JP5811125B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の気筒のそれぞれに複数の燃料噴射弁を有する内燃機関の制御装置に関する。
一般に、触媒を利用した排気浄化システムを備える内燃機関では、排気中有害成分の触媒による浄化を高効率で行うため、内燃機関で燃焼される混合気の空気と燃料との混合割合、すなわち空燃比のコントロールが欠かせない。こうした空燃比の制御を行うため、そのような内燃機関では、排気通路の触媒つまり触媒浄化装置の上下流側に排気中の酸素の量に応じた出力を生じるセンサを設け、これらの出力に基づいて空燃比を目標空燃比に追従させるように空燃比フィードバック制御が実施されている。例えば、触媒の下流側に設けられたいわゆる酸素センサの出力に基づいて補正を行いつつ(サブフィードバック制御を行いつつ)、同触媒の上流側に設けられたいわゆる広域空燃比センサの出力に基づいて空燃比制御(メインフィードバック制御)が実行される。
一般に、このような内燃機関では、通常全気筒に対して同一の制御量を用いて空燃比制御を行うため、空燃比制御を実行したとしても実際の空燃比が気筒間でばらつくことがある。このときばらつきの程度が小さければ、空燃比フィードバック制御で吸収可能であり、また触媒でも排気中有害成分を浄化処理可能なので、エミッションに影響を与えず、特に問題とならない。しかし、例えば一部の気筒の燃料噴射系や吸気バルブの動弁機構が故障するなどして、気筒間の空燃比が大きくばらつくと、エミッションを悪化させてしまい、問題となる。そして、このように気筒間の空燃比が大きくばらつくと、排気中の水素成分の影響により、触媒上流側の空燃比センサは空燃比が理論空燃比よりもリッチであるときと同様の出力を出す傾向が強く、空燃比制御により空燃比がリーン側へ変移し易く、このようなリーン側への偏りを抑制することが望まれる。
例えば、特許文献1に記載の内燃機関の燃料噴射量制御装置は、触媒上流側の空燃比センサの出力値により表される空燃比が理論空燃比に設定された目標空燃比に一致するように、燃料噴射弁が噴射すべき燃料の量をフィードバック補正する構成を備えている。そして、さらに、この装置は、それぞれの燃焼室に供給される混合気の空燃比の気筒間における差が大きいほど大きくなる指標値を取得し、その取得された指標値が大きいほど空燃比が理論空燃比よりもよりリッチな空燃比となるように、燃料の量を増大補正する構成を備える。
国際公開第2011/155073号 特開2012−233425号公報
ところで、複数の気筒のそれぞれに複数の燃料噴射弁を有する内燃機関、例えば、各気筒に対して吸気通路噴射用燃料噴射弁(ポートインジェクタ)および筒内噴射用燃料噴射弁(筒内インジェクタ)を有する内燃機関においても、気筒間空燃比ばらつきの度合いを特定することができる(特許文献2を参照)。このような内燃機関では、ポートインジェクタにのみ異常があるときも、または、筒内インジェクタにのみ異常があるときも、気筒間空燃比ばらつきの度合いが大きくなる。しかし、このときに、上記特許文献1の装置のように、気筒間空燃比ばらつきの度合いに応じて燃料量の増大補正を行い、その補正された量の燃料をそれらインジェクタで噴き分けることには問題がある。例えば、ポートインジェクタにのみ異常があるので気筒間空燃比ばらつきの度合いが大きくなっているにもかかわらず、筒内インジェクタの噴射割合が高いときに、単に気筒間空燃比ばらつきの度合いに応じて燃料量の増大補正を行うと、燃料増大補正が過多になり、かえってエミッションが悪化してしまう。
そこで、本発明は、以上の事情に鑑みて創案され、その目的は、複数の気筒のそれぞれに複数の燃料噴射弁を有する内燃機関において、気筒間空燃比ばらつきの度合いが大きいとき、好適に燃料噴射を行う、内燃機関の制御装置を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
複数の気筒のそれぞれに対して設けられた第1燃料噴射弁および第2燃料噴射弁から機関運転状態に応じて設定される噴射割合で所定燃料量の燃料を噴射する燃料噴射制御手段と、
第1の所定噴射割合で該第1燃料噴射弁および該第2燃料噴射弁からの燃料噴射が行われることに伴う内燃機関の所定の出力に基づいて気筒間の空燃比ばらつきの度合いを表す第1値を算出する第1値算出手段と、
前記第1の所定噴射割合と異なる第2の所定噴射割合で該第1燃料噴射弁および該第2燃料噴射弁からの燃料噴射が行われることに伴う内燃機関の所定の出力に基づいて気筒間の空燃比ばらつきの度合いを表す第2値を算出する第2値算出手段と、
該第1値算出手段により算出された第1値と該第2値算出手段により算出された第2値とに基づいて、複数の第1燃料噴射弁の少なくともいずれか1つの異常に関する第1モードと複数の第2燃料噴射弁の少なくともいずれか1つの異常に関する第2モードとを含む複数のモードから1つのモードを選択するモード選択手段と、
該第1値算出手段により算出された第1値と該第2値算出手段により算出された第2値とに基づいて気筒間空燃比ばらつき度合いを表すばらつき値を算出するばらつき値算出手段と、
排気通路の触媒の前後に設けられてそれぞれ排気の酸素の量に応じた出力を生じる触媒上流センサおよび触媒下流センサの出力に応じて空燃比が目標空燃比に追従するように、前記モード選択手段により選択された1つのモードと該ばらつき値算出手段により算出されたばらつき値とに基づいて補正しつつ、前記所定燃料量を算出する燃料量算出手段と
を備えた、内燃機関の制御装置が提供される。
好ましくは、前記燃料量算出手段は、前記モード選択手段により前記第1モードまたは前記第2モードが選択されたとき、該選択されたモードに応じて、機関運転状態に応じて設定される噴射割合に基づき補正値を決定し、該補正値を用いて前記所定燃料量を算出する。特に、前記燃料量算出手段は、前記ばらつき値に基づいて気筒関空燃比ばらつきの度合いが大きいほど前記目標空燃比よりもリッチな空燃比に空燃比がなるように前記補正値を決定し、該補正値を用いて前記所定燃料量を算出するとよい。
好ましくは、前記燃料量算出手段は、前記補正値で、前記触媒下流センサの出力値と所定の目標値との差に基づいて算出されるサブフィードバック量を補正し、該補正されたサブフィードバック量に基づいて前記所定燃料量を算出する。あるいは、前記燃料量算出手段は、前記補正値で、前記目標空燃比を補正し、該補正された目標空燃比に基づいて前記所定燃料量を算出するとよい。
さらに、好ましくは、前記燃料量算出手段は、機関運転状態に基づいて前記補正値を決定し、該補正値を用いて前記所定燃料量を算出する。この場合、前記燃料量算出手段は、機関冷却水温および機関始動開始からの時間の少なくとも一方に基づいて前記補正値を決定し、該補正値を用いて前記所定燃料量を算出するとよい。
上記構成を有する本発明によれば、複数の第1燃料噴射弁の少なくともいずれか1つの異常に関する第1モードと複数の第2燃料噴射弁の少なくともいずれか1つの異常に関する第2モードとを含む複数のモードから1つのモードが選択され、気筒間空燃比ばらつき度合いを表すばらつき値が算出される。そして、触媒上流センサおよび触媒下流センサの出力に応じて空燃比が目標空燃比に追従するように、選択された1つのモードと算出されたばらつき値とに基づいて補正しつつ、所定燃料量が算出される。この結果、複数の気筒のそれぞれに対して設けられた第1燃料噴射弁および第2燃料噴射弁から機関運転状態に応じて設定される噴射割合でその所定燃料量の燃料が噴射される。このように、ばらつき値と選択モードに基づいて燃料噴射量が設定されるので、たとえ気筒間空燃比ばらつき度合いが大きくても、複数の燃料噴射弁からの燃料噴射を好適に制御することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る内燃機関の概略図である。 触媒上流センサおよび触媒下流センサの出力特性を示すグラフである。 ポートインジェクタの燃料の噴射割合を表す図である。 インバランス割合と排気通路へ排出される水素量との関係を表したグラフである。 空燃比センサ出力の変動を示すタイムチャートである。 図5のVI部に相当する拡大図である。 インバランス割合と空燃比変動パラメータとの関係を示すグラフである。 異常検出の原理を説明するための図である。 第1実施形態における、気筒間空燃比のばらつき度合いを表す値等の算出用のフローチャートである。 エンジン回転速度および吸入空気量により補正係数を求めるためのグラフである。 図9のフローチャートに関係するフローチャートであり、モード選択およびばらつき値算出用のフローチャートである。 第1実施形態における、燃料噴射制御用のフローチャートである。 第1実施形態における、メインフィードバック量算出用のフローチャートである。 第1実施形態における、サブフィードバック量算出用のフローチャートである。 第1実施形態における、サブフィードバック量の補正用のフローチャートである。 本発明の第2実施形態における、目標空燃比の補正用のフローチャートである。 本発明の第3実施形態における、第2サブ補正係数算出用モードを設定するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。まず、第1実施形態について説明する。
