分することにより追焚きに有効な蓄熱量が求められる。ここで、追焚き戻り温度は、目標温度設定手段107からの情報と、浴槽戻り温度センサ506の情報とに基づいて予測してもよい。例えば、浴槽温度を目標浴槽温度で一定と仮定し、これに追焚き熱交換器5の性能に依存した所定の温度差を加えて追焚き戻り温度を予測してもよい。また、浴槽温度を現在の浴槽温度と目標浴槽温度の平均値で一定と仮定し、次いで追焚き熱交換器5の性能に依存した所定の温度差を加えることによって追焚き戻り温度を予測してもよい。
必要熱量予測手段104は、過去のユーザーの湯栓負荷の実績、または所定の設計値に基づいて、湯栓負荷に対して湯切れを回避するために必要な蓄熱量を予測する。例えば過去のユーザーの湯栓負荷実績に基づく場合、必要熱量予測手段104は、時刻検出手段200、湯栓温度センサ505、および、湯栓流量センサ601からの情報に基づいて、発生した湯栓負荷の大きさおよび発生した時間帯を毎日記録することにより、湯栓負荷が発生するパターンである湯栓負荷パターンを学習する。そして、必要熱量予測手段104は、その学習した湯栓負荷パターンに対して、所定の加熱能力による沸き上げ運転を同時に実施することも考慮して、湯切れが発生しない必要熱量を予測する。ここで、必要熱量は、所定の時間間隔における合計負荷からその時間間隔において沸き上げ可能な熱量を減算することによって求めることができる。また、所定の時間間隔の開始時刻および終了時刻として設定可能な全ケースに対して必要熱量を算出し、その最大値を以て必要熱量を定める場合に最も信頼性の高い必要熱量が求まる。また、所定の設計値に基づいて必要熱量を定める場合は、例えば、一般的に多量の湯栓負荷が予測される時間帯(例えば17時〜23時)は必要熱量を大きく設計し、それ以外の時間帯は必要熱量を小さく設計する方法がある。例えば、必要熱量を大きく設計する場合は42℃換算で300Lとし、必要熱量を小さく設計する場合は42℃換算で50Lとする。
更に、必要熱量予測手段104は、過去のユーザーの追焚き負荷の実績、または現在の浴槽6の温度および湯量の状況、あるいはその両方の情報に基づいて、追焚きに必要な蓄熱量を予測する。追焚き負荷は、浴槽6の温度を現時点の温度から目標浴槽温度まで上昇させるのに必要な熱量であり、浴槽6の湯量(例えば200L)に、目標浴槽温度(例えば40℃)と現時点の浴槽温度(例えば30℃)との差を乗算し、更に水の密度(例えば1kg/L)および比熱(例えば1kcal/g℃)を乗算して算出される。ここで、浴槽6の湯量は、例えば、一般的な値(例えば200L)を使用してもよいし、ユーザーが設定する値を使用してもよい。また、タンク10から浴槽6に湯を直接放出する構成の場合には、当該放出経路に流量計を設置し、流量の積算値を浴槽6の湯量とみなしてもよい。また、当該構成において、例えば浴槽戻り配管306b内に圧力センサなどによる水位検出手段を設け、タンク10から浴槽6への湯の直接放出の際に、積算流量と水位との相関を初期学習しておき、その後は逆に水位から推定される浴槽6の湯量を使用してもよい。また、過去の追焚き負荷を学習して記憶する機能を有する場合には、当該学習結果の過去所定期間内の最大値あるいは平均値といった形で当日の追焚き負荷を予測してもよい。ここで、追焚き負荷の学習は、浴槽6の湯量と、追焚き運転の開始時と終了時との温度差とから算出される値に基づいて学習してもよいし、浴槽戻り配管306bあるいは浴槽往き配管306aを循環する流量を、流量計で直接的に検出するか、あるいは浴槽ポンプ33への制御信号から間接的に算出した値と、追焚き熱交換器5の浴槽水の出入り口の温度差とから算出される値に基づいて学習してもよい。また、追焚きに必要な蓄熱量の予測に際し、追焚き負荷そのものを必要な蓄熱量としても良いし、追焚き運転中に加熱手段20が沸き上げ可能な熱量を減算した値を必要な蓄熱量としても良い。
必要熱量予測手段104は、湯栓負荷に対して湯切れを回避するために必要な蓄熱量と、追焚きに必要な蓄熱量とを上記のようにして予測し、両者を合計することにより、一日の負荷パターンに対して湯切れの無いようにするために現時点で確保するべき蓄熱量を予測することができる。
沸き上げ制御手段105は、必要熱量予測手段104により予測される必要な蓄熱量に対してタンク10内の蓄熱量が不足しないように、また、一日の負荷の中で所定の比率を所定時間帯に一括で沸き上げるように、加熱手段20の起動、運転状態および停止等を制御することにより、沸き上げ運転を制御する。
弁制御手段106は、目標温度設定手段107で設定された目標温度に基づいて、湯栓温調弁41から流出する湯が目標温度に近づくように湯栓温調弁41の動作を制御する。
ポンプ制御手段108は、沸き上げポンプ31、追焚きポンプ32、浴槽ポンプ33、の回転数を制御し、ポンプ循環量を調節する。
沸き上げモード設定手段109は、ユーザーインターフェース装置(図示省略)を介してユーザーから受ける指示などに基づき、貯湯式給湯機8を全体として省エネルギー優先で制御するか、湯切れ回避優先で制御するか、などを設定する。
以上、本実施の形態1における機器構成について説明した。次に、本実施の形態1における貯湯式給湯機8の運転動作について更に説明する。
≪基本的運転動作≫
