JP5809168B2 - ビューファインダおよびカメラ - Google Patents

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Description

本発明は、ビューファインダおよびカメラに関し、より詳しくは、液晶表示素子等に表示される情報を拡大観察するビューファインダおよび該ビューファインダを搭載したカメラに関するものである。
従来、カメラのファインダ装置において、液晶表示素子に撮影条件等の情報を表示させ、その表示画面をルーペと同様の原理で拡大観察する構成のものが種々提案されている。例えば下記特許文献1には、液晶パネルに表示された画像情報を正の屈折力の接眼レンズを介して観察するファインダ装置が記載されている。
特開平7−281256号公報
ところで、近年では、カメラの小型化が強く要望されており、特に厚さ方向の小型化が注目されるようになってきている。しかしながら、従来のビューファインダは、液晶表示素子等の表示部から観察者の眼までを一直線上に配置したものが主流であったため、カメラの薄型化を図る際に、ビューファインダの構成も課題となっていた。ビューファインダを構成するレンズ枚数を削減すれば小型化は容易であるが、それでは観察像の画質が低下してしまう。従前のファインダ装置では視野枠や測距用のターゲットマークのみを表示するものが多かったが、近年の液晶表示素子を用いたビューファインダでは、撮像した画像を表示するものが増えてきており、そのために良好な像が得られることも重要となっている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、良好な像を確保しながら、搭載されるカメラの小型化、特にカメラの薄型化が可能なビューファインダ、該ビューファインダを備えたカメラを提供することを目的とするものである。
本発明のビューファインダは、表示部に表示される情報を拡大して観察するための観察光学系を備えたビューファインダにおいて、観察光学系が光路を折り曲げる光路折曲部材を有し、最大画角の主光線と表示部とのなす角度が90±5度であり、正レンズと負レンズとの貼り合わせからなり、視度補正の際に固定されている接合レンズを有し、表示部と光路折曲部材との間に、光軸方向に移動することにより視度補正を行う正レンズ群を有し、正レンズ群の焦点距離をfcとし、観察光学系の焦点距離をfLとし、接合レンズを構成する正レンズ、負レンズのd線に関するアッベ数をそれぞれνpk、νnkとし、接合レンズの接合面の曲率半径の絶対値をRckとしたとき、下記条件式(1)、(4)を満たすことを特徴とするものである。
1.60<fc/fL<2.50 … (1)
25<(νpk−νnk)/(Rck/fL)<40 … (4)
なお、表示部としては、例えば、液晶表示素子の表示画面を挙げることができる。
なお、最大画角の主光線とは、最大画角の光束に含まれる光線のうち、設計時に設定したアイポイントにおいて光軸と交わる光線を意味する。
なお、視度補正を行う正レンズ群は、1枚のレンズのみで構成されるものでもよく、複数枚のレンズで構成されるものでもよい。
本発明のビューファインダにおいては、光路折曲部材よりアイポイント側に光路折曲部材に対して固定されている1枚の正レンズを有し、該正レンズの焦点距離をfeとし、観察光学系の焦点距離をfLとしたとき、下記条件式(2)を満たすことが好ましい。
1.5<fe/fL<4.0 … (2)
本発明のビューファインダにおいては、最も表示部側のレンズは、表示部側の面よりもアイポイント側の面の方が曲率半径の絶対値が小さく、最も表示部側のレンズの焦点距離をfoとし、観察光学系の焦点距離をfLとしたとき、下記条件式(3)を満たすことが好ましい。
−1.5<fo/fL<−0.95 … (3)
なお、上記条件式(1)〜(5)の対応値の算出において、光路中にプリズム等の屈折力を持たない光学部材が存在するときは、その屈折力を持たない光学部材の厚みを空気換算して計算するものとする。
なお、上記のレンズの屈折力に関する正、負は、当該レンズが非球面レンズの場合は、近軸領域で考えるものとする。
本発明のカメラは、上記記載の本発明のビューファインダを備えたことを特徴とするものである。
本発明のビューファインダによれば、光路を折り曲げることで、レンズ枚数を削減することなく、従来の表示部から観察者の眼までを一直線上に配置したものに比べて、カメラに搭載された際のカメラの厚み方向の長さを短縮化することができる。さらに、本発明のビューファインダによれば、カメラの厚み方向の長さを増大させることなく、レンズ枚数を増やすことも可能であるため、より良好な像を得ることも可能となる。また、本発明のビューファインダによれば、最大画角の主光線と表示部とのなす角度が90±5度となるように構成することで、表示部が角度依存性を有する場合でも良好な像を得ることが可能となる。