図1に本第1実施形態に係る内燃機関を概略的に示す。図示される内燃機関(以下、エンジン)1はV型6気筒デュアル噴射式ガソリンエンジンである。各気筒#1〜#6に吸気通路噴射用燃料噴射弁(ポートインジェクタ)2と筒内噴射用燃料噴射弁(筒内インジェクタ)3とが設けられている。エンジン1は第1のバンク4と第2のバンク5とを有し、第1のバンク4には奇数番気筒すなわち#1,#3,#5気筒が設けられ、第2のバンク5には偶数番気筒すなわち#2,#4,#6気筒が設けられている。
ポートインジェクタ2は、いわゆる均質燃焼を実現するよう、対応気筒の吸気通路特に吸気ポート6内に向けて燃料を噴射する。以下、ポートインジェクタを「PFI」ともいう。他方、筒内インジェクタ3は、いわゆる成層燃焼を実現するよう、対応気筒の筒内(燃焼室内)に向けて燃料を直接噴射する。以下、筒内インジェクタを「DI」ともいう。
吸気を導入するための吸気通路7は、吸気ポート6の他、集合部としてのサージタンク8と、各気筒の吸気ポート6およびサージタンク8を結ぶ複数の吸気マニホールド9と、サージタンク8の上流側の吸気管10とにより概ね形成されている。吸気管10には、上流側から順にエアフローメータ11と電子制御式スロットルバルブ12とが設けられている。エアフローメータ11は吸気流量に応じた大きさの信号を出力する。各気筒には、筒内の混合気に点火するための点火プラグ13が設けられる。
排気を排出するための排気通路は、本実施形態の場合、第1のバンク4に対する第1の排気通路14Aと第2のバンク5に対する第2の排気通路14Bとが別系統で設置されている。つまり排気系統はバンク毎に独立して2系統ある。両バンクについて排気系統の構成は同じなので、ここでは第1のバンク4についてのみ説明し、第2のバンク5については図中同一符号を付して説明を省略する。
第1の排気通路14Aは、#1,#3,#5の各気筒の排気ポート15と、これら排気ポート15の排気ガスを集合させる排気マニホールド16と、排気マニホールド16の下流端に接続する排気管17とにより概ね形成されている。そして排気管17の上流側と下流側にはそれぞれ三元触媒からなる触媒、すなわち上流触媒(上流触媒浄化装置)18と下流触媒(下流触媒浄化装置)19が直列に設けられている。上流触媒18の上流側および下流側に、それぞれ排気の酸素の量(酸素濃度または酸素分圧)に応じた出力を生じる(信号を出力する)センサ20、21が設けられている。センサ20、21は要するに空燃比を検出するためのセンサつまり空燃比センサであり、触媒上流センサ20および触媒下流センサ21とそれぞれ称される。このように、片バンクに対する排気通路の集合部には単一の触媒上流センサ20が設置されている。特に、第1のバンク4に対する第1の排気通路14Aと、第2のバンク5に対する第2の排気通路14Bとに、個別に触媒上流センサ20が設置されている。
上述のポートインジェクタ2、筒内インジェクタ3、スロットルバルブ12および点火プラグ13等は、制御手段としての機能を担う電子制御ユニット(以下、ECU)100に電気的に接続されている。なお、図1では、見易くするために、これらの接続を示す線を省略している。ECU100は、何れも図示されない演算装置としてのCPU、ROMおよびRAMを含む記憶装置、入出力ポート等を含むものである。またECU100には、(図では接続を示す複数の線は示されないが)前述のエアフローメータ11、触媒上流センサ20、触媒下流センサ21のほか、エンジン1のクランク角を検出するためのクランク角センサ22、アクセル開度を検出するためのアクセル開度センサ23、エンジン1の冷却水の温度を検出するための水温センサ24、その他の各種センサが図示されないA/D変換器等を介して電気的に接続されている。ECU100は、各種センサの出力つまり検出値等に基づいて、所望の出力が得られるように、ポートインジェクタ2、筒内インジェクタ3、スロットルバルブ12および点火プラグ13等を制御し、燃料噴射量、燃料噴射時期、スロットル開度、点火時期等を制御する。またECU100は、クランク角センサ22の出力に基づきエンジン1のクランク角を検出すると共に、エンジンの回転速度を計算する。ここでエンジンの回転速度としては1分当たりの回転数(rpm)を用いる。このように、ここでは、クランク角センサ22はエンジン回転速度センサとして用いられる。
なお、ECU100は、上記説明から理解できるように、燃料噴射制御手段、吸入空気制御手段、点火制御手段の各手段の機能を担い、以下に説明するように空燃比制御手段の機能も担う。そして、ECU100は、第1値算出手段、第2値算出手段、モード選択手段、ばらつき値算出手段、燃料量算出手段の各機能も担う。これら手段は互いに関連付けられている。なお、燃料量算出手段は燃料噴射制御手段に含まれることもでき、また、燃料量算出手段および燃料噴射制御手段は空燃比制御手段に含まれる。
触媒上流センサ20はいわゆる広域空燃比センサからなり、比較的広範囲に亘る空燃比を連続的に検出可能である。図2に触媒上流センサ20の出力特性を示す。図示するように、触媒上流センサ20は、排気の空燃比に比例した大きさの電圧信号Vfを出力する。排気空燃比が理論空燃比(ストイキ、例えばA/F=14.6)であるときの出力電圧はVreff(例えば約3.3V)である。
他方、触媒下流センサ21はいわゆる酸素(O)センサからなり、ストイキを境に出力値が急変する特性を持つ。図2に触媒下流センサ21の出力特性を示す。図示するように、排気の空燃比がストイキであるときの出力電圧、すなわちストイキ相当値はVrefr(例えば0.45V)である。触媒下流センサ21の出力電圧は所定の範囲(例えば0〜1(V))内で変化する。排気空燃比がストイキよりリーンのとき、触媒下流センサの出力電圧はストイキ相当値Vrefrより低くなり、排気空燃比がストイキよりリッチのとき、触媒下流センサの出力電圧はストイキ相当値Vrefrより高くなる。
上流触媒18および下流触媒19は、それぞれに流入する排気の空燃比A/Fがストイキ近傍のときに排気中の有害成分であるNOx、HCおよびCOを同時に浄化する。この三者を同時に高効率で浄化できる空燃比の幅(ウィンドウ)は比較的狭い。
そこで、エンジン1の通常運転時、上流触媒18に流入する排気の空燃比をストイキ近傍に制御するための空燃比制御(ストイキ制御)がECU100により実行される。この空燃比制御は、触媒上流センサ20によって検出された排気の空燃比が所定の目標空燃比であるストイキになるように混合気の空燃比(具体的には燃料噴射量)をフィードバック制御するメイン空燃比制御(メインフィードバック制御)と、触媒下流センサ21によって検出された排気の空燃比がストイキになるように混合気の空燃比(具体的には燃料噴射量)をフィードバック制御する補助空燃比制御(サブフィードバック制御)とからなる。具体的には、メインフィードバック制御では、触媒上流センサ20の出力に基づいて検出される現状の空燃比を所定の目標空燃比に追従させるために、補正値を演算して、この補正値に基づいてポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3からの燃料噴射量を調整するような制御が実行される。そして、さらにサブフィードバック制御では、触媒下流センサ21の出力に基づいて、別の補正値を演算し、メインフィードバック制御にて得られた上記補正値を修正するような制御が実行される。ただし、本実施形態において、上記所定の目標空燃比つまり空燃比の基準値はストイキであり、このストイキに相当する燃料噴射量が燃料噴射量の基準である。ただし、空燃比および燃料噴射量の基準値は他の値とすることもできる。なお、空燃比制御においては、各気筒に対し同一の制御量が一律に用いられる。