まず、各貯湯式給湯機8の基本的な運転動作を説明する。
[沸き上げ運転]
タンク10の下部から、給水配管302を通じて低温の水を注入して溜める。タンク10の下部から溜められた低温の水は、沸き上げポンプ31によって沸き上げ往き配管301aに引き込まれ、加熱手段20に導かれる。加熱手段20は、導かれた低温の水を加熱して、高温水に沸き上げる。沸き上げられた高温水は、沸き上げ戻り配管301bを通じてタンク10の上部から流入し、溜められる。
[湯栓出湯動作]
タンク10の上部から溜められた高温水は、湯が使用される需要端側の要求に応じて、高温導出配管303から流出し、湯栓温調弁41に導かれる。湯栓温調弁41は、給水配管302から分岐させた温調配管304を通じて低温水を導き、タンク10から導いた高温水と混合させ、湯栓配管305を通じて蛇口やシャワー、あるいは浴槽6などの需要端側へ供給する。
[追焚き運転]
タンク10に溜められた高温水は、ユーザーの操作により強制的に、あるいは、浴槽戻り温度センサ506によって定期的に検出される浴槽温度が目標温度よりも所定量以上小さくなった時に自動的に、追焚き運転によって浴槽温度を上昇させるために、追焚き往き配管307aを通って、追焚き熱交換器5に導かれる。また、このタイミングと概ね同時に、浴槽6に溜められた浴槽水は、浴槽戻り配管306bを通って、追焚き熱交換器5に導かれる。追焚き熱交換器5で浴槽水へ熱を与えて温度の低下したタンク10からの湯は、追焚き戻り配管307bを通ってタンク10に戻る。また、追焚き熱交換器5で熱を受け取って温度の上昇した浴槽水は、浴槽往き配管306aを通って浴槽6に戻る。次いで、ユーザーの操作により強制的に、あるいは、浴槽戻り温度センサ506によって検出される浴槽温度が目標温度よりも所定量以上大きくなったときに自動的に、追焚き運転が終了する。
≪一般的な沸き上げ運転≫
次に、各貯湯式給湯機8において一般的に行われる沸き上げ運転を説明する。
[深夜沸き上げ運転]
貯湯式給湯システム1が備える各貯湯式給湯機8は、深夜時間帯の安価な電気料金を活用するため、あるいは、各世帯の起床後の負荷発生に対応するため、深夜時間帯に沸き上げ運転を行う。図4は、深夜時間帯の沸き上げ運転の概要を説明する図である。深夜時間帯の沸き上げ運転は、想定される一日の負荷の全量を蓄熱するように実施しても良いし、省エネルギーとのバランスを考慮して一日の負荷の8割程度を蓄熱するように実施しても良いし、例えば65℃〜70℃といった低めの温度にタンク10の全量を沸き上げても良い。あるいは、電気料金が一日中一律となる契約の場合などには、省エネルギーを最優先して、湯切れ回避可能な最低限の蓄熱量としても良い。
[追加沸き上げ運転]
想定される一日の負荷の全量を深夜沸き上げ運転にて蓄熱しない場合、集中的な負荷に対して湯切れを回避するために、追加沸き上げ運転が必要になる場合がある。追加沸き上げ運転は、現在の蓄熱量が、必要熱量予測手段104の予測する必要な蓄熱量を下回る時に、沸き上げ運転を開始する方法がある。あるいは、負荷の量およびタイミングを予測し、加熱手段20の加熱能力を考慮し、湯切れの無いタイミングで沸き上げ運転を開始する方法もある。
[最低蓄熱量沸き上げ運転]
深夜沸き上げ運転と追加沸き上げ運転とによって、一日の負荷に足りるだけの蓄熱を行った後は、理想的には沸き上げ運転を行わなくても湯切れとはならない。しかしながら、想定以上のユーザーの負荷変動に対応するため、最低蓄熱量(例えば、42℃換算で50Lに相当する蓄熱量)を維持するように沸き上げ運転を行う。例えば、蓄熱量が最低蓄熱量以下になった場合に沸き上げ運転を開始し、蓄熱量が最低蓄熱量以上まで回復したら、沸き上げ運転を終了するような運転方法がある。
≪本実施の形態1の特徴的な動作≫
以下に、本実施の形態1の特徴的な動作について説明する。本実施の形態1の貯湯式給湯システム1は、世帯数Nallの集合住宅の各世帯に1台ずつ設置された貯湯式給湯機8、すなわち、全台数Nallの貯湯式給湯機8を備える。本実施の形態1では、例えば入浴が行われる時間帯のように、貯湯式給湯機8において負荷が集中して発生する時間帯を集中負荷時間帯として予め設定しておく。以下の説明では、17時〜23時が集中負荷時間帯として設定されるものとする。このような本実施の形態1の貯湯式給湯システム1に対し、集中負荷時間帯において、全台数Nallの貯湯式給湯機8が消費する合計の電力を、予め設定された許容合計電力Wub以下に抑制することが要求されるものとする。本実施の形態1の貯湯式給湯システム1は、入浴時に減少する蓄熱量を回復する追加沸き上げ運転を実施する貯湯式給湯機8が多数集中しやすい時間帯において、湯切れ回避と合計電力抑制を両立して実現する制約条件の下で、貯湯式給湯システム1全体の省エネルギーを向上することを目的としている。
[集中負荷時間帯事前沸き上げ運転]