本発明のカメラによれば、本発明のビューファインダを備えているため、ファインダでの良好な観察像を確保しながら、装置の薄型化を図ることが可能となる。
本発明の第1の実施形態のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施形態にかかるカメラの概略構成を示す斜視図 本発明の実施例1のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施例2のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施例3のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施例4のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施例5のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施例6のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施例7のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施例8のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施例9のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施例10のビューファインダの構成を示す断面図 本発明の実施例1のビューファインダの各収差図であり、(A)は球面収差図、(B)は非点収差図、(C)は歪曲収差図、(D)は倍率色収差図 本発明の実施例2のビューファインダの各収差図であり、(A)は球面収差図、(B)は非点収差図、(C)は歪曲収差図、(D)は倍率色収差図 本発明の実施例3のビューファインダの各収差図であり、(A)は球面収差図、(B)は非点収差図、(C)は歪曲収差図、(D)は倍率色収差図 本発明の実施例4のビューファインダの各収差図であり、(A)は球面収差図、(B)は非点収差図、(C)は歪曲収差図、(D)は倍率色収差図 本発明の実施例5のビューファインダの各収差図であり、(A)は球面収差図、(B)は非点収差図、(C)は歪曲収差図、(D)は倍率色収差図 本発明の実施例6のビューファインダの各収差図であり、(A)は球面収差図、(B)は非点収差図、(C)は歪曲収差図、(D)は倍率色収差図 本発明の実施例7のビューファインダの各収差図であり、(A)は球面収差図、(B)は非点収差図、(C)は歪曲収差図、(D)は倍率色収差図 本発明の実施例8のビューファインダの各収差図であり、(A)は球面収差図、(B)は非点収差図、(C)は歪曲収差図、(D)は倍率色収差図 本発明の実施例9のビューファインダの各収差図であり、(A)は球面収差図、(B)は非点収差図、(C)は歪曲収差図、(D)は倍率色収差図 本発明の実施例10のビューファインダの各収差図であり、(A)は球面収差図、(B)は非点収差図、(C)は歪曲収差図、(D)は倍率色収差図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1に、本発明の一実施形態にかかるビューファインダ10の構成を示す。図2に、このビューファインダ10が搭載される撮像装置の一例としてのカメラ100の背面側斜視図を示す。
先に、図2を参照しながらカメラ100の概略構成について説明する。カメラボディの前面および内部に撮影用の撮像レンズ(不図示)を備える。カメラ100は、カメラボディの内部に本発明の実施形態にかかるビューファインダ10が配置されており、カメラボディの上部にビューファインダ10用の観察窓101を備える。
また、カメラ100は、カメラボディの背面に画像や各種設定画面を表示するモニタ102と、各種設定を行うための操作ボタン103と、変倍を行うためのズームレバー104を備え、カメラボディの上面にシャッターボタン105を備える。なお、図1に示すカメラ100はデジタルカメラであるが、本発明はフイルムカメラにも適用可能である。図2では、カメラ100の厚さ方向を矢印tで示し、高さ方向を矢印hで示している。