このような空燃比制御はバンク毎に行われる。すなわち、第1のバンク4側の触媒上流センサ20および触媒下流センサ21の出力に基づいて、第1のバンク4に属する#1,#3,#5気筒の空燃比制御が行われる。他方、第2のバンク5側の触媒上流センサ20および触媒下流センサ21の出力に基づいて、第2のバンク5に属する#2,#4,#6気筒の空燃比制御が行われる。
またここでは、1気筒で1噴射サイクル中に噴射される全燃料噴射量を、所定の噴射割合α,βに応じて、ポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3に分担させる噴き分けが行われる。このときECU100は、噴射割合α,βに応じて、ポートインジェクタ2から噴射される燃料量(ポート噴射量)と、筒内インジェクタ3から噴射される燃料量(筒内噴射量)とを設定し、これら燃料量に応じて各インジェクタ2、3を通電制御する。噴射割合α,βは、ここでは全燃料噴射量に対するポート噴射量または筒内噴射量の百分率値をいい、0〜100の値を持つ(β=100−α)。全燃料噴射量をQtとした場合、ポート噴射量Qpはα×Qt/100で表され、筒内噴射量Qdはβ×Qt/100で表され、両者の噴射割合はQp:Qd=α:βである。このように噴射割合α,βはポートインジェクタ2と筒内インジェクタ3、もしくはポート噴射量Qpと筒内噴射量Qdとの噴射割合を規定する値である。全燃料噴射量は、ECU100により、エンジン運転状態等に基づいて、以下に説明するようにして設定される。
図3に、噴射割合αを設定するためのマップ化されたデータを示す。図示するように、噴射割合αは、エンジン運転状態、つまりエンジン回転速度Neと負荷KLで規定される各領域に応じてα1からα4まで変化する。例えばα1=0、α2=35、α3=50、α4=70であるが、これらの値や領域分けは任意に変更可能である。この例では、低回転高負荷側に向かうほどポート噴射量の割合が増加する。またα=α1(=0)の領域での噴き分けでは、筒内噴射のみ(β=100)で燃料が供給される。噴射割合α,βは、両バンクの各気筒に対し同一の値が用いられる。すなわち噴射割合α,βについてはバンク毎の設定はなされない。
さて、例えば全気筒のうちの一部の気筒のインジェクタが故障し、気筒間に空燃比のばらつき(インバランス:imbalance)が発生したとする。例えば#1気筒が他の#2〜#6気筒よりも燃料噴射量が多くなり、#1気筒の空燃比が他の#2〜#6気筒の空燃比よりも大きくリッチ側にずれる場合である。このとき、#1気筒を含む第1のバンク4について、前述の空燃比制御により比較的大きな補正量を与えれば、トータルガスの空燃比をストイキに制御できる場合がある。しかし、気筒別に見ると、#1気筒がストイキより大きくリッチ、#3,#5気筒がストイキよりリーンであり、全体のバランスとしてストイキとなっているに過ぎず、エミッション上好ましくないことは明らかである。
また、燃焼室に供給される燃料は炭素と水素との化合物である。したがって、燃焼に供される混合気の空燃比がストイキよりもリッチ側の空燃比であると、リッチ側の空燃比であるほど、生成したHC、CO、Hなどの中間生成物としての未燃物が酸素と結合する、つまり酸化燃焼する確率が急激に小さくなる。この結果、リッチ側の空燃比であるほど、それら未燃物が燃焼室から排出される量が増す。これは、上記のごとく燃料噴射量が他の正常な気筒よりも多くなった気筒(リッチインバランス気筒)でも同様であり、図4に示される。
図4は、リッチ側の空燃比またはインバランス割合に対する、水素の排出量の変化を示すグラフである。インバランス割合(%)とは、気筒間空燃比のばらつき度合いつまりインバランス度合いを表す一つのパラメータである。すなわち、インバランス割合とは、全気筒のうちある1気筒のみが燃料噴射量ずれを起こしている場合に、その燃料噴射量ずれを起こしている気筒(インバランス気筒)の燃料噴射量がどれくらいの割合で、燃料噴射量ずれを起こしていない気筒(バランス気筒)の燃料噴射量からずれているかを示す値である。インバランス割合をIB、インバランス気筒の燃料噴射量をQib、バランス気筒の燃料噴射量つまり基準燃料噴射量をQsとすると、IB=(Qib−Qs)/Qs×100で表される。インバランス割合IBまたはその絶対値が大きいほど、インバランス気筒のバランス気筒に対する燃料噴射量ずれが大きく、気筒間空燃比ばらつきの度合いは大きい。したがって、図4から、気筒間空燃比ばらつきの度合いが大きくなるほど、水素の排出量が増すことが分かる。
一方、空燃比センサである触媒上流センサ20は、一般に拡散抵抗層を備え、その拡散抵抗層を通過して触媒上流センサ20の排気側電極層(検出素子表面)に到達した酸素の量(酸素濃度または酸素分圧)に応じた出力を発生する。しかし、触媒上流センサ20の出力は、さらに、拡散抵抗層を通過した未燃物の量(濃度または分圧)にも応じたものである。
水素は、HC、COなどに比べて小さい分子である。したがって、水素は他の未燃物に比べて、触媒上流センサ20の拡散抵抗層を拡散し易い。つまり、その拡散抵抗層において、水素の優先的な拡散が発生する。
気筒間空燃比ばらつきの度合いが大きくなると、この水素の優先的な拡散に起因して、触媒上流センサ20の出力は、真の空燃比よりもリッチ側の空燃比に対応するものになる。したがって、真の空燃比よりもリッチ側の空燃比が触媒上流センサ20の出力に基づいて検出されるので、上記空燃比フィードバック制御により、気筒間空燃比ばらつきが無いまたはほとんど無い場合に比べて、より大きなリーン側への補正が行われる。
この傾向は、インバランス気筒の燃料噴射量がバランス気筒の燃料噴射量よりも多い場合はもとより、インバランス気筒の燃料噴射量がバランス気筒の燃料噴射量よりも少ない場合でも同様である。インバランス気筒の燃料噴射量がバランス気筒の燃料噴射量よりも少ない場合には、インバランス気筒の燃料噴射量の不足分を補うように、空燃比フィードバック制御により他のバランス気筒の燃料噴射量が増やされる。したがって、バランス気筒からは、気筒関空燃比ばらつきが無いまたはほとんど無い場合に比べて、多くの水素が排出される。この水素に起因して、触媒上流センサ20は、真の空燃比よりもリッチ側の空燃比に対応した出力を生じる傾向が高まる。
そこで、後で詳しく述べるように、ここでは、気筒間空燃比ばらつきの度合いを調べ、その度合いが高いほど、上記リーン側への変移を防ぐように、リッチ化補正を行う、燃料噴射制御または空燃比制御が行われる。
さらに、エンジン1では、気筒ごとに、ポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3が備えられているので、気筒間空燃比ばらつきの原因がこれらのどちらであるのかにも基づいてリッチ化補正を行う。例えば、ポートインジェクタ2にのみ異常があるので気筒間空燃比ばらつきの度合いが大きくなっているにもかかわらず、筒内インジェクタ3の噴射割合が高いときに、気筒間空燃比ばらつきの度合いに応じて燃料量の増大補正つまりリッチ化補正を行うと、燃料が過多になる。これは、噴射割合αが上記α1(=0)に設定されるエンジン運転状態のときを考えると容易に理解できる。この場合、全燃料は筒内インジェクタ3のみから噴射されることになるので、ポートインジェクタ2の異常による気筒間空燃比ばらつきの度合いは実質的に考慮される必要がない。
以下、気筒間空燃比ばらつきの度合い、および、その原因に基づく、本第1実施形態での空燃比制御、換言すると、燃料噴射制御について説明する。まず、エンジン1での気筒関空燃比ばらつきの度合いの検出に関して説明する。