集中コントローラ7は、集中負荷時間帯に沸き上げ運転を同時に実施可能な貯湯式給湯機8の台数Nubを求める。この台数Nubを「許容同時運転台数Nub」と称する。許容同時運転台数Nubは、例えば、貯湯式給湯機8一台当たりの平均的な消費電力Wiの値で許容合計電力Wubを除算して求められる。平均的な消費電力Wiの値は、各貯湯式給湯機8の情報を事前に専門業者が手動で集中コントローラ7に入力しても良いし、あるいは、集中コントローラ7が各貯湯式給湯機8の個別制御手段100と通信することにより取得しても良い。あるいは、集中コントローラ7から各貯湯式給湯機8の個別制御手段100に対し、消費電力がWiとなるように制御命令を出しても良い。また、各貯湯式給湯機8の消費電力Wiの推定においては、代表的な定格条件における値を用いても良いし、当日の外気温度、給水温度、タンク10の貯湯状態、加熱手段20による沸き上げ温度、等に基づいて推定しても良い。
集中コントローラ7は、許容同時運転台数Nubに所定の補正係数Kubを乗算した補正後の許容同時運転台数Kub・Nubを算出する。ここで、補正係数Kubは、集中負荷時間帯の合計電力をより確実に許容合計電力Wub以下にするために1より小さい値としても良いし、あるいは、集中負荷時間帯に各貯湯式給湯機8が追加沸き上げ運転を行うタイミングがずれる可能性を考慮して1より大きい値としても良い。補正後の許容同時運転台数Kub・Nubは、更に、小数点以下を切り捨てまたは四捨五入して、自然数とされる。以下の説明では、このようにして自然数とされた補正後の許容同時運転台数Kub・Nubの値を単に許容同時運転台数Kub・Nubと呼ぶ。なお、全台数Nall>許容同時運転台数Kub・Nub>1である。
本実施の形態1では、全台数Nallの貯湯式給湯機8うち、許容同時運転台数Kub・Nubの貯湯式給湯機8については、集中負荷時間帯に追加沸き上げ運転を実施することを許容する。一方、残りの台数(Nall−Kub・Nub)の貯湯式給湯機8については、後述する集中負荷時間帯事前沸き上げ運転を実施することにより、集中負荷時間帯に追加沸き上げ運転を実施しないように抑制する。
全台数Nallの貯湯式給湯機8のうちから、集中負荷時間帯の追加沸き上げ運転を許容する、許容同時運転台数Kub・Nubの貯湯式給湯機8を選定する方法について以下に説明する。貯湯式給湯システム1では、各々の貯湯式給湯機8について、集中負荷時間帯に発生する負荷をまかなう蓄熱量をタンク10に確保することの難易度を評価する。この難易度を以下「集中負荷蓄熱難易度」と称する。本実施の形態1では、集中負荷蓄熱難易度を評価する指標(評価関数)として、集中負荷蓄熱容易性なる数値を算出する。集中負荷蓄熱容易性の値が大きいほど、集中負荷蓄熱難易度が低いこと、すなわち集中負荷時間帯に発生する負荷をまかなう蓄熱量をタンク10に蓄熱することが容易であること、を意味する。逆に、集中負荷蓄熱容易性の値が小さいほど、集中負荷蓄熱難易度が高いこと、すなわち集中負荷時間帯に発生する負荷をまかなう蓄熱量をタンク10に蓄熱することが容易でないこと、を意味する。
集中コントローラ7は、各々の貯湯式給湯機8の個別制御手段100との通信により取得した情報に基づいて、各々の貯湯式給湯機8についての集中負荷蓄熱容易性の値を算出し、それらの集中負荷蓄熱容易性の値を比較する。そして、集中コントローラ7は、集中負荷蓄熱容易性の値の低い方から順に、許容同時運転台数Kub・Nubと同数の貯湯式給湯機8を選定する。この選定された許容同時運転台数Kub・Nubと同数の貯湯式給湯機8を集中負荷蓄熱困難機と呼ぶ。集中負荷蓄熱困難機に選定された許容同時運転台数Kub・Nubと同数の貯湯式給湯機8は、集中負荷蓄熱難易度の高いグループに相当する。また、全台数Nallの貯湯式給湯機8のうち、集中負荷蓄熱困難機に選定されていない台数(Nall−Kub・Nub)の貯湯式給湯機8を集中負荷蓄熱容易機と呼ぶ。台数(Nall−Kub・Nub)の貯湯式給湯機8は、集中負荷蓄熱難易度の低いグループに相当する。
集中コントローラ7は、集中負荷蓄熱容易機とされた貯湯式給湯機8の個別制御手段100に対し、集中負荷時間帯の前に行う沸き上げ運転である集中負荷時間帯事前沸き上げ運転を実施するように、指令を出す。図5は、追加沸き上げ運転および集中負荷時間帯事前沸き上げ運転の概要を説明する図である。図5中の上段は、集中負荷蓄熱困難機とされた貯湯式給湯機8の一日の貯湯状態の変化を示し、図5中の下段は、集中負荷蓄熱容易機とされた貯湯式給湯機8の一日の貯湯状態の変化を示す。図5に示すように、集中負荷蓄熱容易機とされた貯湯式給湯機8において、沸き上げ制御手段105は、必要熱量予測手段104により学習された負荷パターンに基づき、集中負荷時間帯に発生すると予測される負荷をまかなう蓄熱量を集中負荷時間帯の開始時までにタンク10に確保するように、集中負荷時間帯事前沸き上げ運転を行うよう制御する。
集中負荷蓄熱容易機とされた貯湯式給湯機8では、集中負荷時間帯事前沸き上げ運転を実施することにより、集中負荷時間帯の開始に先立って、集中負荷時間帯に発生すると予測される負荷をまかなう蓄熱量が事前にタンク10に確保された状態となる。このため、集中負荷蓄熱容易機とされた貯湯式給湯機8では、集中負荷時間帯に追加沸き上げ運転が必要になることを確実に抑制することができるので、集中負荷時間帯に追加沸き上げ運転を実施することが回避される。ゆえに、集中負荷時間帯には、集中負荷蓄熱困難機とされた貯湯式給湯機8のみが追加沸き上げ運転を実施することになる。よって、集中負荷時間帯に追加沸き上げ運転を実施する貯湯式給湯機8の台数は、集中負荷蓄熱困難機の台数である許容同時運転台数Kub・Nubに抑制される。その結果、集中負荷時間帯に貯湯式給湯システム1が消費する合計電力を許容合計電力Wub以内に確実に抑制することが可能となる。