図1に示すビューファインダ10は、表示部1と、表示部1に表示される情報を拡大してアイポイントEPで観察するための観察光学系2を備える。表示部1は、例えば液晶表示素子の表示画面や、視野枠等が形成された表示部材である。表示部1で表示される情報としては例えば、視野枠、測距範囲、測光範囲、絞り値、シャッタースピード、露出、撮影枚数、撮影済みの画像等を挙げることができる。
観察光学系2は、ビューファインダ10においてルーペと同様の作用をなすものである。観察光学系2は、表示部1からアイポイント側に向かって順に、レンズL1、レンズL2、レンズL3、レンズL4、光路折曲部材3、レンズL5が配設されて構成されている。
光路折曲部材3は、表示部1からアイポイントEPまでの光路を折り曲げて屈曲光学系とするためのものである。図1に示す例の光路折曲部材3は、断面が三角形のプリズムからなる反射部材を用いている。なお、光路折曲部材3は、プリズムに限定されず、光路を折り曲げるものであればよく、例えば、ミラーや同様の機能を有する反射部材を用いることができる。
図1の例では、光路折曲部材3により光路が直角に折り曲げられているが、光路の折り曲げ角度は必ずしも直角に限定されず、ビューファインダ10が搭載されるカメラの構成に応じて、適宜設定されることが好ましい。
ビューファインダ10では、光路を折り曲げることにより、コンパクトに構成することが可能となる。図1に示すように、光軸Zを含む断面において、ビューファインダ10が要するスペースは、水平方向においてはt1、鉛直方向においてはh1となる。
ビューファインダ10がカメラ100に搭載される際は、図1に示すt1の方向が図2の厚さ方向tと一致するように配置される。よって、本実施形態のビューファインダ10によれば、表示部からアイポイントまでを一直線上に配置したものに比べて、カメラ100の厚みを非常に薄くすることができる。
また、本実施形態のビューファインダ10は、最大画角の光束における主光線4、5と表示部1とのなす角度が90±5度となるように構成されている。かかる構成によれば、表示部1が液晶表示素子の表示画面である場合等、表示部1が角度依存性を有する場合でも、色再現性の低下やシェーディングを抑制でき、良好な像を観察できる。角度依存性を有する表示部1が用いられる場合により良好な像を得るためには、最大画角の光束における主光線4、5と表示部1とのなす角度は、90±4度とすることがより好ましく、また、90±3度とすることがさらにより好ましい。
なお、ファインダ装置においては、視度補正を行う機構を備えることが好ましい。本実施形態のビューファインダ10では、光軸方向に移動することにより視度補正を行う正レンズ群を、表示部1と光路折曲部材3との間に配置するようにしている。図1に示す例においては、負のレンズL3と正のレンズL4との貼り合わせからなる接合レンズLAが上記の視度補正用の正レンズ群に相当する。
従来のファインダでは、視度補正用のレンズを最もアイポイント側に配置したものが多く、そのような構成では視度補正のためにレンズが移動する距離の分だけカメラの厚みが厚くなってしまっていた。これに対して、本実施形態のように視度補正用のレンズ群を表示部1と光路折曲部材3との間に配置することで、光路折曲部材3とアイポイントEPとの間に配置した場合に比べて、カメラ100の厚みを抑制することができる。
なお、視度補正を行う正レンズ群を、正レンズと負レンズの接合レンズとした場合は、視度補正時の色収差の変動を小さくすることができる。また、視度補正を行う正レンズ群を、1組の接合レンズとすることで、一体的に移動させることが容易となる。視度補正用の正レンズ群は、接合されていない1枚のレンズからなるように構成することも可能であり、この場合は、レンズを移動させる駆動系の負荷を小さくでき、装置の小型化、軽量化に貢献することができる。
また、視度補正を行う正レンズ群は、表示部1と光路折曲部材3との間にある正レンズ群のうち、最も光路折曲部材側に配置されているものであることが好ましい。この位置のレンズ群を視度補正に用いることで、少ない移動量で効果的に視度補正を行うことができる。
上記の視度補正を行う正レンズ群の焦点距離をfcとし、観察光学系2の焦点距離をfLとしたとき、下記条件式(1)を満たすことが好ましい。
1.60<fc/fL<2.50 … (1)
条件式(1)は、視度補正を行う正レンズ群の焦点距離を観察光学系全系の焦点距離(視度−1の場合)で割った値の好適な範囲を規定するものである。条件式(1)の下限を下回ると、視度補正のために移動する正レンズ群のパワーが強くなりすぎて、視度補正による収差変動、特に像倒れの変動が大きくなる。条件式(1)の上限を上回ると、視度補正のために移動する正レンズ群の移動量が大きくなり、光学系全長の増大を招き、装置の小型化に反してしまう。