図5は、本実施形態のエンジン1とは異なる直列4気筒エンジンにおける空燃比センサ出力の変動を示す。図示するように、空燃比センサの出力に基づいて検出される排気空燃比A/Fは、1エンジンサイクル(=720°CA)を1周期として周期的に変動する傾向にある。そして気筒間空燃比ばらつきが発生すると、1エンジンサイクル内での変動が大きくなる。(B)の空燃比線図a、b、cはそれぞればらつき無し、1気筒のみ20%のインバランス割合でリッチずれ、および1気筒のみ50%のインバランス割合でリッチずれの場合を示す。見られるように、ばらつき度合いが大きくなるほど空燃比変動の振幅が大きくなる。本実施形態のようなV型6気筒エンジンでも、片バンクについて同様の傾向がある。
上の説明から理解されるように、気筒間空燃比のばらつき度合いが大きくなると空燃比センサである触媒上流センサ20の出力の変動が大きくなる。そこでこの出力変動に基づいてばらつきの度合いを検出することが可能である。
ここで、気筒間空燃比ばらつきの種類としては、1気筒の燃料噴射量がリッチ側(過剰側)にずれているリッチずれと、1気筒の燃料噴射量がリーン側(過少側)にずれているリーンずれとがある。しかし、本実施形態では、リッチずれおよびリーンずれを区別せず、広く気筒間空燃比ばらつきを検出する。
そのようなばらつきの検出に際しては、空燃比センサ出力の変動度合いに相関するパラメータである空燃比変動パラメータを算出すると共に、それを評価するために求めた空燃比変動パラメータを所定の判定値と比較する。なお、この所定の判定値は、気筒間空燃比ばらつきの度合いが無視できないほどに大きい、つまり異常と判定されるべき程度のものであるか否かを判定するための閾値である。ここでこの検出はバンク毎に、対応する空燃比センサである触媒上流センサ20の出力を用いて行う。
以下、空燃比変動パラメータの算出方法を説明する。図6は、図5のVI部に相当する拡大図であり、特に1エンジンサイクル内の触媒上流センサ出力の変動を示す。触媒上流センサ出力としては、触媒上流センサ20の出力電圧Vfを空燃比A/Fに換算した値を用いる。ただし触媒上流センサ20の出力電圧Vfを直接用いることも可能である。
図6(B)に示すように、ECU100は、1エンジンサイクル内において、所定のサンプル周期τ(単位時間、例えば4ms)毎に、触媒上流センサ20の出力A/Fの値を取得する。そして今回のタイミング(第2のタイミング)で取得した値A/Fnと、前回のタイミング(第1のタイミング)で取得した値A/Fn−1との差ΔA/Fnを次式(1)により求める。この差ΔA/Fnは、今回のタイミングにおける微分値あるいは傾きと言い換えることができる。
ΔA/Fn=A/Fn−A/Fn−1 (1)
最も単純には、この差ΔA/Fnまたはその大きさ(絶対値)が触媒上流センサ出力の変動を表す。変動度合いが大きくなるほど空燃比線図の傾きが大きくなり、差の絶対値|ΔA/Fn|が大きくなるからである。そこで所定の1タイミングにおける差ΔA/Fnまたはその大きさを空燃比変動パラメータとすることができる。
ただし、本実施形態では差ΔA/Fの絶対値|ΔA/F|を用い、精度向上のため、複数の差の絶対値|ΔA/Fn|の平均値を空燃比変動パラメータとする。本実施形態では、1エンジンサイクル内において、各タイミングに関して差の絶対値|ΔA/Fn|を求め、それを積算し、最終積算値をサンプル数Nで除し、1エンジンサイクル内の差の絶対値|ΔA/Fn|の平均値を求める。そしてさらに、Mエンジンサイクル分(例えばM=100)だけ差の絶対値|ΔA/Fn|の平均値を積算し、最終積算値をサイクル数Mで除し、Mエンジンサイクル内の差の絶対値|ΔA/Fn|の平均値を求める。こうして求められた最終的な平均値を空燃比変動パラメータとし、以下「X」で表示する。
触媒上流センサ出力の変動度合いが大きいほど空燃比変動パラメータXは大きくなる。そこで空燃比変動パラメータXが所定の判定値以上であれば異常ありと判定され、空燃比変動パラメータXが所定の判定値より小さければ異常なし、すなわち正常と判定される。なお、ECU100の気筒判別機能により、点火気筒とこれに対応する空燃比変動パラメータXとの関連付けは可能である。
なお、触媒上流センサ出力A/Fは増加する場合と減少する場合とがあるので、これら各場合の一方についてだけ差ΔA/Fn(=A/Fn−A/Fn−1)あるいはその平均値を求め、これを変動パラメータとすることができる。特に1気筒のみリッチずれの場合、当該1気筒に対応した排気を触媒上流センサ20が受けたときにその出力が急速にリッチ側に変化(すなわち急減)するので、減少側のみの値をリッチずれ検出のために用いることも可能である(リッチインバランス判定)。この場合には、図6のグラフにおける右下がりの領域のみを、リッチずれ検出のために利用することになる。これに限定されず、リーンずれ検出のために増加側の値のみを用いることも可能である。
図7には、インバランス割合IBと空燃比変動パラメータXとの関係を示す。図示されるように、インバランス割合IBと空燃比変動パラメータXとの間には強い相関性があり、インバランス割合IBが増加するほど空燃比変動パラメータXも増加する。ここで図中のIB1は、正常と異常の境目であるクライテリアに相当するインバランス割合IBの値であり、上記所定の判定値に対応し、例えば60(%)である。
以下、図8を用いて本実施形態の気筒間空燃比ばらつきの評価原理を説明する。本実施形態では空燃比変動パラメータXを用い、かつ噴射割合α,βを変更して、吸気系の故障等に起因する空燃比ずれすなわち吸気系異常をも検出するようにしている。図8中左側の状態Iは、ポートインジェクタ2の噴射割合αが40%(=A)の場合である。また図8中右側の状態IIは、ポートインジェクタ2の噴射割合αが80%(=B>A)の場合である。状態Iから状態IIに変わると、噴射割合αは40%から80%に変化し、筒内インジェクタ3の噴射割合は60%から20%に減少し、ポート噴射量割合が増大する。ここでは仮に、判定値Zをインバランス割合20%相当の値として定める。図示される波形は片バンクの触媒上流センサ20の出力波形を模式的に表したものである。すなわちここでは片バンクのみに着目する。他方のバンクについての検出は同時であっても別タイミングであってもよい。
図8(a)は、いずれの気筒のポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3にも異常が生じておらず、また吸気系にも異常が生じていない正常時を示す。この場合、状態Iではインバランス割合0%相当の空燃比変動パラメータXAが得られ、状態IIでもインバランス割合0%相当の空燃比変動パラメータXBが得られる。XA≦ZかつXB≦Zであり、この場合には正常と判定する。
図8(b)は、いずれの気筒のポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3にも異常が生じていないが、吸気系にインバランス割合50%相当の異常が生じている吸気系異常50%時を示す。この場合、状態Iではインバランス割合50%相当の空燃比変動パラメータXが得られ、状態IIでもインバランス割合50%相当の空燃比変動パラメータXが得られる。X>ZかつX>Zであり、さらに|X−X|<Y(Yは所定値)の場合には、つまり、空燃比変動パラメータX、Xが共に大きく、それらの値の差が所定範囲内にあるときには、吸気系異常と判定する。なお状態Iと状態IIとで空燃比変動パラメータXの値が大きく変わらない理由は、ポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3が正常なので空燃比が噴射割合α、βの変化の影響を受けないからである。
図8(c)は、1気筒の筒内インジェクタ(DI)3にインバランス割合50%相当の異常が生じており、残りの筒内インジェクタ3およびポートインジェクタ2には異常が生じておらず、吸気系にも異常が生じていないDI異常50%時を示す。この場合、状態Iではインバランス割合30%相当の空燃比変動パラメータXが得られる。なぜなら筒内インジェクタ3の噴射割合は(100−40)=60(%)であり、50%×60%=30%、つまり筒内インジェクタ3の異常の影響が噴き分けの結果減じられてしまうからである。他方、状態IIではインバランス割合10%相当の空燃比変動パラメータXBが得られる。なぜなら筒内インジェクタ3の噴射割合は(100−80)=20(%)であり、50%×20%=10%だからである。X>ZかつX≦Zであり、この場合には少なくともいずれかの筒内インジェクタに異常があると判定する。