なお、集中負荷蓄熱容易機とされた複数の貯湯式給湯機8において、集中負荷時間帯事前沸き上げ運転を実施する順序は自由に定めて問題ないが、蓄熱量の少ない方から順に集中負荷時間帯事前沸き上げ運転を実施することが好ましい。これにより、加熱手段20への入水温度を低下させる可能性が高いので、貯湯式給湯システム1全体の省エネルギー性能が向上する。
一方、集中負荷蓄熱困難機とされた貯湯式給湯機8では、集中負荷時間帯事前沸き上げ運転を実施しない。図5に示すように、集中負荷蓄熱困難機とされた貯湯式給湯機8では、集中負荷時間帯開始時の蓄熱量が、集中負荷時間帯に発生すると予測される負荷をまかなう蓄熱量に比べて、低くされている。しかしながら、集中負荷蓄熱困難機とされた貯湯式給湯機8では、集中負荷時間帯に追加沸き上げ運転を実施することにより、湯切れを確実に回避することができる。集中負荷蓄熱困難機とされた貯湯式給湯機8は、集中負荷蓄熱容易機とされた貯湯式給湯機8に比べて、集中負荷時間帯の負荷が大きいものである。本実施の形態1によれば、そのような集中負荷時間帯の負荷が大きい貯湯式給湯機8(集中負荷蓄熱困難機)において、集中負荷時間帯開始時の蓄熱量を低くするので、集中負荷時間帯の開始前に大きな蓄熱量をタンク10に長時間保持することが抑制される。このため、タンク10からの放熱ロスを抑制することができ、貯湯式給湯システム1全体としての省エネルギー性能を向上することができる。
次に、集中負荷蓄熱容易性の値を算出する方法について説明する。集中コントローラ7は、以下の(1)〜(5)のうちの、1つの方法で、または二つ以上の方法を組み合わせて、集中負荷蓄熱容易性の値を算出する。
(1)個別制御手段100は、過去所定期間(例えば2週間)の集中負荷時間帯に発生した湯栓負荷および追焚き負荷の合計である集中負荷の実績値を学習している。ここで、学習する集中負荷の実績値は、例えば、過去所定期間の平均値、最大値、平均+標準偏差などであり、これらの何れでも良い。集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の個別制御手段100から、当該貯湯式給湯機8の学習された集中負荷の実績値を通信により取得する。そして、集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の集中負荷蓄熱容易性の値を算出する場合に、当該貯湯式給湯機8の学習された集中負荷の実績値が大きいほど集中負荷蓄熱容易性の値を低下させるように演算する。例えば、集中負荷の実績値が大きくなるにつれて小さい値となる補正係数を予め用意しておき、補正前の集中負荷蓄熱容易性の基準値に当該補正係数を乗算することにより、集中負荷蓄熱容易性の値を演算する。上記の場合、集中負荷の実績値が大きいほど集中負荷蓄熱難易度を高く評価することに相当する。
(2)集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の個別制御手段100から、当該貯湯式給湯機8のタンク10の容量の値を通信により取得する。そして、集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の集中負荷蓄熱容易性の値を算出する場合に、当該貯湯式給湯機8のタンク10の容量の値が小さいほど集中負荷蓄熱容易性の値を低下させるように演算する。例えば、タンク10の容量の値が小さくなるにつれて小さい値となる補正係数を予め用意しておき、補正前の集中負荷蓄熱容易性の基準値に当該補正係数を乗算することにより、集中負荷蓄熱容易性の値を演算する。上記の場合、タンク10の容量の値が小さいほど集中負荷蓄熱難易度を高く評価することに相当する。
また、上記(1)および(2)の方法を組み合わせる場合、次のようにして、集中負荷蓄熱容易性の値を算出しても良い。集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の集中負荷蓄熱容易性の値を算出する場合に、当該貯湯式給湯機8の学習された集中負荷の実績値をタンク10の容量の値で除算した値が大きいほど集中負荷蓄熱容易性の値を低下させるように演算する。例えば、集中負荷の実績値をタンク10の容量の値で除算した値が大きくなるにつれて小さい値となる補正係数を予め用意しておき、補正前の集中負荷蓄熱容易性の基準値に当該補正係数を乗算することにより、集中負荷蓄熱容易性の値を演算する。
(3)集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の個別制御手段100から、当該貯湯式給湯機8を使用する世帯の人数を通信により取得する。そして、集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の集中負荷蓄熱容易性の値を算出する場合に、当該貯湯式給湯機8を使用する世帯の人数が多いほど集中負荷蓄熱容易性の値を低下させるように演算する。例えば、貯湯式給湯機8を使用する世帯の人数が多くなるにつれて小さい値となる補正係数を予め用意しておき、補正前の集中負荷蓄熱容易性の基準値に当該補正係数を乗算することにより、集中負荷蓄熱容易性の値を演算する。上記の場合、世帯の人数が多いほど集中負荷蓄熱難易度を高く評価することに相当する。