また、ビューファインダ10においては、光路折曲部材3とアイポイントEPの間に、光路折曲部材3に対して固定されている1枚の正レンズを有するように構成することが好ましい。光路折曲部材3とアイポイントEPの間に少なくとも1枚の正レンズを配置することで、良好な像面特性を得ることができる。
また、この正レンズは固定されているレンズとすれば、移動分の空間が不要であり、このレンズを移動させるための駆動機構が不要になるためカメラ100の厚みの抑制に貢献できる。図1に示す例では、光路折曲部材3とアイポイントEPの間に光路折曲部材3に対して固定されている正のレンズL5が配置されている。このように、光路折曲部材3とアイポイントEPの間に配置される正レンズを1枚のみとした場合は、装置の小型化と像面特性の両立を図ることができる。
光路折曲部材3とアイポイントEPの間に、光路折曲部材3に対して固定されている1枚の正レンズを有する場合、該正レンズの焦点距離をfeとし、観察光学系2の焦点距離をfLとしたとき、下記条件式(2)を満たすことが好ましい。
1.5<fe/fL<4.0 … (2)
条件式(2)は、光路折曲部材3とアイポイントEPの間に配置されて光路折曲部材3に対して固定されている1枚の正レンズの焦点距離を観察光学系全系の焦点距離(視度−1の場合)で割った値の好適な範囲を規定するものである。条件式(2)の下限を下回ると、この正レンズのパワーが強くなりすぎて、観察時に眼を振った場合の像の不安定さが増大してしまう。条件式(2)の上限を上回ると、この正レンズのパワーが弱くなりすぎて、光学系全長の増大を招き、装置の小型化に反してしまう。
さらに、ビューファインダ10においては、最も表示部側のレンズは、表示部側の面よりもアイポイント側の面の方が曲率半径の絶対値が小さいことが好ましい。このように構成することにより、像の中心部から周辺部にわたって視度状態を良好にすることが容易になり、良好な像面特性を得ることができる。
例えば、図1の例において、最も表示部側に配置されたレンズL1は、表示部側の面が平面の平凹レンズとなっている。このように、最も表示部側のレンズの表示部側の面を平面とした場合は製造性が高まり、安定して良好な視度状態を確保しやすくなる。また、最も表示部側のレンズのアイポイント側の面を凹面とした場合は、像の中心部から周辺部にわたって視度状態を良好に保つことがより容易になる。
最も表示部側のレンズの焦点距離をfoとし、観察光学系2の焦点距離をfLとしたとき、下記条件式(3)を満たすことが好ましい。
−1.5<fo/fL<−0.95 … (3)
条件式(3)は、最も表示部側のレンズの焦点距離を観察光学系全系の焦点距離(視度−1の場合)で割った値の好適な範囲を規定するものである。条件式(3)に示すように、最も表示部側のレンズを負レンズとすることが好ましく、この場合は、像の中心部から周辺部にわたって視度状態を良好に保つことがより容易になる。条件式(3)の下限を下回ると、最も表示部側のレンズのパワーが弱くなりすぎて、画角の大きな光束における主光線と表示部1とのなす角度が90度から外れる量が大きくなり、表示部1が角度依存性を有する素子からなる場合、色再現性やシェーディングの問題が生じる虞がある。条件式(3)の上限を上回ると、アイポイント側において、周辺部の視度が中心部の視度よりオーバーとなってしまう。
また、観察光学系2は、正レンズと負レンズとの貼り合わせからなる接合レンズを含むことが好ましい。これにより、小型化とともに色収差の良好な補正が可能になる。この接合レンズは、前述のように視度補正の際に移動するものであってもよい。あるいは、本発明のビューファインダにおいては、この接合レンズが視度補正の際に固定されているように構成することも可能である。
観察光学系2が、正レンズと負レンズとの貼り合わせからなり、視度補正の際に固定されている移動しない接合レンズを含む場合は、該接合レンズを構成する正レンズ、負レンズのd線に関するアッベ数をそれぞれνpk、νnkとし、この接合レンズの接合面の曲率半径の絶対値をRckとし、観察光学系2の焦点距離をfLとしたとき、下記条件式(4)を満たすことが好ましい。
25<(νpk−νnk)/(Rck/fL)<40 … (4)
条件式(4)は、視度補正の際に固定されている接合レンズの色消し度合いの好適な範囲を規定するものである。条件式(4)の下限を下回ると、色収差の補正不足となり、条件式(4)の上限を上回ると、色収差の補正過剰となる。