図8(d)は、1気筒のポートインジェクタ2にインバランス割合50%相当の異常が生じており、残りのポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3には異常が生じておらず、吸気系にも異常が生じていないPFI異常50%時を示す。この場合、状態Iではインバランス割合20%相当の空燃比変動パラメータXが得られる。なぜならポートインジェクタ2の噴射割合は40であり、50%×40%=20%、つまりポートインジェクタ2の異常の影響が噴き分けの結果減じられてしまうからである。他方、状態IIではインバランス割合40%相当の空燃比変動パラメータXが得られる。なぜならポートインジェクタ2の噴射割合は80%であり、50%×80%=40%だからである。X≦Z且つX>Zであり、この場合にはPFI異常と判定する。
上記の原理にしたがい、本実施形態では、各バンクに関する気筒間空燃比のばらつき度合いを表すばらつき値およびその原因に相当するモード選択が行われる。図9は本実施形態におけるばらつき値等算出処理のフローチャートを示す。この処理はECU100によって、所定のタイミングで行われる。例えば、エンジン始動後、所定時間経過していて(エンジン暖機が完了していて)、吸入空気量が所定範囲内にあり、エンジン回転速度が所定回転速度範囲内にあり、燃料カット中でないとき、図9の処理は実行される。ただし、図9の処理は、急激な加速および急激な減速時には行われないとよい。特に、図9の処理は、ここでは、エンジン始動後、早い時期に、イグニッションがOFFにされるまでに一回のみ行われる。ただし、エンジン始動後、図9の処理が繰り返し行われてもよい。また、以下の図9の処理では、燃料噴射割合が異なるときのセンサ出力が用いられるので、図9の処理は例えば車速がゼロであるときに行われてもよく、連続して行われなくてもよく、断続的に行われてもよい。
まず、ステップS901で、ECU100は、噴射割合α,βを第1の所定噴射割合A:B(例えば0:100)として、ポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3から燃料を噴射させる。なお、この例の場合、筒内インジェクタ3のみから燃料が噴射される。そして、ステップS903で、この噴射割合で燃料を噴射したことに伴う空燃比センサである触媒上流センサ20の出力に基づいて、上で述べたようにして空燃比変動パラメータXが算出される。なお、ステップS901とステップS903とは連続して行われてもよいが、実質的に並行して行われてもよい。
次ぐステップS905では、ステップS903で算出された空燃比変動パラメータXに対する補正が行われる。ステップS901で第1の所定噴射割合で燃料噴射が行われたときの(またはステップS903でのパラメータ算出のための触媒上流センサ20の出力取得時における)、平均的なエンジン回転速度NEおよび吸入空気量GAに基づき、ステップS903で算出された空燃比変動パラメータXに対して補正が行われる。まず、それらのエンジン回転速度NEおよび吸入空気量GAに基づき、マップ化されたデータ(図10)を検索することで補正係数が算出される。なお、そのデータに基づく演算を行うことで補正係数が算出されてもよい。一般に、低回転かつ高空気量であるほど、空燃比変動パラメータXは大きい値になる。したがって、これらエンジン回転速度NEおよび吸入空気量GAの影響をキャンセルするように、図10に示す当該マップでは、低回転かつ高空気量であるほど小さくなる補正係数γが設定されている。そして、算出された補正係数γは、ステップS903で算出された空燃比変動パラメータXにかけられる。したがって、空燃比変動パラメータXから、エンジン回転速度NEおよび吸入空気量GAの影響が排除される。こうして補正されることで、補正後の空燃比変動パラメータである、第1空燃比変動パラメータXが算出される。なお、ここで算出される第1空燃比変動パラメータXは、本発明の第1値に対応する。
次にECU100は、ステップS907で、噴射割合α,βを第2の所定噴射割合C:D(例えば70:30)として、ポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3から燃料を噴射させる。そして、ステップS909で、この噴射割合で燃料を噴射したことに伴う触媒上流センサ20の出力に基づいて、空燃比変動パラメータXが算出される。
そして、ステップS911で、ステップS909で算出された空燃比変動パラメータに対して、ステップS905と同様に、エンジン回転速度NEおよび吸入空気量GAに基づき算出される補正係数(図10参照)で、補正が行われる。こうして補正されることで、補正後の空燃比変動パラメータである、第2空燃比変動パラメータXが算出される。ここで算出される第2空燃比変動パラメータXは、本発明の第2値に対応する。なお、ステップS911の補正は上記ステップS905の補正と実質的に同じであるので、詳細な説明は省略する。
このようにして第1および第2空燃比変動パラメータXA、が算出されると、ECU100はこれらを用いて、ステップS913で異常判定およびばらつき値の算出を行う。
ステップS913での異常判定(モード選択)およびばらつき値算出の処理手順は、図11に示されている。図11において、ECU100はまず、ステップS1101で、第1空燃比変動パラメータXが所定の判定値Zより大きいか否かを判定する。そして、ステップS1101で肯定判定の場合、ECU100は、ステップS1103で、第1空燃比変動パラメータXと第2空燃比変動パラメータXとの比較を行う。この比較は、吸気系異常つまり空気量異常があるか否かを判別することに対応し、具体的には第2空燃比変動パラメータXが、第1空燃比変動パラメータXと予め実験により定められている所定値との積(X×所定値)以上であるか否かが判別される。つまり、この積(X×所定値)は、吸気系異常が生じているときに第2空燃比変動パラメータXがとり得る値の範囲の下限値として算出される。なお、この所定値は、第1空燃比変動パラメータXと第2空燃比変動パラメータXとが共に大きく、これらパラメータの差の絶対値(|X−X|)が所定の範囲内にあることを判別するように設定されるとよい。ステップS1103で肯定判定されると、吸気系異常(すなわち空気量異常)と判定されて、ステップS1105で吸気系異常モードが設定される。そして、ステップS1107で吸気系異常モード設定時用のばらつき値の算出が行われる。具体的には、第1空燃比変動パラメータXと、第2空燃比変動パラメータXをポートインジェクタの噴射割合に着目して正規化処理することで得られた値(X×1/0.7)とのうち、大きい方が選択されて、空燃比変動パラメータとしてのばらつき値として算出される。
これに対して、ステップS1103で否定判定されると、ステップS1109で少なくともいずれか1つの筒内インジェクタ3に異常があると判定されたとしてDI単独異常モードが設定される。つまりDI単独異常モードは、複数の筒内インジェクタの少なくともいずれか1つの異常に関するモードである。そして、ステップS1111でDI単独異常モード設定時用のばらつき値として、第1空燃比変動パラメータXが算出設定される。一方、ステップS1101で否定判定されると、ステップS1113で第2空燃比変動パラメータXが所定の判定値Zより大きいか否かが判定される。なお、ステップS1113の所定の判定値はここではステップS1101の所定の判定値と同じであるが、異なってもよい。ステップS1113で肯定判定されると、ステップS1115で少なくともいずれか1つのポートインジェクタ2に異常があると判定されたとしてPFI単独異常モードが設定される。つまりPFI単独異常モードは、複数のポートインジェクタの少なくともいずれか1つの異常に関するモードである。そして、ステップS1117でPFI単独異常モード設定時用のばらつき値として、第2空燃比変動パラメータXを正規化処理した値(X×1/0.7)が算出設定される。
これに対して、ステップS1113で否定判定されると、ステップS1119でいずれのインジェクタにも異常がなくまた吸気系異常もないと判定されたとして正常モードが設定される。この場合、吸気系異常モードが設定されたときのステップS1107と同様にして、ステップS1121で、ばらつき値が算出設定される。