(4)集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の個別制御手段100から、当該貯湯式給湯機8を使用する世帯の浴槽6のサイズ(容量)を通信により取得する。そして、集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の集中負荷蓄熱容易性の値を算出する場合に、当該貯湯式給湯機8を使用する世帯の浴槽6のサイズ(容量)が大きいほど集中負荷蓄熱容易性の値を低下させるように演算する。例えば、浴槽6のサイズ(容量)が大きくなるにつれて小さい値となる補正係数を予め用意しておき、補正前の集中負荷蓄熱容易性の基準値に当該補正係数を乗算することにより、集中負荷蓄熱容易性の値を演算する。上記の場合、浴槽6のサイズ(容量)が大きいほど集中負荷蓄熱難易度を高く評価することに相当する。
また、上記(3)および(4)の方法を組み合わせる場合、次のようにして、集中負荷蓄熱容易性の値を算出しても良い。集中コントローラ7は、(浴槽6の容量+入浴人数×シャワー80L/人)の値を世帯ごとに算出する。入浴人数は、世帯の人数に等しいものとする。また、ここでは、一人当たりのシャワー使用量を80Lとしている。または、浴槽温度を維持する自動保温時間Hrを更に考慮して、(浴槽6の容量+入浴人数×シャワー80L/人+Hr×単位時間当たりの浴槽放熱)の値を世帯ごとに算出する。集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の集中負荷蓄熱容易性の値を算出する場合に、上述した(浴槽6の容量+入浴人数×シャワー80L/人)または(浴槽6の容量+入浴人数×シャワー80L/人+Hr×単位時間当たりの浴槽放熱)の値が大きいほど集中負荷蓄熱容易性の値を低下させるように演算する。
(5)貯湯式給湯機8は、蓄熱量が異なる複数の沸き上げ制御モードのうちから一つをユーザーが選択可能に構成されている。例えば、沸き上げ制御モードとして、蓄熱量の少ない順に、「少なめ」モード、「多め」モード、「満タン維持」モードが用意されており、このうちの一つをユーザーが選択する。集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の個別制御手段100から、何れの沸き上げ制御モードが選択されているかについての情報を通信により取得する。そして、集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8の集中負荷蓄熱容易性の値を算出する場合に、蓄熱量を多めにする沸き上げ制御モードが選択されている場合には蓄熱量を少なめにする沸き上げ制御モードが選択されている場合に比べて集中負荷蓄熱容易性の値を低下させるように演算する。例えば、集中コントローラ7は、学習された集中負荷の実績値に基づいて集中負荷蓄熱容易性の値を演算する際に、「少なめ」モードの場合にはプラス0L、「多め」モードの場合にはプラス100L、「満タン維持」モードの場合にはプラス200L、を集中負荷の実績値に加算して演算を行う。上記の場合、蓄熱量を多めにする沸き上げ制御モードが選択されている場合には蓄熱量を少なめにする沸き上げ制御モードが選択されている場合に比べて集中負荷蓄熱難易度を高く評価することに相当する。また、「満タン維持」モードが選択されている貯湯式給湯機8については、必ず集中負荷蓄熱困難機に選定するようにしても良い。
上述した(1)〜(5)のうちの、1つの方法で、または二つ以上の方法を組み合わせて、各貯湯式給湯機8の集中負荷蓄熱容易性の値を算出することにより、各貯湯式給湯機8の集中負荷蓄熱難易度を精度良く評価することができる。
≪作用・効果≫
以上説明したように、本実施の形態1によれば、複数の貯湯式給湯機8が設置される集合住宅等の施設において、集中負荷時間帯に、各貯湯式給湯機8で湯切れを回避しつつ、全体の貯湯式給湯機8が消費する合計電力を確実に抑制することができる。また、全体の貯湯式給湯機8のうち、集中負荷時間帯の負荷が大きい世帯の貯湯式給湯機8を集中負荷蓄熱困難機に選定し、集中負荷時間帯における沸き上げ運転を許容する。このため、集中負荷蓄熱困難機に選定された、集中負荷時間帯の負荷が大きい貯湯式給湯機8においては、集中負荷時間帯の負荷に対応する大きな蓄熱量を集中負荷時間帯の前にタンク10に確保しておく必要がない。よって、タンク10からの放熱ロスを削減するとともに、加熱手段20による沸き上げ温度を低下させることが可能となるので、貯湯式給湯システム1全体としての省エネルギーを向上することができる。
なお、本実施の形態1では、集中コントローラ7が各貯湯式給湯機8の集中負荷蓄熱容易性の値を算出する(すなわち集中負荷蓄熱難易度を評価する)が、このような構成に限らず、各貯湯式給湯機8の個別制御手段100が自身の集中負荷蓄熱容易性の値を算出する(すなわち集中負荷蓄熱難易度を評価する)ようにし、集中コントローラ7が通信によってそれらの情報を取得して比較するように構成しても良い。
実施の形態2.