観察光学系2が、正レンズと負レンズとの貼り合わせからなり、視度補正の際に移動する接合レンズを含む場合は、該接合レンズを構成する正レンズ、負レンズのd線に関するアッベ数をそれぞれνps、νnsとし、この接合レンズの接合面の曲率半径の絶対値をRcsとし、観察光学系2の焦点距離をfLとしたとき、下記条件式(5)を満たすことが好ましい。
40<(νps−νns)/(Rcs/fL)<50 … (5)
条件式(5)は、視度補正の際に移動する接合レンズの色消し度合いの好適な範囲を規定するものである。条件式(5)の下限を下回ると、色収差の補正不足となり、条件式(5)の上限を上回ると、色収差の補正過剰となる。
次に、本発明のビューファインダの数値実施例について説明する。なお、実施例1〜10のうち、実施例1〜3は本発明の実施例であるが、実施例4〜10は本発明に関する参考例である。実施例1〜10のビューファインダの構成を示すための断面図をそれぞれ図3〜図12に示す。実施例1〜10全て屈曲光学系をなすものであり、実施例1、3〜5、7〜9は光路折曲部材としてプリズム3Pを用いており、実施例2、6、10は光路折曲部材としてミラー3Mを用いている。ただし、図3〜図12では折り曲げ光路を展開した図を示している。また、図3〜図12に示す例では、情報が表示される領域が矩形形状の表示部1を想定しており、この矩形の短辺、長辺、対角線それぞれの半分の長さをいわば表示部1における物体高とした場合の光束と、表示部1の中心からの光束を、理解を容易にするために同一平面上に描いている。なお、図4、図8、図12に示すミラー3Mの寸法と位置は必ずしも実際のものと厳密に一致するとは限らない。表示部1の情報が表示される矩形形状の短辺、長辺方向に合わせて、ミラー3Mにより折り曲げる光路の方向を適宜設定することが好ましく、例えば、ミラー3Mの一方向の寸法は、上記矩形の短辺の半分に対応する光束の光線高に基づき決めるようにしてもよい。
実施例1〜10全て、レンズ系はレンズL1〜L5の5枚のレンズから構成されている。実施例1〜3では、レンズL2とレンズL3からなる接合レンズは視度補正の際に固定されており、単レンズのレンズL4を光軸方向に移動させて視度補正を行うように構成されている。実施例4〜10では、負のレンズL3と正のレンズL4からなる接合レンズを光軸方向に移動させて視度補正を行うように構成されている。
各実施例において、断面図の符号Ri(i=1、2、3、…)は以下に説明するレンズデータのRiと対応している。以下の実施例1において説明するレンズデータや収差図の表記方法は、その他の実施例においても同様であるため、重複説明を省略する。
実施例1〜10のビューファインダのレンズデータをそれぞれ表1〜表10に示す。レンズデータの表において、Siの欄は最も表示部側の構成要素の表示部側の面を1番目としてアイポイント側に向かうに従い順次増加するi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄はi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄はi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示し、Ndjの欄は最も物体側の光学要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の光学要素のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νdjの欄はj番目の光学要素のd線に対するアッベ数を示している。なお、曲率半径の符号は、面形状が表示部側に凸の場合を正、アイポイント側に凸の場合を負としている。
実施例1、3〜5、7〜9では光路折曲部材のプリズムを平行平面板として扱ってレンズデータに記載しており、実施例2、6、10ではレンズデータにおける光路折曲部材のミラーの記載は省略している。表1〜10右側欄外に、レンズL1から表示部までの光軸上の距離を物体距離、レンズL5からアイポイントEPまでの光軸上の距離をアイレリーフとして記載している。レンズデータにおける曲率半径および面間隔の単位としては、ここでは「mm」を用いている。以下に記載する各表の数値は所定の桁でまるめたものである。
Figure 0005809168
Figure 0005809168
Figure 0005809168
Figure 0005809168
Figure 0005809168
Figure 0005809168
Figure 0005809168
Figure 0005809168
Figure 0005809168