以上の処理によって得られたばらつき値は記憶装置に記憶されて、気筒間空燃比ばらつき度合いを表すばらつき値として各種制御の演算に用いられる。ただし、このようにして、ばらつき値が算出される前は、つまり、初期状態では、ばらつき値としてゼロが設定されている。なお、以前のエンジン運転中に算出されて用いられたばらつき値が記憶装置に記憶格納されている場合には、エンジン始動時に、そのばらつき値が読み込まれて初期値として設定されてもよい。この場合、エンジン始動後に新たに算出された値により、ばらつき値は更新される。
なお、上記演算式および演算方法は一例に過ぎず、他の演算式や演算方法が用いられることも可能である。
以上、気筒間空燃比ばらつきの度合いを表すばらつき値の算出、および、その原因の特定に相当するモード決定(選択)を説明した。次に、これらに基づく(これらを用いた)、本第1実施形態での空燃比制御、換言すると、燃料噴射制御が説明される。なお、以下に燃料噴射制御が説明されるが、上記演算は、以下に説明される制御と並行して行なわれる。また、以下では、上記のごとく算出された値は「ばらつき値XI」と記載される。
本第1実施形態では、ばらつき値XIに基づいて気筒間空燃比ばらつき度合いが大きいほどよりリッチ化補正を進めるように、かつ、上で選択決定されたモードに基づいてポートインジェクタ2と筒内インジェクタ3とのうちの異常のあるいずれか一方からの燃料噴射量の偏りによる空燃比ずれを軽減するように、ポートインジェクタ2と筒内インジェクタ3とから噴射される全燃料噴射量が決定される。以下、図12から図15のフローチャートに基づいて、燃料噴射量の算出を含む燃料噴射制御について説明する。
図12は、燃料噴射制御ルーチンであり、任意の気筒のクランク角度が所定クランク角度となる毎に、その気筒に対して繰り返し実行される。所定クランク角度は、例えば吸気上死点前90°クランク角度である。
任意の気筒のクランク角度が所定クランク角度と一致すると、ECU100は、ステップS1201で、前提条件が成立しているか否かを判定する。ここでは燃料カットを行う条件が成立していないことが条件として定められている。つまり、燃料カットが行われないとき、ステップS1201で肯定判定されて、ステップS1203へ進む。
ステップS1203では、エアフローメータ11の出力とクランク角センサ22の出力と、予めストイキに設定されている目標空燃比とに基づいて、予め設定されているデータを検索したり、予め設定されている演算を行ったりすることで、基本燃料噴射量Fbaseが算出される。
次ぐステップS1205では、算出された基本燃料噴射量Fbaseがメインフィードバック量DFiにより補正され、指示燃料噴射量Fiが設定される。具体的には、ここでは、基本燃料噴射量Fbaseにメインフィードバック量DFiが加算される。
こうして算出された指示燃料噴射量Fiがポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3から噴射される燃料の全量または総量(所定量)とされ、ステップS1207で、ECU100は、ポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3に、噴射制御信号を出力する。なお、ポートインジェクタ2および筒内インジェクタ3からは、それぞれ、そのときのエンジン運転状態に応じて上記のごとく設定される噴射割合で、その所定量の燃料が吹き分け噴射される。つまり、エンジン運転状態に基づいて、ポートインジェクタ2からの燃料噴射割合が35%、筒内インジェクタ3からの燃料噴射割合が65%に設定された場合には、指示燃料噴射量Fiの35%分の燃料がポートインジェクタ2から噴射され、残りの燃料が筒内インジェクタ3から噴射される。
次に、上記ステップS1205で用いられるメインフィードバック量DFiの算出について図13のフローチャートに基づいて説明する。このメインフィードバック量DFiの算出は、実質的に、上記メインフィードバック制御に相当する。なお、図13のルーチンは所定時間の経過毎に繰り返し実行される。
ステップS1301では、メインフィードバック条件が成立しているか否かが判定される。メインフィードバック条件として、ここでは触媒上流センサ20が活性化していること、エンジン負荷(例えば吸入空気量)が所定負荷以下であること、燃料カット中でないことが定められていて、これらが全て成立するときステップS1301で肯定判定される。
ステップS1301で肯定判定されると、ステップS1303で、フィードバック制御用出力値Vfcが取得される。フィードバック制御用出力値Vfcは、触媒上流センサ20の出力値Vfと触媒下流センサ21の出力に基づいて後述するように算出される(補正後の)サブフィードバック量Vrfとの和として算出される。
次ぐステップS1305では、ステップS1303で算出されたフィードバック制御用出力値Vfcで、図2に表した如きマップ化されたデータを適用することにより、フィードバック制御用空燃比afが算出される。
そして、ステップS1307では、そのとき(現時点)よりもNサイクル前の時点において燃焼室に実際に供給された燃料の量である、燃料噴射量Fc(k−N)が求められる。すなわち現時点よりもNサイクル前の時点における吸入空気量Mc(k−N)をフィードバック制御用空燃比afにより除することにより、燃料噴射量Fc(k−N)が求められる。このように、現時点からNサイクル前の吸入空気量をフィードバック制御用空燃比afにより除するのは、触媒上流センサ20に到達する排気と検出値とを適切に関係付けるためである。
次ぐステップS1309では、現時点よりもNサイクル前の時点において燃焼室に供給されるべきであった燃料量である目標燃料供給量Fcr(k−N)が、上記吸入空気量Mc(k−N)を目標空燃比abyfrで除することにより、算出される。
そして、ステップS1311で、燃料噴射量偏差DFcが、目標燃料供給量Fcr(k−N)から燃料噴射量Fc(k−N)を減じることにより、算出される。この燃料噴射量偏差DFcは、Nストローク前の時点で供給された燃料の過不足分を表す値となる。
そして、ステップS1313で、メインフィードバック量DFiが算出される。メインフィードバック量DFiは、予め設定されている比例ゲインGpと燃料噴射量偏差DFcとの積と、予め設定されている積分ゲインGiと燃料噴射量偏差の積分値SDFcとの積との和として算出される。
次ぐステップS1315では、その時点における積分値SDFcに上記ステップS1311で算出された燃料噴射量偏差DFcを加えることにより、新たな積分値SDFcが算出される。
一方、ステップS1301で否定判定されると、ステップS1317でメインフィードバック量DFiがゼロに設定される。そして、ステップS1319で積分値SDFcがゼロにされる。したがって、ステップS1301で否定判定されるとき、基本燃料噴射量Fbaseのメインフィードバック量DFiによるステップS1205の補正は実質的に行われない。
次に、上記ステップS1303で用いられる、触媒下流センサ21の出力に基づいて算出される(補正後の)サブフィードバック量Vrfの算出について図14および図15のフローチャートに基づいて説明する。このサブフィードバック量Vrfの算出は、実質的に、上記サブフィードバック制御に相当する。なお、図14および図15のルーチンは所定時間の経過毎に繰り返し実行される。
ステップS1401ではサブフィードバック条件が成立しているか否かが判定される。サブフィードバック条件として、メインフィードバック条件が成立していること、および、触媒下流センサ21が活性化していることが定められていて、これらが全て成立するときステップS1401で肯定判定される。
次ぐ、ステップS1403では、触媒下流センサ21の目標値Vrref(ここではストイキ相当値Vrefr)と触媒下流センサ21の出力Vrとの差である出力偏差量DVrが算出される。
そして、ステップS1405では、サブフィードバック量Vrfbが算出される。なお、ここで算出されるサブフィードバック量Vrfbは図15のフローにしたがって補正される。サブフィードバック量Vrfbは、予め設定されている比例ゲインKpと出力偏差量DVrとの積と、予め設定されている積分ゲインKiと出力偏差量の積分値SDVrとの積と、そして、予め設定されている微分ゲインKdと出力偏差量の微分値DDVrとの積との和として算出される。