次に、図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。本発明の実施の形態2の貯湯式給湯システム1のハードウェア構成は、図1乃至図3に示す実施の形態1の構成と同様であり、説明を省略する。図6は、本実施の形態2の貯湯式給湯システム1が備える貯湯式給湯機における追加沸き上げ運転の概要を説明する図である。
本実施の形態2では、集中負荷時間帯の貯湯式給湯システム1全体の合計電力を抑制する方法として、集中負荷時間帯に同時に沸き上げ運転を実施する貯湯式給湯機8の台数を制限することに代えて、各貯湯式給湯機8の消費電力または加熱能力を制限する。以下の説明では、集中コントローラ7は、貯湯式給湯機8が集中負荷時間帯に沸き上げ運転を行う場合の一台当たりの消費電力の値を各貯湯式給湯機8の個別制御手段100に指示するものとする。ここで、貯湯式給湯機8の消費電力は、加熱手段20の加熱能力に概ね比例する。このため、集中コントローラ7は、貯湯式給湯機8が集中負荷時間帯に沸き上げ運転を行う場合の一台当たりの加熱能力の値を各貯湯式給湯機8の個別制御手段100に指示することで、貯湯式給湯機8の消費電力を制御するようにしてもよい。
本実施の形態2の貯湯式給湯システム1において、集中コントローラ7は、集中負荷時間帯において沸き上げ運転を同時に行う貯湯式給湯機8の台数Nhpを想定する。この台数Nhpを「想定同時運転台数Nhp」と称する。想定同時運転台数Nhpは、貯湯式給湯機8の全台数Nallに等しいとしても良いし、あるいは、複数の貯湯式給湯機8の沸き上げ運転のタイミングがずれる可能性を考慮して、1より小さい所定の比率Khpを全台数Nallに乗じた値に基づいて定めても良い。
集中コントローラ7は、想定同時運転台数Nhpの貯湯式給湯機8が同時に沸き上げ運転を行っても全体の合計電力が許容合計電力Wubを超えないような、一台当たりの許容電力Wlmを求める。ここで一台当たりの許容電力Wlmは、許容合計電力Wubを想定同時運転台数Nhpで除算して求めることができる。集中コントローラ7は、各貯湯式給湯機8が集中負荷時間帯に沸き上げ運転を行う場合の消費電力を制限するため、各貯湯式給湯機8の個別制御手段100に対して、集中負荷時間帯における一台当たりの許容電力Wlmを指示する。個別制御手段100は、この指示に基づき、集中負荷時間帯において沸き上げ運転を実施する場合、消費電力が許容電力Wlm以下になる範囲の加熱能力になるように、加熱手段20の動作を制御する。
本実施の形態2の貯湯式給湯システム1によれば、以上のようにして各貯湯式給湯機8が集中負荷時間帯に沸き上げ運転を行う場合の消費電力あるいは加熱能力を制限する。これにより、集中負荷時間帯に想定同時運転台数Nhpの貯湯式給湯機8が同時に沸き上げ運転を行った場合であっても、貯湯式給湯システム1全体で消費する電力を許容合計電力Wub以下に確実に抑えることができる。
また、本実施の形態2の貯湯式給湯システム1において、各貯湯式給湯機8は、消費電力が許容電力Wlm以下に制限される場合に、湯切れを回避するように、以下のように動作する。集中コントローラ7は、一台当たりの許容電力Wlmを、平均的なCOP(Coefficient Of Performance)の値、あるいは想定される最小のCOPの値で除算することにより、許容される制限加熱能力Qlmを求め、その求めた制限加熱能力Qlmの値を各貯湯式給湯機8の個別制御手段100に送信する。あるいは、各貯湯式給湯機8の個別制御手段100自身が、集中コントローラ7から指示された許容電力Wlmに基づき、制限加熱能力Qlmの値を算出するようにしても良い。
各貯湯式給湯機8は、集中負荷時間帯においても、制限加熱能力Qlmによる沸き上げ運転を行うことが許容される。必要熱量予測手段104は、実施の形態1で説明したようにして学習した負荷パターンに基づき、集中負荷時間帯に発生すると予測される負荷をまかなう蓄熱量から、集中負荷時間帯に制限加熱能力Qlmにて沸き上げ運転を行うことで生成可能な熱量を減算した蓄熱量である集中負荷時間帯事前蓄熱量を算出する。集中負荷時間帯の開始時までにこの集中負荷時間帯事前蓄熱量がタンク10に確保されていれば、集中時間帯に発生する予測される負荷に対して、湯切れの無いようにすることができる。そこで、各貯湯式給湯機8において、沸き上げ制御手段105は、集中負荷時間帯の開始時までに集中負荷時間帯事前蓄熱量をタンク10に確保するように、集中負荷時間帯事前沸き上げ運転を行うよう制御する。このような制御によれば、集中負荷時間帯における貯湯式給湯システム1全体の合計電力を許容合計電力Wub以下に確実に抑えると共に、各貯湯式給湯機8の蓄熱量をなるべく抑制しつつ、湯切れを回避することができる。このため、貯湯式給湯システム1全体の省エネルギー性能を向上することができる。
なお、複数の貯湯式給湯機8において、集中負荷時間帯事前沸き上げ運転を実施する順序は自由に定めて問題ないが、蓄熱量の少ない方から順に集中負荷時間帯事前沸き上げ運転を実施することが好ましい。これにより、加熱手段20への入水温度を低下させる可能性が高いので、貯湯式給湯システム1全体の省エネルギー性能が向上する。
また、各貯湯式給湯機8は、消費電力が許容電力Wlm以下に制限される場合に、湯切れを回避するように、以下のように動作してもよい。必要熱量予測手段104は、通常時の加熱能力Qstの値を用いて予測した必要な蓄熱量である通常起動蓄熱量と、通常時の加熱能力Qstの値に代えて制限加熱能力Qlmの値を用いて予測した必要な蓄熱量である制限起動蓄熱量Llmとをそれぞれ算出する。沸き上げ制御手段105は、消費電力が許容電力Wlm以下に制限されることのない通常時、すなわち、集中負荷時間帯が開始するまでの時間が所定時間以上である場合には、蓄熱量が低下したときに沸き上げ運転を開始する閾値として、通常起動蓄熱量の値を用いるとともに、通常時の加熱能力Qstにて沸き上げ運転を行う。一方、沸き上げ制御手段105は、集中負荷時間帯が開始するまでの時間が上記所定時間以内である場合には、蓄熱量が低下したときに沸き上げ運転を開始する閾値として、通常起動蓄熱量と制限起動蓄熱量Llmとの大きい方の値を用いるとともに、制限加熱能力Qlmにて沸き上げ運転を行う。すなわち、沸き上げ制御手段105は、集中負荷時間帯が開始するまでの時間が上記所定時間以内である場合には、蓄熱量が、通常起動蓄熱量と制限起動蓄熱量Llmとの大きい方よりも小さくなったときに、制限加熱能力Qlmにて沸き上げ運転を開始する。このような制御によれば、集中負荷時間帯における貯湯式給湯システム1全体の合計電力を許容合計電力Wub以下に確実に抑えると共に、各貯湯式給湯機8の蓄熱量をなるべく抑制しつつ、湯切れを回避することができる。このため、貯湯式給湯システム1全体の省エネルギー性能を向上することができる。