Figure 0005809168
上記実施例1〜10のビューファインダの各収差図をそれぞれ、図13(A)〜図13(D)、図14(A)〜図14(D)、図15(A)〜図15(D)、図16(A)〜図16(D)、図17(A)〜図17(D)、図18(A)〜図18(D)、図19(A)〜図19(D)、図20(A)〜図20(D)、図21(A)〜図21(D)、図22(A)〜図22(D)に示す。
ここでは、実施例1の収差図を例にとり説明するが、他の実施例の収差図についても同様である。図13(A)、図13(B)、図13(C)、図13(D)はそれぞれ、実施例1ビューファインダの球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)、倍率色収差(倍率の色収差)の収差図を示すものである。各収差図はd線を基準としたものである。球面収差図と倍率色収差図にはF線(波長486.1nm)、C線(波長656.3nm)に関する収差も示す。非点収差図にはサジタル方向の収差を実線で、タンジェンシャル方向の収差を点線で示している。
球面収差図の縦軸の上には収差図を計算する際の瞳径(単位はmm)を記載している。すなわち、図13(A)は、瞳径φ3.5mmの場合の球面収差を示すものである。非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図の縦軸は、主光線の光軸に対する射出角度であり、これらの図の縦軸の上には最大の射出角度を記載している。球面収差図、非点収差図の横軸は、視度表示であり、単位のDはディオプターである。倍率色収差図の横軸は、角度であり、単位は分である。
表11に、実施例1〜10における、最大画角の光束における主光線と表示部1とのなす角度θと、条件式(1)〜(5)に関する各値と、条件式(1)〜(5)の対応値を示す。なお、角度θは、表示部1からアイポイントEPへ向かう方向に上記主光線を見たとき、この主光線が表示部1の垂線と同一方向の場合は90度、この主光線が表示部1の垂線より中心側へ入る場合は90度より小さな値、この主光線が表示部1の垂線より周辺側へ向かう場合は90度より大きな値をとるものとして表記している。表11の値はd線におけるものである。
Figure 0005809168
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数等の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。

Claims (4)

  1. 表示部に表示される情報を拡大して観察するための観察光学系を備えたビューファインダにおいて、
    前記観察光学系が光路を折り曲げる光路折曲部材を有し、
    最大画角の主光線と前記表示部とのなす角度が90±5度であり、
    正レンズと負レンズとの貼り合わせからなり、視度補正の際に固定されている接合レンズを有し、
    前記表示部と前記光路折曲部材との間に、光軸方向に移動することにより視度補正を行う正レンズ群を有し、
    前記正レンズ群の焦点距離をfcとし、前記観察光学系の焦点距離をfLとし、前記接合レンズを構成する前記正レンズ、前記負レンズのd線に関するアッベ数をそれぞれνpk、νnkとし、前記接合レンズの接合面の曲率半径の絶対値をRckとしたとき、下記条件式(1)、(4)を満たすことを特徴とするビューファインダ。
    1.60<fc/fL<2.50 … (1)
    25<(νpk−νnk)/(Rck/fL)<40 … (4)
  2. 前記光路折曲部材よりアイポイント側に前記光路折曲部材に対して固定されている1枚の正レンズを有し、
    該正レンズの焦点距離をfeとし、前記観察光学系の焦点距離をfLとしたとき、下記条件式(2)を満たすことを特徴とする請求項1記載のビューファインダ。
    1.5<fe/fL<4.0 … (2)
  3. 前記観察光学系における最も表示部側のレンズは、表示部側の面よりもアイポイント側の面の方が曲率半径の絶対値が小さく、
    前記最も表示部側のレンズの焦点距離をfoとし、前記観察光学系の焦点距離をfLとしたとき、下記条件式(3)を満たすことを特徴とする請求項1または2記載のビューファインダ。
    −1.5<fo/fL<−0.95 … (3)
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載のビューファインダを備えたことを特徴とするカメラ。
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