そして、次ぐステップS1407では、その時点における出力偏差量の積分値SDVrに上記ステップS1403で算出された出力偏差量DVrを加算することにより、新たな出力偏差量の積分値SDVrが算出される。
次ぐステップS1409では、上記ステップS1403で算出された出力偏差量DVrから本ルーチンを前回実行した際に算出された出力偏差量である前回出力偏差量DVroldを減じることにより、新たな出力偏差量の微分値DDVrが算出される。
そして、ステップS1411では、上記ステップS1403で算出された出力偏差量DVrが前回出力偏差量DVroldとして格納される。
次ぐ、ステップS1413では、サブフィードバック学習値Vrfbgが出力偏差量の積分値SDVrを用いて更新される(Vrfbg←α・Vrfbg+(1−α)・Ki・SDVr)。なお、値αは、0以上1未満の任意の値である。
一方、ステップS1401でサブフィードバック条件が成立していないので否定判定されると、ステップS1415でサブフィードバック量Vrfbとしてサブフィードバック学習値Vrfbgが設定される。そして次ぐステップS1417で出力偏差量の積分値SDVrがゼロにされる。
こうしてステップS1405またはS1415で算出されたサブフィードバック量Vrfbが図15のフローにしたがって補正される。
まず、ステップS1501では、第1サブ補正係数dVsb1が、上記のごとく算出された「ばらつき値XI」に基づいて予め設定されている所定の演算を行うことで算出される。第1サブ補正係数dVsb1は、ばらつき値XIに基づいて、気筒間空燃比ばらつきの度合いが高いほど、より空燃比のリッチ化補正を促す値になるように算出される。例えば、第1サブ補正係数dVsb1として、気筒間空燃比ばらつき度合いが低く正常なときにはゼロが算出され、気筒間空燃比ばらつき度合いが中程度であるときには0.5が算出され、気筒間空燃比ばらつき度合いが極めて高いときには1が算出される。なお、DI単独異常モードまたはPFI単独異常モードが設定されているときには、第1サブ補正係数dVsb1はゼロ以外の値にされる。
次に、ステップS1503では、第2サブ補正係数dVsb2が、エンジン運転状態、具体的にはエンジン負荷としての吸入空気量Gaおよびエンジン回転速度Neに基づいて予め設定されている所定の演算を行うことで算出される。第2サブ補正係数dVsb2は、例えば、吸入空気量が多いほど、より空燃比のリッチ化を促す値になるように算出される。これは、吸入空気量が多いほど、気筒間空燃比ばらつきの度合いが高いときに、その影響が触媒上流センサ20等の出力に出やすいからである。なお、第2サブ補正係数dVsb2は、吸入空気量のみに基づいて演算されることで算出されてもよく、吸入空気量の代わりにまたはそれと共にエンジン負荷を表す他の値に基づいて算出されてもよい。例えば、吸気圧センサが設けられている場合には、そのセンサの出力に基づいて第2サブ補正係数dVsb2が算出されてもよい。
次に、ステップS1505では、予め設定されている演算を行うことで第3サブ補正係数dVsb3が算出される。この第3サブ補正係数dVsb3は、上記のごとく設定されたモードに応じて算出される。モードには、吸気系異常モード(S1105)、DI単独異常モード(S1109)、PFI単独異常モード(S1115)、および、正常モード(S1119)がある。このうち、吸気系異常モードまたは正常モードが設定されているとき、第3サブ補正係数dVsb3として1が算出設定される。また、DI単独異常モードが設定されているとき、第3サブ補正係数dVsb3として、エンジン運転状態に応じて設定される筒内インジェクタ噴射割合に基づく値、具体的には筒内インジェクタ噴射割合を100で除した値が算出される。そして、PFI単独異常モードが設定されているとき、第3サブ補正係数dVsb3として、エンジン運転状態に応じて設定される燃料噴射割合のポートインジェクタ噴射割合に基づく値、具体的にはポートインジェクタ噴射割合を100で除した値が算出される。
そして、ステップS1507では、ステップS1501からS1505で算出された第1〜第3サブ補正係数dVsb1、dVsb2、dVsb3の積としてサブ補正係数dVsbが算出される。
この算出されたサブ補正係数dVsbは、ステップS1509で、上記ステップS1405またはステップS1415で算出されたサブフィードバック量Vrfbに加えられる。こうして補正後サブフィードバック量Vrfが算出される。この補正後サブフィードバック量Vrfは上記ステップS1303で使用される。
以上述べたように、本第1実施形態によれば、気筒間空燃比ばらつき度合いを表すばらつき値XIと選択モードとに基づいて、さらにエンジン運転状態に基づいて、サブフィードバック量が補正されて、空燃比フィードバック制御が行われ、全燃料噴射量が設定される。したがって、気筒間空燃比ばらつき度合いに応じてリッチ化補正を行うと共に、ポートインジェクタ2と筒内インジェクタ3とのいずれかに異常があると判断されたときに、その異常のモードに応じた燃料噴射補正が行われる。よって、好適に、空燃比を目標空燃比に追従させることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態が説明される。以下、第1実施形態との顕著な相違点のみ、第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態のエンジンの構成は、上記エンジン1の構成と概ね同じであるので、その説明は省略される。
第1実施形態では、気筒間空燃比ばらつき度合いを表すばらつき値XIと選択モードとに基づいてサブフィードバック量が補正されたが、第2実施形態では、気筒間空燃比ばらつき度合いを表すばらつき値XIと選択モードとに基づいて目標空燃比が補正される。つまり、第2実施形態では、上記ステップS1405またはS1415で算出されるサブフィードバック量Vrfbが図15のフローにしたがって補正されずに、そのまま、上記ステップS1303でサブフィードバック量Vrfとして用いられる。目標空燃比の補正を図16のフローチャートに基づいて説明する。
ステップS1601では第1補正係数daf1がばらつき値XIに基づいて算出され、次ぐステップS1603ではエンジン運転状態に応じた第2補正係数daf2が算出され、そしてステップS1605では選択設定されているモードに応じた第3補正係数daf3が算出される。そして、これら第1から第3補正係数daf1、daf2、daf3の積が補正係数dafとしてステップS1607で算出される。これにより、気筒間空燃比ばらつき度合いを表すばらつき値XIと、選択モードと、さらにエンジン運転状態とに基づく補正係数dafが算出される。補正係数dafは、気筒間空燃比ばらつき度合いに応じてリッチ化補正を行うと共に、ポートインジェクタ2と筒内インジェクタ3とのいずれかに異常があると判断されたときに、その異常のモードに応じて燃料噴射量を変更するための値として算出される。なお、これらステップS1601からS1607は上記ステップS1501からS1507にそれぞれ相当する。ただし、ステップS1601からS1607で算出される補正係数は、目標空燃比の補正に適した値であり、ステップS1501からS1507に関して上述された傾向を有する。
そして、ステップS1609で、ここでは基本設定されている基準目標空燃比としてのストイキstoiciに補正係数dafが加算されて、気筒間空燃比ばらつきの度合いが大きいほど基準目標空燃比からよりリッチ側(選択モードに応じた分だけリッチ側)の目標空燃比abyfrが算出設定される。つまり、気筒間空燃比ばらつきの度合いが大きいほど基準目標空燃比からよりリッチ側の目標空燃比abyfrが算出されるように、補正係数dafとして負の値が算出される。補正係数dafは、第1から第3補正係数daf1、daf2、daf3の積であり、例えばこれら第1から第3補正係数のうちのいずれか1つが負の値であることで負の値とされる。好ましくは、ばらつき値XIに基づいて算出される第1補正係数daf1は、ばらつき値に基づいて気筒間空燃比ばらつきの度合いが大きいほど、大きさが大きな負の値とされる。そして、このようにして設定された目標空燃比abyfrに基づいて上記ステップS1203で基本燃料噴射量Fbaseが算出される。