また、各貯湯式給湯機8は、消費電力が許容電力Wlm以下に制限される場合に、湯切れを回避するように、以下のように動作してもよい。沸き上げ制御手段105は、集中負荷時間帯の開始時までに蓄熱量が上記制限起動蓄熱量Llm以上になるように、沸き上げ運転を行う。そして、集中負荷時間帯の開始後は、沸き上げ制御手段105は、蓄熱量が制限起動蓄熱量Llmよりも小さくなったときに、制限加熱能力Qlmにて沸き上げ運転を開始する。このような制御によれば、集中負荷時間帯における貯湯式給湯システム1全体の合計電力を許容合計電力Wub以下に確実に抑えると共に、各貯湯式給湯機8の蓄熱量をなるべく抑制しつつ、湯切れを回避することができる。このため、貯湯式給湯システム1全体の省エネルギー性能を向上することができる。
また、本実施の形態2の貯湯式給湯システム1において、集中コントローラ7は、集中負荷時間帯において実際に沸き上げ運転を同時に行っている貯湯式給湯機8の台数が想定同時運転台数Nhpより少ない場合には、貯湯式給湯システム1全体の合計電力が許容合計電力Wubを超えない範囲において、各貯湯式給湯機8に対する消費電力または加熱能力の制限を緩和するように制御しても良い。これにより、各貯湯式給湯機8の加熱能力を上げて早期に沸き上げ運転を完了させることができ、湯切れ耐力を更に向上させることができる。
また、各貯湯式給湯機8は、深夜沸き上げ運転とその後の追加沸き上げ運転とによって一日の負荷に足りるだけの蓄熱を行った後は、最低蓄熱量のみを維持する最低蓄熱量状態となるが、各貯湯式給湯機8が最低蓄熱量状態となったか否かの情報を集中コントローラ7が収集し、想定同時運転台数Nhpの予測に際して、最低蓄熱量状態の貯湯式給湯機8の台数が多いほど、想定同時運転台数Nhpが減少するように予測し、制限加熱能力Qlm等を逐次再計算するように制御しても良い。この場合、最低蓄熱量状態となっていない貯湯式給湯機8に対する制限加熱能力Qlmが増加するとともに制限起動蓄熱量Llmが減少し、放熱が低減することに繋がる。このため、貯湯式給湯システム1全体の省エネルギーが向上する。
1 貯湯式給湯システム、5 追焚き熱交換器、6 浴槽、7 集中コントローラ、8 貯湯式給湯機、10 タンク、20 加熱手段、31 沸き上げポンプ、32 追焚きポンプ、33 浴槽ポンプ、41 湯栓温調弁、100 個別制御手段、101 蓄熱量算出手段、104 必要熱量予測手段、105 沸き上げ制御手段、106 弁制御手段、107 目標温度設定手段、108 ポンプ制御手段、109 沸き上げモード設定手段、110 負荷設定手段、200 時刻検出手段、301a 沸き上げ往き配管、301b 沸き上げ戻り配管、302 給水配管、303 高温導出配管、304 温調配管、305 湯栓配管、306a 浴槽往き配管、306b 浴槽戻り配管、307a 追焚き往き配管、307b 追焚き戻り配管、501a〜501f 貯湯温度センサ、502 沸き上げ温度センサ、503 導出温度センサ、504 給水温度センサ、505 湯栓温度センサ、506 浴槽戻り温度センサ、507 追焚き戻り温度センサ、601 湯栓流量センサ

Claims (8)

  1. 複数の貯湯式給湯機と、
    予め設定された集中負荷時間帯の負荷をまかなう蓄熱量を確保することの難易度を各々の前記貯湯式給湯機について評価する評価手段と、
    前記複数の前記貯湯式給湯機の前記難易度を比較し、前記複数の前記貯湯式給湯機を、前記難易度の低いグループと、前記難易度の高いグループとに分ける選定手段と、
    前記難易度の低いグループに分けられた前記貯湯式給湯機の各々において、前記集中負荷時間帯の負荷をまかなう蓄熱量を前記集中負荷時間帯の開始時までに確保するように沸き上げ運転を行う制御手段と、
    を備える貯湯式給湯システム。
  2. 前記選定手段は、前記集中負荷時間帯に前記複数の前記貯湯式給湯機が消費することを許容される合計の電力である許容合計電力の値と、前記貯湯式給湯機の一台当たりの消費電力の値とに基づいて、前記難易度の高いグループに分ける前記貯湯式給湯機の台数を決定する請求項1記載の貯湯式給湯システム。
  3. 前記難易度の高いグループに分けられた前記貯湯式給湯機の各々は、前記集中負荷時間帯の開始時の蓄熱量を、前記集中負荷時間帯の負荷をまかなう蓄熱量に比べて低くし、前記集中負荷時間帯に沸き上げ運転を行う請求項1または2記載の貯湯式給湯システム。
  4. 各々の前記貯湯式給湯機において過去の前記集中負荷時間帯に発生した負荷である集中負荷の実績値を学習する手段を備え、
    前記評価手段は、各々の前記貯湯式給湯機の前記難易度の評価において、当該貯湯式給湯機の前記学習された集中負荷の実績値が大きいほど前記難易度を高く評価する請求項1乃至3の何れか1項記載の貯湯式給湯システム。
  5. 前記評価手段は、各々の前記貯湯式給湯機の前記難易度の評価において、当該貯湯式給湯機を使用する世帯の人数が多いほど前記難易度を高く評価する請求項1乃至4の何れか1項記載の貯湯式給湯システム。
  6. 前記評価手段は、各々の前記貯湯式給湯機の前記難易度の評価において、当該貯湯式給湯機を使用する世帯の浴槽のサイズが大きいほど前記難易度を高く評価する請求項1乃至5の何れか1項記載の貯湯式給湯システム。
  7. 前記評価手段は、各々の前記貯湯式給湯機の前記難易度の評価において、当該貯湯式給湯機のタンク容量が小さいほど前記難易度を高く評価する請求項1乃至6の何れか1項記載の貯湯式給湯システム。
  8. 前記貯湯式給湯機は、蓄熱量が異なる複数の沸き上げ制御モードのうちから一つをユーザーが選択可能に構成され、
    前記評価手段は、各々の前記貯湯式給湯機の前記難易度の評価において、蓄熱量を多めにする前記沸き上げ制御モードが選択されている場合には蓄熱量を少なめにする前記沸き上げ制御モードが選択されている場合に比べて前記難易度を高く評価する請求項1乃至7の何れか1項記載の貯湯式給湯システム。
JP2013128630A 2013-06-19 2013-06-19 貯湯式給湯システム Active JP5812043B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128630A JP5812043B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 貯湯式給湯システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013128630A JP5812043B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 貯湯式給湯システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015117469A Division JP6052342B2 (ja) 2015-06-10 2015-06-10 貯湯式給湯システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015004458A JP2015004458A (ja) 2015-01-08
JP5812043B2 true JP5812043B2 (ja) 2015-11-11

Family

ID=52300512

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013128630A Active JP5812043B2 (ja) 2013-06-19 2013-06-19 貯湯式給湯システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5812043B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6065039B2 (ja) * 2015-03-09 2017-01-25 ダイキン工業株式会社 給湯制御システム
JP6551062B2 (ja) * 2015-08-28 2019-07-31 株式会社ノーリツ コージェネレーションシステム
EP3382297B1 (en) * 2015-11-27 2021-08-04 Mitsubishi Electric Corporation Hot-water supply unit and hot-water supply system
WO2017154753A1 (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 需要管理装置および需要管理方法
JP6672982B2 (ja) * 2016-04-20 2020-03-25 株式会社ノーリツ 貯湯式給湯装置
WO2018042542A1 (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 三菱電機株式会社 給湯システム、制御装置、制御方法及びプログラム
JP6763308B2 (ja) * 2017-01-10 2020-09-30 三菱電機株式会社 給湯機制御システム
JP7433054B2 (ja) 2020-01-15 2024-02-19 三菱電機株式会社 制御装置、制御装置を備えた給湯システムおよび制御方法
JPWO2022185386A1 (ja) * 2021-03-01 2022-09-09
WO2023248684A1 (ja) * 2022-06-23 2023-12-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 給湯システム及び給湯方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5185351B2 (ja) * 2010-11-01 2013-04-17 三菱電機株式会社 給湯機制御システム、給湯機制御装置、給湯機制御方法、およびプログラム
JP5538574B2 (ja) * 2013-01-17 2014-07-02 三菱電機株式会社 給湯機制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015004458A (ja) 2015-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5812043B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP6052342B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP5126345B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP6107958B2 (ja) 蓄熱システム
JP6340971B2 (ja) 貯湯式給湯機
JP6015926B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP5919475B2 (ja) 給湯装置
JP2013032863A (ja) 給湯装置
JP7274964B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP5106567B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP5454534B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP2013036708A (ja) 給湯装置
JP5909637B2 (ja) 給湯装置
JP5903654B2 (ja) 給湯装置
JP5252021B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP5948602B2 (ja) 給湯装置
JP5879504B2 (ja) 給湯装置
JP6672978B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP5934907B2 (ja) 給湯装置
JP7292084B2 (ja) 貯湯式給湯システム
JP6111409B2 (ja) 給湯装置
JP2013036709A (ja) 給湯装置
JP2013032892A (ja) 給湯装置
JP2023137326A (ja) 貯湯式給湯機
JP2021196127A (ja) 貯湯式給湯システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150414

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150825

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5812043

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250