このように、目標空燃比を補正することでも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、第2実施形態においても第1実施形態で説明された変更が矛盾しない範囲で許容される。
次に、本発明に係る第3実施形態が説明される。以下、第1実施形態との顕著な相違点のみ、第3実施形態を説明する。ただし、以下に説明される第3実施形態は、第2実施形態のステップS1603での第2補正係数daf2の算出にも、同様に適用され得る。なお、第3実施形態のエンジンの構成は、上記エンジン1の構成と概ね同じであるので、その説明は省略される。
第3実施形態では、第2サブ補正係数を求めるための演算式またはデータが、エンジン冷却水温で切り替えられる。これは、ウェットやベーパなどによって燃料の燃焼状態が変わるので、それに伴い、空燃比制御においてリッチ化を促す程度も変化するからである。これを図17に基づいて説明する。
ステップS1701では、水温センサ24の出力に基づいて検出された冷却水温Tが所定温度を超えている否かが判定される。ステップS1701で否定判定されるとステップS1703で低温モードが設定されて、上記ステップS1503の演算では、低温モードに応じた演算式またはデータが第2サブ補正係数を算出するために用いられる。一方、ステップS1701で肯定判定されるとステップS1705で高温モードが設定されて、上記ステップS1503の演算では、高温モードに応じた演算式またはデータが第2サブ補正係数を算出するために用いられる。
以上述べたように、エンジン冷却水温に応じて第2サブ補正係数を算出し、サブ補正係数を決定することで、より好適に空燃比制御を行うことが可能になる。
なお、本第3実施形態では、高温モードと低温モードとの2つのモードが切り替えられたが、より細分化された多くのモードが採用されてもよい。また、第2サブ補正係数を求めるための演算式またはデータを、エンジン冷却水温に加えてさらに、あるいはその代わりに、エンジン始動後からの時間で切り替えてもよい。これは、エンジン冷却水温での上記切り替えと同様の理由による。なお、エンジン始動後からの時間は、ECU100が担う時間計測手段により計測され得る。
上で説明した第1〜第3実施形態のエンジンでは、各気筒に対してポートインジェクタと筒内インジェクタとが設けられていた。しかし、例えば、各気筒に対して第1の筒内インジェクタと第2の筒内インジェクタとが設けられているエンジンにも第1から第3実施形態は同様に適用可能である。つまり、上記各実施形態におけるポートインジェクタは第1の筒内インジェクタと第2の筒内インジェクタとのうちのいずれか一方に置き換えられることができ、上記各実施形態における筒内インジェクタは第1の筒内インジェクタと第2の筒内インジェクタとのうちのいずれか他方に置き換えられることができる。また、上記実施形態のエンジンはガソリンエンジンであったが、本発明は燃料をガソリンとするエンジンに用いられることに限定されず、他の種類の燃料(ガソリンとの混合燃料を含む)を用いるエンジンにも同様に適用され得る。なお、本発明は、複数の気筒の各々に対して複数の燃料噴射弁を有する種々のエンジンに適用され得、適用されるエンジンの気筒配列形式などを限定しない。例えば、本発明は直列4気筒エンジンにも適用されることができる。
また、気筒間の空燃比ばらつきの度合いを表す値(第1値、第2値またはばらつき値)として、空燃比センサ(空燃比検出手段)である触媒上流センサ20の出力に基づいて上記演算方法と異なる方法により算出された値が用いられてもよい。例えば、所定期間における触媒上流センサ20の出力の最大値と最小値とに基づいて第1値と第2値とが算出されて、ばらつき値が算出されてもよい。また、エンジンのクランク角度の変化に基づいて算出される値が、気筒間の空燃比ばらつきの度合いを表す値として用いられてもよい。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。
1 内燃機関(エンジン)
2 吸気通路噴射用燃料噴射弁(ポートインジェクタ)
3 筒内噴射用燃料噴射弁(筒内インジェクタ)
18 触媒
20 触媒上流センサ
21 触媒下流センサ

Claims (6)

  1. 複数の気筒のそれぞれに対して設けられた第1燃料噴射弁および第2燃料噴射弁から機関運転状態に応じて設定される噴射割合で所定燃料量の燃料を噴射する燃料噴射制御手段と、
    第1の所定噴射割合で該第1燃料噴射弁および該第2燃料噴射弁からの燃料噴射が行われることに伴う内燃機関の所定の出力に基づいて気筒間の空燃比ばらつきの度合いを表す第1値を算出する第1値算出手段と、
    前記第1の所定噴射割合と異なる第2の所定噴射割合で該第1燃料噴射弁および該第2燃料噴射弁からの燃料噴射が行われることに伴う内燃機関の所定の出力に基づいて気筒間の空燃比ばらつきの度合いを表す第2値を算出する第2値算出手段と、
    該第1値算出手段により算出された第1値と該第2値算出手段により算出された第2値とに基づいて、複数の第1燃料噴射弁の少なくともいずれか1つの異常に関する第1モードと複数の第2燃料噴射弁の少なくともいずれか1つの異常に関する第2モードとを含む複数のモードから、前記第1値と前記第2値とが各モードに応じて予め定められている要件に適合するか否かを判断することによって、1つのモードを選択するモード選択手段と、
    該第1値算出手段により算出された第1値と該第2値算出手段により算出された第2値とに基づいて気筒間空燃比ばらつき度合いを表すばらつき値を算出するばらつき値算出手段と、
    排気通路の触媒の上下流側に設けられてそれぞれ排気の酸素の量に応じた出力を生じる触媒上流センサおよび触媒下流センサの出力に応じて空燃比が目標空燃比に追従するように、前記モード選択手段により選択された1つのモードと該ばらつき値算出手段により算出されたばらつき値とに基づいて補正値を決定し、該補正値を用いて前記触媒下流センサの出力値に基づく値または前記目標空燃比を補正しつつ、前記所定燃料量を算出する燃料量算出手段であって、前記モード選択手段により前記第1モードが選択されたときには機関運転状態に応じて設定される前記第1燃料噴射弁の噴射割合に基づき前記補正値を決定し、前記モード選択手段により前記第2モードが選択されたときには機関運転状態に応じて設定される前記第2燃料噴射弁の噴射割合に応じて前記補正値を決定する、燃料量算出手段
    を備えた、内燃機関の制御装置。
  2. 前記燃料量算出手段は、前記ばらつき値に基づいて気筒関空燃比ばらつきの度合いが大きいほど前記目標空燃比よりもリッチな空燃比に空燃比がなるように前記補正値を決定し、該補正値を用いて前記所定燃料量を算出する、請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記燃料量算出手段は、前記補正値で、前記触媒下流センサの出力値と所定の目標値との差に基づいて算出されるサブフィードバック量を補正し、該補正されたサブフィードバック量に基づいて前記所定燃料量を算出する、請求項または請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記燃料量算出手段は、前記補正値で、前記目標空燃比を補正し、該補正された目標空燃比に基づいて前記所定燃料量を算出する、請求項またはに記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記燃料量算出手段は、機関運転状態に基づいて前記補正値を決定し、該補正値を用いて前記所定燃料量を算出する、請求項からのいずれか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記燃料量算出手段は、機関冷却水温および機関始動開始からの時間の少なくとも一方に基づいて前記補正値を決定し、該補正値を用いて前記所定燃料量を算出する、請求項に記載の内燃機関の制御装置。
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